カウンター

 昨年の接木苗と種子の管理

    今日は畑から植え替えのために20本程家に持ち帰りました。根も苗の成長も
    予想通りでした。多すぎて管理が大変の時は陽の当たる畑の隅に植えられて

    おき、1年後に鉢に植えられるといいですね。すぐにでも咲きそうです。根の出方も
    満足するものです。穂木も1年目で十分間に合いました。鉢で管理不十分なために

    ひょろひょろになっていて今にも枯れそうな苗木を見ますと、一度畑に植えてしまえば
    それほど面倒なこともなく1年経過したと思います。最初の水くれを少し刈ったくらいで

    消毒もしませんでした。肥料は2回施しただけです。それで1年経過してこれだけ大きくなるのですから。
    種子の蒔いてある鉢はこれから最も大事な台木ですので全ての鉢の中を遊びながら出てきた新梢を

    左右、前後に工夫しながら曲げております。ミズゴケの中である程度曲が付いておりますので
    そのままにしても良いのですが少し大きくして2〜3年後のことを考えますとさらに3曲〜4曲あった

    方のが面白いかなと思いいたずらをしております。地中で2曲位付いておりますので掘りあげるまで
    どんな曲になっているか分らない楽しみがあります。おそらくこれからの私にとってこの種子苗

    今年から本格的に始める太い挿し木苗取り木が椿を楽しんでいく最も大事な要素になると思います。
    色々工夫しますと本当に1年中椿の楽しみはつきません。挿し木の時期も間近です。がんばってください。


紅栄(2本

玉の糸、 玉カンザシ、 玉の八重曙

湊晨侘助

ニライカナイ陽の岬錦麒麟吉木の秋

畑から掘り起こした2年生接ぎ苗

種子を育成

中の様子、 全て曲げてあります

中の様子、 繰り返し曲げています

    新花を選抜する際の選抜感(6.14)

     椿の種子を蒔きますと数多くの新花が出現するわけですが、
     新しく誕生しました新花が一定の評価を受けられるかということになると

     なかなか難しい問題がでてくるのではないでしょうか。これまでに葯6000種前後
     の椿が市場にあるいは趣味家が栽培されているものとおもわれます。

     自分だけで名前をつけて楽しんでいるならばよいのですが、園芸品種として
     世に出るようになりますと単に新花として何でもだせるわけではないでしょうか。

     ここがむずかしいところですね。例えば新花として白の八重の蓮華咲き
     花が誕生しましたら、いい花だと思うだけでなく同じ種類の都鳥と比べて

     花色や花形、葉や枝などをよく観察されて評価されると良いのでは。
     淡桃の八重で蓮華咲きの花が誕生しましたら羽衣と花色、花形、葉や枝を

     比較されて評価されると分りやすいのではないかと思います。新花の誕生の際には
     自分の頭の中にある程度の椿の花が入っていなければならないとおもいます。

     そして、新花が誕生しましたとき、この花はあの花と似ているがどうだろうかとすぐに
     比較出来る花の量が頭に入っていると便利ですね。もう一つは美しいものを見て

     美しいと自然に感じる感性や芸術的センスが必要になってくるのでは。よく言われることですが
     美術館でよい絵画を沢山見ますとその絵の持つリアリティー感や雄大さ、その絵画の

     内面からほとばしる烈しさに圧倒されるといいます。椿の場合も多くの花を観賞され
     ながら選抜感や芸術的センスを磨かれるとプラスになるのでは(自分を含めて)。

    
  緑枝接ぎ、種子接ぎの適期になりました

     昨日は10時頃帰宅のため失礼しました。今日庭で新梢を確認しましたが
     少し茶色になっており接ぎ穂として使えるのではないかと思います。

     種子接ぎも同様に7月初旬まで楽しめると思います。緑枝接
     台木としては挿し木苗や種子苗の1年苗〜3年苗を使用しております。

     種子接ぎ昨年採取しました種子を利用しております。いずれも種子を
     採取しての楽しみ方ですので椿園や公園等で沢山得られると思います。

     いずれの場合も縛らなくて良いテープを使用すると楽ですね。1本1500円
     〜2000円くらいで販売されていると思います。私は接木の上部を水が
 
     入らないようにぐるりとテープで巻きません。上部の穂木を差し込んだ部分
     ローソクを垂らして終わりです。ローソクを垂らして大丈夫ですかと尋ねられ

     ますが全く問題はありません。太い木の胴接ぎの場合は何十本も接ぎ穂全部にテープを
     蒔いていきますと時間もかかりますので接いだ下部だけをテープで押さえ

     上部の接ぎ穂と台木の空いている部分ローソクを垂らすだけです。
     何回もお話いたしますが、単に増やすだけならば挿し木で十分です。

     しかしながら、少し味わいのある木を玄関先において鑑賞してみたいと思いますと
     種子の価値は何倍にもなると思います。

     @ 1年目で非常に多くの台木を得られるからです。
     A ポリ袋の中で人工的には絶対得られない曲のある台木を得られるからです。 
     B 接木やその後の管理面から非常に簡単だからです。
     C 花と味わいのある樹姿が楽しめます。
     D 接木の成功率がとても高いことです。

             種子苗の接木用台木( 1年生〜3年生 )
     
         @ 
6月〜7月において鉢のまま接木しても、揚げ接ぎ(畑などから掘りあげて接ぐ)
              でも全く成功率に変わりはありませんでした。(昨年度)

              普通夏に揚げ接ぎは心配ですが種子苗の場合は小さいためにそれほど影響が
              ないものと思われます。大きな太い台木の場合は鉢植えの台木に接木される
              される方が賢明かと思います。(真夏でも、あるいは揚げ接ぎをされている方が
              あるかもしれません)

     

 取り木、 梅の種子など接木の準備と梅の新花作り
    
     @は数日前に求めたものです。 野梅性、緋梅性、紅筆性、 青軸性などを集めましたが、
     梅の場合種子が殆ど新花になるのか分りませんので、蒔いて花が咲くまで待つ状態です。

     昨年から梅の種子を蒔いていますが、接木用ではありませんのでBのように芽が出ましたら
     全て曲げてあります。何回も枝をあちこちに曲げて少しでも良い曲になればと期待しております。

     Aは太い取り木を鉢に植えて7月〜8月の接木の準備です。根は何十本と出ております。
     おそらく3本で25〜30品種は接げると考えております。この取り木の台木と種子の台木

     で十分なくらいの接木が出来ると思います。さらに挿し木(500〜1000本予定)もありますので
     今年の夏も管理で忙しくなるのでは。Cは種子をポリ袋のミズゴケに入れたまま残っていたのですが

     根も出ていますし新芽も伸びてすぐにでも接木が」出来る状態です。採取しました種子が多すぎて
     植え替えが大変でしたらポリ袋のままで管理していても大丈夫の様な気がするのですが。
     7月になって接木をしますと植え替えの手間が省けるのではないでしょうか。


@梅の種子

A取り木

B昨年の梅の種子苗

Cポリ袋に入れたままの種子

ポリ袋に入れたままの種子

種子接ぎについて(再登場) ( 6.10)

     今年は2回種子接ぎをいたしましたが挿し木と同じことですので感じたことを
     少し述べさせていただきたいと思います。

     種子接ぎ→ @ 普通の挿し木と同じで種子に差し込むところが違うだけです。

              A 種子の上部をナイフで少し切って、刻み目を入れ穂木
                 を差しこみます。(十字に切っても良いのでは)
              B 穂木は接木と同じく切った部分がある程度種子に差し込んだ
                部分より上に出ていないと根が出ないのではと思います。

              C 種子のどこに差すかという問題ですが、種子には形成層が
                 ありませんので接木の時みたいに面倒ではないと思います。
                 とにかく種子に差し込むだけで気を使うことはないと思います。

              D 次に種子接ぎをする時期ですがこれは全く普通の挿し木と
                 同じ要領ですが3月、4月の場合にはタケノコ芽で膨らんでいない

                 挿し穂は使えるとのことです。一般的に2月〜4月位の挿し木では
                 タケノコ芽は使用しないでその下にある小さな芽(潜伏芽)を
                 使用するように言われております。
             
              E  次に赤玉か皆さんが鉢植えによく使われる小粒の土に植えられて
                  ビニール等で被せてください。

              F  鉢に植えられる時は、植える前に鉢や発泡スチロールに前もって
                  水をかけてから植えられたほうが良いと思います。植えられてから
                  水をかけますと、差し込むための刻み目から水が入る心配があるのでは。

              G  その後は明るい日陰の場所に置かれ、時々乾燥していましたら葉水などの
                  管理をして3週間後か1ヵ月後くらいには根が出るのではないかと思います。

         →とにかく初めての経験ですのでコウベ・カメリア・ソサエティの解説を参考に試してみました。
            これからは新芽が固まってから種子接ぎをされた方がいいですね。5月下旬から6月にかけて
            が最も適期ではないかと思います。蒸らさずに時々観察しながら管理をされて下さい。皆様の
            参考になれば良いのですが。私は土に植えるとき斜めに植えてみました。
          

幼根接ぎと種子接ぎを推薦する理由

    私の庭を見てください。春に一度剪定をしました。しかしながらもうすぐ剪定をしなければなりません。枝は
    伸び放題。剪定の繰り返しですので良い花は咲きません。こんな庭にしてはいけません。写真を撮るのも

    大変です。鉢が整然と置かれ水や、肥料がいつでも簡単に与えられるようにしておかなければ管理は出来ません。
    このような状況の中で幼根接ぎ、種子接ぎいかに管理しやすく整理整頓が出来るかということを知りました。

    接木は簡単、その後の管理も楽です。水くれ、肥料の施し、薬剤の散布など全く手がかかりません。
    一度是非試して下さい。いずれの接木もこれからが適期です。上覧に4月27日に書きました種子接ぎ
    についてもう一度載せましたのでご覧下さい。この幼根接ぎと種子接ぎがいつの日かあなた方の庭や
    玄関先を飾ることになるかと思います。試されてください。 

枝が伸び放題。接ぎ木や挿し木の時だけ

便利です。いくらでも穂木が利用出来ます。

庭木は少ない方がいいですね。

 今出来る楽しみ→ 幼根接ぎ ・ 種子接ぎ

       挿し木や接木の時期も間近です。そこで今出来る椿の楽しみは幼根接ぎ ・ 種子接ぎ
       ではないでしょうか。 昨年始めてこの時期に幼根接ぎをしましたが成功率は大変高く

       また、種子接ぎも2〜3月この時期は適期ではないでしょうか。4月の上旬まで可能かと
       思います。今日新梢を確認しましたがだいぶ固まっておりました。幼根接ぎの最も大きな

       楽しみ成功率の高さだけではなく種子を蒔いてからミズゴケの中で見事な曲がある台木
       に接木が出来ることです。早く太くしたければ2〜3年生の台木に接木をするか、接いで

       から畑等で育てますと太りは早くなると思います。接木の難点は接いだところが少し目立ち
       コブ状になったり、台木と接ぎ穂の接木面の肌色が少し目立つところではないでしょうか。

       この幼根接ぎ五島の岩永氏の解説、種子接ぎコウベ・カメリア・ソサエティの解説を参考に
       して試しております。さらに種子の採取と管理、曲作りに関してはつばきの椿さんのブログを

       参考にしております。年間を通じて接木が最も簡単で成功率の高い方法ではないかと思います。
       今日は縛らなくてもよい接木のテープを使い果たしたために普通の荷物用の紐を使いました。

       7月からの挿し木、接木までの楽しみとしてこの幼根接ぎ ・ 種子接ぎはいい方法であると思います。
       本日は庭に蒔いた根があまり出ていない種子苗と種子を付けたままの台木と外した台木に

       接木して成長具合を観察してみるつもりです。(いつものようにローソクを使用しています)


 幼根接ぎ

幼根接ぎ

種子接ぎ

小さな種子苗に2本接いであります

  松江の椿→ 保存と楽しみ

       ふるさと 島根の椿 に掲載されております椿の品種は115品種かと思いますが
       その後作出されたり発見された椿を含めますと相当の数に上るのではないでしょうか。

       これほどの椿の品種が保存され全国の椿愛好家に親しまれている理由には椿が
       松江の人たちの生活に深く根ざしていることと、山陰カメリアン・クラブの会員の方々

       熱心な日頃の取り組みに支えられているのではないかと感じられます。松江の椿を
       大事に守り椿の花を通して会員相互の親睦を図りつつ、花と調和した町作りに貢献

       されている町全体の人達の努力も見逃せないと思います。花のある生活っていいですね。
       特に今日のような世界情勢の中で、花を育てながら、美しさや、安らぎや、潤い

       一輪の花の中に求められる瞬間は素晴らしいではありませんか。いつも何かに追われている
       のではなく、自然を生活の一部として取り入れ、ゆったりとした心の安らぎを感じ取れれば

       すばらしいですね、。一輪の花、 友の輪、 安らぎと憩いの場、→ 椿の花を通じて色々な
       輪が大きくなっていきますね。友達も多くなり、 活動範囲も広がり、 考えたり、計画を立てたり
   
       脳の活性化にも繋がるのでは。とにかく趣味があり、友がいることは大事ですね。
       今後松江の良き環境の下、山陰カメリアン・クラブの方たちの活躍を祈っております。

       最後に私が育てております松江の椿をご覧下さい。接木にて保存してあります。
       椿を初めて20年位になりますので昔はただ品種を集めてばかりいました。しかし
 
       枯れるのも多くどのようにして保存しようかと思い苦労しました。そこで各地区の椿を
       1〜2本の木に全部接いでしまえば保存が楽になるし管理も簡単ではないかと考えました。

       今では何処に何の品種があるかすぐ分り接木や挿し木のとき大変便利です。
       挿し木の時は同じ鉢に同じ品種を全部挿さないほうが良いかと思います。

       また、上記の接木は9月からの方が100%成功すると思います。
       1mくらいの台木ならば80〜100本くらいの接木も可能だと思います。
  


35品種接木

途中の接木状態

前後、左右、裏表に接木

台木は相当太いです

松江の品種の挿し木

大社紫の挿し木

腕の太さに松江紫、白髪山、花家老接木

松江の椿が7品種接いであります

     

  椿の町松江→ 自生椿の宝庫

       全国椿名所一覧には松江の名前があまり見られませんが、松江というとどうしても
       松江城や宍道湖が思い出され観光都市としてのイメージが強いように思われがちです。

       しかしながら、国際文化都市として近年目ざましい発展をされています。国際交流の場としての
       松江を確立しつつあるのではないでしょうか。観光、教育、文化都市としておおいにこれから

       期待しております。さらに忘れてはならないのは椿の町松江であります。椿の名所としては
       取り上げられていませんが、ヤブ椿の自生地としての松江を再認識させております。

       自生のヤブ椿が色々な場所で発見され、椿名鑑にも100種程掲載されているのではないかと思います。
       平成16年には全国椿サミットも開催されております。椿の町松江に今後さらに銘花が誕生し

       松江の椿ここにありとなりうる日も間近いと信じております。ここ数日間松江の椿をご紹介いたしましたが
       まだまだ沢山の椿が作出されたり発見されております。時期を見まして掲載できればと考えております。

       最後に会報(つばき)第32号にて実生椿からの便りという題で太郎冠者や秋の山等の実生花20種類を
       発表されております。
       太郎冠者の実生花では白花紫桃色の八重咲き等10種類、秋の山等の実生花10種類掲載されております。

       是非次回掲載の機会が得られれば皆様にご紹介いたしたいと思います。
    
       下の花は私の家で咲いた松江の椿です。皆、いい花ですね。


白髪山

雪舟

四か村

松峰山


        松江より→椿と共に生きて大好きな椿川上 美智子氏

        椿、椿の花は私にとってもの心つく頃から身近な花です。生家でも生垣の中に
        早咲きの藪椿が一本入っていて、毎日家の中から、今日は 何輪咲いた、蕾が

        膨らんだとか、見ていた様に思います。又、少し暖かくなると近所に大きなヤブ椿の
        樹が何本もあって鮮やかな赤い花、 紅色の少し薄い花、 大きい花、 小さい花、

        筒咲きの花、 平咲きの花、 色も形も色々あって、お気に入りの花を集めて
        首飾りを作ったり、ままごとをしたり、すべすべした樹に登ったりして遊んだことを

        懐かしく思い出します。大好きな椿ですが、 長く続けている生花でも、秋と春では
        扱いも異なる難しい花材ですし、カメリアン椿の会の椿展で作品を拝見するごとに

        奥深い花だと知りました。最近は色々な花を見ることができるようになりました。
        華やかに咲くブラック・マジック、 プリンセス・マサコ、 又枝垂れ柳のように風に揺れる

        枝先に鮮やかな黄色の厚い花びらの花を咲かせるフラバにも目を見張りました。
        ベトナムの原種の椿、 中国の椿が出てきたので黄色の椿、 今までにない花色の

        綺麗な交配種の椿も沢山出てきました。綺麗な物、 珍しい物、 新しい物 にも
        心が動きますが、私は松江の椿、出雲の椿が好きです。 澄水山、乙部白、 普門院

        温泉山、 花仙山、晴嵐、 袖師浦、 夜の雨、 魯山、 月潭、 美保の関、 意保美
        大芦浦、 黄金弓、 天輪寺月光、 黄泉の銀花、 森の星、(浜田産)、 意宇の白百合

        石鼎、 大社紫、 次々と大好きな椿が目に浮かんできます。椿の堂々と力強く立つ樹形
        からは勇気を、 一年中つやつやと深い緑の照り葉からは生きていく力を、 美しい花色からは

        和かなやさしい心をもらえる様な気がします。私の住んで居る所も美しい藪椿が多く自生
        して自然にも恵まれております。又、 椿がご縁でたくさんの心やさしい方々とも

        知り合うことも出来、本当に幸せに思っております。残された人生を大好きな椿と共に
        楽しく、 元気に生きてゆけたらと思っております。

 →本当に椿が好きなんですね。又、松江の椿をこよいなく好きであるという事が文面の中から読み取れます。
     椿を通じて日々の生活に潤いを得られ、最も大事な友達の輪も出来、その友の輪からは色々な生きる

     力や、励ましや、喜びを感じ取られたのではないでしょうか。友達の輪というのは大事ですね。
     今後ますます椿と共に活躍されて、椿の葉の如く生きる輝きを松江の大地に放されますように。期待しております。 

 松江の椿紹介→浪漫(ろまん
        
                      発見者−佐貫 明美氏  命名者→井原 皓氏

    松江にはヤブ椿が数多く自生して全国的にも名の知れた椿が存在します。
    昨年の会報(第31号)に松江の椿の通信販売状況が示されております。

    その中で50を越える松江の品種が通信販売品種として扱われているとのことです。
    すごい数ですね。、出雲大社藪椿、意宇の里、花仙山、 大山白、 婆の木

    美保の関、 村下、天輪寺月光等は多くの(生産)業者の人たちが扱っているように
    通信販売リストから読みとれます。私個人としては出雲大社藪椿が好きです。

    五島の藪椿とその実生花を数多く見ていますので自分自身椿の見方が偏って
    いるかと思いますが、鑑賞される方々によって皆評価が違うと思われます。

    比較対象する花々があってこの花が良い、あの花が良いと判断されると思いますので
    作出されたり、 発見されました椿は少し長く育てられて椿仲間に見てもらうと

    思わぬ良さを指摘されるかもしれません。いずれにしましても松江はヤブ椿の自生する
    素晴らしい場所であると思います。ロマンがありますね。

    本日は山陰カメリアン・クラブの会員であります佐貫氏発見の浪漫をご覧下さい。
    この浪漫は 広域農道建設予定地より三宝荒神が発見され、その荒神の下の谷から

    358本の銅剣が出土したそうです。それ故、この農道は古代出雲の浪漫を生むきっかけ
    となったものとしてロマン街道と呼ばれ、その道路沿いの斜面に自生していましたので

    浪漫(ろまんと名付けられたそうです。
    

浪漫(ろまん)

      暗紅色、 一重、 筒咲き、 筒しべ、 小〜中輪

      葉は平ら、 厚く、 長楕円、 中形で樹は立ち性

      株立ちで直径15cmと7cm、高さ3m、総合直径18cm。

   →濃紅色に見えますが本来はもっと黒色に近いそうです。
     蕊と花色がよくマッチしており人目を惹きつける花ですね。


    

 松江の椿紹介→黄金弓・大芦浦

                      発見者− 命名者→ 湯畑 重信氏

  十数年前に椿の本で紫の濃い見事な花を見てどうしても求めたいと思い、2〜3種の紫の椿を
  購入しました。春になるに従い紫色のあの見事な色合いは殆ど見られませんでした。

  最終的に得られました結論は樹齢の古さに関係しているとのことでした。色々な説があり自分でも
  試しましたがなかなか良い結果は得られませんでした。以前お話いたしましたが桜島黒神

  桜島で咲いていたと同じ見事な黒色の花が十数年経ってから咲き出し、 大社紫も同様の結果が
  現れるようです。紫の色を出すためには色々な条件が必要であると言われております。

  若木で樹勢が強いときには紫の色は出にくいのではないでしょうか。根を切り詰めて樹勢を抑えれば
  紫の色合いが出やすいというのも樹齢に起因している説と同じではないでしょうか。

  今日ご紹介いたします松江の黄金弓と大芦浦の二品種もヤブ椿です。湯畑氏が展示会に出品要請を
  受けて探し求めた椿で、紫色を帯びています。特に夕暮れ時地面に落ちていた黄金弓の花を拾い上げ

  た時の印象を次のように述べられておられます。 薄暗くなった林の中で先細りの蕊は正しく黄金の
  矢じりの如く輝いて見えました まさに感動の一瞬だったに違いありません。
  湯畑氏も山陰カメリアン・クラブの会員で長年活躍されている方です。今後の活躍を期待しております。
  
  それでは黄金弓と大芦浦の二品種をご覧ください。
  

大芦浦ヤブ椿ー松江産

     紫を帯びた紅色、 一重、 筒咲き、 中輪

     直径が13cm、 樹高は3.5m、 途中で3本に分れ

     枝は垂れ気味とのことです。花期は10月下旬から4月

     上旬まで。
太目の蕊で紫を帯びた花弁とよくマッチしております。
  咲いている花を見たいものですね。
黄金弓ヤブ椿ー 松江産

     紫を帯びた紅色、 一重、 中輪 

     直径18cm、 樹高は7m、 途中で2本に分れ、

     花は開き気味、 先細りの雄蕊から雌蕊が突出して

     いるとのこと。
この花の特徴は三月下旬から四月の上旬にかけて
  色合いが最も強く見られるということです。
      

 種子を蒔いて→ 根の状態と今後の活動

     昨年の8月〜9月に採取しました種子ですが今年の3月直根を切り細根の出るのを待ちました。
     今日掘りあげてみますと根は十分出ており、あと2週間後の根接ぎも準備が整いました。

     昨年2000個以上の種子を採取し、ミズゴケの中で根を出させて今年の3月に直根を切り植え
     直しました。数が多いために1本1本鉢に植えないで20本〜30本位ずつ植えました。

     鉢に植えても庭にそのまま植えても根の出方は同じで全く変わりません。ただし、1本1本
     鉢に植えたほうが接木がしやすいと思います。昨年は鉢から全部種子苗を掘り上げて接ぎ

     ましたが、殆ど失敗がありませんでした。鉢のまま接いでも、掘り上げて接いでも1〜2年生の
     種子苗は6月中旬においては活着率は同じようでした。これは苗が小さいために、さらに

     根接ぎのために活着がすごく良いと思われます。これからは新芽が固まる6月の中旬以降
     接木をする予定です。同時に直根を切った上の種子の部分種子接ぎとして用いれば同時に

     倍の数で接木が出来ます。わたしは この小さな根に昨年は2本ずつ曲のあるところに接木を
     しております。とても接木しやすく簡単で成功率も高く管理がしやすいです。接木はテープで巻いて

     接いだ上部はローソクを垂らすだけです。テープは縛らなくてよいテープが売っておりますので
     便利です。100本位ですと1時間もあれば出きると思います。

     この幼根接ぎは昨年五島の岩永氏がこのホームページで説明していただきましたのでご覧下さい。
     種子を蒔いて1年目から何百、何千と接木が出来ますので是非試してください。2年目、3年目と

     苗を大きくして接いでも面白いと思います。岩永氏も述べておりますが成功率は非常に高いです。
 


曲もあります

庭に植えた苗

昨年の根接ぎ

良く根が出ております

この根ならばいつでも接木は出来ます

昨年の根接ぎ



松江の椿紹介→(仮称) 玉映、 亀田乃夢

                            作出者→ 樋野 俊晴

   椿の楽しみ方として種子を蒔かれて新しい椿を作出される方法がありますが
   4〜5年経って待ちに待った新花が咲いたときの感動は言葉では言い表せないくらい

   大きなものではないでしょうか。この感動とか喜びがさらなるstepへの原動力になり
   椿に対する大きな知識をもたらすものと思います。今日紹介いたします樋野氏

   二十八年間椿と関わり山陰カメリアンクラブにおいて活躍されておられる方です。
   本日は樋野氏作出の2品種をご覧下さい。実生から育てられた感動の花では。

玉映(仮称)ー亀田絞りの実生花

     淡桃色、 筒芯、 中輪5弁花

     葉は長楕円形、鋸歯様は平坦

     花形は良いとのことです。

   爪紅形の弁でほのぼのとする
     感じの花ですね。
亀田乃夢仮称)ー亀田絞りの実生花

        淡いピンク、 八重、 絞りが入る

        バラ様の形態で花芯は散りしべ形。

      親木に似た絞りが入りこの花を特徴
        ずけております。


ひと休み→取り木

    時々取り木についてお話いたしますが今日2〜3本取り木を外しました。見事に根が出ております。
    昨年の5月に取り木をしました。ちょうど1年経ちました。おそらく挿し木の10年位はあるのでは。

    鉢に植えて夏には接木する予定です。1本に10品種位接木をしまして楽しむつもりです。
    @はある程度曲があり2本枝がありますので面白い接木が出来ると思います。

    小指位でも曲さえあれば大変味のある接木が出来ると思いますのでこれからでもぜひ試してください。
    これほど早く曲のある台木作りはないと思います。楽しみは増すばかりです。
    


@昨年の取り木

根の出方
接木予定品種

    陽の岬、 月の皇子、 紅栄、 細御前、 島の娘、 

    友の浦鷺甫、 夕日、 白手香浅茅白、 湊晨侘助 



松江の椿紹介→出雲雪灯りと白椿

   椿の楽しみ方には色々あると思いますが自分自身で新しい花を発見したり
   作出する喜びも一つの楽しみ方でなないでしょうか。本日も近年松江市内で

   発見されました白椿2種をご覧下さい。五島や鹿児島同様に松江も新花の誕
   にふさわしい環境に恵まれていると思います。松江の椿愛好家にとっては10月


   から3月くらいまでの時期は椿の新花を求めて市内の神社やお寺等散策されて
   半年間位夢の花を追い求める楽しみがあって羨ましいですね。もうこれ以上

   新花は出ないだろうと思いがちですがそんなことはないと思います。毎年自然
   交配が続くわけですから楽しみは尽きないと思います。毎年松江の新花や新しい

   椿の情報を楽しみにしております。あくなき椿の探求に期待しております。


出雲雪灯り

大山白に近い椿
出雲雪灯り→ 発見者→ 大澤 亮三氏
     
           命名
  山陰カメリアン・クラブ

             白色の一重、 弁端にウエーブあり、 筒咲き、 筒しべ、 小〜中輪
     
             葉は楕円小〜中形平坦、立性でやや強い。

白椿 → 発見者→ 大澤 亮三氏
                  白色の一重、 筒咲き、 筒しべ、 庄〜中輪

                    葉は長楕円小〜中形、 立性。


  
 松江の椿紹介→十六峯庵
                       
                   作出者ー命名者→ 井原 泰

  
   昨日に続き松江の椿をご覧いただきます。毎年送られてきます松江の会報をみまして
   山陰のカメリアン・クラブの椿愛好者の方々の椿に対する情熱が伝わってくるようです。

   非常に会の活動が活発で会員の方々の研究熱心さが会報の中に読み取れます。
   新花の発見や新花の作出、 椿探訪、 会員相互の研究会等日頃の活動がすばらしい

   と思います。今後の活躍を期待しております。本日は山陰カメリアン・クラブ
   会報31号『 つばき 』
表紙に掲載されております十六峯庵をご覧下さい。

十六峯庵

      白地に濃い紅色の吹き掛け絞り、 一重、 筒咲き、 小輪

      葉は長楕円形の小形、 立ち性でやや弱い。

      花仙山の自然実生花。花仙山から絞りが現れるのは1%もない

      とのこと。種子を蒔いて10年目に初花で現在20年経過しているとの
   
      ことです。椿に対する思いがこの花を生み出したのでは。


  松江の椿紹介→美保恵比須
                       
                   発見者−命名者→樋野 俊晴

   
    時々松江の椿をご紹介いたしますが松江には多くの優れた椿が存在いたします。
    天輪寺月光、 婆の木、 村下、 白髪山、 雪舟、 伯州、 出雲大社ヤブ椿等

    全国的に名の知られた椿が存在します。さらに椿愛好家によって新花の作出や
    発見により数多くの素晴らしい椿が誕生しているようです。本日は山陰カメリアン・クラブ

    の会報32号『 つばき 』表紙に掲載されております美保恵比須をご覧下さい。

美保恵比須( 松江産 )

    紅地に爪紅形の白絞り、一重割りしべ、極小輪

    葉は楕円形で小型、立性で枝はやや枝垂れ性。

    花全体が明るい紅色で、短い白が入る花。

    成木は樹高3m、樹径16cmとのことです。
    感じの良い花ですね。花自体に割りしべ、白斑
    変化があり人目を引く良花であると思います。
    


 取り木の接木とその他の楽しみ

    昨日は御厨氏のヤブ椿の実生花をご覧いただきました。ヤブ椿の実生からも
    牡丹咲きの素晴らしい花が咲きましたが一つの花だけを長く見ていますと

    少し飽きがくるときがあるのでは。椿にしましても一重咲き、 八重咲き、 牡丹咲き、
    千重咲き等、また色合いにしましても紅色、 桃色、 白斑、 覆輪など多少変化

    ある花がありますと比較対象ができそれぞれの花の特色が出て面白いのではないかと
    思います。それぞれの花の良さというものは比較する花があるから分るのでは。

    そういう意味で私は椿だけでなく楽しみとして下の写真のような植物を育てております。
    一年間を通じて絶え間なく植物に接していられる楽しさがあるように思います。

    @の接木は今年外しました取り木にすぐに接木しました。太さは挿し木の10年生以上です。
    取り木の良さは1年で太い台木が得られることですが、せっかく取り木をするならばのある

    場所がいいですね。接木をしましてもすぐに盆栽として見ごたえがあるのでは。Aの苗は
    五島の椿の実生苗です。今年で3年目ですので来年からは少しずつ花が咲くのでは?

    あと一ヶ月で挿し木、接木の時期です。良い成果を期待しております。


@太い取り木に接木(津川絞り、五月姫)

アケビの実

クジャクサボテン

A五島の椿の実生苗

大賀ハス

南京ハゼ

山椒

梅の新花作り


品種登録椿プレジデント池田

              作出者−命名者→御厨 陽一郎氏

   昨日に続き御厨氏の品種登録椿をご覧下さい。福運御厨と同じく
   ヤブ椿の実生花です。 ヤブ椿の実生花ですが2品種とも牡丹咲き

   で一重でないところがいいですね。ヤブ椿の多くは一重になりがちになる
   傾向があるのではと思っていました。おそらく鳥や昆虫により交配されたと

   思われますが民家も比較的近くにあるのかも。いずれにしましても自然交配による
   新花の誕生も夢がありますね。種子を蒔いて3〜4年経過し思いもよらぬ花と

   出会うわけですから。蒔かぬ種は生えぬといいますが、何事も最初の一歩が
   大事ですね。御厨さん、今後の活躍を期待しております。椿の美しさを広げてください


プレジデント池田


品種登録証
プレジデント池田(長崎産)

       明紅、 牡丹咲き、 早春咲き

       樹形は普通、やや矮性で葉形は卵形。

       ヤブ椿の実生花です。

        明るい紅色の牡丹咲きの花です。

品種登録椿福運御厨 

           作出者−命名者→御厨 陽一郎氏

   先日梵天葉椿で紹介いたしました長崎県の御厨氏作出の品種登録椿福運御厨 
   をご覧下さい。ヤブ椿の実生花ということですが豪華でふくよかな花ですね。

   ヤブ椿の実生花でも自然交配で見事な花が咲くものです。私が感心いたしましたのは
   実生から育て品種登録までされている椿に対する熱意がすごいですね。

   長崎県は五島を含めて椿とともに人生を楽しむにはいい場所ですね。この恵まれた
   環境でさらなる新花の知らせを期待しています。日々何かに向かって情熱を傾ける

   ものがあるということは実に素晴らしいことだと思います。毎日が充実し、友達の輪が
   広がりさらなるstepが期待出きるのでは。御厨さん、明日の新花に向かってがんばってください。


福運御厨−16年品種登録

品種登録証
福運御厨( 長崎産 )    
 
        淡桃色、 牡丹咲き、 春咲き、 

        樹形は普通、やや矮性で葉形は楕円形。

        ヤブ椿の実生花であります。

        豪華でふくよかないい花ですね。

名前の変更→ 嘉助→ 福江の薫
           
              炎の舞→ 五島の風

              作出者−発見者→岩永 章氏

福江の薫( 玉之浦自然実生花

      岩永氏より申し出がありまして

      名前の変更をいたしました。

      玉之浦の自然実生花ですが
   
      紫色の今までにない色合いの花ですね。
      香から薫に変更いたしました。
五島の風 ( 五島の街路樹から発見

       上の花と同様に岩永氏の申し出により

        名前の変更をいたしました。

        この椿は五島の街路樹の中から発見されました

        椿です。

品種紹介大阪の椿→貴美子(5.27)

    昨日果実のことで留意点を述べましたが、本日私は挿し木苗や種子の根に接いだ
    小さな苗に寒冷紗をかけました。芽が出始めで30度近い暑さですと出始めの

    柔らかな葉が焼けてしまいます。また今年初めて芽が出始めの小さな
    鉢に植えられています小さな苗は少し弱るのではないかと思います。

    また水やりも、6月から7月にかけて水を少なめにするように本に説明されております。
    一番問題なのは枯らしてはいけませんので鉢の乾燥状態と何処に置いてあるのか

    、さらに新芽が垂れ下がっていないか確認して水やりをしてください。6月からは
    肥料は控えた方が良いと思います。花芽がつく時期ですので。色々試しながら

    自信を深めていってください。それほど気にしないでも花は咲くと思います。
    本日は貴美子をご覧下さい。淡黄色の花です。  

貴美子

   花の特徴は淡黄色のラッパ咲きで葯が退化しております。
                  
    成長が遅いので盆栽向きかと思います

    求めてから10年以上経過すると思います。

品種紹介と私の楽しみかた  

   今年の3月に種子苗一年生に接木しました芽が伸びてきました。私は種子を一本一本
   鉢に植えないで、20本、30本と多く植え込んでおります。数が多いために一本、一本では

   大変な時間がかかるし、鉢も置ききれないと思ったからです。接ぐ時は少し手間がかかりますが
   今は縛らなくてよいテープが販売されておりますので楽です。種子を採取して芽が出るまで十分

   ミズゴケで曲を作ってありますので、鉢に植えてさらに新梢を曲げる必要がないと考えております。
   2月からは普通の挿し木苗、種子苗に接木したり種子接ぎ(挿し木と同じ)を6月まで試します。

   7月からは挿し木、 接木( 挿し木苗と種子苗に)や太い台木を作るために小指から親指くらいまでの
   挿し木と工夫を重ねながら試してみるつもりです。昨年まである程度試しておりますので本格的に

   1年で台木作りに取り組む予定です。本日は嘯月院の紹介です。この椿は20年くらい前に愛媛県
   より入手いたしました。今までよく枯れずに残っておりました。あまりカタログには見かけませんが

   千重咲きの良い花です。時々ベラ・ロッサと比較されることもあるようです。

   この時期の留意点花が咲き終わり果実がつき始めてきますが1〜2年生の挿し木苗や
                      小さな接木苗には果実をつけないほうが良いかと思います。木自体が
                      弱り枯れることもあるようです。花が綺麗でせっかく実がなったので
                      もったいないので新花を作ろうと思い何時までも実を付けておきますと
                      木が疲れて芽も出ずに弱ってしまうことがありますので。
   1年待つことの意味@とAの木を見ますと新梢がかなり伸びております。どんなに小さな挿し木苗
                    や接木苗でも肥料をきちんと与え管理さえ良ければ1年後にはかなりの
                    接ぎ穂や挿し穂が手に入ります。新花を追い求めるのも良いですが1年待てば
                    自分の持っています品種だけで何倍にも増えますので慌てずにこれはと思う
                    品種を選別して求めていくようにしてはいかがでしょうか。その間求めたい
                    品種の特徴を調べておき、または椿仲間に相談しながら購入されると良いと思います。


嘯月院
 嘯月院
  
    数年前に一度掲載されたと思いますが、嘯月院は盛り上がり、
    千重咲き、列弁咲きの中輪で中心が淡色です。

    濃赤色の良花で、数年前に掲載されましたカタログでは、
    ベラロッサをしのぐ花ではないかと解説されておりました。

    ベラロッサはヌッチオ農園の品種で、毎年花を咲かせております

 ベラ・ロッサ−自宅にて

種子苗に接木−見事に芽を伸ばしました

嘯月院− 接木3年目

@湊晨侘助

Aアザレア

品種紹介→白手香

           (北九州産)

   最近椿愛好家の人たちと電話や手紙等で知り合う機会を持ちましたが、話していて
   最も強く感じたことは『 椿が本当に好きで、自分の住んでいる地区の椿を再発見 』

   しようとする意欲に溢れていることでした。これらの人たちがいる限り椿の美しさを
   これからも全国の人たちに届けられるのではないかと心強く感じました。さらに、

   販売されている品種よりも優れた珍しい椿を所有されており驚いている次第です。
   これらの人たちの努力を評価し所有されています各地区の優れた花を全国の人たちに

   届けられれば嬉と感じております。皆さんが所有されております私だけの椿の花を
   今後もご覧いただけるようにがんばっていきたいと思います。


白手香

白手香
白手香   
     白色一重、 筒咲き、 筒芯、 

     侘芯も出ることもありますが固定していません。

     しかしながら、白色の花では優れているのでは

     ないかと思います。地方の個人の椿の愛好家

     の人々が本当のこれが椿の花だというものを

     所有しているように思えます。
     


品種紹介→
久田紅

   私は椿に興味を持ち始めて以来多くの品種を集めました。今考えますと
   随分無駄なことをしてきたと思います。新花が出ますとすぐに注文して

   枯らしては注文したりしたものでした。最初は栽培知識が全くなく、さらに
   置き場所も狭く、本数だけは多いために手がまわらずあちこちで枯れた

   椿の鉢植えが見られました。そこで考えましたのが一本の木に数十種類の
   椿を接木すれば管理も楽になるし保存もでき、さらに鉢ごとに品種名が

   すぐに分るのではと思いました。最初は接木して全ての品種が同時に
   芽を伸ばしてこないために袋の外す時期が大変困りました。さらに

   胴接ぎでは接ぎ穂を全てテープで巻いて管理するように本では書かれて
   いましたが数十本もテープを巻いたり、芽が出るたびに外したりするのは
 
   大変かと思いテープを接ぎ穂全体に巻かず水滴が入らないようにローソク
   を使用しました。色々困難もありましたが私が目指した接木はほぼ上手く

   いきました。この接木をしますと一本の木で自然交配ができますので楽しみ
   がふえると思います。今年あたりから次々と一本の木に花が咲いてくるのでは。

   私みたいに何でも集めるのではなくこれはと思う椿を求めて楽しみながら
   椿と向き合っていかれたほうがいいのではないかと思います。(反省)

久田紅

       この椿は十数年前に東京の園芸店で偶然見かけ
    
       求めた椿です。その当時それほど品種は集めておりません

       でしたので素人ながら良い花だと思いすぐに求めたことを

       覚えております。名前の由来や何処の産かは分りません。

       一つだけ残念なことは少し葉がヨジレテいることです。

 
  今日咲いている椿と楽しみ方

    今日庭に咲いていました洋種椿と胡白蝶をご覧下さい。さすがに他の品種は咲き終わりました。
    昨日挿し木苗にアルミ線を用いて文人木のお話をしましたが、松柏類の盆栽の本に書かれて

    おります文人木の要点は、@ 気品さ  A 野生さ B しまり  C 味 等のことを頭にいれて
    作るように述べられております。専門家ではありませんので、ある程度で良いと思いますが

    多少は知識として頭に入れて置かれた方が良いのかなと思います。枝と枝の間隔をあけすぎない
    とか、幹の下から上まで枝を出さないとか、 枝の並びが一直線に並んで凹凸が全くないとか

    幹だけで木の味を出さない等気をつけなければならない一定のルールがあるようです。多少は
    これらの知識を持っていたほうが役に立つのでは! さて、私は昨年から種子を蒔いて接ぎ台

    として育てておりますが1年目から接げますし、2年、3年目に太くして接いでも良いと思います。
    3年目からは毎年ある程度の太さの曲のある台木として使用できます。また、種子ですと何百

    何千という種子が採取できますので非常に経済的であるだけではなく、種子接ぎや少し太くして
    素晴らしい曲のある、人工的には絶対に作出できない趣のある椿の盆栽が可能になるからです。

    2月から10月まで種子を採取することで絶え間なく楽しめる椿の趣味はいいですね。
    挿し木接木でも1年待てば新芽が相当伸びますので今年の一本が来年までには5本〜10本に

    4〜5本挿し木をすれば来年には20本〜30本増やせると思います。下の写真の月の皇子や白鳥の
    舞は一枝だけで何本も接木が出来る状態です。自分の気に入った品種を求めてその品種を増やされ

    ながら楽しんでいかれたらいいですね。自分で接いだり挿したりして増やされるのも楽しいことでは
    ありませんか。椿の趣味を一生の友とするにはおおいに賛成であります。

    


洋種椿

胡白蝶

今年の根接ぎ

採取しました種子

八重のドクダミ

月の皇子の新芽

白鳥の舞の伸びた新芽

鉢に植えた接木と挿し木苗


種子接ぎと昨年の根接ぎ
      

   

    4月21日に種子接ぎをしましたが今日引き抜いて根が出ているか確認しました。
    @夢の古里3本位A白髪山1本出ておりました。6月になれば

    数多くの根が出ると思います。私の感じでは普通の接木と同じ時期→2月〜4月
    6月〜7月ならばいつでも成功するのではないかと思います。7月以降は挿し木の

    時期ですので種子接ぎをする必要はないと思いますが、色々楽しむことができて
    毎日が充実しております。これから緑枝接ぎ、根接ぎ、 種子接ぎ等色々楽しめる

    季節ですので試してください。昨年種子を沢山採取しましたので2〜3年間は
                         色々次々と楽しめるのではないかと思います。
     今年からでもいいですがぜひ椿の種子を採取してみて下さい。本当に楽しみ
       が増えると思います。とにかく、管理が楽です。それから、自然の曲作りが出来ます。
     
       鉢に植えられて花を観賞する際に花だけでも十分楽しめますが、曲がありますと
       何か自然の姿を狭い庭で再現しているような趣が感じられるのではないかと思います。

       何百個と種子が採取できますので是非今年から試されてください。                    

    ★ 椿の枝や幹に曲をつけるのは堅いですので難しいと思います。2〜3年生の挿し木
       苗にアルミ線で曲をつけてはいかがでしょうか。新芽が伸びた頃の柔らかな時期

       針金で曲をつけられると良いと思います。しかしながら、小指から親指くらいになりますと
       Bのように極端に曲げるのは難しいと思われますので、ゆるやかな文人木風に試みられると

       面白いかもしれません。幹の皮をはがさないように少し太めのアルミ線を使用して模様木を
       考えられてはいかがでしょうか。色々考えますと楽しみは尽きませんね。


@夢の古里− 根が2〜3本見えますか

A白髪山− 根が一本ー 白く出ています

根接ぎ− 晴れ着( 五島)

根接ぎー 細御前(五島)

根接ぎー 玉童子(久留米)

根接ぎ− 白鳥の舞(岡山)

B根接ぎ−瀬戸千鳥(岡山)

根接ぎ−白孔雀(東京)


品種紹介→五島の椿( 新花 )祷り女神

           作出者 ― 命名者→ 岩永 章氏
 

祷り女神
 
       (紅栄自然実生花)

       濃紅色一重、 筒咲き、 筒芯、小輪

       五島の銘花20選の一つで、私の大好きな紅栄の実生花ですが
       また一つこれぞ椿の中の椿と思える花が誕生しました。

       私が述べるまでもなく、岩永氏自身もこの椿の出現に満足しているのでは。
       紅栄以上の見事な新花ではないだろうか。私の庭で咲かせたいものです。
       

品種紹介→五島の椿( 新花 )七五三 ― 五島の風

                  発見者 ― 命名者→ 岩永 章氏

   昨日梵天葉の紹介をいたしましたが、自宅の庭に数本の金魚葉椿を植えられて
   おきますと自然交配により種子が出来、金魚葉椿や梵天葉椿の誕生が期待できる

   のではないかと素人ながら思います。一本だけですと他の品種の雄蕊の遺伝性が
   強いために交配したとしても金魚葉椿になりにくいのではないかと考えられます。
   ( 金魚葉椿の雄蕊の遺伝性が弱いために→私だけが思っているのかも?)

   いずれにしても、金魚葉椿→梵天葉椿の作出に挑戦することは夢があり、八重や赤色、
   絞りや覆輪等の花が出現しましたらすごいでしょうね。色々新花は見られますが、この

   分野での挑戦にはおおいに意味があると思います。本日は五島の岩永氏発見の藪椿
   をご覧ください。岩永氏の椿にかける思いは果てしないように思えます。

七五三 (五島藪椿)
     

     紅色一重、 椀咲き、先細りの小輪花

     芯の綺麗な花ですね。
五島の風(五島藪椿)

      濃紅色、 筒咲き、筒芯 小輪

      街路樹の一本

      愛くるしい整った良い花ですね。

    五島の風に名前を変更いたしました。

変わり葉椿紹介→ 梵天葉( 長崎県西海市)

                 作出者御厨 陽一郎氏

   数日前に五島の岩永氏より数枚の写真が送られきました。そのなかに
   今日ご紹介いたします梵天葉の椿の写真が同封されておりました。

   普段それほど聞きなれない椿の変わり葉の一種ですが、椿のカタログの
   中にも紹介されております。しかしながら、紹介されております梵天葉としては

   梵天白が代表的で、梵天とつく品種はあまり見られませんね。ところでこの
   梵天葉は金魚(錦魚)葉椿に見られるようです。金魚葉と梵天葉についてネットで調べて見ますと、

      @ 金魚葉(錦魚葉)→ 葉の先端が金魚の尾びれのように変化したもの。
                      (一種の帯化(石化)現象→本来点のような成長点が
                       線状に変化したもので、茎は 幅広い帯状になっている)
      A 梵天葉 → 葉の葉脈が延びて小さな葉ができたもの。葉の先端が跳びだしている。
                  ( らんちゅう葉と呼ばれることもあると聞いております )

さて、この梵天葉は金魚葉椿に見られると聞いております。しかしながら金魚葉椿に
   いつでも見られるのではなく、成木におおく見られるということです。ある程度大きくならないと

   梵天葉は見られないのではないかと思います。人間も中学生、大学生、社会人となるに従って
   考え方や思いやり、物の見方、社会との関わり方に変化が出てきますね。さらに、年をとるに

   つれて渋みや味が出て来るのと同じではないでしょうか。以前紫の花や桜島黒髪でも成木に
   なりますと見事な紫色や黒色の花が見られると述べましたが、梵天葉も同じような傾向にあるのでは

   ないでしょうか。長崎県の御厨氏が育てております梵天葉の椿は種子から育てられたと聞いて
   おります。東京の園芸店から梵天白が販売されて以来殆ど梵天と名の付く椿がカタログでは見られ

   ないと思いますが、トランペットのような変わった風情のある椿ですので大事に育てられて下さい。
   これからの希望としては赤や八重の梵天葉椿が見られるといいですね。
   


梵天葉椿

梵天葉

梵天葉

品種紹介→五島の椿( 新花 )値賀姫ー祈りの朝

                           発見者→ 坂谷 一義氏
                           命名者→ 岩永  章氏

値賀姫久賀島

     紅色一重、 筒咲き、 先細りの小輪

     久賀島の藪椿です。近くに住んでおれば

     毎日でも新花を追い求めたくなる島ですね。

     
祈りの朝久賀島

       紅色一重、 筒咲き、 筒しべ、 小輪

       久賀島の藪椿です。咲き誇る野生椿の

       花に囲まれた生活っていいですね。自然

       の素晴らしさを実感されているのでは。

品種紹介→五島の椿( 新花 )→ 絵日記

           発見者→ 坂谷 一義氏
           命名者→ 岩永   章氏

絵日記( 五島の新花 )

     濃紅色一重、 筒咲き、 筒しべ、小輪

     前田 賢実氏に続き本日は五島の坂谷氏による
     
     五島の藪椿をご覧いただきます。色合いといい、花形といい

     実に良い椿ですね。藪椿はいいですね。また、ネイミングも
     分りやすく、良い名前をつけるものだと感心しております。

品種紹介→五島の椿( 新花 )

           発見者 前田 賢実氏

新花新上五島の藪椿

    濃紅色、一重、 極小輪
  
    藪椿の中にもこのような極小輪の侘助椿のような素晴らしい

    花が見られるのですね。毎年自然交配を繰り返しているわけですから

    大自然に囲まれた五島の椿林での新花発見にはおおいに楽しみが
    ありますね。大地に落ちた花を拾い上げながら新花の発見にがんばってください。
    とにかく五島の大地は椿を愛する者にとっては夢の島ですね。
    

品種紹介→五島の椿( 新花 )

         発見者 前田 賢実氏

新花新上五島の藪椿

   桃色一重、 筒咲き、 筒芯、 小輪

   五島の椿は沢山見ておりますが、新上五島の椿は
 
   初めてです。小輪の筒芯でまとまりのある椿ですね。

   おそらく、2月、3月に咲きますともう少し色合いも違っているのでは。
   電話のお話では前田氏は大変椿に情熱を傾けておられる様子でした。
   新上五島での新花発見におおいに期待出来ると思います。

庭の花→今咲いている花々(5.14)


 椿の花が終わりましたが、春の花々が咲き始めております。以前薔薇や牡丹、芍薬等にも
 興味を持ち色々庭に植えました。沢山の花々を集めますとそれだけ栽培方法を学ばなければ

 なりませんので大変なような気がいたします。とくに牡丹、芍薬は肥料を必要としますので
 冬から春にかけての管理が大事なようです。梅の木もだんだんと下枝がなくなってきます。

 それぞれの草木の特徴と育て方をある程度学んでおきますと楽しめますね。あと1ヶ月半で
 椿の挿し木、接木の時期になります。接木をされる方は多少の準備が必要ですね。

 挿し木だけでも来年になりますと2倍〜3倍と大きくなりますので試されてください。


薔薇

吊り花

牡丹

エレインズ・ベティ(椿)

孔雀サボテン

品種紹介瓊子−たまこ

           命名者−作出者→岩永 章氏

瓊子−たまこ  (五島産)

この瓊子という名は1927年アメリカから青い目の人形のお返しとして

日本からアメリカに贈った58体の答礼人形の1体で、2003年に日本に

里帰りをしました。(人形の名前は長崎 瓊子)

白覆輪と濃赤色の対比が見事ですね

種子接ぎその後

  4月の21日に行いました種子接ぎですが、今日で20日経過しました。
  @は30本、Aは6本種子接ぎをしてあります。1本も枯れておりません。

  ただし、私の不注意で2〜3本新芽に水滴がかかり黒くなってしまいました。
  しかしながら36本全て生き生きとしております。1ヶ月経過しましたら何本か

  引き抜いて根が出ているか調べたいと思っております。これならば5月の下旬
  から第二回目の種子接ぎを始めたいと思います。新芽が固まる頃ですので

  ぜひ試してください。この36本の中に1本だけ椿の種子でないウバメガシの種子
  を使用して試しております。今のところ順調のようです。海岸沿いに沢山みられます

  ので沢山の種子が得られます。あくまでも遊び心で楽しんでおります。


@

A
Aの種子接ぎはすでに新芽を伸ばして

います。小さい鉢に植えてありますので

湿度の関係で新芽の伸びが早いのでは。

6月下旬からの挿し木までの椿の楽しみ

方として種子接ぎはいいですね。

品種紹介青春のかおり

           作出者ー命名者 → 岩永 章

青春のかおり
 
   この花は先日紹介いたしました細御前と同じく一休の自然実生とのことです。
     
     紅色の筒しべ,筒芯、筒咲きの小輪の感じがいたします。

     細御前と同様に一休の実生です。私も種子をいただきまして、育てております。

     一休や孔雀椿等は交配種として夢がありますね
     
            

 品種紹介五島の夜明 

             作出者→ 岩永 章氏

五島の夜明

 感じの良い椿ですね。玉之浦の実生花です。

 6年位かけて作出されたのではないかと思います。

 玉の浦を世に出された五島の地にふさわしい名前

 を考えておりまして6〜7年前に岩永氏に提案しました。

沢山の実生花の中からこの花を選抜していただきました。
 


品種紹介 →哀愁親不明の自然実生花  

            作出者ー命名者→ 岩永 章氏

哀愁 → 五島産
      濃紅色の筒芯、筒しべ、一重の筒咲きです
     筒咲きで、花弁と蕊の色合いの対比が見事

     実に美しいです。やはり五島の椿はいいですね。
     親不明の自然実生とのことです。

品種紹介 →イワナガズ・ドリーム

            作出者→ 岩永 章氏

イワナガズ・ドリーム(五島産)

名花久賀白の自然実生花。

吹きかけ絞りの中輪花。

私の家でも接木をして、大きく

育っております。自然交配は思いもよらぬ

花の誕生がありますね。久賀白もとても素晴らしい花です。

台木として、小品盆栽として

    太い挿し木でなかなか根が出ないようでしたら取り木のほうが簡単ですね。
    4〜5本成功すればすぐに接木が出来て、これはと思う品種の穂木を確保

    できると思います。このような太さですと盆栽としてもあまり面白みはありませんので
    庭木や沢山接木をして早く沢山穂木をとるのには適していると思います。いずれにしましても

    取り木をされていろいろな用途に使われたら面白いと思います。

取り木

以前ご覧いただきました取り木の一例です。

相当の太さですが見事に根が出ております。

取り木をされる場所は節のすぐ下がいいようですね。

もしできれば、細くとも曲のある場所がいいですね。

品種紹介 →晴れ着親不明の自然実生花 

            作出者−命名者→ 岩永 章氏

晴れ着→ 五島産

見事な色合いと筒芯で筒咲き
の花です。

岩永氏は自然交配を中心に新花を目指して

おられるようです。五島の素晴らしい大地で

毎年新花の誕生に夢が膨らむのでは。

品種紹介 →福江の薫 → 玉の浦自然実生花(五島産)

                       作出者−命名者→ 岩永 章氏
                         (嘉助より福江の香に変更いたしました)

 福江の薫 → 玉の浦自然実生花

紫色を含む紅色白覆輪がよい感じで

出ております。玉の浦椿は日本が世界に

誇れる代表的な椿ですね。

沢山自然実生花が作出され名前を付けるのに

苦労されるのではないかと思います。


  今出きること品種の紹介

   今年の花の紹介が終わりこれからは時々1週間に1〜2度椿に関することを
   お話していきたいと思います。
   今日は椿の取り木ですね。今すぐにでもやられたらいいですね。方法については
   沢山の解説がなされておりますので本などを参考にされてください。
  
    簡単にお話いたしますと、  

       @ 4月から6月くらいまで可能かと思います。

       A 剥皮する長さは幹の太さの1.5倍〜2倍位かと思います。

       B 剥皮する場所は節のある場所が良いかと思います。
           (これは接木の時も台木の枝を残した周辺に接ぎますと
            効果的ではないかとお話しましたことと一致するのでは)

       C その後は赤玉かミズゴケをポリ袋かビニールに入れて剥皮した
          部分に被せます。(形成層を残さずにかならず木質部まで削る

       D 時々削った上部と下部の形成層がくっついていないか確認する)

    この取り木は挿し木の何倍もの太さの台木を得られますしあるいは素晴らしい
    品種の盆栽にも向いていますね。(うまくいきますと1年で台木にもなるのでは)

 品種紹介 → 玉之浦の実生花→ @鷺甫(白花)― 岩永 章氏 作出

鷺甫(白花)ーー五島産

小輪の一重筒芯、玉之浦実生花

私の知る限り玉之浦の交配種としての白花は

初めてではないかと思いますが。この花は五島の

岩永氏から穂木をいただき大事に育ててきました。

今年はじめて咲いた花です。


今年最後の庭の花と接木等

  半年近く庭で咲いておりました椿の花も今日でご覧いただくのが最後に
  なりました。これから咲く花もありますが本来の花の色合いをしていませんので

  4月で花の掲載は終了とさせていただきます。@Aは玉之浦系の椿ですが
  さすがに白覆輪は無理ですね。他の花もさすがに少し疲れているようで色あせたり

  しております。Bの接木は曲のある根に接いであります。これからどの接木も
  いっせいに芽を伸ばしてくると思います。Cの接木は1本の台木に8〜10本

  接いであります。アザレア・ツバキや舞の袖、八重白玉、 艶花、 覆輪有楽等
  が接いであります。このような接ぎ方も色々な花が長期に見られて楽しいものです。

  毎年各地のツバキを挿し木したり接木したりして新花が見られるように増やして
  おります。これからは挿し木、接木と半年近く楽しめますのでがんばってください。

  ☆→アザレア・ツバキは以前花をご覧いただきましたが中国・広東省の産で
      花色は朱紅色からもう少し濃い朱紅色になると思います。この花の最大の

      特色は花期が長いことです。私のところでは9月に咲きましたが日本では
      7月からでも咲くようです。また接木をされて2年目で咲いた写真を送って

      いただいた趣味家もおられます。新花を作出する交配種として楽しみな品種
      です。私はあちこちに接木をしております。成長も良いようです。

      さらに、この花は開閉運動をするとのことです。つばきの椿さんのブログで
      解説されておりまして暗くなると閉じ、明るくなると開くとのことです。

      とにかく早咲きで7月から10月まで咲くと言われておりますので早咲き種との
      交配に最適ですね。場合によっては7月頃から咲き始める椿が出現するかも。


@タマ・ピーコック

白孔雀

ヒナ桜

マウイ

A夢の架け橋

アザレア・ツバキ− 2年前の撮影

B接木−次々と芽が伸びるようです

C昨年の接木−真ん中ーアザレア・ツバキ


友の浦の接木苗テープなしの接木

   数年ぶりに椿の苗をもとめました。友の浦です。昨年、今年と接木をしましたので
   購入しないでいようと思いましたが、色々確認しまして求めました。今年の夏に

   接木しまして大きく育て皆さんに分けてあげるつもりです。(25本くらい接げるのでは)
   テープを使用しない接木も順調で@の写真ですが、葉の下の白い部分はローソクです。

   おそらく割り接ぎでテープを使用しなくともよさそうです。少し深めに穂木を差し込んでおります。
   金花茶ですが今年の3月同じ日にポリ袋を外しましたところ少し寒い日にウコンは枯れてしまい

   凹脈金花茶は葉の先端が少し茶色になりましたが無事でした。品種により随分耐寒性が違う
   ものです。でも12月〜2月の最も寒い時期はポリ袋2枚で毎年何ともありませんでした。Aの枯れた

   ウコンから芽が出てきました。大事に育てていきたいと思っております。原種の金花茶は十分な
   管理が必要ですね。(営業用のポリ袋2枚くらいで寒さを防げるようです)


友の浦の購入苗

友の浦の昨年の接木(自宅にて)

の浦の今年の接木(自宅にて)

Aウコンの芽が出始める

@テープなしの接木ローソクだけ使用

今年の冬ウコン枯れる−1m以上あり

凹脈金花茶


種子接ぎについて(4.27)

     今年は2回種子接ぎをいたしましたが挿し木と同じことですので感じたことを
     少し述べさせていただきたいと思います。

     種子接ぎ→ @ 普通の挿し木と同じで種子に差し込むところが違うだけです。

              A 種子の上部をナイフで少し切って、刻み目を入れ穂木
                 を差しこみます。(十字に切っても良いのでは)
              B 穂木は接木と同じく切った部分がある程度種子に差し込んだ
                部分より上に出ていないと根が出ないのではと思います。

              C 種子のどこに差すかという問題ですが、種子には形成層が
                 ありませんので接木の時みたいに面倒ではないと思います。
                 とにかく種子に差し込むだけで気を使うことはないと思います。

              D 次に種子接ぎをする時期ですがこれは全く普通の挿し木と
                 同じ要領ですが3月、4月の場合にはタケノコ芽で膨らんでいない

                 挿し穂は使えるとのことです。一般的に2月〜4月位の挿し木では
                 タケノコ芽は使用しないでその下にある小さな芽(潜伏芽)を
                 使用するように言われております。
             
              E  次に赤玉か皆さんが鉢植えによく使われる小粒の土に植えられて
                  ビニール等で被せてください。

              F  鉢に植えられる時は、植える前に鉢や発泡スチロールに前もって
                  水をかけてから植えられたほうが良いと思います。植えられてから
                  水をかけますと、差し込むための刻み目から水が入る心配があるのでは。

              G  その後は明るい日陰の場所に置かれ、時々乾燥していましたら葉水などの
                  管理をして3週間後か1ヵ月後くらいには根が出るのではないかと思います。

         →とにかく初めての経験ですのでコウベ・カメリア・ソサエティの解説を参考に試してみました。
            これからは新芽が固まってから種子接ぎをされた方がいいですね。5月下旬から6月にかけて
            が最も適期ではないかと思います。蒸らさずに時々観察しながら管理をされて下さい。皆様の
            参考になれば良いのですが。私は土に植えるとき斜めに植えてみました。
          

全部斜めに植えてあります。種子の刻み目に水分が

入り込まないようにと考えたからです。そうすることによって

後から水をかけても直接刻み目に水が入らないのでは

と思ったからです。素人の考え過ぎかもしれません。

       

交配と椿の成長

   白孔雀と玉之浦の交配が上手くいったようです。@の花が咲いている下に結実
   しました。又凹脈金花茶と2〜3種類の椿との交配も実を結んでいます。

   少しづつですが新花の期待が持てそうです。この時期は新芽が伸びて接木、
   挿し木と楽しみが増えそうです。2〜3年しますと接木や挿し木の芽が相当

   伸びますのである程度の品種が揃いますと次から次へと増やすことができます。
   他の植物はよく分かりませんがほんとうに1年中楽しませてくれます。

   種子接ぎもしましたし、昨年の葉挿しも根を出してくるのではないかと思います。
   5月中旬から6月にかけて再び種子接ぎ、6月の下旬から緑枝接ぎ等楽しみが

   いっぱいですね。7月からは本格的に接木、挿し木と10月までその楽しみが続きます。
   その間に挿し木による接木の台木作りとやることが沢山あります。皆さんも是非

   色々試してみてください。一言→ 花を咲かせるためには肥料が大事ですね。
   5月下旬くらいまで肥料が効いておくようにされたら良いのでは。6月7月と肥料が

   効き過ぎますと花芽が付きにくくなるのではないでしょうか。この点に関して勉強
   不足ですので学んでいきたいと思います。皆さまの良い結果を期待しております。
   


@白孔雀玉之浦との交配

古金襴、乙姫、 王将

百合蝶、 越天楽

椿姫

津黒

紅栄

黄鳳

凹脈金花茶酸豆金剛院との交配

庭の椿と友の浦椿について

  私はこの友の浦の花をカタログで見ました時八重の豪華な花で今までにない
  玉之浦系の花であると思いました。しかしながらすぐに求めることはせずに色々な

  人の意見を聞きながら判断しようとしました。何故ならば、今までの玉之浦系の
  白覆輪の出方が数種類を除いてはほぼ同じ傾向ををたどるからでした。八重の

  白覆輪が出現したという話題性もさることながら咲き出しから最後に花が散るまで
  白覆輪や花形の様子をすべて観察したいと気持ちが強かったからです。1〜2年

  遅れましても太い台木に接木しますと秋までには何十という穂木が手に入りますので
  それほどあわてないことにしております。知人の友の浦を購入されました人や販売店

  の人、生産業者の方々にお聞きしましたところ総合的に良い花ではないかという感想
  でした。一つだけ私が注目しましたのは白覆輪の出方と3月〜4月にかけて白覆輪が

  少しづつ薄くなり、あるいは全く消滅しないかということでした。この点に関しましては
  玉之浦系椿全体に同じ傾向が見られるようです。今後の課題は新しい色合いの椿を

  作出していくことではないかと思います。玉之浦椿とあらゆる品種の椿との交配をされると
  おもしろいかもしれないですね。予想しながら交配することも大事ですが、手当たり次第

  交配しながらあっといわせる花を作出してみたいと考えております。
  


友の浦− 知人の撮影

友の浦− 今年の接木
現在知人よりいただいた友の浦の穂木を

今年5本接木しました。今殆どが弓なりになり

芽を伸ばし始めました。写真は私の知人が

撮影したものです。

庭の花と接木、種子蒔き等

    昨日も侘芯花をご紹介いたしましたが今日も玉之浦二世の枝に
    侘芯花が咲いておりました。時期はずれですので出やすいのですね。

    皆さんの庭にも咲いているかもしれません。印をつけて来年同じように
    咲くか観察されると楽しみだと思います。種子接ぎも発泡スチロールに入れて

    家の中の陽だまりで管理しております。タケノコ芽を利用しましたので上手くいくか
    不安です。いよいよ接木の芽が伸び始めてきました。相当太い台木は最上部は

    3〜4本接木をして枯れこむのを防いでおります。全部最上部でなくともある程度
    周囲に接ぐ必要はあります。太い台木に接ぐときは巻き込むのに時間がかかります

    ので3〜4回内側に切り込みを入れて、なるべく中心に近い方に接木をされると良いですね。
    割り接ぎでもいいかと思いますが堅いですので、切り接ぎで少しづつ内側に切り込んでいく

    切りやすくなります。いよいよ接木の芽が伸び始めてきましたね。温室のない接木ですので
    毎年車庫の下とか玄関先に置いて管理しております。芽が伸びてきますと気分がよくなります。

    南京ハゼの種子の芽が伸びてきました。ハゼの中では南京ハゼと夏ハゼが好きです。
    さらに、凹脈金花茶との交配が成功したらしく思えます。全部で4つ種子がついています。
    


侘芯花− 玉之浦二世の枝

種子接ぎ

太い取り木の木に接木

太い取り木の木に接木

南京ハゼの種子

庭に色々な種子を蒔く

凹脈金花茶との交配

つくばねうつぎ


庭の花と侘芯花

  昨日木陰で咲いています小さな花を見つけました。挿し木苗の森部赤ヤブ
  5年生苗でした。その一番下の枝に極小輪の侘芯花が咲いておりました。

  大きな木を切ったり、衝撃を与えたり、時期はずれに侘芯花が見られるとの
  ことですが2〜3年様子を見なければ固定するかどうか分りません。

  森部赤ヤブ椿はきれいな花ですので来年また咲いてくれることを期待して
  楽しみにしています。 今日は先日ご紹介しました大賀蓮の種子から芽が

  いっぱい出てきましたので色々な鉢に分けて植え込みました。毎年蓮の種子
  の芽を出しておりますので来年当たりは管理できなくなるのでは。

  本日は青海白、 源内牡丹をご覧下さい。青海白は20年、源内牡丹は6年
  入手以来経過しております。いずれも庭木に接木してありますのでなくなる

  ことがなく毎年花を咲かせてくれます。鉢で全品種を管理することは難しい
  ですね。 今日も種子接ぎを少ししました。6月まで時々試すつもりです。


侘芯花

青海白

源内牡丹− 香川産

が芽をだし黒土に植え込んだ様子


庭の花と種子接ぎ

   今日はコウベ カメリア ソサエティの種子接ぎを参考にさせてもらい
   初めて種子接ぎをさせてもらいました。時期的に早いかなと思いましたが

   まだ芽が膨らんでいない穂木を探して30本程接いでみました。椿の種子は
   沢山ありますので6月まで継続して接いでみたいと思います。この4月から

   6月までこの種子接ぎが出来れば3月から4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月
   継続して接木が出来、その間に挿し木でも増やせることができます。

   自分で経験してみなければ自身が得られませんのでこの3ヶ月で種子接ぎ
   の技術をすべて習得したいと思います。この種子接ぎは挿し木の延長線上にあり

   胚乳から養分が得られるために根が出やすく成功率が高いのではと思います。
   そこで、今年の9月以降に椿園にいかれ椿の種子を採取されることが大事ですね。

   私が目指しておりますすべて自分の手で台木を作る意味において種子の採取は
   欠かせない大事な要素になると思います。テープを使用しない接木とともにあまり

   費用をかけない椿の増殖を考えております。本日はサン・ソング、 白眉をご覧下さい。
   @の接木は大変便利です。1本の木に20〜35品種位は接いでありますので、保存の

   面で管理しやすい。どの椿が何処にあるかすぐ分ります。県別にもなっておりますので
   接木をするとき穂木を見つけやすい。 ご覧のようにたったの1本で伸び放題でいくらでも

   穂木が得られます。自分の庭に植えてあります椿の木を整理することができ、家族から
   大変喜ばれました。今まで楽しみましたので家族のための庭作りに取り組みたいと思います。


@1本の木に20品種位接木

種子接ぎ

サン・ソング−千重咲き

白眉−愛媛県15年以上経過

庭の花と挿し木、接木

   以前挿し木についてお話いたしましたが、昨年試しましたところ
   ボールペンから親指位の太さの挿し木が成功いたしました。

   @の写真ですがあくまで実験程度のつもりでしたが、今年は本格的に
   挿し木による台木作りに挑戦するつもりです。おそらく10cm〜15cmくらいの
  
   長さで葉の数は5〜6枚だと思いますが殆ど半分にきってあると思います。
   少し大きなポリ袋に入れて日陰に置きます。次にAの写真はテープで巻いて

   ローソクを垂らした接木です。Bの写真はテープを使わずにローソクを垂らした
   だけです。この接木ですと時間的には非常に早く接木ができますね。百合椿

   をついで芽が動き出しました。割り接ぎで少し深く切り込みを入れて穂木を差し込んで
   ローソクを垂らすだけです。今年は1年目で使える挿し木の台木作りとテープを使わない

   接木、実生の変化にとんだ台木作りに取り組んでいこうと思います。本日は白手香
   備中、 桃豊をご覧ください。
   友の浦椿に関しては知人が接木苗を購入いたしましたので花を見にいきました。
     白覆輪が安定していまして、最後まで白覆輪が見られるとのことでした。

     ある生産者の人にもお聞きしましたが玉之浦系の花の中で、白覆輪に関しては
     心配なく楽しめる椿であるとのお話でした。


@挿し木

A接木− 友の浦

B接木− テープを使わず接木

白手香ー北九州産

備中− 岡山産

桃豊− 香川産

庭の花と接木や台木作り

   今日庭の梅の接木を見ましたら完全に芽を伸ばしていました。実生の種子も
   芽を出し始め、梅園の緋梅性、 野梅性、 青軸性等の種子も芽を出し始めました。

   取り木をしました台木に10本と5本接いだ芽が動き出してきました。さらに椿の種子
   もポリ袋で一度曲をつけて、鉢の中でさらにポリ袋と同じようにミズゴケを被

   せて曲を作り、その後鉢植えに網を被せてもう1回曲を付けたいと作業をしております。
   人工的にはなかなか曲を付けることは難しいと思われますので種子が芽を出し始めた

   時期を狙いポリ袋の中で数回曲を付け、さらに鉢の中で2〜3回曲を付けたいと考えています。
   ポリ袋の中だけでも相当曲の良い台木が得られる感じがしましたが、さらに鉢の中でも同じように

   曲作りに励みますと、数十本はこれが台木かと思えるような素晴らしい台木ができるのでは。
   さらに今日はお茶の木を2本切って接ぎ台にしようとして鉢に植えました。相当太いので20〜30本

   はこの夏に接げるのではないかと期待しております。最後に庭木の黒松を自分で盆栽仕立てようと
   剪定をしてハリガネを巻いてある程度の形にしました。幹は荒肌性でよく見事に割れております。

   3〜4年後にはある程度見られる木になるのでは。お茶の木の場合接ぎ穂と台木の親和性が問題に
   なるかもしれませんが試してみたいと思います。
 
   


名前不詳

梅の接木

お茶の台木

取り木の接木

取り木の接木

梅の接木

鉢に植えさらにミズゴケを被せて曲作り

庭木の黒松を盆栽に仕立てているところ


庭の花と接木について

   早いものですでに4月18日。 皆様の接木はいかがですか。葉が落ちたり、
   芽が落ちたりしていませんか。接木自体はそれほど難しいことでは

   ないと思います。接いだ後の管理が成功するかどうかを左右すると思います。
   接木ナイフもそれほど高価なものでなくとも影響ないと思います。

   時々お話いたしますが、私が接木で大事なことは、
     @ 接木する前に必ず台木を鉢に植えて準備しておくことと

     A 接木後の管理にあると思います。

   私みたいに庭の狭い場所で接木をする場合は鉢に植えてある台木に
   接木するのが最も適していると思います。@Aの細かな注意点については

   今まで私の知る限り述べてまいりましたが、穂木や台木の切り口を乾かさない、
   形成層を合わせる、接いだところに水をかけない、日陰の明るい場所に置く

   等色々あるかと思います。いずれにしましても@はとても大事な要素であります。
   6月下旬から接木の季節になりますので色々試されてください。

   本日はムーン・ライズ、 黄基94、 と私の庭の花をご覧下さい。春はいいですね。
   色々な花が咲き乱れて。 熊谷草がついに咲き始めました。また玉之浦の実生花も

   咲き始めております。花弁の外側が少し赤く、内側が白色です。2〜3日後には開花
   した花をご覧いただけると思います。

   


ムーン・ライズ−ヌッチオ農園より

錦麒麟

黄基94

玉之浦実生花

熊谷草

フリージャー

モッコウバラ

あけびの花


   
   


庭の花と植え替えについて

   4月も中旬になり椿の花もそろそろその盛りを終えようとしております。
   皆様の家では椿の肥料や植え替えは終わりましたでしょうか。

   肥料は固形の油粕で良いと思います。それから植え替えはこの時期になりますと
   少し遅いかもしれません。

   植え替えが必要な場合は6月まで待ってみたら良いかと思います。あるいは
   秋の10月にされたらどうでしょうか。芽が膨らんでいたり、芽が開いたりしている

   時は植え替えはしないほうが無難かと思います。せっかく育っている苗を枯らしては
   がっかりしてしまいますので。昨日お話しましたチャドクガには注意を払ってください。

   本日は庭に咲く花をご覧下さい。( まだ沢山咲いておりますが花自体の
   美しさがなくなってきているように思えます。新花が咲きましたらご覧いただきたいと

   思います。)


まほろば

陽の岬

津黒

琉球白妙

夢の古里

こがねゆり

盆栽− 瑞祥

盆栽− 瑞祥


庭の花とチャドクガ

   この暖かさで私の庭でチャドクガが発生しました。全体で2箇所でしたが
   いつもより早い気がいたします。私は手で葉を取って足で踏みつけております。

   下の写真のように葉の一部が黄ばんでおり、すぐ分ります。葉の裏に沢山かたまって
   いますので葉を切り取って焼却するか足で踏み潰してください。これから4月の下旬

   まで椿の葉をよく観察して葉の色が変っていましたら葉裏を調べてください。
   見つけましたら消毒せずに葉を切り取って処理すれば大丈夫だと思います。

   時々椿の木を観察して調べてください。 気づかないでおりますと大量発生しますので。
   本日はハネムーン、 エレインズ・ベティ、 ナイト・ライダー、 白孔雀をご覧下さい。

   白斑孔雀、 白孔雀など孔雀椿はいい椿ですね。この白孔雀椿と色々な椿を交配しますと
   今までにない素晴らしい椿が誕生するのでは。今日玉の浦を試してみました。種子が

   できるかどうか。少し自身があります。何故ならば、先日凹脈金花茶と浅茅白を交配させましたら
   種子が出来少しずつ大きくなっているからです。失敗を考えないで何でもやってみることですね。
   


ハネムーン

エレインズ・ベティ

ナイト・ライダー

白孔雀

葉表− このようになっています。

葉裏− 一箇所に集まっています。



   


庭の花と種子の工夫

   昨年の椿や色々な種子がポリ袋の中で芽を出し始め色々工夫をして
   いかに2曲、3曲の味のある樹姿を作ることが今後の課題ではないかと

   思っています。C  のように一度ポリ袋の中で曲をつけて、さらに鉢の
   中でも2重3重に工夫を凝らし曲作りに思案しております。松柏盆栽では

   三腰の松という言葉を聴きますが、いかに良い曲をつけて頭の部分が
   お辞儀をしている状態に作り上げるか時間がかかるかもしれないですね。

   いずれにしても素人の楽しみですので、ある程度の作品でいいかと思っております。
   昔は瑞祥を趣味にしていましたが今では2〜3本あるだけです。でも色々な知識が

   今役に立っているのではないかと思っています。本日はうみないび、 ベラロッサ等を
   ご覧」下さい。


   うみないび→石垣島のホウザンつばきから選抜、王女の意味とのことです。


うみないび− 沖縄産

ベラロッサ− ヌッチオ農園

白孔雀− 野口氏作出

C椿その他の種子

庭の花と挿し木等

   以前挿し木について少し述べたことがありますが、 下の挿し木苗は昨年の夏に挿した
   苗です。挿した当時よりも倍以上成長し、さらに夏と秋に芽を伸ばすと思います。

   おそらく2年目では秋までに20cm〜30cm位にのびるのでは。(管理さえうまければ)
   普通は挿し木をしました10月から3月ごろまでに1本1本植え替えをすれば良いのですが

   2年目の10月に植え替えをする予定です。(管理が大変ですので)今年の秋にはこの
   挿し木の苗から接ぎ穂ができますので、挿し木をしておくことは大事ですね。接木と違い
 
   数多く苗が生産出来、 台木もいらないし、管理もしやすいですね。500本位の挿し木ならば
   一日で可能かと思います。 今日は昨年実生の台木に接木した苗木を写真に撮りました。

   初めての経験ですが、中には少しは曲があり小品の苗木として見ごたえがあるのでは。
   今年は数多くの実生の台木を色々な鉢に植えましたので2〜3年後にはいかに管理するか
   
   困ることになるかも。今日咲いております玉之浦の実生花(春節)は白覆輪が見事ですね。
   平均して白覆輪が出ております。今のところ玉之浦系の花ではこの春節が最も安定して

   白覆輪が見られるようです。( 私が集めております玉之浦系の花の中では)


昨年の挿し木苗

実生の台木に接木−白孔雀

実生の台木に接木−白孔雀

実生の台木に接木− 紅栄

春節− 五島

九曲− 台湾椿
実生の台木に接木に関しては五島の岩永氏の解説

つばきの椿さんブログを参考にして試させて

いただきました。面白い曲の台木作りが大事ですね。

庭の花と接木の準備

  接木が終わりまだ完全に芽が伸びきらないうちに7月以降の接木の準備
  のお話ですが、特に夏の接木では台木が鉢に植えられていることが大事

  ですね。実生の2〜3年の台木では上げ接ぎも出来ますが、それでも鉢に
  1本1本又は何本か植えられているままで接木をされた方が良いかと思います。

  庭やどこかに小指から親指位の太さのサザンカか椿の木がありましたら鉢に
  植えて7月からの接木に備えてみたらいかがでしょうか。

  今日は車で椿園を見学しましたが、この時期は椿の花の美しさよりも春の植物の
  花のほうが美しく感じられるのですが。私の庭の椿の花もまだ咲いておりますが

  本来の美しさではありません。でも、半年間も楽しませてくれましたので感謝しなければ。
  


エレガンス・シャンペン

ひな桜

雪舟

玉の糸


庭の花と花の色合い

   昨日も少し述べましたが赤色や紅色の品種の花の色合いは3月までの
   色合いと違い比較的多くの花が暗黒色に近い色になるようです。

   これはおそらく日照量の関係かと思います。また花の大きさ等も変化がある
   ようです。この時期の花の写真は本来の花の色合いを正確にご覧

   いただけないことがあると思います。時々知人が来まして凄い色の花ですね
   と言われますが、私なりに説明してこの時期の花色の様子をお話いたします。

   人間も植物も歳を重ねますと色々変化し、最後には皆に喜んでもらえるような
   花を咲かせ、おいしい実をならせたいものですね。以前紫の花色について

   お話いたしましたが、やはり樹齢に関係していて20年後、30年後には見事な
   紫の花を咲かせるようです。四季の変化と美しさ。私たちもそのようでありたいですね。

   本日はエレガンス・シャンぺン、 昨年発見しました抱え咲き椿、つたの細道白花
   黄の旋律をご覧下さい。色々新花を見つけておりますがなかなか良い抱え咲き椿は

   見つかりません。今年の最大の発見はこの抱え咲き椿と今までにない強い香りの花の
   発見です。色々発見されておりますがまだまだ探せば見つかるものですね。
    


エレガンス・シャンペン

野生椿− 抱え咲き椿ー 大輪

つたの細道白花

黄の旋律


   


庭の花と蓮の種子等

   本当に暖かくなりましたね。接木の管理はいかがですか。
   庭では最後の花が咲いていますが、本来の色合いが出ておりません。

   撮影するにはあまり良い時期ではないと思います。今日は色々な種子の
   芽が出てきましたので、 いかに曲を付けるか工夫をしました。また、蓮の

   種子が芽を出し、さらに熊谷草も咲き出そうとしております。1年の中で最も
   楽しみな季節になりました。今年は皆様も挿し木で台木作りに挑戦してみて

   ください。小指から親指くらいまでの挿し木は成功すると思います。
   10cm〜15cmくらいの長さに切って、葉の数も5〜6枚つけて試してください。

   その時はある程度の大きさの鉢に挿してポリ袋で被せて管理してみてください。
   普通の挿し木ですと台木として3〜4年かかりますが、小指から親指位の太さですと

   1〜2年で台木として使用できます。本日は白玉唐子、 ラッキー・スター等をご覧下さい。


白玉唐子− 松江の椿

ラッキー・スター

蓮の種子から芽が出始めました

熊谷草も数日で咲くかも


庭の花と1月の接木の成長具合


   今日は兄が1月28日に接いだ紅栄と旅情が2ヶ月足らずで見事な成長を
   しました。家の暖かな明るい室内において管理したとのことですが、実に

   見事な伸長ぶりであります。これで、今年あと2〜3回伸長するのではないかと
   思いますが。この方法で接木をされますと年間で何十本という穂木がとれ

   9月までには完全ないっぽんの木に成長しているのではないかと思います。
   私が接ぎました穂はまだ弓なりになり少し動いて状態です。このまま消毒、

   肥料などきちんと管理すれば1年以内には普通の接木の何倍も成長をする
   ことと思います。さらに秋までには接ぎ穂が何十本も取れて接木が出来るのでは

   ないかと思います。全くの素人で、暇をもてあましているときに接がれた穂が
   こんなにも成長し、これからの接木の参考になるのではと自分自身喜んで

   おります。本日は絞り羽衣、 桜貝、 飛天、等をご覧下さい。
    


1月接木

1月接木

絞り羽衣

桜貝

飛天


庭の花(4.8)

  この時期になりますと、ある地域を除いて接木は遅いかもしれません。
  新潟の人に聞きますとまだ接いでも大丈夫だというお話でした。

  そこでどうしても増やしたい品種や突然穂木を入手しましたら挿し木を
  されたらいかがでしょうか。この時期に挿し木はあまり適期ではないようですが

  50〜60%位の確立で成功するのではないかと思います。枝の上部にあります
  タケノコ芽を捨てて、まだ伸びていない小さな芽を挿し木にします。

  6月下旬まで待てばいつでも挿し木が出来、成功率も高いので、この4月に
  挿し木する意味はあまりありませんが、それでも楽しみに試されてもいいですね。

  いつ、どんな時に穂木が手に入るか分りませんので1年中あらゆる事を試されて
  いくうちに自然と新しい発見があるものだと思います。好奇心と挑戦があればこそ

  わくわくする明日が待っているのではないかと思います。本日は紅福篭、 玉の糸
  等ご覧下さい。この時期になりますとさすがに白覆輪は少ないですね。


紅福篭

夢の架け橋

春節

玉の糸


これからの楽しみ→取り木による台木作りや苗木作り

    わたしはこの春、庭の木を剪定しまして殆どの庭木は1mくらいの高さにしました。
    ですから、各枝に咲く花は半分以上枝を切ってしまいました。今までのままにして

    おきますと、夏には手が付けられなくなり、庭としてのイメージが損なわれるといつも
    家のものに怒られていました。接木、挿し木で増やしてあります品種は腕の太さ位の

    木でも5〜6本切って空間を演出しました。5〜6本に接木してあります品種の数は
    50品種にもなるかとおもいます。ほんとに小さく剪定しましたので花付は悪く写真を

    撮るにしても1〜2個しか咲きませんので外で撮影しますのでなかなかうまく撮影
    できません。今までは花びらを取って家の中で撮影していたのですが、自然交配を

    考えておりますのでわずかな花を取ってしまうわけにはいかないのです。さて、
    これからの楽しみで最も大きなものは取り木による台木作りや、良い品種の木ならば

    曲のよい場所に取り木をかけて、挿し木ならば10年かかるところを1年で出来るわけですから
    こんな楽しみはありませんね。少し大きな木がありましたら曲のある小指から親指位

    太さの変化のある枝に取り木をかけて9月の下旬には根が出ているとおもいます。
    良い品種の取り木ならばそのまま盆栽として、あまり形がよくなければ台木にして

    利用出来ると思います。この取り木による台木作りや盆栽作りは数ヶ月あるいは1年
    以内で出来ますので是非ためされて楽しみ方を増やされるといいですね。

    挿し木、接木、 取り木、 種子の利用など楽しみ方は沢山あり、一年中たのしめますね。
    4月以降は取り木のチャンスです。9月にはその取り木の台木に新花を接ぐこともできます

    その時期、時期に出来ます楽しみを是非生かして限りない椿への愛情を持ち続けてください。


庭の花と梅の新花と台木作り

   今日は昨年自分の好きな品種の梅の種子を採取して、ポリ袋
   に入れ曲を付けた後3月の下旬に鉢に入れ、再びミズゴケを

   かぶせて曲を付けております。新花を目指している品種は
   緋梅性、青軸性、 野梅性など20品種位です、小梅や枝垂れ性

   の梅も実生で試しております。本日は五箇山絞り、 タマ・ピーコック
   東林寺、 久田紅をご覧下さい。久田紅は東京の園芸店で入手して

   20年以上経過しております。詳細はよく分かりません。東林寺も4年
   前に入手しました。

   白斑や絞りの花はウイルスにより表れると思いますので毎年全く
   同じ色合いの花は見られませんね。同じ枝でも白斑の出方は違い

   ますね。これからは接木や実生の種子の成長、挿し木、取り木等
   楽しみがありますね。色々試されてください。


五箇山絞り

五箇山絞り

タマ・ピーコック

東林寺

梅の新花

梅の台木作り

久田紅


庭の花と接木後の管理

   接木後の具合はいかがですか。明るい日陰におかれていますか。あるいは
   寒冷紗をかけて調節されているでしょうか。あっという間に全滅してしまった

   ことがありますので。 特に仕事に出かけているときには気をつけてください。
   4月になりましたので時々台木から芽が出てきましたら取るようにしてください。

   接いだ芽が伸びるまでは鉢に水を与えることはないと思います。よほど乾いで
   これはいけないと思いましたらポリ袋の下から水を与えてください。あるいは

   私が使用しております衣装箱等の中に水を入れて越水されてもいいですね。
   6月になりましたらポリ袋を取る時期が最も大事になりますので、その時また

   お話したいと思います。本日は最小白花、 陽の岬、 貴美等をご覧下さい。
   陽の岬は本当に素晴らしい花だと私は思います。以前紹介いたしましたが

   @のままで最後まで殆どこの花形を崩しません。来年は仮称陽の岬Uをご覧
   いただけると思います。ほんの少し違うとのことです。
   


最小白花

@陽の岬

ベティーズビューティ

貴美


 庭の花と白斑、絞り、 覆輪


  いよいよ4月になりました。椿の色合いも少しずつ褪めていくように思います。
  取り木に接木をしましたが、太い台木ですので上部に3本、途中に4〜5本接いであります。

  太い台木に接木される時、 最上部を斜めに切り、3〜4本ぐるりと接がれ、なるべく内側
  に(堅いですので2〜3回切り込みを入れる)接ぎますと巻きが早いと思われます。

  以前椿の花で私たちを悩ませるのが白斑や、絞り、それに覆輪の入る花のことをお話
  しましたが、カタログの色合いとだいぶ違う花が咲いて購入されましたお店に問い合わせ

  をされたことはありませんか。同じ枝からでも違う色合いの花が咲くことがあります。
  花が咲きましたら最も安定した色合いの枝に印をつけて、その穂を接木や挿し木を

  されて増やされてはどうでしょうか。それでも完全にはいかないと思います。白斑や
  絞り、それに覆輪の入る花はそのような特徴のある花であると感じます。

  本日はだいだい、 さぬき岩根、 はにかみ等をご覧下さい。
  

  だいだい→ 淡黄、 一重、 中輪、 金花茶との交雑種

  讃岐岩根→紅地白斑、 八重咲き、 中輪、 香川産

  はにかみ→濃紅色、 一重、 小輪、 五島産


取り木に接木

取り木に接木

だいだい

玉の八重曙

プリンセス雅子

讃岐岩根

紅栄

はにかみ


 庭の花と葉挿しのその後

  3月も今日で終わりですね。私も今日まである程度庭の片付けや鉢の整理
  接木や挿し木の肥料、欄類などの消毒、 色々な種子の鉢植え等終えました。

  今日は昨年試しました葉挿しを鉢から引き抜いてどんな状態か観察しました。
  根が完全に出ているのは1本だけで残りはカルスを巻いて白いカルスが盛り上がって

  根を出す準備かと思えますが。この状態ですと7〜8月までにはすべて根が出て来る
  のではないかと思います。その後が問題です。いつ葉芽を出してくるかということです。

  そこで昨年考え付きましたのが、接木の出来ない短い接ぎ穂でこれはどうしても
  増やさなければならない品種は葉挿しをするのですが、葉芽ををつけたままナイフで

  薄く切り取り挿す方法です。この方法は普通の挿し木と理論的には同じですが1本しか
  接ぎ穂が取れなくて残りの1枚の葉を利用出来、接木と挿し木二つの方法で

  珍しい品種を育てることが出来るのではないかと思います。穂木が沢山ある場合は
  葉挿しをする必要はありませんね。また、葉が一枚あればいいわけですので普通の挿し木

  で1〜2本しか出来ない場合でも5〜6枚の葉挿しができ、芽が付いていれば根が出やすく
  翌年の成長も早いのではないかと思います。芽を付けた挿し木は普通の挿し木と同様に

  芽が動き出しております。昨年は30枚ほど葉挿しをしましたが90%以上うまくいっております。
  本日は実生花、玉シグレ、 黒百合をご覧下さい。


カルスの状態― 黄の旋律

カルスに新しいカルスが見られます

同様に新しいカルスが出来ております

根が出ておりますが、これは葉芽
つけております。芽のところに養分が
あり根が出やすいのではないかと
考えられますが。いかがでしょうか?

実生花

実生花

玉シグレ

黒百合


  

 庭の花と夕日

  いよいよ3月もあと1日となりました。今日兄が昨日ご覧いただきました夕日
  の花を見ましてとても気に入った様子でした。小輪の黒味がかった赤色で

  この時期にしては人目を引く花と言えるのではないかと思います。
  接ぎ穂を持ち帰りました。私の家にあります品種は保存するためにも

  何箇所かに植えていただくことが大事かと思い、兄や妹、 椿の趣味家の
  庭にも接いでもらっています。 お互いに楽しめますし、品種を絶やさない

  ためにも大事なことですね。本日はきぼう白覆輪羽衣をご覧下さい。

  白覆輪羽衣→桃地紅縦絞り、 白覆輪、 蓮華咲き、 中輪

  きぼう→淡クリーム色、 一重、 筒咲き、 中輪、 金花茶交配種


白覆輪羽衣

きぼう

ご覧いただきました夕日


庭の花と挿し木苗の置き場所

  今日は蓮を植えたり庭の花等を植え替えたりしました。蓮は大きすぎるため
  普通の鉢に入らず衣装箱に植えました。接木や挿し木の状態を見ましたが

  順調のようです。挿し木衣装箱に入れたまま管理しましたら芽の出方が
  早く、ほとんどの苗木が葉を広げようとしています。いかに寒風が椿、特に小さな

  苗木などには影響を及ぼすか感じました。ですから接木の場合も昨年の8月以降
  の場合には今年の6月末頃までポリ袋をかぶせておいたほうが成長にはいいですね。

  その時は勿論ポリ袋は上部と所々に穴やナイフで切り込みを入れておく必要があります。
  ポリ袋の場合には芽が出始めて徐々に穴を開けて様子を観察しますが、ポリ袋の上部

  を開ける必要があると思います。暖かな空気が上に溜まるからです。3月も終わりに
  なろうとしております。椿の花もそろそろ見頃は過ぎて、これからの楽しみは挿し木や
 
  接木等の成長具合、4月に咲く花の観賞かと思います。本日はドリーディー、 や玉之浦の
  実生花、 それに接木、挿し木、蓮、 クリスマスローズをご覧下さい。

  ドリーディー→ 赤、 唐子咲き、 大輪、 


琉球白妙ー 昨日不鮮明でしたので

ドリーディー

玉之浦実生花

玉之浦実生花

接木


挿し木

クリスマスローズ


庭の花

  今日は蓮( 大賀蓮もあり)の実を一部剥き芽を出させる準備をしました。
  大変堅いので時間がかかりました。色々な花の種子ですので花が咲くのが

  楽しみです。2〜3年で花が咲くのではないかと思います。本日はパークス・オレンジ
  ライラナフ、 夕日、 琉球白妙をご覧ください。夕日は整った良い花ですね。

  パークス・オレンジ→淡桃色から移り白、 一重極小輪

  ライラナフ→桃色、 八重咲き、 大輪

  夕日→暗紅、 一重、 長筒咲き、 小輪― 私の好みの花です

  琉球白妙→ 白色、 千重咲き、 中輪


蓮の実

庭の椿

パークス・オレンジ

ライラナフ

夕日−今この色合いです。

琉球白妙

庭の花

  皆様の接木はどのような具合でしょうか。初めての方は成功されるといいですね。
  これからまだまだ何回もチャンスがありますので試されてください。

  今日はほぼ接木、 植え替え、 庭の整理等が終わりましたので、最後に金花茶の
  交配を試しました。 たまたま原種の金花茶が咲いておりましたので数種類の今咲いて

  います浅茅白、 畦別当、 こがねゆり、 初黄等に交配をしました。庭での交配ですので
  成功すかどうか分りませんが昨年は10品種以上うまくいきました。こがねゆりと初黄

  が成功してくれるといいのですが。本日は白虎、 青梅小紫、 玉シグレ、 それに山ボケ
  をご覧ください。山ボケもなかなか風情がありいいものです。玉之浦系の八重花は外側だけ

  白覆輪が残っています。この時期になりますと紅花等も薄くなってきますね。青海小紫は筒芯
  のまとまりのある花だと思います。肥料等も忘れないでください。

  白虎→白地紅縦絞り、 八重、 大輪、 桜葉

  青梅小紫→鮮紅色、筒咲き、 筒しべ、小〜中輪 

  玉しぐれ→ 紅地白斑、 八重、 中輪


白虎

青梅小紫

玉しぐれ

山ボケ

庭の花と春の息吹

  今日は再び寒さが戻り東北地方では雪が降っているようです。
  しかしながら春の足音はすぐそこまで来ているようです。庭を見ますと

  一人静、 アケビ、 熊谷草、 牡丹、 芍薬、 ネジ花等が大地から
  芽を出して春の気配を強く感じます。熊谷草は栽培が少し

  難しいと聞いておりましたが毎年増え続けております。山の土を使い、夏には
  決して陽の光には当てないように言われて、さらに肥料も施さないように注意

  しております。今年は倍近く増えました。秋ごろまで葉を落とさないように管理
  するよう指導を受けました。大賀蓮もかなり増えました。色々楽しみです。

  本日は現殊院、 出雲香、 桜司をご覧下さい。

  現殊院→ 濃紅、一重、 花弁は長く中輪、福岡県より入手 

  出雲香→ 淡桃、 一重、 極小輪、 出雲大社ヤブ × ハルサザンカ

  桜司→ ピンク、 一重、 平開咲き、 福岡産


一人静

アケビの花

熊谷草

ネジ花

蝋梅に巻きつくアケビ

現殊院

出雲香

桜司


庭の花

  庭木の芽が動き出してきました。そろそろ接木も品種によっては終わりに
  なろうかとしております。4〜5年前に実生の種子を蒔き花が咲くように

  なりましたが、誰もが綺麗だなと思う花の種子は期待していた美しい花が
  見られるように思います。これだけ多くの品種があり、さらに毎年新花が

  出てきますと同じような花が沢山あり、品種の見分けがしにくい状態がある
  かもしれません。番号や名札やノートにメモしてきちんと整理しておかねば

  なりませんね。それにしましても、感動を覚える花を見ますともっと良い花を
  持ちたいと言う気持ちに駆られます。きりがないですね。

  本日は貴美子、 凹脈金花茶、 松峰山、 マウイをご覧下さい。

  貴美子→淡黄、 一重、 ラッパ咲き、 葯は退化、 小輪、 

  凹脈金花茶→ 黄色、 一重、 極小輪

  松峰山→ 濃紅色、 一重、 ラッパ咲き、 筒しべ、 小輪、花仙山の自然実生


貴美子

凹脈金花茶

松峰山

マウイ


  庭の花と取り木に接木

  だいぶ太い取り木の台木にこれは保存しておかなければと思う品種の
  接木をいたしました。以前ご紹介いたしましたが根が100本以上出て

  おり、相当太い台木です。1本の台木にまとまっておりますので、接木や
  品種を探すのにとても便利です。いつものようにテープで巻いてローソク

  を垂らすだけです。胴接ぎの場合は葉を全部テープで巻く方法もありますが
  ローソクを使用しますと水滴が中に入りませんので葉を巻きません。

  本日は白手香、 鎮信、 三春をご覧ください。三品種とも良い花ですね。



取り木に10本と5本の穂を接木

白手香

鎮信

三春


庭の花と鉢植え

  今日も接木を少ししました。気がついた品種を保存しておくためです。
  松江の夕照やエレナ・カスケイド等です。夕照は黄泉の銀花の正常花

  固定したものです。黄泉の銀花は黄泉の国に存在し銀花とは白芯を意味するそうです。
  夕照は私の好きな花です。本日はマウイ、 春節、 国宝、 小泊をご覧下さい。

  また、昨日植え替えました椿やこまゆみ,にしきぎ等もご覧下さい。

 マウイ→白、半八重、唐子咲き、 大輪、 Konaの枝変わり

 春節→赤字に白覆輪、 一重、小〜中輪、五島産−この時期にまで白覆輪が安定している。

 国宝→黒紅、 一重、 筒〜ラッパ咲き、 筒芯、 中輪, 新潟産

 小泊→ 紅、 長筒咲き、 一重、 四弁花、 五島産


マウイ

春節

国宝

小泊
全部100円鉢です。鉢に植えますと
成長が遅れますが、花が早く見られる
のではないかと思います。

2年生、3年生、4年生、5年生とそれぞれ
苗木を育てていつでも花が見られる
状態にしておきたいと思います。
今年から来年にかけて実生や挿し木の
台木に根接ぎをしまして2000本の小さな

鉢植え用の苗木を作りたいと考えております。
問題は曲のある台木を確保出来るかどうかです。

幸いにも3月に2000本くらいの実生の苗を
鉢に植え替えましたので一安心です。台木さえ
あればいつでも接木が出来ますので。少し太く
して接ぎたいと思います。


 庭の花

昨日と今日は昨年の実生台木に接ぎました苗木を鉢に植えました。
鉢はすべて100円ショップとネットで購入しました。そのうちのいくつかは

湯呑み茶碗で、ドリルで穴を開けました。70鉢位植えたかと思います。
近所に100円ショップが2〜3店ありますので大変便利です。

本日は2回目ですが百合蝶、 大洲天ガ下、 紅玉、 こがねゆりをご覧ください。

  百合蝶→明桃色、 底白、 一重、 ラッパ咲き、 小〜中輪

  大洲天ガ下→ 紅色に白斑、 一重、 ラッパ咲き

  紅玉→ 濃紅色に白斑、 八重、 宝珠咲き、 中輪

  こがねゆり→ 淡黄、 ラッパ咲き、 小輪、 花付良い


百合蝶

大洲天ガ下

紅玉− 松江産

こがねゆり


庭の花と接木→ 芽が動き出しました

   皆様の接木の具合はいかがですか。もし、うまくいかない時は再び試されてください。
   まだ接木は間に合います。2月の下旬に接木しました芽が少し動き出しました。

   接木されてからの管理がとても大事です。特に日除けによる管理です。外出時の
   強風による失敗が多くありますので絶対に寒冷紗等が飛ばされないようにして

   ください。 本日は松江紫、 黒潮、 紅福篭、 仙人朴伴、 をご覧下さい。
   松江紫は接木しまして5年目ですので時期的にあるいは樹齢の面から紫の

   色合いを期待するのは早いかもしれません。黒潮はなかなか良い花だと思います。
   紅福篭もまとまりのある花だと思います。

   松江紫→濃(紫)紅色、 一重、 ラッパ咲き、 中輪、 松江産

   黒潮→濃紅、 一重、 筒〜ラッパ咲き、 中輪、 伊豆大島産
   
   紅福篭
→濃紅、 一重、 椀咲、 岡山産

接木の芽が動き出しました。

今年は全部で250本くらいの

台木に450本くらいの接ぎ穂

を接ぎました。今年からは管理
 
の面で出来るだけ実生や挿し木

の台木に接木しております。

松江紫

黒潮

紅福篭

仙人朴伴

庭の花と3月21日の白覆輪

   さすがにこの暖かさですので花が次々に咲き出しました。私が観察しております
   白覆輪ですが、下の@タマ・グリッターズは以前お話いたしましたが最も長く

   白覆輪が見られ安定しているのではないかと思います。たまたま私の庭に咲いている
   タマ・グリッターズの接ぎ穂が良かったのかどうかは分りませんが、この時期にしては

   玉之浦系の花では素晴らしいのではないかと思いますが。本日は森松ヤブ、 大の元
   をご覧下さい。森松ヤブは愛媛県から15年以上前に入手しました。

   森松ヤブ→ 濃赤色一重、 小〜中輪、愛媛県産

   大の元→  濃紅、 長筒咲き、 中輪、 五島産


@タマ・グリッタ−ズ

森松ヤブ

大の元

玉之浦の実生花→ 鷺甫(白花)― 岩永 章氏 作出

  4年ほど前に接木しました玉之浦の実生花が咲き出しました。
  五島の岩永氏より送られました穂木を接木しまして大事に育ててきました。

  どんな花が咲くかと待ち望んでおりました花がついに咲き出しました。
  小輪の一重筒咲きです。私自身玉之浦の実生花で白花は初めてですので

  びっくりしました。現在大きく育っており保存するためにあちこちと接木して
  あります。その時一緒に送られましたIwanaga's Dreamも成長しております。

  また、以前ご覧いただきました玉之浦の実生花夢の架け橋の色合いは赤色が
  薄く今まで見ました色合いと少し違うような感じがいたします。五島の岩永氏

  は数多く玉之浦の実生花を作出されておりますが、私の庭でもこれから咲き出します
  花を含めて5〜7位玉之浦の自然実生花を楽しめそうです。販売されております

  玉之浦の交配種も多くなりましたが、これからはあっといわせるような花色の
  玉之浦系の交配種を作出したいものです。人工交配による作出が考えられます。

  以前述べましたかと思いますが何十という違う花粉を一緒に混ぜて交配する方法
  です。どんな花が咲いてくれるか分りませんが期待がありますね。

  まだ接木は出来ると思いますので試されてください。


鷺甫岩永 章氏作出

鷺甫−小輪、筒芯(五島)

夢の架け橋− 桃色に近い感じです


庭の花接木

  今日は取り木の台木に接木をしました。接ぎ穂は40本準備しました。
  だいぶ太い台木でしたので何本も接いでみました。そこで、取り木kを

  これからされますときは、曲がある場所に取り木をされるといいですね。
  小指から親指位の太さで曲がありますと接いで花が咲きますと挿し木では

  感じられない感動を得られるのではないかと思います。取り木では挿し木の
  何倍もの太さと曲のある台木が得られますので。本日は津黒、 おいらん
  
  玉之浦実生花、 炎群をご覧下さい。

  津黒→ 黒紅、 一重、 長筒咲き、 中輪

  おいらん→ 明桃色、 牡丹咲き、 大輪

  炎群→暗紅色、 筒〜ラッパ咲き、 中輪
 
 → 玉之浦実生花は5年目ですが、この時期にしては満足できる白覆輪ではと思います。


津黒ー 良花だと思います。

おいらん

玉之浦実生花

炎群ー 愛媛県より入手

庭の花

  前回は浅茅白の花を掲載しておりませんでした。今日載せましたのでご覧下さい。
  とても良い花です。今日も庭の椿を植え替えました。広々とした感じです。

  今日は兄が取り木の台木を持ってきましたので鉢に植えて接木の準備をしました。
  3月下旬まで接木は可能かと思います。また、挿し木もついでに試されてはと思います。

  本日は専徳庵、 大鐸姫、 酒中花、 後田黒侘をご覧下さい。

   専徳庵→ 明桃色、 一重、 筒咲き、 筒芯、 小輪、 加賀侘助の実生

   大鐸姫→ 紅地に白斑、 八重、 割蕊、 大輪、 香川産

   酒中花→白地に紅覆輪、 牡丹咲き、 中輪、 古典椿

   後田黒侘→ 黒紅色、一重、 中輪、 久留米産


専徳庵

大鐸姫

酒中花

後田黒侘

庭の花

   今日は庭の椿を15本程親戚の庭に植え替えました。少し庭も広くなった
   ような感じです。早速家の者が牡丹、芍薬やチューリップなどの手入れや

   肥料を与えておりました。少し良いことをしたかなと思いました。とにかく今まで
   庭全体が椿でいっぱいでしたので。その後、少しばかり接木をしました。

   この接木はテープで縛らないでローソクを垂らしただけで試してみました。
   台木を少し深く切り込み、接ぎ穂を深く差し込んだままでテープは巻きません。

   昨年も試しました。割り接ぎでの成功率は高いのではないかと思います。
   ローソクだけですので作業が早いです。本日は広清美人、下枇白、肥前百合姫

   浅茅白をご覧下さい。

   広清美人→ 鮮紅色一重、筒咲き、 筒芯、 小輪、 長崎産

   下枇白→ 白色、一重、 長筒咲き、 小輪、 愛知産

   肥前百合姫→ 濃紅一重、 筒芯、 小輪、 長崎産

   浅茅白 → 白色一重、 筒芯、 盃状咲き、 小輪、 対馬産


広清美人

下枇白

肥前百合姫

浅茅白


庭の花

   今日は大変暖かくなりました。接木されましたら必ず日除けが大事ですね。
   雨でも曇りでも日除けをして外出されてください。何回か失敗したことがあります

   ので。かといって、全く陽が当たらない場所もいけないと思います。風等に飛ばされない
   ように管理されてください。この時期になりますと玉之浦系の花は白覆輪が薄れて

   きますので、切ったり捨てたりしないで来年に期待してください。ただし、12月〜2月
   頃までに咲いた花で殆ど白覆輪が見られない場合は、もしかすると残念な結果になる

   かもしれません。下のAのタマ・アメリカーナは殆ど白覆輪が消えかけております。
   3月20日頃まで白覆輪がはっきりと見られる玉之浦系の椿は大事に接ぎ穂や挿し木用に

   保存されておかれると良いかと思います。本日はビル・ド・ナント、 タマ・アメリカーナ
   宮雀、 庄の屋をご覧下さい。


   ビル・ド・ナント→濃紅色地に白斑、八重咲き、大輪

   宮雀→ 明桃色、 一重、 キキョウ咲き、 春咲き

   庄の屋→ 白地に紅の縦絞り、一重、 中輪、 松江産


ビル・ド・ナント

Aタマ・アメリカーナ

宮雀

床の屋

玉之浦系と青い珊瑚礁今日の色合い

  さすがにこの時期になりますと玉之浦系の花は白覆輪が薄くなりますね。
  まだ実生花がいくつか咲き出しますので楽しみにしております。

  青い珊瑚礁が咲き出しましたがいつもよりは色が黒味を帯びてきました。
  いままでは赤い花でしたが、変化が出てきたと思います。紫の花は

  樹齢に左右されるのではと福岡と松江の趣味家の人の意見を述べましたが
  その通りになりそうです。 15年〜20年くらいかかるのでは。ですから接木

  されます時ある程度太い庭木に接木されて紫の花の咲く時期を早められないか
  試しております。桜島黒髪も太い木に接木して本来の花の咲くのを楽しみに

  しております。B実生花は今日咲きだしました。どんな種子でも蒔いておかれますと
  思いもよらぬ花が見られるかもしれませんね。
 


夢の架け橋−玉之浦実生花

青い珊瑚礁

B実生花5年目


庭の花と実生花

 少しずつ暖かさを感じるようになりました。庭に出てみますと、玉三郎の花が綺麗に咲き誇り
 再び写真に撮りました。小輪の筒しべのいい花ですね。育てて15年以上は経過しております。

 家族は早く全部の椿の木を切って欲しいと言っておりますが、どこかに移動するか、人にあげたいと
 思っております。庭に植えてあります品種は殆ど鉢で接木をして保存してあるか、挿し木もしてあります。

 さらに昨年今年と管理しやすいように200〜300種類は鉢に接木をしてあります。庭で家族が山草や花
 を楽しむ空間も必要ではないかと感じております。Bの実生花は5年目ですが八重の筒咲きの綺麗な花

 です。紅栄の隣においてありましたので、紅栄の色に似ており葉も細長です。Cの保存種は鉢に植えられ
 1本の木に20〜30品種接木してあります。今年から花が咲き出しました。来年からはこの花だけでも

 楽しみです。


玉三郎− 愛媛県より

玉三郎− 名前もいいですね

B実生花ー 5年目−楽しみです

C保存種− 約300品種−新花を期待

庭の花と接木の一例

  今日も少し接木をしました。5cm位の高さで小さな鉢に入るように3〜4年生の
  挿し木の台木を使いました。今まで大きな台木に沢山接いでおりましたが、管理

  が大変になりましたので小さく湯呑みくらいの鉢に植えられるようにしました。今日
  接いだ品種は、五島の椿を中心に、白蝶の舞、 津黒、 新世紀、 玉三郎、 

  玉之浦系等の椿です。小さな台木ですと時間がかからず、管理も簡単で楽です。
  本日は菱唐糸、 大谷の勾玉、 神立の紅をご覧下さい。

  大谷の勾玉→ 濃紅色一重、 筒咲き、 筒しべ、 小輪、  松江産

  神立の紅→ 濃紅色一重、 っ筒咲き、 筒しべ、 小輪、 松江産



菱唐糸

大谷の勾玉−花仙山の自然実生花

神立の紅− 11月より咲き出す

接木


庭の花と接木の一例(3.5)

  昨日接木について述べましたが、Cの接木は単にテープを巻いてローソクを垂らした
  だけです。完全にテープで最上部を巻かないでローソクを使用しております。

  胴接ぎもも同じで、接ぎ穂と台木の間の空き間にローソクを垂らします。時間的に、
  あるいは成功率はどちらが高いかは分りませんが椿を始めたときからローソクを

  使用しております。接いだ品種は友の浦、 百合椿、 陽の岬です。本日は
  玉之浦実生花、 玉三郎、 愛媛桃ヤブ、 接木の一例をご覧下さい。
  


玉之浦実生花ー今日の色合い

玉三郎ー 接木にて保存

愛媛桃ヤブ− 15年以上経過

C接木ー テープを巻いてローソクを
垂らすだけです

庭の花

今日は接木を30本しました。寒いので台所のテーブルの上で行いました。
接ぎ穂は60本、各台木に2本づつ接木しました。小さな鉢に入るように

3〜4年生の挿し木の台木を使用しました。いつものようにテープで巻き、最後に
ローソクを垂らして終了です。最上部もテープで水が入らないようにきちんと

巻きません。単に縛って、最上部はローソクを垂らすだけです。胴接ぎも単に
縛って台木と穂木の間と脇にローソクを垂らすだけです。作業が終わるまで2時間

位でした。接ぎました品種は将来人に椿の美しさを紹介したい花を選んで接ぎました。
本日は花大臣、 赤玉、 えび茶式部、 ペイパー・ドールをご覧下さい。

花大臣→濃紅、八重、 蓮華咲き、 割りしべ、 大輪

赤玉→ 濃紅、 宝珠咲き、丸弁、 中輪、 奈良産

えび茶式部→ えび茶色、 一重、 筒芯、 五島産

ペイパー・ドール→ ヌッチオ農園より


花大臣

赤玉

えび茶式部

ペイパー・ドール

庭の花と五島の椿
 今日は雪が降っていますね。今年は本当に寒いですね。
 五島は今ヤブ椿が咲き誇っているとのことです。

 本日は蓮華寺、 フリーダム・ベル、 銀盤の女王、 薩摩白鷺をご覧下さい。
 蓮華寺は10年前に接木し、 薩摩白鷺は6年前に接木しました。

 銀盤の女王→ 濃紅色一重、筒咲き、筒芯、 極小輪、 岩永 章氏、 五島産

 薩摩白鷺→ 白色一重、 筒長咲き、 中輪、福岡八尋氏より、 鹿児島産




蓮華寺− 京都

フリーダム・ベル

銀盤の女王− 五島

薩摩白鷺− 鹿児島

皆様の接木はいかがですか。時々寒さもあるかと思いますが、もう大丈夫かと思います。
少しずつ増やされますと毎年楽しみかと思います。接木は7月〜10月にも出来ますので

自分の好きな花をある程度接木されるといいですね。さらに挿し木でも増やせますので
椿の趣味は本当にいいですね。本日は昨日の玉之浦の実生花と愛媛県の津島ヤブ

来迎寺、 それに五島のヤブ椿の実生花をご覧下さい。玉之浦の実生花はこの時期
にしましては満足しております。津島ヤブは15年以上前に接木しました。これはと思う

椿は接木しておきますと安心ですね。鉢では管理しきれないことがありますので。
来迎寺は新潟より入手しました。五島の椿は本当にすばらしいですね。


玉之浦実生花ー今日の色合い

津島ヤブ− 愛媛県

来迎寺− 新潟

五島ヤブの実生花−極小輪

我が家の実生花と庭の花

   今日5年目の実生花が二つ咲きだしました。一つは玉之浦の実生花です。今の時期で
   このくらいの白覆輪ならば良いのではと考えております。五島からの実生苗です。

   自然実生花は極小輪の赤色の筒咲きの可愛い花です。毎週少しずつ実生花が咲きだし
   ますので種子を蒔くことが本当に楽しみになりました。五島からの報告では、玉之浦の

   白覆輪は消えつつあるそうです。庭に咲く玉御前も白覆輪は消えつつあります。
   自分の庭に咲くどの玉之浦系の花が何時まで白覆輪が見られるか観察しております。

   選抜しました接ぎ穂によっては3月20頃まで見事な白覆輪を見られるのでは。
   昨年はタマ・グリッターズが3月15日にはまだ見事でした。本日はそのほかに長崎の

   肥前薄雲をご覧下さい。この花は15年以上前に接ぎ木したものです。
   
   


肥前薄雲− 長崎田平町

玉御前− 久留米

玉之浦実生花ー5年目

自然実生花− 5年目


五島の椿と庭の花

    遅くなりすみません。我が家でも五島の椿が色々咲き始めてきました。
    それにしましても五島の岩永氏の新花への意欲はすごいですね。

    絶対人為的な手は加えずにヤブ椿中心の姿勢を崩しておりません。
    自然交配による新花の夢作りにすべてをかけているように思えます。

    本日は久賀白、 一休、 おさななじみ、 春望 をご覧ください。 
    一休をご覧いただくのは、この花から細御前が誕生したからです。

    私も五島の椿を接木して保存しております。時々お話いたしますが、1本
    の台木にこれらの花を相当数接木しておりますので、数年後には自然
 
    交配による新花の喜びを味わえるのではと期待しております。


久賀白− 五島

一休

おさななじみ− 五島

春望− 五島

五島の椿

 本日も五島の椿をご覧下さい。4〜5年経過しましたらどのくらいの新花が誕生
  するか分らないほど数多くの実生花を作出されています。こつこつと夢を追いながら

  努力すれば必ずそれなりの成果が得られるのですね。この五島の夜明
  6年位前に岩永氏に私が提案しました名前でしたが、岩永氏が5^6年の歳月をかけて

  作出しました新花です。名前にふさわしい新花を誕生させようと努力されたのだと思います。
  美少女はヤブ椿で小輪の良い花です。明日も五島の椿をご覧ください。

五島の夜明

 感じの良い椿ですね。玉之浦の実生花です。

 名前は6年くらい前に決まっていましたが

 本日初めて花を見まして安心いたしました。

 小輪です。白覆輪の出方もちょうどいいですね。

作出者→ 岩永 章氏
美少女

五島のヤブ椿です。

極小輪〜小輪

花弁に少ししわが入り

ますが筒芯の良い花です。

発見者→坂谷 一義氏

命名者→ 岩永 章氏

庭の花と五島の椿→ 岩永氏より

   本日五島の岩永氏より実生花が届きました。いつ見ましても五島のヤブ椿とその実生花には
   驚くばかりです。 写真がうまく撮れていませんので花の色合いをうまく伝えられません。

   おそらく毎年新花が誕生していることと思います。岩永氏は今年から椿の展示会を開催し
   毎年自分で作出しました新花を展示し続けるとのことです。5〜6年後には五島の椿という

   一冊の本として出版してもらいたいと期待しております。本日は五島の細御前、 みさこ慕情
   福江小町、 それに私の庭で咲くきざくらをご覧ください。

   細御前→ 緋色の一重、 筒芯、筒咲き、極小輪 五島

   みさこ慕情→ 濃桃色、筒咲き、 小輪,  五島

   福江小町 → 緋色一重、 筒咲き、 小輪、 紅栄の実生、 五島
 


細御前

みさこ慕情

福江小町

きざくら

  

庭の花と接ぎ穂の確保→ 紫花の蕾の花弁の色

   接木をされます時多く接ぎ穂が必要な場合私は庭に植えてあります園芸品種の
   いらない木を1m位のところで切って、最上部に接木しております。1年目でも

   少しの接ぎ穂が得られます。2年目には自分で楽しむくらいの穂が手に入るのでは
   ないかと思います。綺麗な花でしたら間隔を取って接木をされ、庭木にされても良いのでは

   @の花弁は青い珊瑚礁の花弁の中の状態です。蕾の膨らみ始めたところです。紫色と
    言うよりは真っ黒な色合いです。このままの色合いで咲いてくれるといいのですが。

    3月になり春の訪れとともにだんだんと赤い色に変化してしまいます。温度の関係か、
    それとも日照時間の関係か。それとも、以前お話いたしました樹齢との関係か。

    今庭に植えてあります青い珊瑚礁は16年くらい経過しており、太い台木に接木されて
    おりますので、期待が持てるのではないかと思います。今年は赤い花ではなくある程度

    期待される花色をご覧いただけるといいのですが。A夢の架け橋は五島の実生花ですが
    挿し木苗です。この時期ですので白覆輪が少ないですね。B酸豆金剛院 は極小輪の

    良花です。

    夢の架け橋→ 紅色地に白覆輪、 ラッパ咲き、 小輪、 玉之浦の実生花、 五島産

    酸豆金剛院→ 濃紅、 猪口咲き、 極小輪、 対馬産
   



@青い珊瑚礁−果たしてこのまま
            咲いてくれるか?
            

A夢の架け橋岩永章氏作出

B酸豆金剛院


庭の花と実生台木

   昨日発泡スチロールの中の種子の様子を見まして昨年植えつけておかなくても
   全く心配することがありませんでしたが、 次に植え替えるときはやはりある程度

   暖かく芽が寒さで黒くなったり、枯れないような日を待ってからのが安心かと思います。
   それらの心配をなくすためには、発泡スチロールに植え替えて寒いときや風のあるときには

   蓋が出来るように管理をすることが大切かと思います。次に植え替えるときは根を切って
   直根にならないようにしますが、接がれるのはもう1年待たれて2年生か3年生の実生

   台木にしたらどうでしょうか。少し太くしながら、曲もあり接いでも殆ど巻ききると思いますので。
   色々試しておりますので、報告ができるのではないかと思います。

   本日は千寿、 花岬、 肘川紅、 御所みずひきをご覧下さい。

   千寿→ 暗紅色、一重、 長筒咲き、 筒しべ、 孔雀椿の自然実生

   花岬→ 緋色、 筒咲き、 一重、 小輪、 愛媛より入手

   肘川紅→濃紅色、一重、 白斑入り、 筒〜ラッパ咲き、 筒芯、 小〜中輪

   御所みずひき→ 白地紅絞り、 一重、 小輪



千寿― 黒百合と実生姉妹

花岬− 愛媛県より入手

肘川紅− 愛媛県より入手
       15年以上経ちます

御所みずひき− あまり絞り見られず

庭に咲く花とその後の種子

   昨年12月に発泡スチロールに入れました椿の種子を見ましたら、すべて
   生き生きとしておりました。3月になって植えようと思います。昨年は11月〜12月

   に発泡スチロールに植えました。どちらでも心配はないようです。数が多く、これからも
   寒さにも気をつけなければなりませんので、発泡スチロールに植えて蓋が出来るように

   管理したいと思います。本日は黄調、 大和なでしこ、 久米島白、 つたの細道赤百合
 
  をご覧下さい。
     大和なでしこ   → 濃赤色、 白覆輪、 一重、 玉之浦の実生 (五島)

     久米島白     → 白、 一重、 筒咲き、 中輪

     つたの細道赤百合 → 紅色一重、 長筒咲き、 筒しべ、 小輪、 (静岡)


黄調― 以前ご覧いただきました

大和なでしこ― 細覆輪

久米島白

つたの細道赤百合― 白花もあり

庭に咲く花と台木について

  以前書いたことがあると思いますが、台木について私が感じることを
  述べたいと思います。

   @  送られた台木は出来ればその日に接がれると良いと思います。
           家に着くまでには一日は経過していると思いますので。
   A  台木の根を乾かさないことも大事かと思います。

   B  台木は挿し木をしたまま、畑に植えられている台木
         注文される方が良いかと思われますが。一度根を切って、細根
         が無数に出ている台木に接木しますと、私の場合成功率が落ちる
         ような気がするのですが? いかがでしょうか。私の接木の仕方
         が下手なのかもしれません。
   C  いつも述べておりますが、数ヶ月前に鉢に植えられて鉢に植えられた
       ままの状態で接木をされることが良いかと思いますが。
私は5〜6月に
       1m以上の台木を鉢に植えまして、9月〜10月、2月〜3月に接木をして
       おりますが。皆さんそれぞれやり方は違うかと思いますが、自分にあった
       方法を習得されますといいですね。接ぎ方一つだけでも色々ありますので。

   本日は古都の香、 浅香姫、 湖衣姫、 新宴をご覧下さい。 

   ユーシネンシス   → 白色、 一重、 小輪

   新宴         →紅色地白斑、 八重咲き、 大輪、 久留米

   湖衣姫       → 淡桃色、 一重、小輪、 香り椿

   古都の香      → 紅色、 一重筒咲き、 小輪、 香り椿

ユーシ・ネンシス

新宴

実生花

実生

湖衣姫

古都の香
上の実生花は同じような花ですがしべ

 違い大きさも少し違います。今年で5年目

 ですが小輪の綺麗な花です。

毎年咲きだしますので楽しみです。



庭に咲く花と接木


  今日は寒いですね。接木はやはり2月下旬から3月に入ってからのほうが安心ですね。
  勿論、暖房施設があれば心配はいらないのですが。挿し木の台木には根の少し上に、

  実生の2年生の台木には根接ぎをいたしました。曲自体はあまり期待できませんが、今年から
  すべて自分で挿したり種子を蒔いた台木で接木をしたいと考えておりますので、全部家にある

  台木を使用しました。小さな鉢植えを考えておりますので根に近いところに接木をしました。
  ついでに、梅の接木もしました。梅もすべて根に接ぎました。品種は緋梅、 茶青梅、古今欄

  月影、 紅筆、 東雲等です。 もう一つ接木しました理由は、接いでおけば秋には友達に
  分けてあげることも出来て椿やいろいろの話題を語りながら楽しい時を過ごせるのではないかと

  思ったからです。小さな台木ですと100本位ならば2時間くらいで接木ができます。本日は
  酔月とさぬき雪姫をご覧ください。

 酔月→ 淡黄色の一重、 花弁の周辺は桃色、 中輪

 さぬき雪姫→ 白色の獅子咲き、 中輪、 香川


酔月

さぬき雪姫― 香川県

3年生の挿し木に接木

3年生の挿し木に接木

2年生の実生台木に接木

梅の接木

ポリ袋に入れて陽だまりに置く
この時期は細い実生の台木等は

上げ接ぎはなるべく避けられた方が

良いのではないかと思いますが?

また、台木を送ってもらいましたら、

すぐに接木された方が成功率が良い

ように思われます。

すみません。今日は都合で書けませんでした。2〜3日後にご覧ください。

庭に咲く花白覆輪について
  

玉之浦等の覆輪花については色々述べられておりますが、なかなか期待するほどに
見事に咲いてくれないことがあります。今年気がつきましたことは、昨年の11月に

白覆輪がみられました品種が今日咲きました花には全く白覆輪が入っておりませんでした
沢山の趣味家や専門家にお聞きいたしましたが、時期的な問題を含んでいるのでは。

3〜4月になりますと白覆輪はだんだんと消えていくように思われます。それにもう一つ、
接がれる時は白覆輪が良く出ている穂を接がれることも大事なのでは。玉之浦系の品種を

沢山集めましたが、玉之浦の見事な白覆輪花を育てられ、増やされてはいかがでしょうか。
それに加えて、玉之浦の実生花を作出されながら楽しみを増やされてはと思いますが。

本日はサニーサイド、 玉姫、 小千鳥をご覧ください。

   サニーサイド→ 鮮桃底白、一重ラッパ咲き中輪

   玉姫→ 福岡県に住んでおられました友達よりいただきました。

   小千鳥→ 白色の一重、 ラッパ咲きの小輪、 岡山、チュウリップ・タイムの自然実生花



サニー・サイド―日本人好みか?

玉姫―詳細については不明

小千鳥― 岡山

庭に咲く花→ 接木の時期

   この2~3日は5月頃の暖かさでした。接木されました方もいられると思いますが
   日除けに注意されて下さい。 うっかりしますとせっかくの努力が一瞬にして

   報われなくなりますので。今日は曇りなので、雨だからといって日除けをしておきませんと
   本当にがっかりする時がありますので。接木される時1本の台木に2〜3本接がれて

   楽しんでみてはいかがでしょうか。最上部に1本とあとは胴接ぎをされて試してみられては。
   胴接ぎの場合、穂木と台木の間が空いてしまいますので私はローソクを垂らして水が

   入るのを防いでおります。全部穂をテープで巻いてしまう方法等あるかと思いますが。
   本日は紅湖畔、 黄鳳、 周山、 舞楽をご覧下さい。 
   
   紅湖畔→ 濃紅色一重、 筒咲き、筒芯、 五島

   周山→ 濃紅色の一重、 筒〜ラッパ咲き、筒シベの中輪、 京都

   舞楽→ 赤に白覆輪一重小輪、 玉之浦実生
   


紅湖畔― 五島の椿

黄鳳― 淡黄色

周山―良い花ですね

舞楽― 玉之浦実生


万徳寺の実生花

    今日も暖かく過ごしやすかったですね。今日は万徳寺の実生花をご覧下さい。
    10年以上前に求めました花ですが私が好きな花の一つです。種子を蒔いて

    今年で5年目ですがようやく花が咲いてくれました。万徳寺は筒長ですが、この
    実生花は少し短く、色合いは緋紅色で小輪ではないかと思います。

    今年から実生花が咲き始めましたので楽しみです。これから玉之浦の実生花が
    咲きだします。このように実生花が咲きだしますと、今ある品種と実生花だけで

    十分楽しめるのではないかと思います。本日は実生花と月照寺紅をご覧下さい。

    万徳寺実生花→ 緋紅色、一重、 小輪

    月照寺紅→ 鮮紅色の一重、 平開咲き、 大輪


月照寺紅― 松江

万徳寺実生花― 5年目

万徳寺実生花

万徳寺

庭に咲く椿( 213)

   今日は暖かく過ごしやすいですが、風が強く家の中で梅や椿の接木を少し
   しました。梅は紅筆、緋梅、東雲、月影を、椿は月の皇子、陽の岬、白孔雀、

   玉之浦など10種類位接いでみました。2^3年生の実生の台木ですので簡単
   に終わりました。台木が小さいので、一本の台木にT品種しか接ぎませんでした。

   本日は雪小国、 玉之浦、 花岬、 玉シグレをご覧下さい。五島から求めました
   玉之浦は白覆輪がよく出ております。花岬は10年以上前に愛媛から入手しました。

   雪小国→ 淡桃色、 牡丹咲き、 大輪

   花岬→ 緋紅色、 一重、 筒咲き、小輪、 

   玉しぐれ→ 紅地白斑、 八重咲き、 中輪、 久留米


雪小国― 雪椿

玉之浦

花岬

玉しぐれ


庭に咲く椿
  
  今日は白侘助、胡蝶侘助、夢の古里を少し接木いたしました。まだ少し早いかと
  思いますが、2年目の実生の台木に接ぎました。まだまだ細く接ぎにくかったです。

  本日は宝授盃、みじょか、日月をご覧下さい。宝授盃は咲き終わり頃の花です。
  みじょかは五島の椿です。日月は紅の縦絞りや白覆輪が入る花です。

  宝授盃→ 紅色の一重、筒咲き、筒しべの中輪、 中部

  みじょか → 桃色、筒咲きの極小輪、 五島
  


宝授盃― 中部

みじょか― 五島

日月― 関東


庭に咲く椿

 今日は暖かな一日でした。椿の蕾も膨らみ始めてきました。本日は自然実生花
 越の麗人、出雲大社藪椿をご覧下さい。 出雲大社藪椿の花もいいですね。

 おそらく
松江の紅色椿の中でも最もすぐれた花の一つに入るのでは。自然実生花
 は抱え咲きで筒芯のなかなか良い花です。種子を蒔きますと色々誕生するものですね。

 越の麗人は時々お話をいたしますが、なかなか覆輪が一定いたしません。写真の二つの
 花は同じ枝の花です。覆輪や白斑の入る花は花色がなかなか一定しないようですが。

 ヌッチオ農園のタマ・シリーズにしましても少しその傾向が見られると思います。
 できるだけ、良い穂を接木してみて下さい。五島から入手いたしました玉之浦は毎年

 安定して綺麗な白覆輪が見られます。また、五島の春節という品種も見事に白覆輪が
 出ております。もうじき咲きだしますのでご覧ください。

  出雲大社藪椿→ 鮮紅色、 一重小輪、 筒芯、 筒咲き、 松江

  越の麗人   → 白地に濃桃色の覆輪、 八重の中輪、 日月の枝変わり
 


出雲大社藪椿― 見事な花です

自然実生花― 抱え咲き

越の麗人― 紅色の縦絞りが
         見えます

越の麗人― 本来の花では
         ないですね 

庭に咲く椿

まだまだ体調はすぐれませんが、 パソコンも具合が悪く文章がかけませんでした。
今日も寒さが厳しかったですが、皆様の具合はいかがですか。風邪をひかぬように

体に気をつけてください。2〜3日庭に出ませんと、咲き終わってしまった花もあります。
今日は春望万徳寺が咲いており、私の気に入っている椿です。

下の4品種ともに以前ご紹介いたしましたが、ある程度、色々な品種がありますと
それぞれの花の良さが分り、比較できると思います。程度問題だと思いますが。

  春望    →    濃紅色、一重咲き、筒芯、筒咲き、五島

  万徳寺  →    濃緋色、一重咲き、 長筒咲き、福井

     ある程度気に入った品種が集まりましたら、その種子を蒔かれていきますと
     毎年新花が生まれてきますので、その新花を育てて楽しむだけで十分なくらい
     の品種が私たちの庭を飾ることと思います。是非がんばって下さい。


祝の盃

春望

ピオニー・クイーン

万徳寺