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花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 20 )
     
          椿が世に出て、人々の評価を受けて良い花として認められるまでは6~7年かかるのでは。
          新花を作出するまででも数年かかるわけですから、大変な作業ですね、

          本日は比較的評価の高い対馬の娘白髪山をご覧ください

@対馬の娘

   花の特徴は紅色の筒しべの小輪花です。 蕾もよくつき、鮮やかな花です
    
   対馬産のヤブ椿とのことですが、今では全国的に出回っているようです。
   人気のある椿なんですね。
A 白髪山

     
白色の一重、小ー中輪で、筒しべで大変整っております。花形も、
     葉の大きさもバランスがとれていてすばらしく、

     
島根を代表する花にちがいありません。
     人により好き嫌いがあると思いますが、おそらく誰が見ても、

     良い印象を持たれると思います。
雪舟とともに人気のあるつばきでは。
  


        ヌッチオ農園より求めた品種ー カタログにて 第1回 )

            数年間にわたり春と夏の2回カタログを見ながらヌッチオ農園の品種を求めました。
            最初は直接電話で購入方法を聞き、郵便局より注文し始めました。

            注文しますと10日位経ち、届いたとの返事が来ました。苗木と穂木の両方を頼みました。
            2月から3月にかけて毎年送られて、接木を繰り返しておりました。

            求めました品種は次の通りです。

            1. Owen Henry                         11. C.Polyodonta

            2. Patricia Ann                         12. Buddha

            3. Prima Ballerina                    13. Mouchang

            4. Rudolph Var                       14. Tali Queen

            5. Blush Rossete                     15. Bill Woodroof

            6. Stars’n Stripes                     16. Debut 

            7. Dwarf Shishi                       17.  Lila Naff

            8. Twinkle Twinklw                    18. San Marino

            9. C. Edithae                        19. Miro Rowell

           10. C. Granthamiana                   20. Orchid Beauty

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 19 )


             今5時30分です、昨日よりは涼しい感じがいたします。毎日接木や挿し木の状態をみております。
             45日くらい経過しましたので、今葉のついています接木や、挿し木は成功したものと思われます。

             幼根接ぎは芽を伸ばし始めております。緑枝接ぎも同じような状態です。挿し木の太い挑戦も同じ
             日数が経っておりますのである程度はうまくいったのではと感じております。

             本日は黄の道程安養をご覧ください。黄色の椿の原種は管理の面で難しさがあり、数種類しか
             持っておりません。黄の道程は交配種としてはなかなか良い花ではないでしょうか。

@ 黄の道程

      

      花の特徴は淡い黄色で、一重の筒咲きです。
      形の整った良い花です。

A 安養

      花の特徴は濃紅色の筒咲き、筒しべ小輪で、野生椿の選抜種とのことです。
      花弁が成長しますと少し中折れします。とても色彩の濃い野生椿の特徴をだしています。


花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 18 )

             今年最高の暑さみたいです。昨晩もすごく蒸し暑かったですね。
             オリンピックのテレビで寝不足ではありませんか。この暑さでは接木も少し控えなければと。
    
             毎日早朝と夕方の2回植木に水を撒いております。これから9月に向かってカタログが届くと
             思いますので、楽しみにしております。どのような新花が見られるか期待しております。

             本日はムーンライズペイパーダルズをご覧ください。2つの品種はヌッチオ農園の椿です。
             まだ、あまりカタログには出ていないようですが。             

@ムーンライズ(Moon Rise) 

 明るい桃色で千重咲きの大輪

 花の中央が盛り上がって、豪華な椿です。

ヌッチオ農園の椿です。

A ペイパーダルズ(paper dolls)

   

     花の特徴は、明るみのあるピンクの色彩で、花の先端にいくにつれて
    色が濃くなる千重咲き
の小輪花です。
    
     可愛らしい花で、蕾がよくつく品種です。


提案→これから挿し木と接木をされるとよいのでは!

           猛暑で挿し木接木がうまくいかなかった人はこれからがやりやすい時期に入りますので
           準備をされたらよいと思います。挿し木は今から始められてちょうど良いと思います。

           接木は8月の下旬か9月に入って始められてはいかがでしょうか。台木に穂木1本ではなくて
           4~5本一本の台木に接がれてはいかがでしょうか。最上部に接ぐ必要はありませんので

           台木の脇に胴接ぎをされると良いと思います。ぜんぶ成功しないときは、再び同じところに
           接木を繰り返せばいいわけですから、何回でも様子を見て接いでください。最上部に接がなくても

           自然に腐りこんで綺麗になりますので気にかけることはありません。最初の段階では接木の
           練習と楽しみに試されると良いと思います。一本接いだときの嬉しさが一生の趣味へとなられるのでは。

           すべてのことは第一歩からはじまるのでは。色々解説書が出ております。ただし奥の奥の細部まで
           書かれていませんので、その後は自分の経験友達との技術話が大変役に立つことと思います。

           人のやらない挿し木や接木を色々試して、工夫して下さい。3~4年過ぎれば日本一の趣味家になられるかも。
           新花もすぐに作出できるようになります。このとき大事なことは良い花の木を数種類求めて庭に、あるいは鉢に

           植えられておくことだと思います。わたしは 毎年10本接木をします。台木一本に40種類〜50種類の
           穂木を接木しますので、少なくとも、10本の台木には400種類から450種類の椿が花を咲かせる

           ことになると思います。ですから20本の台木があれば800~900種類の椿が庭に咲くことになり、
           管理面や水やり、剪定、消毒、交配、保存等すべての面で管理が軽減されると思います。
            

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 17 )
   
           今朝5時30分。 朝のうちは蒸し暑さはあまり感じられない。昨日種子を探しに椿園に行き調べてきました。
            もう少しですね。9月に入ると実がはぜる感じです。落下して1~2日くらいなら大丈夫ですが実がはぜた状態で

            採集したいですね。ことしは少し早めに実がはぜる感じですので時々見て回ってください。

            本日は中部の月照と新潟の夢明かりをご覧ください。

@月照    
     
筒しべのきれいな椿。花弁は厚く、、特に筒しべは見事で形が整然としており

       、さらに先細り12月より咲きだします。椿の中でもしべの美しさではすぐれているのではないでしょうか。
        白色で花自体もすばらしく、生け花としても利用できるとおもいます。

        中部地方で作出されましたが、今ではどのカタログにも掲載されて、購入できると思います。
        私はまだ椿に興味を持ち始めの頃でしたので特に思い出が深いです。しべが揃っていまして、

        見事ですね。何かきれいな花と交配したいと思っています
A夢明かり  
        内弁は桃色、外弁は桃色と白小ー中輪
        寒椿と攸県油茶の種間雑種とのことで、葉は夢や蔦紅葉と同じ感じですが

        花の特徴は内弁が桃色で、外弁は桃色小ー中輪位です。また獅子咲きです。


これからの楽しみ→ 椿園での侘助仲間の種子の発見

           数日前に椿園に太郎冠者の種子がないか見に行きましたところつ発見しました。
           さらにその途中で椿仲間の家に寄り、太郎冠者の太い木を調べましたところ大きな

           種子がつありました。椿園の木は剪定がされており、全体的に種子があまりついておりませんでした。
           これから9月に入り椿園を2〜3箇所訪れ、侘助系統の椿に種子がないか調べに行く予定です。

           一般的に侘助等の椿は不稔性で実が結実しないで、花粉がないために受粉せず、交配種としては、
           使えないと説明されておりますが、時により実を結び新花が作出されております。白侘助、太郎冠者そして

           一休も結実するとの事です。自然界では何が起こるかわかりません。もし近くに椿園がありましたら、是非
           訪れて探してみてください。太郎冠者の種子を発見する確率は高いと思います。すべての侘助椿を調べて、

           もし種子がありましたら、ポリ袋に入れて家の中に吊るして芽を出させてください。今年は猛暑で種子の
           落下が少し早いかも知れませんので9月20日前後位に一度訪れてはと思います。念のため、許可を得て

           種子を採取してください。五島の岩永氏が一休の実生より細御前という素晴らしい椿を誕生させております。
           

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 16 )

           今朝もそんなに蒸し暑さは感じません。現在5時20分。昨日椿仲間の大学の先生の家に遊びにでかけました。
           椿の接木や挿し木の様子を伺いましたが、突然新芽が伸びて枯れてしまう苗が数本あったとのことです。

           何かバランスが欠けているのではないかと言っておられましたが、私も芽が伸び始めて、これはうまくいった
           思っていたときに葉が全部落ちだして、がっかりすることがあります。その先生の話ですと、椿の水を吸い上げる

           管が普通の植物の管より細いのではないかと。そのためにバランスを欠き水分不足のために葉が落ちて枯れる
           のではと。色々な条件が考えられると思いますが、難しいものですね。

           本日はアザレアをご覧ください。二つの品種ともにこれから交配種として貴重な椿になるかと思います。


アザレアー昨年10月22日開花
@アザレア

   早咲き種と聞いておりますので、交配種として大変貴重な椿になるかもしれません。
   接木は普通の椿と同じで、山茶花や椿の台木を用いて簡単に増やすことが出来ます。

   私はいつものように、太い台木に接木をしてあります。数年後には、
   1年中椿の花が見られる時が来ると思います。

   花粉は大事に冷蔵庫の中に保管しておいてください。
A鶴        11月に咲き出しました。玉之浦系としては早咲きと思います。
    
     この鶴という椿は玉之浦と絞太郎庵の交配種ということだそうです。
     このことから、玉之浦の交配種としての価値と、椿の実を蒔いて、

     実生苗を育てる喜びがあると思います。少し時間がかかりますが、
     実生苗に挑戦してみましょう。玉之浦椿を庭に2−3本植えておきますと、

     自然に他の椿と交配して、楽しみが増えます。玉之浦椿のそばには、
     早咲きの白系統の椿が良いかと思います。


春に接木して1~2芽残した夏芽の成長→挿し木苗で1本の苗から1年で7本の接木

       挿し木2年生ですが、春に2本接木をしまして、残した芽が今伸びております。おそらく5~6芽接木が出来るのでは。
       挿し木の3年生苗では年間では10本以上の接木が出来ると思います。ですから、ある程度素晴らしい苗を求めましたら、

       次から次へと求めるのではなく、種類を選んで、挿し木苗を求め、接木をしますと、すぐに大きくなります。出来れば、椿仲間
       がおられれば一番いいですね。お互いに穂木を譲り受け、挿し木、接木と新花が楽しめるのでは。その間に、交配された

       種子を蒔き新花を作出されれば、楽しみも増え、すぐに置ききれないほどの鉢に囲まれるでしょう。以前ご覧に
       なったかもしれませんが、接木しました後に残した芽の成長具合です。9月が本当に楽しみです。毎日接木で忙しく

       なると思います。9月の下旬になりましたら種子を集めるのを忘れないでください。出来るだけ多く集めて、備えて下さい。
 


住之江ー左右伸びた枝

玉童子ー 左右夏芽が伸びました

白鳥の舞
それぞれ春に1~2芽残して接木をしました。

今こんなに伸びております。白鳥の舞等は

5〜6芽接木が出来そうです。玉童子、瀬戸千鳥、

白孔雀、陽の岬、 月の皇子、新世紀、五島の椿、

玉ありあけ、孔雀の舞、外国種含めて300本位の

穂木を接木する予定です。これからが接木の適期です。

      

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 15 )

       きょうはいくらか涼しい感じです。今、午前5時45分です。このようなときに接木をしたいものです。
       40日前に葉挿しをしましたが、7割くらい青々として、生きております。とにかく1枚でも、2枚でも

       成功してくれれば、来年以降につながるのでは。果たして、芽が出るかどうかです。
       ある人は、試したことがないので、無理ではないかと、またある人は、実際試した人がいまして、

       芽が出てきたと教えてくれました。私の今のところの予想では、発根はするが、芽が出るか
       問題点です。その疑問を解消するためにある1つのことを試しております。果たして、成果は。。。?

       本日は瀬戸千鳥琉球白妙をご覧下さい。二つの花ともに素晴らしい花です。

@ 瀬戸千鳥(岡山)

     花の特徴は白地に花弁の先端が薄い紅ぼかしの、
    一重小ー中輪
くらいです。
             
     花弁の先端が真っ赤なぼかしが入るとおもしろいですね。
     玉之浦の逆になる花を作りたいですね。
   A琉球白妙 (沖縄)      

           


      花の特徴は白色の千重咲きの中輪で、なかなかすばらしい花です。
      この花も太い木に接木をして保存してあります。沖縄の椿もそれぞれ特色があり、

      庭に植えて鑑賞したいものです。

      沖縄の羽地白鷺、越来白球、うみないび等も良い花ですね。


40日経過した挿し木苗の状態→80%位の成功かも?

          この暑さで管理がお互いに大変ではないですか。挿し木の状態はいかがですか。

          前日は接木の管理の仕方をお話しましたが、今日は私が教えていただいた方法を述べてみます。


      挿し木の方法→ @  穂木を切る(斜めでも平らでも良いと思います)平らのが良いかも
                     穂木を水に浸しておいても置かなくても全然同じです。
                 A  鉢に挿す。(10本〜15本)私は50本位挿します。
                 B  水道水でサート水をかける。
                 C  7日〜10日間水道水で朝と夕方サート水をかける。
                       この水道水で水をかける意味は用土の中にある腐敗菌や雑菌洗い流すため
                       と穂木を固定する効果を狙ったものです。
                 D  その後は午前午後の2~3回噴霧器で葉水をします。
                 E  1ヶ月経過して、葉が茶褐色にならなければまず安心です。
                 F  40〜45日くらいでカルスが出来てくると言われています。
                 G  60日〜90日位で発根すると言われています。
                 H  寒冷紗の遮光率は60%位と言われていますが、関東や東北,九州により
                     多少違いはでるのでは。
                 I  1ヶ月位して衣装箱の中に3cm〜5cm位の高さまで水を入れます。
                     水忘れをしても、枯れないで生き生きしております。自分で水を吸い上げています。
            → 色々説明されておりますが、色々な条件により左右されますので、まずは葉が落ちないように
               安全な方法で管理していただきたいです。最も簡単方法はポリ袋に適当な長さに切って

               日陰において管理しますと、意外とうまくいきます。色々試してください。

               下の衣装箱には1ヶ月しまして3cm〜5cm位の高さまで水を入れてあります
   

今日で42日経過しました。

80%くらいの成功率では
ないでしょうか。

ここまできますと、安心かも?
やっはり42日経過しております。

やっと80%位の成功率でしょう。
でもここまでくるのには苦労しました。

今年は今まで以上に工夫をして、
大事に管理しました。本格的に接木

挿し木をするのはこれからだと思います。
9月になるのを待っています

           

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 14 )
   
          今年の夏は本当に暑くて管理は大変でした。これからが本当の接木や挿し木の時期
          入るつもりです。月の皇子、新世紀、アイランド・サンセット、玉ありあけ、たくみ、外国椿

          白手香、瀬戸千鳥、白孔雀、玉童子、 嘯月院、ベラロッサ、雪椿、 五島の椿等200本

          は接ぐ予定です。これから、少し温度が25度くらいになりましたら1日で接ぐ予定です。

          本日は新世紀おとめをご覧ください

 @ 新世紀→開花状況ー咲き始めから3−4日で満開の状態です。

        花の特徴はクリーム色の八重咲き中輪で、
       桃色の覆輪
が入ります。
              黄の旋律の枝変わりとのことです。
              黄の旋律も大きくなっておりますので載せたいと思います。

 A おとめ(少女)鮮紅色・一重・半侘芯・極小輪
            この花は親不明の自然実生で、鮮やかな紅色の一重極小輪です。
            しかも半侘芯でもあります。
            
            五島の大自然の中から生まれた数々の銘花が、日本全体に、
            さらには世界へと羽ばたき、輝き続けることを願っております

            五島の椿で岩永 章氏の作出です。
             


接木について→ 素人の豆知識

      少し涼しくなりますと、おそらく9月以降になるかと思いますが、接木を予定しております。
      そこで私が教えていただいた接木の方法と自分でやり始めた接木について少し述べてみたいと

      思います。
         @ 色々教えていただいた方法

              @ いつもお話しておりますように、前もって鉢に台木を植えておく
              A 接木する15日前くらいに接木する高さより少し上で台木を切っておく
              B 接木をしましたら45日くらいで水を鉢にかける。しかし鉢の様子を見ながら
                 その前に鉢が乾いていたら、軽く水をかける。
              C 硬いあるいは太い台木は2度切りをする。 
              D 早く巻かせるためには斜めに台木を切る。
                 あとの管理は今まで述べてきた事と同じですのでご覧ください。
          
A  私の接ぎ方→ 一つだけ違う点

                  ロウソクを使用することです。すべての接いだところにロウソクを垂らします。

                  ですから、接木した直後に噴霧してポリ袋をかけて管理いたします。ロウソクを

                  使用しないときは、絶対に水はかけてはいけません。穂木の間から水が入り

                  穂木が腐ってしまいます。接木後は10日ごとに水を噴霧して湿度を保っております。

                  接木後の鉢への水かけは上記の45日くらいの目安で良いかと思います。

                  時々水を噴霧しており、湿度が保たれておりますので。夏の接木も同じような

                  方法で行っております。@の方法の方が専門家の長年の経験を基にしておりますので

                   成功率は高く、安全かと思います。色々試してみてください。接木しまして45日というのは

                   おそらく自力で芽を出させる一つの工夫なのでは。植物は枯れる前には必ず子孫を残すために

                   花を咲かせます。それと同じように接木後45日が最も芽を出させるのに適した日数なのでは。

                   でも、あくまで目安ですので、天候具合等色々な条件を考えて対処してください。少しでも

                   参考になれば良いのですが。

 

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 13 )

      あと2ヶ月もしますと、早咲きの椿が咲き出し、9月からは最も珍しい椿の接木を予定し、さらに
      9月20日過ぎからは椿園や椿林を1日中走り回り種子を出来る限り集め、11月には一本一本

      鉢に植え替えて、来年の3月には接木が出来るようにしたいと考えております。
      今年は猛暑のために種子がはぜるのが早いのではないかと考えております。

       少し太い台木用の挿し木も42日経過しまして、順調のようです。接木も下の写真でご覧なれますように
       少し葉が落ちた台木もありますが、順調のようです。来年からはすべて自分で台木を作り、購入しない

       つもりです。本日は月の皇子クリサンソイデスをご覧ください。


桜島月光
@ 月の皇子

       この花の特徴は濃紅色・猪口咲き・小輪の葯退化です。なんといっても、
       花弁の濃い紅の色と雄蕊の白が見事です。
       
       母木桜島月光も普通の侘芯花より色が濃く雄蕊も雪白なのですが、
      それ以上に雪白で色彩が優れている枝を選別して

       月の皇子と命名したそうです。 さらに驚くべきことは、葯退化にもかかわらず
      、五島の岩永氏が指摘しておられる一休同様
       花粉があり、結実するとのことです。自然のなす業はすごいですね

クリサンソイデス
A クリサンソイデス

              ヌッチオ農園より求めたつばきです。極小輪です。

              花の特徴は淡黄色の 一重極小輪で、寒さに弱いかもしれません。
              原種に近い種類は太い木に接木をして、寒さからの保護が大事ですね。


8月9日現在の接木の状態

     暑いですね。今日は根接ぎと五島と島根の接木の状態をご覧ください。写真の映りが悪いので、
     見にくいかもしれませんが、根接ぎは40日経過しました。下の写真の右2本は同じ木です。

     約20本の穂木を接いであります。五島の細御前、晴れ着、小泊、はにかみ、女学生、玉之浦
     島根(松江)の村下、桃割れ、白髪山、婆の木、等接いであります。ここまでくれば、安心かと

     思います。 とにかく、外で管理しておりますので、大変です。少しでも油断しますと全滅です。
     これからの接木は9月に入ってからされたほうが安全かと思います。


白孔雀ー 根接ぎー芽が動いております。

細御前等ー6月30日接木

五島と島根(松江)の椿です。

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 12 )

        
毎日30度以上の暑さで、接木や挿し木の管理は大丈夫ですか。 接木はポリ袋の上部を少し
            切って袋の中の温風を外にだしております。さらに時々水道水で、鉢に水を与え、台木の上から

            接いだ穂木に水をかけております。挿し木苗に関しましては、衣装箱の中に水を4〜5cmの高さまで
            入れてありますので、常にある程度、鉢の中は水を吸収している状態です。それでも1日2回くらいは

            葉水をしております。さらに衣装箱の蓋の調節をし、蒸れないように管理しております。
            今年は管理が大変ですね。 本日は新潟の椿、小松姫をご覧ください。

@ 昴 

      花の特徴は濃紅色の白斑入りで、八重の中輪です。
      
       白斑と濃紅色の花弁の対比がきれいで、成長も良い椿です。
@ 小松姫

       雪椿もたくさんありますが、小松姫は雪椿の原種に近いのでは。。。?

       花の特徴は赤色の一重小輪で盃状咲きです。蕾がよくつきます。
       雪椿の中では綾子舞、あやとり、一楽、黄河、越の山吹、鳥海、白万代
 
      、雪小国等が好きで育てております。

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 11 )

             今日は岡山県の花と愛媛県の花を紹介いたします。
             岡山県も愛媛県も数多くのヤブ椿が発見されております。毎年、ネットやカタログで

             新花を楽しませてもらっておりますが、五島に劣らず椿愛好家の注目すべき地域と
             なっているのではないでしょうか。

             本日は岡山県の備中と愛媛県のをご覧ください。2品種とも素晴らしい花と思います。


備中ー まとまりのある花ですね
@ 備中

     

      花の特徴は濃紅色の長筒芯で小輪であります。
           
      花の色や形は見事で、椿らしい美を持ち合わせていると思います。

A 雅
   
      

    花の特徴は淡桃色の八重で蓮華咲きの豪華な花で

    花柄自体が非常に優雅で
    
    八重咲きの椿の中では私が自信をもって推薦できる花といえるでしょう。

新潟のカタログに掲載された外国椿

            カタログに掲載されました今年の外国椿は103品種かと思いますが、その他に
            原種椿が3品種あります。掲載の数は多いかと思いますが、原種椿に関しては

            少なくなってきています。色々な面で時代の流れに沿った経営をされているのでは
            ないかと感じられます。香り椿に関しては、40品種掲載されておりますが、接木苗

            は3品種です。侘助椿同様に、人気があるものと思われます。さて、外国椿では
            今年初めてカタログに掲載されましたアイランド・サンセットが光を放っております。

            他のカタログにも昨年度までは掲載されていなっかたと思われます。私も数年前まで
            毎年数十種類求めていましたが、数年前に相当な範囲で植物の病気が発生したとの

            手紙を受け取り、農林省などに問い合わせをしまして、危険であることが分り、それ以来
            外国からの椿は求めておりません。会報において、野口氏が説明されていたと思いますが。

            本日は表紙に掲載されておりますアイランド・サンセットとトワイライトをご覧ください。


アイランド・サンセット
@アイランド・サンセット 

      淡桃色、中心は白色、八重咲き、小輪〜中輪ではないかと思います。

      はるか彼方の海岸線に沈みゆく、美しいsunsetの光景が浮かんできますね。

      ネイミングがとても良いと思います。

トワイライロ
A トアイライト

   
 鴇色、八重咲き、大輪

      なかなか品のある、優しさを感じさせる椿では。

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 10 )

            今日は白花で私が好きで、苗を購入したり穂木を接木した下の2品種をご紹介いたします。
            2品種ともなかなか素晴らしい花で、咲いてみるまでは分りませんでした。

            写真では見ましたが、実際自分で見ますと、いろいろな点で違いがあるもので、苗を
            求めるときは、花の咲いている苗を直接求めるのが確かかと思います。
    
            胡白蝶と鎮信です。ご覧下さい。


@胡白蝶
@胡白蝶

      花の特徴は白色の一重、筒しべで、小輪〜極小輪かと思います。
    
      花弁に光沢があり、非常にまとまった素晴らしい花です。

      白花のトップクラスではないかと思います。

A 鎮信
A 鎮信

   長筒咲きの花形の綺麗な椿です。

  花の特徴は白色の長筒咲きで筒しべの中輪です。
  
  花弁は丸くしわがほとんど見られない。


新潟のカタログに掲載された侘助椿等に見られる傾向

             以前お話しましたが、最もよく売れる品種は侘助との事でした。椿に興味を持たない人でさえも、
             胡蝶侘助や白侘助等、侘助というとああ、それなら知っているよというほど

             知られた品種になっているのでは。以前お話いたしましたが、侘助でない椿に。。。侘助
             と名前をつけて販売すると売れ方が違うということも伺っております。侘助が年間を通じて

             人気がある理由は、コムパクトで小輪の早咲きである事と、昔から茶花や 生け花として
             日本人の生活に深く関わり、ある意味では日本の文化の一部として認識されてきたからでは

             ないでしょうか。さて、カタログでは47品種掲載されておりますが、そのなかで、接木苗として
             販売されている品種は5品種のみです。その5品種も新花や、最近の品種で1~2年しますと

             おそらく挿し木苗も登場するのでは。 なぜ挿し木苗が多いかと考えますと、良く売れるからだと
             思います。それに加えて、コストがかからない事もあるのでは。さらに上記の理由のほかに

             花つきがとても良いことが考えられます。安い、花つきが良い、早咲きで、小輪で、日本人好みである
             等の要素が重なっているためと思われます。挿し木苗を求めて、すぐ接木をすれば良いわけですから。

             本日は朝倉侘芯吹雪侘助をご覧下さい。


吹雪侘助
@吹雪侘助

     淡桃色、紅色、吹きかけ絞り、一重、小輪。

     早咲きで、下総侘助の実生とのことです。

     吹きかけ絞りは侘助の中ではこの品種
     だけとのことです。

朝倉侘芯
A 朝倉侘芯
 
        暗赤色、白斑入り、一重、小輪

        侘助で白斑入りは少ないですね・


                          


花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 9 )

            今日は岡山県の紅福籠と石川県の黄の旋律をご覧下さい。
            紅福籠はとても可愛らしい小輪の花です。黄の旋律は八重咲きの大輪です。
            

@紅福籠

     
      3月〜4月咲きではないでしょうか。

      花の特徴は濃紅色の一重椀咲き〜抱え咲き、小輪です。
      小輪の可愛らしい椿で、接木にて増やしております。

A 黄の旋律

       接木をしまして今年で3年目です。花が沢山咲きだしました。
                 
       花の特徴はクリーム色の黄色で八重〜獅子咲きで大輪です。
       

       黄の旋律の枝変わりに新世紀があります。さらにまた新花ができたそうです。

新潟のカタログに掲載された赤色雪椿の秋咲き種→1品種
  
              数日前に赤の秋咲き種は少ないと述べましたが、雪椿についても調べてみましたが、全く
              同じ結果でした。78品種掲載されておりますが、赤色の秋咲き種は1品種だけでした。

              遠茜という品種のみでした。他に、わだつみ、 乙女の夢など数品種ありますが、いずれにしましても
              秋咲きの赤の椿は少ないように思えます。 雪椿といえば、津川絞、綾子舞、小松姫、鳥海、等で

              知られておりますが、私は、白万代、一楽、日本髪などが好きです。今日は日本髪と遠茜椿
              ご覧ください。


遠茜
特徴のある花形で、

濃赤色の、一重、剣弁の星型に咲き、

今年のカタログでは赤色の秋咲きでは

この品種だけでした。

この遠茜という名前の品種が3品種出ております。
また伊予遠茜という椿もあります。

名前つける時には、ある程度、調べられたほうが
安心ですね。

日本髪
大きな椿に見えますが、中輪の椿です。

暗紅色の白斑が入る八重の椿です。

他には、わだつみ白斑高田の春を含めて数種類白斑入り椿があります。

唐子咲きでは星娘という品種があります。

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 8 )
 
             今日も五島の椿の輝きをご覧ください。良い椿ですね。
             色々咲いて、4~5年経過すれば、種子が沢山出来、五島の椿だけでページを飾ることが出来る

             日がもうすぐやってくるのでは。毎年毎年が楽しみであります。


小泊ー五島
@ 小泊
だいぶ大きくなっております。今写真を見ますと四枚弁のように
見えますが。なかなかいい花ですね。今年はさし木と接木で

増やしております

女学生ー五島
A

A 女学生→濃紅色、筒しべ、筒芯、筒咲き一重               

          この花も野生椿そのものの輝きを放っております。
           こうして五島の花々をみておりますと、自分で育成しております実生椿がむなしく思えるようになります。

          これらの花々の実生花の作出や、玉之浦やその他の素晴らしい椿との交配をしましたら、
            年齢を忘れて椿の新花を追い求めていくことができるのでは。。。!

         発見者→坂谷 一義氏       命名者→岩永 章

新潟のカタログの写真集に掲載された白椿→数種類
  
          カタログの写真集に掲載されております白花椿は意外と少なく、約10品種くらいではないかと
          おもいます。意外とすくないのでは。・また、原種の金花茶の掲載がやはり少ないですね。

          各業者の経営方針と時代の流れ、経済の流れ等に合わせた経営戦略を考えなければなりま
          せんので、品種の選別や、挿し木、接木の扱い等変化が見られるのでは。

          最近の傾向では、やはり原種の椿の扱いが少なくなり、さらに挿し木苗の数が非常に多くなって
          いるのでは。販売に安心が出来て、日本人好みの椿に基本を置きながら、時々、食べたことのない

          味付けの料理や、外国の味をたしなめる程度で、やはり中心は侘助やヤブ椿、玉之浦系の椿等を
          基本において、経営面を考えられるのではないでしょうか。管理面で難しい椿は比較的カタログから

          少なくなっているような気がしますが、いかがでしょうか。各生産者の方々も挿し木苗を中心に経営の
          軸を切り替えておられているのでは。接木苗にしましても、自分で台木を育てられれば、経営安定に

          すごく貢献するのではないでしょうか。挿し木をして3年目で台木として使用できますから。
          もしかすると1年目で挿し苗が台木として使用できるかも。各地の椿のカタログを見ますといろいろな
  
          事が分り楽しみでもあります。さて、今日は写真集の中から浅茅白高台寺白をご覧ください。

  


浅茅白ー白花として魅力ある椿では。。。?
@浅茅白

松江の白髪山同様に端正できりっとして、花型を崩さず、とても良い花です。

 対馬産のヤブ椿の選抜種で、筒しべの一重小輪で可愛らしさがあり、枝がよくでる椿です。

   名前の読み方が難しくて、色々聞きましたが、日本ツバキ・サザンカ名鑑には(あさじしろ)と書かれております。
   対馬に浅茅湾がありますが多分そこで発見されたのではないでしょうか。 

A 高台寺白
     
        純白色、一重筒咲き、極小輪、高台寺実生

        カタログでは二度目だと思いますが、
   
        筒咲きで極小輪で、しかも秋咲きですので
        魅力ある花ではないでしょうか。

                


花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 7 )

         再び五島の椿をご覧ください。小輪の引き締まった良い花ですね。
         沢山ある中で色々変化に富んで一つ一つの椿の特徴がよく出ております。

         5年後には、どのくらいの数の五島の椿がこのページを飾るのかとても楽しみです。
         大変な暑さですので、体に気をつけられ、また、椿の管理にも注意をされてください。                       


久賀一号
@久賀一号

紅色の一重、筒咲きの可憐な花
です。

実に良い椿だと思います。
以前久賀島の椿を紹介いたしましたが、すばらしい椿がたくさんありますね。
A春風(はるかぜ

花の特徴は,鮮紅色の一重、筒咲き
筒しべ、小輪(花径2.5〜4.0).


この花はとても花がしまっています。

新潟のカタログに掲載された愛媛県の椿→約20数種類

           今日は愛媛県の椿がどのくらい掲載されていますか、カタログを見てみました。
           約20数種類かと思います。毎年品種の入れ替わりがありますので、多少増減しますが、

           愛媛県の椿もまた、島根県に劣らず良花が多いですね。私は愛媛の椿の中では紫泉、唐川、宝川、
           雅、湯の町紅他20数種類育てております。本日は、嘯月院と瀬戸の娘をご覧下さい。


ベラロッサ

嘯月院
@ 嘯月院
  
    数年前に一度掲載されたと思いますが、嘯月院は盛り上がり、
    千重咲き、列弁咲きの中輪で中心が淡色です。

    濃赤色の良花で、数年前に掲載されましたカタログでは、
    ベラロッサをしのぐ花ではないかと解説されておりました。

    ベラロッサはヌッチオ農園の品種で、毎年花を咲かせております。

瀬戸の娘
A 瀬戸の娘
       
         薄い桃色で、小輪の侘芯です

         細長い感じのする可憐な花です。

         花の特徴は薄桃色の小輪で、葯が退化した侘芯です。
         なかなか良い椿です。


      


花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 6 )

           きょうで6回目となりますが、全国には素晴らしい椿がたくさんあると思いますが、まず最初に
           五島の椿に注目せざるをえないと思います。それほど素晴らしい椿が存在し、作出されているのでは。

           私の家でも未発表の5種類位のヤブ椿を育成し、さらに五島のヤブ椿やその種子を蒔いた実生苗が7〜8
           種類あります。玉之浦の実生苗は100本以上管理しております。五島や全国の趣味家等を合わせますと、

           その数は相当数になるのでは。本日もまた、五島の輝ける椿をご覧ください。

@春節

     玉之浦の自然実生花です。
     1月に咲き始め、比較的長期に咲いております。

     白覆輪の出方も良く、玉之浦の実生花としては
     優れているとおもいます。

     五島→ 岩永 章氏作出
A翁頭紅実生

        五島の名花20選の一つである翁頭紅の実生花です。

        藤田友一氏から求められた苗を私が一本譲り受けて
        家で栽培していましたところ、この花が誕生しました。

        こんなにも綺麗な花が咲くとは思いもよらなかったです。
        それから、五島の椿に夢中になったのかも知れません。


新潟のカタログに掲載された島根(松江)の椿→約32品種

                   新潟の椿華園さんのカタログの掲載されています島根(松江)の椿は今年は約32品種
                   位かと思いますが、昨年度のカタログを見まして入れ替わりが数種類ありますので、

                    4~5年間のカタログを調べてみますと、おそらく35〜40品種くらいにはなるのでは。
                    今年のカタログには松江の代表的な、白髪山、美保の関、桃割れなどが掲載されて

                    おりません。それにしても、色々なカタログを調べてみますと、島根(松江)の椿が
                    こんなにも多く各カタログに掲載されていることに驚きます。それだけ良い椿があり、

                    全国から注目されているのではないでしょうか。今日はこれらの中から、金亀山

                    婆の木をご紹介いたします。

@ 金亀山

        暗紅色、一重 キキョウ咲き、筒しべの
  
        小〜中輪、3月〜4月咲き

        おそらくカタログに掲載されましたのは
        新潟のカタログが初めてで、これで2度目かとおもいます。

        写真ではキキョウ咲きの特徴があまりでておりませんが、
        実際はもっと素晴らしいとおもいます。

        ヤブ椿の実生とのことです。
A 婆の木

          このつばきに関しては、以前名前の由来について
          説明いたしましたが、岩田さんという女性が発見して、
     
          地域社会に貢献して、親しまれて、亡くなられた後まで
          彼女を思い、お婆さんの木(婆の木)と呼ぶようになったと言われております。

          赤色の、一重、小輪で咲き細りの中輪。1月~3月咲きです。

          色の鮮やかさが目立ちます。村下とともに赤椿では松江を代表する

          椿ではないかと思います。

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 5 )

                   今日も続いて五島の椿をご覧ください。総合的にすぐれていますね。
                   見ていまして、飽きがきません。 翁頭紅の実生花も誕生しておりますが

                   本当に見事な花です。種子を蒔かれることですね。その間に接木、挿し木、
                   等していますと、2~3年はすぐに経過します。今年は是非種子を蒔かれてください。

                   近くに椿園がありますといいですね。必ず珍しい花が咲くかもしれません。

@花嫁御寮
     鮮紅色の筒しべ、筒芯で、一重の小輪です。
     やはり花型、しべ、色合い、すべてが整っていて

     この種子を蒔いたら見事な新花が出現するのでは
     ないかと今から夢見るような思いです


発見者→本藤 靖氏     命名者→岩永 章氏
A→翁頭紅 濃赤色、長筒咲き、一重、小輪
まことに椿らしい見事な花といえるでしょう。

五島の椿は何度も紹介しておりますが、
本当に色合い、花型、しべ、咲き具合等全てが

見事であると思います。ここ数年五島の椿の
実生花作りに励んでおります。


新潟のカタログに掲載された赤の秋咲き種→賜金、 紅焔

                私は玉之浦系の椿が好きで、ある程度求めており、また、五島のヤブ椿にも大変
                関心があります。さらに、以前述べましたが、赤色の秋咲き種に興味があります。

                何故ならば、赤の椿で早咲き種は比較的少ないのでは。今もっています赤で最も早咲き
                の椿は(椿華園)ではないでしょうか。今年掲載されております賜金、 紅焔

                秋咲き種です。賜金は今年の新花ではないかと思いますが。紅焔は昨年度発表された
                品種と思います。秋咲き新発売として掲載されました品種は小立野、象潟、黒いひとみ、

                等で、品種全体の赤の秋咲き種としては、安養、十六夜、因幡百合、加賀赤八朔、谷間の鶴、野本秋咲き、
                花摺り、ひな娘、 紅小合、紅西王母、舞、三島早咲き、宮之浦、遠茜、等です。まだ、ありますが

                紙面の都合で載せきれないのではないかと思いますが、やはり、赤の秋咲き種は少ないですね。
                ですから、今後五島のヤブ椿及び交配種についても秋咲き種の特集を組むために、2~3年間

                 調べたいと思います。秋咲き種だけの写真を掲載したいとおもいます。

@ 賜金(新潟産)
        鮮紅色、一重筒咲きの小輪。

        T.D ウイッパーとの自然交配種
        です。色合いも良く、早咲きですので

        楽しみです。
         緋赤色、一重筒咲き、小輪です。

         秋咲きです。
      
A  紅焔(新潟産)
  
   緋赤色、一重筒咲き、小輪です。

      新潟産ですが、良い花ですね。

      2品種ともに秋咲きというのがいいですね。
           

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 4)
  
                今日も五島の花を二つご覧ください。はにかみ哀愁です。
                実に良い椿だと思います。はにかみは今年咲きだしました。

                哀愁は接木しましたので、2年後位には咲きだすと思います。
           

@ はにかみ
農紅色の筒咲き、筒しべで、小輪です。
五島のヤブ椿とのことです。侘芯が出ることもあるそうです。

 発見者→平山氏   命名者→岩永 章氏
A哀愁
      濃紅色の筒芯、筒しべ、一重の筒咲きです
     筒咲きで、花弁と蕊の色合いの対比が見事です。

     
     親不明の自然実生とのことです。

作出者ー命名者→ 岩永 章氏


新潟のカタログに掲載された玉之浦との交配種→朧宗旦、ひめごと

            昨日紹介いたしました新潟のカタログの中で玉之浦との交配種が数種類掲載
            されております。昨日、珊瑚礁を取り上げましたが、本日は朧宗旦ひめごと

            紹介いたします。珊瑚礁は青い珊瑚礁との交配種ですので、成木になり、気象条件
            等により、紫色を含んだ白覆輪花が出るかもしれません。


@ 朧宗旦おぼろそうたん)→宗旦と玉之浦との自然実生花です。宗旦の種子を蒔いて、
   作出された椿で、淡桃色で白覆輪が細く入り、一重の極小輪です。

   咲く時期は早春です。今までにない色合いの白覆輪花です。

       A ひめごと→ この花は数年前に表紙を飾った椿だと思います。
                     チューリップタイムと玉之浦との交配種です。
                     鮮桃色の、白ぼかし覆輪で、一重の長筒咲きで小輪です。
                     チューリップタイムの要素がよく出ております。

                     他に、舞楽、早咲玉之浦、玉之浦二世、 大和なでしこ、玉の八重曙、

                     玉カンザシ、タマ・アメリカーナ、タマ・ビューティー等が掲載されております。

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 3)

           本日も五島の椿を紹介いたします。青春のかおり大和なでしこです。
            2品種ともに岩永氏の作出です。


青春のかおり

大和なでしこ
2品種ともに感じの良い花ですね。

青春のかおりは一休の自然実生
です。細御前もそうです。

大和なでしこは玉之浦の自然実生
です。下の珊瑚礁と白覆輪の出方が

似ております。玉之浦系の椿は
次から次へと出てきますね。

あまり出すぎますと感覚が薄れるかも。


カタログ届く→ 新潟より

          今年の椿のカタログが新潟の椿華園より届きました。今年の特徴はなんと言っても写真の豪華さです。
          昨年も写真が多かったと思いますが、今年はそれ以上です。表紙には 外国椿のIsland Sunset

          珊瑚礁です。 もう一つ芍薬の花が掲載されております。新発売として掲載されています品種は25種類
          位と思いますが、そのなかには、以前掲載されました品種もあるかと思います。新発売の品種の解説を

          全部したいと思いますが、とりあえず、表紙の2品種に限り説明いたしたいと思います。椿華園のホームページ
          には、まだ今年のカタログは掲載されていません。第34号になります。このページを書きました2時間後に

          椿華園様の許可を得まして表紙を掲載いたしました。画像があったほうがはっきりいたしますので。
           


今年のカタログです。
上の左がIsland Sunsetです。上の右側が珊瑚礁です。

今年は最も画像が多く、内容も豊富ではないかと思います。
そして、今年は写真が綺麗な感じがいたします。

他のカタログが届きましたら、許可を得ましてなるべく
掲載いたしたいと思います。


      @ Island Sunset (アイランド・サンセット)

                ヌッチオ農園の品種で、なかなか綺麗な椿ではないかと思います。
              淡い桃色で八重咲きです。小輪から中輪の仲間に入ると思います。中心は

                 白色で、カタログ販売としては、初めてではないかと思います。本の解説にはすでに
                 掲載されておりますが。ネイミングもなかなかいい響きですね。
  
      A 珊瑚礁
                
                 紫がかった赤色の、白覆輪、玉之浦と青い珊瑚礁の人工交配です。
                 春咲きで、中輪の仲間に入るのでは。比較的細い鮮明な白覆輪

                 入り、綺麗です。五島の岩永氏の作出による、大和なでしこと同じような
                 感じの椿です。 細い白覆輪が鮮明に入るのもいいものですね。

                 私は常に白覆輪は多く出るほうがいいと思っていましたが、珊瑚礁や
                 大和なでしこの椿をみますと細く、きちっと入る覆輪花も見事ですね。

                 おそらく、この珊瑚礁はまだ若木に咲いた花ならば、今後まだまだ白
                 覆輪がでる可能性は強いと思います。
                


花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで( その2 )

          本日も五島の坂口氏、岩永氏の発見、作出しました椿をご覧ください。どちらの椿も見事な
          椿です。色合い、咲き方、花弁、葉、しべ、芯等どれを見ましても、優れているのでは。

 



紅栄自然実生→紅栄より少し小さい。
色合いも少し濃いかも。

紅栄→ 坂口氏発見
私の好きな椿の一つです。
ヤブ椿や優秀な椿の種子を蒔き
さらに、その種子から選抜された

種子を蒔いていきますと、次から
次へと果てしないほどの、素晴らしい

椿が誕生するかも。ある面では、ヤブ椿の
実生花誕生に情熱を傾けたほうが、長く

椿と付き合うには飽きがこないかも
しれないのでは。ヤブ椿の美しさは

いいものですね。自分の庭に100種ほど
植えられていたら見事でしょうね。

         

夏芽の利用法→9月まで待って接木されたら良いのでは

          昨日も述べさせていただきましたが、夏芽がでますので、その芽が伸び、固まるのを待って、
          9月から接木をされたら良いと思います。数少ない品種で芽が伸びてきましたら、1〜2芽

          残して、あとは全部接木をされたらよいと思います。来年の春接木されるよりは、はるかに
          成功率は高いと思います。さらに冬になるまでには活着していると思いますので、これから

          伸びる芽は大事にしておいてください。次に、先日葉挿しをしました挿し木が、1ヶ月経ちましたが
          生き生きとしております。全部で20枚くらい試してみましたが、3枚ほど枯れて、残りは青々と

          しています。早くカルスが出来て、発根してくれると良いのですが。芽が出るのか心配して、
          少し工夫してあります。もし発根しましたら、その工夫をお知らせいたしたいと思います。

          ある専門家は葉だけで発根しても、芽は出ないのではないかと言われましたが、どうでしょうか?


葉挿しの一部→1ヶ月経過

玉童子→夏芽が伸び、さらに上部の
 
芽が伸びかけています。上部はさらに3本
分かれておりますので、穂木が9月には
5~6本取れるのでは。
椿以外の植物では葉を挿して増やす方法がありますが
もし椿で芽が出てきましたら、おもしろいですね。

葉だけ挿しておけばよいわけですから。小品盆栽に
最適ですね。さらに、台木もいらなくなるし、管理も

簡単ですから。 あと1ヶ月待てば、答えがでますので
わくわくしております。


花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 1)

          最初に私が最も気に入っています五島の椿を再び紹介したいと思います。
          なんといっても、私がこれからの椿の育成に方向性を与えていただきました

          五島の岩永氏の椿を紹介いたします。自然交配による新花の誕生と、種子を利用しました
          幼根接ぎによる椿の管理の簡素化と、台木の苦労を完全に払拭していただいた点において

          私の椿に対する考え方や、楽しみ方に大きな変化をもたらしたことは確かです。
          この方向性で行こうという信念で、時代の先取りをした岩永氏の卓越した感覚は

          見事というほかはありません。次々と新花を誕生させているのですから。


晴れ着→ 親不明の自然実生

細御前→ 一休の自然実生
2品種とも素晴らしい椿だと思います。
色々椿の情報を入手して見ておりますが

おそらく新花の中でもトップクラスではないかと
思います。次回もまたご覧ください。


今年の春接ぎと3年前の接ぎ木ー 2年待てば穂木は....!

          接木用の穂木を確保するために、最初は苗を全国から購入して、接木をしました。
          今では、これはすごいという品種だけで、椿仲間とお互い話し合い新品種を求めて

          おります。春購入した椿は夏か、秋には友達から穂木を譲り受け、接木をして、
          購入した友達より大きくなってしまうこともあります。最近では、あまりあせらず、

          今ある品種の保存と、いかにして、綺麗に簡単に管理できるかを考えております。
          一つには、鉢植えと、種子を利用した小品盆栽の流れになっていくのでは。

          鉢植えであれば、いつでも動かせるし、種子を蒔いた幼根接ぎならば何倍も鉢を管理
          出来、消毒、水かけ、枝の剪定、肥料の施し等すべての点で管理しやすくなるのでは。

          また、小品ならば、誰にでもあげることも出来、喜ばれるのでは。さらに、交配がとても
          楽に、家の中で出来るようになると思います。沢山持ちすぎて、枯らしてはなんにもなら

          ないですから。少しずつ、良い品種を選ばれて、増やしてください。2年経てば穂木は
          ある程度手に入りますので。同じ種類を何本も求めないで、挿し木、接木で増やす楽しみを。。。!


今年の春接木ー瀬の川、大和なでしこ、
紅焔、黒百合、出雲大社ヤブ、鳥海、
来迎寺、雪小国、みじょか等

新潟の椿を中心にーひめごと、越の山吹
十字星、流し雛、茶々姫、黄河、まほろば
エレインズ・ベティー、黄の旋律等

接木2年目ー 故白蝶、黒光、
タマ・アメリカーナ

挿し木3年目ー四カ村(しかむら
相当の穂木が使えます。今ではしかむら
と呼ばれているみたいです。

各県の椿ー3年目ーここまでくれば
穂木はいくらでも使えます。

ここには最近の品種が接木してあります。
いつでも接木が出来るように穂木を確保

してあると同時に、保存を兼ねております。

一人で育てても良いのですが、なるべく
椿友達がおられた方がいろいろな面で

プラスになると思います。
苗の購入されるときは気に入った椿の挿し木苗を
求められて、すぐに接木されたら良いと思います。

カタログが8~9月に送られてくると思いますので、
苗がきましたら、すぐに接木をしてみてください。

遅く注文しますと、11月になってしまいますので、
出来るだけ早く注文されて、9月〜10月には届く

ようにされたらよいと思います。


台木用の挿し木と、夏芽の伸び方ー 1ヶ月後の様子と新芽の利用

          これからの台木の確保という課題にどのように対処したら解決するのか?
          今年はこの問題に取り組み、ぜひとも成功させたいとがんばっております。

          1つは実生苗で半分は解決したと思います。椿の種子は近くに椿園があれば
          いくらでも得ることができます。2~3年分蒔いておけば簡単です。しかし少し

          太い接木用の台木になりますと、1年~2年では無理ではないかと思います。
          どうしても、ある程度太い枝の挿し木を成功させる必要があります。今年は

          小指から親指位の太さの挿し木をしてみました。約1ヶ月経ちましたが、
          青々としております。あと1ヶ月以上しなければ分りませんが、ある程度、

          うまくいってるのではないかと思います。実生苗、挿し木苗、さらに小指以上
          の挿し木の成功で台木の確保が出来れば嬉しいのですが。土、挿す深さ、枝の長さ

          ポリ袋の大きさ、置く場所等いろいろ試しております。次に、夏芽が予想以上に
          伸びて、今年はこの椿は接木が終わりかなと思っていたところ、8月,9月には

          また、3〜4本と数少ない品種の接木が出来るので楽しみです。


親指位の太さー1ヶ月

小指位の太さー40日

人指し指位の太さー40日

白鳥の舞ー今年はもう接木が
出来ないかと思ってましたが
これで、また4〜5本増やせます

唐川ー 今年の接木

たくみー1芽残して2〜3芽接木の予定
今年接いだ椿で、さらにまた、その芽を
接木します。いくらでも増えます。
椿を増やすには挿し木、接木など
色々方法がありますが、苗を購入

されます時、挿し木苗で十分では
ないかと思います。挿し木苗から

春、夏、秋と2~3回芽を伸ばしますので
その芽を1芽残してあとは、全部接木

をすれば、1年以内に挿し木苗よりも
大きくなるのでは。ですから、1芽あるいは

2芽あればすぐに増えて、2年もすれば
人にあげるようになるのでは。


          
          

幼根接ぎと普通の接木→管理に気をつけて

          昨日に続き、今日も幼根接ぎの状態と昨日とは違う1ヶ月経ちました接木をご覧ください。
          この暑さですので、管理が大変です。ポリ袋の大きさや、水の補給、ポリ袋内の湿度の確認

          鉢の大きさ、ポリ袋の空間の広さや、高さ、幅などに注意を払っております。
          時々述べますが、ポリ袋内の水滴が接木や、挿し木のになるべくかからないように

          支柱などで管理してください。ですから、ポリ袋の大きさや、ポリ袋内の空間をなるべく広く
          するようにして下さい。私が衣装箱を利用していますのは暑さによる蒸れを防ぐ意味もあり、

          さらに、中に水をある程度入れて、湿度を保つ意味もあるのです。なかなか、加減が難しい
          ものです。でも、失敗を重ねながらも、これでもか、これでもかというほど、毎日椿に情熱を

          燃やし続けております。皆さんも、ぜひ素晴らしい成果が得られますように、がんばってください。
          私は、接木、挿し木等で1種類の椿をあちこちに試して、かならず1本は成功するようにしています。

          皆様も、最も大事な、高額な椿は9月、10月に接木をされて、絶対失敗のないようにされたら
          良いと思います。おそらく10月ですと100%にちかい確立で成功すると思います。全部穂木を

          使ってしまわないで、9月、10月用に残しておかれたらと思います。

          時々、思いますが、大きなガラス張りの温室があれば、1年中接木、挿し木で楽しみが倍増されるのではと。
          また、一人で1年で何万本でも増やして、何か社会のために尽くせるのではと。


幼根接ぎ

幼根接ぎー27本ー 金花茶、ウミナイビ、
琉球白妙、きざくら、さきほ、悦、
フランクハウザー、紅福籠

接木ー1本に25の穂木を接ぐ

左と同じ接木

台木の途中

台木の接木状態
接いである品種は、蛍雪、清香、湊晨侘助、サツマ紅時雨、アザレア、きのさと、

八重白玉、八重日光、住之江、産声、御所みずひき、日向小町、桜島黒髪、玉童子、

瀬戸千鳥等です。1ヶ月近く経ちました。自分ではほぼ成功したと思っております。

油断すると失敗するかも。

幼根接ぎと普通の接木→久賀島の椿等

          昨日も紹介しました幼根接ぎも約1ヶ月過ぎたものもあり、ほぼ安心出来る状態
          ではないかと思います。またそのほかに、一本の台木に久賀島の椿を接いで見ましたが、

          ほぼ、成功したのではないでしょうか。ポリ袋の管理や、葉水、置き場所などに注意を
          しながら、また、専門家などの助言を参考にして、毎日接木、挿し木と繰り返しております。

          どうしても、高額な椿は穂木がありますと、もっと増やしてみようと、愚かな考えになり
          毎日朝の1~2時間接いでおります。朝の5時に始まり7時には終了しております。

          とにかく、葉が焼けないように、また、接木の場合はポリ袋の中が高温になり過ぎないように
          上部を少し開けたりしながら管理してください。


幼根接ぎー13本接ぎ12本成功
青海ヒメ、出雲大社ヤブ、白孔雀(2本)
夕日、かげろう、湊晨侘助、大山白、白髪山
花岬、舞の袖等

久賀島の椿接木ー 母の子守唄、女学生
島のロザリオ(かわいこちゃん)
ゆうやけこやけ等

台木の途中ー 比較的間隔をとり
接木をしました。

最上部ー 3本接いであります。
白く見えるのはロウソクです。


接木のポリ袋の扱い→穴を開ける場所等

          春に接木をされました時に使用されたポリ袋は、すでに取り除いたと思いますが、
          今年は大変な暑さです。温暖化による異常気象みたいですね。

          接木をされて、新芽が伸び、新葉が出てきました時に少しづつ、外気に慣らすのですが、
          穴を開けたり、下の結んであるヒモを解いたりしますが、最も大事なことは、上部から

          穴を開けて外気に慣らすようにすることではないでしょうか。7月以降接木をされた方は
          このことを試みてください。このまま暑さが8月末まで続きますと、新芽が伸びて、新葉が

          出てきますと、今年は相当管理に注意しませんと、葉が暑さで蒸れたり、焼けたりしますので、
          下部だけ風が入っても、温風の抜け道を作らなければならないと思います。私はこのことが

          心配で、生産業者や椿の専門家に尋ねましたところ、上記のような返事をいただきました。
          挿し木、接木も工夫されて、良い結果を期待しております。


幼根接ぎと細御前の成長具合→ 1ヶ月と6ヶ月経ちました

          幼根接ぎも次から次へと試しまして100本以上にもなりました。毎日観察して、時々葉水や
          水を与えております。 また、緑枝接ぎも試しました。今年私が一番関心が高かった五島の岩永氏

          作出されました細御前が新葉を伸ばしてきまして、とても感動しております。なぜならば、ほんの小さな
          休眠芽( 又は、石芽というのか?) を接木しまして今年は新葉は出ないだろうと思っていたからです。

          さらに太い台木にも7月接木をしまして、すでに1ヶ月近くになり、元気で、芽が動き出しております。
          五島の椿を挿し木、接木と絶やさぬようにあちこちに試しております。下の接木はすべて成功したと思います。

          これから10月の末まであるいは11月の初旬まで接木を繰り返すつもりです。


玉童子-1ヶ月

白孔雀−1ヶ月

新世紀−1ヶ月

白孔雀−1ヶ月

白鳥の舞ー 手前ー芽が生き生きとして
います。感動!

細御前ー大成功

細御前ー 6カ月かかりました。太い台木
ですので、穂木が沢山取れるのでは。

五島の椿ー細御前、黒いダイヤ、みさこ慕情
女学生、晴れ着 13本接木して11本成功

細御前の芽2本ー25日経ちました。芽の
下の白い物はロウソクです。

細御前一休の自然実生ー 見事な花です。
以前2回掲載させていただきました。
五島の岩永氏の作出です。全くの素人の私が見ましても、
今年の五島の実生新花ではトップクラスではないかと思います

幸い上記のように、新葉も出、また接木や挿し木でもうまく
いきましたので2~3年後には100本くらい増やしたいと思います。

とにかく、暑いので、管理に気をつけてください。私はどのくらい
接いだり挿したりしたか分らないほど、毎日ためしております。

9月〜10月が最も接木が活着すると思いますので、次々と
試してください。細御前は他にも用心のために、接木してあります。


  ヌッチオ農園のサザンカ→ 33品種もとめる

          このサザンカもすでに7年位前かと思います。カタログで購入いたしました。

      サザンカ品種→   Apple Blossom          Misty moon
                   Betty Patricia            Momozono Nishiki
                   Bert Jones              Navajo
                   Brush Rosette           Nodami Ushiro
                   Bonanza                Pale Moonlight
                   Brooksie Anderson        Pinnk Snow
                   Chansonette             Pink Showers
                   Frosted                 Rainbow
                   Hana Jiman             SilverDollar
                    Hugh Evans            Snow Fall
                   Interlude                Star above Star
                   Jean May               Takarazuka
                   Jewel Box              Tanya
                  Ko−gyoku               White Cleopatra
                  Little Pearl               White Doves
                  Miss ED                  White Frills
                                          Rossete
                 たくさんあるものですね。ヌッチオ農園の椿についても述べたいと思います。


伊予のヤブ椿選抜種→どんな品種があるのか

          伊予の椿を少しずつ紹介いたしてきましたが、どの椿がヤブ椿か調べてみました。
          私が紹介されて知っている品種は90種類位かと思いますが、その中で何種類くらい

          ヤブ椿か、分る範囲で述べてみたいと思います。

   ヤブ椿選抜種→ 1. 伊予侘芯   ( 桃紅色、一重筒咲き、葯退化)
                2. 唐川      ( 鮮紅色、一重筒咲き閉芯)
                3. 黒媛      ( 濃紅色、 光沢のある一重、筒〜ラッパ咲き)
                4. 盛山坊    (  濃紅色、花弁細い、一重、ラッパ咲き)
                5. 宝川     ( 濃紅色、一重筒咲き、筒芯)
                6. 玉三郎    ( 濃赤色、一重,三弁筒咲き、筒芯)
                7. 熟田津    ( 黒紅色、一重、筒咲き、筒芯)
                8. 広瀬小ヤブ  ( 濃紅色、一重、筒咲き、筒芯)
                9. 堀の内    ( 濃紅色、一重、ふくらみのある筒咲き)    
               10. 伊予小町   ( 桃色がかった紅色、小輪)
               11. 御蔵      ( 濃紅色、一重、筒咲き、筒芯)
               12. 古照      ( 紅色、一重、筒咲き、 筒芯)
               13. 寂玲      ( 黒紅色、一重、筒咲き、筒芯)
               14. 紅つばめ   ( 紅色、厚弁、一重筒咲き、筒芯)
               15. 湯の町紅   ( 濃紅色、 一重、筒咲き〜ラッパ咲き)
               16. 香周蝶     (  紅色、一重、長筒咲き)
               17. 臥竜      (  厚弁、 濃紅色)
               18. 紫泉      ( 厚弁、 黒紅色、一重、筒咲き、筒芯)
               19. 紅筆      ( 濃紅色、 一重、長筒咲き)
               20. 宗像ヤブ   ( 濃紅色、 一重、ラッパ咲き)
               21. 三崎侘芯   ( 濃紅色、葯退化)

         以上21品種ですが、まだまだあるかもしれません。本当に綺麗な花が揃っていますね。
         赤文字はわたしが好きな花です。ほとんど接木や挿し木をしました。愛媛県、香川県、徳島県

         高知県、等四国には素晴らしい椿が多いですね。山口県の笠山や、九州の鹿児島、北九州、
         五島の福江島や久賀島などは椿愛好者には最も素敵な地域ですね。以前笠山の椿も集めました。

         萩の里、 萩小町、 笠山小ヤブ、 笠山紫紺椿、 姫灯等です。
           

   

             


佐藤 稔氏の言葉と私がもとめた品種

          前回述べました中部の椿園の園主佐藤 稔氏が当時のカタログで述べておられる言葉と
          私が椿園から求めました品種をお話したいと思います。

        ☆ ツバキは日本の花 ☆  という題で書かれておりまして、 ツバキは日本原産の植物で古来
           民族が生活・文化に欠くことのできない重要な資源であり、。。。。。。芸術的にも広く

           活かされています。ツバキは首から落ちるから縁起が悪いといわれる方がおりますが、全くの
           愚言です。目出度い瑞木として神聖化され、古記には神樹、薬樹、長寿の樹として、数々の

           教えが残されています。四季艶やかな緑葉と清楚で優雅なはなの姿はこころをあらわし、茶華道
           の神髄に適した日本の花であります。。。。。。。と述べられております。本当に椿を愛し、椿の

           生産と新花の作出に情熱を傾けられた様子がうかがえます。

     求めた品種→ 円城寺、加茂川、京峯山、 木曽路、月照、 古城の春、 香輪、陣屋の椿、 賜宝花、東雲
               清水光、 千羽鶴、 高蔵紅、 高千穂、 日照、 二の倉、 花言葉、 日和山、 宝珠盃、

               夫婦星、 夢想花、 竜宝、等です。ほとんどの品種が毎年咲き、その当時大変なおもいをして、
               接木や、挿し木をしたことを思い浮かべております。月照と千羽鶴が一番思い出深い椿です。


私が育てた伊予の椿→ 今保存している椿を含めて

              約20年前より育てております伊予の椿はヤブ椿を含めて相当の数になりますが、
              沢山の椿愛好家より苗木や穂木を譲り受け、接木や挿し木を」しながら楽しんできました。

              そこで、わたしが挿し木や接木をしました品種をまとめて書き出したいと思います。

       →  肘川紅、 唐川、 白眉、 堀の内、 広瀬小ヤブ、 玉三郎、 千羽鶴、 宝川、 雅、 伊予ささやき、 
          越智やぶ、 伊予小町、 寂玲、 桃里、 志々満、 菅呼子鳥、 月照、 湯月、 紅筆、 紫泉、 宮姫、

          酔美人、 三崎ヤブ、 津島ヤブ、 天津羽衣、 熟田津、 御島、 瀬戸の娘、 玉の井、 想夫恋、 福前
          伊予呼子鳥、 篤山椿、 勝山、 愛の五色、 鶴姫、 白羽衣、 伊予侘芯、 無双、 石鎚、早春賦、

          伊予風車、 大洲コチョウ、 湯の町紅、 白豪子、鳴滝白、 桃ヤブ、 素白、 香周蝶、 抱月、 湯頭
          大洲ヤブ、 遠茜、 風早、 曹源白、 森松ヤブ、 法界寺、 酒天童子、 与市、 藤三椿、 みくら、 御蔵

          盛山坊、 角野、 御笑、 古照、 桃泉、 大洲天が下、 鈴姫、 花御堂、 炎群、 白羽衣、 
          以上70種類位いかと思いますが、この中には、伊予椿でないものが入っているかもしれません。 

          大西氏に推薦された椿を中心に愛媛県の椿愛好家やカタログにて収集いたしました。現在全部残っているか
          分かりませんが、沢山の椿仲間にあげておりますので、ある程度は保存されていると思います。

          上記の月照は伊予の椿ではありませんが、こんなにも早く愛媛県に渡っているとは驚きでした。
          大西氏も絶賛しておられました。私も以前書きましたが、最初のころ求めた椿でした。中部の椿園より

          求めまして、そのころの月照の値段はビックリするほどの値段だったと思います。また、園主の佐藤 稔氏より
          何回か手紙をいただき、椿に関することや、書が上手利休の七訓を筆で書いていただき、今我が家で大事に

          しております。氏の本☆日本の銘椿☆は何十回となく読み、椿の解説や管理方法等を学びました。実によく
          解説されております。ぜひ一冊求められてはと思います。佐藤氏の手紙により数多くの知識を得まして、現在

          椿の楽しみを続けられているのではないかと思います。本当に素晴らしい椿の専門家でした。椿を心から愛し、
          研究し、努力され、 一生を椿とともに過ごされたのではないかと思います。


伊予の椿→ 大西氏の推薦された伊予椿品種

              数日前にも紹介いたしましたが、大西氏から紹介されました伊予椿は93品種ありました。
              その中で、特に推薦されましたのが次の22品種でした。

          22品種→伊予風車、 伊予侘芯、 唐川、 志々満、 宝川、 玉三郎、熟田津、 白眉、肘川紅、
                  広瀬小ヤブ、 雅、 御蔵、 霞月、 寂玲、 鶴姫、 篤山椿、 紅つばめ、 御島、紫泉



                  伊予ささやき、 宮姫、 三崎侘芯、→ 以上22種良花であると紹介されました。
               上記22種全部育てていましたが、今は少し減っております。大西氏は品種に詳しく、さらに

               椿を評価する基準が厳しかったと思います。。。。の品種は。。。が悪いからよしたほうがが良い
               とか、自分が納得しない品種は絶対に人に譲らない方でした。色々な面で教わり、すごく頼りに

               しておりました。伊予の椿の知識はほとんど大西氏から教わりました。感謝でいっぱいです。


広島より贈られた椿→広中 文雄氏より

              十数年経過すると思いますが、広島の広中氏より穂木を(苗は分かりません)贈られまして、
              夢中で接木、挿し木をしました。当時はあまり技術がなくうまくいきませんでしたが、それでも

              15品種のうち、12種位は残っているのではないかと思います。

       →15品種   二葉白、一休、銀河、鳴滝白藪、至道桜平成侘助禅風禅月露峰、
                    瀬戸香相国寺、天輪寺月光、吉備侘助、麗紅、春(?)作素心 
             
                     赤文字は広中作となっております。最後の2品種は文字が消えかけていますので
                     はっきりといたしません。いずれにしましても、十数年前から色々な品種を作出されて

                     いまして、相当研究熱心な方であることが分かりました。また、絵が上手で色紙に
                     紅白の椿の絵をかかれて、贈っていただきました。見事な絵です。その当時は広島県の

                     椿会の会長をされていたのではないかと思います。いつまでもお元気で活躍されますよう
                     に。
              


椿の名鑑掲載の条件→ 会報紙より

              現在何千種類の椿が確認されていますが、それ以外に趣味家や愛好家が作出されている
              品種を加えますと、相当数の数になるのではないかと思います。

              さて、今読んでいます会報紙に執筆された方が名鑑に掲載されなかったことに触れて、次の
              ように述べておられます。ガーデンライフ。。。。特集記事(鹿児島のヤブツバキ)で以下の

              個性溢れる花をカラーで紹介されました。→☆薩摩白鷺、月の皇子、松山、鴨池ピンク、種子島絞り、
              桜島芙美子、垂水極小輪、桜島12号、佐多錦、桜島月光、桜島4号、桜島黒髪☆の12種です。

              これらはすべて名鑑からオミットされております。。。。。。残念に思います。と書かれて、その返事として、
              名鑑編集部では次のように答えられております。→。。。地元の趣味家の会で正式に認定されて

              いませんでした。。。。。個々の特徴がつかめず、また地元で苗木の生産ほとんでなされていないので、
              名鑑掲載条件にも合わず、今回はみおくられたものです。

              これだけたくさん品種がありますと、掲載数に限りがありますのでなかなか難しいと思います。しかしながら
              名鑑の中にもカタログに全然載っていない品種もあり、また苗木の生産も出来ていないのではと思われる

              椿もあるように思われます。生産業者との関係や地方の椿会との関係もあり選定には苦労されるのでは
              ないかと思います。今後選定されない品種でもこれはと思う品種については、ひとつコーナーを設けて

              新花情報として取り上げられてはいかででしょうか。これだけの情報時代ですので、ネットや色々な情報を
              参考にされて、情報収集されて検討されれば、いくらか解決されるのではないでしょうか。

              そうでないと、永遠に生産業者とかその知り合いや椿会に入っている人の品種しか掲載されないのでは
              ないかと思いますが。または、名鑑編集部に写真や咲いた花を送ってもらい、品種の特徴などを書いて

              応募される形式も一つの案かもしれません。そうすれば個人でも意欲も熱意も出て、椿会の底辺が広がる
              のではないかとおもいますが、いかがでしょうか。良い方法があるといいですね。この記事を投稿された

              方はよほど花に自信があり、残念だったのだと思います。でも今では5〜6種類くらいカタログに載っておりますので
              次回の編集を楽しみにされたら、いかがかと思います。すでに最新の名鑑集に載っている品種もあるかも。

              紙面に制限がありますので、新花で見事だと思われる花に関しては一言論評されてあげられてはどうでしょうか。              


新浜市より贈られた椿→ 白岡春子氏より


              10数年前かと思いますが、白岡氏より下記の苗と穂木を贈られました。
              とても椿に熱心で地元の椿会の中心的存在ではなかったかと思います。

           → 酒天童子(伊予の椿)、藤三椿(伊予の椿)、御笑(西王母)を小さくしたような椿)、与市(大洲産)
              角野白岡氏の実生)、 伊予風車白岡氏の実生、伊予の)十大椿)、花御堂白岡氏の実生
              御蔵白岡氏の実生)、みくら白岡氏の実生、伊予椿協会前会長ー久松定武氏の命名)

              その当時はあまりよく分かりませんでしたが、今思いますと、早くから実生苗に取り組んで、新花の
              作出に取り組んでいられたかと思いますと、椿への愛着とか、情熱がすごかったのですね。

              手紙の中でも色々品種の説明をされて、大変役立ちました。とても感謝しております。


長崎から贈られた椿→ 岡 耕平氏より

              長崎県の田平町の岡耕平氏より20種類の椿のと椿の穂木を贈られ、又写真3枚も一緒に同封
              されておりました。
          → 玉杯、白眉、春雪、初鏡、乙女の祈り、肥前小町、江里山覆輪、瀬戸の月、蜜姫、磯本さんピンク、
             マリア様、祝いの盃、小春、白百合、緋蓮華、鎮信、陽の岬、肥前薄染、肥前薄雲、九十九玉波

            ☆ 初鏡は発育が悪いので注意。 肥前薄染は挿し木がだめ。接木のナイフはいつも清潔にきれいに
               することが大事ですと書かれておりました。さらに、以前は長崎県内の椿は大体把握している状態

               でしたが、今は。。。。。。。。。!藪椿の変種は千葉を数回見て廻りましたが、我が平戸地方
               品種は上々と思っています。と書かれています。写真は玉茜、鬼神舞、肥前薄染です。

               岡氏は大変椿に熱心な方でいろいろ教えていただきました。


鬼神舞

玉茜
2枚とも岡氏から送られた写真です。

昔はこのようにして、新種を発表
していたとのことです。


伊予椿について→伊予十大椿と伊予名花20選

              十数年前に愛媛県の大西鹿雄氏からの手紙の中で伊予椿について述べられておりますので
              その内容の一部をお知らせしたいと思います。

          →。。。。平成三年十一月に『 新伊予の十大椿』 が選定されましたが、このときから愛媛県の良花
                を選ぶようになりました。ちなみにこのときの品種は伊予風車,伊予侘芯、石鎚、唐川、鶴姫

                熟田津、白眉、肘川紅、広瀬小やぶ、雅でした。平成六年十二月、会の発足二十周年を記念して、
                伊予名花二十選を選定しました。その品種は伊予侘芯、石鎚、大洲天が下、唐川、菅呼子鳥、

                志々満、寂玲、白羽衣、紫泉、酒天童子、宝川、鶴姫、篤山椿、熟田津、白眉、肘川紅、広瀬小やぶ、御島
                御笑、雅となっています。これらのうち4種は八重咲きです。石鎚、しろ羽衣、雅、酒天童子。

                伊予風車
が20選からはずれたのは、風車状に咲くのが少ない。咲いても、3~4時間しか風車状に
                なってなくて、その後、急速にくずれる等の理由です。

                以前は他府県の椿も当地で生育していて、花が優れていればその中に入っていました。
                (例えば、羽衣、卜半、キャプテンロー等)。

                以上ほんの一部ですが、大西さんのお話を紹介いたしました。最初は伊予の三大椿、伊予の五大椿、
                伊予の十大椿と優良品種を紹介していたとのことです。それから、その当時でも、大西さんは、中京の

                月照が白花ではトップクラスではないかと述べております。伊予椿は本当にきれいな花がおおいですね。
                私も最初はほとんど集めました。今では15種類くらいかと思います。宝川や紫泉が気にいっております。

                これからも伊予椿は大事に保存していきたいと思います。


この時期に出来る事→挿し木、接木等

             今から8月初旬位までに接木をしますと、新葉が出る確率が相当高いと思います。
             ですから、もし接木をされる予定がありましたらなるべく、7月中にされたらばと思います。

             挿し木も適期ですので挿してください。この時期には、アブラムシが発生することがありますので
             オルトランの粒剤を少しずつ使用されるとよいと思います。さらに、チャドクガが発生する時期ですので

             時々見回って、葉を取って、足で踏み潰してください。気が付いたらすぐに処理すれば消毒はしなくて
             すむと思います。挿し木と接木をされましたら、蒸らさないようにしてください。さらに水滴が葉にポトポト

             と落ちないように工夫してください。大変な暑さですので注意され、管理してください。


消毒情報ーある椿園の管理より

             私は7月に剪定をしまして、向こう側が見えるほどになりました。最近近所の椿園に
             行きましたところ、1年中消毒をしないと言っていました。時期、時期に見回りをして、

             チャドクガの発生を注意しているだけだそうです。ですから、剪定さえきちんとしてあれば、
             庭植えの椿はあまり消毒をしなくてすむのかも。あとは時々見回りをして、管理さえすれば

             庭植えの場合はそれほど気にしなくてもよいのでは。できるだけ、消毒は少ないほうが
             よいですね。どうしてもしなければならない害虫を除いては。(例えばチャノミドリヒメヨコバイ等)

             さらに、椿園では、肥料もほとんどあたえず、自然のままにしているとのことです。
             接木や挿し木の場合を除いて、管理は比較的簡単なような気がしました。


原種椿→ 金花茶ーーー生産者の情報

            現在海外の原種椿が多く日本に導入されていますが、その中でも最も多く売れているのが
            金花茶とのことです。この金花茶が日本に入って黄色い椿の育種が盛んになったと言われています。

            黄花の原種も十数種類あるかと思いますが、少し難しさもあり、私は3~4種類しか育てておりません。
            金花茶との交配で数多くの品種が作出されておりますが、私は初黄が丈夫で安心していられる品種

            ではないかと思います。これからも数多くの金花茶との交配種が作出されると思いますが、私は初黄を
            中心として、あと数種類育てていく予定です。ほとんどが淡黄色のようなので。
 


金花茶ー接木5年生

初黄ー接木5年生

初黄ー接木5年生

五島→久賀島の椿焼野の赤(やけののあか) (新花)(その7)

            今日も久賀島より新花をお届けいたします。久賀島の新花をご覧にいただけるのはこれで
            13品種かと思いますが、椿っていいですね。

            限りなく咲き誇る五島のツバキの輝き。日本を代表するヤブツバキの名所ですね。
            あと、数ヶ月もすると、再び久賀島の自然に見事なツバキの花々が見られるかも。

            今日で久賀島の新花をご覧いただくのは最後になりますが、数ヶ月しますと、再び
            五島の椿がご覧なれるのでは。ご期待ください。

            今日もまたご覧下さい。久賀島の新花を。

焼野の赤

花の特徴は濃紅色の一重、筒咲き、筒しべ
小輪(花径3.5〜4.0)
発見者・命名者坂谷一義氏

花弁が濃紅色で、さらに、花弁の先が赤く
なっています。ますます五島のヤブツバキに

興味をそそられます。特に10月から12月までの
早咲きに期待しております。

五島の新花を期待してください。



さし木、接木の管理→ 暑さに注意されて。。。!

             皆さん、さし木、接木をされましたか?これからの人もおられると思いますが。
             大変な暑さですので、管理に注意されてください。さし木は寒冷紗で半日、あるいは

             3〜4時間外に出しましたら、明るい日陰の場所で管理されても全く問題がありません。
             最も注意されることは、葉が焼けないように管理することです。

             湿度を保ち、蒸れすぎないようにして、管理してください。葉水を2〜3回してください。
             私は衣装箱の中に少し水を入れて湿度を保っております。外出の時、仕事の時は

             外に置かれないで、明るい軒下や、玄関脇で管理されたほうが良いと思います。
             それから、寒冷紗も風で飛ばされないように、工夫してください。

             今、接木は7本(穂木250)接ぎました。また、幼根接ぎは80本(根に2本づつ接いだものもあります)
             さし木は大、小の衣装箱を利用して、500本挿しました。中に、水を少し入れてあります。


さし木ー衣装箱の小利用

さしきー現在500本

接木ー7本接ぐー穂木250本

幼根接ぎー80本


五島→久賀島の椿五輪小町(いつわこまち)  (新花)(その6)

            今日も久賀島より新花をお届けいたします。久賀島の新花をご覧にいただけるのはこれで
            12品種かと思いますが、椿っていいですね。

            限りなく咲き誇る五島のツバキの輝き。日本を代表するヤブツバキの名所ですね。
            あと、数ヶ月もすると、再び久賀島の自然に見事なツバキの花々が見られるかも。

            楽しみですね。山々に咲きほこる椿を捜し求め、自然の息吹を感じられるのは。

            今日もまたご覧下さい。久賀島の新花を。


五輪小町
五輪小町

花の特徴は鮮紅色、一重の筒咲き、筒しべ

小輪(花径2.0〜3.5)

花弁の長さは短く、雄しべが花弁から
はみ出したような花である。
発見者・命名者坂谷一義氏

名前もいいですね。小町という名は多く
使われますね。萩小町、伊予小町、さらに

小町という品種もあり、今育てております。

久賀島のヤブツバキを求めて、あらゆる角度
から花の特徴を見つめてください。

気付かない特徴のある花が咲きほこっている
かも知れません。10月からが楽しみですね。

五島→久賀島の椿ー 歓喜 (新花)(その5)

            今日も久賀島より新花をお届けいたします。久賀島の新花をご覧にいただけるのはこれで
            11品種かと思いますが、さらなる椿の輝きを期待しております。

            限りなく咲き誇る五島のツバキの輝き。日本を代表するヤブツバキの名所ですね。
            あと、数ヶ月もすると、再び久賀島の自然に見事なツバキの花々が見られるかも。

            楽しみですね。特に、椿に限りない魅力を感じられている方々には。

            今日もまたご覧下さい。久賀島の新花を。

歓喜(かんき

花の特徴は紅色の一重筒咲き、筒しべ
(花径6.0cm)

この花は優しさを感じさせてくれる花です。
発見者・命名者→坂谷一義氏

筒しべ,筒芯の良い花ですね。
ますます実生による新花誕生に期待を

ふくらませております。五島の香りを我が家で
再現できる日を楽しみに。。。。。。。!

五島→久賀島の椿ー 紫光 (新花)(その4)

            今日も久賀島より新花をお届けいたします。久賀島の新花をご覧にいただけるのはこれで
            10品種かと思いますが、さらなる椿の輝きを期待しております。

            限りなく咲き誇る五島のツバキの輝き。日本を代表するヤブツバキの名所ですね。
            大自然の中で、これはと思うツバキを探し出すのは、かなりの鑑識眼と審美眼が

            求められるのでは。いいですね、久賀島は!夢と輝きのある島です。
            今日もまたご覧下さい。久賀島の新花を。

紫光

この花の特徴は濃紅色、筒先、先細り

このは花は雄しべが咲き細りした
花である。
発見者・命名者坂谷一義氏

見事な花ですね。
筒しべの筒芯で。


叡建寺の赤(エイケンジのあか)

この花の特徴は鮮紅色の一重、筒咲き
筒しべです。小輪(花径4.0cm)
発見者・命名者→坂谷一義氏

夢の島・久賀島ですね。実に整った花形で
色合いもいいです。

花の咲く時期が楽しみですね。


玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その8)

                                        五島よりーby 岩永 章

          〇 小泊(こどまり)    
                   花は鮮紅色、花径四〜五cm、花高四cmの小輪で早春咲き。ぎっちり弁を巻いたような
                   形(その時の花系二cm)から、おもむろに開いていく独特の開花段階があり、

                   花弁は三〜五枚。 開ききっていない時は、三枚弁らしく見えるが、四枚、五枚弁だったりします。
                   三枚弁若くは三枚〜四枚弁に固定できないか思案中です。

                   葉は楕円形で、葉縁がゆるく外曲、または

                   波曲するが見苦しい程ではありません。昭和五十三年福江市吉田正美・岩永章両氏と鬼岳の
                   溶岩台地で椿探索の際、吉田氏が雑木林で極小型の細長い蕾をつけた小木を発見したものです。

                   よい花が咲くに違いないという吉田氏のツバキ探しの勘に基ずく保証づきで、その小枝を貰い受け、
                   翌日開かれた玉之浦椿展に出品しました。其の時の山採りの花は花径四cm、ゆるく樋状に内曲

                   したやや広い花弁は尖がり、椀咲きで筒しべはしまっています。いろは良し、小型の整った感じの
                   良い花でした。それから三年目、吉田氏から贈られた蕾付きの接木苗は五枚弁でなく、三枚弁

                   四枚弁でした。吉田氏に尋ねると同様で五枚弁は少ないとのこと。三枚弁など思いよらぬ変異、造化
                   の妙にうたれたものです。其の後待望の開花数が増して来て四〜五枚弁がふえたようです。

                   三枚弁は固定していません

              →  この小泊は花を見て採取したのではなかったのですね。吉田氏のツバキの鑑識眼はすごいものですね。
                      花の咲いていない時期のツバキの楽しみは、ツバキの葉を見て枝を採取してくることだと聞いたことが

                      ありますが。私の家では今年初めて小泊が咲きました。ご覧下さい。.
          

小泊
だいぶ大きくなっております。今写真を見ますと四枚弁のように
見えますが。なかなかいい花ですね。今年はさし木と接木で

増やしております。

     

五島→久賀島の椿ー 紫光 (新花)(その3)

            今日も久賀島より新花をお届けいたします。久賀島の新花をご覧にいただけるのはこれで
            9品種かと思いますが、さらなる椿の輝きを期待しております。

            このページを通して久賀島の自然の豊かさや、町の様子等も伝えられたらばと思っております。
            岩永氏や、坂谷氏、あるいは、椿会の藤原会長さんを通して、ご連絡いただければと願っております。

   

     紫光

花の特徴は濃紅色の一重筒咲き、先細り
小輪 、花径(3.5cm〜4.0)

この花は雄しべが先細りした花である。
発見者・命名者→坂谷一義氏

筒芯と筒しべの見事な花ですね。
毎日花の咲かない時期にこのような

素晴らしい花を見ますと、なぜか五島へ
行きたくなるようです。五島の種子を沢山

蒔いて、見事な花を咲かせて五島へ行った
気分に浸りたいと思います。あと、2~3年待てば

夢が叶うかも。

         


玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その7)

                                        五島よりーby 岩永 章氏

            鉢植えにした太い椿に、色付いた蕾数個あった。尖って形のいい蕾は、紫がかった暗紅色
            を呈していた。尋ねると、“ 島の精  (しまのせい) 発見者・吉田正美氏、命名者・藤田友一氏 ”
          
            と、教えてくれた。翌日の展示会にこの蕾が切り花として展示され、開花は見られなかったが、
            色合い、将に咲き出さんとする格好は魅力的であった。後日最多花を見せてもらう。濃紅色

            一重、散り芯、筒咲小輪、三弁に白筋の斑が入る変わり花。吉田氏の説明では、雄しべが
            少ない時は七〜八本、筒咲きであるが時としてラッパ咲きも見られる由。固定していない

            こともあって、藤田氏は世に紹介しなかった。吉田氏の車に乗って、最初に案内されたのが
            白椿だった。畑と薮との際にあった。見るのも初めてであったが、こんな近くに白椿があることが

            信じられないことであった。切り花として展示するため、枝を数本取った。この白椿も花色は
            珍らしかったが観賞価値が今一つということもあって、藤田氏は紹介することはなかった。

            吉田氏の後日談で、同じ山に十回以上探して回ると豪語するだけあって、広範囲の椿林の中を
            迷うことなく案内してくれた。自分でこれはと思う花を藤田氏に見せていたが、食指を動かすことは

            なかった。数時間案内していただき探し回ったが一本も見つからなかった。先日、藤田氏が見つけた
            椿を切り花として使いたいということで、吉田氏に場所を伝えて連れていってもらった。
        
            二人で枝を取っている間、吉田氏の姿がなかった。吉田氏が雑木林から出てきて色付いた小さい
            蕾を手にしていた。“ 小さい木に三個だけ蕾が付いていた。いい花のようだから、明日の切り花に

            間に合います ” そう言って、藤田氏に渡した。この花が藤田友一氏が後日命名した“ 小泊 ”だった。
            長崎椿愛好会・会誌 “ 椿 ” 第八号(一九八六年)に、藤田氏が “ 小泊 ” を解説しているので、

            紹介します。(続く)

      以前お話したと思いますが、椿の花の評価はなかなか厳しいものであることが分かりました。
         吉田氏も藤田氏も椿の評価に対して、妥協することはないようですね。特に藤田氏は椿の評価基準を
      
         持ち、総合的にあらゆる面から評価されているように思えます。私も、もっと鋭い鑑識眼を持たなければ
         と反省しています。なかなか難しいものですね。
 

五島→久賀島の椿ー 春風(はるかぜ) (新花)(その2)

            今日も久賀島より新花をお届けいたします。久賀島の新花をご覧にいただけるのはこれで
            8品種かと思いますが、福江島と同様にヤブツバキの宝庫のようですね。

            ぜひ、これからも久賀島のヤブツバキの美しさを追い求めて欲しいと願っております。

春風(はるかぜ

花の特徴は,鮮紅色の一重、筒咲き
筒しべ、小輪(花径2.5〜4.0).


この花はとても花がしまっています。
発見者・命名者→坂谷一義氏

いい花ですね。きりっとした筒長の、それでいて
小輪ですので、日本人好みの花ではないでしょうか。

岩永氏同様、素晴らしい審美眼を備えた椿の愛好家
でいられると思います。10月頃より3月頃までヤブツバキ

を求め続けて、新花の美を見続けたいものです。


玉之浦および玉之浦系の白覆輪の出方ー4月以降はだんだんと。。。。。
           
           11月から3月まで品種により白覆輪がある程度見れれるのでは。さすがに、4月以降になりますと
           白覆輪が少なくなり、だんだんと赤一色になるようです。早い品種では10月から咲き始めるかも。
   
           タマ・グリターズが4月の13日に少し白覆輪が出ています。1月の21日に咲き始めましたので3ヶ月
           位白覆輪が出ていたことになります。相当安定した品種ではないかとおもいます。

           また、五島より送られてきました、玉之浦や春節も早くから白覆輪が出て、大変綺麗です。まだまだ、沢山の
           品種が作出されていると思いますので、これからが、また楽しみでもあります。
           
           

五島→久賀島の椿ー 赤のさざ波 (新花)(その1)
    
          以前五島の久賀島について岩永氏が3回にわたり特集を組み、ご覧いただきました。
          さらに、久賀島の新花を5種類(夕やけこやけ、ロザリオの島、母の子守唄、女学生、

          五輪の歌姫を紹介いたしました。上記5種類は坂谷一義氏の発見で命名者は岩永章氏です。
          また、久賀島の中学生が発見しました茜つばきもご覧いただきました。

          今日久賀島の坂谷一義氏から新花の便りがありましたのでお知らせしたいと思います。

赤のさざ波(夢枕)
紅色の一重。筒咲き、筒しべで小輪〜中輪
(花径6.0〜7.0)

花の特徴は花弁がさざ波のように
波うっている。
発見者・命名者→坂谷一義氏

五島の椿は本当にいいですね。本当にヤブツバキ
の美を表しているのでは。
解説は坂谷氏です。


玉之浦および玉之浦系の白覆輪の出方状態

          今ちょうど値賀の浦および玉之浦の白覆輪について話題が出ておりますので、私の所で
          咲きました花の時期と白覆輪の状態をみたいと思います。

          吉田氏や藤田氏が指摘されているように、若木や時期の問題がそこにあるのでは、と
          思っていましたが、多少当たっていたのではないかと思います。さし木苗で

          見事に白覆輪が出ている苗もあります。玉之浦と玉之浦の実生苗によっても多少違いが
          あるのでは?とにかく、今のところでは、早い時期に咲かすと白覆輪の出方が良い事は

          間違いないと思います。タマ・グリターズは比較的長く、よく白覆輪がでるようです。
          春節は岩永氏作出です。玉之浦も岩永氏よりおくられました。よく白覆輪が出ております。

          玉之浦2世も白覆輪が安定しております。

玉御前12月25日頃本当によく白覆輪が出ました。

早く咲くと良く出るのでは。

鶴ー11月27日

鶴ー11月29日

玉ありあけー1月2日

春節ー1がつ4日

玉之浦ー1月6日

湊晨侘助−1月9日

玉之浦2世ー1月17日

タマ・グリターズー1月21日

玉の八重曙ー2月10日

タマ・アマリカーナ-2月

大和なでしこ-3月

玉御前-3月

タマ・グリターズー3月15日

玉御前ー4月15日

玉カンザシー4月15日日

タマ・グリッターズー4月13日

玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その6)

                                        五島よりーby 岩永 章氏

          覆輪の出る期間が短く、年によって、出たり出なかったりで、木が小さいとなかなか白覆輪
          が咲かないという、吉田氏の説明だった。後年、吉田氏から値賀の浦の原木の実生苗一本

          いただいたが、紅色一重の平凡な花だった。“ 椿 ” 第八号(一九八六年)長崎椿愛好会
          会誌に、藤田氏が解説しているので、紹介します。
   
           ☆ 値賀の浦 ☆(ちがのうら)
           花は紅地に白覆輪がぼけてはいる一重、中輪の椀咲き。花弁と花弁が離れがちです。
           開花は十一月下旬からで、遅い花は白覆輪がだんだん狭くなり、やがて紅単色となります。

           『 玉之浦 』 もそうであるが、この花は白覆輪の出なくなるのが早く、見ごろが短いのが
           惜しまれます。花の形は 『 玉之浦 』より好きだという人さえあるのに、また、若木は覆輪

           の出方が少ないので失望して、栽培を中止したという話もあります。葉は楕円形で葉縁が
           ゆるく外曲します。鈍脚で鋭尖頭です。原木は福江市の郊外にあって、立ち性、高さ五メートル

           位、樹勢は強く、苗は徒長するようです。
     藤田氏も解説されておりますが、白覆輪の問題は難しそうですね。私が色々試して、観察しても、
      解決にはならないかも。でも、時期の問題や若木の事について述べられておりますので、

      そのような面からの取り組みと対応が望まれるのでは。岩永氏の送っていただいた玉之浦はは3月の
      中旬までよく白覆輪がでておりました。玉之浦の原木の直系なのか、見事です。これからも色々観察

      しながら、白覆輪の問題を研究したいと思います。
          

3本の台木で→ 100個の穂木接木ー 止められぬ接木

          今日も半日以上椿の剪定をしました。午前中は少し雨が降ったりもしましたが、暑いよりも楽でした。
          切った枝が毎日5〜6袋あり、その中で、これはと思う品種を接いでおります。

          接木はこれで終了かも。あとは、新花が来たら接ぐ予定です。胴接ぎをされる時は、以前にも述べましたが。
          全く葉をテープで巻いていません。ただ、ロウソクをつけるだけです。ですから、手間が省けて、簡単に接木が

          出来ます。30本、30本、40本と接ぎました。管理が総てを決定します。
          


3本ー40品種、100個の穂木接ぐ

接いである状態

玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その5)

                                        五島よりーby 岩永 章氏
 
          年が明けて、“ 玉之浦 ” 椿展示会の案内状が届いた。日時・一月十二日、
          場所・玉之浦町公民館。 展示会前日の一月十一日、再度藤田氏より電話を受けた

          『 展示会作品が少ないので、もう一度福江で椿探しをしたいのですが、一緒にどうですか 』。
          先日と同じ場所へ迎えに行く。今回は、会員の吉田正美氏を紹介された。吉田氏は

          以前、盆栽や鯉にも夢中になったらしく、庭の真中に池を作っていた。鯉が数匹泳いでいた。
          池の縁には松が植えてあり、鉢物を移植したと分かるもので、きれいに剪定されていた。

          縁石の上にも年期が入った松の盆栽が、飾られていた。屋敷の周囲には、防風林として、
          玉之浦の原木をさしたものを植樹していた。樹高も高くなっていて、かなり年数が経って

          いることが分かった。椿を手懸け出して、盆栽もほとんど手放してしまったらしい。
          盆栽の素養があるので、山取りした見事な台木に接木した枝ぶりは、さすがであった。

          温室内には、足の踏み場もないほどの大中小の椿でいっぱいだった。赤に白覆輪が
          咲いていたので、てっきり “ 玉之浦 ” とばかり思って聞くと、“ 値賀の浦 ”

          ( 発見者・吉田正美氏、 命名者・藤田友一氏 )と教えてくれた。玉之浦の外に、
          すでに白覆輪花が見つかっていたのだ。素人の私には、同じように思えた。

       →玉之浦と同じ白覆輪が出る椿があったんですね。最初は驚いたでしょうね。
             第二の玉之浦かと。 でも栽培し続けますと、白覆輪が鮮明に出るかも?

             私も観察しておりますが、時期の問題と成長過程による変化が起こるかも。
             若木の時は樹勢が強いので安定しない面があるかも。でも一本は植えられて

             観察されるといいですね。  

今日感じたこと→ 椿の種子を利用することが。。。。。。。。。。。。。!

          今日も午前中は庭の椿の剪定で終わり、2時ごろまで、枝の片付けをしました。今年ほど
          大変と感じたことはありませんでした。毎年、接いだり、挿したりしておりましたので、それこそ

          庭でも、鉢でも大きくなり、家族から怒られております。それでも、今日は少し根接ぎをしました。
          今年ほど、種子を利用する椿の楽しみ方があらゆる意味で、いいなあと思ったことはありませんでした。

          全く接木でも時間がかかりません。管理も簡単で、置き場所も少しで間に合います。一鉢に10本〜15本も
          植えられて、小品盆栽として管理すれば、これまでの半分以下の時間で済んでしまうのでは。

          五島の岩永氏にお礼を言わなければと感じております。こんな素晴らしい方法を
          教えていただいて。また、つばきの椿さんからも報告を受けました。感謝しております。

根接ぎをしました。簡単でいいですね。
成功した後の管理も楽では。

白孔雀、せと千鳥、湊晨侘助、玉三郎
つたの細道白、赤等を接ぎました。


接木、庭の手入れー 品種を選ばないと。。。!

          昨日に続いて、庭の手入れをして、半分以上椿の枝を切りました。せっかく、種子が
          出来た枝も切ってしまい、がっかりしています。切った枝も全部捨てるつもりが、高額

          な苗の品種はまたさし木をしたり、接木をするもので、いくら経っても終わりません。
          あと、2〜3日かかるのでは。 さし木も60本程度、接木3年生の苗に15本(一本の木に

          3本づつ)接ぎました。その他にも、2年生の根に10本気に入った椿を接ぎました。
          これからは、幼根接ぎと、2~3年生の実生の根と枝に接木をしようと考えて
          
          いるところです。多くなりますと管理が大変になりますので。
 
 


3年生の根に接木ー3本づつ

さし木60本ー珍しい品種だけ

庭の手入れー半分以上枝を切りました

         


幼根接ぎ→ 3週間以上経過ー 順調のようです。

         今日で3週間以上過ぎました。中を開けてみました所、先日途中報告いたしましたように
         ほとんど変わりなく、順調のようです。実生の半分に切って、捨てる下の根を利用しても、

         全く問題はなかったみたいです。問題は新梢がまだ固まっていなかったので、2本だけ
         葉が落ちていましたが、今日引き抜こうとしましたが、すんなりとぬけませんでした。

         これならと思い、そのままにしておきました。根も相当出ているようです。半分に切った
         上の部分は鉢に植えてありますので、これから接ごうと思います。鉢に植えてありますので

         殆んど成功すると思います。幼根接ぎを3月にすれば穂木がいくらでも使えますので、
         今年は、10月か、11月に実生の種子に根が出るようにしたいと思います。

         今年は、6月の10日前後でしたので、新梢が固まっていない面もあり、少し早すぎたと
         考えております。 今日は庭の枝を相当切りましたが、あまり多く植えるものではない

         反省しております。いくら切っても終わらないので、いやになるくらいです。秋に、鉢に全部
         植えようと考えております。やはり、自分がやっている,1本の木に40種類位の種類を

         接いで、管理するのが、一番楽ではないかと、再び反省している所です。


アザレアー成長は良いー接木も簡単です
全部接木は成功しております。

アケビー50位生りました。

幼根接ぎー切った根、上の根、種子と
全部利用出来る。

湊晨侘助ー成長良し。今年は40芽位
接木が出来ます。

玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その4)

                                        五島よりーby 岩永 章氏

          十二月中旬ごろ突然藤田氏から電話があった。『 福江に椿探しに来たので、付き合ってもらえませんか 』。
          “ うそだろう ”と、頭をよぎったが、あまりの嬉しさに、『 はい 』 と、返事してしまった。さっそく、

          待ち合わせの場所へ、車を走らせた。野良仕事、椿探しで汚れた軽トラックのボロ車に、果たして
          乗ってくれるか、心配だった。氏はいやな顔もせず、助手席に座ってくれた。

          『 福江よりも玉の浦のほうが、いい椿が多いでしょう 』。『 違ったところの椿もみたいので 』。
          五島椿愛好会のK会長も約束していたらしく、K会長にも
          紹介された。 K会長の椿を見せてもらいながら、お二人の椿談義に聞き耳を立てた。

          K会長のバイクの先導で軽トラックで後を追った。大浜(五島市)の海岸線に沿っての椿の群生は、
          潮風からの防風と椿油をとる為に守り残したのだろうが一日二日では、探しきれるものではなかった。

          K会長と別れ、氏と道路沿いをさがしていた時、氏の足が止まって落ち椿一輪拾った。じっと見ては
          その木を見上げた。側に近づくと、筒咲きで、芯も白色をしており細い。葯もそろって閉じている。

          がくも尖っておもしろい花だ、と、教えてくれた。花色はもちろんのこと、氏が五島ヤブ椿を選抜する
          際の一貫した考えだった。木に登って、氏の指示する椿を折って渡したが、満足しなかったのか、

          自ら木に登って枝を取った。収穫はその花だけだったが、帰ってから、よく見たいと言って、持ち帰った。
           
     →さて、どんな椿であったのか。藤田氏のコレクションの一つになったのか?また、その椿に関して
          どのような知らせがあったのか、早く知りたい気持ちになりました。
           


椿のさし木→ 気に入った椿を挿す− 保存と新花を求めて

          今年は五島の椿とまだあまり販売されていない椿を選んでさし木をする予定です。すでに五島の椿は20種類以上
          接木も終わり、さし木も100本程終わりました。これからは自分の気に入った椿と地方のヤブツバキを中心とした

          保存しておきたい椿のさし木をする予定です。さし木の仕方については、すでに色々な専門書等に書かれて
          おりますので省きますが、私のさし木の要点だけを少し述べてみたいと思います。

      → @ 木から枝を切って、葉を2枚つけて、平らにハサミで切ります。(3〜4枚でも大丈夫です)
 
          A 葉は半分に切っています。

          B すぐに鹿沼土の硬質小と蝦夷砂を混ぜて挿します。( 全く水には浸しておりません )

          C 水道水で鉢の底から水が流れ出るまで、多く水をかけます。
             ( ここで鉢や 箱の両サイドを叩いて穂木を固定すると良いとも聞いております)

          D プラスチックの衣装箱に入れて蓋を閉めます。
               (蓋は天候具合で少し開けたり閉めたりする必要があります)

          E 1週間位は水道水でサーット水をかけます。(夕方の方が良いと思います)
            ( 穂木の固定と土の浄化のためです (時々私は午前、午後と2回水をかけております)
             葉の厚さによっては3〜4日位でも良いと思います

          F それからは、午前(10時頃)と午後(2時頃)2回噴霧器で葉水をします。。
             絶対に水道水でいつまでも水をかけないようにしてください。         

          G 遮光率は55%〜60%と言われておりますが、置く場所とか天候具合で判断された
             方が良いと思います。とにかく枯らさないことです。

          H 少ない場合はポリ袋に入れ管理しても同じだと思います。

          I 60日~90日で発根すると思います。(今年は太い木のさし木を試す予定です)


今日のさし木ー 70本位
衣装箱の中で管理しています。風や雨等避けられて
便利です。管理もしやすく、持ち運びも楽です。

毎日非常に暑い日は半日だけ外で、寒冷紗を利用して
管理しても良いと思います。外出の時は

寒冷紗が吹き飛ばされないように注意されてください。
衣装箱が5〜6個あれば十分ではないでしょうか。


          


さし木→葉挿しー果たして成功するか。。。?

          今日五島の接木をしまして、残った枝に葉が沢山ありましたので、さし木をしました。
          五島の岩永氏が葉を挿して成功したとの記述がありましたので挑戦しました。

          葉を取るのに色々工夫しまして、試しました。根が出ることは分かりましたが、果たして
          芽が出るのか?9月まで葉が生き生きとしてくれればいいのですが。

          問題は管理の仕方です。挿す深さや、水のかけ方、蒸らす程度等色々工夫しなければと考えております。


五島の椿ー葉挿し

衣装箱の中に入れてあります。
五島の椿の葉挿しです。もったいないので
挿してみました。土は硬質の鹿沼と蝦夷砂
を混ぜてあります。

普通のさし木も衣装箱に入れて管理して
おります。箱の中に水を少し入れてあります。

天候具合により蓋を少し外したり、完全に
閉めてしまいます。水のかけ方等注意すべき

ことがあります。


接木→五島の椿ー 3〜4年後の種子をめざして。
             台木の枝を残して接ぐ

          今日も五島の椿を6〜7種類、昨日と違う品種を接木しました。60cm〜80cmの台木や、
          実生の2~3年生の根や胴に接ぎました。大きな台木はおそらく70〜80%の確率で、

          実生の苗は80%以上の確率で成功するのではないかと予想しております。ところで、私は時々
          述べていますが、接木をするとき(50cm以の木ですが)必ず台木の途中、途中に枝を短く切って

          葉を2~3枚残して接いでおります。大きな台木ですと、全部枝を切りますと、台木自体が少し弱る
          のではないかと思ったからです。さらに、水を吸い上げる力が劣るのではないかと考えたからです。

          この数年間同じ接ぎ方で試していますが、全く問題はないみたいです。残した枝の真上や横に多く
          接いでおります。私が夏に主に接ぐのは春よりも成功率が高いためです。私の技術がだめなのかも。。?

          でも、本当に夏の成功率は高いです。それ以上に9月から10月位まではうまくいきます。
          ですから、来年の春接木をするよりは9月頃から接木をしますと、管理も楽で、来年の4月~5月には

          芽を伸ばして、新葉が見られる状態になると思います。少しづつ、時期をずらして試してください。


今年の新花です。


4本位枝を残してあります。
五島の椿を接木しました。
台木の枝を所々に残して

あります。素人なので何でも
試しております。3~4年後に

種子をつけて、新花を夢見て
おります。

玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その3)

                                        五島よりーby 岩永 章氏

          各鉢、各ポットにはそれぞれラベルが差し込んでいて、椿名、接木年月日、発見者、発見
          場所が記されていた。草一本生えてなく、病気の葉、食害の葉等も見あたらなかった。
  
          氏の性格、几帳面さがうかがわれた。椿の種類は県外産を含めると数百、鉢数は千鉢以上
          あるとのことだった。それまで、五島のヤブ椿だけしか見たことがなく、赤一色だけかと思っていた。

          白、桃、斑入り、八重等々。 赤にも、濃紅色、鮮紅色。。。。等あって、多種多様の椿があることを
          知った。氏は椿を始める前は、サボテン、観葉植物等を趣味としていた。オオタニワタリは胞子から

          発芽させ増やしていた。温室の一角にサボテン、オオタニワタリ等が残っていた。帰りに四〜五鉢
          いただいた。興奮さめやらぬまま、何をしゃべったか覚えていないが、二時間以上おじゃまして、

          後ろ髪を引かれる思いで帰途につく。頭の中は椿一色。それまでの盆栽種木探しから、椿探し
          なったのは言うまでもない。今思ってみても滑稽な話だが、玉之浦しか念頭にない。第二の

          玉之浦にこだわり続けた。二週間程終った頃、藤田友一氏の娘さんから、『 父は誰れでも好きに
          なれない人なので、大事にしてください。今回は会費もいいです 』。そう言われて

          ◆ 長崎椿愛好会会員証 ◆を手渡された。お二人とも他界されてしまった。これまで椿を続けて
             これたのも、『 その時 』 があったからと言える。
     藤田氏は本当に几帳面な性格の人だったんですね。それから椿だけでなく色々な植物にも興味を持ち、
         さまざまな体験をされていた様子がうかがえます。さまざまな経験があればこそ、椿の世界でも第一人者

         として世に名を残されたのだと思います。それにしましても、2時間以上おられたというのはすごいですね。
         また、藤田氏から長崎県椿愛好会会員証を受け取られた時の気持ちは言葉では表現できなかったのでは?

         初めての出会いの時から、藤田氏が岩永氏に対して好印象をもたれたのでは。椿に対する熱意とか、情熱を
         出会いの時から感じ取っていたのではないでしょうか。『 五島の椿を頼むぞ』と心の中で。。。。。!

         さらに色々な藤田氏や椿に関する話題を楽しみにしております。

         


接木開始→五島の椿を中心としてー 一本の台木に(15種類)。。。。。。!

           庭や鉢の椿が大きく枝を伸ばしてきましたので、少し切りながら、接木を一本だけしました。
           いつものように、一本の木に34本の穂木を接木しました。殆んど五島の椿を接木しました。

           狙いは、五島の種子を沢山得ることが目的です。同じ種類を2本づつ接木をしまして、必ず
           一本は成功してもらいたいからです。今までの経験ではある程度うまくいくのでは。

           台木の長さは60cm、太さは親指の2倍位です。台木の下から順に周囲に3本づつ接いで、
           最上部まで10段階接ぎました。残りの4本は台木に残した枝に接ぎました。

           何時も接木の時に気をつけている事は、

               @  前もって必ず鉢に台木を植えておく。(半年くらい前から)
      
               A  接ぐ前に、台木の枝と芽を整理します。枝は大きさにもよりますが3~4本短く切って
                   残します。葉は2〜3枚ついています。10cm位の台木ならば枝は残す必要は
                   ないと思いますが。

               B  穂木を切る時は日陰か、曇りの日か、家の中で行います。出来るだけ早く接ぎます。
                   もし、急用で途中で中断する時は、ポリ袋に穂木を入れて、冷蔵庫に入れて、保管
                   してください。数時間位何でもないみたいです。(接ぎ木用に先を切った穂木です)
                   枝自体は3~4日冷蔵庫に入れて保存しても問題はないと思います。
               C  接ぎ始めましたら、接木をされた一番上よりもさらに上に1本枝か、台木の新芽を
                   短くして、残しておかれたらと思います。

               D   接木後は管理の問題です。ここが最も大事です。でも、春の接木より夏のほうが
                   楽かもしれません。数回管理の仕方については、述べておりますので、ご覧下さい。

                   大き目のポリ袋を使用しています。水滴が台木に直接かからないように、支柱を立てて
                   います。竹を利用しています。中に水やミズゴケを少し入れてあります。

               E  ロウソクで接いだ部分に垂らしております。鉢を横にしたりしますので、土がこぼれますので、
                   私は、手にロウソクを垂らして、接いだ部分につけております。(人差し指で)

               F  最後に明るい直射日光の当たらない場所で管理しています。時々ポリ袋の中の様子をみて
                   管理しております。今接木すれば新芽は伸びてきます。蒸らさないようにしております。


34本接ぐー全部五島の椿です

ぐるりと接いであります

最上部ですー右側に枝を残してあります。
枝はなるべく接木の部分より上にあると
良いと思います。

大き目の袋に入れて管理します。
透明のポリ袋を使用して下さい。


7月→接木への挑戦ー 可能性を求めて

           今日から7月1日です。本格的なさし木と接木の季節になってきました。この時期は
           色々する事が多くて、忙しいですが、楽しみでもあります。椿友との旅行や、椿に関する

           情報を得るために、いままでお世話になった生産業者や趣味家を訪れたりします。
           世界経済が混沌として、どのような時代になるか。。。?原油の影響でハウス内での

           接木に影響を及ぼしてくるのでは。。? そのために、接木は、3月〜4月、7月〜10月
           の接木が多くなってくるのでは。当然さし木も多くなり、高い接木苗に影響がでるのでは。

           私は趣味として椿を楽しむには、さし木や台木の心配のない、さらに小品盆栽として最適な
           種子を蒔いて接木をする方法が最も良いのではないかと思います。

           今日再び接木をして楽しみました。3〜5年生の実生の根を利用しました。今日は枝があまり
           伸びていない、数本出ている枝を用いて、枝や、根に接木を試してみました。
            
           数例をご覧下さい。成功するといいのですが。
  


黒宝

ことじー紅栄ーおいらん

紅栄ーイースターモーン

プリンセス雅子

紅栄

おいらん
徒長していない枝をなるべく利用して、
根や枝に接木をしました。花目が付いて

おりますので、うまくいけば花が咲くのでは。
枝のすぐ下につぎました。枝に食い込むように

差し込みました。小品盆栽にしたいと願っています。

紅栄は葉も小さくあまり徒長しないようです。
小品盆栽にはむいていると思います。

         


さし木苗→二年目で驚くほどの。。。。。?

           さし木をされまして、一年目は全く芽が伸びずに、これは駄目かと思っていますと、
           二年目の春にびっくりするほど新芽が伸びていることがありますので、捨てないで

           大事に管理されてください。葉のある芽の所にはおそらく成長ホルモンがあり、
           そのために新芽がグーンと伸びるのでは?一〜二本しかない大事な椿では、

           そのようなさし木のほんの小さな苗からでも、1〜2本穂木として太い台木に接げば
           すぐに大きくなりますので、何でも大事に育ててください。このことから、さし木とか

           、接木などする時は、枝のあるすぐ下を切って穂木として用いると成功率も高くなるのでは?
           取り木なども同じではないかと思います。試してみましょう。下の写真は昨年は全く伸びず、今年の
           春に伸びました。この一芽を穂木として接げば、すぐに大きくなります。


白菊

大隈値

限り

最小白花

玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その2)

                                        五島よりーby 岩永 章氏

           同じ福江島でありながら、玉之浦へは一度も行ったことがなかった。当時、福江⇔玉之浦間
           舗装こそしていたが、山道が多く、道幅もせまい上に曲がりくねっていた。車で一時間の道程

           面会するのは不安であったが、それ以上に期するものが大だった藤田友一氏の玄関前
           着いて驚いた。長と名の付く人の家は、お城みたいな家に住んでいるとばかり想像していたが、

           違った。氏は、長身のやせられた方で、歯に絹着せず、口数が少なかった。後で知ったのだが、町長時代
           【町は貧乏だから】と、町長の給与を何年も据え置いたという。温室は二棟あって、周囲には

           大物の椿の鉢が数十鉢置かれていた。蕾が付いていて、色づき始めたもの、花が咲いたものも
           あった。温室内には、中央に小鉢の椿が並び、両側にはポット苗が数百鉢整然と置かれていた。

           蕾のついたものもかなりの数混ざって、開花した苗もいくつかあった。紅白の開花寸前、素人の
           目にも玉之浦と分かる苗も二〜三あった。椿でもこんな小さな苗で花を咲かせることが出来るのだと

           感心した。その時は、椿のことは全く無知だったので、後日知ることになった幼根接ぎによるものだった。
           床には、数百の実生苗が一本づつポリ鉢に植えられ、十一月というのに新葉がのびていた。

           玉之浦は季節風が強い所だが、黒潮の影響で福江よりも温暖で、椿の開花もかなり早い。
              
        →玉之浦椿を世に知らしめた藤田氏との初面会と数百に及ぶ椿の苗には驚いたことと思います。
          驚いたと言うよりも、嬉しさのほうが大きかったかも?緊張されたでしょうね。又、町長としても、

          町のためにいかに努力されたか分かりました。本当に立派な人柄の町長さんでいらしたのですね。
          初めて面会されてからの藤田氏との交友関係をさらにお聞きしたいと思います。
                                                                


接木苗の地植え→結果は良好

               以前ご覧したかと思いますが、昨年接木しました苗木を3月頃鉢から地植えにした苗を再び
               見ましたところ、見事に成長しておりました。葉の色も、大きさも満足いくものでした。
               
               接木をして、あまり成長が良くないとか、こじれたりした場合は一度、地植えにして様子を
               見られたほうが良いと思います。その時留意される点は、

               @ 大きな木の真下に植えられるのは良くないと思います。雨の時に雫が垂れて、新葉
                  が駄目になるのでは。又ある程度明るく、日陰の所が適しているのでは。 
               A 地植えにされましたら、直ぐには肥料は与えないで下さい。木の成長具合を見ながら
                  施してください。
               B 鉢に植え替える時期は秋の10月頃が良いと思います。6月の中旬頃でも良いと
                  思いますが、雨季と上手く時期が合えば良いのですが。
               C 地植えによる難点は、花芽が付きにくいことです。どうしても、早く花を見たいと思う時は
                  2本同じ品種を接がれて、一本だけ地植えにされてはいかげでしょうか。

               →それぞれ2年目で接ぎ木用の穂木は十分です。台木の高さから計測しますとそれぞれ
                  60cm〜70cmには なっていると思います。アケビは今年庭で50個位なっております。
                  又、ツルウメモドキも好きで太い根を挿したり、取り木で育てております。
                  椿の接木は台木だけで30cm以上あります。


花のささやきー35cm

湊晨侘助ー47cm

紅栄ー45cm

越天楽ー31cmー右はツルウメモドキ


玉之浦に魅了され、藤田友一氏との出会い(その1)

                                        五島よりーby 岩永 章氏

               八年ほど島外へ出ていたが、故郷へ帰って来た。“ 玉之浦町で発見された幻の椿・玉之浦
               が一本一万円もする ” 誰れかれなくうわさしていた。玉之浦を持っている人は少なく、

               花を実際見たことのない人が多かった。持っている人たちも自慢はするが、決っして見せようとは
               しなかった。縁起が悪い花と教えられていたので、特別に欲しいとも思わなかったし、気にも

               とめなかった。退屈しのぎにやり始めた盆栽(?)を見て近所の人が、ある日友達の盆栽家の
               所へ連れて行ってくれた。庭いっぱい松を中心とした盆栽が、並べられていた。その中椿の

               盆栽が一鉢あって、花が一輪咲いていた。目を疑った。一瞬造花と思った程だ。日本の国旗を
               象徴した花は椿とは思えなかった。これが玉之浦に間違いない。その時から虜になってしまった。

               聞くところによると、玉之浦は一九七三年(昭和四十八年)二月、長崎での椿展で、藤田友一氏
               によって紹介されたのが、最初だった。親子二代で半世紀玉之浦町の町長を、氏自身連続

               二十四年間、名町長として務めた。訪ねていってもまず、会ってはもらえないと思って、諦めていた。
               ところが、幸運にもお会い出来る機会に恵まれた。

         名花玉之浦や、玉之浦町の町長さんでした藤田友一氏との出会い等、色々椿に関する話や藤田氏の
             椿にかける熱意が明かされていくのでは。楽しみにしております。


椿の名前→ ちょっと変わった名前

                現在何千種類の椿がありますが、とても簡単な名前から、これはどのような意味があるのか
                少し考えてしまう名前までさまざまです。これからの名前の付け方は大変ですね。

                私は、椿を始めましたときは、専門家や生産業者の人たちに色々お聞きするのに失礼かと
                思い、椿の本を数冊求め、毎日椿の名前と何処の県の花か、特徴等覚えて色々電話や

                手紙などでお聞きしました。本を読んでいると、ふと、この名前はあの県にもあったとか、下の
                名前が同じだとか色々気付いたこともありました。それほど椿の種類が多くあるということでは

                ないでしょうか。ですから、現在でも殆んどのカタログや地方の新花の名前には注意を
                払っております。数多くある椿の名前の中で、ちょと変わった名前があり、最初は分かりません

                でしたが、本を見ましたら説明がされておりましたので、ここで述べさせていただきます。
                その名前は、婆の木、村下でした。2本とも松江の椿で大変優れたつばきです。

                @ 婆の木
                          朱紅色の優れた花で、ヤブツバキとのことです。教員をされていた岩田トラさんと
                          いう人が発見して、育てられた椿とのことです。63才で亡くなられた後、そこに

                          住まわれていた人達が彼女のことを思い、懐かしんでお婆さんの木→婆の木
                          と呼ぶようになったとのことです。とても素晴らしいお婆さんだったんですね。
                A 村下
                          この花も最初は地方の名前か人の名前かと思いました。朱紅色の侘芯花です。
                          本の解説では、製鉄の現場の長の意味とのことです。花の色を製鉄の真っ赤な

                          火の色になぞらえたとのことです。それほど色合いが見事だったのでは。
                          2品種とも非常に優れた椿で、松江を代表する品種ではないかと思います。

                          

                                   


小笠原の椿→小笠原姫椿。。?-  今咲き始め

                20年前位に入手しまして、今咲き始めました。
                3mくらいの高さでよく成長します。相当切っても伸びてきます。

                求めた時に小笠原姫椿と聞いたのですが、本当の名前かどうかは確かではありません。
                5〜6弁で、花色は白色というよりは、薄黄色のようにみえます。花径は6cm位で、

                花柄は3cm位です。葉の長さは12〜13cmで、枝の先に10個位蕾が付いております。
                接木は成績が悪く、さし木か取り木で増やしたほうが良いのではと話されておりました。

                昨年私の兄が取り木をしまして、2本ほど成功しております。種子が出来るのか分かりませんが
                もし種子ができましたら、実を蒔いてみたいと思います。花の香りは少しあります。そんなに

                良い香りではないと思います。
                
                


3m位になります。

蕾が枝先に集まっています。
葉も大きく相当大きくなりますので
盆栽には不向きかもしれません。

花は綺麗だと思います。
寒さにには弱いのではと言われ
ました。

侘芯花の発見→坂口栄氏発見の椿 “ 四君子 ”その2
                                          五島からの報告ーby 岩永 章氏
     

                接木二本は成功して現在鉢物として残っている。又、坂口氏が二本とも活着したと言って、
                一本持って来てくれた。懸がい仕立てにしていたのだが、台風で枝が折れ、今半懸がい

                として生まれ変わった。鉢で管理していると、侘芯花が咲く。気温が上がって遅咲きは
                正常花が出ることがある。地植えにすると、早咲きの蕾は侘芯花遅咲きは正常花

                多く出る。稀に結実する。命名にあたり、最初の侘芯花発見。四人での椿探しということもあり、
                数字のにこだわった。広辞苑によると、“ 四君子 ” (その高潔な美しさが君子に似ている意)

                中国・日本絵画で梅・菊・蘭・竹の総称。坂口氏の快諾を得た。藤田友一氏に花を持っていく。
                奥様に四君子の意味を聞かれ、答えると、氏が一言 『 いい名だ 』。
  
          →色々の発見とか、発明というものは、偶然とか、運というものがあるのではないでしょうか。
              又、その偶然とか、運を得るには、行動をしなければいけませんね。じっとしていては、人との

              出会いもないし、新しい発見もないのでは。さらに、趣味を持つことは、人との広がりも大きくなり、
              さらに自分自身も成長するきっかけになるのでは。このホームページを通じて、数多くのことを

              学び、さらに前進しようと思っております。椿の専門家や、大学教授の人達、日本各地の趣味家
              の人たちの助けを受けて、なんとかやってまいりました。人の輪というものはありがたいものですね。

              四君子の発見にしても、全くの偶然かもしれませんが、四人の椿友との出会いと椿に対する情熱
              があればこその発見につながったのではないかと思います。次には是非侘芯花の固定の取り組みに

              ついてのお話もききたいと思っております。最も難解な取り組みではと思いますが?
                

   


侘芯花の発見→坂口栄氏発見の椿 “ 四君子 ”その1
                                          五島からの報告ーby 岩永 章氏
                 
                 一九八二年一月、玉之浦椿展示会を見に椿友と四人連れで、玉之浦町まで車を
                 走らせた。小一時間の道程だった。帰途、道路脇で椿を探したのだが、坂口栄氏

                 が枝変わりの侘芯花一輪見つけた。他の花は正常花であるのに発見した花だけが
                 、桃色一重、筒咲き、筒しべ、侘芯の極小輪。 話には聞いていたが、枝変わりによる

                 侘芯花。初めて目の当たりにしても、すぐには信じられなかった。坂口氏の生まれながら
                 にしての審美眼には驚かされた。貴重な花は、枝に葉六枚程つけて坂口氏が持ち帰った。

                 翌日氏から二本にしてさし木にしたと報告。後日、侘芯花が咲いていないか行って見ると
                 二輪発見。穂木二本持ち帰り、二本づつさし木、接木にした。さし木の際、葉が一枚

                 じゃまになったので切り落とした。初めての侘芯花で、大切な葉、捨てるにはもったいない。
                 菊が葉ざしで増やすことを、聞いたことがあった。だめもとで、葉ざしを試してみた。

                 さし木二鉢と葉ざしを外に置いたのが悪かった。鳥にいたずらされて、鉢はひっくり返され
                 二本の穂木が行方不明。葉ざしだけが残った。幸い枯れなかった。一年後、鉢から出して

                 見ると根がいっぱい出ていた。植え替えしたのが悪かったのか、残念ながら枯れた。
                 最初で最後の挑戦であったが、椿の葉ざしも可能のようだ。


椿の種子→根の曲付けについて
                 今年から種子を蒔いて、その根に接木をしまして、さらに出来れば曲のある根に
                 接木をしたいと願っておりました。五島の岩永氏が幼根接ぎや緑枝接ぎ等の解説を

                 されましたのがきっかけで、試してみようと思いました。さらにこの種子の利用法は
                 挿し木と同様に台木の心配が必要でなくなりますので、実によい方法だと感じております。

                 おそらく、これからこの種子の利用と挿し木による接木が私(全くの素人)を含めて椿
                 の増殖法の中心になるのでは。。。?と思いますが。色々な意味合いにおいて。

                 と申しますのは、全国の生産業者においても、接木苗だけが販売されておりますのは
                 少ないのではないかと思います。挿し木が次第に多くなりつつあるようです。

                 数日前に種子を蒔いて、根の曲付けに関して“ つばき ”さんから大変貴重な
                 報告を受けまして、皆様方にも是非参考にしていただきたいと思いお知らせいたします。

                 つばきさんのブログ☆ つばきの椿 ☆です。ネットで検索されて是非ご覧下さい。

 


細御前の根接ぎ

曲のある緑枝接ぎ
五島の岩永氏の曲のある幼根接ぎ
と緑枝つぎの一例です。

細御前は一休の自然実生とのことです。
一休自体が種子が出来ない言われて

いますが、侘助でも時々種子がつくことも
ありますので良くご観察されてください。

曲のある小品盆栽はいいものですね。

                


椿の根に接ぐ→1年後の根の状態
                 昨年山に行って、太い根を切って接木をしました。直根で全く細根がありません
                 太さは周囲が15cmで、長さは30cm位でした。接ぎました穂木は5本で、百合絞り、
                 
                 ベティーズ・ビューティー、津黒、タマ・ピーコック、黄の旋律でした。1本はうまくいき
                 ませんでしたが、4本成功しました。今日、皆さんに見ていただこうと思いまして、鉢
                 
                 から抜いて、根の状態を見ました。下に写真がありますので、ご覧下さい。
                 私が思っていたよりは細根は少なかったと思いますが、まあまあの状態でした。
                 
                 一番下にある程度出まして、さらに途中にも根が出ておりました。今年は根から
                 枝がだいぶ出てきましたが、穂木の数や、枝の数が多いほど、細根が出るのでは
                 
                 ないかと思い、根から出ました枝は少し切り詰めて、短くして残してあります。
                 他にも今年2〜3本根に接木をして順調に成長しております。これで何も細根が
                
                 なくとも小指ぐらいの太さから周囲が20cm位の太さの根に接ぐことが比較的
                 成功率が良いことが分かりましたので、皆さんも是非試されてください。出来れば
                 
                 曲のある根がいいですね。しかしなかなか見つけるのが大変なことでは。
                 もしチャンスがあれば秋に曲のある根を探して、試されてください。


4本成功。曲があるといいですね。
でも、このような接木もあるのが分かって
来年度に活かしたいと思います。

途中に出た根です。

一番下の根の状態
すごいものですね。何もない
所から根がでるのですから。

この接木は近くの大学の先生
より教わり試しております。

接木した枝が成長すれば
するほど根が出てくるのでは

ないかと思っております。
すべて初めての経験ですので

これから活かしていきたいと
思います。


   すべて2〜3年すれば→種子蒔き、接木、挿し木、穂木、花の観賞など
                 種子を蒔いて新花を作出、接木の台木に用いる、接木をして花を咲かせる、
                 取り木をする等、花を観賞するまで2〜3年待てばある程度楽しめるようになります。

                 その後は、色々なことが分かり始め、おもしろいほどに椿の数も増え、ますます興味
                 が湧いてくると思います。椿の接木も少し太い木に接木をして、3年もしますと、

                 挿し木に、接木にと穂木は困らなくなります。ですから、始めてから、色々失敗もある
                 かと思いますが継続して2〜3年の壁を乗り越えて、見渡す限りの花園の世界へと

                 夢を膨らませてください。これからが最も接木、挿し木のチャンスです。
                 最初は5本、10本でも挿し木をしてみてください。又、接ぐ台木がありましたら試して

                 下さい。今年の経験が必ず来年、再来年に活かされると思います。がんばって下さい。

   


3年目の曲のある台木に接ぐ

3年目でこんなに大きくなります。

やはり3年目ー大和なでしこ紅栄
紅炎、瀬戸侘芯等五島の椿

イワナガズ・ドリームと湊晨侘助
3年目で穂木は十分です。

              


 日本人の美意識→花だけ美しくても。。。。。。。。?
                日本人は小輪の花を好む傾向にあるとよく言われております。以前述べましたように
                侘助椿が最も年間を通じて売り上げが良いとのことです。日本人の生活スタイルの

                中でも小型化が進み、何でも小さく、持ち運べて、ポケットの中に入るものに人気が
                あるようです。携帯電話、自転車、テレビ、コンピューター等無数にあります。

                さらに技術的な機械の分野では、まさに手の芸術と言われるほど細かな、誰も真似の
                出来ない部品を作り出しています。自動車や、飛行機や、あらゆる分野においてもです。

                椿の花にしましても、侘助などの小輪が好まれるのは
                このような日本人のライフスタイルに多少関係しているのかもしれません。さらに、小輪
                
                だけでなく、花の美しさについても感じることがあります。これは、私が接木を習いに
                行った所で、よく聞いた話ですが、この花は綺麗だが葉の大きさとか、形が悪いとか

                花弁がそっくり返るとか、しべが揃ってないとか評価していました。単なる花の美しさではなく
                総合的に整っていなければ評価されない面が椿の世界ではあるのでは。。。?

                人間の世界に置き換えますと、総てに秀でた人は少ないですね。男性でも女性でも表面的な
                顔の美しさよりも、心の美しさ、すなわち、内面からにじみでる心の美しさに魅かれるのでは

                ないでしょうか。ですから、侘助の花のように猪口咲きや筒咲きや、抱え咲きを好み、
                人に例えると、ひっそりと、物静かに、人前にあまりでしゃばらず、奥ゆかしい可憐な姿に

                心打たれる面があるように思いますが。私だけでしょうか?いずれにしましても、ある一面だけで
                人を評価するのは良くないですが、逆にすべてが整っていなければ、いけないというのも

                問題がありますね。外国人に比べて、日本人は花の美に対して繊細で、良い意味での審美眼
                を持ち合わせているのは確かだと思います。生花や、小品盆栽や日本庭園

                よく表現されているのでは。大自然の姿を狭い庭や、部屋の中で見事に再現するのですから。
                

                

                


   接木色々→緑枝接ぎー根接ぎ

                 だいぶ新梢が固まってまいりましたので、今日種子を蒔いた2年生の根を利用して
                 接木しました。根に接木するのと、枝に根を接木する試みです。以前にもやりましたが

                 再び挑戦しました。根を接ぐよりも取り木の方がよほど簡単だと思いますが。
                 取り木では相当太い枝でも成功するとのことです。色々な接木を時期をずらして

                 試しながら、何が一番うまくいくか試しているところです。自分では多分こうなるだろうと
                 予想はしていますが。とにかく、種子を沢山蒔いて準備しておくことではないかと思います。

                 7月からは本格的に太い台木に接木を始める予定です。いつものように、一本の台木に
                 20〜40種類くらいの穂木を接ぐ予定です。台木は鉢に植えて、準備してあります。

                 これからは10月まで、天候さえ良ければ11月まで接木を繰り返す予定です。


緑枝接ぎー根や枝に接ぐ

鷺浦(さきほ)

胡蝶侘助

青海白

ムーンライズ

黄の蝶

紅三光
胡蝶侘び助と青海白は根を枝に接いで
あります。上手くいきますと、どんな太い

枝でも2〜3本根を接げば、ある程度の
太さの苗が作れるのでは。

枝を根に接ぐのは殆んど上手く
いきますので、その逆も成功するのでは

と思っていますが。果たして



                 


   接木2本→玉ありあけ  ・ たくみ
                 今年2月に接木しました玉ありあけと、たくみが芽を伸ばして、新葉がでてきました。
                 玉ありあけは玉之浦と岩根絞りの交配です。たくみは袖隠しと岩根絞りの実生選抜

                 とのことです。たくみはまだ花が咲いておりません。玉ありあけだけご覧ください。


玉ありあけー以前ご覧いただきました。
八重の白覆輪。玉之浦と岩根絞り
の交配種。

たくみー袖隠しと岩根絞りの交配

玉ありあけー玉之浦と岩根絞りの交配

椿日本一の島★★久賀島★★その3(6月24日)

                                        五島からの報告ーby 岩永 章氏
                種子島へ難破船が漂着した。乗組員のポルトガル人が持っていた鉄砲が、日本最初の
                 鉄砲伝来とされています。その難破船船主船長が汪直(のちの倭寇の頭領)。汪直は

                 五島を根拠地として、中国、韓国、東南アジア、ポルトガル等相手に、海賊まがいの
                 密貿易を行った。日本への大量の鉄砲の輸入は倭寇によるところが大であると

                 言われている。密貿易の輸出品として椿実、椿油が海を渡ってポルトガルに
                 持っていったと考えられないだろうか。。。。。。。。。。。о

                 四百年前に日本の椿が海を渡ったヨーロッパ最初の上陸地はポルトガルだった。
                 ひょっとしたら、五島の椿が陸はシルクロード、海は倭寇によってヨーロッパを渡ったのでは?

                 。。。。。。。と推測しています。 昨今、五島でも“ 教会群世界遺産運動 ”が盛り上
                 がっております。叶うなら、五島の椿群も世界遺産に。。。。。。。о

                 日本椿サミットも実現した。日本椿植樹祭、世界の椿サミットも夢ではない。椿を通して
                 国際交流の島となるよう、島民一丸となるべきだと思います。
            地球温暖化による気候の変化や環境破壊等すさまじい勢いで温暖化の波が押し寄せて
               おります。地球を守り、子供や、孫に住みよい環境を残すのは私達自身の使命では。

               常に、危険にさらされないと意識を持たないのは良くないですね。50年後、100年後、の
               よりよい環境を維持する方策と保全運動が大切なのでは。そういう意味では、五島の

               教会群世界遺産運動、 五島市世界遺産登録運動日本椿植樹祭、世界の椿サミット
             
開催などは五島の比類なき大自然を大切にしようとする大きな展開の第一歩になるのでは。

椿日本一の島★★久賀島★★その2(6月23日)

                                        五島からの報告ーby 岩永 章氏
                遣隋、遣唐使時には、カタシ実、カタシ油を輸出していた久賀島。古くは椿を保護するため、
                伐倒した者は罰金を課せられるという不文律があったと、伝えられています。

                殿様が植えた松を切った者は、打ち首に処すと、お触れを出して松原を残した話を、
                小学の担任が語ってくれたのを覚えている。久賀島にも偉い先人がいたお陰で、今でも

                日本一の椿林が守られている。末代まで子孫に語り継いで残して欲しい。
                “ ローマは一日にしてならず ” 一番には簡単にはなれない。永年の積み重ねがあって、

                結果としてうまれる。カタシ油生産量もさることながら、近年、某大学教授が、全国の
                カタシ油を検査したところ、久賀のものも対照だったらしいが、久賀島産が品質第一位

                結果が出たと聞いています。五島の誇りである。ただ残念ながら知名度がないばかりに
                活かしきれない。玉之浦に隠れて日の目を見ることのなかった他の五島ヤブ椿。

                取り分け久賀ヤブ椿は目もくれられず眠ったままでした。久賀白初め、他所にない数多くの
                美花が発掘されており、今後紹介されていくことと思います。島民がカタシ油だけでなく、

                花の観賞にも目覚めることを期待しています。ちなみに、“ イワナガズ・ドリーム ”は
                久賀白の自然実生から生まれた花です。島には久賀椿会( 会長 藤原徳良氏 )があり、

                十数年前から毎年二月に椿祭りが開催される。藤原会長は米作りを主業に農業委員
                公民館長も兼任。多忙にもかかわらず、かきの養殖、しいたけ栽培等々、炭も焼く

                その炭を使って、昔ながらの囲炉裏を二基かまえた建物(椿の里)で、かき焼き、焼きしいたけ、
                車えびの踊り焼き等、ふるまっている。
 
           →大自然に恵まれた久賀島。そのすばらしい自然と環境を守りながらも、そのすばらしさを活かして、
                島の人達が久賀島を発展させて欲しいと願うものです。大自然というものは人工的に創造できる

                ものではないのでは。日本の大遺産として、その自然の美しさや、豊かさをいつまでも守り、
                保存してほしものです。 豊かさとは、心の問題では?都会に憧れて、東京に憧れた時代が、
                
                今ではどうでしょうか。アルバイトや正社員でない人で大きな社会問題にまでなっています。
                テレビでは、田舎暮らし、自給自足の生活という番組が増えております。

                椿に関しても、おそらくこれが本当のヤブツバキの美といわれる花々が咲きほこっているのでは。
                藤原会長さんを中心に日本一の椿島となられるよう願いつつ、椿会の発展を期待しております。
                


幼根接ぎで気がついたこと→ 土の問題
                
                昨日気がついたのですが、種子は発根して、伸びてきたのですが、白いもやし状の根が途中で
                腐っていました。土の問題と置き場所、と水のかけ方の問題であると思います。

                これはどの本にも書かれていることですが土は、なるべく水はけの良い荒めの方が無難です。
                特に種子を蒔かれる時と、ポリ袋で発根させて鉢に植え替えるときは本当にモヤシみたいな状態ですので。
             
                接木が終わりましたら、明るい、直射日光に当たらない場所で管理して下さい。これからは、
                緑枝接ぎができると思います。成功率も良いようですので。是非試してください。

接木のポリ袋の問題→ できるだけ長く被せておくように
     
                以前、2〜3回述べましたが、接木をされて、新芽が動き出し、新葉が出てきて、外気にも
                ある程度慣らしたつもりで、ポリ袋を外して様子を見ると、葉が萎み、ぐったりとしていることが

                時々あります。私もよく分かりませんが、接木の技術を学びに行った時、できるだけ長くポリ袋は
                被せておいた方が良いとのことでした。その時、何故か分かりませんでしたが、現在なんとなく

                分かりかけてきました。もちろん、外気に慣らすまでには、少しずつ穴を開けて、
                最後にはポリ袋を外すわけですが、私はなるべく7月の中旬まで被せておいた方が、

                成長も良いのではと述べてきました。7月に入ってからはある程度穴も大きく、縛ってあるヒモ
                も解いて、ポリ袋はいつも風が入り、揺らいでおります。置き場所は、もちろん直射日光の当たらない

                明るい場所です。成長の良さや、突然の強風の問題以外に何か理由があるのかは教えて
                いただけませんでしたが、新葉が開いたからといって、すぐにポリ袋を外さないで、ゆっくりと

                外気に慣らしていかれた方が良いかと思います。生産業者の人は長年の経験とコツがあり、
                自然に管理する技術を見につけているのだと思います。上手くいったと喜んでいたのに

                突然枯れてしまうのには何か理由があるのだと思いますが。植物学的な理由でもあるのかも?


幼根接ぎのその後→気がついた事
                       最初に幼根接ぎをしまして2週間過ぎましたが、今日様子を見ました結果を述べたいと
                       思います。

                @ 葉の落ちていない本数      

                       第一回目→  10本接木して8本。。。。。。。  2本だけ葉が落ちる
     
                       第2回目→   30本接木して28本。。。。。   2本葉が落ちる

                 A  葉の落ちた接木の様子。。。。
                       
                        葉が今落ちていた接木苗は全部穂木自体が少し土の中に入っている
                        水分が多くてだめになったのでは。

                 B  反省点

                        6月10日位から幼根接ぎをしましたので、
                                @ 新枝がまだ完全に固まってなかった事。
                                   
                                A 接ぎ穂が土の中に少し入っていた。

                                B この時期には新枝はまだ早く、固まっていないので
                        花の咲いた枝の周囲のまだ
伸びていない芽を利用
                        すべきだった等。
                     C
  発根して一回半分に切った、下の捨てる根を利用したので
              
C 今後の取り組みと幼根接ぎの完全成功の秘策
                        @ 種子を
9月、10月の早めに採取する。
                        A 大き目のポリ袋にミズゴケを入れて、早めに発根させる。(室内に掛ける)
                        B 早ければ10月に発根して、白根を切り、細根が年内に出る。
                        C そうすれば
2月、3月のうちに新枝でなく、昨年の穂木を利用できる。
                           普通の接木と同じで、何本でも穂木がつかえる。
                        D さらに、
6月の末から緑枝接ぎができ、新梢も固まり、根もより充実して、
                           成功率も高いと思われる。
                        E 
緑枝接ぎが終わりましたら、10月〜11月頃まで接木を試してください。
                        F 
種子の根も活用してください。根に接木するときは1年生よりも2年生のほうが
                          接木をしやすく、成長も早く、作業もしやすいと思います。又2年生の根を太い
                          枝に2〜3本接木して、利用してください。    

                上記の内容は岩永氏の解説を参考。5月〜6月は新枝が固まっていないために、
                   少し失敗もありましたが、考えていたよりも上手くいって
                    
                   るのでは。6月の10日過ぎでしたので、接いだ穂木を土より上にだしておけば、殆んど成功している
                   みたいです。 なんといっても、9月の早めに種子を採取して、年内に発根させて、翌年の2月〜3月
                  
                    に接木することですね。まだ新芽が伸びていませんので。
 
                 上記の内容については、このホームページのNO5の幼根接ぎ(第二回目)に
             五島の岩永氏
が詳しく解説されておりますのでご覧ください。

                    実際自分で実施して、色々な問題に直面しますと、岩永氏の
                           
                    解説がいかに役に立つか、痛感いたしました。皆様も岩永氏の幼根接ぎ、緑枝接ぎ、
                 実生の新花作出に関して
詳しく説明されておりますので、参考にされてください。

  


2本失敗

2本失敗
新枝がまだ固まりきっていなかった

のと、根を切って、捨てる根を利用

したためとみられます。本来は根を

きって、何本も発根した幼根に接ぐ

べきなのだが。でも、初めての試み

なので色々収穫はありました。

                            

                                      

椿の増やし方と新花の作出について→今思う事
                       毎年接いだり、挿したりして椿を増やしています。又、最近は自然実生苗や人工交配
                       による実生苗を育てております。色々経験して、遠回りをしましたが、今感じている事

                       を少し述べたいと思います。

           @ 増やし方について
                       最も簡単で大量に作り出せるのは挿し木だと思います。費用もそれほどかかりません。
                       次にある程度多く、費用もかからなく、手軽に出来る方法は、2〜3日前に述べました

                       種子を蒔いて、1〜3年程度の根を利用することだと思います。
                       今年の経験では2年生の根が良く思えました。根に接いでも、根の少し上に接いでも

                       根を枝に接いでも良いと思います。

                       次に挿し木の根を利用することです。やはり2〜3年の根が良いと思います。
                       挿し木の根は見事に出ております。挿し木のとき、穂木を平らに切ると良いです。

                       上記3つの方法はいずれも大量に、しかも作業が簡単で、費用もかからないという
                       利点を持っています。さらに良いことは2〜3年の挿し木と種子の根ですので、

                       植え込むときに、数多くの接木苗を1鉢に植えられて、管理が簡単なことです。
                       もう1つ、侘助や香り椿の小品盆栽に最適です。しかも、接ごうと思えば数種類

                       1枝に接ぐことも出来ますので。今年は挿し木をして、種子を沢山蒔かれてください。
            A  新花の作出について
                       一番簡単なのは、自然実生による新花の誕生でしょう。この方法ですと、多少色々
                       な種類の椿が植えられていた方が珍花や銘花が出やすいですね。とにかくどんな

                       花が咲くか分かりませんので、大変夢のある作業だとおもいます。又、人工交配による
                       新花の作出については、私自身あまり経験がありませんので、説明することは出来ませんが、

                       頭の中で考えますと、良い花と良い花が結びつくわけですから、すごく期待が持てるのでは。
                       今年は、玉之浦をいろいろな花と交配させましたが、初心者としては、良く実がつきました。

                       母樹の高台寺などは10個程つきました。他に、津黒やエレインズ・ベティー、くれない
                       ほたるぶくろ、春節等うまくいきました。交配の仕方等は椿の本の解説の方がよほど詳しいと

                       思いますので、省かせていただきます。この場合、どの花とどの花が結びつくか
                       分かりませんので、私は父樹の玉之浦の花粉を手当たり次第かけるようにしています。

                       人間と同じで相性があるのではと思うからです。とにかく実生による新花の作出は、夢のある
                       趣味で、楽しみでもあります。新花の誕生による感動が人生をより豊かに、そして自分自身を

                       さらに若返らせてくれるのではないかと思います。一生椿とともに。。。。。。。。。!
                 ☆☆☆☆今年は椿の種子を出来るだけ多く蒔かれてください。公園や街路樹として植えられて
                   おりますので、又近くに椿園がありましたら、お願いして種子を採取してください。
                   椿園の種子は接いだり、実生の新花作出に利用できますので。2〜3年で何千本の
                   椿苗が手に入ることになると思います。しかも何十種類、何百種類も。
                   
      

玉之浦を父樹として交配した椿です。自分なりに挑戦しましたが、初めてにしては良かったのではと思います。来年は咲いた花にすべて玉之浦の
花粉をかけてみたいとおもいます。交配した花には目印が必要になります。思う花が咲いてくれるか楽しみです。


高台寺ー父樹玉之浦

エレインズ・ベティーー父樹玉之浦

津黒ー父樹玉之浦

春節ー父樹玉之浦


   椿日本一の島★★久賀島★★

                                        五島からの報告ーby 岩永 章氏(6月22日)
                     
                 「 久賀島の椿は日本一だ 」 と賞賛された三浦伊八郎林学博士は、著書  
                      “ 椿春秋 ”の中で、
                       次のように記述している。長崎県の久賀島が『 西の椿島 』とすれば
                       大島 東の椿島と称すべきであろう 』 。( 陸中海岸には薮椿天然林の北端に

                       近いので椿島と称する島があるが、これは北の椿島とでも言って置こう)。
                       椿日本一すなわち椿世界一の久賀島は、過去にカタシ油生産日本一に輝いたことでも、

                       うなずける。椿を中心とした西の椿島は、多種多様の樹木に覆われ、水が豊富である。
                       水どころは米どころと、言われるように久賀島の米は“ おいしい ” と評判である。

                       椿どころでもあり、銘花、珍花も数多く発掘されている。えび茶式部、みじょか、島の精
                       久賀白、久賀の星(くがのほし)、 ひな小町、茜つばき等々。又、坂谷一義氏が発見

                       した、五輪の歌姫、ロザリオの島、夕焼けこやけ、女学生、母の子守唄、その他多数。
                       これからも、秀逸な花が見つかると思います。綺麗で滋養分を含んだ湧水は野山を

                       うるおし、魚介類を育み、周辺海域は海産物の宝庫でもある。天然の鰻も多い。
                       車海老、かきの養殖も行われているが、これが又、美味である。一説に、花粉は良質

                       のタンパク成分を含んでいる由。島全体の椿の花粉が、野、山、川、海の滋養となっている
                       ことは間違いない。一度、椿巨樹探索に参加したことがあった。幹周り2m60cmを最高に

                       1mを越える10本以上を案内してもらった。全国には、久賀島の巨木よりも大きいものは
                       あるが、椿巨樹の数では上位に位置するのではないだろうか。久賀中学生が見つけた

                       花弁八枚の“ 茜つばき ” (久賀椿会命名) の写真をMr. camellia gentlemanさんが
                       ホームページで紹介。氏から久賀中学の生徒たちに、温かいメッセージを送っていただいた。
              
                       感謝。歴史上重要な島であり、逸材も多く輩出している。

                   → 世界を揺るがしている原油高による消費者物価の値上げ。漁業の操業一時停止。
                        長距離トラックの運送業者によるストライキ。日本だけでなく世界中で大きな問題

                        となっております。私の家族では、最終的には大自然の中での農業が、精神的にも豊かな
                        人生を暮らせるのではないかと話し合っております。これから必ず食糧不足の時代が到来

                        し、田舎で過ごす人たちに依存するのでは。自然の中で、土と共に生きる生活が見直される
                        時代になっているのでは。そのためには、地域全体の人たちの英知と活力を結集して

                        地域独自の産業や工業の取り組み等の努力が必要になってくるのでは。
                        そういう意味合いにおいて、久賀島は本当にこれからの島ですね。海、山、川、などの自然の

                        恵みを受け、希望と夢に満ち溢れた島ではありませんか。実に良い所だと思います。
                        久賀島に住みたいという人達が多くなり、本当の意味で、日本を代表する
                    西の久賀島
となるのでは。
台木のいらない接木→次回は7月に開始その6
                        今日で第1回目の台木のいらない接木を終了して、次回は7月から開始します。
                        その理由は、穂木の問題、根の状態、時期の問題、管理の問題等があるからです。

                        色々な条件を試して、様子を見たいと思います。岩永氏が提唱されました,
                        根や穂木を台木に接木して、同時に挿し木が可能ならば、

                    幹や太い枝でも条件は同じではないか
との考え方にヒントを得まして
                        色々試してみました。7月にまた同じ事を繰り返してみたいと思います。

                        ある程度太い根に5〜10種類くらいの椿を接木するのが良いかと思いますが、
                        なかなか太い根を見つけるのに苦労するのでは。そこで、私が今回試した中で、

                        蒔いた種子の2年生の根を太い台木に接木するのが良いのではと考えています。
                        その台木も自分が増やしたい、あるいは、とても高価な椿に接木をすれば1年で

                        花がさくのでは。また、私が接木していますように、2〜3種類その台木に
                        接いでもおもしろいではありませんか。この接ぎ方では、侘助や香り椿等接いで、

                        小品盆栽にしますと、すばらしいと思います。もし成功すれば、1000本位はすぐに
                        接木が出来るのでは。そのためには、ある程度成長の良い2年生の種子の根が

                        適しているのでは。そして、接木は曲のある枝に根接ぎをされるのがいいですね。
                        その反対に、種子を蒔いて根が出る時に曲が出来るような工夫をされて、3〜4年

                        成長すれば、その曲のある根に接木をすれば同じ味のある小品盆栽ができるのでは。
                        時間との問題もありますので、早く盆栽として見られる方が楽しいかもしれないですね。

                        五島の岩永氏がこの曲のある根に接木をされて、小品盆栽にされております。種子を
                        蒔かれる時どうすれば曲が出来るのか、どのような管理か、特に真冬の管理の仕方等

                        翌年の接木までの流れが分かると便利ですね。種子や挿し木の2〜3年生の根を利用
                        するのも良いかも。根自体に接木して、小品盆栽にするか、太い枝に根を接ぐ等。

                        種子は簡単に手に入りますし、挿し木も比較的簡単ですから、台木のいらない接木と
                        して私は注目すべき、お金のかからない,大量の椿作りに最適の素材ではないかと

                        思います。
                            
                        


今までの色々な接木をする

太い根に接ぐ。−白孔雀

綺麗なヤブツバキに香り椿と根接ぎ

自然の強い香り椿に根と古都の香接ぐ

ヤブツバキに根と古都の香接ぐ

今までの台木のない接ぎ方をもう一度試して様子を見たいと思います。
幼根接ぎ、太い根に接ぐ、太い枝に根を接ぐ、太い枝に根と穂木

を接ぐ、さらに、枝に接木をして挿し木をする等して前回の接木との
成長具合の違いや、どの接ぎ方がだめなのかを確かめたいと思い

ます。7月に入り、さらに同じ接ぎをして確認したいと思います。右の
写真は太い根に接木したものです。細根は全くありません。

8月まで結果は分からないのでは。でも、これだけ新葉が出てきますと
発根するのでは。太い枝には2年生位の種子の根が良いのでは?

これは以前ご覧にいれました写真です。
太い根を切って数種類接いだ椿です。


ちょっとしたいたずら→台木のいらない接木その5

                        今日は接木でも庭や鉢に植えてある木に根をついでみました。
                        取り木は根を出させるのですが、今回はいらない枝に根を接木

                        して、成功しましたら、鉢に植えるつもりです。うまくいけば、取り木
                        よりも成功率は高いのでは。この方法では、樹皮を全部剥ぐわけではないので

                        2〜3箇所だけですので、成功しなくても枯れる心配がありません
                        さらに花芽が沢山ある場所に根接ぎが出来ますので、花も見られるのでは。

                        根は親指位の椿の木の根を使用しました。接いだ木は、うこん、こがねゆり
                        椿姫です。ミズゴケと土を混ぜて縛りました。今度は全部外に置いてありますので

                        雨の時雨水が入らないように工夫しました。テープで縛り、ロウソクを塗り、さらに
                        根が動かないようにロックタイで縛りました。ついでに、うこんは管理が難しく

                        あまり最近カタログには載っていないようです。3本作業するのに30分位でした。


ウコンー 2本根を接ぐー ロックタイ使用

こがねゆりー2本根を接ぐ

椿姫ー3本根を接ぐ
雨水が入らないように
テープとロウソクを使用。

さらにポリ袋で上部を強く
縛り、下部は軽く縛ります。

さらに、根が動かないように
ロックタイで縛ります。

上部は雨水が入らないよう強く縛る

中はミズゴケと土を混ぜる

下部はゆるく縛る
ミズゴケと土を混ぜて、
ポリ袋に入れて被せます。

これが最後だと思い→台木のいらない接木その4(6月20日)

                        今日は一子侘助の親指位の枝に根を2本位と大和ナデシコ、出雲大社薮、タマ・ヴィノ
                        等を2〜3本ずつ接いでみました。根は昨年蒔いた根なので太さもあり、これは上手く

                        いくのではと思いました。根自体は硬く、接ぐのには最適かも。何しろ総てが初挑戦ですから。
                        これが成功すれば、毎年種子を1000個くらい蒔き2年目に接木をすれば良いわけですから。

                        幼根接ぎ、新穂の胴接ぎ、それに今回の根と穂木の両方を接ぐ方法のいずれかが成功して
                        欲しいと願っております。自信は、と聞かれれば、60〜70%の確信と答えたいのですが。

                        とにかく、いろいろな面から工夫をしておりますので、やりとげたいです。7月の声を聞けば
                        結果が分かると思います。上手くいかなければ、まず、葉が落ちてきますので。

                        上手くいけば、接木しました芽が動いてくると思います。楽しみでもあり、心配でもあります。
                        報告を期待して下さい。とにかく、台木がいらないわけですから。また、今日は花芽のある

                        穂木を接ぎましたので、咲くかもしれません。いいことばかり考えると。。。。。。。。。ですね。


根2本ー枝三本接ぐ

良い根です

根2本
2年生の実生苗の根です。
これならばと思いました。

テープで巻き、いつものように
ロウソクを垂らしました。

水が入ることはないと思います。
管理が大事だと思います。

根2本ー枝3本
もし、うまくいけば今まで苦労した台木

の心配が全くなくなります。

枝は一子侘助ー接ぐ時期が関係して
いると思います。7月まで試してみます。


これからは、管理が大事です
ポリ袋に入れ、衣装箱で管理します。
湿度を保ちます。ポリ袋の大きさも大事では。

 
玉之浦の自然実生→“ 五島の夜明けのこと (6月19日)

                                    五島からの報告ーby 岩永 章氏
                   
                        五島の夜明け 実にいい名と思いませんか。イワナガズ・ドリーム
                        の命名者であるMr. camellia gentleman さんからいただいたものです。

                        竒しくも、銘を花よりも先にイワナガズ・ドリームと一緒に贈られ、同年に
                        五島の夜明けが遅く開花したのです。玉之浦の自然実生の一つで、長筒咲き、

                        筒芯、白覆輪の一重。玉の浦をとするならと言えるかもしれません。
                        常々、ヤブ椿の魅力を問われ、見せない美しさと表現してきたが、将にそれ

                        だった。地植えにして果たして、固定するのか?四年後開花したが、目を疑った。
                        濃紅色、筒咲き、筒芯。一重の小輪。花形も違って小型化していた。

                        三年続けて見たが、やはり覆輪が出ない。信じられない。昨年、台風で木が
                        傾いたが、はにかみを一本枯らした苦い経験があったので、動かさずそのままにした。

                        今年最初に咲いた花が例年より小さいので、良く見ると侘芯花であった。後の蕾も
                        期待はしたが、結局その一輪だけだった。長年、椿にたずさわってきたが、初めて

                        だった。写真だけでも撮っていたので残っているが、美しさを隠したままの、
                        あの白覆輪花五島の夜明けは幻だったのか。名前負けしたのかもしれない。

                        名前がもったいないので、ふさわしい花が生まれるまで待って、改名しようと
                        思っていました。すっかり忘れていたのですが、以前投稿依頼があり、書いた拙文中

                        に、五島の夜明けの名を引用していたことを、命名者に尋ねられ、筆を
                        とりました。氏のお許しがいただけるなら、来年花が咲いた時、写真だけでも紹介

                        していただこうと考えております。五島の夜が明けることを願って。。。。。。。о
                 →かれこれ6〜7年前のことで、岩永氏が沢山の実生花を作出されていましたので、
                     そろそろ五島の夜明けの新花も誕生しているのでは、と思い最近お聞きした

                     次第です。やはり、作出されていたのですね。初めて咲いても、覆輪花や侘芯花は固定
                     するまで数年様子を見なければなりませんので、大変ですね。

                     それから、ネイミングが大事ですね。何千種類もあるわけですので、ほとんど覚えて
                     おかなければいけないのでは。さもないと、同じ名前が沢山でてきますので。

                     私が知っている名前で、現在同じ名前で4品種販売されているのでは。これだけ品種
                     がありますと困りますね。簡単で、夢や希望のもてる名前がいいですね。


休み時間→挿し木1言★時期等★

                       挿し木の時期がもうすぐですが、私は何十回と試しておりますが、7月10日〜
                       8月5日位までが最も条件に合っているのではないかと思います。できれば
 
                       7月中に挿し木をされれば一番良いと思います。もちろん、春挿し、夏挿し、秋挿し、
                       さらに1月からの冬挿しも可能です。挿してから、60日〜90日位根が出るまで

                       かかりますので、その後の管理などを含めて、7月中にされますと、活着も高い
                       のでは。挿し木の仕方等については、また述べたいと思います。素人の経験ですので

                       単なる参考にしかならないと思いますが。あくまで、不可能はないという気持ちで、
                       あらゆる角度から考察し、実験して来年度に生かしていきたいと、思います。

→台木のいらない接木ーその3はたして。。。。?
                       
                       昨日は一本しか根を接ぎませんでしたが、成功の確率的には2〜3本の
                       根を接いだほうが高いのではと思い、一番下に一本、少し上の両脇に二本

                       さらに上に一本と接いでみました。長い枝や、幹の場合には、このような
                       接ぎ方が良いのではと、思いますが。一本でも成功すれば良いわけですから。

                       とにかく、色々な接ぎ方を試して、何とかして成功させたいと思います。
                       そのためには、一ヶ月位次々に接ぎ方を試して、管理方法を研究しなければ

                       と思います。良い報告が出来ればと願っております。こうしてみますと、椿の
                       種子は、もしかすると、相当重要な役割を果たすことになるかも。今年の

                       取り組みのどれかが成功しますと。7月には結果が分かりますので、もし
                       一つでも成功しましたら、今年はぜひ、種子を採取して準備してください


親指位の枝ー霜月

根を4本接木ー少し長い枝ですので

このまま鉢に植え、ポリ袋をかけ、
衣装箱に入れて管理します。
ロウソクを接いだ所に
垂らして、水が入らない

ようにしてあります。一番
下の部分はテープで巻き

さらに全面をロウソクで
防いであります。途中の

接いだ部分の上下もロウソク
使用。

→台木のいらない接木ーその2はたして。。。。?(6月17日)

                        数日前は幼根接ぎをしまして、昨日は太い幹や枝に根を出させる方法を
                        計画し、本日は幼根接ぎですが、太い枝に今年蒔いた種子の幼根を

                        接いでみました。既に多くの方々が実施していると思いますが、私は
                        初めての経験ですので、うまく成功すればいいなあと願っております。

                        幼根接ぎの時の3〜4倍の太い枝ですので、果たしてうまくいくか。。。?
                        今日は 一本しか根は接ぎませんでしたが、太さによっては2〜3本接いで

                        みようと思っています。成功すれば花芽のついた枝を接木すれば、今年
                        咲くかもしれません。侘助の穂木を50本位接いでみようと思います。

                        今年はたまたま種子を多く蒔いておきましたので、色々な事が試せて
                        期待が持てます。根がまだ柔らかいので少し心配しております。

                        7月まで2〜3回試してみます。根の成長具合に関係があるかも
                        しれませんので。枝は中部の椿月照です。


枝の長さも色々

テープで縛った上下にロウソクを垂らす

土のかける量と深さを考慮する
小指から親指位の枝に
根を接木しました。

枝の長さ、土のかける量や深さ
も試しています。

ポリ袋でくるんで、衣装箱に入れ
寒冷紗をかけて管理します。


さし木の挑戦→台木のいらない接木ーはたして。。。。?(6月16日)

                        昨日岩永氏から新穂を接木して、さし木による太い苗木の誕生はとの考え方が
                        述べられましたが、成功の確率は高いと思われます。もしこの方法がうまく

                        いきますと、台木を育てたり、購入する必要がなくなり、何本でも親指以上の
                        苗木が自分の家で育てられることになります。まさに夢見たいな話です。

                        成功させるためには、沢山の人が色々な方法で試して、いろいろな角度から
                        試行錯誤する必要があるのでは。 私が考えている事は、

                       @ 時期の問題ー太い枝や幹のさし木なので7月の初旬が良いのでは
                       A 枝の長さの問題ー太く、根がないので,ある程度体力が必要では
                       B 土の中に挿す長さの問題ーあまり長めに挿しますと腐るのでは
                       C 挿す土の問題ー水はけの良い,さらさらした土でなければ
                       D 置く場所の問題ー半日以上は寒冷紗を用いて日に当てなければ
                       E ポリ袋等の入れ物の問題ー何が最も良いか
                       F 穂木を何本位接いだらよいかー根を早く出させるために
                       G 枝や幹をどのように挿したらよいかー太いので湿度を保つために
                       H ポリ袋の大きさの問題ー蒸らせないために
                       I 家にいない時の管理の問題ー家の人に頼まなくても管理できる状態に

                       上記の事柄を何回も試しながら成功した例をメモして、確立させたいと思います。
                       下に載せました写真は来週から試してみたいと思うさし木の一例です。
                       横に寝かせる理由は、発根する下部がじめじめしないで、日の光を受けて
                       腐らないようにするためです。霧を吹いたり、温度調節など色々あります。 


横にして、土をかぶせます。

5本くらい接いで、発根を促します。

この容器を私は、プラスチックの衣裳箱に
入れて、管理します。
このように枝を横に寝かせて
三分の二位土をかぶせて、

挿した枝の水分を保ち、穂木の
芽が伸びるのを待ちます。

芽が伸びて、新葉が出れば自然と
発根すると思います。

土のかぶせる量と、どこまで
かぶせるか、どんな土を使用

するか色々試すつもりです。

   

あくなき挑戦→植栽する苗木の調達について聞かれる
                                             →五島からの報告ーby 岩永 章氏

                       一桁単位なら業者から買い求めることも出来るが、数十、数百になると、大金である。
                       実生苗だと、あまりにも時間がかかり過ぎる。椿の幹や太い枝の挿し木法が確立

                       されるようになると、短期育成が可能となり、要望に答えられると思います。
                       以前から考えていたのですが、まだ実践していないことがあります。椿を始めたころ、

                       大半の人が根接ぎで増やしていました。露出した曲がりのある根を切ってきて、
               接木
挿し木を同時にやる方法です。後年、二〜三枚の葉をつけた穂木を使って同様に

                       接木して、さし木しても成功しました。根や穂木を台木に接木して、同時にさし木が
                       可能ならば、幹でも太い枝でも条件は同じではないかと考えております

                       松の木を胴切りにして、台の上で水ゴケだけで発根させることが出来るという人物と、
                       一度だけ話をすることがあった。そのことを尋ねると、『 計算してやれば、間違いなく

                       出来る。ただ、どの私でもという訳にはいかない。人間と同じで健康な私でないと駄目』。
                       松の胴から根をだす話はともかく、若木で大手術に耐えられることが、重要だということは

                       理解できた。“ 松は松に、椿は椿に聞け ”である。元気な若椿の幹に伸びたばかりの
                       新穂を胴接ぎにして、さし木にした後ポリ袋に包んでみようと思っています。

                       初挑戦です。椿の世界も奥が深く、これで終わりということはないようです。だから
                       魅力があり、おもしろいのかも知れません。これからも椿と関わり続け、椿に

                       教えてもらおうと思います。
                 →何十年椿に携わっていても、まだまだ追い求め続ける課題があり、本当に奥が深いですね。
                     岩永氏の取り組みはこれからの椿の増殖法に一石を投じることになるかもしれません。

                     指摘されていますように、接木苗は高価でもあり、最近はさし木苗の生産が増えているのでは。。?
                     私もこの2〜3年根接ぎをしていますが、細根が全くないところに接木して、100%の成功率です。

                     ですから、単に太い枝を挿すだけでなく、胴接ぎをして、さし木にしますと成功の確率は高いかも。。!
                     それも、4〜5本胴接ぎをされると良いかも。。。?また、枝の長さも色々試されると良いかもしれません。

                     さらに、私が胴接ぎします時、常に2〜3本の枝を残して接木をして、成功していますので、幹なり、
                     太い枝なりに、少し細い枝を残して接木をされて、さし木をされると良いかもしれません。

                     以前、述べましたように、太い枝や、幹を挿して暴風林として成功したことや、乙女椿を利用して、
                     比較的太い枝のさし木をされている人たちの話も聞いております。

                     色々工夫して挑戦することが大事では。その過程の中で、あっと驚く成果が得られると確信しております。
                       

玉之浦系の椿の栽培について→白覆輪の出方(その2)(6月14日)

                       今日知らせがありまして、五島の藤田友一氏から玉之浦の穂木を送ってもらい、接いだ椿は
                       白覆輪がよくでるそうです。玉之浦が枯れる前かどうかは分かりませんが、その人の話ですと

                       細くそれほど樹勢の良い枝ではなかったとの事です。違った県から送ってもらった穂木は
                       白覆輪の出方はあまりよくないととのことです。又、プリンセス雅子や越の麗人等の覆輪花

                       も、覆輪が見事に、綺麗に出て、全体的にバランス良く咲く枝はそれほどでもないのでは。。。?
                       と話されておりました。ですから、あまり樹勢の良い枝は覆輪が出にくいのかも。。。。?

                       接木されます時は、覆輪花に関しては、花を良く見て、確認してから接木をされるほうが
                       安心かも知れません。購入しまして、花色が写真と違うと思われる方がおられると思いますが、

                       販売店や生産業者に電話して、写真と同じ花を送り直して欲しいと言っても、おそらく、その人達
                       も困ってしまうのでは。と言いますのは、花が咲くまで生産業者も分からないし、ましてや、販売店

                       の人は全く分からないからです。私も最初は、ひどいなと思いましたが、最近は良く理由が分かって
                       きましたので、花を見て購入しております。本題からそれましたが、接木をされます時は、覆輪が

                       綺麗に出ている枝と、それほど樹勢の良くない枝等を接いでみられたらと思いますが。。?
                       私自身確信が持てませんので、色々な人の意見や本の解説を参考にされて下さい。

                       覆輪花は美しさ故に難しさもあるのですね。でも、美の追求は永遠のテーマですね。
玉之浦系の椿の栽培について→白覆輪の出方と八重の花の豪華さの。。。?
                       玉之浦が発見されて以来、日本でも交配による新品種がたくさん作出されております。
                       海外でもジャポニカ系の椿が数多く作出されて、その豪華さは見事なものです。

                       さて、白覆輪の出方ですが、私自身よく分かりませんが、どのような場合に見事にでるのか?
                       以前疑問点を述べましたが、場所の問題か、気候条件か、肥料の問題か、それとも遺伝子

                       によるものか、日照に関係するのか、ほんとうによく分かりません。ただひとつ、言える事は
                       同じ木で三年間観察しましたところ、12月まで咲いた花は比較的白覆輪が多く観察されました。

                       さらに、1月、2月位に咲いた花でも見事な色合いの木もありました。しかし友達の庭で咲く
                       玉之浦は九州から持ってきて、15年位経ちますが、殆んど、いつ咲いても白覆輪がうまく

                       でません。あまり、若木で勢いがあるといけないのか?老木になると見事な花を
                       咲かせてくれるのか?もしそうだとすると、小さな鉢で栽培して、肥料や水を控えめにすると

                       よいのか。。。。。?ジャポニカ系のタマシリーズも豪華ですが、時に、その豪華さがなくなって
                       しまう時があります。栽培上の問題があるのでは?タマ・グリッターズは庭に植えてありますが、

                       3月までいつでも見事に白覆輪が見られ、その美しさを楽しませてくれます。全く庭に植えて
                       ある椿には肥料は与えておりません。本当に分かりません。毎年、完全に咲かしておられる方が

                       おりましたら、是非、ご教授願いたいと思います。ネットのNovalisさんの掲示板にて、解説をお願い
                       出来ましたら大変うれしと思います。咲かせる時期や、肥料や樹勢に関係があるのではと狙いを

                       絞っているのですが。。?はたして。。。。。!

実践報告→題→  手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
        *椿は幹も枝も挿し木可能*(第八回)6月12日       
                     
                      “ きろくたけはちへいじゅうろう(木六竹八塀十郎) ” 最初大工さんに言われた時、何の
                       ことか全く分からなかった。木は陰暦六月に切るのがよく、竹は八月に切ると性がよいし、

                       また、土塀は乾燥した十月に塗るのが良いという意味らしい。ちゃんと“ ことわざ ” として
                       あった。 松などの盆栽の植え替えは、木が充実している夏の土用が最適といわれる。

                       さし木も春ざしより土曜ざしの方がよく、接木も一番と勝手に決めつけて、新しく椿を始める
                       人には話している。かれこれ二十年以上なるだろうか。長崎椿愛好会会員・吉田正美氏

                       (小泊、値賀の浦、島の精、紅湖畔の発見者)から、さし木にしませんかと言って、幹の径
                       二センチ、長さ四〇センチ位の椿の枝を一本いただいた。侘芯、半侘芯、正常花と咲き分ける。

                        “ はにかみ ” の枝だった。太い枝のさし木は経験がなかったので、やり方を聞くと、
                        鉢にさし木した後ポリ袋で鉢ごと包むだけでいいと、教えてくれた。

                        一本では不安だったので半分にして二本にした。一晩水に漬け教えられた通り作業して、
                        発芽するのを待った。幸運にも二本とも発芽した。一年位たって畑へ移植した。ある日

                        一本に物を当ててしまった。それが悪かったのか枯れてしまった。太い枝のさし木は根の
                        張りが悪いので二〜三年は植え替えをしない方がいいようです。残った一本が大きく

                        成長して毎年花を楽しませてくれる。最初に、玉之浦を発見した炭焼き業者も、珍奇で
                        あまりの美しさに枝を数本持ち帰り、垣根にするつもりで畑に差し込んだ。そのうちの
 
                        一本が根付いて現存している。玉之浦の生き証人として、永劫に残って欲しいと願う。
                    この文章から、いかに知らないことが多いか分かりますね。ですから、人の話や、本を読んだり、
                       
                       年配の方たちの色々な経験を大事にするものですね。今日岩永氏の話の中で、私にとって
                       とても興味をそそられる事がありました。それは太い木のさし木の事です。私が数年間考えて

                       いたことでもあり、今年の私の目標でしたから。私は小指くらいの挿し木は成功しておりますので、
                       ますます意欲が湧いてきました。以前防風林のために椿の太い枝を差し込んで試したところ、

                       根が出てきたという話を聞いたことがありました。小指から親指位の枝の挿し木作りを成功
                       させたいものです。数種類の方法で試してみるつもりです。この方法が成功すれば台木の心配

                       は全くなくなりなすので。皆様も是非試してみて下さい。

今日の接木の様子と椿の保存について→
2〜3年経てば。。。。。。。!

                       昨日接木の様子をご覧いただきましたが、接木してある木を全部見ましたが、それぞれ
                       芽を伸ばし始めておりました。一週間前から少しずつ外気に慣らし始めています。

                       一本の木で大体10〜15本位は穂木を接いでおります。木の大きさによりまちまちです。
                       成功率は80〜90%かと思います。鉢が小さく、かけてある袋が小さいほど成功率が

                       悪いようです。これが、夏、特に9月〜10月になりますと、自分でもびっくりするほど、
                       うまくいくようです。 今日はもうひとつ、椿の保存について私が気まぐれにやっております

                       接木を話してみたいと思います。以前ご覧いただいておりますが、夏に接ぐ場合は一本
                       の木に40〜50本接ぎます。うまくいかない時は7〜11月まで接ぎます。5カ月間あります。

                       この方法ですと、管理が楽です。さらに、県別の椿をそれぞれの木に接いでありますので
                       探すのにとても簡単です。ノートにもそれぞれの鉢の県別をメモしておき、必要に応じて

                       簡単に穂木が得られます。このようにして、接いでいきますと、2〜3年で持ちきれないほどの
                       椿が庭を埋めつくすのでは。保存するのにはとても良いのではと思います。

                       接木のポイントについては、数回述べておりますので、省略いたしますが、私なりの接ぎ方
                       ですので、あくまで参考程度にしていただき、色々な方法を試して下さい。いずれにしましても、

                       うまく接げて、新葉が出て、成功の喜びを得てもらいたいと思います。


昨日と違った接木です。だいぶ
伸びだしてきました。

この木も伸び始めました。自分では
ある程度満足です。

接いであります状況です。温室もなく
全くの外か、車庫の所に置いてあります。

昨年の接木です。

県別に接いであります。(2年10カ月)

昨年の接木です。
今年接ぎました椿も比較的順調のようです。
あちこちに分けて接いでありますので

どこかで枯れても心配がありません。
とにかく枝を捨てるのはもったいないと思い

最初は接ぎまくりました。今に手に負えなく
なり、枯らしてしまうのでは。工夫次第で、

温室がなくともうまくいくのでは。


接木の様子と穂木の採取について→ 梅雨の季節ーそろそろ。。。ですね。
               
その後、接木をされました後の様子はいかがですか。梅雨の季節になり、接いだ芽が少しずつ
                       伸びてきているのでは。もし伸びてきていましたら、ビニールに小さい穴を少しずつ開けて、

                       管理してください。だんだんと、新葉が広がるにつれて、穴も大きくして、完全に広がりましたら
                       いきなりビニールを取るのではなく、ビニールを縛ってあるヒモやガムテープをはずして
       
                       風を入れながら慣らして下さい。私は7月の中旬にビニールを外します。それまでは、上にかけて
                       あるだけで、風が吹けばふわふわと揺れて、下から風が入っております。

                       6月中にビニールを完全に外すよりは、新芽の伸びも良く、成長するからです。注意することは
                       この時期には直射日光に当てないことです。このビニールの外す時期については、私が5〜6時間

                       かけて接木の技術を習いに行った時に学びました。最初は分かりませんでしたが、
                       自分で試しているうちに、なるほどと理解できました。もう一つ、今日は穂木の入手ですが、

                       新花を追い求めますと色々な面で大変では?ですから、最初は10〜20種類位求めましたら、
                       椿仲間と話して、今年の新花を求める品種をそれぞれ分けて、求めております。一年経ちますと、

                       接木では春、夏に芽が伸 お互いに購入しました穂木を譲り受けて、接木をしております。
                       挿し木苗でも、二年経ちますと、少しは穂木が利用出来ますので、ある程度の品種が揃いましたら、

                       これはと思う品種をお互いに購入して、品種を増やしていかれてはいかがでしょうか。
                       接がれる時は、2〜3箇所に分けて、接いで下さい。時に、枯れる時がありますので。
                 
                       下の接木は5種類から7種類位接いであります。(下段の左側です)


白孔雀

アザレア

新世紀
それぞれ接木です。一〜二年
待てば穂木はすぐ使えます。

今年伸びた芽を幼根接ぎに
使用しました。

7月〜8月〜9月と是非接いで
試してください。春よりも成功率

は良いと思います。10月も良い
結果が得られると思います。

今年の接木ー秋には穂木として使えるのでは

今年の接木

瀬戸千鳥ー種子ー玉之浦との交配
太い台木の成長は大変
いいですね。
それに昨年の9月〜11月に

接いだ木の芽の伸長は実に
早いです。左の二本は外気に

慣らして、ビニールの下を完全に
開けております。


実践報告→題→  手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
        *葛の被害*(第七回)6月9日                       

                    いかにヤブ椿と言え、葛がからんでしまうと、地植えにしたものでも枯れることがあるので、
                    油断出来ません。これまで仕事にかまけて、数年放置したままの椿林。昨秋椿の実を採取

                    した際、日照不足によって花の数も少なかったようで、果実の成りが悪かった。
                    他所では五十年振りの豊作だったというのに。葛が枝に巻きついて、木に登っての

                    作業がやりにくい面もあった。それだけなら諦めもついたのだが、定植して四〜五年
                    たつでしょうか、実生苗二〜三本が枯死。再び、花を見ることが出来なくなった。

                    今年(二〇〇八年)三月、。。。マムシが出ないうちにと思って、葛の根元を切れるだけ
                    切ってみると、果樹も数本枯れていた。元来の無精者が手を広げすぎた罰でしょう。

                    気力、体力の衰えが計算に入っていなかった。後日、葛編みにすればよかったと気付いたが、
                    後の祭り。あれだけの葛が硬くなってしまい。
                *椿の更新と椿材の利用*(第七回)6月9日
                    花や葉が一本一本違うように、椿実もいろいろあって小さいもの、大きくても厚皮で、種子が
                    小さく、椿油の収量が少ない等。花、果実とも商品価値のない地植え二十年生以上の椿を、

                    地上一メートル位の高さで切断、一本しかない貴重な椿を絶やさない為、また、椿油収量の
                    多い椿の穂木を胴接ぎにして更新を図った。胴接ぎも何通りかあるが、私がやり慣れた

                    方法は、幹周りに一本では心もとないので、三ヶ所に切り込みを入れ、接いだ時葉が表を
                    向くように、一葉一芽の穂木をくさび状に削って差し込む。Mr. camellia genntleman 式に

                    接口をろうそくで塞ぐのが最良。ガムテープで三つの接ぎ口を押さえるようにして、一巻きする。
                    透明のビニールで接ぎ穂を巻いて覆う。ビニールの上部と下部をガムテープで巻き、雨水が

                    侵入しないよう密封する。融合して蕾が動き始めたら、蕾の先が外に出るよう、ビニールに
                    穴を開けるといい。下手をすると失敗するので、他の接木同様、新葉が伸びきったところで、

                    上部のガムテープを少しずつ外しながら外気に慣らしていくと成功率も高い。上部のガムテープを
                    外し終わっても、融合部が固まっていないので、強風に会うと折れることがある。

                    見苦しいかもしれないが、ビニールと下部のガムテープはしばらくそのままにしておく。胴接ぎは
                    活着もよく、一年中何時でも出来るので、失敗してもやり直しすれば良い。

                    地植えで胴接ぎすると、その後の成長は目を見張るものがあります。台風や突風に会うと
                    接ぎ部が耐えられず、折れてしまうことになるので、念の為、枝を台木にひもで結えておくと
 
                    安心していられます。いつ何があるか分かりませんので、考えられる対策は必要です。

                    五島市の花木・椿を商店街に街路樹として植えて三十年位になる。通りの一画が伸び過ぎた
                    椿を、行政の方で地上一メートル程の所で切ったままだった。通りの有志に声を掛け、

                    五島のヤブ椿→
玉之浦、紅栄、久賀白、乙女の祈り等々胴接ぎした。
                    一カシ 二グミ 三カタシ、木質の硬い順位のカタシが、五島では椿の別名にもなっている。

                    カタシ炭は、カシ炭に引けをとらないといわれる。五島は有史以来、椿と密接な関係があり、椿を
                    守り育んで来たこともあり、炭材とすることを禁じてきた。
椿材は緻密でこけし櫛、そろばん玉、

                    
茶道具等々、細工物として重宝されて来た。切った我が家の椿木は、枝葉を落として幹だけを
                    小屋に寝かせた。椿材を持っていなかったので、ヒノキの廃材を利用して、魚や椿を彫っていたが、

                    昨年、三年前寝かせていた椿で、
箸置きを家族分作って毎日毎食、食卓上で使っている。
                    次にひょうたん型の茶さじを作ったところ好評で、六〜七人に差し上げてしまった。

                    現在将棋の駒に挑戦。
王将・飛車・角まで出来たが、中断したまま。いとこに勧めたところ、
                    後日、
箸置き、コースター、椿実の殻の炭を持ってきた。なかなかの出来だった。木質が硬く

                    細工がしにくいが、道具さえあれば、器用な人はすばらしい作品を作り出すと思います。


                自然といかに向き合い、共存するか。私の庭だけでも、草むしり、消毒、枝きり等大変で、時々家族に怒られて
                   おります。庭中椿だらけですので。五島も台風やマムシや雑草等の対応で苦労がありますね。

                   でも椿という趣味が、五島での生活で、大きな楽しみと潤いをもたらしているのでは。商店街の街路樹の接木や、
                   椿材での木工製品の制作等。 趣味が多くなればそれだけ友達の輪や、自分の視野も広くなり、心の余裕が

                   出来て毎日の生活が豊かになるのでは。毎日が青春時代のように何かに夢中になれる日々でありたいですね。
                   そういう面では、五島の地の利を生かして、あらゆる作品の製作に挑戦してください。手を使うことは脳にすごく良い

                   刺激を与え、脳の活性化に役立つといわれております。接木、碁、将棋、作品制作等はピッタリですね。


接木の楽しみ→ 再び幼根接ぎ・種子接ぎ

                      今日再び接木をしました。葯25本位です。時間的には30分位です。今日は接いだ所を
                      テープで結び、さらに、ろうそくを使用して雨水の浸入を防ぎました。昨日はロウソクだけでした。

                      種子もナイフの先で軽く割れ目を作り、穂木を強めに差し込みました。差し込んだ種子の上部に
                      ロウソクを垂らして終了です。種子はテープで結びません。この幼根接ぎと種子接ぎは、

                      簡単に出来て、管理もしやすいです。一鉢に25本の幼根と種子を一緒に植え込みが
                      出来るからです。たったの一鉢ですので。皆様も試してみてください。今、結ばないで、すぐくっつく
                      テープが販売されておりますので、利用されると便利です。時間も短縮されます。
                      

これから7月まで4〜5回接ぐ予定です。
私が成功しましたら、今年でも来年でも

是非試してください。小品盆栽にも向いているのでは。
また、とにかく作業が簡単です。今年の種子を10月頃

採取して準備してみてください。


接木の楽しみ→幼根接ぎ・種子接ぎ(6月8日)

                      本日岩永氏が説明されておりました幼根接ぎとネットに載っておりました種子接ぎを試してみました。
                      初めての経験ですので成功するかどうか分かりませんが、時期をずらして数回試してみたいと

                      思います。少し時期が早いかもしれません。葉が固まりかけている時期なので。合計で30位接いで
                      みました。テープは全く使用せずに、穂木を差し込むとき根と種子に少し強く差し込み、その後で

                      ローソクを垂らして終了しました。本当は、テープで巻いたほうが良いと思います。時々様子を
                      見ながら報告したいと思います。何も知らないというのは、ある意味で良い所もありますが、失敗すれば、

                      全滅ですので怖いと思います。うまくいけば、時間が相当節約出来て、短時間に作業が終わるのでは。
                      作業時間は40分位で終了したと思います。

全くの初心者ですので成功するかどうか?
テープで巻いていませんので、心配です。

金花茶類を含めて試しに10種類位接いで
みました。7月の中旬には結果が分かると

思います。幼根は一回切った根ではなく
初めて切った下の部分です。もったいないので

試しに接いでみました。


侘助椿等→購入される色合いと値段(6月7日

                      数日前侘助の人気について述べましたが、何十種類ある侘助の中で最も注文が多いのが
                      白侘助とのことです。近くの園芸屋さんや椿を扱っています人に聞きますと、
                      
                      やはり清楚な純白の色合いに心惹かれるのでは。
                      比較的侘助の仲間はピンク系統が多く少し色のバランスに欠ける面が ありますね。

                      次に年間を通じて人気のある椿は、侘助の他に秋咲き種と江戸椿等が多いようです。

                      やはり晩秋から冬に向かって各種の花が少ないことも起因しているのでは。
                      値段的には1000円〜2000円位の苗が最も多いそうです。挿し木苗の2年生位かと

                      思いますが。それも、蕾のついた苗でないとあまり売れないようです。雪椿に関しては、
                      原種の白椿や赤の一重に人気があるようです。こうしてみますと、侘助の人気は

                      言うまでもなく、秋咲き種や江戸椿にも関心の目が移っているようですね。

洋種椿紹介→Island Sunset

この椿は7年位前にヌッチオ農園より求めたものです。
淡い桃色で八重咲きです。小輪から中輪の仲間に入る

と思います。現在まだ発売されていないようですが、洋種
椿の本で見られます。数年前にヌッチオ農園から手紙が

届き、病気が発生したので、販売を一時中止するとの連絡
でした。だいぶ、流行したようです。椿だけではなかったようです。

この椿もそろそろ販売されるのではないかと思いますが。


来年の台木として→ 今準備できること

                     今年は台木として無理ですが、自分の庭や、畑や、山で少し太い椿の木の根がありましたら、
                     地面を掘って、ノコギリで根を切るか、ナイフで取り木と同じ要領で根の皮を剥いで土を被せ、

                     あるいは落ち葉をかけておきますと、来年の春、接木をする時期には発根して、良い台木が
                     手に入るのでは。出来れば曲のある根がいいですね。この時あくまでも、自分の畑や、山で

                     作業をしたいものです。また、たとえ発根していなくとも、接木をすれば自然に根が出てきますので
                     盆栽用になる根を準備したいと思います。曲のある自然の木の曲がりは、普通の接木からは

                     困難でしょうから。この作業はあくまで他人に迷惑や、自然を破壊しないことを頭に入れて
                     行ってください。作業する時、全部根を切るわけではないので、木が枯れたり、倒れたりする

                     事はないと思います。曲のある根に侘助等の小輪花を接いで、花が咲いた時の姿は見事で
                     はないでしょうか。単に数を増やすだけではなく、花の美しさや、木としての優雅さを味わい

                     たいものですね。色々な楽しみ方を感じたいものです。

実践報告→題→  手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
          *
椿からの贈り物*(第六回)6月6日

                     暇さえあれば、野山へ椿探しに明け暮れていましたが、実生を始めてから、居ながらにして
                     台木、新花作りが出来るようになった。椿探しに行くこともなくなった。年々増えて不要になった

                     椿を畑へ定植した。数年後、花が楽しめて、実から椿油をとり、種子から実生苗も作ることも
                     出来た。最初は畑の周りに防風林から始めたのだが、植えていくうちに三反の畑は、またたく間に

                     椿から占領されてしまった。何処に何を植えたのか、花が咲かないと分からない有様。
                     “ 椿切る馬鹿植える馬鹿 ” といわれる様に実生苗を地植えにすると花が咲くまで年数が

                     かかる。どうかすると、花の名前さえ思い出せないものもあります。地植えの椿にも名札
                     必要かもしれません。畑は薮と化して、ヤブツバキの名にふさわしくなったお陰で、椿油も少し

                     とれるようになった。椿の種子からは良質の油がとれる。量が少なく高価なので、今まで
                     買ったことがなかった。やっと我が家の食卓にも、自家製の椿油を使った料理が上がるように

                     なった。椿林には、ホタル、クワガタ、・・・・・多種多様の昆虫、うぐいす、めじろ、きじ等々が
                     飛び交じってさえずり、巣作り、産卵、羽化と、虫や鳥の楽園を形成しています。

                     二ついいことがなく、マムシが多く春から晩秋までは、椿林の中には入らないようにしています。
                     椿は常緑広葉樹で、強風、外敵から身を守るのに都合がいいとみえ、小鳥だけでなくスズメバチ

                     がバスケットボール大の巣をかける。多い年は十個位見つけました。椿実を採取する時、気付く
                     のが遅れ刺されることもあります。ムカデ、薮蚊も多く孤軍奮闘。

                     落ちた椿の種から幼苗が所どころに生えているので、将来おもしろい花が見られるかもしれないと、
                     楽しみです。
                今求められている自然との共存。焼畑農業による森林伐採による地球温暖化の問題。自然と共存するには
                   なかなか難しい問題もありますが、自然から教えられ、学ぶことも沢山あるのでは。特に子供達にとっては

                   大自然の中で幼年期を過ごすことは意義があるのでは。いろいろな生活の術を覚え、精神衛生面においても
                   健全な精神が養われるのでは。子供達が大きくなった頃に故郷の良さを再認識するのではないでしょうか。

                   故郷は遠くにありておもうもの という言葉がありますが、遠く離れた田舎に故郷がある人は
                   いいですね。故郷が遠ければ遠いほど故郷を思う気持ちが強くなるのでは。羨ましいと思います。  


一休み→思いつくままに小輪花を好む傾向

                     最近聞いた話ですが、年間を通じて、椿の売れ行きが安定しているのは、侘助の品種で、
                     生産業者はさし木、接木と毎年生産しているとのことである。今日、豪華な洋種椿や原種の

                     金花茶など色々出回る中で、小輪の可愛らしい椿が依然として人気が高いと耳にする。
                     以前書きましたが、侘助でない品種に000侘助と名前をつけて販売しているのには、

                     日本人が昔から侘助等の小輪の椿を好む傾向があることに、起因しているからであろうか。
                     確かに、管理がしやすく、花も多くつき、値段も手ごろで、侘助を持っていると、何か椿をやって

                     いるという安心感や、充実感も得られるのではないでしょうか。何人かの人に椿の品種を聞くと、
                     必ず出てくる名前に、侘助の名前が出てきます。それほど侘助が日本人の生活の中に溶け込み、

                     人気の高い品種では。この小輪椿を好む傾向は日本人の文化である生花とともに、今後も
                     続くのではないでしょうか。確かに侘助椿を一輪部屋や玄関に飾ってありますと、ほのぼのと

                     感じるのは、私だけでしょうか。花のある生活っていいものですね。

イワナガズ・ドリームについて→その2久賀島のブログに掲載
                     花の名前の由来については昨日簡単に述べましたが、花の特徴等は、今後説明したいと思います。
                     といいますのは、私の家に穂木が来ましてまだ花は開花しておりませんので、詳細については

                     説明しにくい面があります。今年あたりは咲くのではないかと期待しております。久賀島のブログ
                     写真が掲載されておりますので、ご覧下さい。久賀白の自然実生とのことで、今までにない花色の

                     ようです。岩永氏の熱い椿への情熱を耳にして、なんとか夢を、それも日本だけでなく、世界の人々の
                     心に訴える名前が良いのではないかと思い、色々考えました。外国種の載ったカタログや、ネットで

                     海外の椿のホームページを参考にして、dreamとついている品種がありましたので、これが良いのでは、
                     海外の人にも覚えやすい名前ではないかと考え、横文字にいたしました。日本でも横文字の品種が

                     数種類ありますので。(ポップコーン、シルクロード等)椿の新花が誕生して、
                     皆さんにその名前を知っていただき、育てていただくまでは7〜10年近くかかると思いますが、

                     このイワナガズ・ドリームはすでに誕生から5〜7年くらい経っている
                     のではないかと思います。。。?これからは、ますます国際化が進み、一国では身動きがとれない時代に
                    
                     なってきているのでは。そういう意味においても、日本の椿の名前も国際化が進んでいくのではないでしょうか。
                     国際親善とか国際友好という言葉は、言うのは簡単ですが、実際実行に移すまでは色々困難があったり、

                     神経を使うのでは。最も大事な事は、人が自分に何をしてくれるか期待するのではなく、自分が人のために、
                     何が出来るかを考える事では。その面において、岩永氏の実行力はすごいものですね。

                     このイワナガズドリームが本当に友好の架け橋になり、人々の心を結ぶ花となる事を願いながら。。。。。。!


イワナガズ・ドリームについて→五島より世界へとの情熱に心打たれて!

                     私が椿を始めて数年後、カタログ等で五島の椿を数種類入手しまして、花の見事さに
                     驚き、なんとか色々な五島の椿が手に入らないかと探していましたところ、以前

                     述べましたように、近くの建築業の知り合いに話しましたところ、五島出身の仲間がいる
                     ので話してみるとの返事でした。数週間後、宅急便で荷物が届き、中に椿の根とヤブツバキ

                     の穂木が入っておりました。その当時はまだ接木の技術も下手で2〜3本しか成功しませんでした。
                     それでも、この遠い五島から届けていただいた椿を大事にしなければと思い、必死で椿の勉強と

                     栽培方法を学びました。苗を購入したり、新幹線に乗り5〜6時間かけて、全く知らない人や、
                     椿専門店に穂木を求めに出かけました。その穂木を大事に持ち帰り、さし木や、接木と試みました。

                     その繰り返しが数年続きましたが、困難の連続でした。仕事がありますので、管理の面で苦労しました。
                     家に帰れば、さし木や、接木の状態を見て、夜、雨の音がすれば飛び起きて、さし木を見に行き、仕事中

                     暑ければ、たまに電話で様子を見てもらいました。そのような状態が数年続き、だいぶ椿の管理や、栽培
                     法に慣れてきました。それからは椿の本を購入しまして、何千種と言われる椿の花と種類を覚え、

                     毎日ほとんど仕事と、椿の花の本のにらめっこでした。少しずつ椿のことが分かって、椿に関する色々な
                     各地の会報や、園芸雑誌を見ていましたところ、鹿児島県の椿に関する特集が掲載され、その中に

                     素晴らしい、本には載っていない椿の種類の解説がなされておりました。ここでまた、九州の椿に
                     心動かされて、直接その椿の特集を書いた人に電話をしまして色々お聞きいたしました。その後、、

                     何回かその人と連絡をとる中で、岩永氏のことを耳にして、五島で活躍されていることを知ったのでした。
                     その後、会報の中で、岩永氏の投稿された文章を目にして、早速連絡をしたのが、岩永氏との始まりでした。

                     電話の中で、あまり詳しい話はしませんでしたが、ヤブツバキから実生苗の作出に努力されている話や、
                     五島つばき辞典の中で、藤田友一氏と共にヤブツバキの新種発掘や各県の椿の会との交流に努められ、

                     アメリカや中国にに玉之浦椿を贈呈する等、本当に椿を愛し、五島を愛し、さらには、その喜びを自分だけでは
                     なく広く世界にまでも届くよう願っておられる姿に心をうたれたのでした。岩永氏が引用されております

                     安達瞳子著「 椿しらべ 」 の中で、単一的民族として。。。。その閉鎖性から脱却して異質なものとの共栄
                     要求されて久しい。(P17)さらに。。。私はもう一つ、幾十年経ても、海を越えて人と人との心を結ぶ縁の木

                     ある項を加えたいと思ったことである。(P28)と述べられております。このことは岩永氏が目指す国際友好、
                     国際親善と共通の考えであり、岩永氏のその理念に心打たれ、椿を通じて、七つの海の架橋にならんことを

                     願ってイワナガズ・ドリームとなずけました。玉之浦椿と共にイワナガズ・ドリームも世界の国々の共存共栄
                     の架橋になる日も近いのでは。


見えますかーイワナガズ
ドリームー右は久賀白

イワナガズ・ドリームーこんなに大きくなって
います。

一緒についであります椿。何種類も接いで
あります。
今年花が咲くといいのですが。
とにかく枯らさないで、早く

咲くように鉢で管理しております。
夢の架け橋も大きくなっております。

また、いつの日にか、五島の夜明け
という品種も期待しております。
夢の架け橋。岩永氏作出。
玉之浦の実生苗。接木今年で

4年目です。今年は花が沢山
咲くのでは。

                   

実践報告→題→  手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
          *
手のひらの喜びを世界へ*(第五回)

                    毎年春になると日本の桜が、国内はもちろん、アメリカ、ドイツ等の各国で日本以上にみごとに
                    咲き乱れている報を目に、耳にする度に、ほのぼのとしたものを感じると思います。

                    いつしか、玉之浦を世界の国々へ植えてみたいと思うようになりました。“ なぜ、玉之浦か?”。
                    ふるさと福江島のヤブ椿である。故、藤田友一氏が世に発表するや、国内外の椿マニアの垂涎の

                    的になった。国際椿協会発行(一九三三)の名鑑(上・下二巻)の巻頭に、国際的椿画家、
                    ポール・ジョーンズ氏の筆による玉之浦がカラー図鑑で紹介されている

                    幸運にも、機会が訪れた。  ★二〇〇一年(平成十三年)四月二二日→汪直祖墓落慶式に
                    福江市から墓整備資金を届ける際、汪直の墓地に植樹して欲しい旨お願いして、快諾された

                    浦藤彦氏(当時市議会議員)に、玉之浦さし木苗九本託す。
                    ★二〇〇二年(平成十四年)二月→アメリカ椿協会(事務局長アン・ウオルトン女史)へ、玉之浦
                    
                    苗十本郵送。後日、国際著名品種見本園に、第一号として植栽されたの報届く。
                    ★二〇〇二年(平成十四年)十〇月→アジア大会韓国開催中。韓国→フィリピン→沖縄。沖縄から
                    
                    次の寄港地福岡へヨットで航行中、エンジン故障のため福江に入港。大学教授・金鉱坤(42)、
                    林順愛(41)夫妻に玉之浦苗十本贈呈。
                    ★二〇〇二年(平成十四年)十一月二六日→地元県立五島高校生が中国へ修学旅行の際
                    (北京第二五中学校へ贈呈)、玉之浦苗九本託す。なぜ九本にこだわったかと言うと、中国では
                    
                    九が最高の数字とされていることによる。
                    ★二〇〇三年(平成十五年)三月→第十六回国際椿協会大会に参加した比留木忠治氏
                    玉之浦苗二〇本託した。
                    “ 再度機会があれば、次はイワナガズ・ドリームをと考えています。 イワナガズ・ドリーム” とは、
                    五島のしろヤブ椿の一つ久賀白の自然実生の中から生まれた。

                    五島の椿になかった花色の椿である。命名者・Mr.camellia gentleman。花が生まれる
                    よりも先に氏から贈られた名前である。氏の快諾を得て、付けさせていただいた。花の特徴、名の

                    いきさつ等の詳しくは、是非氏に語っていただきたい。 安達瞳子著『 椿しらべ 』の中で四百年前に
                    ヨーロッパに渡った日本の椿。「 椿姫 」の椿は日本産と記しております。

                    椿がこれからも広く愛され、友好・親善の一助となることを信じて、椿探し、椿作りを椿友とともに、
                    続けて行きたいと思います。五島の椿が七つの海の架橋となり、橋の向うの人の手に、心に届く

                     “ 喜び ” を求めて………。
               → 岩永氏の玉之浦にかける情熱がにじみ出ておりますね。椿を通じて国際親善や国際友好の架橋にと願う
                 彼の純粋な気持ちに打たれ、Iwanaga’s Dream という名前を付けたのですが、今育てている最中で

                 大きく成長しておりますので、いずれ花の特徴については私なり岩永氏より解説したいと思います。
                 いずれにしましても、岩永氏の椿に対する情熱は単に花を愛する以上に故郷の五島を限りなく愛する気持ちから

                 出発しているのでは。。。。。。!椿を通じて彼の夢が実現される日も近いのでは。 
                             
  


再び殺虫剤の散布について→慣れすぎないように

                    数日前に殺虫剤を散布する時期だと述べましたが、一つ注意しなければならないことがあります。
                    それは、殺虫剤の怖さです。慣れてしまいますと、簡単にマスクや手袋もせず、また天候や風など

                    考慮せずに散布することはないでしょうか。どんな薬でも害虫が死ぬわけですから、人間が無害
                    はずはありません。数年前に、話は変わりますが、知り合いの人が梨の栽培で消毒にでかけましたら、

                    何時になっても家に戻りませんでした。家の人が畑に行ってみますと、畑で倒れて既に亡くなって
                    いたとのことです。おそらく殺虫剤を吸い込んでしまったのでは。。。。?人間の体の薬にしましても

                    あまり色々な薬の使用は良くないと聞きますが。。。!いずれにしましても、殺虫剤を散布される時
                    はマスクや手袋、曇りの日で風のない日を選んで散布してください。余計なことかもしれませんが。

                    

どうしたら。。。。。。。?→金花茶の育て方
                    数年前に原種の金花茶を数本購入しましたが、栽培知識に乏しく冬に枯らしてしまいました。
                    それ以来あまり原種の金花茶は管理が大変難しいために、購入していません。

                    今育てていますのは、凹脈金花茶とクックホンエンシスですが、昨年は業務用の少し大きな
                    ポリ袋を3枚かぶせて外に置いたまま管理しましたが無事でした。温室があれば良いので

                    しょうが。 外での管理も、特に冬の管理が最も大事ですね。直接冬の寒風にさらさないで、
                    軒下や玄関先の木漏れ日の当たる場所で、ポリ袋を2〜3枚かけて管理されると良いと思います。

                    また、花つきは悪くなると思いますが、太い台木に接がれると耐寒性がまして、枯れにくくなるのでは。
                    日本で作り出された黄色の椿も沢山出ておりますが、管理が難しく、成長が悪い品種もあるのでは。

                    私が育てやすいと思われるのは、初黄が最も栽培しやすく丈夫なのでは。数多くの黄花が作り
                    出されておりますが、購入する前にそれぞれの椿の耐寒性や、管理面での困難性を調べて求められ

                    て下さい。せっかく高価な金額で求められて、すぐ枯れてはもったいないです。冬の管理に万全を期して、
                    ダンボール箱や寒冷紗やシート等用いて寒風を避け、ポリ袋やビニール袋を使用して、保護してください。

実践報告→題→  手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
     
                    *実生による新花作り*(第四回)              

                    椿にも他の植物と同様害虫、病気等が多く、悩みの種です。私は、椿を始める前道楽で、果樹、
                    野菜を有機肥料、無農薬栽培でやっていました。さらに、手に入る限りの鳥類を数百羽飼って

                    いたので、農薬を使うことに抵抗がありました。病気に負けない椿を育てることを心がけ、害虫は
                    見つけ次第捕殺するようにしています。病気や害虫の食害などにおかされた椿は、成長が送れ、

                    当然蕾は望めず、鑑賞価値も失くなってしまいます。ましてや展示しようと思えば、消毒は絶対に
                    欠かせません。椿は花の観賞もさることながら、幹肌の滑らかさ、葉の美しさも命です。

                    光沢のある☆艶葉木☆、葉に厚みのある☆厚葉木☆、強い葉っぱの☆強葉木☆から、その名があると
                    いわれる位です。病気や害虫に、それぞれ応じた良薬が市販されているので、薬局、園芸店に

                    相談されるといいです。七月からは通常の管理に戻します。油粕や液肥を与えながら、苗と蕾の
                    充実を図る。日増しに蕾がふくらんでくるので、毎日の管理が楽しくなります。水が不足すると蕾が

                    落ちる原因にもなるので注意して下さい。早咲きは年内にも開花する。年が明けて四月までには、
                    新花を見ることになります。美花が咲いたら、命名、作出者名、開花年月日等を採り蒔きした際、

                    ひかえたノートに追加記帳しておく。出来れば写真を撮って残しておくといいかと思います。
                    大きい鉢に植え替えるか、地植えにして苗を太らせる。穂木が取れるようになったら、幼根、緑枝接ぎ、

                    さし木にして、自分だけの花を手のひらで観賞する喜びを満喫してください。増やして椿友にも差し上げて、
                    喜びを分ち合うのもいいです。蕾のつかなかった苗は、他の苗と一緒に肥培管理して、来年以降に

                    期待してください。
                →6月以降の椿の管理と留意点、さらに椿の観賞ポイント、花の開花後のまとめておくべきノートの整理等
                   年間を通じての大事な管理ポイントが書かれております。特にこの時期は害虫や病気の発生が多いですので

                   気をつけなければいけないのでは。殺虫剤の散布も毎年同じですと、抵抗力ができてきますので、時には
                   違う殺虫剤を使用するのが良いと言われております。あまり人間に害のある強い殺虫剤はひかえたほうが

                   良いのでは。岩永氏も話されておりますように、園芸店で相談されては。チャドクガ等は発見しだい、手で取って、
                   足で踏みつぶしてはいかがでしょうか。だいたい葉を見れば分かりますので。私は7月にさし木が終わりますと、
 
                   枝を少し残してほとんど枝をきってしまいます。来年同じように新芽が伸びてきますので。そうしますと、
                   消毒をする回数は年間で2〜3回で済んでしまいます。7月以降は目で確認して、椿の木を管理しております。

                   

                    
一休み→6月の管理
                    →この時期になりますと、チャドクガや、チャノミドリヒメヨコバイが発生しますので、殺虫剤
                        を散布してください。チャドクガは5月から発生していると思います。私はトレボン

                        オルトラン水和剤を交互に使用しております。また、今月から挿し木も始まります。なるべく
                        下旬頃から始められてはと思います。7〜8月位まで挿し木の適期だと思います。

                        接木に関しましては7月に入ってからのほうが、良いのでは。昨年6月の25日前後に
                        接木をしましたが、7月に接いだほうが成績が良かったと思いますが。7月中に接木すれば

                        ほぼ新芽が伸びてくると思います。水と肥料のやり方については、下の岩永氏の説明
                        に書かれておりますので、お読みください。


実践報告→題→  手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
          *
実生による新花作り*(第三回)
   
              作ってみたい椿の種子を入手出来たら、さっそく始めてください。採りまきから、育てた苗を一本ずつ
                    ポリ鉢に定植するまでは、幼根、緑枝苗作りと全く同じです。その際、母樹名、採りまき年月日、採取

                    場所(母樹所有者名)等を忘れないようひかえておくことです。ラベルに記入して鉢に差し込んでも
                    いいのですが、我が家は烏(からす)初め野鳥が多く、いたずらにラベルを引き抜いてしまう。

                    台風でラベルが飛んでしまう。風雨にさらされ文字が消えたり、ラベルが折れてしまい分からなくなって
                    しまう等。失敗を繰り返してきた苦い経験があります。ノートに記帳していた方がいいかと思います。

                    台木用の苗と置き場所も別々にして管理すると、間違いがないかもしれません。
                    一年目は葉焼けに注意して、出来るだけ苗を大きく育てることに重点をおき、施肥につとめる。

                    灌水同様度を過ぎると、根腐れの原因になるので、程程に。梅雨時の施肥は厳禁
           二年目同じように管理しても、どうしても差が出てしまいます。樹勢が良くてポリ鉢が小さくなったものは、
                    
                    三月に一回り大きなポリ鉢に鉢土をくずさないように、同土で植え替える。最初から大きい鉢に
                    植えたり植え替えするよりも、苗の生長に応じて少しずつ大きくしていく方が、成績がいいようです。

                    夏の土用の日射しは、幼苗にとっては強すぎて、せっかくの新葉が焼けて黒くなり、見た目にも
                    悪く、成長にも大きく影響します。一年目に準じて施肥、肥培に徹する。

           三年目いよいよ蕾をつけるための準備に入ります。三月上旬、五号駄温鉢に植え傷みしないよう植え替える。
                    五月になったら、油粕はやめて、骨紛だけをあたえる。私は常日頃から、油粕と骨粉の混合肥料

                    を使用している。  花芽形成の五月から六月末まで、根鉢が乾きぎみに水をひかえる。葉水は
                    充分与えてやる。水分が不足がちなので、葉焼けを生じないよう、午前中の弱い日射しに当てる。

                    午後からの強い日射しはさける。ヨシズや寒冷紗を使用するのも一法。鉢土が乾き、新葉がしおれたら、
                    たっぷり灌水してやる。この一連の作業を繰り返えすと、七月中旬頃になると花芽が確認できるように
    
                    なります。葉芽は先端がとがり、花芽は先が丸みを帯びているので区別がつくと思います。
                
            →
実生の苗を鉢に植え替えて、花芽をつけるまでの作業と管理の仕方について丁寧に説明されております。  
                  大事な要点は、同土で植え替えをして、五月から6月にかけて、油粕の施肥を止め、水やりをひかえめに

                  すると花芽を形成しやすいとのことです。新梢がしおれる位の状態で水やりをされると良いでは。
                  これを繰返して、7月からは普通の管理にするのでは。自家受粉をきらう椿は種子を蒔きますと、ほとんどが

                  新花になると言われていますので、岩永氏が指摘されておられますように、自分で作り出す喜び、世界で
                  たったひとつしかない新花を求めて、これからの管理に努めて下さい。私の記憶では園芸品種の80%以上が

                  実生から作り出されたと聞いております。ですから、実生による新花作りは止むことのない永遠の楽しみであり、
                  毎年、毎年が夢のある日々になりますね。生きがいとしてもいいですね。がんばって下さい。     

    

実生の楽しみ→何も分からず蒔いた椿の実
                    全くの素人が何の意図もなく、単に蒔いた椿の実がある程度見られる状態で咲いてくれました。
                    その当時はただ実を蒔いて花が咲いてくれれば面白いなと思って蒔いたにすぎませんでした。

                    今考えますと、その当時もう少し知識があったなら、目的を持ってやっていればこの何倍もの花が
                    咲いて、綺麗な花の実を選んで蒔いたのではと少し残念に思います。でも意図的でなくとも、種の

                    蒔き方や管理の仕方等多少の経験が今後生きてくるのではと考えております。
                    又、今年は人工交配で玉之浦を父親とする交配で実が15位ついておりますので楽しみです。
                    


自然実生ーまゆみ(仮称)

翁頭紅(自然実生)

親不明自然実生

楼蘭実生

友の里(仮称)

二人の世界(仮称)

玉之浦実生
蒔いた実が昨年から咲き出しました。
今年は玉之浦の実生苗が4〜5年が

経ちますのでどんな花が咲いてくれるか
楽しみです。接木、挿し木、取り木、

実生苗作りと1年中楽しみがありますね。
台風が来ないことを祈っております。


新花作りの期待→実生による楽しみ

                これから新花を期待すには、自分の近くの山へ行って探してもほとんど同じような椿ばかりで、
                あまりパットしないし、また何日もかけて泊り込みで出かけても、期待するほどの椿の発見に

                遭遇する可能性も少ないのでは。ただし、誰も立ち入っていない椿林等は別にして。
                今日何千種類の椿が見られる状況の中で、今見られる以上のヤブツバキに出会うことは

                あまりないのではと思ってしまいます。そこで考えれるのが、実生による新花作りではないでしょうか。
                五島の岩永氏が実践しております実生花作りはその点において、まことに素晴らしいところに目を

                向けられたと思います。それも20年前から取り組んでおられるとの事です。玉之浦椿を中心と
                しました取り組みです。私のページに掲載していない新花も育成中だと思います。

                以前書きましたように、玉之浦の実生花で白だけの新花も岩永氏によって作出され、大きく
                育っております。さて、実生花作りのためには、どんな種類の苗でもいいわけですが、できれば、これは

                すごい花だと思われる椿がいいですね。広い庭があれば1000種〜2000種類の園芸品種
                植えられて、その実をすべて蒔かれるといいですね。私は椿にも、人間と同じように相性があり
           
                うまく結びつかない種類もあるのでは。ですから、手当たりしだい数多くの種子をまかれれば
                確率的には親以上の花が咲くことは少ないと思いますが、それでも数種類は毎年今まで

                見たことのない素晴らしい花が出現するのではないかと思います。それでは管理が大変であれば
                自分の好きな花やヤブツバキや園芸品種の良花を20〜30種類植えられてその実を蒔けば

                必ず親木よりも素晴らしいまたは変わった椿の誕生を期待できると思います。さらに、人工交配にも
                挑戦されると良いと思います。人工交配の場合には優れた両親の遺伝子を受け継ぎますので

                ある程度親以上の優れた花が期待できると思いますが。花形の良い、色合いが素晴らしく、筒しべで
                筒芯の樹勢が良く、花粉の多い両親がいいですねいずれにしましても、みんなで競い合い新しい花

                作りに取り組んではいかがでしょうか。
           ヤブツバキとともに実生による新花作りに今後の夢と期待を抱いては


夢乙女

おとめ

細御前

春節

哀愁

大和なでしこ

青春のかおり
これらは岩永氏作出の実生花の一部です。
細御前と青春のかおりは一休の自然

実生花です。こうしてみますと、
ヤブツバキでは見られない色合いが

出ていると思います。現在多数の実生花
作りに励んでおられますので、今後

さらに毎年新花を楽しませてくれるのでは。


挿し木・接木の2−3年生苗での留意点→ 実をつけないほうが。。。。。!

                少し前に岩永氏が書かれていましたが、鉢物の挿し木、接木苗に実をつけますと、相当弱り、
                新芽の伸びがストップしてしまいます。あるいは、ほんのわずかしか伸びません。このことは

                庭に植えた木でも同様に、その実がついた枝は少し弱るのでは。また、挿し木苗の2〜3年生に
                多く花を咲かせますと、衰弱、あるいは弱って枯れてしまうこともありました。実はなるべく

                つけないで、花も小さな苗木の時は一輪位にして、咲いて写真でも撮りましたら、直ぐに摘み取って
                おかれたらいかがでしょうか。2〜3年前に同じようなことをしまして、枯らしてがっかりしたことが

                ありました。つい、もったいないと思い最後まで咲かしてしまいますね。今年も接木苗の3年生
                に3〜4輪花を咲かせ、実を4つ程つけましたところ、新芽がほんのわずかしか伸びませんでした。


接木ーでも新芽伸びずーエレインズ・ベティー

接木ーでも新芽伸びずーエレインズ・ベティー

春節ー接木5年生−2〜3cmしか新芽伸びず

伊予遠茜ー2〜3cmしか新芽伸びず

ホタルブクロー接木8年生ー新芽全く伸びず
エレインズ・ベティーはほとんど伸びません。
接木の3年生ですが。

ホタルブクロも全く伸びません。接木の8年生
です。実のついている枝だけ伸びません。

やはり鉢物は実をつけないほうが良いのでは。
接木の3年生でも伸びは止まりますね。

私の好きな椿→ 中部の椿白椿を中心として
                中部地方の椿も沢山の良花があり楽しめますね。その中でも胡白蝶、中枇白、月照は私が
                今育てている中部地方の椿では綺麗で、優れているのではないでしょうか。中部地方には

                まだまだ沢山優れた白椿があります。いずれここのぺージでご覧いただきたいと思います。


胡白蝶ー白花のトップクラスでは?筒しべ
の極小輪で五弁花である。

中枇白ー清楚でまとまりがある。一重の
盃状形で、気品のある椿では。

月照ーしべの美しさは見事。私が椿を
始めた頃に求めた椿です。

接木について→胴接ぎのメリットー思いつきで始める
                  椿を始めて自分で増やせないかと思い、全く要領も分からず4〜5年失敗を繰り返して
                     諦めずに繰り返しておりました。梅の接木をしておりましたので多少接木自体は出来ましたが、

                     時期とか、管理の仕方は全く無知でした。接木しました中に1〜2本うまくいったものもあり
                     ましたが、ほとんどは枯れてしまいました。そのうちに、近くに椿に興味をもっておられる

                     種子島出身の大学の先生の指導を受け、また自分でも色々本や専門家の技術
                     指導を受けましてなんとかやってきました。大学の先生も福岡で父親が椿を趣味にして

                     おられたととのことで、色々な栽培技術を習得されており、大変助かりました。
                     私が最終的に取り組みましたのが胴接ぎでした。一本の木に一芽しか接がないのは

                     効率的でないし、成功しなければ、一年待たなければなりませんでした。さらに10本〜20本
                     接ぐにはそれだけの台木を必要としました。これでは大変と思い、ある日思いつくままに

                     一本の木に10〜20本接いでみました。でも春接いだときは2〜3本しか活着しませんでした。
                     そこで今度は夏に接いで見ましたところ(おそらく7月15日前後)なんと10本以上活着して

                     いたではありませんか。びっくりいたしました。春接ぎの時は相当芽は出てきましたが、
                     ほとんど葉が黒くなり落ちてしまいました。おそらく中で蒸れるか、中の水滴でだめになって

                     しまったのだと思います。その後毎年試しながら、7月から12月まで接木の繰り返しを
                     行いました。7月〜8月までは70点〜80点位の成績で、9月〜11月の初旬までは90点

                     〜100点位の成績になりました。12月〜1月までは管理さえ良ければ70点位の成功率
                     になると思います。今まで少しづつ書いてきましたので、繰り返しになると思いますが、
     
        胴接ぎのメリットは  
             @ 台木の心配が少ない。
         A 一本の木で数種類の花が見られる。
         B 管理がしやすい。
         C 保存に向いている。どこになんの椿があるか探しやすい。(ノートにメモしておく)
         D 実生で新花を作り出すのに向いている。(何十種類接いでありますので)
         E 夏の接木(8月〜10月)は活着しやすい。(7月は15日過ぎからのが良いのでは)


以前胴接ぎは葉を含めて全部テープで
巻くように教えられましたが、20本以上
接ぎますと芽を出すためにそのつどテープ
を切らなければなりません。

水滴が入るのを防ぐためにローソクを
使用しました。これが見事にうまくいきました。
葉や芽が焼けないかと聞かれますが、
全く問題はありません。

新葉が伸びる時期が違いますので
いちいちビニールを開けてテープを切る
必要がなくなりました。

ここに乗せました写真は今年の2月〜3月
に接いだ椿です。アザレアの成長も見事です。
胴接ぎはとても良いと思います。
活着も良く、管理も簡単で、上記に書きました

メリットがあるからです。ただ問題なことは
数多く接ぎますと、葉の裏に名前を書いて

ありますので、新葉がある程度伸びてきましたら
名札をつけることです。中には途中で葉が落ちてしまう

ことがあるからです。でも成功すれば、名札をつける
ことは苦になりませんね。

→最後に私なりの接木のポイントが少し前に書いてありますので、ご覧下さい。成功を祈っております。接木も挿し木も間近です。

                   

実践報告→題→ 手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
         実生による新花作り*種子の入手*
第二回

                    →台木としての種子はともかく、実生花作りの種子は何でもいいと言う訳にはいかないと思います。
                      出来る事なら" 好きな椿の種を育てたい"ものです。好きな椿の種を求めるには、どうしたらいいか。

                       鉢物の椿に実をつけると、大切な椿木を衰弱させてしまい、果実のついた枝は
                       ややもすると枯れてしまうことがあります盆栽仕立てや小品では実を成らせるのは

                   
避けた方がいいです。種子をとる為、別に苗を育てる必要があります。太い台木に接木すると、
                       三年もすれば目的は叶えられます。このホームページを書かれていますcamellia gentleman

                       さんの胴接ぎ法は多種多様の花を咲かせ果実を得ることが出来、種間雑種が望めるので
                       最良の方法と言えます。庭のある人は好みの椿を植えることで、数多くの種子が採れます。

                       実生作りの仲間と交流をはかり、種を分け合い、お互い競争するのもおもしろいかもしれません。
                       鳥や動物は血統がものをいうが、果物や花は原種に戻るので種からだと母樹の花よりも良い

                       花は望めないと言われます。私には確信がありました。二十歳代、小品盆栽に興味を持ち、青い
                       松かさを採取、蒔種、発芽、白根切りしてさし穂・・・・・・。根張りりの良い種木作りからから始めた

                       あの時の経験が、今日椿に活かせようとは思いもよらなかった。種の親木選びに葉性の短い、
                       幹肌が荒皮性にすぐれた松の木を探した。結果は満足のいくものだった。

                       玉之浦以上の玉之浦が生まれることを信じて、玉之浦実生苗二本が、実生花作りのふり出しでした。
                       四年後一本が咲いたが、真紅一重、腕咲き。期待がはずれ、台木として玉の浦を接いだ。

                       二年後、残りの一本に、白覆輪花が開花。自信を得て玉之浦初め、他の好きな椿にも挑戦して
                       いきました。お陰で、親木をしのぐ椿花を咲かせることが出来ました

                       縁起が悪いと教えられ、大嫌いだった椿。玉之浦に魅了され、椿キチになった。実生花への取り組みも、
                       玉之浦が始まりだった。玉之浦初め五島のヤブツバキに感謝しています。

                       →何か素晴らしい発明とか、技術の開発は長年にわたる研究や探求の成果であって、
                           ある時何もしないのに生まれるものではありませんね。
   
                           ノーベル賞を受けた人たちの功績も、長年の積み重ねられた経験と知識があればこその発明や
                           開発にと結びつくのではないでしょうか。そう考えてみますと、岩永氏も述べておられますが、

                           今までの色々な経験がいつどんな時に役立つか分かりませんね。色々試して、失敗を重ねながら、
                           あるとき、よし、うまくいったという喜びが訪れると思います。新花作りについて言いますと、
                           
                           これからは岩永氏が取り組んでおります自然実生花作りがおもしろい
                           と思います。山で新花を探すのにはある程度限界がありますね。実生花作りでは毎年新花
                          
                           の出る可能性が高いわけです。全部新花といえば新花ですが。そこで、これはすごいと思われる
                           椿を何十種類庭か鉢に植えて、その種子を蒔かれると良いと思います。少し時間がかかりますが、
                           
                           4〜5年先からは毎年新花の誕生を待ち焦がれる日々が来るのではないでしょうか。
                           私の今年の目標は実生花作りはもちろんですが、1年で台木を作ることです。挿し木による
                           
                           台木作りです。何年か前に小指くらいの挿し木に成功したことがあり、その記憶をもとに試して
                           みようと思います。うまくいくといいのですが。



最近ふと思うこと→久賀島の中学生によるヤブツバキ発見の知らせを聞いて。。。。。!

                      先日上記の件で知らせが届きましたが、10代の若い人達がこのような椿の発見をされたとの
                      知らせを聞きまして、もし自分が今彼等のような年代であったら。。。。。。!と思うのは、あまり

                      感心しませんね。私は、あの時こうしておけば、あるいは、もう少し努力しておけばと思うことが
                      度々あります。また、もう少し勇気があれば、今違った人生を過ごしているだろう等。

                      この、もし〜ならば という言葉はあまり良い言葉ではありませんね。常に後悔という
                      意味合いが含まれているからです。でも、何年後かに色々気付くことが多いですね。

                      私が言えることは、毎日少しづつ努力することでは。。。。!ほんのわずかな努力でいいと思います。
                      それに加えて、継続することですね。例えば、自分の部屋を毎日5分掃除していましたらある程度

                      きれいになりますね。それが、1週間に一度とか、二週間に一度まとめてやりますと、めんどくさくなり、
                      手に負えなくなるのでは。一人暮らしの学生の家に行きますと、部屋中散らかっていて、悪臭がただよって

                      いることがあります。植物の場合にも、春に植えて、毎日一回水をかけ、肥料を与え、消毒をし、枝の整理
                      等をその時期にきちんと行えば、秋には見事な花や、実をもたらしてくれるのでは。

                      それも、毎日わずかな時間と努力で済むのでは。おいしい見事な秋の果物を食べるには、農家の人たちの
                      年間を通じての毎日の毎月の地味な努力に支えられていると思います。一回でもやるべき時期に消毒や、

                      肥料を施さなければ、実りの秋はないのかも。というのは、消毒を一回でもしなければ、全部葉を食いつぶされて
                      一枚も葉がなくなってしまうこともあるからです。若い久賀中学生の椿発見の知らせを聞きまして、いかに

                      若い時代に色々な事に挑戦し、多くのことを経験することが、大地に太い根を張り、太い幹となり秋には
                      実をもたらし、皆から喜んで食べてもらえる果物として食卓に登場するのではと。。。!

                      植物の一生と同じく春に種を蒔き秋には見事な花や実をならし、人々に喜んでもらえる人生を過ごしたいものですね。
                      それには、毎日のわずかな力と続が大事なのでは。久賀中学生の皆さんがんばって下さい。

                      青春時代には、何かに夢中にならずにはいられない物を持ってください。凧上げ、虫の研究、花の興味、釣り、
                      音楽、木登り,スポーツ等なんでもいいと思います。そのエネルギーが総合力となり、必ず君たちを
                      
                      五島から日本を、いや世界を見下ろす太い幹の立派な大木となることと確信いたします。。
            
                  若さとはあらゆる可能性を秘めた爆発力ですね。若い時にもう少し色々な事にchallenge
                  しとけばよかったと今。。。!


                      

実践報告→題→ 手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
           *実生による新花作り*
(第一回)

            椿を増やす方法としては、さし木・接木・実生があります。母樹と同じ花を増やすには挿し木、接木。
               実生は親と全く違う花を作出することが出来ます。

               幼根、緑枝接ぎで椿を増やし、楽しみながら同時に、実生花作りも手掛けてみてはいかがでしょうか。
               実生にも自然実生と人為的に目的を持って受粉して、新花を咲かす二つの方法があります。
   

              五島は玉の浦を代表するようにヤブ椿の宝庫。私は五島のヤブ椿にこだわった自然実生に取り組んでいます。

               実生から椿の花を咲かすなんて、気が遠くなる話で敬遠されがちです。
 
               確かに、地に種を蒔いた場合七年以上はかかると思いますが、鉢で管理すると
               早ければ三年、遅くとも四〜五年で、世界に一つしかない自分だけの花を作ることが出来ます。
    

              実生作りを続けると、最初の開花までが時間がかかりますが、

               その後は毎年新花を楽しむことが出来るのです。待望の花が咲いた時の感動は、
   
             とうてい言葉では表現できません。
   

              実践した人だけが味わうことの出来る喜びです。命名の楽しみも生まれます。

               幼根接ぎ、緑枝接ぎにして、自作の花を手のひらの上で観賞できることを想像してみて下さい。是非、お勧めします。

               花が気に入らなければ、台木に用います。根張りの良い台木として申し分ないので、接木後の成長は言うに及ばず、
               一石二鳥です。
           何事も最初はおっくうで、大変だなあと思うのが普通ですね。でも、振り返ってみた時、あの時※あそこへ行っていたから、あの人に会っていたから
            
あの事をしていたから、あの事を学んでいたから※等 後になって気付いたり、分かったり、ためになることが多いのでは。
            
            私も最近もう少し早く色々椿のことを学んでおけば良かったと思うことがなんどかあります。少し遅すぎたと。
            でも、私は30代に梅の接木の経験をしたおかげで、大変今役立っております。その点良かったなと思います。
            
            今日、岩永氏の説明のように、新花作りは多少時間はかかるかもしれませんが、四〜五年経てば、毎年世界でたった一つの花を誕生
            させることができるのですから。何がどこで役にたつか分かりません。ぜひ色々試して、感動と、喜びを手にして下さい。
 

私の好きな椿→ 長崎県の椿白椿を中心として

                   日本各地には沢山の美しい椿が沢山見られます。カタログや本から
                   あるいは自分で集め椿から少しずつ印象などを述べてみたいと思います。

                   各個人個人好みがありますので、それぞれ違う感想を持たれるかと思いますが、ご容赦願います。
                   まだまだ良い花が沢山あると思いますが、写真が撮れましたら掲載したいと思います。


@鎮信ー長筒咲き

A陽の岬極小輪

B畦別当長筒咲き
@鎮信
花の特徴は白色の長筒咲きで
筒しべの中輪
です。
花弁は丸くしわがほとんど
見られない。
A陽の岬

極小輪の筒しべ、
筒芯で最後までこのまま

B畦別当花の特徴は白色の
長筒咲きで、
一重の綺麗な椿
です

C浅茅白ーとても良い花です
浅茅白
     →  端正できりっとして、花型を崩さず、
           私の好きな椿の一つです。

           長崎県の対馬の椿です。

青海白ー猪口咲き筒しべの一重
対馬のヤブ椿とのことです。

                


  椿を始めて→題→ 手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
           *接木苗の楽しみ方*   

                 椿を始めた頃、若く体力もあったので、鉢植えにした椿を出来るだけ大きく育てることに専念した。
                 望みどおり大きくなったが、置き場所がせまくなった。五島は毎年台風の接近、上陸がある。

                 鉢の移動が大変であった。枝が折れる、鉢を割られることも度々。植え替えも大仕事になった。
                 年とともに、逆に小さく作るように心がけた。それには幼根、緑枝接ぎした苗は好都合だった

                 場所はとらない。植え替えも楽。台風時の移動も簡単。小品盆栽、コケ玉作りにして家の中で
                 しかも手のひらの上で楽しめる。幸いなことに、五島福江島は溶岩が豊富にある。変化に富んだ

                 溶岩を活用した石付盆栽としても仕立てている。物の本によると、平安時代まで日本人は椿を
                 重宝し、歌の題材に、又、縁起物・松竹椿として用いた。中国から梅が入ってくると、椿に変わって

                 梅がもてはやされるようになって、松竹梅が縁起物として今日に至っている。松竹椿だったのが
                 松竹梅になったのだから “松竹梅椿” にするのが本当だと主張する人もいるらしい。

                 これにならって、正月飾りをお盆や不要になった大皿等を利用して、松竹梅椿の寄せ植えに
                 挑戦してみようと思っています。松や梅の実生苗も育成しているところです。

 椿の石付き     → 
        


10月緑枝接ぎ苗を2月石付き

5月新葉が伸びた様子
五島の風土や気候に合った
椿作りの工夫がなされていま

すね。台風の時は大変でしょうね。
私も先日の台風4号の時は接木

苗を家の中に入れるのに大変でした。
せっかく伸びた新葉がだめになって

しまうのではと心配でした。五島は
毎年ですから大変ですね。


五島久賀島の椿→茜つばき 八弁花  − 久賀中学生発見
                本日五島より便りがありまして、八弁花の椿を中学生が発見しましたとの知らせでした。
                花を見ましたら濃紅色の一重というか、半八重というかセミダブルとでも表現するのか。。。。。?

                いずれにしましても、一重の花が二つ重なった感じの花ではないでしょうか。
                椿の花弁は5〜6枚が普通とされております。八重咲きは9枚以上とされていますので、

                この茜つばきは珍しい椿ではないでしょうか。どのような理由でこの花を採取したかは、
                分かりませんが、代表的な五島の椿としてその名をきざむことになると思います。

                若い久賀島の中学生が発見されたとのことですが、若い時代に色々な事に興味や関心を持ち
                多くの経験をされることが将来の進路に役立つことと思います。これからの将来はどのような時代に

                なるか予想もつきません。都会に憧れて、再び里帰りする人が増えております。テレビでは田舎暮らし
                の番組も放送されております。頭の知識だけでなく、さまざまな体験を通して将来の自分の生きる糧に

                なるのでは。。。?郷土五島の自然を大事にし、友達を大切にし、あらゆる事に取り組み、経験する
                する青春時代を過ごして下さい。その経験の一つが自分の将来と結びつくことがあるのでは。。。!


茜つばきー久賀中学生発見
八弁花の椿です。五島の銘花に加わると思います。

発見者→久賀 中学生

命名→久賀 つばき会


五島の椿→手に入れた時の感動ー紅栄

                私が五島の椿を入手しましたのはカタログにより数種類でした。入手後花を見まして今までにない
                驚きを感じました。これはすごいと!なんとかして五島のヤブツバキが手に入らないかと探しましたが、

                うまくいきませんでした。近所の建設業者の知り合いに話しましたら、五島出身の知り合いがいると
                いうので、紹介していただき、五島の椿の根と枝を送ってもらいました。それがきっかけで、いろいろ

                知り合いが出来、五島の椿に夢中になりました。数年後、その知り合いから2〜3種類穂木が送られ
                接木をして花が咲いた時の嬉しさと、驚きは大きなものでした。何故ならば、その花の輝きと花形、

                花と葉の調和が見事で、こんなにも素晴らしい椿が五島にあるのか、よし、五島の椿に集中しようと
                思ったのです。その花の名前が紅栄でした。以前にも述べておりますが、ヤブツバキの中でも最上位

                に入るのではないかと感じております。この椿を発見しました坂口栄氏の鑑識眼はすばらしく、よくこのような
                椿を広大な大地からよく見つけれたかとおもいます。そして紅栄の実生苗も見事な花となって誕生しております。

                私自身の椿を見る目も間違っていなかったと一安心しております。ますますがんばりたいと思う心境でおります。


坂口栄氏発見ー見事な花です

紅栄実生ーヤブツバキの美しさ
ほんとうに素晴らしい花だと
思います。これからはこれらの

種子を蒔いて新花の誕生に夢
が膨らみますね。私も数種類

五島の種子を蒔いて楽しみに
しています。


     接木の考察→   *緑枝接ぎ*

             題→ 手のひらの喜びーーby 岩永 章氏
        
         新梢がかたまる六月末以降には、接木が可能になる。穂木、台木となる苗も充実しているので、
         緑枝接ぎの適期です。幼根接ぎに比べ、緑枝接ぎの方が容易で成功率もいい。気温も高いので、

         早ければ一ヶ月もすると結合する。袋はずしも時間が短くて済む。やり方は幼根接ぎと同じ要領です。
         ポット苗にたっぷり灌水して、ポリ鉢の水を切っておく。緑枝を切断、枝の真ん中に切り込みをいれ

         くさび形に削った穂木を差し込む。接ぎ口をテープで巻いた後、幼根接ぎに準じて管理する。
         夏場は袋内の温度の過上昇に注意しないと、蒸れて失敗する。特に八月は涼しい場所で管理

         する必要があります。年間通して九月、十月が最も接木成功率が高い。たけのこ芽の動きは
         翌春になります。切り離した緑枝は、挿し木にして台木として再利用する。幼根接ぎの際、切断して

         植えつけた苗も緑枝接ぎの台木として用いる。切断した緑枝は、もちろんさし木にする。
         一個の種子で三回以上の台木作りが出来ます。
                                 緑枝接ぎ


@ー 切る

Aー 緑枝の真ん中に
     切り込みを入れる

B− 緑枝に割り接ぐ


C接合部で巻く

         ⇒幼根接ぎから今度は緑枝接ぎの説明になりますが、一個の種子で何回も接木が出来ますので
           とても便利ですね。こんなにも便利な方法があるなんて全く知りませんでした。これからは挿し木

           の時期にもなり、緑枝接ぎとともに試して下さい。6月、7月、8月、9月、10月、さらには11月まで
           接木は可能かと思います。半年近くも椿とともに接することが出来ますので、ぜひ、がんばってみてください。(5月23日


接木のその後→だいぶ伸びてきたのでは。。。!


3月25日接木ー名札をつける

まだ管理中です。あちこちに置いてあります

根接ぎー穴を開けて外気に慣らしています
時々ビニールの中を確認しております
一番心配なのは中が蒸れることです。

さらに新葉に水滴が垂れることです。
うまく竹をまるめて水滴が外側に垂れる

よう工夫しています。根接ぎはこのように
新葉が出てきますと根から細根が出て

くるようです。毎年接いでおりますので
うまくいくのでは。。。?


私の好きな椿→ 島根県の椿白椿を中心として

                   日本各地には沢山の美しい椿が沢山見られます。今日から私が好きな椿を、カタログや本から
                   あるいは自分で集め椿から少しずつ印象などを述べてみたいと思います。

                   各個人個人好みがありますので、それぞれ違う感想を持たれるかと思いますが、ご容赦願います
                   また、すべて現在保存しておりませんので写真がないものもあります。*は育成中の品種です。

            @白髪山→一重、ラッパ咲き、小輪〜中輪


白髪山ーヤブツバキの銘花

     ⇒私が最も好きな、そして気に入っている椿の一つです。
       松江のヤブツバキとのことですが、1月頃より咲き出し
       
       ます。非常に端正で可愛らしい花です。皆様もぜひ一本
       育てられてはと思います。

             A* 伯州→一重、猪口咲き、3月咲き
                 


伯州ー挿木苗ー手前右側

   ⇒現在育成中で花がまだ咲きません。今年は期待できるかも。
    筒しべ、筒芯の見事な花です。

    名月の自然実生とのことです。椿の本にも掲載されております。
    挿し木苗の3年生になりましたので今年は咲くのでは。。?

    写真がなくて残念です。


接木の考察→続編 幼根接ぎ-第5回目
               題→ 手のひらの喜びーーby 岩永 章氏

                  →今回は3月以降の管理の仕方に重点を絞り、説明されておられます。接木が成功すかどうかの
                   ポイントになる大事な作業です。ぜひご覧いただき、参考にしてください。

    三月になり接ぎ口が癒合したものは、気温の上昇とともに接ぎ穂のたけのこ芽が、膨らみ始めます。
       日一日と大きくなっていく様子を観察できるので、毎日が楽しみです。白々した芽から新葉の先が顔を見せ始めると、
  
       早く袋から外へ出したい気持ちにかられると思いますが、最も大事な時期なので、じっと見守ってください。袋内と袋外では
       環境が全く違うので、せいてはことをし損じます。伸びた新葉が開いて、もう大丈夫と思われる頃

       接木苗を密封しているポリ袋に小さな穴を開けます。次第に穴を増やしていきます。ある程度、外気に慣れるに従って
       穴の大きさを拡大していきます。時々新葉に霧吹きをかけてやる。鉢の表土が乾くようだったら灌水する。

       その場合、ポリ箱の底に穴を開け、箱底に水がたまらないようにする。雨が多く、湿度の高い梅雨期、思いきりポリ袋をはずす
       二〜三日様子を見て、おかしい苗があるなら、袋をかけ直して作業をやり直してください。袋がとれたからと言って、

       直射日光に当ててはならない木漏れ日程度で管理し、日射しが弱くなる秋まで待つのが無難。
       ヨシズや寒冷紗を利用するといいでしょう。秋芽が伸びるものもある。又、蕾をつける苗も出てくるが、極小輪の侘芯花だと

       一個ぐらいなら咲かせてもいいでしょうが、花が大きいと苗が小さいので衰弱して、最悪の場合枯死することになるので、
       蕾は摘み取る。花を咲かせるのは来年以降まで待って下さい。それまで、油粕、液肥を与え苗を充実させることです。

       三月下旬には芽が動き出すので、接木は出来なくなる。芽が動き出す前に、穂木を一晩水に漬けた後、ポリ袋に入れ
      、穂木や袋内にたっぷり霧吹きをかける。

       密封して冷蔵庫に保存しておくと、接ぎ穂、さし穂として使えるので試して下さい。穂木を冷蔵庫で保存すると接木した後の活着がいい。
       残った実生苗は一本づつポリ鉢に植え替える。施肥して緑枝を太らせ、緑枝接ぎに備える。

          →接木が成功すかどうかは接木後の管理にかかっていると思います。接木後の大事な要点が述べられております。
                 初めはなかなかうまくいかないと思いますが、だんだんと慣れてくると思います。
                 岩永氏の説明されておられますように、これからが管理の面で大事な時期です。袋の中の様子を見ながら、
                 あせらずに管理されることを期待しております。
                 

           


椿
五島の椿今年のまとめ実生の新花を含めて!
              このページで幸いにも五島の椿の花々を扱うことが出来まして、大変嬉しく思っております。自分で集めた椿もありましたが、
              椿仲間や、知人、あるいは趣味家などの協力を得まして、五島の美しい、未発表の椿を掲載出来ました。

              こうしてみますと、全国各地にはカタログや椿の本に取り上げられていない銘花が数多くあるものと思われます。
              出版社や生産業者の経営方針、あるいは各個人個人の好み、各地区の趣味家の考え方等により取り上げられ方
 
              が違うのだと思います。各県によって生産業者がない所もあります。何十年も銘花が世に出ないのは椿を愛する
              人々にとっては残念なことだと思います。今日再び五島の椿をまとめて、五島にいかに銘花が存在し、椿の島五島
           
              を永遠に人々の心の中に刻まれ、輝き続けてもらいたいと思います。さて五島の銘花20選といえば、
              紅栄、紅湖畔、玉之浦、乙女の祈り、大宝侘芯、奈留侘芯現珠院、浜長、みじょか、翁頭紅、久賀白、
             浜絞、四君子、小磯、旅情、春望、れいめい、みさこ慕情、久賀1号、小浦侘芯
ですが、

              畦別当、大瀬崎、空海二世、バッテン玉之浦、等が代表的な品種ではないでしょうか。その他にこのページで掲載
              しました実生花や、ヤブツバキが見られます。はにかみ、大和なでしこ、青春のかおり、ドンドン渕、晴れ着、焼け野の雉、

              花嫁御陵、哀愁、春のなごり、佐保姫、夕焼けこやけ、ロザリオの島、女学生、五輪の歌姫、母の子守唄、小泊、
            細御前,うたたね、はるの調べ、紅栄実生、鷺浦、黒潮の詩、銀盤の女王、黒いダイヤ、夢の架け橋、春節等です。


              Iwanaga's Dreamは岩永氏の数十年に及ぶ実生苗作りの熱意を全国へ届けたいとの思いで、また五島より世界へ彼の椿に
              かける思いと夢が届けばとの願いで横文字とさせていただきました。 
              まだまだ実生花やヤブツバキが育てられていることと思います。来年の新花が楽しみです。


玉之浦

紅湖畔

紅栄

旅情

春望

イワナガズ・ドリーム

旅情(白斑入り)

夢乙女

四君子

おとめ(少女)

細御前

大の元

畦別当

小浦侘芯

春節

翁頭紅

はにかみ

久賀一号

青春のかおり

大和なでしこ

ドンドン渕

晴れ着

焼け野の雉

花嫁御陵

哀愁

春のなごり

みじょか

佐保姫

翁頭紅

夕やけこやけ

ロザリオの島

女学生

五輪の歌姫

母の子守唄

小泊

うたたね

現珠院

はるの調べ

紅栄実生

みさこ慕情

黒潮の詩

銀盤の女王

黒いダイヤ

えび茶式部

玉之浦

旅愁

冬の虹

しまうた

紅炎

旅情

翁頭紅実生

島の秋

春節
以上50種類位まとめてご覧いただきますが、本当に素晴らしい花々です。
それぞれの説明はNOEDCのページに簡単に載せてありますが、五島の

ヤブツバキや実生苗が五島ならびに五島以外の他府県に住まわれておられる
椿愛好家の長年による努力の成果であると思います。現在総合しますと,

ここに掲載しました品種の数倍もの新花が誕生し、誕生しつつあるのではないでしょうか。
椿の島五島が玉之浦椿を中心とする花々で輝き、五島の大事な、豊かな自然と共生され、

ますよう願っております。この五島の特集におきましては、坂口栄氏岩永章氏、出口敏章氏、出口安雄氏
吉田正美氏、本藤靖氏、坂谷一義氏、藤田久之氏、平山氏等のご協力のおかげで掲載出来ました

ことを深く感謝いたしております。よく言われることですが、一つの事に対する熱意と継続が
いかに大事かを痛感いたしました。


種子蒔きによる台木作りと、新花の誕生→4〜5年であっと驚く新花が。。。。?

              実生による台木作りや新花の誕生までには時間がかいりますので、めんどくさくて、なかなか実施するまでは。。。。。。!
              でも3年目になりますと台木として使用できますし、早ければ4年目で花が咲くこともあります。5年経てば鉢植えでは

              驚くほどの美しい新花がみられるかも。。。?ほんとうに綺麗な誰も持っていない花の種子を蒔かれますと思いもよらぬ
              銘花の誕生につながると思います。どんな種子でもよいですから、何でも蒔いて、様子を見られ、気に入った花が

              咲かなければ台木として使用すればいいのでは。よく、蒔かぬ種は生えぬという言葉がありますが、まず一歩を踏み出す
              ことで大きな展開が開けてくるのでは。。。!綺麗な椿の種子の2年生の新芽を接木されると早く花が見られるのでは。。。?

              実生や、挿し木による台木作りや新花の誕生の期待など3~4年経てば毎年、毎年を待ち焦がれるようになると思います。
              取り木による台木作りを含めてまったく台木の心配がなくなるのでは。私が接いでいます一本の木に数十種類接げば

              さらに台木の心配もなくなり、楽しみも増えてくるのでは。。。!実生の新花作りでは五島の岩永章氏が素晴らしい実績を
              残しておられます。おそらく数年先には五島の椿の実生苗だけで一冊の本が出来上がるのでは。。。!


今年の実生苗ー五島の花々

五島の種子

実生4年目
今年蒔いた種子と実生苗
4年目です。

葉の色でどんな花が咲くか
少し期待がもてて、夢が膨らみます。

6月の接木に合わせて種子を蒔く

玉之浦の実生苗

玉之浦の実生苗
一番左側は遅くまいて6月
の新芽接ぎに合わせております。

真ん中と右側は玉之浦の実生苗
です。ことしで4年目です。


台木の作り方→取り木  接木後の栽培法→一回大地に戻す

              台木の作り方は挿し木や根を使用する以外に取り木もあります。ある程度太い木で勢いのある椿や山茶花が
              適しているのでは。あまり小さな木ですと、カルスが出来ず、発根しない恐れもあります。

              環状剥皮をする枝の長さは10cm〜20cm位をめどにしてはどうでしょうか剥皮する幅は木の直径の
              2.5倍〜3倍位の感じでやっております。あまり狭いとカルスがくっついてしまい発根しなくなります。
      
              ミズゴケを水に浸して少し絞り、剥皮した場所に巻きつけてビニールで被い、ヒモか針金で全体を縛ります。
              どんなに暑くてもそのまま9月初旬か中旬まで取り木をかけたままにしておきます。途中でうまく発根

              しているか確認することもありますが、もしカルスがくっついていましたら、ナイフで切り取ってください。
              だいたい成功すると思います。その後の処理については、また述べたいと思います。

              私は4月の中旬から取り木を始めております。遅くとも5月までではないでしょうか。。。。?
              薮椿がありましたら2~3本植えときますと、毎年5〜10本位台木として使えるのでは。。。!

              さらに台木としてだけではなく、高価な椿の取り木も出来ますので、鉢植えに適しているのでは。。。!
              昨年接木しました苗は一回庭に植えて、勢いをつけ、大きくしております。新芽の伸びと

              成長は驚くほどでした。また根の動きも良いのでは。。。?秋に鉢に植えます。

50年位の椿です。私の父親が山から
持ってきて、庭に植えたものです。

この取り木は兄が今年4月にしました。
少し太すぎるのでは。。と思いますが

樹勢が良いので5~6本成功すれば
台木として凄いと思います。

大地に植えて成長は見事です。

左の接木部分から右上の枝まで伸びて
おります。

庭に植えた昨年の接木苗
昨年接木しました苗木です。庭に植えて
30cm〜50cmは芽が伸びています。

まず大きくして、秋に鉢植えします。
今年は花芽はつかないと思いますが

立派な椿として鉢に戻したいと思います。

色々試して観察したいと思います。


5月の留意点と太い木の接木


                    5月に入りまして今日は暖かな、さわやかな日になりました。これからは、色々な病気や害虫が
                    出てくる時期です。特に茶ドクガの幼虫に気をつけてください。発生前に卵を見つけるか、

                    葉の所が網目になっているので、その中に幼虫がたくさんいますので、葉をとって足で踏み潰して
                    ください。散布する薬としては、オルトラン水和剤かカルホス乳剤を散布しております。色々な

                    殺虫剤が出ておりますので、確かめて使用して下さい。またこの時期によく言われますのが、水の
                    与えすぎに注意してくださいということです。6月上旬まで水を控えめにして、根を乾かすと

                    花芽が良くつくそうです。木自体を枯らさないように管理してください。いずれにしましても、いつでも
                    水の与えすぎは良くないと思います。それに新芽の出る時期にはある程度光に当てないと新芽が

                    へなへなになり弱弱しくなりますので、上手に管理してください。


最上部に2本接木ー裏に台木の枝1本
少し下に胴接ぎ1本

最上部に接木3本ーすぐ下に接木1本
さらに台木のえだ1本
太い木にこれから接ぐ時は最上部に2〜3本接ぐか
最上部のすぐ下に胴接ぎをされると枯れこまないで

うまく成長すると想います。

最上部に2本接木ー胴接ぎ2本

最上部に接木1本ー裏に台木の枝1本
少し下に台木の枝2本(右側)
最上部に2〜3本接いで、すぐ下に胴接ぎまたは
台木の枝を周囲に2~3本短く切って残して接ぎますと

枯れこまないと思います。巻き込みも早いと思います。

箱根の椿とこれから椿で気をつけること→花の咲きすぎと、種子の扱い

                    今日箱根に旅行に出かけ、長島監督の息子さんが結婚式をされました箱根神社で椿の花を見てきました。
                    さすがにこの時期になりますと7〜8割咲き終わり、残っていました花を撮影してきました。

                    その中に一本だけ薄く白覆輪が入っている太い木を発見しました。足の太さですので最近植えた椿で
                    ないと思います。来年は3月頃様子を見に行って確かめようと想います。もしかすると、白覆輪が強く

                    出ているかもしれないのでは。。。。。。?さて、今年挿し木苗に花が3つ咲きましたが、さすがに2年生
                    の苗でしたので新芽の出方が悪いです。また、2年生の挿し木苗に種子がつき、どうしようかと迷って

                    いるところです。玉之浦と交配をした苗ですので。。。!やはり新芽ののびは悪いです。
                    1~2年生の挿し木と接木に早く花を咲かせたり、種子をつけますと木がだいぶ弱りますので
                    気をつけなければと反省しているところです。



箱根の椿ー箱根神社にて

成川美術館

石楠花ー成川美術館にて

山のホテルーツツジ園ー石楠花園もあり

接木2年生ー新芽の伸び順調

玉之浦椿との交配ー挿し木2年生
新芽の伸び悪し

挿し木2年生ー新芽の伸び悪しー
花を咲かせたため
箱根の新緑は見事なものでした。
神社巡り、美術館巡り、庭園巡り等

椿以外の花々もいいものですね。
色々な植物を鑑賞することにより

それぞれの花の良さが認識
できるのでは?

挿し木でも接木でも早く咲かせたり
実をつけるのは注意しなくては。。!



椿の楽しみ方→椿の趣味の友達が。。。。。。。!

                    何事も最初は手探りで色々やりはじめますが、なかなか失敗の連続で途中で諦めてしまうこともあります。
                    私も椿をやり始めました頃は、いつ、どのように接いだらよいか、管理のしかたは等何も知らずに始めました。

                    ただ、私は梅の接木をしておりましたので、少しは助かりました。さらに良かったことは、近くに種子島出身で椿に興味がある
                    大学の先生がおりまして、色々教わる機会があり幸運でした。さらにちょっとしたことで、専門の生産者や全国の趣味家との

                    交流で挿し木や接木、管理の仕方等を教わり、自分なりに工夫もしながら、楽しんでまいりました。椿仲間の人たちには
                    多くの点で教わり、穂木を譲り受け、その地方独自の栽培方法も会得しながら今日までやってまいりました。

                    私が感じることは、友や仲間を大事にし、あらゆることに挑戦し、諦めない意欲と研究心が花を咲かせ、実を結ぶのでは。。。!
                    こつこつと挿し木や接木をされ、2〜3年後には見事な花が皆様の庭に咲かれますように!まずは一本の挿し木と接木より。


鷺浦、讃岐岩根、淡海、大鐸姫

左の椿の接木部分ー3年目です

夢の架け橋ー五島ー岩永氏作出

いずれも2〜3年の挿し木と接木です。
1年目の挿し木と接木は新芽はそんなに

伸びないかもしれませんが、2年目からは
穂木が少しは取れるようになります。

下の白蝶の舞や玉童子、住之江等は昨年
接木した苗で、この7月には数本接木、挿し木
の穂木として使用できます。またソウシン侘助

は20〜30本の穂木が取れるのでは。

  白蝶の舞ー昨年接木

玉童子ー昨年接木

住之江ー昨年接木

ソウシン侘助ー接木2年目

挿し木2年9ヶ月
上の夢の架け橋は玉之浦の実生で、岩永氏の未発表品種です。はにかみも接いであります
玉童子も住之江も玉の浦系の椿ですね。2年3年経てばすぐに増えてしまいますので、あわてずに

気に入った椿を求めて、楽しんでください。友達同士の情報交換による栽培知識の習得等
がんばってください。友達の輪が大事ですね。

左側の挿し木もばかにならないですね。3年目にはこんなに大きくなり穂木が相当とれ、挿し木、
接木にと使用できますので。