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紫色の椿→五島より

庭の花

   沖縄の白花の国頭白ですが長筒のとても良い花です。今年初めて咲きましたが
   とても気に入り早速接ぎ木をいたしました。沖縄の花は5品種位育てておりますが

   良い花が多いですね。どうしても私は白花が好きで、それも長筒咲きの花に魅了
   されるようです。同時に百合咲きの花も大好きです。おにゆりや白斑孔雀なども

   いいですね。1本の木に接いだ花が大分咲きだしました。あちこち探さないで簡単に
   写真が撮れますので便利です。さて、白覆輪のタマ・グリッターズと友の浦ですが

   写真のようにこの時期でも美しさを競っております。今日は3月の16日です。さらに
   五島からの玉之浦の挿し木も同じように白覆輪と赤の対象が鮮やかです。

   私の感じでは玉之浦、タマ・グリッターズ、 友の浦の3品種で咲いている花を確認
   して求め、育てますと見事な花を観賞できるのではないかと思います。

   私の庭に咲いています花がたまたま良い遺伝子を持っていて、白覆輪が良く出ている
   のかもしれません。ですから、必ず確認して求められてください。上記3品種が全て

   見事な鮮紅地白覆輪の色合いを出すとは限らないと思うからです。今年初めてですが
   友の浦は期待した通りの花が咲きました。タマ・グリッタ−ズは他で栽培されている

   花を見たことがありませんので、100%こうだとは言えませんが、よい花だと思われます。
   求められる時、高価な花は咲いている色合いをお店の人に尋ねてみてください。

   比較的長期間見事な花を楽しませてくれると思います。


山根寿

津黒

国頭白―沖縄産

タマ・グリッターズ

友の浦
この時期で見事な花ではないでしょうか。

左の2品種とも育てて楽しませてくれる

花であると思われます。

接ぎ木挿し木で、すぐに増やせると思います。

楽しみな椿で、椿に関心のない人でも興味を

持たれる椿ではないでしょうか。

庭の花

     桜の開花が例年より1週間以上早いとの報道です。椿の芽の動きも同様に
     早いと思われます。私は芽の先がほんのわずかに動き出し、青く見え出しても

     接いでおります。これからは、あまり接ぎ木には向かない時期かと思われます。
     それでも、これから接ぎ木をされる方もあると思います。芽の伸長がどれくらいか

     が勝負かと思います。ほんの少しの伸びでは試験的に試されて様子を見ながら
     これからの接ぎ木の参考資料にされると良いですね。次に接ぎ木で注意される事

     は白斑入りの椿を接ぎ木される時はナイフを別にするか、接ぎ木の一番最後
     白斑入りの椿を接いで下さい。濃紅色に白斑が入りますと綺麗ですが、ウイルスかと

     思われますのでナイフの使用には注意が必要かと思います。これからの時期は接ぎ木や
     挿し木の管理が大事です。寒玲紗等はかならず用意しておきましょう。特に外出される

     場合は雨や曇りでも用意されてください。急に暑くなると大変ですから。今日の庭の花
     ですが、スーパー・スターはいい花ですね。都鳥とともに私の好きな花です。湯月や彩香

     は紅の絞りがほんの少し入りますが、木の状態により絞りの入り方が違います。時々お話
     いたしますが、絞りや覆輪花の厄介な面です。プリンセス雅子も同じ傾向があります。

     時にカタログの写真と違う花が出ますが、それは仕方ないことだと思われます。
     できるだけ咲いている花を見て求めることだと思います。それでも枝によっては期待する

     花が咲かないこともあるのではないかと思います。


緒方白―接ぎ木8年

スーパー・スター接ぎ木8年

湯月―挿し木15年

彩香―挿し木3年、紅の絞り,有香

と接ぎ木

     この暖かさで殆どの芽が動き出しています。今日は30本程の穂を接ぎ木
     しました。芽全て動き出していました。失敗しても良いと思い接ぎ木しました。

     台木も穂木も活動し始めていますので、期待するほどの成果は得られないと
     思います。台木が活動期に入りカルスが癒合するまで少し時間がかかりますので

     接ぎ木するにはあまり良い穂の状態ではないと思います。それでも接ぎ木を
     しました。以前このような状態で接いで成功したことがあったからです。

     今年試して3月の下旬くらいに結果を一度お知らせいたしたいと思います。
     庭の花では雪椿の水吉が咲き始めました。香り椿です。また、プリンセス雅子

     も咲き始めました。2年前に太い椿に接ぎ木しました。タマ・グリターズも良い
     色合いで咲いております。2ヶ月以上咲き続けております。青海小紫は接いで

     10年位経過していると思います。暖かな日が続きますが、植え替えや接ぎ木
     等の管理をしながら良い日々を過ごしてください。


象山紅 ー 香川産

水吉ー 新潟産― 香り椿

プリンセス雅子

今日のタマ・グリターズ

青海小紫―長崎産
プリンセス雅子も良い枝を選んで

接ぎ木されると良いと思います。

友の浦、タマ・グリターズ、そして玉之浦

も白覆輪が良く出ております。

7月の挿し木に向かって枝に印を付けて

おくといいですね。

庭の花と接ぎ木等

    暖かくなりました。これでは殆どの椿の芽が動き出してきたのではないでしょうか。
    このような状態で接ぎ木をして大丈夫かと時々聞かれます。趣味家の人に聞きました

    ところ、少しでも芽が動き出しますと活着は難しいと話される人と、少しぐらいなら活着
    するよと話される人がおりました。私の経験から判断しますと少し芽が動き出しますと

    活着率は相当低くなるようです。程度問題だと思います。どの程度なら良いかの問題
    だと思います。最も良い状態は芽が動かない状態で接ぐことだと思います。休眠

    状態の穂を使用することが最も好ましいと思います。芽が動いて樹液が流動していますと
    ある程度芽は伸びると思いますが、やがて枯れてくると思います。

    でも、ほんの少し芽が動き出している場合は試してみて、様子をみてください。
    活着する事もあるかもしれません。挿し木も樹液が流動してきますとなかなか

    難しいと言われております。 でも、私はいつでも試してみるつもりです。
    最後に、梅の挿し木ですが数種類さしてから40日経過しました。芽が伸び始めて

    きました。これからだと思いますが、全てが生き生きとしていますので楽しみです。
    これからは全ての接ぎ木や挿し木の管理には寒玲紗が必要になるかと思います。

    一瞬にして全てがだめになってしまいますので、十分気をつけてください。


玉の糸

さぬき雪姫― 香川

広清美人―長崎

梅の挿し木

庭の花と取り木

    暖かな過ごしやすくなりました。このような日が続きますと、あちこちで椿の花が
    見られることでしょう。私の庭では白孔雀が開きました。白斑孔雀とともに今が一番

    見頃ではないでしょうか。玉御前は少し内側がぼやけてきました。友の浦とタマ・グリターズ
    はまだまだ見られるようです。玉之浦ですが綺麗に咲いております。五島から苗を

    いただき3年目になりますが、原木の枝の挿し木に咲いた花と変わりがないほど綺麗に
    咲いております。都鳥も咲いておりますが良い花ですね。とても好きな花です。

    この白孔雀や都鳥友の浦やタマ・グリターズ或いは玉之浦等と交配しましたら、
    綺麗な花が誕生するのではないかと考えております。最後に取り木ですが、

    以前お話いたしましたが、写真のように脇枝を含めて4〜5本発根させて、接ぎ木をし
    5〜10品種位違う花を咲かせましたら綺麗で、長期間一鉢で花が眺められると思います。

    取り木の場合、単に1本だけでなく脇枝も含めて数本一緒に取り木をして、1本の枝から
    4〜5本発根させるのも面白いと思います。取り木を外すときはバラバラにしないで

    1本の木として植えられ、なるべく短くしながら根元から接ぎ木をされると小さな鉢で
    鑑賞が出来、管理がとても楽になると思います。


白孔雀― 今日開花

玉御前―白覆輪が少し薄れる

加賀白梅―接ぎ木15年

日照ー中部

今日の友の浦

今日のタマ・グリターズ

今日の玉之浦

4〜5本枝があり、全ての枝が発根

庭の花と根接ぎ

    今日は暖かかったですね。これからは椿の花が一斉に咲き始めると思います。
    白孔雀も咲き始めました。人によっては白斑孔雀が好きだと言う人もいます。

    人の目を惹きつける点では白斑孔雀が優っているかもしれません。でも、私は
    2品種とも好きです。松江の興福山も好きな花です。少し色が付いている感じです。

    さて根接ぎですが、太い枝に細い根を接ぎますと、確率から判断しますと、あまり
    活着は良くないみたいです。根のほうが太ければ殆ど成功するみたいです。

    私が試しました根接ぎでは、枝に根を接ぎ木した場合ほぼ同じくらいの太さ
    根のほうが太い場合は良い結果を得ました。逆に、根が細い場合は活着の確率

    は低い感じです。私の接ぐ技術不足かもしれません。比較的太い根では何本も
    穂を接ぎますと発根率が良く思えます。それでは、太い枝に何本も細い根を接いだら、

    どうなるかですが、この場合もあまり結果は良くありませんでした。
    やはり、鉢に植えられた台木に接ぐのが安心していられます。


薩摩白鷺

白孔雀

興福山ー 松江

春の雪

根接ぎー 根が太い方が良い結果
       を得ました。

根接ぎー2本、3本接ぎますと発根率が
      良いようです。


    庭の花と紫の花

      今日は昨日お話いたしました紫色の花についてです。早速画像が届きご覧いただきますが
      昨日お話いたしましたように、写真では花弁の先端が光の具合で少し薄らいでおります。

      この届けられました花を直接見ました岩永氏の話によりますと、今までの紫の花よりも
      確実に紫の色が濃いとのことです。五島ですので私の住んでおります地域よりもはるかに

      暖かく、普通は単なる赤い花で終わってしまうと思われます。2〜3年育てながらさらに観察
      されて再び皆様方にご覧いただきたいと話されております。可能ならば、私も接ぎ木や挿し木

      をしながら自分の地域で咲かして観察したく思っております。紫の雲という名前は紫雲という
      名前がありますので、あくまで仮称であるとの事です。期待したいですね。

      今日の庭の花は津黒ですが黒みがかった好きな花です。おにゆりも好きで、沢山ついでおります。
      洋種椿は寒さから保護してあげますと豪華でよい花に思えます。この花は人気のある花では

      ないでしょうか。


津黒(岡山)
   紫の雲(仮称)― 五島

      発見者― 広瀬 健司氏
 
      命名者― 岩永 章氏

   今までになかった紫椿。小輪、筒咲き、筒芯

   花糸は紫色に染まる。

   挿し木、 接ぎ木してみて2〜3年咲かせてみたい

   花。土地、気候に左右されない花ではないかと

    思われる。と述べておられます。

えび茶式部(五島)

おにゆり(大阪)

エレインズ・ベティー(ヌッチオ農園)

庭の花

    今日はさ寒かったですね。小雪も降り殆ど家の中にいる状態でした。
    夕方写真を撮りましたが手が震えるようでした。知り合いから知らせがあり

    紫の花の椿が見つかったとのことで、期待が持てるのではとの話でした。
    また、五島からも知らせがあり玉之浦と似た花が見つかったとの知らせでした。

    いずれも写真か花が届き次第お知らせしたいと思います。どのような特徴が
    あるのか期待しております。写真ですと光の具合で少し色合いが違っていますので

    なかなか難しさがあり、本当に知らせたい花色でないことがあります。
    写真を撮るだけでもなかなか大変だと思います。さて、今日の庭の花は白色の花が

    中心ですが、白花はどれも清楚でいいですね。白孔雀も咲きそうです。華やかさは
    あまりありませんが、純白の花はいいですね。これに陽の岬や陽の岬Uもとても

    良い花です。佐多錦は鹿児島の花かと思いますが、鳥のいたずらで花弁が痛んでいます。
    シルバー・タワーは長い間咲いていると聞いております。この寒さで花弁が痛んで

    しまうかもしれません。まだまだ取り木の台木に接いだり、挿し木をしなければなりません。
    もう少し春らしい暖かさが戻ってきて欲しいですね。接ぎ木は地域によってはまだまだ

    できると思います。毎年少しずつでも接がれておきますと楽しみが増えると思います。
    椿がもとで色々な出会いがあると思います。がんばってください。


白手香

シルバー・タワー

スーパー・スター

最小白花

細御前ー一休の自然実生

佐多錦

庭の花と枝の利用

    まだまだ寒さが続きますが、春はすぐそこに感じられます。今日は取り木を外しました。
    写真のように相当太い台木です。全部で5本ほど外し、この台木に接木をする予定です。

    おそらく20品種位は接げると思います。2〜3年後にはある程度見られる樹姿になっている
    と思います。これほど太い取り木が確保できますと取り木が接木の台木には最も適して

    いるのではないかと思ってしまいます。私が好きな花を全て接ぐ予定です。次に昨日
    お話いたしました、台木のない場合、枝を利用して発根させる方法ですが、写真1.2.3.

    の順番で、 . 接ぎ木をする。  . 枝をビニール袋(雨傘用)を巻く。 . 接いだ穂を
    紙袋を被せる。(ポリ袋を被せて紙袋を被せても良いと思います)

    

    最後に鉢に挿して明るい暖かな場所で管理します。鉢全体を大き目のポリ袋で覆い、直射日光の
    当たらない明るい場所で管理されても良いと思います。私は葉を少し残してありますが、全部取って

    接ぎ木されても良いと思います。この方法は今年初めて教えていただき、私も初めてです。
    色々試してみてください。庭にある枝を利用しましたので、あまり太い枝がありませんでした。

    親指位の枝です。太さについても色々試して下さい。さて、庭の花ですが、炎群は愛媛県より
    穂を送っていただき接ぎました。15年前くらいです。鷺浦は五島の岩永氏の作出ですが、玉之浦

    実生花です。白花は珍しいと思います。久留米の夕日も私は好きです。相当接いであります。
    最終的には自分の好きな花と、これから作出しようと思っています花だけで庭を飾りたいと思っています。


炎群 ー 愛媛

鷺浦(さきほ)−五島

夕日ー久留米

取り木の台木

取り木の台木

.枝に接ぎ木

.ビニール袋を巻く

.接いだ穂に紙袋を被せる

庭の花と蘭

    今日はまた寒くなりましたね。でも、庭の花を見ますと春の訪れを感じます。
    庭の土佐ミズキが満開になりました。小鳥たちの休憩所みたいになっています。

    今日は寒蘭を植え替えました。4〜5年前から知り合いの人に分けてもらい始めました。
    秋から咲き始め、素晴らしい匂いがいたします。温室がなくとも枯れずに管理が出来ています。

    洋種椿ですが寒さから保護してあげますと、なかなか見応えのある花が見られます。
    最初は寒さや栽培上の知識のなさ等で花弁が汚くなり難しさを感じましたが、最近はやっと

    慣れてきたせいか豪華な花が咲くようになりました。寒さからの保護と用土、水のかけ方が大事である
    ように思われます。大和なでしこも昨日より開いてきました。玉之浦系の花は咲いてみないと

    白覆輪の出方が分りませんが、この大和なでしこは殆どがこのような細覆輪で安定しています。
    最後に接ぎ木はされましたでしょうか。台木がありましたら是非接ぎ木されてください。

    もし、台木がありませんでしたら椿の曲のある枝を20cmくらいに切って接ぎ木をして
    鉢に挿して管理してみてください。接いだ紙袋かポリ袋を被せ、枝の部分はビニールか
 
    雨の降っている時に買い物に行きますと、スーパー等の入口においてあります傘入れの長い
    ビニール袋を利用し、枝全体に巻き付けて挿してください。そのままで明るい風の当たらない

    場所に置くか、 全体をポリ袋で囲んで管理しても良いと思います。最初は上手くいかないかも
    しれません。これは椿の趣味家より教えていただいた方法です。私も今年初めて挑戦する予定です。

    同じような試みはしておりますが、色々試すことにより接ぎ木や挿し木の方法に幅が広がり、
    楽しみが増すように思えます。
    


土佐ミズキ

寒蘭

寒蘭ー室戸錦と翠晃

きざくら

エレインズ・ベティー

大和なでしこ

グレープ・ソーダ

若楓

今日の色合いと接ぎ木(3月6日)

     今日は3月6日です。あっという間に3月も中旬にさしかかろうとしています。
     玉之浦系の花を4つほどご覧いただきますが、4月に向かっていつまで現在の

     色合いを維持しているか観察しております。そのために花が咲き終わらないように
     外に出しできるだけ日に当てないようにしています。昨年は3月15日まではっきりと

     タマ・グリッターズの白覆輪が見られました。大和なでしこも私の好きな椿です。
     細い白覆輪ですが引き締まった感じです。先日ご覧いただきましたダイヤモンドリング

     同じような色合いです。白覆輪の出方は比率も問題で、あまり出すぎても締まり
     ないように思えます。接ぎ木をされる時は花を見て接ぎ木されるといいですね。

     沖縄のヒメサザンカが咲きだしました。小輪の良い花です。洋種椿も寒さに当たらないと
     豪華な花で綺麗です。栽培上少し学ぶところがあるのでは。最後に接ぎ木ですが、

     台木を作られるとき,取り木にしろ、小枝が何もなく単に棒状のような台木ですと接いだ
     時に変化がなく面白みに欠けるのではないでしょうか。そこで、取り木でも挿し木でも

     枝に曲や変化、または小枝が数本ある台木を目ざされるといいですね。接いだ後枝振り
     変化がありよりいっそう見応えのある木になると思われます。


タマ・グリッターズ

友の浦

玉ありあけ

沖縄ヒメサザンカ

大和なでしこ

春望

エレインズ・ベティー

出来るだけ多く接いでいます

庭の花と接ぎ木

    接ぎ木には良い天気ですね。接ぎ木はされましたか。私は毎日挿し木と
    接ぎ木を少しずつしております。何が成功するか分りませんので、毎日

    色々変えて挿したり、接いだりしております。この時期を逃しますと来年まで
    1年間待たなければなりませんので、考えられる色々な方法を試みています。

    写真の1.2.3.は昨年の夏と秋にしました接ぎ木です。活着率は95%くらいでは
    ないでしょうか。9月からの秋に接ぐ方法は本当に上手くいきます。写真のように

    ここに枝が欲しい場所にはきちんと活着して芽が伸びようとしています。
    今年は取り木の台木が沢山得られましたので、かなりの数の接ぎ木をしました。

    昨年と今年だけで十分なくらいの接ぎ木をしたと思われます。それでも毎日太い
    枝の挿し木や接ぎ木を繰り返しております。今日も電話にて挿し木と接ぎ木の

    新しい方法を教えていただきました。私が行っています方法とは違いますが
    要点は、挿した太い枝や接いだ穂をいかに大事に管理するかであると思います。 

    すなわち、ポリ袋やビニール袋を用いていかに湿度を保ち活着するための温度を
    維持すかであると思います。昔から太い枝の挿し木は各地で行われているようです。

    今頃このようなお話をしますと笑われるかもしれません。この3月にぜひ試されてください。


貴美

専徳庵

玉之浦実生花

.小枝を付けて接ぎ木

.10本くらいの穂が接いであります。

小枝を付けて接ぎ木

どこでも接ぎ木は可能みたいです

.取り木ー5本の太い枝がついてます。

庭の花と接ぎ木

     接ぎ木して2年目の玉ありあけが咲き始めました。白覆輪がよい具合に
     出ていると思います。この位の出方のほうが私は好きです。玉之浦の

     白覆輪も3月の中旬以後になりますと薄れてきます。友の浦やタマ・グリッターズ
     等の玉之浦系の白覆輪と赤色の濃さを観察しています。自分の庭に咲く玉之浦

     系の花がよい遺伝子を受け継いでいるか確認中です。今日は挿し木の準備のために
     枝を切ってきました。一晩水に浸して明日挿したり、接いで挿す予定です。

     あすの挿し木は10cm位に切り、短くして挿すつもりです。今日は太い取り木の
     台木に接木をしました。かなり多くの胴吹き芽が出ております。この胴吹き芽を

     残したままで接ぎ木をします。かなり太い台木ですので、先日お話いたしました
     ように養水分を吸い上げ、台木の活動を活発にして活着を促がす働きをして

     くれるものと考えております。接いだ芽が伸び始めましても、胴吹き芽はそのままにして
     長くなりましたら短く切って抑制しております。このように胴吹き芽がありますと台木

     も枯れずに活発になり接ぎ木に良い効果を及ぼすと思われます。太い胴吹き芽の台木
     に接ぎ木する際、最も簡単な方法はこの胴吹き芽に接ぎ木することです。芽が成長して

     接ぎ木が出来る状態になりましたら、接ぎ木しますと殆ど成功すると思われます。
     胴吹き芽はかなり多く出てきますので、10本や15本の接ぎ木が可能になるのでは。

     胴吹き芽を利用した接ぎ木は保存には最適かと思われます。


玉ありあけ

いろり火ー雪椿ー 獅子咲き

玉之浦の実生花

松江紫

挿し木の準備

太い取り木の台木に接木

庭の花と接ぎ木

     この寒い時期に挿し木だなんて多くの人が思われるかもしれません。
     私自身もそう思いました。でも以前1月や2月に細い枝を挿しまして

     半分位育っております経験からある程度可能性があるのではないかと思い
     今年は沢山試しております。数日前にお話いたしました玉之浦の原木の枝の

     挿し木は1月の中旬位だったと思います。今日は夏に試して上手く発根しました
     接いで挿し木を同時にする試みをしました。失敗しても枝が発根してくれますと

     台木として利用出来ますので、7月に再び接ぐ予定です。枝は全て親指以上の
     太さです。私の感じですとこの時期の接ぎ木と同時に行う挿し木の成功率は

     5割以上あるのではないかと考えております。枝の長さは10cm〜15cmくらいで
     小枝と葉を少し付けてあります。挿す深さは10cmくらいにしています。最も気を

     つけていますことは写真.の様に小さな袋を被せて活着まで湿度を保ち、接ぎ穂を
     弱らせないようにしていることです。全て2〜3本の穂を接いであります。これもまた、

     活着した後の発根に良い影響を与えるのではと思っています。挿す用土も蝦夷砂と
     鹿沼の細粒を使用しています。庭に挿したり、違う用土を用いることもあります。

     私の狙いはこの時期に挿し木が発根してくれることです。それも1〜2本でもよいのです。
     この時期に発根することが自分で確かめられれば、あとは思いのままではないかと

     考えております。すなわち、いくらでも挿し木で増やせるということです。おそらく夏や
     この冬場に太い枝の挿し木をされておられる方々は沢山いられるのではと思われます。

     たまたま、椿の本等で詳しい解説があまり見られなかっただけではないかと考えられます。
     楽しみで試しておりますので、あまり考えないことが逆に良い結果をもたらしてくれるのでは

     ないでしょうか。 さて、今日の花ですが、小田原ヤブはなかなか綺麗な花に思えます。
     出雲大社藪もいいですね。本当に松江を代表する椿かと思われます。


小田原ヤブ

出雲大社藪

佐渡紅覆輪

肘川紅

.接ぎ木と挿し木同時に行う
この挿し木の外側に営業用の大きなポリ

袋を被せて管理しています。

3月中試してみたいと思います。

庭の花と接ぎ木

     1月の下旬40本の台木に接木しました状態は、雪の重みで1本だけ折れていましたが
     残りは全て生き生きとしていました。各台木に2〜3本接いでありますので1本くらい

     折れましても接ぎなおすことはなさそうです。昨日もお話いたしましたが、この寒さと、雪
     が降る悪条件の外での管理で全く穂木の状態に影響を受けておりません。自分でも

     驚くくらいです。活着して芽が動き出すには3月の下旬から4月になるかと思いますが
     こんなに寒い条件の下で接木は何でもないのかなと不思議なくらいです。

     今年はいままでと一つだけ違うことをしてみました。写真3.では台木1本1本に小さな
     薄いビニィール袋をかけて湿度を保つようにしています。単にかけてあるだけで、縛りません。

     袋の中は水蒸気でいっぱいです。芽が動き出すまでこの小さな薄いビニィール袋はかなり
     活着に効果があるのではないかと思います。ただし、外すタイミングを間違えますと、失敗の

     恐れがあると思います。芽が少しでも動き出しましたら外して、外側の大きなポリ袋一枚で
     管理することが大事だと思います。すなわち活着までの手助けをする役割を果たすのでは

     ないかと思います。普通、私が見させていただいた接木の管理は、接いでポットに入れた
     台木を温室に入れたり、ビニィールトンネルなどに台木を植えて、その後は絶対に接いだ

     台木に水をかけてはいけないと教わってきました。私の場合は、接いだ所を全てローソク
     覆いますので、接ぎ終わった後水道水で軽く水をかけ、 さらに水を沢山含んだ小さなビニィール

     袋をかけて穂木に被せております。これは夏でも秋でも同じ方法で接いでおります。この小さな
     ビニィール袋を外す時期が最も大事になります。芽が少しでも動き出した時に外しております。

     芽が伸びてきますと蒸れたり、水滴が新芽に落ちて、新芽が黒くなり失敗してしまいます。
     接木で最も大事な要素は接木後の管理であると思われますが、新芽が伸びて外気に
 
     慣れさすまでの期間ではないでしょうか。写真1.2.3.は全て棒状の根だけですが、接いで
     11日経過しました。寒さなどの悪条件の下で青々としております。どんなに寒い時でも

     ある工夫をしますと接木は可能だと思えるようになりました。3月〜4月にその途中経過を
     ご覧いただきたいと思います。さて、下の花のスーパー・スターは好きな花です。

     津島は15年位目に愛媛県より穂を送られて接木したものです。愛媛県は良い花が沢山
     見られ、楽しませていただいております。洋種椿の栽培上の難しさもありますが、毎年

     豪華な花が庭を飾っています。違う花を見るのも楽しいものです。


エレイン’ズ・ベティー

スーパー・スター

津馬ー愛媛県産

畦別当ー五島産

タマ・グリッターズ

.太い根に接いだ様子

.太い根に接いだ様子
すべて2〜3本接いであります。

.接いだ根に1本1本薄いビニール
袋をかけています。


庭の花と昨年7月下旬の挿し木


    連休の方もおられたかと思いますが、接木はされましたでしょうか。
    今日最初にしました接木を観察しました。台木から水が流れていましたが

    今のところ青々としています。すべて外で管理しております。温度が3度になったり、
    雪が降ったりしましたが、それほど心配はなさそうです。ポリ袋2枚で管理しております。

    写真1.2.ですが昨年の7月下旬に挿し木をしました。人差し指くらいの太さです。
    以前お話しましたが、小指位の太さは殆ど発根しております。今回はそれよりも少し

    太めです。この位の太さがありますと接木はすぐに出来ます。長さは7cmでした。
    両脇に小枝を2〜3本付けて挿してあります。用土は蝦夷砂と鹿沼の挿し木用土です。

    6月の下旬に挿しましたらもっと根が出て、もっと太い枝も殆ど発根していると思います。
    親指以上の太さや相当太い接木をして挿しました枝が発根しています。それも7月の下旬です。

    ですから6月下旬頃が太い挿し木の目安になるのではと考えております。自分で接木の台木を
    7〜8ヶ月で準備できますので大変便利です。このように取り木や2月〜3月の挿し木、夏の挿し木

    等で自分で楽しむには十分なくらいの台木の準備ができそうです。庭の花では琉球の香り
    五島の翁頭紅も咲きだしました。一斉に咲きだしました。季節はあっという間に過ぎ去りそうです。

    椿の花と同時に接木の楽しさも味わいながら過ごされてください。


琉球の香り

翁頭紅


薩摩白鷺

小松姫

最小白花

.人差し指大の挿し木
昨年の7月下旬挿し木

.人差し指大の挿し木
昨年の7月下旬挿し木

   

庭の花と接木

     肥後椿も盆栽には向いていますね。根接ぎをした盆栽が多く見られますが
     あらためて肥後椿の良さを発見しました。長寿楽も今日咲いている所を
 
     見ましたがいい花ですね。福岡県出身の大学の先生が勧めてくださいました。
     白手香は小輪で私の好きな花です。今日は自宅の蝋梅の根を切り接木を

     しました。蝋梅は取り木ですぐに発根いたします。また、接木でもよさそうです。
     1.の細御前は2年前に接木をしました。左右に小枝を残して3本穂を接いでいます。

     2年目で咲いてくれました。.も同様に今日小枝を残して接いであります。活着
     までの期間、小枝を残すことで根からの養水分の吸収を助けるとともに、台木の

     活動を助け穂木と共に光合成で得た物質を台木に送りながら、活着の良き助け枝
     になっているのではないかと思われます。長めの台木や太い台木には殆ど小枝を

     短くして残しております。.のカルスだけの接木ですがこれも接木をすることにより
     発根が促進されて、数ヶ月で根が出てきております。取り木をかけまして、外すときに

     少ししかない根が取れてしまうことがあります。そのまま接木されて様子をみてください。
     私の経験では発根すると思います。今日の場合は枝が何もありませんので接ぐことで

     発根を促がしますが、 上部に枝がありますと、挿しておかれても発根するのではないかと
     思います。私の兄が根が取れてしまったカルスだけの枝を庭に挿しておきましたら根が

     出てきたという話を聞いたことがあります。色々試していますと分らないことに沢山ぶつかります。
     そのときは諦めずになんでも試してみてください。上手くいくかもしれません。ダメでも

     知識となり、今後におおいに役立つものと思われます。     


白侘助金魚椿

紅湖畔

長寿楽

白手香

蝋梅の根接ぎ

1.細御前ー 接いで2年目
   小枝を2本残しています。

2.カルスだけの状態ー接木をする

3.小枝を上部に残して接ぐ


  

庭の花と接木

    この暖かさで花が咲き始めてきました。私の庭の椿は時々お話いたしますが
    毎年6月に相当強く剪定をしますので花はそれほど咲きません。それでも最近は

    以前より多くの花が見られます。薩摩白鷺は好きな花です。ユーシーネンシス
    いいですね。交配種としての価値が大きいのでは。錦初釜の他に初釜
 
    咲き始めるところです。これだけ暖かいと一斉に咲き始めますので、長く鑑賞
    するには残念な気持ちもいたします。今日もまた接木をいたしました。相当太い

    取り木の台木です。1.の写真のように相当太い台木では小枝を短く切って残しながら
    接いでおります。活着が確認でき、芽が伸び始めましたら残した小枝を少しづつ切って

    いきます。2。の根接ぎは全く細根はありません。20本くらい根接ぎもいたしました。
    昨日同様お茶の根ですが全て細い根です。太いお茶の脇から出ております枝を

    引き裂いて接ぎました。細い根が数本出ている台木です。椿と同じ成長をしてくれますと、
    このお茶の根を利用しての接木は大変便利になると思います。ある程度のお茶の木ですと、

    写真2位の根とその脇から沢山の小枝が出ています。その小枝を引き裂いてみますと
    小枝の一番下の地中部分に根のついた細い根を沢山得ることができました。椿の根は

    私の周辺ではなかなか入手することは困難です。お茶の根はもしかしますと、椿を増やす
    良い素材になるかもしれません。その結果は秋ごろになると思います。接いであります

    品種は自分の好きな品種と絶対になくなってはいけない数少ない品種を接いでおります。
    いつ枯れるかもしれませんので、あちこちに接いで絶えない様に心がけております。


薩摩白鷺

ユーシーネンシス

錦初釜

川添紅

.取り木の台木に接ぐー
枝を残しその下に接いであります

取り木の台木に接ぐ

.根接ぎ― 細根はなし

取り木の台木に接ぐ

玉之浦の原木の花とお茶の根に接木

     暖かな日が続きます。この状態ならばインフルエンザは心配ないかもしれません。
     今日は4年前に五島の玉之浦の原木の枝を送っていただき挿し木をしました。

     1月に送っていただきましたので枯らさないように夢中で管理しました。3本挿しまして
     2本発根しました。その当時、こんな寒いときに成功するのか疑っておりました。

     そのときの経験が今しています太い枝の挿し木に多少なりとも自信を持たせてくれて
     います。何事も夢中でやればある程度は上手くいくものだと思えます。写真の2つ

     4年目にして咲いた玉之浦の原木と言われる枝に咲いた花です。白覆輪の具合
     ちょうど良く綺麗に咲いてくれました。玉之浦の原木が枯れてしまったとの事ですので

     できるかぎり増やし多くの人に差し上げたいと考えております。さて、今日はお茶の根
     30本の穂を接木しました。初めての試みですので、活着して成長はどうなるのか観察

     してみたいと思います。親和性がありますので、接木は上手くいくと思いますが、その後
     がどうなるか心配です。細いお茶の根も沢山確保してありますので鉢植えように接ぐ予定

     です。明日、明後日とお休みかと思いますので、接木を楽しんでください。


玉之浦原木の枝を挿して咲いた花

玉之浦原木の枝を挿して咲いた花

黒船

舞楽

玉之浦原木の枝を挿して4年目

お茶の根に接木

お茶の根に接木

お茶の根に接木

庭の花と長めの台木への接木

     この気候では接木は心配ないと思います。芽の動きの方が心配なくらいです。
     今日は以前お話いたしました太い台木や長く高さのある台木に接がれる時

     私が心がけています事を述べたいと思います。写真はいずれも少し長めで5〜6本
     接いであります。この時小枝を全て切らないで、1〜2本あるいは長さにより3〜4本

     短くして所々に残しておきます。特に太めで長さがありますと、太い幹や全ての小枝を切り落とし
     ますと一時的に木が弱り、活着に影響を与えるのではないかと、いらぬ心配をしております。

     私が試してきました結果では、台木の最上部に接がれる時は頂芽優勢ですので、小枝を
     上部に残す必要はないと思いますが、私は最上部にも時々短くして小枝を残しております。

     小枝を所々に残すことにより長く、太い台木の接木には良い影響を与えているのではないかと
     思われます。特にこの方法は秋の接木には効果があるように思えます。短い(5cm〜10cm)

     台木の場合には全ての小枝を取り除いて接木されても全く関係はないと思われます。それでも腕や
     足の太さくらいの台木に接木される時は小枝を残されると活着が良いように思えます。

     さて、紫の花ですが、思うようには咲いてくれません。吉兆は名前がいいですね。この椿は穂を
     送っていただき接木しました。カタログに出る前だと思います。

     最後に接いだあとの管理では湿度が大事になりますので、蒸れないように、温かな場所で
     管理してください。寒玲紗等も必要になってくると思います。がんばってください。


松江紫

吉兆

極光

庭の花と接木の難しさ

    接木の時期になってきました。もし台木などありましたら接木をされて楽しまれては
    いかがでしょうか。接木の仕方につきましては、色々説明されておりますので

    最初は説明書を読みながら接木をされると良いかもしれません。そのうちに慣れて
    きましたら、色々工夫をされながら自分独自の方法を確立するようになると思います。

    写真1.は太い台木ですので巻ききれません。コブ状になり見苦しいです。さらに
    巻ききれない部分が朽ちてきます。太い接木は難しいですね。上部を完全に巻く接木の

    仕方は簡単です。3〜4本上部にぐるりと接木しますと早く巻き込みます。それでも、
    見苦しさは残ります。細い台木ですとそれほど見苦しさは残らないのでは。そこで

    その見苦しさを完全になくすために接ぎ木によらず、冬場の挿し木による方法が全てを
    解消してくれるのではないかと期待しております。単に接ぐだけならばおそらくどのような

    太さでもそれほど難しくないと思います。少しの工夫はひつようですが。ただ、接木では
    ある程度見苦しさは残るのでは。今試しています挿し木では、成功すればの話ですが、

    全く問題がありません。コブ一つないのですから。腕の太さくらいまでの挿し木は可能性が
    相当高いとのことですので。いずれにしましても、今年は楽しみです。

    さて、タマ・アメリカーナですが白色が多いですね。なかなか一定しないのが問題かも。
    肘川紅も写真では白斑が全く出ておりません。でも色はいいですね。15年位前に

    愛媛県より穂をいただき接いだものです。迎春もなかなか良い花だと思います。
    この温かさで花も咲きだしてまいりました。この時期に出来ることを試されて楽しんで

    ほしいと思います。楽しむ心の余裕が大事ですね。がんばってください。


タマ・アメリカーナ

肘川紅

迎春

.接木ー巻ききれず

.接木ー巻ききれず

.接木ー巻ききれず


庭の花と接木後の管理

     暖かくなってきました。今日は妹の畑に行って剪定をして、その枝を挿し木しました。
     挿し木から9年近くなりますが、成長するものですね。園芸品種を全て挿し木にして

     植えたものです。.の写真がその挿し木です。挿してある太さは全て親指以上です。
     庭に、鉢に、挿す深さ、葉の枚数全て変えてあります。基本的には挿す深さは枝の三分の二

     です。枝を横にして脇枝を3〜4本つけて挿したりして試しています。.の接木後の管理ですが
     鉢では管理し切れませんので、庭の隅に端から端まで植えています。この場合は接ぎ穂や

     挿し木、交配用にと利用しています。また、接いだ芽が早く伸びるように庭や畑に植え直して
     早く気にいった苗木を増やしています。庭に植えました椿の木は枝が2〜3本にして管理

     しています。毎年半分以上剪定をして捨てていましたが、今年は挿し木をしています。
     あまり多く植えますと枝が無数に出て管理が大変です。この時期に挿し木が成功しますと

     大変ありがたいです。枝を半分位切って挿し木が出来るからです。良い結果をお知らせ
     したいです。皆様も少しは試してみてください。教わりました枝は太く、葉や枝は付けないとの

     ことでした。私は色々試して、発根状態を観察してみたいと思っています。果たして。。。。?


ベティーズ・フォイ・サンダース

衣通姫

千寿

挿し木50本

ベティーズ・ビューティー

接木後の管理


実生花と挿し木について

    数日前の玉之浦の実生花ダイヤモンドダイヤモンドリングとの事です。
    本当に小輪の良い花だと思います。玉之浦の花もこれからは少し変化のある

    色合いや形が求められるかもしれません。今日は種子を蒔いて色々な花が
    咲きだしました。の花は種子を蒔いて5年目です。玉之浦の種子です。

    中輪の濃紅色です。.の花は極々小輪の花です。これから庭では玉之浦の
    実生花が次々に咲きだしそうです。自分で楽しむにはいいものですね。自分の

    家にしか咲いていないわけですので。今年からは五島の種子から沢山の花が
    咲くのを楽しみにしています。300くらいの種子を蒔いて根が出ております。今年も

    できる限り蒔いて夢を持ち続けたいと思います。写真.は穂を切った残りの枝です。
    五島の品種が10品種ありますが、挿し木をしました。捨てるのはもったいないと思い

    半分位発根してくれればいいと考えております。2〜3年前の2月にこのような枝を挿して
    半分位成功しております。ポリ袋で管理をして密閉挿しのようにしてあります。

    新しい品種や大事な枝は絶対保存するために3〜4箇所に分けて同一品種を接木、
    挿し木と工夫しております。以前にもお話いたしましたが、接木、挿し木と、ほぼ1年中

    可能のように思えます。そろそろ接木の季節になったと思われます。管理さえ良ければ
    それほど接木は難しくないと思います。楽しみながら接木をされてください。


.玉之浦の自然実生花

.親不明の実生花極小輪

ペイパー・ダルズヌッチオ農園

.接ぎ穂を取った残りの枝

2.ダイヤモンド・リング

温泉山松江の椿

五島等の椿と接木

     昨日撮った色合いと違いますね。細御前は薄いピンク色をした可愛い花です。
     春暁も開きかけましたのでご覧下さい。 小輪の花です。白穂は久賀島の椿

     と聞いておりますが、分り次第お知らせいたします。矢上は長崎県の矢上町
     名から付けられた椿ではないかと聞いております。

     今日も五島や庭の気に入った椿を接木しました。暖かくなってきましたのと、椿の
     芽が少しずつ動き出してきたようなので50本ほど穂を接ぎました。取り木の台木

     4本と根が10本です。根の長さは15cm位に切って2〜3本づつ穂を接ぎました。
     台木全てに言えることは、太い台木の接木は上部に2〜3本接ぎませんと、

     片側から枯れこんでくる恐れがありますので注意が必要かと思います。根でなく
     挿し木や山取りの太い台木の場合は接木する反対側に枝があれば、その枝を

     短く残して接ぎますと、枯れ込みは少ないかと思います。また、太い根の場合は
     枯れこみ以外に、 2〜3本接ぎますと発根率が良くなるのではと考えております。

     接いだ芽が伸び始めますと発根し始めますが、比較的早く根が出るときと、半年
     位かかる場合があるようです。私は時どき引き抜いて確認しますが、良いことでは

     ないと思います。芽の動き具合で接木をされてください。自分が今までなさってきた
     接木の方法がベストだと思います。がんばってください。


細御前

春暁

白穂

矢上

取り木の台木に接木

取り木の台木に接木

根に接木

根に接木

五島の椿と取り木

     今日五島より椿の花が届きました。

          1.  春暁
         2.  細御前
         3.  ダイヤモンド

     全て岩永氏の作出・命名です。細御前は一休の自然実生です。以前数回ご紹介いたしました。
     ダイヤモンドは玉之浦の自然実生ですが、小輪でとても可愛らしい感じです。

     ほかに数品種届けられましたが、写真が撮れませんので次回ご紹介いたします。
     白覆輪もあまり大きくなくこのダイヤモンドぐらいの覆輪ですと締まりがあるように思えます。

     同じような花に大和ナデシコがあります。岩永氏から送られてきます五島の花は全て自然実生
     ですが、小輪の整った花がほとんどです。玉之浦系の花も沢山でました。私の家でも実生の花が

     咲きだしました。何年経っても玉之浦系の花は多くの人達の心を奪う花に変わりはないと思います。
     そこで、早速五島の届けられました品種を接木しました。台木はいつものように取り木の台木です。

     写真のように4〜5本枝が出ておりますので、1本の台木に届けられました品種を全て接ぎました。
     5本の取り木の台木に40本の穂を接いで今日は終わりました。1本の台木に品種をまとめて接いで

     ありますので非常に便利です。出来るだけ根元に接いでいます。写真の台木で10本〜15本の接木
     が可能です。急な場合にはいつでも利用出来ますので取り木の台木は最も大事なものの一つです。


春暁岩永章氏の作出・命名

細御前岩永章氏の作出・命名

ダイヤモンドリングー岩永章氏の作出・
             命名

取り木

庭の花と接木や挿し木

     .の越の麗人はまったく本来の色合いが出ておりません。覆輪花の厄介なところです。

     2.と3.の花の咲き具合の変化です。色合いと花弁の開き具合に違いが見られるようです。
  
      4.〜6.は昨年の太い枝に接木して挿し木をしました。7月の下旬に試しました。太さは
      親指から親指の2倍くらいであると思います。時々引き抜いて見ておりますが、根は1〜2本

      位の状況です。初めてにしては上出来であると思います。この経験が今年に生かせると
      思います。7月下旬でなくもう少し早く、今年みたいに2月〜4月ごろまでに挿していれば

      発根と接木の活着率は相当高かったものと思われます。でも、なんでも試してみるものですね。
      夏の遅い挿し木でもこれだけ太い挿し木や挿し木と接木が同時に出来るなんて思っても

      みませんでした。7.も昨年の夏の挿し木です。相当太いです。芽がいずれも膨らんで
      きました。この冬場の太い挿し木や挿し木に接木の試みに自信が湧いてきました。

      挿し木に接木する時期は3月〜4月7月〜9月になると思われます。1年中試して
      みたいと思います。この冬の時期は、まず挿し木をして3月〜4月に接木をするのが

      良いのではないかと思います。その時接木が失敗すれば、7月にしようと考えております。
      夏の場合は接木して挿し木を同時にします。6月の下旬から始めてもいいですね。

      小指大の挿し木は殆ど完全に上手くいっております。是非試してみてください。


旅情

.越の麗人ー

.タマ・グリターズ

.友の浦

.枝に接木して挿し木(太い枝です)
      紅栄と白斑孔雀

.枝に接木して挿し木(太い枝です)
       月光と夕日

.枝に接木して挿し木(太い枝です)
        紅栄

.太い枝の挿し木

庭の花と接木について

     昨日接いだ台木に袋を被せると説明いたしましたが、写真1.です。単に被せるだけで
     縛りません。蒸れないように縛りません。外側に大き目のポリ袋を被せて、上側で縛って

     います。5月下旬〜6月にかけて芽が動き出してきます。芽の伸び具合に応じて、ポリ袋に
     穴を開けて外気に慣らしていきます。線香などで徐々に大きくしていきます。次第に外気に

     慣れてきましたらポリ袋を外しますが、6月中は外さない方が良いと思います。
     外気に完全に慣れてきましても、ポリ袋の上側を少しずつ開けてください。蒸れないように

     上側を開けて暑い空気を外に出すわけです。そのために上側で縛っています。7月の中旬
     位まで袋をつけたままでいる方が成長が良く思えます。

     芽が伸びてきましても、いきなり大きな穴を開けて風を中に入れますと、萎れますので、
     徐々に穴は大きくしてください。すぐに慣れると思います。

     庭の青い珊瑚礁ですが、紫と言うよりは黒味がかった濃赤色みたいですね。台木は太く
     毎年期待していますが、私の地域では期待の花は咲いてくれません。そこで今年は

     友の浦やタマ・グリターズと交配をしてみました。うまく種子が得られると良いのですが。
     緋梅も好きで以前は沢山接木をしました。太りは遅く、剪定などしますと枝が枯れやすい

     ように思えます。挿し木は難しいです。もう少し暖かくなってくれるといいですね。


.接木― 薄い袋を被せてあります。

黄調

王冠

ペイパー・ダルズ

青い珊瑚礁

緋梅


接木について

     本当に毎日寒いですね。昨日は接木のナイフと何の道でも一筋に何十年間自分の人生をかけて
      きた人の技術に勝るものはないというお話をいたしました。その技術で家族を支え、このすさまじい

      時代を生き抜いてきたわけですから、 色々教えていただきたいですね。さて、今日は接木ですが
      私がしておりますテープの縛り方についてです。ローソクを使用しておりますので、すごく簡単です。

         1.最上部に1本でも何本でも接いだ後、穂木を挿した部分を2〜3回テープで巻いて縛るだけです。
                             (縛る必要のないテープを使用する時もあります)
         2.最上部の切った部分はローソクを垂らして終了です。

         3.同様に胴接ぎの場合も差し込んだ部分をテープで巻き、胴と接ぎ穂の間にローソクを垂らします。
           接ぎ穂全部をテープで巻かなくとも問題がないようにに思えます。
         4.接木が終わり次第、薄い小さなポリ袋を接いだ台木にかけ、支柱を立て、最後に大き目の営業用の
           ポリ袋をかけて上で縛ります。

    
  
     台木1本1本に小さな薄いポリ袋を上から被せて縛りません。湿度を保てるのではと考えております。
     大き目のポリ袋1枚だけでは天候具合により少し活着率が違うように思える時があるからです。
 
     そのときに注意すなければならないのは、内側の小さな薄いポリ袋は絶対に下側を縛ってはいけません。
     ただ被せてあるだけです。それだけで随分湿度の状態が違うようです。

     水滴が溜まりすぎたり、天候により蒸れすぎたりすることがありますので。いつも天候と温度には注意を

     払わなければいけないのでは。ある時期に芽が動き出しましたら、内側のポリ袋は取り外します。
     
     支柱も大変大事ですね。水滴が新芽に落ちないように防ぐ効果があると思います。竹や100円ショップで
     販売されております支柱を利用しております。外側の営業用のポリ袋は上側で縛っております。

     それは6月〜7月になり大変気温が上がってきた時にポリ袋内の空気を逃がすためです。下側で
     縛りますと温かな空気がポリ袋内でたまってしまい、蒸れを防ぐためです。

     今日はデジカメがなく写真が載せられません。明日ご覧いただきたいと思います。

庭の花と接木

     寒いですね。接木には向いていませんね。庭の花もしぼみそうです。タマ・グリターズは赤と白の
     コントラストがいいですね。比較的長期に渡り咲き続けて、3月に入っても白覆輪が見事です。

     1月の下旬に挿した枝も順調で葉は1枚も落ちていません。3週間経過しました。皆さん方に
     良い結果を届けたいと思っています。何故ならば、この冬の挿し木が順調であれば、いくらでも

     その年に接木や、園芸品種であればそのまま苗木として増やせることが出来るからです。6月下旬
     からの挿し木でも小指の太さくらいの挿し木は殆ど成功しております。 小指の何倍もの挿し木を

     今していますので、1本でも2本でも発根してくれれば大成功です。その成功した枝の挿し方を分析
     しますと、成功へのヒントが隠されていて、毎年同じ条件で挿し木をすれば良いのではと思われます。

     さて、昨日は台木のことを書きましたが、今日はナイフについてです。最初の頃は本当に高額のナイフを
     購入しました。近くの百貨店やデパートの物産展で穂木用と台木用のナイフを求めました。

     しかしながら、色々な友達や長年接木をされている趣味家から話を聞いてみますと、接木の成功率は
     ナイフによって左右されないとのことでした。普通に切れるナイフであれば十分とのことでした。

     そこで私も100円ショップのカッターで試してみましたが、殆ど活着いたしました。注意しなければならないことは
     ウイルスの侵入を予防することではないでしょうか。そのためには、接木の前後に砥石で砥ぐことと、

     熱湯にナイフを入れて数分浸しておかれると効果があると聞いております。葉が黄色くなったり、花弁に
     白斑が出たりしますのでナイフ管理は少し注意が必要であると思われます。接木の成功は接いだ後の管理

     によって左右されますので、直射日光に当てず、温かな明るい場所に置いて管理をしますと100%といかなくとも
     高い確率で成功すると思います。接木に関しましては、他のどんなことでも同じですが、その道何十年と経験した

     人の技術にはかなわないと思います。特にそれで生活をして、命をかけて取り組んでいる人の技術を
     参考にしたいと思っております。お互いにがんばりながら、楽しんでいきたいですね。

     


秀蘭ー接木2年目

岩根絞― 挿し木で咲き始める

タマ・グリッターズー開花状況

鈴鹿の関

庭の花と接木

    まだまだ寒いですね。この寒さとメジロやヒヨドリたちのいたずらで随分花が痛んでおります。
    毎日メジロが飛んで来ますが、いつもヒヨドリに邪魔されております。

    さて、接木ですが、少し準備されましたか? 台木の準備として
          
             1.前もって台木を接ぐ高さで切っておく。これは
                     A.樹液を止めるためです。

                     B.切った部分が盛り上がり、カルスを形成させるためです。

             2.このカルスが形成され始めて接木をしますと、接木の成功率が良いのではないかと思われます。

             3.そのためには、接木の1ヶ月位前に台木を切っておかれると接木の成果が良いと思われます。

    台木を切ってすぐに接木をしても活着すると思いますが、前もって鉢に植えられて、 ある程度の高さで切ってある台木
    のほうが接木はうまくいくように思えます。あくまでも私の経験ですので、少し試されて参考にされてください。

    この時期の梅の花もいいですね。紅筆は咲きだしがいいですね。ほんのりとした薄ピンク色です。今年も梅の接木をしました。
    椿の挿し木と同時に梅の太い枝を挿しました。成功すかどうか分りませんが、なんでも試しております。小梅と野梅性は

    挿し木が出来ると聞いておりますので、庭と鉢に挿しました。この時期がよいかどうかは全く分りません。成功しましたら
    報告いたしたいと思います。くれぐれも風邪には気をつけられてください。


玉シグレ

霜月

畦別当

十里香

紅筆―接木3年目(庭木)

古金襴―接木10年目(庭木)


庭での管理など

     寒さが厳しいですね。接木が心配です。庭や鉢での太い挿し木は生き生きしています。
     わたしは温室がないためにすべて庭で管理しています。時々ご覧いただきますように

     すべて業務用の大き目のポリ袋で管理しています。.の挿し木苗ですが、1枚のポリ袋
     で十分です。昨年挿しました苗も青々して、芽が膨らんでいます。また庭中に挿し木、接木

     等のポリ袋だけで管理して、外に置いたままです。全部を動かしますと、置く場所もなく、出し入れが
     大変になりますので、結構楽をして管理をしています。地区によっては2〜3枚のポリ袋が必要

     になるかもしれません。でも、外のままで管理が出来ますので意外と苦になりません。
     写真2.ですが花の咲き出したところです。次々と咲きだしております。写真3.の梅の花もいいですね。

     知り合いの広い庭に咲いています、見事な梅の花です。全体的に整った枝ぶりとピンク系の花が
     素敵で、春の到来を告げているようです。写真4.は梅の種子をまいて3年目の苗です。野梅性と緋梅性

     の種子を毎年蒔いて、どんな花が咲くのか楽しみにしております。まだまだ寒暖の差が大きいですので、
     やはり、2月下旬頃からが接木は無難ですね。これは是非増やしたいと思われる品種は接木してください。


.タマ・グリターズ

友の浦

.知り合いの自宅の梅

春望

白太郎庵

.梅の実生苗ー3年目

.挿し木苗ーポリ袋で管理

ポリ袋での管理


     

椿の曲付けなど

      昨日少し述べましたが、椿の人為的曲付けはなかなか難しく思われます。
     挿し木苗の曲付けにしましても、実生苗あるいは実生苗に接木したものと挿し木の曲は

     すぐにその違いが分ります。.は挿し木をハリガネやテープで曲付けしていますが、2.は
     種子をポリ袋に入れて曲付けしたものに接木をしたものです。園芸品種や綺麗な藪椿でしたら

     接木等せずにそのまま鉢に植えて鑑賞することが出来ると思います。1.の挿し木苗に曲付けするのは
     難しいです。折れてしまうのではないかと不安です。それよりも、.のように園芸品種などの種子を

     ポリ袋で曲付けする方がずっと楽で、一度にかなり多くの曲付け苗が出来ると思います。ただし、少し
     時間はかかりますが。取り木や種子を採取して曲付けの盆栽をぜひ楽しんでください。

     この、種子苗からの曲付けに関しましてはつばきの椿さんのブログや五島の岩永氏の解説で詳しく
     説明されています。  今日は写真のように挿し木をしました。親指以上の枝です。鉢に挿しましたのは

     3月にこの挿した枝に接木をするからです。庭に挿しました枝では接木や管理が大変です。
     挿し木が成功してから接木しては1年遅れますので、今年3月と7月に半分以上接ぐ予定です。

     かなりの挿し木を繰り返しておりますが、この時期の挿し木は初めてですので、何本か成功してくれれば
     嬉しいです。この時期に挿し木でも上手くいくことが自分で分れば、来年からは台木も心配なく、接木も

     1年中好きなときに出来るようになると思います。台木の確保は大事なことですね。取り木だけでも
     台木の心配はなくなりました。 これから3月〜5月にかけて色々試されて下さい。


春節ー岩永氏作出・命名

.実生苗に接木ー紅栄

.実生苗に接木ー紅栄

.実生苗に接木ー白孔雀

2.実生苗に接木ー 紅フクロウ

.挿し木―万徳寺

.挿し木ー 紅栄

3.太い枝の挿し木ー次々と挿してます


庭の花と接木

    今日は寒くなりましたが、匂い椿の接木をしました。写真11本の枝に5〜6本の小枝が出ております。
    その小枝にも根が出ております。全部で穂を8本接ぎました、今年は接いで大きく育てないで、なるべく

    根際に接ぎ鉢で鑑賞するようにしたいと思います。昨日本屋で椿の曲付けについて読みましたが、
    太くなりますと、殆ど曲げるのが大変になります。1年目もしくは2年目にハリガネ等で曲付けをしますが、

    それでも比較的難しく思えます。種子を蒔きまして、ポリ袋の中で考えられない曲を作るのが最も良いかも
    しれません。でも、挿し木の小さな苗に見事な曲を付けられておられる方々がおられると思います。

    全国各地では本当に驚くべき技術の持ち主がおられると思います。でも、なかなかお目にかかれないのが
    残念でもあるし、そのような特殊な技術は一生お目にかかれないかもしれません。

    さて、接木で、穂を差し込む時に堅く、穂を差し込みにくい時は、竹や木のヘラを使用すると便利ですね。
    写真2.では木の枝でヘラを作り使用しております。台木の太さにあわせて、その場でヘラの大きさを変えて

    おります。一度で穂が台木の形成層にぴったりと合うように、ヘラも色々大きさがないと上手くいかないかも
    しれません。差し込んだり、動かしたり調節しすぎますと穂にとって良くないのではと思われます。

    最後に接ぎ道具ですが、簡単な物ばかりです。一応ナイフはそろえてありますが、100円ショップのカッター
    も使用しております。ナイフに関してはそれほど重要でないかと思われます。それよりも、接ぐ前後に必ず

    砥石で砥ぐことのほうが大事であると思います。テープにしましても、写真でお分かりのように100円ショップ
    の普通のテープで十分です。たまたま、便利な接ぎ木用のテープが不足したために使っております。

    最後に私はローソクを使用しますが、木工用のボンドでも大丈夫ではないかと思います。今度試して報告
    いたします。1本の台木に何本も接木する時はこれらは大変便利です。胴接ぎでは全部穂をテープで巻く

    必要がないかと思われます。接木の時期がせまりました。楽しみのために、1本でも試されてください。
    成功したときの喜びはとても大きなものです。その喜びが自分をさらに大きくしてくれると思います。


白手香

出雲大社藪

飛天

2.木のヘラを使用

.匂い椿―みやす姫、浅香姫、湖衣姫
        衣通姫、額田姫、琉球の香り 

. 接ぎ道具


接木の楽しみ

今日は13本の取り木に接木をしました。接木には非常に良い天候で3時間かかりました。
1本の台木に5〜7本つぎ、テープは1本で全て巻いています。あっち、こっちとテープを回し、

最後に1回だけ縛りました。各枝ごとにテープを巻きますと何回も縛るようで、時間がかかりますので。
取り木がこんなに面白く、時間的にも早く鉢ものとして見られる素材は少ないのではないかと思います。

また、小枝が必ず数本以上出ておりますので、上に向いただけの枝ではなく、接いだ後、前後左右にも
枝がふれますので、鑑賞する時に変化があって楽しいのではないかと思います。

接木後の管理の面でも、13本の台木全部を少し大きめの鉢で管理できますので、持ち歩きが簡単です。
観賞用の椿の台木としての価値は大変高く、今後ぜひ皆さん方に試していただきたい台木となるのでは。

これと反対の方法で私は試しています。庭の各枝に沢山接木をして、1〜2年後その枝に取り木をかける
方法です。内容的には同じですが、 取り木をしてから、接木される方が楽かもしれません。

外での接木は管理が難しいと思われますので。10月以降にされれば日差しが弱まりますので楽かもしれません。
台木として取り木と冬の太い挿し木を今後最も力を入れる課題になるかもしれません。

小さな椿やサザンカの木がありましたら、邪魔だからといって、枝をむやみに切らないで、接木されたり、取り木する
素材として大事に育ててください。その小さな木から何倍もの大きな喜びが生まれると思います。

今日接いだ品種ーーー 陽の岬、 琉球白妙、 AY AY AY,  小磯、 指月山、 現殊院、 タマ・グリターズ、

                   桜島月光、 伯州、 金亀山、 秀蘭、 萩小町、 備中、琉球の香りなどです


13本の取り木

.13本接いで1鉢で管理

いろんな所に接木

太い取り木です

根がすごいですね

1本の木に6本の枝がでている


実生花と取り木など

     今日は暖かな日でた。このまま春になってくれるといいのですが。この陽気ですと
     本格的に接木をされている地区もあるかと思います。

     今日は妹の畑に植えてあります枝を切って挿し木をしました。実生の花が沢山咲いていました。
     もし私が他の実生花を見ていませんでしたら、自分で蒔いた沢山の花をかなり評価したのでは。

     しかしながら、全国の実生花を数多く見ますと、いま一歩と言う感じがします。何千、何万個蒔いて
     これはと言う優れた花はわずかしか誕生しないと言われていますが、蒔き続けることが大事ですね。

     もう一つ、ある程度優れた品種を求めて庭木として植えておくことも交配の大事な条件ではないでしょうか。
     今日は取り木を外し、接木をしました。 挿し木や畑で育てるより、太さによっては10年くらいの挿し木苗の

     太さが取り木で得られます。 また、根は写真でご覧いただくように、見事に出ております。5年間くらい
     取り木を続けていますと、100本くらいかなり見栄えのする鉢盆栽が期待できると思います。

     自分でもビックリしています。 いつものように、1本の台木に4〜5本接いでみました。縛らなくてよい
     テープがなくなってしまいましたので、荷物を縛る普通のテープを使用しています。殆ど一本のテープで

     縛っています。何回も縛るのは大変ですので。最後にローソクを垂らして終了です。
     これだけ取り木が得られますと、台木に全く苦労しなくなると思います。今日接ぎました穂は

     友の浦、ソウシン侘助、 浅茅白、 白孔雀、 紅栄、 唐川等です。3年後が楽しみです。 
     殆ど全ての台木にこれらの品種を接ぎました。1本だけでも5品種位接いでありますので、椿の好きな

     人達に差し上げましたら、喜ばれるのではないでしょうか。


実生花

取り木

取り木や接木について

     昨日友達の話として根を台木として接いでいるお話をいたしました。
     これは椿の実生や挿し木を育てて台木としたものではなく、根だけを

     台木として使用しているとのことです。根を10cm〜15cmくらいに切って
     接木しているお話です。苗木を作るだけならば直根を適当に切って接木

     すれば便利かもしれません。若い根が良いと思います。台木が足りないときは
     根の利用も考えるべきかもしれません。親指位の根ならば少し大きめの鉢

     5〜6本植えて管理が出来ます。1本の根に5品種位は接げますので、根を
     簡単に入手出来る場合は地面で保存しておきますと便利だと思います。

     写真1.は取り木の台木に昨年夏から秋にかけて接いだものです。1本の
     枝に小枝が3〜5本出ていますので、接木の際は多くの品種が接げて便利です。

     取り木をかける際は小枝が多く出ている枝を選んでください。やはり、1本の台木に
     かなりの品種が接木でき、保存を兼ねて楽しめると思います。

     今日は大変暖かいですね。写真2.3.の椿の芽が急に動き出したみたいです。
     芽の動きを観察しながら、接木をされてください。一般的には休眠期の穂を取り、

     保存しながら、台木の活動期にあわせて接木をするのが良いと説明されています。
     私はあまり考えずに接ぎ穂を庭木から切ってすぐ接いでおります。ただし、芽があまり

     動かない状態で接木をされることが大事であると思います。今日はあまりにも暖かいので
     思わず根に接木をしました。3〜4本の台木ですが、1鉢で管理できますので簡単です。

     根の台木は単に鉢に挿すだけですので思っているよりやさしいかも知れません。
     根の三分の二を地中に挿しています。これからが楽しみな季節ですね。


緋梅性の接木4年目

隼人の舞

.取り木に接木―この鉢だけで30品種
  位は接いであります。

.取り木に接木ー関西の椿を接木

2.プリンセス雅子の芽

.紅三光の芽


庭の花と接木について

      少し暖かくなりだしました。昨晩田舎に泊まろうという番組で、健康であることが
      最も大事であることを再認識いたしました。何がなくとも、いつまでも健康でいられる

      こと。毎日の節制と健康を保つ努力、さらには家庭内の温かな雰囲気が大事では。
      さて、今日は椿の根の接木についてです。数回お話いたしましたが、あまり太くない

      根を採取しまして15cm〜20cm位に切って接木をしております。若い根がいいですね。
      接木するときには、細根を全部切って接いでいます。細根があった方が良いと思うかも

      知れませんが、私の感じではあまり違いはないようです。むしろ、細根がない方が良い
      のかも知れません。以前お話いたしましたが、太い根を切って1年間畑で育て細根が無数に

      出た台木より、接ぐ時期に畑から掘り起こし、太い根を切った台木の方が活着が良い
      ように思えるからです。(これは私の数年の経験からです。間違っているかも知れません)

      非常に多くの細根がある場合は、形成層が癒合される際に台木からの水の供給が多すぎて
      バランスを欠くために活着が上手くいかないのではと素人ながら感じております。

      最近友達から、根を10cm〜15cmくらいに切って台木として接木をされている方がいると
      お聞きしました。根を台木として使用されているとの事です。この時、やはり細根は全部

      切ってしまうそうです。色々な方々が色々な方法で接木されていますので、あくまで参考に
      されて、自分で試しながら確実なものにしてください。暖かい場所では接木をされていると

      思います。管理に十分注意されて、良い結果を期待しております。ついでに、写真の玉之浦二世
      は良い花ですが、玉之浦があまりにも知れ渡っているために、人気と言う面では劣るのでは。

      同じ名前がつきますと、どうしても、比較対象しますので、少し損ですね。でも、いい花だと思います。
      根の細根は切らなくても大丈夫と思いますが、私自身は全部切っております。


羽衣

蜀紅

玉之浦二世

椿の根―この細根は全部取ります

      


庭の花と接木について

     接木をして数日経過しますが、この寒さや、樹液が少し出ておりましたので、防止策をしました。
     出来るだけ暖かな場所に置き、少しでも早めに台木が活動するようにしております。

     3月に入り台木が十分活動してきますと接木も楽ですが、この寒さですと管理が大変です。
     接木の成功にはカルスの形成が大事になりますので、台木の状態が良く、活動期に入る

     3月前後からが無難でないかと思われます。さて、写真の1.2.は上部に接がないで少し下の
     部分にぐるりと接いであります。鉢うえでなく、 品種の確保や、 庭木としてならば胴接ぎ

     もよいかと思います。比較的胴接ぎは活着し、成功率は高いと思います。また、上部の部分は
     自然に朽ちてなくなってしまいます。私は大事な接ぎ穂が届きますと、この胴接ぎで品種の

     確保を確実なものにしております。接ぎ穂を保存することが大事ですので、このときは見栄えは
     考えません。殆ど成功いたします。これから、急に接ぎ穂が届いたり、台木が不足しておりましたら、

     参考にしてされてください。写真の福島百合も好きな椿です。また、は15年ほど前に愛媛県より
     穂木をいただき接木したものです。たくさんの花を毎年咲かせてくれます。



福島百合

1.ぐるりと同じ高さに接いであります。

大事な穂を接いであります。

庭の花と接木について

     厳しい寒さが続きますが、元気でしょうか。
     さて、1.の梅の花はいかがですか。紅千鳥と茶青梅です。梅もいいですね。

     一昨年と昨年、梅の緋梅系と野梅性など種子を蒔き、成長しておりますので、どんな
     花が咲くか楽しみです。さて、写真1.2.は接木や挿し木をポリ袋に包んで外で管理

     しているところです。外でも意外と色々なことが出来るものだと感じております。
     写真.は昨年切ってきました椿の根です。この根に5〜10品種接ぐ予定です。

     細根は全て切り取って接ぎます。毎年接いでおりますので、普通の接木と同じに
     感じております。根の出方は少しづつ時期が違うようです。時々、引き抜いていますが

     あまり良くないようです。接ぎ穂を多く接ぎますと発根の出方が違うのではないかと
     思われますが、いかがでしょうか。 最後に、写真.ですが、上部の切断面が

     このように盛り上がってきますと、接木の成功率は高くなると思います。
     この写真では、昨年接いでいますので、大分盛り上がりすぎていますが、少し盛り上がって

     きた時に接木されますと、成功率は高いのではと感じております。それには、台木をある程度
     早めに切っておかれる必要があると思います。私の感じたことですので、理論上正しいかどうか

     分りませんが、余分な台木がありましたら試されてください。来週辺りから、取り木の台木に
     接木をする予定です。庭中鉢だらけです。家族は呆れております。少し。。。しなければ。。。。
     


紅千鳥と茶青梅

はにかみ―五島の椿

.接木と挿し木

.接木と挿し木

3.椿の根

4.上部が少し盛り上がって接木されると
   成功率は良いのでは?


庭の花と挿し木

      今日は寒かったです。数日前にNHKのタメシテ・ガッテンを見ていましたら
      冷え性と低体温についての番組がありました。毎日数十分の運動がいかに

      大事か教えていただきました。散歩や筋肉を絶えることが必要なのですね。
      水分の取りすぎも逆の効果であるとの説明でした。健康が何よりも大切ですね。

      今日は梅の接木をしました。20年以上前は梅の品種を集めていました。
      梅の栽培は椿よりも難しく思えます。接木は簡単です。本日は緋梅、紅筆、宝合わせ

      紅千鳥、 茶青梅など接木をしました。全て根際に接いで面白い曲の盆栽を目指しています。
      緋梅は少し弱く途中で枝を切りますと、全部枝が枯れてしまうこともあります。また、挿し木

      もなかなか難しいです。今年はこの緋梅の挿し木にチャレンジしています。自分では1本でも
      上手くいきますと、凄いことだと思っています。なぜかと言いますと、1本でも根が出ますと

      管理次第では、何本でも増やせる確信が持てるからです。取り木では成功しております。
      今日はもう一つ作業をしました。剪定と同時に整枝をした細い枝を20品種ぐらい挿し木を

      しました。6月に剪定をしますと、全て捨ててしまいますので、今この作業をしますと、庭も
      すっきりしますし、消毒も楽に思えます。さらに、今挿し木をして7月頃まで根が出ますと

      この挿し苗に接木が出来る楽しみが出来るからです。100本くらい挿しました。
      また、今挿しています太い枝には3月の中旬から4月にかけて接木をする予定です。

      昨年の夏枝に接木して挿した苗がかなり成功しておりますので、太い枝ならば体力もあり
      上手く行くのではないかと思います。もし接木が失敗しても夏にもう一度チャンスがあり

      さらに秋もありますので、来年1年待つよりも1年早く苗が出来るのではないかと思います。
      1年以内で同じ台木に挿し木と接木の作業をするわけです。今日は庭の園芸品種を挿しましたので

      接木をしなくともそのまま庭木や鉢植えに使えますので、気が楽です。本に書いてなくとも、
      あらゆる事を試されて経験されてください。本当の極意は自分で会得するしかないかもしれません。

      あらゆる所にヒントがあるように思えます。


黒耀

雪小国

肥前薄雲―14〜5年前接木

整枝した枝を挿し木

この時期の梅はいいですね

根際に接木―緋梅と紅筆

庭の花と挿し木のこと

     今日から明日にかけて、気温が低くなるとのことです。寒さに気をつけてください。
     冬の挿し木について、数日前に述べましたが、五島の椿を2月に挿し木しまして、

     半分位上手くいきました。(写真1.)五島は花が咲くのが早いために、殆ど1月〜2月
     の上旬に接ぎ穂が届けられます。その時、接ぎ穂を取り、残った枝を挿したのが1

     写真です。その時は葉も全部付けて、枯れてもいいやと思いながら、密閉挿しの状態で
     毎日暖かな場所に置き管理をしていました。今年太い枝を挿していますが、教えていただいた

     ように葉を全部つけずに、小枝もつけずに挿しました。しかしながら、太い枝は初めてですので
     葉を数枚つけたり、小枝を残したりして試しております。さらに、庭にも小枝から太い枝まで、

     長さや挿す深さなど色々違えて挿しております。新品種やすごくくお気に入りの品種などは、
     どんな枝でも捨てずに挿してみてください。必ず何本かは成功すると思います。

     挿し木は夏だけだなんて思わないで、ほぼ1年中あると思って育ててください。接木も同じです。
     管理さえ良ければ、また、ちょっとしたコツさえ会得しますと、いつでも可能ではないでしょうか。

     接木の時期も近いです。台木の準備はされましたか。今年はどんな品種を増やそうかと考えることも
     楽しいですね。元気な秘訣かも知れません。色々思い巡らすことは。


霜月

1.2月に挿した五島の椿成功例

今年の庭での挿し木

挿し木の管理

 
庭の花と接木について

     昨日小枝を切って3ヶ月外の水に浸して生き生きとしていますお話をいたしましたが、
     冬の場合は夏と違って、冷蔵庫に保管するよりも外にそのまま水に浸しておいて、

     接木するまでほっといても大丈夫みたいです。冷蔵庫に少し長く入れておきますと、
     霜焼けのような状態になるみたいですが、どうでしょうか。夏の場合は比較的長く

     冷蔵庫に入れておいても大丈夫みたいです。さて、 数日前に接木しました台木ですが、
     樹液が少し流れ出しておりましたので、
    
                1.写真1.2.3.のように上部を少し切り取り少し下の部分にナイフで
                  切り込みを入れました。そこから、樹液を流し出す考えです。

                2.上部と少し下に切り込みを入れましたが、はたして考えているように
                  上手く活着してくれるか、3月に報告したいと思います。


     接木で大事なことは、台木が鉢に植えられていることと、台木が接ぐ高さで前もって切られて
     樹液が流れ出さないことではないでしょうか。さらに、台木を切って、樹液が止まり、上部に

     カルスが巻いてくる状態で接木をしますと、活着率はかなり高くなるのではないでしょうか。
     台木が鉢に植えられていなくとも、ビニールトンネルなどで管理する方法も色々あると思います。

     自分に合ったもっとも良い方法で試されてください。台木の状態とその後の管理で接木の成功が
     決まるのではないかと思います。


1.2本の接ぎ穂の間を少し切りました。
   上部の2本の接ぎ穂の間にローソク垂らす。

2.切込みが分るでしょうか。

3.上部とすぐ下に樹皮を切ったところが
    ご覧いただけると思います。青くなった部分

2枚のポリ袋に入れて管理。

筑紫絞ー ほのぼのとする色合いでは。

中部千羽鶴


庭の花と庭木の枝利用

      今日は寒いですね。仕事で大変疲れました。寒さに十分気をつけてください。
      入浴などにも用心されてください。特に、お酒を飲んだ後は。

   A.. 切った枝について
           3.の枝ですが11月の初旬に町の色々な展示会に出品して3ヶ月経過しました。
             ボールペン位の太さですが、水の中に入れたままの状態です。全く葉も落ちずに

             芽も生き生きしています。秋から冬の間の長期間に亘り、この方法で上手く利用出来るかも?

   B.  庭木の枝利用
            1.2.の庭木ですが、この冬挿し木のために相当切ってしまいました。
            毎年6月に剪定をして殆ど捨てていましたので、6月の剪定は少し手間が省けるのでは。
            剪定や整枝をした繰り返した後に新しい芽が脇から伸びて、少し曲がつきますので、取り木をかける予定です。
            以前お話いたしましたが、もし余分な枝がありましたら、利用してみてください。

      庭木できちんと整枝されている枝はむやみに切らない方がいいですね。あくまでも余分な枝を利用されてください。
      生産して販売するわけではありませんので、良い枝振りの台木が数本得られればいいですね。
      ざわざわしている枝がありましたら、数本試されてください。

      本日は写真の3品種ご覧下さい。少しボケていますが、筑紫絞は良い色合いであると思います。
      中部のかぐや姫も私の好きな花です。2月の下旬から接木されるようでしたら、遅くとも台木を

      10日位前に切っておかれたほうが良いと思います。また、鉢に植えられた台木を使用しますと
      活着率が高まると思います。


.雅

.月照

.水の中で3ヶ月経過

小松姫

かぐや姫

筑紫絞



  

接木と挿し木等

       今日も接木をしました。台木20本と接ぎ穂80本です。1本の台木に4本づつ接ぎ、全ての接ぎ穂
       を接ぎ終わりました。昨日と同じように小さなビニール袋をかけて、営業用の大きなポリ袋を2枚

       被せて、屋上のベランダに置き、管理しています。さて、接ぎ穂を取った残りの細い枝の処理ですが

            →全て細くとも、挿し木にしております写真3.4をご覧下さい。(接木が失敗しても安心)

               5〜10cmあると思います。4年前五島の椿を2月初旬初めて挿して半分成功。

               .のように鉢挿して、 .のように営業用のポリ袋を2枚被せています。

               ほぼ密閉挿しの状態です。2月下旬から3月にかけて気温が上昇しますので、

               上部の密閉している所を少し開けて、温度の調節をして管理していました。

               運よく、2月でしたが今では花も咲き始め、こんな時期でも挿し木は成功するんだ

               と自分でもびっくりしていました。何でも試すものですね。今年の太い真冬の
 
               挿し木にすくなからず、自信を与えてくれています。その当時は、必ず日差しの当たる

               暖かな場所において、寒玲紗等で注意を払っていました。何でも初めてというものは

               上手くいくような気がいたします。それだけ集中しているのでは。
        庭では福寿草や梅が咲き始めました。また、友の浦との交配を試しております。一つでも実を結んで
        くれればよいと思っています。タマ・グリターズとの交配もしました。毎年毎年、少しずつですが

        夢を追いながら、その夢も挿し木、取り木、 接木、 真冬の太い挿し木、 新花の誕生等切れ間のない
        夢であるような気がいたします。 皆さんも是非がんばってください。果たせぬ夢はないと思いながら、
        がんばっていきましょう。


接木

接木

.接ぎ穂の残りを挿し木にする

.ポリ袋2枚被せる

伊予侘芯

福寿草

茶青梅

友の浦との交配

接木と庭の花

      今日は暖かかったですね。散歩したり、 図書館で椿の本を読んだりしながら午前中
      は終わりになりました。侘助の起源やユキツバキと藪椿の説明など色々学ぶことが

      ありました。午後は仕事と接木をしました。接ぎ穂が沢山残っていましたので、そろそろ
      接木をしないといけないと思い1時間で台木25本、 接ぎ穂は50本接ぎました。

      先日台木から少し水が噴出していましたので、今日もう一度同じ接ぎ穂を接ぎました。
      台木の太さは小指〜中指位です。この接木はあくまで品種の確保が目的で、本格的に

      接木するのは3月に入ってからしたいと思います。

  今日の接木→台木の上部に2本づつ接ぐ。写真2( 殆ど左右の2本とも同じくらいに成長する)
               台木の上部は斜めにきっております。( 巻きが早いと思われます)
               左右の接ぎ穂は斜めに切ってありますので、少し段差があります。
               台木が太く、切り接ぎの時は、2度切り込みを入れております。
               台木が少ないときは、4〜5本接いでいます。( 品種と接ぎ穂の確保のためです)
               縛らなくて良いテープが足らなくなったために、普通のビニールテープ使用。
                       (単に2〜3回巻いて、縛るだけです)
               上部に2本接ぎますと、テープで上部を完全に巻くことが出来ません。
                       ( ローソクを垂らしますので、処理は簡単です)
               最後に、小さなビニール袋を被せ、さらに10本づつまとめて営業用のポリ袋を被せています。
               天候によりポリ袋を2枚使用しております。

    全部終わりましたら、暖かな陽だまりに置き、 温度と湿度の管理に気を使います。
    気温が上昇する時がありますので、外出される時は必ず寒玲紗等で管理されてください。

    まだ、接木には早すぎます。接ぎ穂が届きましたので、早めに接いだ次第です。


25本接ぐ。(五島の椿)

2.上部に2本づつ接木

百合蝶

ピオニー・クイーン

土佐有楽
百合蝶はなかなか綺麗な花だと思います。

ピオニー・クイーンは豪華な花ですね。

土佐有楽は明藤桃色の花で高知市に原木

があるとの事です。

庭の花と根接ぎ

       昨年の6月下旬接木しました苗です。小さな鉢植えに使用と珍しく台木に1本
       だけ接ぎました。台木に太さは小指くらいです。頂上に接いだ場合胴吹き芽や

       その下にある小さな枝はあまり気にしなくてよさそうです。特に太い台木に何本も
       接木をされる時は、所々に短い枝を残して接木された方が活着がよさそうです。

       下の接木も胴吹き芽や小さな枝はそのまま残してとりません。接木に失敗した台木などは
       根接ぎで鉢植えにして変わった枝振りでその姿を鑑賞するのも面白いかも知れません。
 
       本日は下の花をご覧下さい。3.の越の麗人は全く違う花が咲いています。覆輪花は時々
       このような花が出やすいので、あまり気にしないことです。もし、1つも良い状態の花が

       咲かないようでしたら、咲いている花を確認して、もう一度求めるか、友達の咲いている
       良い花の穂木をいただいて、接木されてください。販売店に電話されても無理かと思われます。

       おそらく、紫系統や、覆輪花や、 白斑系統の花、 それに寒さに弱い原種椿等の花で、
       販売店や生産者の方々も問い合わせや苦情などで色々対応された方もおられると思います。

       この問題は難しい問題であると思います。ですから、苗木に大きく注意書きや販売される時
       留意点をいわれるくらいの配慮が必要かと思われます。


八重白玉

覆輪有楽

夕照

グレープ・ソーダ

百合蝶

酔月

3.越の麗人

紅炎

台木と挿し木

     昨日接木をしましたが、今日も台木から水が垂れていました。もしかすると昨日の
     接木は失敗かもしれません。接木する10日〜15日前くらいに台木を切っておかなければ

     ならないと思います。でも、接ぎ穂は半分残してありますので安心しました。次にアザレアですが
     写真のように寒さは関係なさそうです。外に置いたままで、青々しております。

     次に太い枝の挿し木ですが、写真のように、少し曲がった枝を庭に挿しました。少しずつ枝を
     残してあります。 その理由は
              上手くいきますと、枝の芽が伸びて発根を促がす働きをするのでは。
               
                 枝を残しますと、その枝に接木する場合、非常に活着しやすい。

                 枝を残し、接木することにより、枝振りが良く見えるのでは。


     
外に挿してありますので、蒸れて葉や枝が枯れる心配が少ないと思われます。近くの
     大学の先生の家では枝を残して挿して、 今では芽が相当伸びております。胴吹き芽も

     ある程度出てくると思いますが、枝を残すことにより、発根が早まるのではと期待しております。
     今年色々試しながら確実な方法を見い出したいと思います。


水が垂れる

寒さ対策は必要ないみたいです。

ピオニー・クイーン

飛天
残してあります枝に接木予定。

胴だけに接ぐよりも、見栄えがよく

なるのではないかと思います。

今日は一子侘助浅香姫を挿しました。

タマグリターズと友の浦

      昨日は接木と庭に挿し木をしました。紹介しますとき、いつも私の感覚で説明
      してしまい、実際試してみても同じように行かないときがあるのではないかと

      思っています。何でも初めて試すときは全て一からやるわけですので、懇切丁寧に
      しなければならないと思います。私も失敗の連続で、ただ、言えることは、全て

      挿し木、接木等に関しては、おそらく、何でそんなにやるのと言われるくらい試してきました。
      私が持っている自信と言えばそれくらいなものではないかと思います。ですから、皆様方

      の方がよほど椿に関しては多くの知識をお持ちであると思われます。少しでも椿栽培において
      参考になる情報を皆様方に届けられればと思い、書かせていただいております。

      これからの椿栽培において欠かすことの出来ない作業としては、台木を準備することでは?
      庭に、この時期太い枝を挿すだけで台木が出来る事は何年も前から知っていましたが

      果たして、どのくらいの太さで、どのようにすれば上手くいくのか、実際今年やるまで時間が
      数年かかりました。今年は2〜3の人から具体的に教えてもらい、 それも時期、 長さ、 管理のし方

      等、さらに接ぎ蝋を塗り、 今から3月の上旬まで挿し続けることが出来るとのお話でした。
      今までは夏に挿し、3〜4年経過してから、いらない挿し苗を台木にしたり、または専門の生産者より

      台木を求めるなどしておりました。 これからは取り木や挿し木等で十分なくらいの台木を準備できる
      ことと思います。念のため、この時期の挿し木は比較的太い枝の挿し木で葉や枝葉全く付けませんので。

      さて、今日はタマ・グリターズ友の浦の花をご覧いただきます。どちらもいい花ですね。タマ・グリターズは
      我が家では1月から3月15日くらいまで写真のままの色合いです。長期間にわたり咲き続けます。

      友の浦は今年初めてですので観察を続けて、色々特徴を見たいと思います。これに加えて玉之浦の花が
      咲き誇りますと庭が華やかになりますね。


今日の花ータマ・グリターズ

昨年3月の花ータマ・グリターズ

今年1月の花ー友の浦

今年1月の花ー友の浦

.庭に挿し木―このままで、時どき
 軽く水をかけるくらいでよいとの事です。

ピオニー・クイーン

接木とタマグリターズ

      昨日に続いて椿の挿し木をしました。太郎冠者を20本程。今熊谷を30本程。それに無音の雪を3本
      しました。太郎冠者だけは区別して鉢に挿しました。お話したかとおもいますが、上部の切った所には

      接ぎ蝋を塗ってください。 あとは20cm〜25cmくらいの長さに切って、 三分の二ほど地中に差し込む
      だけです。 3月上旬までとの話でした。私はもう少し長く5月くらいまで挿してみるつもりです。

      本日は接ぎ穂が届いて4日経過しましたので接木をしました。台木からは少し水が垂れていました。
      半日ほど日なたで乾かしましたが、それでもまだ塗れているようでした。普通接木の10日〜15日前に10cm

      程の高さで切っておかなければならないのですが、早めに接ぎ穂が届きましたので、半分ほど接いで
      様子を見ることにしました。5日ほど経過しましたらさらに接木する予定です。

      ご覧のように、1本の台木に4本接いであります。新品種を確保するだけの目的ですので、穂木が取れる
      ようになりましたら太い台木に接木して増やす予定です。少し心配ですので、日陰の暖かくない場所に

      置き、4〜5日経過しましたら陽だまりの暖かな場所に移して管理する予定です。(台木から少し水が出ていましたので)
      普通であれば、2月下旬或いは3月に入ってから接木をされたほうが良いと思います。

      写真の花はタマ・グリターズです。毎年綺麗な花が咲いてくれます。友の浦とともに良い花ですね。
      昨年は3月15日まで白覆輪が良く出ていました。同じタマ・グリターズでも白覆輪が良く出ないこともあるようです。

      玉之浦系の花でも咲いている苗を求めるか、咲いている花を確認して接木されると良いですね。
      これから本格的に花が咲く時期です。接木の予定がありましたら、良い花の枝に印をつけて穂木の確認を
 
      されておくと良いのではないでしょうか。遅くとも接木の10日前には台木を切っておかれたほうが安心です。
 


接木ー 接ぎ穂40本

1本の台木に4本の穂木

1本の台木に4本の穂木

タマ・グリターズー 良い花ですね。

挿し木と接木準備

      今日まで3回にわたり椿と日本人四柳英子著)から引用しましてお話をしてきましたが、
      椿の総合的美に関して私は大変深く勉強させていただきました。さらに、古代から江戸時代

      までの日本人の愛好の歴史と、椿熱の沸き起こった江戸時代の美意識、椿の持つ色、形など
      椿の外観的美と同時に、その美を日本人がどのように感じ取っていったか、大変分りやすく

      説明されておりました。この椿の総合的美を探究するのは大変大事なことであると思いますが、
      まず私たち愛好家(私だけかも)は楽しみ、友達を増やし、生き生きとした生活の一部になれば

      と考えております。椿を通じて充実した、内容のある時間を持てて、さらに地域社会やその構成員
      であります地域の人達との橋渡しが出来ればと考えております。椿を通じて色々な人との輪が

      大きくなることを求めております。 さて、 本日は挿し木に入りました。約50本位挿しました。
      庭に挿しても鉢に挿しても同じだと聞いております。しかし、3月からこの挿し木苗に接木をしますので

      管理の面で鉢の方が接木しやすいと思い、挿し木をにしました。庭などに挿し木された場合は
      殆ど水をかける必要はないようです。気になるようでしたら、たまに水をかけてください。

      鉢の場合は乾いたら時どき水をかけるくらいでよいとの事です。私は葉や枝を少し付けておりますが、
      教えていただいた人の話では、全く葉も枝もつける必要はないとのことです。とにかく挿してから

      あまり神経質にならなくてよいとの事です。庭にただ挿すだけで発根するとの事です。
      昨日取り木をはずしました。それぞれの台木に10本くらい接木する予定です。接ぎ穂がすでに届いて

      おりますので。少し早いかと思いますが。 何とか工夫して管理をしたいと思います。
      これから5月まで色々な品種の挿し木をする予定です。( なるべく太い枝の挿し木をされてください


五島の椿―紅栄の挿し木

香り椿と山で採取した良花を挿し木

種子苗の枝ー 綺麗な花の枝を挿し木

梅の挿し木ー どうなるか?

取り木― 10本外しました。

軟風ー 接木10年


五島の椿と花の生け方

     写真の花は岩永氏が作出しました五島の花です。少し時間が経過しておりますので
     本来の花の姿が分りにくいかと思います。五島では満開の状態にあるのではないかと

     思われます。全て自然実生で、極小輪から小輪です。どの花でも初めて見られましたら
     椿の美しさに驚かれるかもしれません。 茶花として飾るには最適ではなかろうか。

     茶花としての生け方としてはすでにご存知かと思われますが、引用しております椿と日本人
     の中に、 野にある様に生けようとする時には、草花のあるがままの姿を生かさねばならぬ。

     枝をたわめたり、葉をすかしたりすることは慎まねばならなかった。それはまた、花をのみ偏愛
     することを忌ましむものであった。花のみがその美しさを誇る所にはその花に
驕りが生じる。

     和敬静寂をその神髄とした侘び茶にあっては、
驕りや高ぶりは本道とはずれるものである。
     花の美を沈めるには、その美しさに匹敵する
が必要である。と述べられている。

      調和を保つことがどの世界においてもだいじなんですね。家庭においても、職場においても。
      ダンスのステップと同じように、相手のリードにあわせているようで、実は自分が巧みにリード

      している心の余裕が必要ではないのでしょうか。余裕のある人は決して.。。。。しないのではないでしょうか。
      本日も五島の椿をご覧下さい。種子を蒔きつづけることですね。必ず実を結ぶと思います。
      


神無月

旅愁

潮風の少女


五島の椿と椿の美

      寒さが厳しいといえど、さすがに季節は春の息吹をどことなく感じてきました。  
      庭の福寿草や熊谷草も芽をのぞかせています。

      さて、本日も五島の椿をご覧下さい。昨日もお話いたしましたが、自然交配による
      新花ですので大変美しいです。さらに、岩永氏は私が述べるまでもなく、藤田氏の

      下で長年椿について研究されてきた方ですので、椿についての総合美について知り尽くした
      方です。時どき、この花はここが良いとか、少し葉がおかしいとか電話で話しておりますが、

      自分で殆どの新花を作出されて楽しんでおりますので、多少は納得されない花もあるかと
      思われますが、あまり細かなことは口に出さない方である。それよりも、五島という最適な立地条件に

      住まわれて、どのようにしたら、椿と共に長く楽しめるか、新花作出にはどんな方法が最も向いているか、
      等椿と共に生活を楽しむスタイルを確立しているように思えます。椿展示会や椿の講習会等も開催され

      五島から椿の美しさを全国へ発信されておられます。ところで、椿の総合美について、時々引用いたします
      椿と日本人の書の中で、椿の鑑賞される所は、葉と花と枝ぶりとの総合美にある、と述べられています。

      一つは
であり、白と紅の芸術であると。次に葉花の肉質の厚さであると。次にを述べられている。
      色は感覚的なものであり、感情的なものであるが色に形が加わるとそこに一つの
客観的性格が加わる、と。

      。。。。。。椿の持つ特徴的な姿は
花弁の基部が筒状になっていることにある。。。。。以上椿の形態における
      
色と質、形の特徴、鮮やかな色の対比を持つこと、葉花が肉厚質であること、花の不崩性ーは一つの性格を

      示す。それは
締まりであると述べられています。 

       大自然の中に咲く椿の白や赤の色合いが周囲の緑色のなかで誰もの目を惹きつける感動の一点であり、全てが
       その一点に集中する、すなわちそれが締まりであると述べられいます。なるほど、良く研究されていると思いました。

       私みたいな素人は、あの花は綺麗だな、この花は少し違うなと思うぐらいで過ごしてきました。また、少し慣れて
       きまして、挿し木や接木、取り木などして楽しんでいます。私は思います。色々な方法で椿と向き合い、楽しむことが

       大事ではなかろうかと。とにかく感動を覚える日々があるといいですね。本日は五島の花をご覧下さい。

       下の椿は全て岩永氏の作出です。毎年凄い数の新花ではなかろうか。
       


福寿草ー 庭にて

狐愁― 良く整っているのでは

五島の風― 玉之浦の実生

たらちねーヤブ椿の美 


五島の椿と茶花としての花形

     本日は五島の岩永章氏から数多くの自然実生花が届けられました。殆どが五島のヤブ椿を
     採取され、その選抜種同士が自然交配を繰り返しておりますので、大変綺麗な花を楽しめます。

     殆どが極小輪〜小輪で、 筒芯の抱え咲き状態で平開状態にはならないようである。このことに
     関して椿と日本人の書の中で、その当時の茶人たちが椿を好んだ理由として、季節の端的な象徴の

     他に、花形があると述べ地ます。茶人が好んだのは薄色椿や白玉椿であった。白玉は白花の一重であり、
     大輪は嫌われたのである。。。。。。ヤブ椿は花を開ききっても半開盃状にしかならない。その花のなお

      開ききらぬところに美をおこうとするのである。つつましさの上に持つつつましさを求めるのである。
      それは絢爛たる色彩を持つものや爛熟したものにはその表情の美しさに心を奪われてしまい、

      その奥にあるものを読み取ることが出来なくなる事をおそれることによる。茶花は一輪或いは二輪で

      無限の世界を現そうとするものだからである。と述べられております。

      本当に茶花の世界は奥が深いですね。また、うわべだけの美しさや華やかさではなく、内面からにじみ出る
      心の美しさを求めていて、我々に警鐘を鳴らしているような気もするのですが。五島の椿は私が知る限り

      椿を評価する基準に殆どがマッチしているように思えます。ある程度いい花だなと思える椿を20〜30種類くらい
      集めて庭に植えられておきますと、自然交配により、毎年楽しみが増えますね。色々考えますと、椿って、本当に

      楽しみな趣味であると思います。下の花は岩永氏の作出、命名です


五島の椿ー 全部が極小輪〜小輪。

春眠― 小輪で五島のヤブ椿
      を思い出させる。

さんごの指輪―同じような花が
     多く作出されております。

冬の名曲ー 葉も花弁も厚く
         楽しみな花です。


椿の特性と冬の挿し木

      厳寒のさなかに花を咲かせ、その美しさを輝かせる椿の特性について、昨日ご紹介
      しました椿と日本人(四柳英子著)の中に次のように述べられております。

      寒風の中に、潮風の吹きつける中に、 また霜や雪にも耐えて、その緑を誇らるのである。
      しかも早咲きをこの上もなしとしたのは、寒さに耐えて花を開かせることに意義を認める

  

      ものである、と述べられている。椿の忍従性を説き、そしてその忍従は持続性を有するものである、
      と説明されている。 寒さを絶えながらも、敢然と自分の美しさを誇示する椿の花は、何か私たちに

      訴えかけているものがあるように感じられるのですが。  さて、今日は昨日の続きで、冬の挿し木です。
      写真1.2.の様にある程度曲や変化、 さらに枝別れしている太い枝を挿されるといいですね。

      1.2.の枝ならば各枝に接木しますと10〜20本の接木が出来ると思います。
      3.の棒状の枝ですと、変化がなく、接いでもあまり面白みがありません。写真4.のように何本も

      接げますが、 どうせ挿すならば、面白い変化のある枝のほうが、飽きがこないのでは。
      お互い、工夫しながら、 椿の楽しみを広げられるといいですね。

      昨日から友の浦が咲き始めました。いい花ですね。早速、庭の咲いている花と交配をしました。これから次々と
      咲き出しそうですので、できるだけ多く交配をして、果実を期待したいと思います。

      私の感じですが、庭にぐるりとこの友の浦を植えますと、綺麗でしょうね。今年から3〜4年の計画で出来るだけ
      多くの接木苗を作り、 近所や友達にあげようと考えております。


佐保姫

友の浦

友の浦

高野宮

1.挿し木用ー 少し枝と葉を
        残してあります。

2.挿し木用ー葉は全部
       落としました。

.挿し木用ー庭木にするならば
    良いかもしれません。

.昨年の接木ー 8本接ぐ。


椿の花と挿し木

     今日までだいぶ暖かで椿の花にとっては良い気温ではないかと思われます。
     雪の降っています地区では椿の管理で大変なこともあろうかと思われます。

     時々ストーブの近くに数日間置かれて花芽が落ちてしまうことを聞きますが、
     おそらく乾燥しすぎて、人間で言えば脱水症状になるのではないかと思われます。

     家の中に入れてストーブなどが近くにありますときは、ポリ袋等を被せ、中に水滴
     を入れておき、 時々葉水をされながら管理をされてはいかがでしょうか。花が咲き

      出しましたら玄関先やストーブのない場所への移動をされると良いかと思います。 
      さて、この時期はまだ作業はあまりないかと思います。花を眺めたり、鳥たちの飛来

      を待ち構えて写真と撮ったり、居間や玄関先に花を生ける等して、家族や友達とお茶を
      飲みながら談笑するのもいいものですね。ところで、椿の花といえば、以前私の祖父母

      のお話をしたかと思いますが、椿の花は首から落ちるので縁起が悪いと昔は言われている
      こともあったようですが、今私が読んでいます椿と日本人という書の中に椿の花について

      次のように書かれています。茶花として椿を好んだのは、一つには季節の端的な象徴がある。
      当初のたて花では、武士の落首を思わせるところから、忌まれたこともあった落花のもろさは、

      茶花においては逆に生けたばかりの水々しさを表白させる最上のバロメーターとなったのである。
      特に一点の露を含ませた水々しさは、類をみないであろう。と述べられております。

  
       花の盛りが長い花は茶花として好まれなかったようですね。常にお客様に生き生きとした新鮮さを
       味わえる今咲いている、今摘み取った花が最高の茶花としての花だったのではないでしょうか。

       さて、今日は挿してから8年経過します枝を切り取り挿し木の準備をいたしました。全部で50本程度
       妹の畑に植えてあり、そのうちの半分位は実生苗です。写真.のように20cm以上の長さに切って

       枝を1〜3本付けたり、全部切り取ったり、長さもばらばらにしています。二日間水に浸し挿す予定です。
       半分は庭に、半分は鉢に挿して、ポリ袋も使用する予定です。用土も挿し木用も試すつもりです。

       これから5ヶ月間試します。これが上手くいきますと、来年からは接木は殆どする必要がなくなります
       ですから、考えられる色々な方法を確かめたいと思います。写真2.では棒状ですが、枝有り、曲有りの

       枝を使われてください。もし接木をするならば変化のある台木を考えながら挿し木をされたほうがいいですね。
       園芸品種でしたら、挿しただけで、そのまま庭木として、あるいは鉢に植え替えることが出来ると思います。

       太さに関しては相当太い枝でも良いとの事です。親指以下の太さは分りませんが、多少試してみます。


挿してから8年目の枝

.少し長めに切っております

実生花ー 色々咲いております

花岬ー 愛媛県産

 技術の向上に伴い→ さらなる次のステップへ

      太い挿し木や実生花を早く確認することや侘芯花の固定方法などまだまだ勉強すべき
      事柄が沢山あります。でも、殆どの椿の趣味家の方々は挿し木や接木に関しては

      経験済みだと思われます。次の段階での作業は挿し木よりも、ある程度
      庭や棚に飾る太目の台木に曲があり、なんとなく風情のある盆栽風な椿の木を求めたく

      なるのではないでしょうか。私などは次から次へと見たものが欲しくなり、可能性のないものまで
      家で試しております。そこで、豪華な趣のある椿の木を得るには、まず太い台木作りが必要になります。

      これには、 椿の取り木が最適だと思われます。枝も有り、曲もあり太さも自由自在です。
      しかも、何種類も接げて、長期間にわたり色々な花を見ることも出来ます。

      太い根を採取して接木しても同じですが、取り木の方が色々な面で簡単だと思われますが。

      次に、太い台木作りですが、これからやろうとしております冬場の太い枝の挿し木です。私自身
      初めてですので、自分自身で納得出来る成果を出さなければなりません。そのために、数種類の

      方法で試してみるつもりです。単に庭に挿すだけで成功するかもしれません。それだけでは、面白み
      がありません。鉢、庭、枝、葉、ポリ袋、 挿す深さ、 湿度、温度、 台木の長さや太さ等ある程度試しながら

      様子を観察し、どの時期にさらに接木をするか試してみるつもりです。知人や教えていただいた方のお話では
      冬場の太い挿し木はそれほど心配しなくとも上手くいくのではと話されています。私はさらに3月〜5月かけて

      太い枝の挿し木を考えております。昨年は8月に太い枝の挿し木をしまして4〜5本くらいしか根が出ませんでしたので
      今年は1月から5月まで順次挿し木をし、9月下旬頃成果を確認したいと思っています。

      さて、冬場の防寒対策ですが、私は以前お話しましたように、殆どが外に置いたまま営業用の大きなポリ袋で管理
      しております。原種椿は2枚被せております。.は挿し木苗。.は庭木に沢山接いだ枝。 3.は接木苗です。

      玄関や軒下に置ききれませんので、毎年このようにポリ袋で管理しております。また、挿し木苗は衣装箱でも管理して
      おります。 


藤侘助―伊豆大島

.挿し木苗

.庭木に接木

.接木苗

実生苗― 少しでも早く花を

      今日はネットで挿し木に関する研究の記事を楽しみました。時期的にはいつだか
      分りませんですが、外気温を10度位にして、発根する部分を30度くらいの温水に

      浸して発根させる方法でした。野菜やバラなどの例が載せられていました。私にとっては
      大変ありがたいヒントになりました。これからの挿し木に応用したいと考えております。

      さて、 実生苗が花を咲かせるまでは4年くらいはかかるのではないかと思います。そこで、
      少しでも早くどんな色合いの花か確認したいと思いまして、何か良い方法があるか

      お聞きしましたところ、スミセブンという植物成長製剤があるそうです。 このスミセブンを
      3回ほど散布しますと花付が大変よくなるとのことでした。販売されております植物にも

      用いられているかもしれません。この製剤を持ちますと、花付はよくなりますが、少し花は
      小さくなるようです。花が多く付くためなのかは分りませんが。でも、種子を蒔いて新花を

      期待しています私には良い情報であると喜んでおります。2年目の種子苗に試してみようと
      思っております。1年でも早く咲きますと、だいたいの花の様子が分りますので、すぐに

      接木をして増やしたり、大きくすることが可能ではないかと思われます。このスミセブンを
      いつ散布したらよいか(3回散布)調べたいと考えております。製剤ですので、試す前には

      よく勉強しなければならないと思っております。誤って使いますと大変ですので。
      本日は下の3品種をご覧下さい。有喜小町は接木10年以上経過しております。


有喜小町

月の皇子

月照


台木と接ぎ穂の関係

     昨日は侘芯を安定させるために侘芯花の木を台木にして接がれたらどうでしょうかとのお話を
     いたしました。今日はさらに、少し違う角度から教えていただいたお話をしたいと思います。

     台木の形質は絶対穂木には伝わらないと言うことが前提になっております。
     そこで、侘芯が出たり出なかったりするのは2つの要因があるのではないかとのお話です。

     侘芯が出ても時々、あるいは年により出なくなるのは、その椿が本来持っている性質、すなわち
     それぞれの固体によって完全に侘芯になるか、ならないか強弱があるのではないかととのことです。

     固定しやすい、あるいは固定しにくい遺伝子かの問題ではなかろうかと説明をうけました。
     教えていただいた人の説明では、そのことを試すには、 安定しない侘芯の枝を挿し木
 
     接木を繰り返して、確認した方が確かではなかろうかとのお話でした。もしその枝が侘芯になる
     性質が強ければ、 繰り返して挿したり接いだりしますと、侘芯として固定してくるのではなかろうかと教えて

     いただきました。このような遺伝子の問題は時間がかかりますので、なかなか難しい問題であると
     思います。でも、色々試されて、確認されたら面白いですね。1月下旬辺りから太い椿の挿し木を

     試されてください。 庭でも、鉢でも良いと思います。ポリ袋で試されてもよいかと思います。
     色々な角度で試されてください。成功しましたら、必ずその成功したときの管理条件などをメモされると

     役立つかと思います。
 忘れていましたが、侘芯が出る条件には気候(温度)が関係しているのではないかと話されていました。
    温度が高いか低いかは分りません。とにかく気候も関連しているのではないかとのことです。


紅華

天が下

実生花

取り木や接木等

     昨日は大学を退職されました先生の椿に対する熱意の凄さを述べさせていただきましたが、
     どんなことも熱心に取り組めば、必ず花開くことを教えられました。以前述べましたが、天才なんて

     いないのかも知れません。大事なことは、途中で諦めずに追い求めていく姿勢ではないかと。
     さて、今年の目標はこれから行う太い木の挿し木ですが、楽しむには取り木も大変おもしろいです。

  取り木→  取り木の場所として  1.曲のある所
                        2.枝が密になっているところ 
                        3.勢いのある枝
               → 枝が多くある所では数種類接げる利点があります。
  接木 →  接木の良いところは増殖できることと、 成長が早いということ等。
          果物などの接木では色々なメリットが説明されております。普通接木の場合、台木の形質は

          接いだ接ぎ穂に伝わらないと聞いておりますが、樹勢は伝わるようです。ですから、少し弱めの
          品種等は勢いのある椿やサザンカの台木に接木されると成長が良いのではないかと思われます。

          数日前に侘芯の安定のために、角の光を台木として接木されたらどうでしょうかと述べましたが、
          原形質遺伝も、たまにはあるかもしれないからです。あらゆる事を試す価値はあると思われます。

          今年太い挿し木が成功しましたら、来年から園芸品種の太い枝を全て挿して、台木や庭木を作りたい
          と考えております。色々考えますと興味は尽きないです。本当に椿は面白いですね。      


取り木ー 枝が無数に
      出ております

小泊ー 野生椿の趣きあり

椿姫―成長しますと大きな
     花になります。

霜月一重、平開咲き
     中輪

接木の喜びー 送られてきた写真― 水田 嘉美氏より

      今日午後数年間一緒に椿を楽しんできました椿の趣味家から写真が送られてきました。
      4〜5枚の椿の写真でした。全て自分で接いで育てた椿との事です。

      2〜3度一緒に接木を勉強しましたが、実に上手に接いで花も綺麗に咲いておりました。
      .は珊瑚礁で青い珊瑚礁と玉之浦の交配種で接木2年目とのことです。
         白覆輪が鮮やかで中心の雄しべもきれいで、濃赤〜黒赤色で実に綺麗だと述べています。

      .は玉之浦の接木。 花の中では玉之浦が王様のような感じがする。毎年沢山の花を付け、
         白覆輪が綺麗で落ち着きがあるように感じる、と述べられております。

      は根に接木したそうです。2本接木してあるそうです。花に合う台木を探すことが課題と述べておられます。

   →数年前に大学を退職され、現在も教鞭をとられておられる方ですが、その熱意にはびっくjりしました。
      椿仲間の先生方や私よりもずっと接木が上手になられました。庭は椿でいっぱいのようです。
 
      一つのことに興味を持たれ、求める物を追求する姿勢は凄い事だとあらためて思いました。
      本格的に始められて数年しか経っておられません。挿し木もされているそうです。

       おそらく3〜4年後には近所でも話題になるほどの椿屋敷になっていることでしょう。がんばってください。

   昨日ウイルスに感染しても葉には出ず、花だけに白斑が出る品種のことを述べましたが、今年は
      この椿の台木に黒系の椿を接いで黒系の色の花に、白斑を出したら面白いと思いますが。 紅(赤)花に白斑は沢山

      出ておりますので。 皆さん方もぜひ試されてください。新花が出来るのでは。 


1.珊瑚礁

.玉之浦

3.根接ぎ


庭に咲く花

      朝晩はまだ寒いですね。 雪の後始末で大変な地域もあるかと思います。
      事故や怪我をされないよう気をつけてください。

      今日は中部の千羽鶴ですが、鴇色、一重の小輪でとても気品がある椿です。
      椿を始めて間もなく求めた思い出の椿です。月照や胡白蝶と一緒に求めました。

      この千羽鶴は昭和57年その当時の皇太子、 妃両殿下に献上の椿とのことです。
      次に胡蝶侘助ですが、誰もが知っている椿ではないでしょうか。京都の大徳寺や

      金閣寺に大きな木があることで知られております。侘助系統の椿は伸長は良いが
      移植に弱いので接木をされることが条件と書かれております。(日本の銘椿より

      最後に五島の銘花であります旅情に白斑が入った椿ですが、とても綺麗に入り、
      赤色との対比がみごとです。3〜4年間観察しておりますが、この椿は葉には現れず

      花だけに白斑が現れるみたいです。胡蝶侘助などは写真の如く葉にも現れます。
      他にも絶対葉に現れないで、花だけに現れる品種が現在1品種あると聞いております。

      接木の際にはナイフ等十分注意する必要があるかと思います。ウイルスに感染して葉に
      現れなければ、白斑入りの新花はいくらでも作出できるかと思います。

      今年はこの旅情の白斑入りの椿を台木として赤(紅)花の椿を接木して様子を観察して
      見たいと思います。

      


千羽鶴

胡蝶侘助

旅情白斑入り


     

庭に咲く花

     今日は寒かったですね。でも、この寒さも今日までとか。
     これからはだいぶ暖かくなりそうです。

     この時期は椿の花を眺めたり、写真を撮ったり、 椿園に行ったりして
     過ごすことにしています。挿し木苗や大事な椿の管理は大丈夫ですか。

     寒風にさらされないで、陽だまりの暖かな場所におかれるようにされてください。
     もう少し暖かくなってほしいですね。そうすれば、もっと多く花が見られると思います。

     今日ご覧の角の光は松江の椿ですが、侘芯椿です。侘芯が安定している椿と聞いています。
     そこで、侘芯の安定しない椿安定させるためには、どうしたらよいか、お聞きしたことが
 
     ありました。その人のお話では、角の光を台木にして、接木をされたらどうかと話されている
     方もおられるので、試されたらどうかと、教えていただきました。この侘芯が安定して

     見られるようになりましたら、ぜひ教えていただきたいですね。侘芯椿の台木に色々接木されて
     様子を観察してみたいと思います。おそらく、全国でも色々試されている方々が沢山おられるのでは。

     寒さが厳しいですので、 接木の時期まで風邪をひかぬようにしてください。


専徳庵ー加賀侘助の実生

くれないー早春咲きー大阪

角の光ーヤブ椿選抜種―侘芯

庭に咲く花

    今日まで寒さが続くそうですが、日本海側を中心に相当な雪が降っているそうです。
    雪による被害がないようにと思っております。特に自動車事故には細心の注意が必要かと

    思われます。さて、今日は3品種ですが、花岬等、が付く花は数種類ありますが、なんとなく
    哀愁を感じさせる名前ではないでしょうか。人との別れとか、汽笛の音、 はるか彼方にいる

    いつ逢えるとも分らない人への思いなど、 なんとなくセンチメンタルな思いに駆られる響きが
    あるように思えます。花の名前を付けるときこのようなーー、 −−慕情などは短くもあり、

    何かのイメージを膨らませてくれる響きがあるのでは。 さて、佐渡紅覆輪ですが紅覆輪の花です。
    紅(赤)覆輪の花は10種類前後かと思いますが、覆輪の出かによっては見栄えがしない時があります。

    求めるときには実物を見て求められた方が良いと思います。越の麗人や玉之浦系の花も同じだと
    思います。白斑の出る椿等は白斑がどこに出ても仕方がないと思って育てていきましょう。

    この寒い時期に咲き誇る椿の花は良いものですね。1年を通じて椿は楽しませてくれるようです。


佐渡紅覆輪ー接木14年

花岬ー 接木12年ー 愛媛県より

紅華―接木12年ー大阪より


庭に咲く花

     今日も寒いですね。今年は全般的に寒いかもしれませんね。今日は今年接ぐ
     品種をメモしながら、台木が何本必要かまとめております。鉢ばかりですと管理

     が大変になりますので、大きな鉢に4〜5本植えて管理しようかと思っております。
     また、友の浦や玉之浦、タマグリッターズなどの目立った品種の庭木を100本位

     接木で育てようかと考えております。3〜4年経過しますと1mくらいに成長すると
     思いますので。今日ご覧いただく紫式部等紫の色合いを含む花はなかなか出にくい

     と思います。以前私は数人の趣味家に教えていただいたお話を基に、紫の花は
     接木して木自体が成木にならないと紫の色は出にくいと述べましたが、最近次のような

     お話も伺いました。接木する時に最も勢いのある上部の新芽を使わないで、
     少し下の芽を使われると、それほど成木にならなくとも、紫の色が出やすい

     教えていただきました。今年早速試してみるつもりです。黒系の椿の花も同じように
     接いでみるつもりです。接いでから数年で見事な紫の花が見られるか、楽しみです。

     本日は下の花をご覧下さい。友の浦の庭木を考えております。庭中植えましたら豪華
     であろうと思われます。


紫式部ー紫桃色、一重、
    猪口・筒咲き、侘芯

春望― 五島の椿
      濃紅色の小輪

出雲安寿― 松江の椿
  極淡い桃色、10月より咲く

友の浦ー花芽が10個、
      今にも咲き出しそうです。


庭に咲く花

     今日は大変寒く感じられます。椿の作業は殆どないかと思います。
     花の咲くのを楽しみにしておられるのではないかと思います。

     今日は初黄の花を見まして、今までよりは黄色の色が少し濃くみえました。
     金花茶の交配種は、以前お話いたしましたが、ほぼ同じような色合いのように

     感じられますが、そのなかでもこの初黄は管理と育て方によって良い花だなあ
     と思えます。玄関先や寒風の当たらない、陽だまりの暖かな場所で管理しますと

     なかなか綺麗に咲いております。椿友達の家でも初黄黄鳳が咲き、綺麗な花がさいたよ、と
     電話がありました。外で寒風にさらされた初黄とは違った柔らかさがありました。

     鉢で育てられていましたら、必ず軒下や陽だまりの、寒風にさらされない場所におかれると
     見応えのある花が鑑賞できると思います。昨日は梅の太い枝を挿してみました。

     どうなるか分りませんが、楽しみです。1月下旬〜2月または3月の初旬まで椿の太い
     挿し木に挑戦されてください。鉢でも庭でも良いと思います。さらに、私はその台木に3月〜4月初旬、
     
     7月〜10月まで接木を考えております。かなりの太さを予定しておりますので楽しみです。


椿姫

初黄

柳姫

庭に咲く花


     本日玄関先で友の浦の花が咲いておりました。八重咲きの綺麗な花です。昨年から
     あちこちに接いでおります。 今年初めてですので特徴や覆輪の出方など述べられませんが、

     今咲いている状態を見る限り、 白覆輪の出方は安定しているようです。これから春にかけて
     どうなるか観察してみたいと思います。玉之浦の花は春になるにつれて白覆輪が少なくなりますが、

     友の浦はどうなるか興味があります。春になるまで、全て咲き終わってしまうかもしれませんが。
     タマ・グリッターズとともに庭を飾るには見応えのある花であると思います。今年は太い台木に
 
     沢山接いで庭木を作ろうかと考えております。 本日は太郎冠者大虹をご覧下さい。

     


友の浦ー 枝が詰まって、葉が少し厚み
       があるように感じられます。

太郎冠者ー 今年もこの種子を期待しています。
         太い枝をこれから挿し木の予定。

大虹ー 赤石潟の白斑変異


本屋で見た椿
 
      今日久しぶりに本屋さんにより雑誌→My GARDENを見ていましたら椿の解説をしている
      ページをみつけました。全くの偶然でした。表紙にも椿のことは書かれていませんでしたの

      たまたま椿のページに目が留まりました。新潟の椿華園で撮影されました写真が25品種ほど
      掲載されていました。津川絞、 夢、 ヌチオ・パール、 錦麒麟、 面影、 額田姫、 衣通姫

      12月に咲いていた品種と思われます。写真を見まして感じたことは、バックが白色で大変きれいに
      写っておりました。もう一つは、 椿の名前が大変短く思えました。 例えば、夢、 彩香、 安養

      水吉、 限り、 貫禄などです。 ネイミングはその椿がヒットするかどうかの大変重要な要素だと
      私は思っております。そういう意味で、簡潔で誰もが覚えやすく、イメージが湧く名前が良いのでは

      といつも考えております。などは本当に短いですね。椿華園の大岡氏が命名と書かれておりますが
      良い名前をつけられたと感心しております。小泉元首相ではありませんが、短いフレーズで人に夢や

      感動を与える言葉がいいようですね。これから新花の作出に目標を置いておりますので、参考にしたい
      と思います。本日は夢、 久田紅、 日月をご覧下さい。久田紅は10年くらい前に東京の園芸店で

      偶然見かけた花です。少し葉がよれるのがマイナスかと思われます。花は濃紅の良い花です。



久田紅

日月

庭の木に接いだ状態

       今年と昨年庭の木に接いだ状態です。秋に接ぎますと成功率は高いように思えます。
       1枝に数本接いであります。目的は、 取り木をかけて盆栽にする。 そのまま花を咲かせて

       品種の保存や庭での交配種として役に立つと思われます。また、庭木についでありますので
       接ぎ穂の確保にも役に立っております。津黒は庭木に接いでますが、すでに10本以上の苗木を

       育てております。以前お話ししてありますので詳しくは述べませんが、1mくらいの庭木で50品種以上
       接木が出来ると思います。その時、枝を大切にして、それぞれの枝に全て接木をしております。

       春に接木をされますときは、温度が次第に高くなりますので管理が難しくなります。外での管理ですので。
       絶対に直射日光に当たらないようにしなければならないと思います。その点、秋のほうが日差しが和らぎ

       ますので簡単なような気がするのですが。いずれにしましても、1箇所で数十品種の管理が出来、
       庭木ですので、そのまま放置しておいても枯れる心配もありません。鉢ですと常に管理しなければ

       なりません。それも、100品種以上になりますと管理が大変ですね。中には枯れる苗木も出てきます。
       この春、あるいは秋に試されてみてください。春には、寒玲紗や、ダンボール等で日除けを必要とします。

       本日は姫侘以津の夢をご覧下さい。


枝に接木

枝に接木

.津黒

姫侘助

以津の夢

枝に接木

金花茶系交配種と寒風

     昨日は12月以降の接木のことをお話いたしましたが、真冬でも条件が整えば
     いつでも大丈夫のようです。4〜5年前にも1月の中旬に穂木が送られてきまして

     5〜6年生の挿し木の台木に接木をして五島の椿が育っております。暖房施設のある
     温室がある家では100%1月の今でも成功すると思います。 私の所では家の中で

     ポリ袋での管理です。でも、2〜3枚使用して管理しますと上手くいくのでは?
     さて、皆様方の黄色の椿の管理はいかがですか。 原種椿はポリ袋2枚かけて
 
     外で管理しています。クリサンソイデスだけは何も被せないで、外に置いてあります。
     また、金花茶系交配種の殆どは写真のように何も管理しないで冬の寒さに耐えております。

     ただ1品種だけ昨年枯れてしまいました。接木の苗で1m以上ありました。この枯れました
     品種は相当寒さには弱いように思えます。温室での管理が必要かと思われます。

     こうしてみますと、原種以外の金花茶交配種は比較的寒さに強くそれほど心配はないかと
     思われます。それでも、雪国の地域では防寒対策は必要かと思われますが、いかがでしょうか。

     花の色合いの面からしますと、原種椿の黄色の花を見ましたら、交配種の黄色の色合いには
     少しがっかりするかもしれません。それでも、私は初黄の花等は優れているのではないかと

     思いますが?皆様方はどう評価されるでしょうか。本日は羽間と十里香をご覧下さい。


羽間ー 香川県産

十里香

黄の蝶

黄鳳

貴美子

こがねゆり

クリサンソイデス

黄の道程

12月の接木状態   

      12月初旬五島より送られました枝を接木しました写真です。
       (  )は12月接木。 ( い ) (  ) は今日の状態です。

      突然接ぎ穂や花が送られて来ても、接木が出来ますように、台木だけはいつも
      準備しておく必要があると思います。五島産の冬の名曲を接木しまして1ヶ月経過

      しました。ポリ袋を2枚被せて、陽だまりの暖かな家の中においてあります。
      温度と湿度がある程度ありますと1年中接木は可能のようです。台木は挿し木の

      2〜3年生の苗です。 ポリ袋の中に水滴を十分含ませ、接いだあとに水道水で水をかけて
      管理しております。朝9時ごろから午後の3時頃までは日差しを受けております。全く寒玲紗は

      使用しておりません。昼間はポリ袋の中は水蒸気でいっぱいです。突然の時は12月〜1月でも
      試されてください。 管理さえ良ければ楽しめると思います。


冬の名曲ー 五島の新花

。12月初旬接木→4本接木

。1月6日の状態ー1ヶ月経過

。1月6日の状態ー1ヶ月経過
以津の夢

     チュウリップ・タイムの実生

     白地弁端淡桃色ぼかし、一重、筒蕊、中輪

     石川産

     私は大変好きな花です。


庭に咲く花

     少しずつですが庭の花が咲きだしております。日陰であり、6月に半分以上
     剪定をしたために花が少ないです。今年は6月に剪定をしなくて済む様に

     冬場に剪定をして、挿し木をする予定です。今日私の好きな月の皇子が咲き
     出しました。とても花弁の色が濃く、雄しべの白色との対比が綺麗です。

     侘芯椿ですが、黄泉の銀花、小夜侘助、一子侘助等と同様に葯が白く退化
     していて綺麗です。 他の侘芯椿と違いこの月の皇子は結実しますので

     種子を蒔きますと侘芯椿の作出に期待が持てると思います。現在30個くらい
     種子を蒔いて根が出ておりますので3〜4年後は楽しみです。

     私が観察していまして、この月の皇子は少し弱いような気がしますが、私の
     管理が悪いのかもしれません。五島の岩永氏は3m位の月の皇子を育てている

     ようですが、昨年は種子が沢山得られたようです。一休や吉備、 それに村下なども
     種子が得られるようです。これらの椿を1本の木に接木して自然交配により

     種子を得るのも楽しみではないかと思います。


月の皇子―数日経過した花

月の皇子―本日咲く
月の皇子

桜島月光の枝変わり。葯退化にもかかわらず

花粉があり結実するそうです。雄しべの白と
                        
花弁の濃い紅色との対比が見事です


     


川辺の椿

     今日から殆どの人達が仕事初めになります。大変な時期ですが、仕事をしながら
     全ての人達が夢と希望に燃える1年であって欲しいと思います。人生と失望とか

     後悔は切り離せないものであると思いますが、生きている以上全ての人達が今年は
     良かったと感じられる1年であってほしいですね。さて、今日は散歩をしながら椿の

     木が植えられています川辺に見学に行きました。往復2時間の散歩でしたが、椿の
     花が沢山見られて楽しかったです。残念なことに、1本の木も名前が付いていませんでした。

     何十種類の花ですので、半分位は花の名前ははっきり分りませんでした。相当昔の
     品種かと思われます。名前のはっきり分らない枝は持ち帰らないことにしております。

     あまり見られないヤブ椿や、神社やお寺の太い椿かその周辺の珍しい椿は必ず接木
     して保存しておくことにしております。園芸品種と思われる椿はすでに出回っている恐れが

     ありますので注意しております。しかしながら、大変惜しいと思います。足位の太さの椿の
     花ですので、その当時は大変人気のあった椿ではないかと考えられます。誰かが寄付

     されたのかもしれません。私は必ず名札を付けて、しかも落ちると困りますので、2つ名札
     を付けて管理しております。これだけ多くの似かよった品種がありますと、品種別の管理は

     大変大事になるかと思います。本日は家で咲く、小泊、 妙姫、 万徳寺と川辺の花をご覧下さい。


小泊

万徳寺

妙姫

川辺の花

川辺の花

川辺の花


昨年のお正月に掲載した椿

     昨年のお正月にご覧いただいた椿です。今年も殆どの花が咲きそうです。
     さらに楽しみなことには、これらの種子を蒔いて新花の誕生を待ち望んで

     おります。今年は200個くらいの種子を蒔きましたので以前蒔きました種子と
     合わせますと相当数の苗が出来ると思います。早くて来年、遅くとも再来年

     から花が咲きだすものと期待しております。種子を得る品種は庭に植えないで
     大き目の鉢に植えて区別しております。庭に植えますと、剪定等をしますので

     花付が悪くなり、種子があまりつかなくなりますので。このように毎年種子を
     蒔き続けますと、楽しみは膨らんできますね。また、山に探しに行かなくとも

     自宅にいるだけで新花が期待できると思います。今年からは出来るだけ種子を
     蒔き新花作出に意欲を燃やしたいと考えております。


紅栄実生

吉兆ー唐子咲き、2〜3月咲


月の皇子− 侘芯椿
 

細御前―一休の実生

くれないークリムソン・ロープと
クリムソン・キングの種間雑種

陽の岬−現在陽の岬の実生と思われる
       椿を育成中



箱根駅伝


今年も二日目。ゆっくりとくつろいでおられると思います。
今日はテレビで箱根駅伝を見て過ごしております。昨年同様5区の

東洋大の選手はすごかったですね。生まれ持った能力とはいえ、それなりの努力
によるものと思われます。私は努力は天才を超えると常に思っております。

人が5の努力をしましたら、その2倍、3倍の10〜15の努力をすれば必ず追う付き、追い越して
いけると確信しております。挿し木でも、接木でも人の5倍位色々な角度から試しますと、その中に

必ず成功への答えが浮かび上がってくると思います。

1年に作業する時期は決まっておりますので、一度に多くのことを試して、そのなかで成功した
事例をメモしてより良い確率へとつなげていきたいと考えております。1月からの太い挿し木にしましても

ああしよう、こうしようと考えております。その前に、色々な人から事前の情報を得て、準備を進めております。
太い台木としては、取り木とこの冬場の挿し木が最も確立の高い方法ではないかと思われます。

夏場の太い挿し木に関しては、ある程度限界があるように思われます。成功はしておりますが、発根状態が
期待したほどではありません。しかしながら、小指〜親指くらいまでの太さの挿し木ならば十分台木として

使用できると思います。この冬場の挿し木でも、棒状のものから、ある程度曲のある色々な枝を試されてください。
もしかしますと、接木する必要がなくなり、園芸品種の椿の太い枝をそのまま挿し木で増やせるのではと考えて

おります。同時に梅の木の挿し木も試そうと思っております。梅に関しては数十種類の実生苗が出来ております。
1月の下旬辺りから是非太い挿し木に挑戦されてください。楽しみではありませんか。

本日は今日咲きました十字星をご覧下さい。

十字星

    淡桃地、紅吹き掛け絞り

    白覆輪、 中輪の秋咲き



     新潟産


2010年→ 明けましておめでとうございます。

     私の住んでおります地区では穏やかな朝ですが、皆様方の住んでおられる地域では
     いかがでしょうか。昨晩は1晩中テレビを見ながら色々な政治家の話を聞いておりました。

     リーダーとしての資質、 繁栄と幸福、 日本の進むべき方向、 医療、年金など様々な
     問題が提起されました。この番組を聴いて色々な事を感じました。全ての人達が元気で

     明るい生活を送っていただきたいと思います。さて、今年は何か計画をたてましたか。
     椿に関する夢は入っておりますか。 挿し木、接木、 取り木、 交配、 椿の探訪、 生け花

     あるいは遠方の趣味家との出会い等沢山ありますね。写真撮影によるブログの作成も楽しいかも
     知れません。いろいろなことにチャレンジされて充実された年になりますよう期待しております。

     本日は私の好きな陽の岬をご覧下さい。


陽の岬

   極小輪の筒しべ

   新年の花にふさわしい

   花かと思います。


良き新年を!

     今日で今年も終わりですね。1年間本当にありがとうございました。
     世界全体が激動の1年間でしたが、皆様方はいかがでしたでしょうか。

     花と向き合って一番良かったことは、1年間一つの事に熱中出来たことで、何をしてよいか
     時間をもてあますことは全くありませんでした。自分の時間の半分以上が椿との生活でした。

     以前お話いたしましたが、椿との楽しみ方も沢山あります。どのような楽しみ方でも素晴らしい
     と思います。より多くの趣味を持たれることは、より多くの人との出会いがあり、活動範囲を広げ、

     毎日の充実した生活をもたらすものと思います。時々家族から、庭で毎日そんなことをやっていて
     楽しいの、と聞かれますが、自分の時間をもてあますことなく、一つのことに夢中になれることは

     良いことではないかと考えております。今年は接木や挿し木の新しい試みや、取り木の台木に接木して
     短期間で太い苗木を得られる等の成果がありました。来年は見事に太い枝の挿し木と、その挿し苗に接木して

     同時に2つのことをある短期間に行う計画を予定しております。さらに、来年からは、挿し木、接木よりは
     交配による新花作出の方向に重点を移したいと考えております。

     皆様方も色々な夢をお持ちであると思います。それぞれの夢が実現される年でありますように。
     健康であることが最も大切です。風邪に注意されて、良き新年をお迎えください。


クリサンソイデス

黄の旋律
輝きのある1年でありますように

お祈りしております。

来年は年です。色々なことに

トライしてください。

     

     


五島の椿(今年の印象に残る花)

     いよいよ今年も残り1日になりました。原種椿や挿し木苗などの管理はされましたか。
     私は時々お話いたします営業用のポリ袋で大事な苗等を管理しております。

     特に明日からは寒さが厳しくなりそうですので、大事な苗だけでも注意されてください。
     本日は五島の椿の中から特に印象に残った花を再びまとめてみました。

     毎年良花を紹介して楽しませていただいております岩永氏には感謝いたしております。
     また、五島の椿の趣味家の人達にも大変お世話になりました。今後の活躍を期待しております。

     私は思います。椿って本当にすばらしいですね。 いつまでもこの素晴らしさを送り続けたいと思います。


福江の薫(嘉助)

祷りの女神

鷺浦

島小町



旅愁





冬の名曲  

久賀の星

浜辺の歌


春愁


竜馬


花の見方

     色々な場所で椿の花を観察されると思います。誰もが見事な花だと思う花もあると思います。
     しかしながら、全てが整っている椿は少ないのではないでしょうか。

     日本人と外国の人達の好きな花が違うように、日本人の中でもそれぞれ花の好みは違うと
     思われます。喜ばしいことは、多くの人達が椿の花はいいですね、と椿園に花を見に行かれたり

     季節季節に椿の花を家の中に生けて楽しんでもらえる生活習慣が高まり、 椿を生活の一部として
     感じてもらえるようになればうれしいですね。そうすれば、友達同士の交流も増え、色々な面で

     プラスに働くのでは。そのような観点からしますと、花自体の評価( 大きさ、葉の状態、色合い、芯等)
     はあまり気にしないで、花を楽しみ、潤いのある生活の一部として捉え、どの家庭の庭にも1本は椿を

     植えて、椿の美しさを楽しんでいこうという連携が出来ればいいですね。また、花を見て、これはいい花だ
     と私が思っていても、十人の人が見られたら、皆違う感想を述べられるか知れません。

     人間社会は様々な人達の集合体であり、その人達がそれぞれの場所で自分たちの役割を果たしていると
     同じように、花も様々な花があって私たちを楽しませてくれているのだと思います。

     時々言われていることですが、写真で見た花の感じと実際自分で見た花の感じはかなり違って
        いるときがあります。私みたいに、写真の技術のない者が撮りますと綺麗に見えませんが、

        同じ花でも見事に撮られている写真もあります。求められる時は、できるだけ実物を見て納得して
        手に入れられた方が良いと思います。また、私みたいな素人が、いい花ですね、と言っても他の人が

        見ましたら、こんなのどこにでもあるよ、と言われるかもしれません。それでいいのではないかと思います。
        色々な人達が色々な想いとか、感性をお持ちであると思います。自分が気に入った花が一番いいのでは。

        私は花の細かな評価よりは、草花を通して毎日の生活に希望や楽しさ、生き生きとしたリズム感のある生活と
        心のゆとりが大事であるように思えますが?立場、立場によって違うと思いますが。


祝いの盃

乗蓮の春

対馬ヤブ椿

羽衣

日月
どんな花もいいですね。庭で椿の花を

見ていますと、色々な花があって初めて

お互いの花の美しさを引き出しているように

思えます。同じ色の花だけでは、全く人の

心を動かさないのでは。この花はたいしたことは

ないと思っていても、庭全体を飾る大きな役割を

果たしているように思えます。


年間の作業― まとめ

     1月〜2月      → 太い枝の挿し木
     2月下旬〜4月初旬→ 接木
     4月下旬〜6月中旬→ 種子接ぎ
     6月〜        →  緑枝接ぎ
     6月下旬〜     →  植え替え
     7月〜9月      → 挿し木
     7月〜10月     → 接木
     9月〜        →  種子の採取
     10月〜       →  植え替え
     10月〜12月    → 山や公園へ椿の花の観察
     12月〜      
   根の採取

     私の年間のおおよその予定です。挿し木は7月中の方が良いと思います。3月に挿し木の
     植え替えも時々行います。これ以外に消毒や施肥もあります。また、取り木なども3月下旬から

     行っております。地域や各人の考え方により作業のずれが生ずると思います。それぞれの地域に合った
     作業を計画してください。1つのことをやるにしましても、本当にたくさんありますね。失敗を恐れずに

     繰り返し、繰り返し取り組む中で、色々なことが分ってくるように思えます。例えば、100本の太い枝を挿し木
     しまして、99本失敗しても、 1本成功するとします。その1本の成功の中に大きな成功へのヒントが隠されて

     いるように思えます。来月には太い枝の挿し木が始まります。(1月〜2月にかけて)初めてですので、
     成功させるために、色々な方法で試してみるつもりです。この冬場の挿し木のチャンスを与えていただいた

     ことを大変嬉しく思っております。もし出来ましたら、皆様方も試されて、情報を知らせていただけたら嬉しく思います。

玉之浦ですが、白覆輪は良く出ていると

思います。福岡県より送っていただいたものです。

接木される時は白覆輪が綺麗に出ている穂

使用されるといいですね。
左の木→腕の太さの台木です。
  
自分の好きな花をあちこちに接いでいます。
 
右の木数奇屋雲竜  

   花が咲きました。来年この椿を私が

  育てています雲竜椿に接木する予定です。

数奇屋雲竜


庭に咲く花

     今年もあと3日ですね。寒さも幾分和らいでいるようです。椿の花の傷みはありませんか。
     今まで2月の下旬から椿の作業に入っていましたが、今年は1月より挿し木の準備に入る

     予定です。二日間お話いたしましたが、太い枝の挿し木を試す予定です。どのようにすれば
     成功するか全く分りませんが、2年間試した経験を生かして、冬場の挿し木を成功させたい

     ものです。親指から腕の太さまで色々な角度から試すつもりです。昨日も2〜3の人達に電話
     して色々な方法を教えてもらいました。細かな点に関しては自分できちんと試してからお話

     したいと思います。さらに、この太い挿し木苗にいつ接木をするかです。夏にしました枝に接木
     して挿し木したよりも、相当太い挿し木ですので、活着が良いのではないかと考えております。

     挿し木をしたまま接木をする予定です。根が出てから接木するよりも早く成長して、発根を促がす
     のではないかと期待しております。1月と言ってもあと数日です。また本格的な椿への期待が

     大きくなってきました。この冬場での挿し木が成功しますと台木の心配はなくなり、1年に何本でも
     台木が得られることになると思います。皆さん方も是非試されてください。

ポイントは?ーー − 良く分りませんが、  長さは→20cm〜30cm位では
                                太さは→親指以上〜
    これはあくまで自分の考えです ★   地中に差し込む長さは→枝の三分の二くらいは
     参考にされて自分自身で工夫を
     されて試されてください。       枝とか葉は→ 全部切り取った方が良いのでは
                             用土は→出来れば挿し木用の土を用いた方が良いのでは
                             水は→ 時々かけたほうが良いと思います(鉢でも庭でも)
                             ポリ袋は→かけても、かけなくとも良いと思います。


初黄

椿姫

春風

月照

ベラ・ロッサ

白髪山


接木等

     昨日の続きですが、親指以上の太さの挿し木は冬場にすると良いということを
     聞いて確認したのは今年です。殆どの挿し木は夏場にするものだと理解して

     いました。2〜3年前から小指大から親指大の挿し木を7月初旬から試して、ある程度
     自信を得ていました。ところが、親指の何倍もの太さの挿し木が出来るという話を聞きまして、

     椿に長年携わってこられた方や、趣味家の方々にお聞きしましたところ、椿の木の活動期でない
     冬場に挿し木をするのが最も良いとの情報を得られました。この冬場の挿し木は親指以上

     相当太い枝に適しているそうです。おそらく今からでも良いのではないかと思いますが?
     ある人のお話では2月ごろに試されているそうです。細い枝には向いていないと思います。

     この情報だけでも大変ありがたいと思います。枝の長さや、地中に差し込む長さ、葉をつけるか、
     ポリ袋をかけるか等の問題は自分でも試すことが出来ますので、たいした問題ではないと思います。

     要は、太い枝の挿し木が冬場に出来るとのヒントを得たことがもの凄く私にとっては嬉しいことでした。
     1月から2月にかけて大変忙しくなると思います。色々工夫してお知らせしたいと思います。

     3月になって、この太い挿し木に今年試しました接木をして(1本の木に5〜10本)様子を観察
     したいと思います。今年も色々な事を試しましたが、最も大きな収穫は1.取り木の台木に接木

     2.太い枝に接木して挿し木→の2つが上手くいったことです。特に取り木の台木に接木は、 
     挿し木では10年以上かかると思われる太さの苗木をたったの1年で得られることでした。しかも

     1本の台木に20〜30品種以上ついでありますので。また、枝に接いで挿し木を試しましたのは
     台木のいらない接木を目指して取り組みました。小指ぐらいまでは殆ど成功しております。

     これからは、冬場の相当太い挿し木苗に接木して、成功させるかが、来年の目標になるかと思います。

取り木の台木に接木

  今日の状態です。相当太い
  台木です。約25本接いであります。

  営業用のポリ袋を被せて管理
  してあります。

  どんな太さでも接木は可能です。
取り木の台木に接木

   枝が5本出ております。
   地中の台木の太さは親指の3倍

   位の太さではないかと思います。
   時々お話いたしますが、接ぐ時は

   テープで接ぎ穂を巻きません。
   ローソクだけ使用しております。


秋の接木と8月の挿し木

     機会の故障で数日間お休みいたしましたが、どうにか使えるようようになりました。
     さて、本日は接木の状態と挿し木の状態をお知らせしたいと思います。

   1.の写真→ 取り木の台木に接木したものです。太さは親指に2〜3倍あります。
            接いだ穂は10〜13位あります。成功率は100%です。最上部に3本、

            各枝に1〜2本接いであります。夏から秋にかけての接木は活着は
            大変良いと思われます。 特に9月〜10月にかけての成功率は高く

            春や夏に失敗しましたら、秋にもう一度試されると良いと思います。
            今年はこの取り木の台木を10本くらい利用して接木しました。
  
   2.の写真→ 挿し木の一例です。8月に入って挿し木をしました。太さは親指の太さです。
            長さは15cm位です。枝は写真でお分かりのように、4本くらいあります。
            全てカルスで覆われて、根は5本くらい出ております。7月頃に挿し木を
            すれば、もっと多くの根が出たと思われます。台木の三分の二は地中に差し込みます。
            温度と湿度が最も大事かと思います。

   3.の写真→ 小指大の枝に接木をして挿し木をしました。この方法ですと、一度に接木と挿し木が
            出来ますので、大変便利かと思います。小指大ですので、根は良く出ております。
            この方法でも、1本の台木に2〜3本の穂木を接木できます。
     

 私自身は来年の台木は全く心配がありません。取り木の台木、挿し木の台木が準備できていますので。
    おそらく、皆様方もこれからは取り木や親指以上の太さの挿し木の台木作りを始められるのではないかと
    思われます。挿し木と言いますと、春の伸びた枝を7月から挿す方法と考えられているかと思います。
    私も挿し木は夏場にするものと思っていました。と言いますのは、相当太い挿し木についての説明があまり
    本等に詳しく書かれていない(海岸線等では太い枝を挿して防風林として使用くらいの説明)こともあり、
    今年まで冬場に挿し木をするなんて思ってもみませんでした。おそらく、全国の椿に精通されておられる方々は
    台木の心配は殆どされていないかもしれません。冬場に相当太い枝を挿して台木にすることが出来るからです。(続く)


1.取り木の台木に接木

2.親指大の挿し木

.根は5本位出ております。

3.枝に接木して挿し木ー小指の太さ

.根は良く出ております。
.の台木はあまり面白みがありません。
  曲が全くありません。取り木をする場所
  を考えなければいけないと思います。

.の挿し木は全部で100本くらい挿したと
  思います。台木として便利です。

.の枝に接木して挿し木は初めてでしたが
  思っていたよりも上手くいきました。
  2本接いであります。

庭に咲く花

      全国的に寒波が押し寄せ、日本海側では相当の雪が降っているようですが、
      皆さん方の住んでおられる地域ではいかがでしょうか。足を滑らしたり、雪かきで

      屋根から落ちたり、車のスリップ等心配ですね。椿の苗木なども軒下等に入れて
      管理されるといいですね。どうしても動かせない鉢や庭植えの原種椿等は私が

      使用しています営業用のポリ袋を利用して保護されてみてはいかがでしょうか。
      もう少しで花が咲きそうな時期に、枯れたりしますと、がっかりしてしまいます。

      さて、少しずつですが、花が咲きだしてきました。3〜4年前に種子を蒔いた苗木も
      蕾が開き始めてきました。どんな花が咲くかと大変楽しみです。

      筒しべか先細りかな等、まず初めに雄しべの状態を見ます。次に花形、花弁、葉の形状
      等見て、これならまずまずだろうと判断して庭に植えております。

      もし、納得しない時は、捨てないで台木として利用してください。また、ある程度の花でしたら
      1本位は挿しか、接木をされて保存しておくのも良いと思います。数年後、再びその花を見た時や、
 
      椿の友達が思わぬ評価をするかも知れないからです。長年花を観察しておりますと、以前とは
      違う鑑識眼を持ち、色々な観点から見つめることが出来るようになる思うからです。

      本日は実生6年目の花とベラ・ロッサをご覧下さい。


実生5年目

大きくなるものです。
ベラ・ロッサ

    ヌッチオ農園より求めて、今年で8年目になります。

    紅色、 千重咲き、 大輪

    12月から咲き始めるようです。

庭に咲く花
        
        一般的に侘助等の椿は不稔性で実が結実しないで、花粉がないために受粉せず、交配種としては、
        使えないと説明されておりますが、時により実を結び新花が作出されております。白侘助、太郎冠者そして

        一休も結実するとの事です。自然界では何が起こるかわかりません。太郎冠者の種子を発見する確率
        高いと思います。すべての侘助椿を調べて、もし種子がありましたら、必ず採取して試してみてください。

        今年は太郎冠者の果実を2つ採取しました。すでに芽と根が出ております。また都鳥の果実も採取して、
        約30個の種子から芽が伸びております。毎年数種類の種子を蒔かれておきますと、楽しみは尽きません。

        都鳥や羽衣等は人工交配をするときの母樹として大変楽しみな品種ではないかと思います。私にとって
        羽衣、 都鳥、白羽衣、 大山白、 蝶千鳥、雅、 月照等は交配種として期待をかけております。

太郎冠者


     12月より咲き出します。結実しますので

     実生で新花を作出する楽しみがあります。

     椿園や近くの公園等で少し太い木がありましたら

     9月頃に確認されてください。見つかると思います。
都鳥


    蓮華咲きの名花。私が大変好きな花です。

    多少樹勢が弱いと思われますので、半日陰に

    植えられると良いかもしれません。

    
上の写真

     近くの公園で咲いていた椿。

     以前にもお話いたしましたが

     公園や街路樹等で良い椿を発見

     出来ます。時々確認されてください。

五島より―花の便り

      今日電話で五島の椿情報をお聞きしましたが、まだ満開とまではいかないとのことです。
      おそらく1月に入ってから椿の見頃になるのではないかと思われます。

      さて、今日は岩永氏より紫の種子と巨大種子の写真を送っていただきました。
      どちらの種子も蒔かれて、どのような花が咲いたり、どのような特徴のある木になるか

      3〜4年後が大変楽しみだと思います。自然交配においては、様々な品種の椿を植えられて
      おかれたほうが、楽しみが増えるかもしれないですね。一重、八重、金魚葉、 梵天葉

      赤花、 白花、 覆輪花等がありますと、いったいどんな花が咲くのか毎日、毎日咲くまで
      気がかりでならなくなります。 しかしながら、庭に何十本もの椿を植えるわけにはいかないと

      思いますので、1本の庭木に20〜30品種接がれるといいですね。3〜4本あれば100品種
      近くの花が見られると思います。そうなれば、毎年種子を蒔かれて、花が咲くのが本当に

      待ち遠しくなります。今年はこんな花が咲いた。来年はどうだろうかと、期待が膨らみ、椿への
      興味もますます増してくるのでは。同じやるならば、今年から来年へ、さらに再来年へと

      夢と期待が持てて、意欲が湧く楽しみの方がやりがいもあると思いますが。
      今日から明日にかけて、かなりの寒さとのことです。風邪に注意されてください

      
      

春望― 五島ー発見者→出口敏章氏ー命名者→岩永章氏

      
  この花の特徴はとても濃赤色の色彩で、一重の筒咲きです。
    

       五島の銘花20選のひとつです。
  

右側―紫の種子
お嬢ちゃん― 作出―命名者→岩永 章氏


      濃紅色一重、 筒芯、 筒しべ、 極小輪

五島の椿


五島より―新花の便り

     昨日は近くの山に椿の花を見に行きました。まだ、それほど咲いていませんでしたが、
     私がこれはと思う椿が咲いていました。また、香り椿も咲いていましたので、家に持ち帰り

     台所の暖かな場所に置き、水をかけて香りを嗅ぐチャンスを待ちました。2〜3時間経過
     しましたので香りを嗅いでみましたところ、昨年2月の暖かな日に漂った甘い香りと同じ

     香りでした。少し昨年よりは香りが薄いですが、ヤブ椿の香りとしてはかなり良い香りです。
     香りのする条件は色々あると思います。3月頃の暖かな季節の方が良いかもしれません。

     また、嗅ぐ人の臭覚に影響されることもあるかもしれません。いずれにしましても、これは凄い
     香りだという香り椿の出現を待ち望んでいます。数年内でお目にかかれるかも知れません。

     本日も五島の春愁べっぴんしゃんをご覧下さい。極小輪の良花です。

春愁  作出ー命名者→岩永 章氏

        濃紅一重、 筒芯、 筒しべ、 極小輪

        
べっぴんしゃん 作出ー命名者→岩永 章氏

                濃紅一重、 筒芯、 筒しべ、 極小輪

五島より―新花の便り

     昨日ご紹介いたしました五島の岩永氏から数本の枝を贈っていただき
     すぐに撮影いたしました。殆ど蕾の状態でしので、家の中ですぐに咲きだしました。

     切り花ですと、すぐに花弁の先にしわがよったり、本来の色合いがうせてしまいそうで
     なるべく早く撮影いたしました。 送っていただいた花は全て極小輪〜小輪で、


     筒芯と筒シベの素晴らしい花です。何年も同じような花を見ておりますので、少し
     贅沢かもしれません。このような花が普通であると感じますと、花を見る目が

     なくなりますので、できるだけ色々な花を観賞して、五島の花の素晴らしさを
     再認識したく思っております。あまり完璧な花だけを追い求めない方が良いかと

     思っております。常に最高の花だけを見すぎますと、他の花はどうでもいいやみたいな
     感覚になると怖いからです。どの花にもそれなりの美しさがあり、その美しさがあって

     初めて他の花の美しさが浮かび上がってくるのでは。人間社会と同様にどこかで
     何かがお互いに貢献し合っているかもしれないからです。数多くの花を観賞して

     それぞれの花の特徴を覚えながら、一つ一つの椿の花の存在価値を高めていきたいですね。

旅愁― 作出・命名者→岩永 章氏

   濃紅一重、筒芯、 筒しべ
浜辺のうた

     一重、 筒芯、 筒しべ、 
作出・命名者→岩永 章氏

   五島の素晴らしいヤブ椿の採取から

   始められ、今では自然交配による

   新花作出に夢と情熱をかけられております。

   色々作出されました品種の自然交配だけで

   毎年期待した新花が誕生しているようです。
   


五島より― 花と展示会の便り

      五島より椿の香りが届きました。同じ品種でも、私の所はまだ蕾ですが、五島では
      開花しているようです。いつも思いますが、四国、 九州、 島根、 山口の各県や

      全国の椿の群生地に住んでおられる椿の愛好家の人々がうらやましく思います。
      今頃各地の椿林を探索しましたら、驚くような花とめぐり合えるかもしれないのでは?

      接木や挿し木の時期ではありませんので、これからは沢山の山々を歩いて、新花を
      探しながら、一日を過ごすのも楽しいことではありませんか。健康のためにもいいですね。

      さて、本日は五島のヤブ椿をご覧下さい。各弁に白斑入りのヤブ椿です。この白斑も
      ウイルスかどうか、また散芯ですのでサザンカとの交配かどうか今後枝と花を送って

      いただき確認したいと思っております。行ってみたいですねー花の輝く五島へ

久賀の星― 発見ー命名者→ 中山 末義氏

    紅色一重、 筒咲き、 散芯

    各弁に白斑入り、 極小輪〜小輪


  岩永氏の話では、この白斑は毎年同じ状態で固定しているとの
  ことです。中山さん、色々散策されて、楽しませてください。

今年の展示会

来年の切花の一例
岩永章氏椿展示会お知らせ

     来年1月8日〜15日までーふるさと館

来年も岩永氏が五島の会場で椿展示会を開催いたします。
自然交配種を中心としました椿を展示いたします。昨年は100品種

程展示いたしましたが、今年も多くの素晴らしい花が会場を飾るのでは
ないかと思われます。所の方々や五島に行かれる方がありましたら
是非お立ち寄りください。竹を中心とした切花をご覧いただけると思います。


      

保存のための接木― 太い庭木に

      昨日初嵐のお話をいたしましたが、少し分りにくかったのではないかと思います。
      お茶の世界では白玉と初嵐は完全に分かれているとの事です。椿においては
 
      初嵐には2品種あり1.白玉初嵐と 2.嵯峨初嵐と書かせていただいた方が分り
      やすいかと思います。昨日の内容もも上記のようにさせていただきました。

      さて、本日は庭木に色々な品種を接いで保存しています太い木です。全て接いでから
      10年以上経過しており、 水もかけずに、枯れないので管理は大変楽です。

      接ぎ穂の心配もなく、 枝は取り木や挿し木に利用できます。さらに、いつでも椿の友人に
      枝を分けてあげるられるので便利です。これらの椿の木には数種類の鳥が花の蜜を求めて

      毎日のように飛んできます。自然交配にはありがたいことです。この庭木に色々接がれることが
      管理の心配もなく、新花の誕生にも、おおいに期待が持てるのではないかと思います。

      2〜3本でも庭に植えられて、2〜3年後に色々接がれてはどうでしょうか。様々な花が
      長期間咲き続きますので、素晴らしい椿の庭を演出できるのではないでしょうか。
      


吉備、肥前薄雲、月の輪、広瀬小ヤブ等

袖の香、 加賀白梅、 舞等

雅、 白豪寺、月照、 香周蝶等

因幡百合、高台寺、 国宝、葵の上等

白花椿―私の好きな花

     寒さも厳しくなり、本格的な冬の季節となりました。椿の白花では白玉、初嵐、
     大山白、鴫立沢、月照等の花が咲いているのではないでしょうか。

     白玉と初嵐は別種であると言われておりますが、カタログには初嵐(別名白玉)とだけ
     書かれていることもあるようですが、おそらく嵯峨初嵐白玉初嵐のことではないかと思われますが?

     私は一休や大山白、 鷺浦(玉之浦実生)、白髪山、 雪舟、陽の岬等気に入って
     増やしております。ユキツバキの白花は加賀の白梅、加賀八朔などありますが、

     ユキツバキの特徴であります花弁にしわが見られるようです。 加賀の白梅は15年程
     前に大きな木に接木してしてあり、毎年綺麗な花を楽しむことが出来ます。他のユキツバキ

     よりも端正で、 綺麗に見えるのですが、いかがでしょうか。最近、古典椿で豪華な花に
     人気があるようですが、清楚で白色の一重の花もいいですね。茶花としての人気は永遠に

     続くのではないかと思われます。白の八重椿も名花が沢山ありますね。その代表が都鳥
     ではないでしょうか。都鳥はユリカモメの古名と説明されております。(桐野秋豊著―椿)

     さらに、白菊、 限り、 薩摩、 白妙等もいいですね。色々な椿の花を見る度ごとに
     求めたくなります。永遠に椿の花を求める旅は終わらないかも知れません。

     本日は対馬の娘紫炎をご覧下さい。最後に、ゆりかもめと言う品種が松江にあります。
     なかなか良い名前であると思います。来年ご覧いただけるかも知れません。


対馬の娘―良い花ですね

紫炎

コマユミ―挿し木ですぐ増やせます。
ニシキギも挿し木で増やしています。


椿の根の採取と金花茶系の新芽の保護

      今日は椿の根を10本ほど集めてきました。あまり良くない根でしたが、工夫して
      接ぎたいと思います。なるべく曲のある親指大の根を集め、家ですぐに水洗いをして

      写真1.のように高めに植えて、管理しております。砂地を使用しております。
      根の台木の採取は普通2月〜7月頃と言われていますが、私は毎年12月に採取して、

      3月に5〜6本接いでおります。1本接がれるよりは5〜6本接がれる方が根の出方が良い
      のではないかと思われます。活着して芽が伸び始めますと、根も徐々に出てきます。

      本格的な盆栽用の根を採取するのはなかなか難しいですので、ある程度曲があり、これは
      面白そうだと思える根でよいのではないかと思います。また、土手などを崩さないように気を

      つけなければなりませんね。根が地表に出ている部分だけ採取すると良いですね。この根は
      乾燥に特に気をつけてください。来年接がれます時は、ある程度の太さのときはテープ

      布を巻いて接木されるとよいのではないかと思われます。根はそれほど心配しなくとも活着さえ
      すれば必ず出てきます。太い台木では半年や10ヶ月くらいかかることがあるかもしれません。

      さて、写真の金花茶系の芽が今伸びていると思いますが、庭木ですと動かすことが出来ませんので
      私は営業用のポリ袋を2枚かけて寒さを防いでおります。2枚で、この数年間上手く管理できて

      おります。管理する場所がない場合にはとても便利です。今置いてあります場所で袋だけ被せれば
      寒さ対策ができますので簡単です。


.根を地中に。

金花茶系の枝には営業用のポリ袋を使用

瀬戸侘芯ー 五島

接いだ苗の育て方

     接木をしまして鉢で育てますと、
    
            1.花が早く咲きます。

     が成長はあまり良くありません。そこで、接木されました年の7月か10月頃に

            2. 一度畑か庭に植え替えて、根張りを良くし、新梢を十分伸ばして
    
 
     翌年鉢に植え替えて、整枝等されると、ある程度見られる枝ぶりになると思われます。

     小さな鉢でそのままにしておかれますと、いつまで経っても太くならずに、物足りなく


     感じられます。さらに、一度畑や庭に植え替えるのが難しい場合には、大きめな鉢
     に5〜6本一緒に植えておきますと、成長が早いかと思います。それから鉢に植えられて

     鑑賞されてもいいですね。畑や大きめの鉢に植えられ、管理(肥料、消毒、等)をきちんと
     されますと1〜2年後にはかなり大きく育って、中には花芽を付ける苗もあります。

     写真1.2.3は全て接木2年経過した苗です。なかなか最初の頃はうまくいかないで、
     失敗の連続です。相当高価な苗もすぐに枯れてしまったことも何度かあります。

     接木に慣れてきましたら、素敵だと思われる品種の1〜2本は庭木に接木されて、
     保存されておくと良いかと思います。
     また、椿友達がおりましたら、お互いに穂木を譲り合い、育てておきますと、いつでも安心
     しておられるのではないでしょうか。 色々な工夫で、見事な花を鑑賞したいものです。

接ぎ木2年経過

 ニライカナイ、エレインズ・ベティー

 吉木の秋、陽の岬、錦麒麟


 
畑で1年育てております。
接ぎ木2年経過

    黄の旋律、

 ナイトライダー、ラッキー・スター


 畑で1年育てております。

接木2年経過―畑で1年育てる

鉢に5本植えて育てる
 乙姫、川添紅、古金襴など中部の椿

四ヶ村―本日開花

紫炎ー蕾


来年の接木準備等

     今年もあっという間に1年が過ぎようとしています。皆様方の庭や玄関先に
     椿の花が咲きだした頃ではないかと思います。花の少ない頃ですので、

     椿の花の輝きが目に飛び込んでくるのではないでしょうか。さて、あと2〜3ヶ月
     で接木の時期ですが、私が毎年心がけていますことは、

         → 前もって必ず鉢に台木を植えておくことです

     色々な接木方法があるかと思いますが、今までに経験したり、見学させていただいた
     方々から学んだ中で、接木後の活着率や成長具合がとても良いのではと思っております。
     
     揚げ接ぎで鉢に植えられたり、ビニィールトンネル内での接木も良いと思いますが、
     前もって鉢に植えられてあります台木に接木される方法は、その後の管理も簡単で楽
     
     であるように思えます。今から失敗した台木を確認したり、どれを台木にするか考えられておきますと
     よいかと思います。あるいは、挿し木苗の2〜3年生で同じ品種が数本ありましたら、1本は台木に
     
     すると良いかもしれません。全く台木がない場合には、台木の販売をされています業者さんに
     注文されて2月の中旬位に鉢に植えられて、3月の中旬位に接木されるのも良いかもしれません。
     
     もし、注文されました台木が届き、すぐ接木する場合は、届き次第すぐに接木される事をお勧めします。
     私も経験がありますが、親指大の台木で、届きまして3〜4日経過して接ぎましたら、半分以上
     
    活着しない
ことがありました。また、注文されますときは、昨年、台木の根を切って、細根が沢山
     出ている台木よりも、注文された時に、太い根を切って、送ってもらった方が成功率は高いと
     
     思われます。未熟な私の経験ですが、全国にはものすごい技術の方々がおられると思いますので
     色々な意見を参考にされまして、自分に合った方法で試されるといいですね。最後に、接木される
     
     1〜2週間前には台木を10cmくらいの高さで切っておかれると良いと思います。
    、椿の花の如く、 寒さに負けず、 がんばってください。
 


紅常満寺―常満寺の自然実生

吉備―岡山産―野生椿より

四ヶ村ー (しかむら)松江産

        

 

椿の苗― 開花後の疑問点

     椿の苗を求めて2〜3年後にカタログの写真と花色や花形等が少し違い
     疑問に思ったことがありませんか。私は椿を始めました頃に花色の違いや

     苗が枯れたり、または期待していました大きさと違い、ほんのわずかしか芽が
     伸びていない苗を送られてきまして、残念に思ったことが数回ありました。

     最近はある程度椿の特徴とか、栽培の仕方が少し分りかけてきましたので、
     こんなものかなと思い、すぐに植え替えて管理しています。

     時々お話いたします、覆輪花とか白斑入りの花はこのような花であると、理解して
     おります。また、原種椿も寒さに注意して、枯れても自分の知識のなさであると

     納得しております。苗が届いて冬に枯れるのも、自分の管理が悪いのかなと
     諦めることにしています。苗が思ったよりも小さい時は、初めの頃は残念でしたが

     最近は苗が届きますと、すぐに数本接木をしてしまいますので、小さな苗でもあまり
     気にならなくなりました。少し気になりますのが、少し太い台木で殆ど根がなく、芽も

     伸びてない苗です。小さなポットに植えられていますので、根を切って接木されると
     思います。カタログが届きまして、すぐに注文された方が良い苗が来ることがあるかも

     しれませんね。、私みたいに、一芽を残して、すぐに接木する場合には、挿し木苗の
     2〜3年生のほうが沢山の芽があり、多くの苗をすぐに増やせますので、便利です。

     また、香り椿も予想と違うことがあるかもしれません。素晴らしい香り。。。と書かれて
     いて、咲きましたら、僅かに香りがするような事も多くあるようです。

     私も良く分りませんが、香りは時期や、温度、湿度、木の成長具合によって違うのでは
     ないかと思われますが?当然天候具合にも左右されるかもしれません?この冬の時期

     にはあまり香りが強くしないような気がするのですが、いかがでしょうか。
     用土や、水くれ、 肥料の施し方によっても花の素晴らしさが違うと思われますので、

     それぞれの時期に適切な管理が必要かと思われます。寒さが厳しくなりますので、椿の
     管理に気をつけてください。(特に原種椿や小さな苗木等)

     本日はバターミント来迎寺をご覧下さい。
 


バターミントークリーム黄、千重咲き、小輪

来迎寺―濃赤色、筒咲き、新潟産

庭の花と保存等

     本日は蓮の春姫侘助をご覧下さい。なかなか良い花です。淡桃色の花も
     いいですね。以津の夢、宮雀、 マリア様、夢の古里、秀蘭等はいいですね。

     今日は接木10日目の状態をご覧下さい。11月26日に接いだのですが
     全く変わりがありません。挿し木2年生の苗木に4本五島の穂木を接いであります。

     一つだけお話していないことがありますが、(2)ポリ袋をご覧下さい。中は水蒸気
     でいっぱいです。支柱を立てて水蒸気でいっぱいのポリ袋で接木苗をしっかりと

      縛り、ポリ袋内はいつも湿度を保っています。おき場所も日当たりの良い室内や
      陽だまりの場所においております。さらに、もう一枚ポリ袋を被せて寒さからの
      保護をしております。真夏の場合は蒸れすぎて失敗してしまうと思います。

      3〜4日ポリ袋の内側が20度以上ありましたので、これからも何日か室内や日の当たる
      場所ではポリ袋の中が20度くらいにはなると思いますので、上手く活着するのではと

      期待しています。後1週間くらいで成功したかどうかの判断が分ると思います。
      (五島のさまざまな種子苗です。今年で3年目ですので来年から少しずつ

      花が咲き始めると思います。約50本位あります。また、今年は10品種ー200以上の種子
      を蒔いていますので、3〜4年後が楽しみです。毎年蒔いていきますと、毎年新花が期待

      出来ますので楽しみですね。最初の2〜3年だけ我慢しますと4年目からは次々と花が
      咲き出しますので、待ちきれないほどの嬉しさがこみ上げてくるのではないでしょうか。

      (5)(6)は1本の木に新潟と松江の品種を約30種位づつ接いで保存してあります。
       以前数回ご紹介いたしておりますが、鉢で20本も太い台木がありますと全国の代表的な椿の

       品種を接いで保存できると思います。県別に接いでおきますと、保存や品種を探すのにとても
       楽で、管理も楽になります。夏から秋にかけて試されてください


乗蓮の春ー極淡桃地に底白の一重

姫侘助ー 12月咲き―極小輪

接木・十日目

中のポリ袋の状態

もう一枚ポリ袋をかける

五島の色々な種子苗―3年目

新潟の椿保存

松江の椿保存

新花探しー 沢山の花を観察しないと

      椿探訪に出かけて、新花を探し求めるには、ある程度の経験と、数多くの花を
      見て観察していませんと、すぐ見つかるものではないようです。

      私は10年間くらい近くの公園や山、さらには自動車で椿林に出かけて新花を
      探して歩きましたが、どの花が椿として価値があり、特徴があるのか分らないまま

      探し歩いておりました。最近になり初めて専門家から評価されるような花を見い出し
      ました。何も分らずに、何かいい花はないかと探し歩いても大変難しいと思います。

      ヤブ椿やユキ椿のある程度の特徴を理解して(色合い、葉、 雄しべ、葯、花形、咲く時期など
      行かれると、探しやすいと思います。私は近くの公園で偶然2品種見つけております。

      公園などは全国の色々な場所から苗木を持ち込んでおりますので、意外と評価できる
      椿が植えられているものです。また、何年も探しに出かけた同じ椿林でも、数年後に行かれると

      新花を発見されることがあると思われます。長年椿に接していますと、椿に対する見方が変わり、
      知識が増えますので何度でも同じ場所に足を運び、ゆっくりと見学されると思わぬ発見があると

      思います。香り椿に関しましては、一度だけではダメだと思われます。その日の温度や湿度
      さらに木の太さにより成木になっているか)香りが違うと思われるからです。午前中の暖かな

      日に出かけて、満開状態の花の香りを確かめて見られると楽しみです。小さな苗木では香りは
      それほど強くないと思われますがー(確かでないかも)。香り椿の苗木を求めても、それほど感じ

      られませんので、庭に植えて成長させながら、確認しようと思っています。人間でも、40才を過ぎませんと
      渋みや味は出ないと言われていますね。熟年と言われるくらいの年齢になりませんと。。。。?
      本日は梅ヶ香、 赤侘助、 無音の雪をご覧下さい。


梅ヶ香ー 有香

赤侘助―ヤブ椿系

無音の雪―晩秋咲き


胡白蝶の説明ー再び

      以前にも数回胡白蝶の花を紹介いたしましたが、この花の作出と命名者は中部の
      日本の銘花の著者であります佐藤稔氏です。佐藤氏については、以前ご紹介いたし

      ましたが、、著書の中で胡白蝶について。。。。。清楚可憐な筒形になる。
      整形筒芯で花とともに無類に美しい


      。。。。。挿し木は活着がよくない。母樹は胡蝶白侘助と細雪との交配で幾度も失敗
      を重ねた揚げ句の喜びの創作。と書かれております。胡蝶白侘助は地方により

      白侘助と呼ばれているとのことです。さすがに、白侘助と細雪の交配種だけありまして
      筒形のよい花ですね。
      私はこの胡白蝶と月照の花が好きで、あちこちに接いだり挿したりして増やしております。
      
      本日はことじ斑入り蓮華寺をご覧下さい。ことじ蓮華寺も良い花です。両品種とも
      接いでから15年くらい経過しております。枯らさないで長く楽しむには、庭木に接いで

      おくのが安心です。1本の木でかなりの品種が接げるからです。寒さが厳しくなっております。
      風邪をひかないように気をつけて過ごされてください。


胡白蝶

ことじ斑入りー色がいいですね

蓮華寺ー農紅、一重、小〜中輪


花の名前― ネイミングの難しさ

      新花が誕生して全国的に人気を得るかどうかは

              1.花そのものの素晴らしさ(枝や葉を含めて)

            
2.名前の良さ
      の二つに関係してくるのではないかと思います。私が知り合って、色々教えていただいた
      趣味家や椿に長年携わってこられた方々のお話ですと、
花がどんなに良く、早咲きであろうと

      花の名前が良くないと、それほどヒットもしなく、売れ行きも少ないそうです。逆に、花はそれほどでもないが、
      名前が、求める人の感性や思いに合っていますと意外と人気が出るようです。それ以来名前をつけると時は

      時間をかけて慎重に考えなければならないと悟りました。花の名前をつけた時に、求められた人が
      これはいい名前だと思える響きが大切なのではないかと思います。名前をつけてもピンとこない

      名前はよした方がいいですよと、教えていただきました。それ以来、歌の本や文学本、新聞、雑誌、
      テレビ、広告などで、これは良い響きだと思える言葉をノートにメモして参考にしております。

      どんなに素晴らしく、あるいは文学的な言葉であろうとも、その言葉から何か素晴らしいイメージが湧かないし、
      この花を買って育てたいという、心からの願いが湧きあがらない名前はよした方がいいですよ、と教えられました。

      例えば、卒業時や結婚される人達がお店に花を買いに来られる時、 希望の星、永遠の愛、二人の誓い
      若人の夢、明日に向かって等の名前が付いている花がありますと、多少求めようとする心理がはたらくのでは

      ないかと思いますが、いかがでしょうか。やさしくとも、求める人の心に訴え、そこから色々なイメージを膨らませる
      ような名前を考えております。私と違う考えの方々もあられると思います。自分で新花を誕生させ、思い思いの名前を

      つけて楽しまれている方も沢山いられると思います。それぞれの方々の立場により、名前の付け方も変わってくると
      思いますが、名前をつけて世界でたった一つの椿を育てることは楽しいことですね。がんばりましょう。

      本日は中京美人、天が下、実生花をご覧下さい。


中京美人ー紅の縦絞り

天が下ー白斑・ラッパ咲き〜平開咲き

自然実生花ー5年目


椿の花

      椿の花が日毎に咲き始めてきました。いよいよ楽しみな時期になりました。
      昨日五島の知人と電話で話しましたが、五島でも椿の花が咲き始め、

      自然交配の新花が咲くのを待ち望んでいるとのことでした。
      また、新花の種子を椿愛好者に配り、自分だけでなく、皆で椿の花の美しさを

      実感してもらい、椿を通じて交流の場を広げたいとのことでした。九州や五島などは
      自然も豊かで、気候も暖かで羨ましい限りです。花の状態も痛まずに素晴らしいのでは

      ないかと思います。私は時々冬の寒さで花が痛むことがありますので、蕾のうちに枝を切り、
      家の中で花瓶に入れたり、鉢を玄関に入れたりして花を咲かせております。

      蕾の花を早めに咲かせたいときは、 蕾を水の中に入れて約1時間くらい浸したり、
      冷蔵庫に入れて花瓶で咲かせると早く咲くのではないかと、聞いたこともあります。

      また、花を長く咲かせておくような液体も販売されていると聞いております。
      椿で花持ちが良い品種は分りませんが、洋種椿でシルバー・タワーがあると聞いております。

      日本種でどんな品種があるか知りたいと思います。本日は高台寺、フラグラント・ピンク
      ご覧下さい。2〜3年後には高台寺と玉之浦の交配種が咲くのでは。順調に育っております。


高台寺―桃紅色・10月から咲くようです

ラグラント・ピンク―香り椿

フラグラント・ピンクー多花性

6日前の接木ー順調のようです

椿の果実

      毎年果実を採取しておりますが、一本だけ大きな果実をつけた木があり、
      最初は喜んで採取していました。中の種子を見ましたら、普通の種子と

      同じくらいで、がっかりしたことがありました。山で見つけました雲竜椿のほうが
      2倍の大きさがありました。見つけました果実はおそらくリンゴ椿の血を受け継いで

      いると思いますが、種子島や屋久島から相当離れた場所ですので、よくもこのような
      場所にあるかと驚きました。海岸線に位置していますので潮流の関係かと思いますが。

      屋久島リンゴ椿は、屋久島、 種子島、 奄美大島、高知県、沖縄県等に分布しているようですが、
      その他の地域でもかなり発見されていると思われます。綺麗な椿の万徳寺もリンゴ椿の系統

      ではないかと思われます。福井県の小浜市辺りにもこのリンゴ椿の木が昔からあるのではないで
      しょうか。花の大きさとは全くマッチしない果実ですが、野鳥や昆虫から種子を守るために果肉が

      厚く、子孫を残そうとしているのでは。果実は直径が4〜5cmくらいあり、果実の皮は約1.5cmくらい
      あるみたいです。小さなリンゴの果実のようで、知らない人が見ますと、これはリンゴですか

      尋ねられそうです。本日は白玉唐子、 酔月、 瀬戸侘芯、大頭茶をご覧下さい。


白玉唐子ー12月咲き、松江産

酔月ー 霜月×金花茶

瀬戸侘芯ー 五島の椿

大頭茶―花期が長いようです


椿の栽培

     一つのことを成し遂げるには3年、5年、10年とかかるかもしれません。
     挿し木は夏場が主ですが、接木は比較的長く出来ますので、繰り返し、

     繰り返し試すことが出来、慣れるにも早いかもしれません。私自身15年以上
     接木をしております。どのくらい接木をしたか分らないほどです。

     それでも失敗はあります。あらゆる場面を想定して、どうしたらいいか、考えながら
     接木をしております。接木して、ポリ袋をかけるまでは、それほど難しくありません。

     ローソクを使用していますので、接木部分に水が入ることは全くありません。
     接木後の管理に成功への重点があるように思います。それは温度と湿度の問題で

     あると思われます。どちらも上手く調節することだと思います。適度な温度と湿度が
     接木の成功を左右するのではないでしょうか。現在私は全く穂木をテープで縛らない

     方法を試しております。ローソクだけで上手くいくようです。割り接ぎです。また、1本の
     台木に数十本接いだり、保存や穂木を得たり、すぐに数種類の花の咲く盆栽作りのために

     庭木に数多くの品種を接いだりして楽しんでおります。挿し木苗から腕の太さ以上の台木
     まで、殆どどんな太さでも接ぐことが可能のようです。15年という歳月が経っております。

     今考えますとたったの一つをやり遂げるのにこんな時間がかかるのかとの思いです。
     ですから、苗を育てるにもある程度学ばなければならないことがあると思います。

     特に洋種椿において、栽培条件によって花の美しさが変わるのではないかと思います。
     私は玉之浦椿が好きで色々な交配種を育てておりますが、遺伝性もあることながら、

     栽培の仕方、特に水やりと、肥料の施し方により花色や形に影響があるのではないかと
     思われますが(ヌッチオ農園のタマ。シリーズ等)。用土なども工夫しなければならないかも知れません。

     洋種椿全体について素晴らしい花を咲かせるには、時期ごとの管理が大切のように思われます。本日は紅湖畔
     因幡百合をご覧下さい。どちらの花もこの時期には目立つ花かと思います。

紅湖畔
 
  濃紅色、 抱え咲き、 一重小輪

  五島産ー五島銘花20選の一つ
因幡百合

  紅色、 一重、小輪

  11月咲き、菊月の

  実生といわれており

  ます。鳥取産

     

花の価値

     私を含めて今椿で最も感心のある項目はなんでしょうか。椿と向かい合う
     と、沢山のことが考えられます。それぞれの方々の生き方や楽しみ方により

     かなり方向が違うのではないかと思われます。ドライブでの花の観賞、生け花、
     庭作り、 自分で作出したり接木する楽しみ、 友達との友好の架け橋、 遠方

     の方との楽しい談笑、 グループでの椿の探訪や旅行など椿を通じてさまざまな
     楽しみ方があるのでは。私の所では、椿そのものにあまり興味なくとも、椿会の行事

     だけは参加したいという人もおります。いつもの日常生活と違う変化が大事かもしれません。
     違う人と会ったり、違う場所にいき色々な感動や喜びを味わうことは大事なことですね。

     椿の楽しみ方だけでなく、椿の花の好みも色々あっていいと思います。時々お話いたしますが
     日本人と外国の人達との好みの違いがあっても、花それぞれに美しさがあります。

     花の鑑識眼とは別に、花そのものを美しいとか、綺麗だと感じる心のゆとりが大事なことだと
     思います。比較対象できる色々な種類の花があって初めてこの花はいい花だと評価できる

     るのでは。お互いがお互いの良さを引き出し合っているように思えるのですが。
     本日はことじ、 加茂本阿弥、 対馬紅ヤブをご覧下さい。3品種ともに良い花です。


ことじー濃紅色のいい花です。

加茂本阿弥ー11月より咲く

対馬紅ヤブ椿ー ヤブ椿の輝き

根の活用法―思うようになるか?

       昨日根を利用して面白い盆栽作りは、いかがなものかとお話しました。
       今年の春近くの山に行き、こぼれた種子から沢山の椿の芽がでていました。
  
       そのときは気が付きませんでしたが、直根の長さが10cm以上の苗になっていました。
       今この長い根を活用すれば大変面白い盆栽が出来るのではと考えました。

       最初に根を長くしなければなりません。私が行った場所は落ち葉が沢山あり、次々に
       木の葉が落ちて堆肥となり、積もり重なっている状態でした。そうした場所に長い根の

       発芽種子がありました。そのことからヒントを得て、根を長くするには芽が出始めてから、
       
               1. 深い鉢を用いて
               2. 次々に土を発芽種子の上に被せていく。
               3. そうしますと、 白根が上へ、上へと伸びていくのでは

       
       写真1.2.3.4
.の倍以上の長さにして

               イ. 曲をつけて
               ロ. 1.2.3.の写真のように1本で曲のある
               ハ. 5.6.の写真のように根を絡ませて
               ニ. 根上がりの盆栽を考えたら面白いのでは


       実際には写真の根の2倍以上の長さが必要です。(約10cm位
       次に写真7.8.のように根だけでなく、幹や新梢にも曲をつけましたら

       さらに変化のある姿になると思います。台木として、新花作りとしても種子は利用出来
       ると思います。3年後には見栄えのする値上がりの盆栽として楽しめるのでは。

       早く太らせるには小さな鉢に1本、1本植えないで、大き目の鉢で育てるといいですね。
       太くなってから接ぎますと、成長も早く見栄えもするかもしれません。


1.この2倍くらいの長さが欲しいです。

2.2〜3年後を夢見て

3.太くして接いでもいいですね

.根の曲を生かす

5.テ−プかハリガネで縛る

.この2倍くらいの長さが欲しいです

.根だけでなく地上の部分にも曲を

8.根だけでなく地上の部分にも曲を

接木と種子の根切り等

     今日は暖かな日です。昨日お話しました五島の新花を今日も接木しました。
     管理がしやすいように鉢植えの挿し木苗に4本づつ(写真1)接木しました。

     小さな鉢ですので、日の当たるところには何処でも置けますので、とても便利です。
     接木はいつものように、最後はローソクを垂らして終了です。挿し木苗に2枚のポリ
 
     を被せて暖かな場所に置きます。(写真2)時々ポリ袋内にを与えております。
     水道水で軽くかけています。ローソクを垂らしてありますので全く心配がありません。

     この湿度を保つことが大変大事かと思います。この天候ならばおそらく活着は
     間違いないと思います。次に種子の根切りですが殆どの根を切り、今白根が出て

     きています。(写真3)昨年までは根を伸ばしたままで発泡スチロールに入れて
     来年の3月に鉢植えするときに根を切っておりました。今年は4ヶ月ほど早く根が

     出ました。来年の成長が良いかもしれません。12月になりましたら全ての種子を(写真3)
     発泡スチロールに入れ、ポリ袋に包んで来年の春まで管理します。1本も枯れません。

     ちょっとした遊びですが、この根を利用して面白い盆栽が出来そうです。
     この根を8〜10cmくらい長くして根上がりの盆栽を作ることです。さらに長く伸びた
 
     3〜5本の苗をひとまとめにして一本の木のように根を絡ませるのも面白いかも
     知れません。また、1本だけでも長い根を利用して、根を柔らかいうちに色々な方向に

     曲げて根の曲芸を演出しても面白いと思います。挿し木、接木が終わっても、椿は
     色々楽しむことがあり、大変楽しみです。これからは根の採取です。可能な範囲内で
 
     来年の接木のために用意されると楽しみです。曲が第一です。むやみに採取しないで
     曲の素晴らしい根だけ準備しましょう。小指大から親指大で十分です。
     


挿し木2年目の苗木

に4本接木。

2.
日当たりの良い

場所に置く。

今日のような天候

ならば、心配ないと

思います。

3.
白根が出始めました。

台木用として、新花用として

かなりの数ですので楽しみ

です。

種子は12月初めに発泡

スチロールにいれて

管理します。来年の3月に

鉢植えします。


挿し木・接木の管理


      いよいよ今年も残り1ヶ月あまりとなりました。これからは寒風が予想されます。
      特に挿し木苗は寒風に当たらない場所に置かれた方がよいかと思います。

      縁側の日が当たる場所があれば最適だと思います。私は、衣装箱に入れたり、
      業務用のポリ袋を購入して利用しております。原種の椿もポリ袋2枚利用して

      毎年管理しております。秋に接木された苗はポリ袋は絶対外さないで、来年の春まで
      被せたままにしておいてください。来年の2月下旬以後は寒玲紗等で日を遮る等の

      管理が必要になるかと思います。2月以後の管理は春の接木の管理とほぼ同じだと
      思います。ただし芽が伸びるのが早いかと思います。6月までは大事に管理されてください。

      時々花を早く咲かせるために、暖房施設のある部屋などに取り入れる事はよした方が
      良いと思います。縁側か玄関、屋上などの少しでも日の当たる場所が適していると思います。

      今日は五島の新花を接木しました。気温が低いのでなかなか難しいかと思います。接いで、
      ポリ袋2枚で覆い、家の中の日の当たる場所に置きました。ポリ袋の中は湿度を保ち、出来るだけ

      日に当てるようにしています。12月の下旬には結果が分るかと思います。皆さん方も突然
      穂木が手に入りましたら、諦めないで挑戦してみてください。管理次第では十分楽しめると思います。
  


冬の名曲(仮称)ー とても良い花です

瀬戸の娘―愛媛県産
猪口咲き、有楽の自然実生と言われている

庭の椿の接木ー 来年の春までポリ袋
を被せて管理。その後取り木の予定

      五島の花ーりょうま(竜馬)

      よくヤブ椿は海岸線に生育して、ユキツバキは内陸まで分布すると言われております。
      また、ユキツバキを探し求めるには里の民家を訪ねられると良いと聞いております。

      雪山の椿と里の椿の花の咲く時期が違うためだと思われます。昔からユキツバキを庭に
      植えられています椿はヤブ椿や園芸品種との交配が可能になり、民家の庭先には色々な

      新しいユキツバキの誕生となったと思われます。山に直接ユキツバキの新花を探しに行かれる
      よりも、里の民家の庭先を訪ねられた方が新花発見につながると言われています。

      これからの楽しみの一つは、近くの椿林を歩いて変化のある椿探しに行かれることだと思います。
      落ちています花びらを手に取り、色合い、形、 大小、 シベ、葉等今まで見た椿と何か変わった

      所がないか観察することで、 必ず思いもよらぬ発見をされるかも知れません。日本全国何処でも
      良いと思います。椿林やお城のある場所に出かけて観察されてください。

      特にお城寺院の周辺の椿の花には注目されてください。面白いと思います。
      本日は五島の椿りょうま(竜馬)をご覧下さい。なかなか良い花です。

りょうま(竜馬)ー  発見者→ 広瀬 健司氏
               
命名者→ 岩永  章氏
    
    
濃紅色、 一重、 筒咲き、 筒芯の小輪

    幕末の志士、坂本竜馬のゆかりの地である

    五島にちなんで命名。

    濃紅色で筒芯の整った花ではないでしょうか。


五島の花ー 島小町と冬の名曲

      椿の花が咲き始めましたが、五島でも色々椿の花の開花が始まったそうです。
      毎年新花を楽しませていただいておりますが、今年も新花の便りが届きました。

      ある程度の品種が植えられておりますと、毎年自然交配で楽しみな花が誕生する
      事を教えられました。岩永氏は最初ヤブ椿の花を求めて、近くの野や山に向かわれて

      いたそうですが、最近は自分の管理する場所で自然交配による新花の作出に没頭
      されているそうです。数多くのヤブ椿や自然交配による新花もありますので、毎年

      どのような花が咲くか楽しみではないでしょうか。花を作出する喜び、増やす喜び、
      鑑賞する喜び、 花を生ける喜び、花を通じて友と語り合う喜び等椿は私たちに

      限りない喜びを与えてくださいます。それもある時期だけでなく、年間を通じてです。
      どのような喜びでもいいと思います。その喜びに向かってがんばっていきましょう。 

      今日は紅葉を見に出かけて、書くのが遅くなりました。風邪に気をつけて過ごされてください。     

島小町― 発見者・命名者→吉田 正美氏

     極小輪、 濃紅色、 一重筒咲き

     五島のヤブ椿。細葉で花との調和も良く

     数年前に天皇陛下が訪ねられた時に

     飾られた記念の花とのことです。

     
冬の名曲(仮称)ー作出者・命名者→岩永 章氏

         白地に薄いピンクがかすかに入る。小輪〜中輪

         椛島白の自然実生。花弁が厚くシベの綺麗な花です。

         宗旦のような花色です。


沖縄に咲く花ー イジュとヒサカキサザンカ

     私は15年位前に求めました小笠原姫椿と呼ばれる品種を育てております。7月〜9月に咲き
     白色の一重咲きでよい花です。昨年紹介いたしました。今年同じようなヒメツバキ

     のイジュヒサカキサザンカを育てようと思い沖縄県の椿愛好家から情報を得ました
     ところ、イジュは国頭地区の山で6月頃咲き始め、山々に白い花があちこちで見られる

     そうです。また、木の高さは10mくらいになり、昔は建築用資材に用いられたということです。
     同様にヒサカキサザンカも綺麗な白花で葉はヒサカキの葉に似ていて、花はサザンカのように

     見えるとのことです。あまり椿の愛好家でも育てている人は少ないのではないかとの
     お話でした。大変大きくなりそうなので、どうしようかと考えているところです。

     でも、両品種とも良い花で、育ててみたいと思っています。ヒサカキサザンカは挿し木でも
     増やせるとのことです。皆さんも機会がありましたらぜひ育ててみませんか。綺麗な花です。

庭に咲く花

     椿の評価の仕方については色々聞いておりますが、日本人はなかなか
     厳しいと聞いております。これは今までにない花色で受け咲きの素晴らしい

     花が誕生したと喜んで自宅で栽培していた所、 知人が来て、この花は
     素晴らしいが葉の形や色艶が良くないので、そんなに大事にしていても

     意味がないよと言われた、という話を聞いたことがあります。もし、外国でした
     当然評価されたかもしれません。日本では葉や枝ぶり、花全体の調和が取れて

     いませんと評価されにくい面があるようです。それは何故か考えましたが、
     生け花においては、花だけを観賞するのではなく、葉の艶や枝ぶり、木姿

     全体の調和を重要視するからではないでしょうか。床の間に飾られた一輪
     の花が、まるで自然の姿を見ているかのように人々を魅了する

     作品として表現されているからだと思われます。全ての面で評価を得る
     椿を作出する事はなかなか難しそうですね。でも、まず花自体の評価

     高くなければだめでしょうね。私を含めて多くの人達は花そのものを見て
     いい花ですね、綺麗ですねと評価されているのでは。皆様は何処に評価

     の重点を置かれていますでしょうか。

     色々な立場から、色々な視点から椿の素晴らしさを論じ合うことは良いことで、
     プラスになると思われます。本日は紫式部、 万才楽、 絞りの花をご覧下さい。


紫式部ー 猪口咲き、 侘芯

万才楽ー白斑が入らないのが出羽大輪

絞り入り―名前不詳


覆輪花について

     今日はデジカメがなく写真が撮れないために、人から聞いたり自分が知っている
     お話を少し述べたいと思います。初めにユキツバキですが、別名をオクツバキ、

     サルイワツバキ、 ハイツバキ等と呼ばれているようです。このユキツバキの由来
     についてはヤブ椿の変種とか、全く違った品種ではないかとの説があるようです。

     太郎冠者が侘助ツバキの親ではないかとの説とともに、学問的な細かなことに関しては
     難しいですね。ユキツバキの分布については、秋田県から滋賀県の北部くらいまでと

     言われています。ユキツバキもいい花が沢山あります。育て方もそれほど難しくはありません。
     さて、覆輪花についてですが、毎年覆輪の出方が違うことがありますので、求められたときに

     花色が違うと思われないで、覆輪花はこのような花なんだと分っていますと、がっかりも
     しないかと思います。私が育てております越の麗人は全く違う花かと思う時があります。

     そこで知り合いの椿友達に色々聞いた話を総合しますと、毎年挿し木や接木のために穂を
     切りますと赤花が多くなり本来の花色が出なくなるようです。ですから素晴らしい色合いの

     覆輪花はあまり枝を切らないで保存されておいた方が良いのではないかと思いますが。
     あくまで私個人の感想ですので観察されて確認していただきたいと思います。

昨日の散り椿に関して、私のこのページをご覧になった知り合いから連絡がありまして、縞千鳥
   や菱唐糸も散り性であるとの連絡を受けました。縞千鳥は新潟産のユキツバキです。全国には
   他に園芸品種でない椿で散り椿があるかもしれません。ぜひ教えていただきたいと思います。


散り椿

     椿に関する昔からのお話として、椿が落ちるときは首からポットと落ちる
     ようなので、あまり縁起の良くない木であるといわれたことをたびたび

     聞いております。 私の親類のお祖母さんがよく話されていました。それは
     それなりに理由があってのことで、お祖母さんを説き伏せようとしても、あまり

     意味のないことだと、その当時考えていました。農業をされていましたので
     天候などの気象条件により何十年と辛苦を味わってきた経緯があり、少しでも

     不吉だと思えるような出来事は避けたいとの思いがあったのではないでしょうか。
     さて、椿にも一枚一枚散っていく散り椿が京都や奈良の寺院にはあるそうです。

     五色八重散り椿や武士椿と呼ばれているそうです。今考えますと、お祖母さんが
     亡くなる前に椿にもこのような椿もあるんだよと見せてあげたかったと思います。

     椿園などには散り椿とだけ書かれていることもありますが、もし見かけましたら
     花びらが落ちる様子をご覧になってください。椿は椿油が大変貴重であると聞いております。

     椿の葉や花も天ぷらにして食べたり、火傷をしたときに使われると聞いております。
     来年の若葉や花を一度天ぷらにして味わってみてください。意外と。。。。。。かもしれません。
     色々なことに興味を持つことも楽しく、話題も多くなり気持ちが豊かになる気がいたします。

常満寺― 中部産

     桃色、 一重、 筒咲き、 中輪

     今頃より咲き出します。茶花としても人気のある
     椿ではないでしょうか。

     紅常満寺は常満寺の自然実生と言われております。
     

庭に咲く花 タマ・グリターズと月照

     爆発的なブームを巻き起こしました玉之浦椿ですが、現在では交配により
     数多くの品種が作出されております。園芸品種の他に趣味家の方々が

     作出され、大事に育てられている数を入れますと相当の種類になるかと
     思います。この椿の特徴はご存知のように、白覆輪にありますね。

     今日ご紹介のタマ・グリターズですが、私が最も推薦してきた品種です。
     たまたま私が購入した花(3の写真)が良かったのか分りませんが

     写真1.の花はこんなにも早く咲いたにもかかわらず、期待外れでした。
     写真3.の椿の穂木ではありませんでした。玉之浦の白覆輪は遺伝子

     よるものと聞いております。このことから、どんなに早く咲いても白覆輪が
     出ない木は永遠に出ないのかも知れません。私の兄や知り合いの人の

     玉之浦の木は2m以上の高さがありますが、何年経過してもほんの
     わずかに白覆輪が見られるだけです。苗を購入される時は、花の咲いた
 
     苗を見て、あるいは花の様子を聞いてから求められた方がいいですね。
     特に覆輪花を求める場合は注意が必要になるかと思います。

     次に中部の代表的な椿月照ですが、私が椿を始めてまもなく購入した
     椿です。雄しべが先細りの清楚な花として人気のある椿ではないでしょうか。

     私はこの月照胡白蝶が大好きです。おそらく中部地区だけではなく、白花椿としては
     評価できる代表的品種の一つに入るのではないかと思われます。


  →接木をする際、勢いのある先端の穂を用いると活着や成長が良いということを
      聞いたことがあります。また、先端の穂より少し下の芽を用いた方が良い花が

      咲くとも聞いております。白花や赤花は影響はないと思いますが、絞りや覆輪
      の入る品種、さらに紫系統の品種は試してください。特に紫系統の品種は

      先端の勢いのある穂は紫の色合いが出にくいのではと聞いております。
      来年試してみたいと思います。機会がありましたら、是非試して下さい。


今日の花(現在咲いている花)

昨年の4月13日咲き

昨年の3月15日咲き

月照― 茶花としてもいいのでは。

シベが綺麗ですね。

胡白蝶―白侘助と細雪の交配種

茶花としての椿

      昨日は小輪を好む日本人の美意識について簡単に思うことを述べましたが、
      私自身も小輪花になぜか魅かれるタイプだと思います。どうしてか分りませんが、

      長い間ヤブ椿を見続けていた影響かもしれません。外国に生まれたときから
      住んでいれば、おそらく洋種椿に感心を持ったことと思います。その茶花の中でも

      最も人気のあった椿が侘助系の花ではないでしょうか。冬の寒い、花の少ない時期に
      茶花として最もふさわしく、猪口咲きの可憐な花姿に心打たれたのではないでしょうか。

      京都の寺院には胡蝶侘助や太郎冠者の古木が植えられて、昔から侘助椿が茶花として
      愛されていたようです。侘助系統の椿は太郎冠者の自然実生花でないかと言われております。

      詳しい学問的なことは分りませんが、太郎冠者は種子が付き、新花の期待が持てますので、
      8月〜9月にかけてよく木を観察されてください。以前お話いたしましたが、侘助でないのに、

      黒侘助紺侘助などと侘助という名がついている品種もいくつかあります。それだけ、侘助という名が
      つきますと人々の心を動かす響きがあるように思えます。いい花ではありませんか。
      
      本日は一子侘助、 小夜侘助、 昭和侘助をご覧下さい。
      


一子侘助ー雄しべの葯が白く退化している

小夜侘助紅一休とも呼ばれています

昭和侘助初雁とも呼ばれています

椿の花

      これからますます寒くなりますが、この寒さに負けず咲き誇る椿の花の美しさを
      楽しむ季節になりました。今年は花の咲き方が少し遅く感じますが、いかがでしょうか。

      この時期に咲きだします侘助類等の茶花がいいですね。日本人好みの小輪で、しかも
      猪口咲きや抱え咲きで可憐さがありますね。日本人は比較的大きなものよりも小さな

      物を好む性格なのかもしれませんね。日本の柔道というスポーツは本来体重別などはなく
      小柄な人が何倍もある大きな人を技で投げ倒す場面に大きな拍手喝采を受けて、

      より柔道というスポーツを面白くしていたと思われます。大きな人が子どもみたいな体重の
      人を投げたところで何の面白みもないのではないでしょうか。相撲は沢山の外国からの力士

      が増えておりますが、体重別はありません。おそらく、今の所考えられないのでは。
      さて、小輪を好む傾向は、販売されています椿の生産や扱い方にも影響を与えているように

      思えます。日本人の好む小輪への憧れは永遠に変わらないような気がいたしますが?
      庭園や小さな盆栽鉢の中で、大自然の情景をそのまま演出しようとする日本人の美意識が

      あると思われます。生け花においても同じことが言えるのではないでしょうか。
      本日は角の光をご覧下さい。



   淡桃色、 一重、 椀咲き、中〜大輪

   茶花としていいですね。

   江戸期の品種と言われています。

   
角の光

     紅色、 一重、 猪口咲き、 極小輪

     月の皇子と同様に、芯が白く、花弁との対比が見事です。

     侘芯椿の中で早咲きですので、庭に植えられて鑑賞

     されてください。

接木― 太い木に根接ぎ    挿し木の管理
     
取り木に接木

       だいぶ寒くなりました。挿しの状態はいかがですか。これからは少し挿し木の
       管理をする必要があるかと思います。根が全て完全に出ていますと心配はないのですが

       中には数本しかない苗もあるかもしれません。私は写真1.2.の様に発泡スチロール
       衣装箱に入れて管理しております。3月に蓋を開けますと芽が伸びている苗もあるくらいです。

       次に写真胡蝶侘助の太い枝に根接ぎをして、さらに枝に接木をしてあります。今日
       いつものように引き抜いて見ましたが、根も生きており、接ぎ穂も生き生きしております。

       この太い枝に根を接ぐ取り組みは私にとって一番難しかった感じがいたします。枝の太さ
       にマッチした太さの根でないとなかなか活着しませんでした。1〜2年生の挿し木苗の

       根ではなかなか成功しませんでした。の写真の根接ぎは枝の太さまではありませんが
       ある程度の太さの根を接ぎましたので上手く言ったのではないかと思います。根を太い枝に

       接木するよりは太い根を取り、それに接いだ方のが全ての面で簡単です。根に接ぎますと
       おそらく100%成功すると思います。私は毎年接いでおりますが、失敗の経験はありません。

       最後に、 の写真です。取り木の台木です。取り木の場合枝が沢山出ているか、4−1の写真
       の様に下から上まで曲があり変化のある木がいいですね。曲がありますと接いだ枝が色々な

       方向に向かい、枝のバランスが取れて樹形が整っています。この木だけでも12品種」位接いで
       あります。近くに取り木をしてもよい椿に木がありましたら、来年是非試して下さい。近所の畑や

       庭に太い椿の木があり、1〜2本了解が得られれば取り木をさせてもらってください。どこかに
       大きくなってそのままにしてある椿の木があるかもしれません。取り木なら是非されて楽しんで

       下さい、と言われるる方もおられるかもしれません。可能な限りがんばってみましょう。


吉備ー 10年前に接木

挿し木苗

挿し木苗
下の取り木には
  
さきほ、白孔雀、
夕日、イワナガズ・
ドリーム、新世紀、
瀬戸千鳥、陽の岬、
白手香、舞の袖
等が接がれています。

胡蝶侘助に根接ぎと枝に接木

3.枝の太さと根

取り木して接木

4−1.変化の状態


香り椿について

      時々香り椿についてお話いたしますが、現在私が持っています香り椿は
      特に強く香りがする種類は殆どありません。先日お話いたしました袖の香

      は香り椿としては香りが強い品種の一つとして評価されていると思います。
      私が思います香り椿のイメージは家の中でソファーにもたれ、音楽を聞き、

      コーヒーを飲みながら家の中に甘い香りが漂うような香り椿は出現しないか
      考えております。もともと香り椿は沖縄のヒメサザンカを交配種として品種

      改良が行われたようですが、大輪の香り椿は殆ど見られませんね。ヒメサザンカ
      の花径が小さく、小輪のために交配してもなかなか誕生しなのではないかと

      思われます。現在大輪の香り椿としましては、久留米から出ました権堂絞りという
      品種に香りがあると聞いていますが。実際私は育てていませんので、どのくらいの

      香りがあるか分りません。おそらく関西地区や九州地区の椿園に植えられている
      かも知れません。もし、この椿を見られましたら香りを嗅いで確かめてください。

      また、椿園の許可を得て、自宅で挿し木や接木をされてみてください。花の特徴は
      淡桃色地で紅色の絞り、牡丹咲きの大輪とのことです。別名で秋の誉や御所鏡

      と書かれているかもしれません。また、最近は強い香りのする椿が販売されたようです。
      大輪の香り椿を夢見ながら、洋種椿等と交配を試みてください。このような場合は、

      手当たり次第という言葉が当てはなるのではないでしょうか。考えて作出できる
      可能性は少ないと思います。手当たり次第に色々な椿と交配されると良いと思います。

      あるいは、強い香りのする椿の種子を蒔かれることですね。太い木に接木されてなるべく
      早く種子を得られるようにされると良いと思います。香り椿の分野はまだまだ、これからだと

      思います。何千種ある品種の中で香り椿の数は数%と思われます。お互いに香り椿作出に
      思いを馳せようではありませんか。
      
   香り椿に出会うことは少ないかと思いますが、出会ったときはその枝を持ち帰り2〜3日
      香りを確かめてください。香りは天候や湿度によってもかなり違うと言われております。

      ある程度香りがありましたら、その場所に2〜3回行って確認されても良いかもしれません。
      香り椿の花色としては淡桃色が多く、白や赤(紅)色は比較的少ないのではないかと思います。

      落ちている椿の花を拾い上げて、香りの確認も面白いかもしれません。
      

接木―色々な条件の下で― 実生花―6年目で咲く

      数日前に大きな園芸店に大学の先生たちと椿の苗を見に30〜40分の
      ドライブをしながら半日楽しんできました。こちらで購入しようとした椿は

      殆どありませんでしたが、香り椿や玉之浦系の蕾の付いています苗
      20〜30本位置かれていました。また、大きな鉢に1mくらいのエレナ・カスケード

      が販売されていました。2鉢あり5000円とのことでした。現在この価格が高いのか
      安いのか分りませんでしたので誰も購入しませんでした。沢山の枝が付いていました。

      このエレナ・カスケードは枝は細いですが接木ですぐに活着し、増やせます。
      今年10本位接木しましたが、.の写真のようにすぐに枝が伸びます。成長は

      比較的良いです。 1枝あればすぐに接木で増やせると思います。
      次にA、Bの写真ですが台木の上部に5〜6本接いであります。花輪の如く

      傘を開いた骨の如く広がりがあり花が咲きだしますと、見事ではないかと思います。
      最上部には接いでいません。上部の周りにぐるりと接いでいます。成長は


      殆ど変わりません。上部の接いでない部分は自然に朽ちてきますので、そのままにして
      置けばよいと思います。非常に活着が良いようです。最後にの花は実生花で6年を

      経過しています。この時期の赤咲きですのでそれなりの評価をいただけるのではないかと
      楽しみにして育てています。3年後くらいには毎年蒔いております自然交配の種子の

      花が我が家の庭を飾るのではないかと楽しみにしております。椿と向き合って、何を目指して
      いるのか、はっきりしませんが、自分自身のためでもあり、このページをご覧になっておられる


      椿の愛好家の人達に何らかの面で参考にされる記事がありますと大変嬉しく思います。
      私たちは椿の学問的な知識を持っているわけでもなく、単に楽しんでいるだけですので

      参考になることはあまりないと思います。ただあるのは、椿に対する限りない思い入れです。
      椿が好きなんですね。 椿とともに私の人生もあるように思われます。


.エレナ・カスケード―自宅で

2.エレナ・カスケードー接木

.エレナ・カスケード―接木

.台木の上部に5〜6本接ぐ

台木の上部に5〜6本接ぐ

.実生花―6年経過―評価は?


雲竜椿(茶)と接木の一例

      昨日つばきの椿さんのブログに雲竜茶の紹介がされておりました。
      今年新発売されました数奇屋雲竜椿も購入する予定でしたが、

      全て売り切れとのことでした。そこで色々問い合わせをしまして、何とか
      手に入れることができました。(写真Aつばきさんも述べておられましたが

      今の所少し思っていたよりも曲が少ないのではと感じられます。今後
      大きく成長するに従いどのようになるか観察したいと思います。侘助椿に

      雲竜椿が初めて出現したことに価値があるのではと評価する人もおります。
      さて、今年私が山で見かけました雲竜椿ですが(写真1,2,3高さは3m位の木で

      幹も曲がり、枝は写真のごとく見事に曲がっております。今年の夏、この曲を
      利用して根接ぎや太い台木に接木をして増やしております。

      今日雲竜椿について情報を得ましたが、三河雲竜椿三原雲竜椿は丈夫で
      育てやすく、ある程度曲もあるようです。この雲竜椿の利用方法としては、曲

      のある所に綺麗な椿を接木して花を咲かせたらどうでしょうか。いま色々接木
      しておりますので、花が咲き次第ご紹介したいと思います。

      写真2.ですが昨年接木し、上部が枯れてしまいましたので、再び最上部に接木
      し直しました。ここで心配しましたのは、写真2のように、昨年接ぎました枝が

      2〜3本伸びています。しかしながら、上部に接いだ場合は下部に枝や胴吹き芽
      があってもそれほど心配することはないようです。特に秋に接木する場合

      樹自体が活動期ではありませんので、枝や胴吹き芽に養分を奪われたり成長を
      阻まれることは少ないと思われます。また、頂芽優勢という言葉がありますが、

      頂芽が側芽の成長よりも優先されると言われていますので2.のように枝や芽が
      伸びていましても、上部に接ぎますと殆ど活着いたします。春に接木されまして

      台木から胴吹き芽が出ていましても、それほど気にされる必要はないかと思います。
      気が付きましたら取ってみる位で良いのではないかと思います。
      
      


.山で見かけた雲竜椿(名前は分らず)

.拡大写真(今年の夏、根接ぎしました)
  見事な曲が見られます。

.太い台木に接木した雲竜椿
雲竜椿も風情があり面白いものです。

挿し木でも、接木でも簡単に

出来ますので試して下さい。

また、この曲を利用して他の品種を

接木して、味わいのある姿を鑑賞

されてはいかがでしょうか。

A 数奇屋雲竜

  今後どのような曲を描くのか?

.接木した木の上部にさらに接木する。

.上部に接いだ芽2本
   1ヶ月経過
 
  四川椿と香り椿を接木。

.上から見た写真

  下部に接木した枝の影響は全くない
  ようです。


取り木の楽しみ― 是非試して下さい

       以前にもご紹介いたしました取り木の凄さを見ていただきたいと思います。
       
     1.の写真― 1本の太い枝だけです。 あまり面白みがありません。
              取り木をするなら枝が沢山別れて多少曲があるほうがいいですね。
              一つだけ利点があります。太いですので、接ぎ穂を得るには良いかも。

     2.の写真― 5本枝分かれしています。25品種から30品種接いであると思います。
              このように、枝分かれして、多少変化のある枝を取り木したいですね。
              この1本の取り木した台木だけで代表的な品種を接木できると思います。

     3.の写真― 2の写真と同様に太さは親指と中指で輪を作った位です。
              真夏に枝を外し接木しましたが、ほぼ全て上手く接げました。
              真夏の揚げ接ぎみたいですが、取り木の場合真夏でも接木
              には全く問題はないようです。

この太さの取り木の台木が5本もありますと、150品種は接げると思います。
   ただし、枝分けれしている台木が必要です。自分の庭に150本の椿の木を
   
   植えるとしたら相当広くなければいけませんね。また、管理が大変ではないでしょうか。
   どのような木でも植えられて取り木をし、1〜2年で見事な盆栽に挑戦してください。

   挿し木とか、接木は良く聞きますが、取り木に関してはあまり耳にしません。これからは
   取り木の活用が再認識されて、手軽に試されることを願っています。
   


1.枝がありませんので面白みに
   欠けると思います。

.5本枝分かれしています。ちょうど
  生け花のような広がりがあります

2.何処にでも接げます。

夢あかりー新潟産―萩屋薫氏作出
獅子頭×悠県油茶ー 夢と同じですね

.1本の木です。

.2本枝分かれ。

.真夏でも全く接木には問題はなし。

.ここに枝が欲しいと思うところに
   接げます。


枝に接木して挿すー実生苗の鉢植え

       昨日引き続き、1本の枝に接いで挿し木をしました苗を引き抜いて
       みました。太さは小指より少し太いくらいです。はご覧のように

       5〜6本出ていました。芽も生き生きしています。これならば挿し木をして
       太くして接ぐことはありません。いきなり小指以上の枝に接木して挿せば

       上手くいくみたいです。ためしに親指大の太さから3倍以上の太さの枝にも
       接いで挿してあります。台木の養成→接木→苗の過程を一つ省いていきなり

       接いで挿し木をします。私は7月の下旬に行いましたが、少し遅いと思います。
       6月下旬頃から試されますともっと成功の確率は高くなると思われます。

       太い枝の挿し木も3月から始めますと9月には根は相当出ていると思われます。
       私は7月の下旬にやって根が出ているのですから。1年中あらゆることを試して

       みるものですね。目の前に必ずヒントが転がっています。がんばってください。
       今日は斑入り茶を1本購入して来年太い茶の木に接木する予定です。さらに、

       今年種子苗に接ぎました苗を鉢に植えて鑑賞しました。とにかく数が多く鉢が
       足らないで困っています。 小さな苗のポイントはやはりにありますね。

       種子をいかにしてポリ袋の中で曲を作り、さらに鉢に植えて、もう1〜2曲鉢の上で
       つくることが面白みのある小品盆栽を作る鍵となるのでは。私は鉢に種子苗を

       植えて石を利用して曲作りに励んでおります。考えられないくらいに四方八方
       に曲げております。全部根に接いでありますので、そのままでも鑑賞できますが、

       2〜3曲あったほうが自然の情景を演出できるのでは。今日はまた雑木をいたずらして
       鉢に植えてみました。昨年種子を蒔いて今年植えたものです。ハゼは紅葉がきれいですね。
       


枝に接木して挿し木― 根が出始じめる

タマ・グリターズが接いであります。
接木した写真です。

斑入り茶

今年の実生接木苗ー紅栄

今年に実生接木苗―額田姫

今年の実生接木苗―白鳥の舞

山ハゼと南京ハゼ― 昨年種子を蒔く

山ハゼ2本―昨年種子蒔く

ヌッチオ農園のカタログ届く

カタログ                         new Camellia 1.    CHRIS BERGAMINY
                                              2.   OLD GLORY
        数年間注文しておりましたヌッチオ農園のカタログが      3 .   SUNBEAM
                                              4.   TINY GEM
        数年ぶりに届けられました。数年前に病原菌発生の      5.   CAMELLIA GRANDIFLORA

        ためにカタログの発行が中断されていたのではないかと

        思います。4〜5品種の新花が掲載されております。


挿し木の状態と11月1日の接木
   
       今年最も力を入れました小指大から親指大の挿し木状態を引き抜いてみました。
       挿しました時期は7月の下旬かと思います。少し遅すぎた感じがしますが、私の

       初期の目的は見事上手くいったようです。。小指大の太さは殆ど根が出ました
       親指大は根が5〜6本、それ以上の太さは2〜3本出ております。この挿し木を

       引き抜いた鉢は一つだけですので、まだまだ何箱も挿してあります。小指以下
       太さでは殆ど根がでました。。私が目指していましたのは親指大ですので、これからは

       自信を持って、たったの一年で台木作りが出来ると思います。時々お話いたします
       近くの大学の先生は太郎冠者の相当太い枝を庭に3月の下旬挿しまして、芽が伸び

       花芽をつけております。さらにその先生は8月下旬に親指大の挿し木をしまして芽が
       伸びております。もしもですが、3月か4月に挿していましたら今頃は殆ど根が相当

       出ていたと思います。全部で100本くらい挿してありますので来年は台木の心配が
       全くなくなったと思います。また、小指大の太さの園芸品種を5cm〜10cmくらいの

       長さで挿し木をしますと、殆ど根が出ますので、増やしたい椿の枝を挿しますと普通の
       挿し木の3〜4年ぶんくらい早く成長するのではないかと思います。さらに、相当太い

       枝に接木をして挿してある苗も順調に芽を伸ばしております。これらのことから、
       庭に植えてある、ある程度の枝を挿し木しますと、すぐに苗が出来るのではないかと

       思います。取り木とともに楽しみな試みではないかと思います。剪定したりしました
       枝を有功に利用できます。捨てるのがもったいなく思えてくるのではないでしょうか。

       最後に、11月の接木ですが、写真のように、すこぶる順調です。きょうも金花茶の接木を
       しました。この時期で大事なことは、湿度と温度かと思います。2枚袋を被せ、時々

       噴霧器で水をかけております。管理面で色々注意する事はありますが、何でも
       試されてください。必ず植物は応えてくれるのでは。来年がさらに楽しみです。

   →挿し木はこのように途中で引き抜かないほうが良いかと思います。
      私は自分の試みをきちっと皆さんにご覧いただくためですので、真似は
      しないでください。来年の3月頃なら良いのですが。これからは寒くなりますので。


小指から親指大の太さ

.親指の太さ

.親指の2倍〜3倍の太さー太郎冠者

.根が2〜3本出ています
3ヶ月半です。

3.20の接ぎ穂で1枚だけ葉が落ちる。

.全く葉が落ちません。

袋の中は水蒸気でいっぱいです。

no2は同じ木です。
 かなりの太さです。この太さの
 挿し木が出来ますと、夏に行う
 普通の挿し木がむなしくなります。

我が家で咲く椿 
      
     下の種子は昨年の写真ですが、時々尋ねられることがあります。1年目で接木
     して活着しますか?そして成長具合はどうでしょうか?などの質問です。

     昨年から始めましたが、確かに1年目に接木しますと細いですので活着率は
     低いかもしれません。私は70〜80%ぐらいの成績です。また、成長具合

     はやはり細いですのでそれほど伸びないかもしれません。私は接いで1年以内に
     100円鉢に植えてしまいますので、なおさら成長は遅いようです。

     私が2年間試して感じました事は、種子を蒔かれて2〜3年して少し太くしてから
     接がれても良いのではないかと思います。下の写真のように曲があり、それに

     加えて太さがあれば、鉢に植えてすぐに小品盆栽として見られますし、花も
     咲かすことが出来ると思います。この種子の素晴らしい曲を活かすには

     素晴らしい品種の種子を蒔いてポリ袋の中で曲を作れば、接木をする必要もなく
     新花として、そのまま少し大きめの鉢で育てますと3年目には見事な小品盆栽として

     庭を飾ることになると思います。種子を台木として、あるいは新花として活用されて
     ください。もし期待はずれの花でしたら台木としてその曲を十分活かせると思います。

     本日は赤西王母、 ショウ・ガール、 四川椿をご覧下さい。早咲きの赤系統の花は
     比較的少ないと思いますので、1本庭に植えられても良いかと思います。また、四川

     椿は重慶市の市花となっているようです。大東茶と同じく葉が大きいです。

昨年の種子


赤西王母

ショウ・ガール

ショウ・ガール

四川椿

我が家で咲く椿 

       11月1日に接木しました20品種の早咲き椿も順調のようです。
       家の陽だまりにおいてありますので、ポリ袋の中は20度以上

       になっていると思います。時々噴霧器で湿度を保っております。
       昨日は種子の根を切り、さらに3〜5本根を絡ませて(写真)

       来年接木をする予定です。根はお互いに絡ませてありますので
       値上がり状態でみますと大変面白いのではないかと思います。

       大きな木が幹から2〜3本絡み合った写真を見ますが、それと同じ
       情景を鉢の中で再現しようとおもいます。芽の方向も全て違いますので

       数種類の花を接いで四方八方に花を付けて、ちょうど花輪のような
       状態にしようかと考えております。種子による根の利用方法は

       まだまだ沢山あるかと思います。根上がり、多幹、 根連なり、懸崖など
       根を利用して楽しんでください。台木としての種子の果たす役割はとても

       重要に思えます。今日は昨年蒔きました色々な雑木を鉢に植えてみました。
       ちょっとした所に飾るにはいいものですね。

       本日は本白玉をご覧下さい。11月頃より咲きますので鑑賞価値があると
       思います。

本白玉

    白色の一重、筒ラッパ咲き、中輪

    埼玉産ー 11月〜3月頃まで咲く

今年の種子ー全て根が出ました

根を絡ませて1本にまとめる予定

来年接木予定

実生より―今年も種子を集めております

我が家で咲く椿

      少しずつ花が咲き始めてきました。植物は正直なもので、きちっと
      季節を感じ取るものですね。11月初旬ですのでこの時期くらいまでに

      咲く花を集めたいと思います。写真の楼蘭にしても白侘助にしても
      いい花ですね。いやみのない、ほのぼのとする感じがします。

      特に茶花としてあるいは生け花として人気の高い白侘助はいいですね。
      子房に微毛があり、少し匂いがすると思います。また、まれに種子も付き

       花弁に紅の小絞りが現れることもあるようです。私が20年前くらいに
       求めました胡白蝶言う品種はこの白侘助と細雪の交配種と聞いて

       おります。筒咲き、筒しべのとても良い品種です。月照とともに中部地区
       の代表的な白花椿かと思います。この時期は初嵐、白侘助、白玉
 
       白西王母など白花椿が楽しませてくれます。本当に良い季節になりました。
       カメラを持って2〜3時間散歩するには絶好の天候かと思います。

       本日は楼蘭、大和錦、白侘助をご覧下さい。


楼蘭―桃地に底白の一重、早咲き種

大和錦―白地に紅の縦絞り

白侘助―猪口咲き-
11月頃から咲きます

我が家で咲く椿
    今日は仕事に出ておりましたので、少し遅くなりました。この陽気ですと11月1日に
    接木しましたが心配なさそうです。何人かの知人から接木はまだ大丈夫かと聞かれ

    ますが、いつもお話いたしますように、2枚袋を被せ家や簡易温室に入れて管理すれば
    まず上手くいきますと答えております。この時期にはあまり無理をする必要はありませんね。

    思いもよらぬ品種が届いたとか、棚から鉢が落ちて大事な品種の枝が折れた等よほどの
    ことがなければ来年に接木をされたら良いかと思います。九州や沖縄方面の暖かな

    地区においてはまだまだ接木は可能かと思います。さて、今日は種子の根を切る作業
    をしました。また、4〜5本種子苗を一緒に根を絡ませて1本の木にしようと、テープや針金で

    縛りました。根が絡んでいますので、2〜3年後にその台木に違う品種の花を接木して
    咲かせようと考えております。根を絡みあわせ1本の木であるように見せ、4〜5種類

    の違う花を咲かせようと計画しております。種子の利用法は大変広いですね。
    また、接木も色々なことが考えられて大変楽しいものです。これからは、椿の根が入手

    出来れば大変楽しみだと思います。そのときは必ず2〜3曲ある根を求めてください。
    小指〜親指大で十分です。挿し木の太さを考えますと何年分にもなるかと思います。

    その曲のある根に接木され2〜3年後に花が咲いた情景は素晴らしいと思います。
    4〜5本でも入手出来ればすばらしいですね。あまり太すぎない根のほうが良いかと

    思います。今日は紅妙蓮寺、夢、蝋月をご覧下さい。


紅妙蓮寺
   紅色、一重、中輪
11月〜4月まで咲く。生育よい。庭園樹
に良く使われるとのことです。


   白弁と桃弁が交互に出ます。
   まだ完全な色合いではありませんね

蝋月
   白色の一重、筒ラッパ咲き、中輪
   兵庫県産、 別名(盆白玉)

我が家で咲く椿

     11月も5日ですね。早いものであっという間に今年もあと何日かと数える
     ようになってしまいました。椿の本格的な時期になってきました。

     これからは椿園等にいかれますと、咲きだしの椿の花を観賞が出来、
     写真撮影やパソコンへの保存等楽しむ季節です。

     本日は今家の庭で咲きだしました花の紹介をいたします。@は袖の香です。
     アメリカのアッカーマン博士が作出され、日本の安藤氏が命名されたと聞いて

     おります。この椿は枝を折ったり、切ったりすると強い香りがすることで知られて
     います。その香りを私は興味があり毎年嗅いでおります。甘い眠気を誘う
     香りというよりも何かハーブのような香りではないかと思われます。

     この袖の香を交配種として利用しますと良いかもしれません。次に以前紹介
     いたしました大東茶です。中国南部とベトナムに自生していると言われています。

     日当たりと水はけの場所を好むと言われております。11月より咲きます。
     今年の夏に挿し木をしましたら根が出ております。良い花です。

     最後に葵の上です。二重(セミダブル)の花で、中心部分が一部唐子弁
     なっています。夢と蔦紅葉と葵の上の3種類咲かせててみてください。

袖の香(ソデノカ)―強い香

     私の家では腕以上の太さの
  
     きに接木してあり、毎年メジロ

     が飛んできて、写真撮影の場所

     になっております。

大東茶

葵の上

葵の上

葵の上の庭木―接木7年目


花仙山椿→ 新花の楽しみ―昨年の記事を基に

         どの椿も自然実生で新花が出来ますが、この花仙山は比較的花付がよく、果実も多く
         見られます。花仙山からは御輪、 赤花仙山、 桜戸、白花仙や 十六峯庵などが誕生

         しております。 白花仙は自然実生ということですが、全くの白花です。以前紹介いたし
         ました吹きかけ絞りの十六峯庵と同じく予想もしない花の誕生とのことです。

         又白花仙は10月から咲きだすようです。現在この花仙山を育てておられましたら、種子
         を蒔かれて新花を作出されてください。自然交配もどんな花が咲くか分りませんので

         大変期待できるのではないかと思います。実生による新花の作出は夢がありますね。。
         椿園からの種子はあちこちの種子を集められると良いと思います。

         地面に落ちていても、とにかく拾い集めてください。どの椿の品種か分らなくてもいいと
         思います。何百種という品種があれば、その中に必ず珍しい花が誕生すかも知れないのです。

         新花の誕生というものは我々が予想しない場面で誕生することが時にあるもだと思います。最後に、
         椿の専門家から聞いた話ですが、
          
         ある生産者の方々は手当たり次第種子をすべて畑に蒔かれて新花を作出されているそうです。
         先日交配による素晴らしい花の誕生は確率的に極わずかであるとお話いたしましたが、

         蒔かぬ種は生えぬ という言葉がありますように、第一歩を踏み出してみましょう。
         きっと成果があると思います。趣味家同士で始められるのもいいですね。色々な話題で

         話がはずみ、椿以外の話題も出て交流が深まるではありませんか。同じ話題や一つの事だけ
         に集中しているよりも、色々なことに感心をもたれた方が良いと聞いておりますので。

         
         


という品種

      数日前に夢のお話もいたしましたが、外弁と内弁が交互に綺麗に
      対比して現れるのは少し木が充実してからのようです。白弁と桃弁が

      交互に現れますので人気があるのではないかと思います。接木して
      すぐには見事な交互の色合いは出にくいそうです。ですから、最初は

      夢と蔦紅葉は少し間違えやすいかと思います。また、葵の上は二重咲き
      (八重咲き?)でセミダブル(花弁が7枚から12枚くらい)とも呼ばれています。
      
      → 白弁と桃弁が交互に出ます。1〜2月咲き
      蔦紅葉→桃色で花弁の1枚おきに白色の雲状斑が特徴
      葵の上→桃色の八重咲き、 外弁は1枚おきに桃、白、桃と変化しています。

早咲き種―品種の紹介

       今日で早咲き種の紹介は終了ですが、今日ご紹介の加賀侘助
       以外に加賀と名の付く品種は多くあります。加賀獅子、加賀八朔


      加賀紅しだれ、加賀の夕映え、加賀殿、加賀友禅、加賀の白梅

       加賀白しだれ、加賀腰蓑、加賀小絞りなどです。石川県には多くの

       品種が誕生しております。弁天白玉は名月の枝変わりで、静岡産です。

加賀侘助

     淡桃地に外弁に紅ぼかし、 一重、 ラッパ咲き

     10月から3〜4月まで咲きます。
弁天白玉

     白色一重、 椀咲き、筒しべ、小輪

     10月から3月まで咲いております。



接木について→ 11月でも大丈夫か?昨年の記事を基に

       本日十一月三日ですね。本当に寒さを感じるようになりました。接木をされました
       方々の成果はいかがでしたか。初めて接木をされました方で、成功いたしますと

       本当にうれしいものです。そのうれしさがますます技術を高め、色々な角度から
       椿を観察されるようになるのだと思います。椿の種子も何でも蒔かれ、交配も

       色々花粉を混ぜて、接木も色々な方法で試されることが数年後良い結果を
       もたらすことと思います。生産業者と違い、あらゆる角度から試すことが出来ますので

       失敗しても気が楽です。ある基本的な知識さえ習得しますと、その後は庭の木でも
       鉢植えの芽が出ている苗でも、欲しい場所に自由に接ぐことが出来るようになると

       思います。さて、11月の接木に関して、私の兄から尋ねられましたので、管理さえ
       うまくすれば大丈夫だと話しました。暖かな日の当たる場所に置くことと、

       13〜15度以下になりましたらポリ袋を2枚被せる等の管理をしますと、まず成功すると
       思います。小さくとも、ガラスの温室やビニール温室等で管理しますとさらに

       成功率は高まると思います。これからは、それほど無理をする必要はないと思います。
       来年の春を待てば良いのではないかと思います。

        昨日接ぎましたが、今日は暖かで窓越の接木苗は日除けをするくらいでした。
        これからの時期は椿の花が沢山見られると思います。それぞれの花の特徴や美しさ

        を十分楽しんでください。私の庭の花も咲きだしそうです。これからは花の写真をご覧
        いただきたいと思います。
     

早咲き種―品種の紹介

      今日の早咲き種は誰でも知っています西王母と初刈です。
      西王母は本当に良く知られた椿です。是非1本欲しいと思える

      椿ではないでしょうか。この花は石川県産ですが、佑閑寺名月
      も同様に早咲き種として知られております。加賀侘助の自然実生

      とも言われておりますが、詳細は不明との事です。この2品種とも
      茶席や生け花に向いている花ですね。これらの種子を蒔かれて

      早咲きの椿が誕生するのも楽しく、椿の趣味家としてぜひ誕生させ
      たいと思います。

西王母

    淡桃地に外弁が紅のぼかし、一重、中輪

    早咲きの銘花として知られています。
初刈

   淡桃色、一重小輪、 筒咲き、筒芯

   20年間育てておりますが、早くから
  
   良く咲いてくれます。

   



接木― 早咲き種を接ぐ


       今年最後にしようと考えております接木をしました。
       大分冷え込んできましたので、多少活着が心配です。
    
       接木に必要な最低温度は12度以上や15度以上と言われる
       人もおります。今日のような温度ですと少し心配ですので
 
       ポリ袋を2枚被せ、家の中に入れました。これから、まだまだ
       20度前後の日々があると思います。数年前に1月15日前後に

       接木して上手くいきましたので、今頃の温度なら多少の管理さえ
       気をつければ十分活着するものと思います。今日接木しましたのは

       約20品種の早咲き種を処理しなければならなかったからです。
       下の写真のように上から下まで、螺旋階段のようにぐるりと接木

       して、台木を2本で済ませました。約1品種2本づつ計40本の穂木
       を使用しました。このように、急に苗が届いたりしますので台木は

       必ず数本用意しておく必要があるかと思います。


20本の穂木を接木―台木はサザンカ

ぐるりと接いであります。

植えてから2ヶ月経過の台木です。



早咲き種―品種の紹介

      早咲き種の香り椿も数品種あるかと思います。香り椿の品種は数品種
      あるかと思いますが、早咲き種としてはそれほど多くないように思えます。

      今日ご紹介いたします五十鈴川葵の上の実生花で最近発売された品種
      かと思います。葉は葵の上に似ております。 葵の上は寒椿との交配種

      ですので、普通の椿とは違う香りがするみたいです。この時期に咲く
      香り椿では越の香りがあり、香りも少し高いようです。    

五十鈴川― 香り椿

      純白色、 一重咲き、 小輪、 香り椿

      葵の上実生花
葵の上
 
     紫紅に白斑入り、 二重咲き、 中〜小輪

     寒椿×悠県油茶


早咲き種と新花作り

       現在早咲き種と言われる椿をご紹介していますが
       早咲き種は時期的に9月から10月遅くても11月くらい

       までに咲く椿の花ではないでしょうか。11月になりますと
       数多くの花が咲きだします。ですから、できるだけ9月から

       10月までに咲く種類を集められますと、他の花の少ない
       時期ですので、椿の花の観賞価値が高まると同時に

       茶席や生け花として受け入れられるのではないでしょうか。
       この早咲き種は年内だけでなく、年明けにも花が見られますので

       庭植えには向いているかと思います。さて、交配による
       新花作りですが、種子を蒔いて親木よりも優れた

       花が咲く確率は少ないと言われております。私の知り合いの
       人の話では1万個蒔いて2〜3品種優れた椿が誕生すれば

       良いのではと話されております。このような話をいたしますと
       時間の無駄ではないかと思われるかもしれません。しかし

       ながら、自然界では何が起こるかもしれません。一粒蒔いて1粒の種子から
       信じられない椿の誕生も起こりえるのでは。そこに、種子蒔きの

       魅力があるかと思います。確かに1つの花の誕生には両親があり、
       その両親の遺伝子を引き継いでおります。さらに、種子を蒔くというのは

       また違った遺伝子が入ることになります。どんなに優れた花を植えても
       必ず優れた花が咲くわけでないかも知れません。そこで

       、時々お話いたしますように、楽しんで、気楽に試されるといいですね。
        夢を追い求めようではありませんか。1年に1つの花でもいいと思います。

        自分だけの花を持つことは素晴らしいではありませんか
       


早咲き種―品種の紹介

       昨日は沖縄県の椿について少しご紹介いたしましたが
       椿会を中心に定期的に活動されているそうです。

       数年後には沖縄の椿をまとめてご紹介できればと思います。
       本日はわだつみ白斑と炉あかりをご覧下さい。

       白斑の入る花は毎年一定して出にくく、求めたときに写真の
       花と間違えることもあります。でも、白斑が多く出ますときには

       見た目には豪華さがあり、 愛好者がいられるのではないでしょうか。
       花の観賞には、色々な花々があり初めて比較対象でき、この花が良い、

       あの花の方が良いのでは等と楽しむことが出来ます。どの花にも
       それぞれの良さがあり、目的や楽しみ方等で使われる花も違ってきますので

       色々な花を育て楽しまれるといいですね。

わだつみ白斑―新潟産

      濃紅色に白斑入り、 八重咲き、 
              
      牡丹ー獅子咲き、 中輪



      雪椿です
炉あかり― 石川産

     白地、 紅の縦絞り、 一重、 筒咲き

沖縄の椿― 是非増やしたい

       色々な椿の本を見て感じますことは比較的沖縄の椿に関して
       話題が少ないように思えるのですが。少し離れておりますので

       情報が少し途絶えがちなところもあるかと思います。また、生産業者
       の関係で苗の流通が少ないのかも知れません?

       私も興味があり数種類集めておりますが、良い椿が多く、もっと、もっと
       全国的に沖縄の椿を広めて、椿の愛好者の方々に育ててもらいたいと

       願っております。下の写真以外に羽地白鷺、 越来白球など良い椿
       があり、藪椿や実生花も誕生しているようです。

       さて、今年アザレア椿の苗木を購入しましたが、大きな鉢に植え替えました
       所送られてきました苗の高さと同じくらい伸びました。小さなポット苗で送られて

       きましたら、少し大き目の鉢に植え替えられたほうが成長がいいですね。
       植え替えられる時はポットからスポット苗木を移し、土をバラバラにしない

       手で押さえながら植え替えられますと良いかと思います。出来れば10月の
       中旬くらいまでの植え替えの方が良いかと感じます。これから、ますます

       寒くなりますので、植え替えなどはあまり芳しくないかと思います。小さな
       ポット苗で心配でしたら、大きな鉢にポットごと一緒に植えられて、来年の

       春にきちんと植えられても、良いかと思います。1本でも大事にされてください。
       


うみないび

琉球白妙

国頭白

首里オトメ

今帰仁白

アザレア椿ー大きな鉢に植え替える

早咲き種―品種の紹介

       品種や天候によっては1ヶ月くらい遅れて咲いたり、咲かなかったり
       しますが、早咲き種は色々な意味で注目を浴びているかと思います。

       これからの時期には庭園や公園などでは椿の花が主役となり秋の
       気配を感じさせてくれると思います。椿の咲く時期は比較的長いと感じます。

       9月から5月まで長期間咲き続けますので。それに加えて、アザレア椿が
       7月から咲き出します。地域によっては6月の下旬から咲きだす所もあるようです。

       本日は蔦紅葉と華子姫をご覧下さい。蔦紅葉は夢や葵の上と同じく悠県油茶
       との交配種で、夢が最も人気があるのではないかと思われます。

       夢と蔦紅葉は一重で、 葵の上は二重八重と説明されているカタログもあり)で
       区別はつくかと思います。夢は内弁3枚が紅色、外弁3枚が白色で対比が綺麗ですね。

蔦紅葉

     白色、 紅ぼかし、 一重咲き

     立寒椿×悠県油茶

     夢と蔦紅葉と葵の上が1本の木に接いで

     ありますので、同じ花かと間違えることもあります。
華子姫― サザンカ

     白色、 紅色ぼかし覆輪、半八重、中輪

     この花も私の好きな一つです。



交配について

     椿の新花作りには交配が必要ですが、最も簡単な方法は
     これはと思う椿を20種類以上庭に植えて、自然交配が最も

     簡単な方法ではないかと思います。この自然交配では自分が期待する
     花を作出できないマイナス面はありますが、花形や葉形が素晴らしく

     釣り合いが取れていて、色合いも素晴らしい品種を植えておけば
     自然交配でもあっと驚く椿が誕生いたします。五島の岩永氏は全て

     自然交配です。また、九州の愛好家も自然交配で新品種を作出
     しております。しかしながら、アザレア椿のように7月から咲き始める

     早咲きの椿との交配はどうしても人工交配しかないのも事実です。
     早咲きの椿でも咲く期間が比較的長い品種もあります。アザレア等は

     私の家では7月から10月まで咲いておりました。そこで最も遅く咲く
     早咲きの椿の花粉を保存すると良いかと思います。10月ならば来年の

      春までの保存は心配ないとの話です。交配の時期については秋から
      冬にかけては大変難しいのではないかと思われます。まして、私みたいな

      素人には管理の面で無理であると思います。おそらく受粉するに必要な
      温度が大切かと思います。温室等の施設があり、管理が十分できる体制が

      大事でないかと考えます。そこで、冷凍庫に保存した花粉を用いて、
      春に交配するのが安全で効果的であると聞いております。

      春の場合は、外でそのまま交配も出来るとのことです。時々お話いたしますが
      あまり考えずに、気楽な気持ちで、楽しみながらやってみてください。

      意外と素人でも素晴らしい椿を作出することもあるかもしれません。
            

早咲き種―品種の紹介

     椿の早咲き種としては、すでにご存知のように炉開き、東方朔
     舞、野々市等があります。10月には秋一番、高台寺、初嵐(赤、絞り)

     白玉、楼蘭等かと思います。天候具合で開花時期が変わりますので
     多少の時期のずれはあると思います。私がご紹介しています品種も

     10月中旬から咲き出しておりますが、このような品種もこの時期に
     咲く花としてご参考にされてください。9月〜10月に咲く花の作出も

     興味がありますね。 この時期に咲く早咲き種同士の人口交配
     試すのもいいですね。失敗を恐れずに、ある程度の知識を持って

     行えば少しは成功するものです。私は、手当たり次第試してみなさいと
     助言を受けたことがあります。次第に慣れてきて、勘がつかめると
 
     教えられました。今交配をしなくとも冷凍庫に花粉を保存して来年の
     春に交配されてもいいですね。この早咲き種として最も私が注目し

     感心が高い品種はアザレア椿です。このアザレア椿の花粉を保存して
     自分がこれはと思う椿との交配が出来ればと考えております。

不識庵

     移り白、 一重筒咲き、 小輪

     新潟産ですが、比較的早咲きですね。
加賀小紋

      淡桃白色、 紅小紋入り、 一重

      加賀八朔の実生花です。

      このような花もいいものですね。


庭木に接木― その後の状態

      昨年から思いつきました、庭木の枝枝に多数の品種を接木して
      その各枝や幹そのものに取り木を行い、1〜2年である程度

      見栄えのする鉢盆栽を作れないかどうか? 秋に接木しました状態を
      今日確認しました。今日で1ヶ月は経過したと思われます。

      成績は9割以上の納得がいく結果でした。失敗した原因は葉が焼けて
      落ちていました。おそらくポリ袋内の温度が上がり、蒸れすぎたのだと

      思います。それでも10本接いで1本くらいの失敗ですので、外での接木と
      しては満足のいく結果ではないかと思います。取り木をかける時期は

      来年は無理かと思いますが、2年後には予定しております。
      枝が伸びてからのほうが安心ですので。挿し木の2年後を予想してみますと

      どんなに太くなってもエンピツの太さにはならないのでは?この庭木に
      接ぎますと、取り木をします所はどんなに細い所でも小指の太さはあります。

      太い所では親指の2倍以上です。いかに庭木に接木して取り木を行うことが
      効果的な方法かと自分では考えております。ここで気がついた点を述べますと、

          1. 庭木に接木される時期は日差しの関係で9月下旬から10月にかけて
             が良いかと思います。
          2. 1本の木の全ての枝を短く切る必要があります。

          3. ポリ袋は少しでなく、できれば大分大き目の袋が良いと思います。
             外ですので、日差しの強いときがあります。蒸れすぎを気をつけます。

          4. 袋の中には必ず支柱を立てております。袋だけですと、グニャグニャして
             水滴が接ぎ穂や、葉に落ちて黒くなり失敗をしますので。

          5. 接木します枝の上部には接がずに、5〜6cm枝の頂上より下に接いで
             います。枝の上部が支柱の代わりを果たし、袋が直接その部分に触れて

             水滴が垂れても、接ぎ穂部分には届かないからです。
          6. 最後はローソクを垂らして終わりです。

       この秋の時期に庭木に接木しますと、管理の面でとても楽です。春や夏に庭木に
       接木しますと日差しの強さで大変です。この時期に活着していれば、これから寒く

       なっても心配はいらないと思います。寒玲紗を1枚かけるくらいの管理で十分かと
       思います。下の写真では、思ったよりも各枝の接ぎ穂は生き生きとしていて、

       一安心です。色々な試みをしました。少しでも参考にされることがありましたら
       来年試されてください。

庭の木に接木ー 約100品種―庭の木全部で200本程の接ぎ穂を使用したと思います。

早咲き種―品種の紹介

      楽しみとして椿を求められる時、昨日もお話いたしましたが
      沢山の花が咲き誇る時期の椿よりも、花の少ない時期に
 
      咲く早咲きの椿に心動かされ、最近は10月までに咲く花の品種を
      調べて、その花の色合い、大きさ、 花形等を確認しております。

      時々お話いたしますが、早咲きの品種で気がつくことは、やはり
      赤系統の花が少ないことです。今回集めました20種類くらいの

      花の中で赤色の花は1〜2種種類だけでした。この時期に野山に行かれ、
      ふと赤花の椿に出会ったときには、枝を少し持ち帰り、接木をされてください。

      または、印をつけて来年の春に接木をされますように。この時期の接木は
      少し難しいかと思いますが、ポリ袋を2枚被せ、陽だまりの暖かな場所

      置かれれば成功すると思います。私はこれから20種類の早咲きの椿を
      接木する予定です。簡単な温室等がありますと今でも十分活着いたします。

      本日は白仙と絞西王をご覧下さい。

白仙金沢産

     白色、 一重、 中輪

     白花としては早咲き種であると思います。
     
絞西王母

     淡桃色、 紅色吹き掛け小絞り、一重咲き

     吹き掛け絞りの良い花ですね。

     早咲き種として有名な西王母の実生とのことです。


挿し木苗を見良くするには?

        挿し木苗をどのようにするか?ただ伸ばすだけでは面白くないと思い、
        いたずら半分に針金やゴムテープを用いて曲を作る遊びをしました。

        椿の木を曲げるのは大変なことですね。手で曲げられる所まで曲げて
        針金やゴムテープで押さえ曲を付けました。実生苗のようにポリ袋の中で

        自然に形成される曲とは違い、あまり強く曲げますと折れてしまいます。
        やはり、ポリ袋の中で出来る曲に勝るものはないような感じがしました。

        昨年、今年と数多くの種子を蒔いて良かったと今感じております。
        しかしながら、できるだけ挿し木苗にも曲を付けて、2〜3年後にある程度

        変化のある椿に出来ればと考えております。


@紅栄の挿し木苗

@の木を曲げたところ

今年鉢植えした挿し木苗

高台寺の挿し木苗


      

早咲き種―品種の紹介

      今日から早咲き種と思われる椿をご紹介したいと思います。
      特に暖かな地区よりも比較的寒い場所で咲く早咲き種を探して

      新潟より今咲いています早咲き種の花を集めました。
      春になりますと色々な花が咲き乱れますので、椿の花もそれほど

      目立ちませんが、秋の今頃に咲く椿の花は早咲き種として、椿の
      愛好者だけでなく色々な方々に好まれているのではないかと思います。

      あまり花の咲かない時期ですので、玄関や家の中に椿の一輪挿し
      等が飾られていますと、いいものですね。それぞれの時期に四季の

      美しさを味わえることは良いものです。是非、早咲き種を庭などに植えられて
      秋の良き日々を楽しんでください。

四カ村ー松江産

     白色一重、 抱え〜筒咲き、 筒しべ、小輪

     茶席に用いられる花ではないかと思います。

     10月に咲くのは早いかと思われます。

     一時期、しかそんと呼ばれていたこともありますが

     今はしかむらと呼ばれています。
白拍子―石川産

      白色で底部は淡黄色、 ボタン咲き

      早咲きでボタン咲きの花です。

      一重だけでなく、このような早咲きの

      花もあると変化があって、いいですね。

新花作りのために

      庭が狭いために工夫した接木が、保存や自然交配に役立つことになり、
      今になって接いでおいてよかったと思います。下の写真を見た人が

      よくも1本の台木に、こんなに接いだなあ、といわれるくらい接いであります。
      人によってはあまり趣味の良くない人だと言われる人もいます。

      色々な意見があるのは当然ですね。1本の木に1品種の花が咲くのが普通ですから。
      私はいかに狭い場所で効率よく多くの品種を育てるかに焦点を当てていました。

      今では、4年目にして、だいぶ蕾も付き来年以降の新花作出に希望が湧いてきました。
      この接木と、種子から育てております苗で新花作りはかなり期待が持てると思います。

      ここまできますと、あとは花が咲き、種子を蒔いて新花の誕生を待てばよいのですから。
      接いであります品種も全国から集めました、自分が気に入った品種ばかりですので

      非常に楽しみです。今年から咲いた花をご覧いただき、3〜4年後には新花も期待していて
      ください。

蕾を持った接木苗(4年目

品種紹介青春のかおり

           作出者ー命名者 → 岩永 章

      私が椿を楽しんでいる中で、岩永氏の自然交配による新花作りに
      大変な驚きと喜びを感じました。もともと、五島の大地に咲く藪椿

      そのものが変化に富む美しい花なのに、自然交配を繰りかしながら
      素敵な花同士が毎年、毎年交配をして状況を聞きはっと目覚めました。

      これは凄いや。何処に行く必要もないと自分の庭で出来るかも?と。
      そこで、保存を兼ねて1本の台木に相当多くの接木をして1箇所に集めて

      花を咲かせれば、自然交配により期待できるのでは。幸い今年より沢山の蕾
      付いています。さらに、五島や色々な場所から種子を集めています。来年その苗から

      花が咲きだしそうなものもあります。また、今年は大変多く五島の種子を蒔かせていただき
      昨日根を切ったばかりです。3〜5年の時期はあっという間に経過します。次から次へと

      今できる椿の作業をこなしていきますと、自然にあの台木から、この台木から、さらには
      この種子から、あの種子から、今度はこの接木や挿し木から花が咲き始め、あっという間に

      3年くらいは経過して、それこそ、手に負えない状態がくるかもしれません。そのような状態が
      五島の岩永氏であると思われます。

青春のかおり
 
   この花は先日紹介いたしました細御前と同じく一休の自然実生とのことです。
     
     紅色の筒しべ,筒芯、筒咲きの小輪の感じがいたします。

     細御前と同様に一休の実生です。私も種子をいただきまして、育てております。

     一休や孔雀椿等は交配種として夢がありますね。

      一休や孔雀椿に玉之浦椿を交配させたいですね。
     
            

種子の根切り― 曲作りに励む

       今年も8月下旬に採取したり、9月に五島より送られた種子が
       根や芽を出し始めました。昨年から始めました種子を利用しました

       幼根接ぎや、緑枝接ぎなど大変楽しみが増えました。今年は
       台木用新花作出用と多くの種子をポリ袋に入れました。
       
       今日は根を切り、種子を手で色々な方向に変化させ、曲作りに
       がんばりました。今年はこの根を柔らかいうちに人為的に曲げながら

       曲を作れないか試すつもりです。このように袋の中で、さらに鉢に植えて
       地上に出た幹に曲を作る予定です。また、地中に深く植え込んで、根を

       長く伸ばしながら面白い長い根の接木を考えております。
       月の皇子と太郎冠者は大変楽しみな種子です。また、一休も綺麗な花が

       誕生しております。少し時間はかかりますが、楽しみです。
       


はにかみ― 芽も伸び始めました。

一休ーこのようになりますと、ほごすのに
一苦労です。もっと前に処理しなければ

細御前一休の自然実生花

月の皇子ー 楽しみな品種です。

太郎冠者ー どんな花が咲いてくれるか?

月の皇子ー葯退化で花弁の色が濃く、見事な花です。


小輪の美しい花ー旅愁鮮紅色、筒芯筒蕊・一重小輪
    
     数多くの自然実生花を作出されております五島の岩永氏の発表です。
     驚いたことには、岩永氏は最初は山等に藪椿を探しに出かけたようですが、

     自分で自然交配を始めてからは、殆ど山へは行かなくなったそうです。おそらく
     毎年自然実生花が作出されて、自分で作出された品種だけで十分なくらいの

     数になっているものと思われます。その作出された品種がさらに毎年次から
     次へと交配をを重ねていくわけですので、本当に交配は楽しいものですね。

     それには、ある程度の品種の数と3〜5年の期間が必要になるかと思います。
     少しでも、椿の苗を植えられるスペースがありましたら、自然交配をしてください。

     新花を誕生させる楽しみが膨らんでくると思います。それも毎年、毎年です。
     新花を作出することも、椿の楽しみ方としては最高ですね。

     鑑賞する楽しみ、作出する楽しみ、 友達の輪を広げる楽しみ、増やす楽しみ
     色々な楽しみ方がありますね。椿の楽しみを追い求めながら、毎日をがんばって

     ください。    


旅情の自然実生

種子を蒔かれるといいですね。

旅愁鮮紅色、筒芯筒蕊・一重小輪 

    この花は旅情の自然実生花とのことです。旅情自体が
    五島の椿20選で素晴らしい花ですの。
   
    花の色彩と筒蕊、筒芯の見事さ、さらに葉が細長で花との    
    調和もよく五島を代表する花となるでしょう



接木― 購入苗の芽を利用して

      これで終わりにしようと思いながら今日も接木をしました。
      今日苗が届きましたので、.の写真のように1芽残して

      あとは全部接ぎました。今日は3品種8本の接ぎ穂を接ぎました。
      おそらく来年の春には1品種3〜4本に増えていると思います。

      さらに7月の接木の時期には1品種10本以上の接ぎ穂が利用出来る
      と思います。そうしますと、1年以内1本の購入苗が10本以上増える

      ことになると思います。だいぶ寒くなりましたので

           1.2枚ポリ袋使用
           2.ガラスの小さな簡易温室にいれてあります。
           3.接いだ穂木の上には薄い透明のビニール
             被せてあります。このビニールは縛りません。下を開けたままです。

             接ぎ穂に被せてありますので、蒸れないように、しかも湿度を保つ
             ようにしてあります。その上に大き目のポリ袋をかけます。大き目の
             ポリ袋だけですと湿度の面で少し心配だからです。

       2週間もしますと成功したか、だいたい分ると思います。来年の7月の接木の
       時期には、期待する接ぎ穂の数が得られるのでは?
       


胴吹き芽に接木

出来るだけ枝の下に接木

.一芽だけ残して接木

台木の上部は自然に枯れこみます。
胴吹き芽に接木。

.今年接いだ台木を利用
の写真は今年接いだ台木に接いで

あります。芽が出てきた上部を切って

接ぎ直しました。下側には接いだ芽が

数本出ております。接ぐ下側に枝や芽が

数本あっても活着し、来年には芽が伸びて

きます。


小輪の美しい花ー広清美人ー夕日 濃赤色一重・筒咲きの小輪


     今日は小輪の私が好きな2品種をご紹介いたします。
     実際見ないと分らないと思いますが、私の家に来られた

     椿の好きな人達が穂木を持って行かれて接木をされました。
     これだけ沢山の品種がありますと、それぞれの花が全て良さが

     あると思います。さらに、全ての面で整っている花も少ないかと
     思います。趣味家としての私の見方は、花を見て、きれいだなー、

     1本欲しいなー、庭に咲かしたいなーと思う気持ちが大切ですね。
     美しいものを美しいと感じる気持ちを大切にしたいと思います。

     それ以外に、椿の美を評価する専門的判断は必要であると思いますが。
     

   
広清美人
  
    花の特徴は濃赤色の一重、筒咲きで小輪です。
    
    花の色彩の美しさは見事です。

    輝きのある花色だと思います。

夕日

     沢山ある品種の中でも私の好きな

     好きな花の一つです。

     挿し木、接木で増やしております。


お茶の木― 来年の接木用と鉢植えに

      今日は午前中、山に行き、午後は自分の仕事をしました。
      今、お茶の花が咲き乱れています。小さな可憐な花で、鉢に植えて

      玄関先などに飾ったら素敵だろうなーと思い、太い木を5本
      小さな木を40本ほど庭に植えました。そのまま鉢物にしても

      園芸品種の茶の木や雲竜茶を接いでも良いかと思っています。
      この時期はまだまだ椿の花の咲く時期ではないので、お茶の花を

      咲かせて、椿の花が咲くまで楽しみたいと考えております。


お茶の木おそらく来年の接木用

小さく切り込み、曲をつけて鉢に植える
お茶の小さな苗ならば曲作りは

可能のように思えます。どこかに

お茶の木がありましたら、脇枝を

いただき、少し植えられたら楽しみ

だと思います。純白ないい花ですね

雪椿の品種紹介越の山吹

      本日で雪椿の紹介は終わりになりますが、良い椿がおおいですね。
      雪国に椿の探訪に行ってもなかなか新花に遭遇するのは難しいようです。

      家で出来ることは交配だろうと思われます。雪椿の白咲き早咲き種とアザレア
      との交配など考えております。この雪椿は黄河と同様にクリーム色の代表花

      ではないでしょうか。色々な品種から少しずつ特徴のある花を集める楽しさも
      いいものですね。まずは、感動ですね。どんな花でも良いと思います。自分が

      気に入った花を育てて、四季の美しさを楽しもうではありませんか。

 


越の山吹
越の山吹

         クリーム色、 獅子咲き、 中輪

         ふくよかな、温かみのある花です。

         今年我が家では蕾が出来ております。


挿し木苗とその他の趣味

        今日は挿し木苗の植え替えや今年最後の肥料をしました。
        植え替えは最も大事な品種だけ鉢に植え、 その他は肥料を

        与えただけです。大事な品種は一つの鉢に全て挿さないで、2〜3本づつ
        違った鉢に挿しております。万が一の時に、一つの鉢に全部挿しますと
 
        全て枯れるのを防ぐためです。来年からは実生苗に接ぐ予定ですので
        あまり挿し木は控えようと考えております。

        今日は他に梅や松の整枝などをしました。

挿し木苗の植え替えがまだ済んでいないようでしたら、10月中にされたら
   いかがでしょうか。または、来年の2月下旬から3月にかけてされたら良いか

   と思われます。それと同時に、最後の施肥もされると良いかと思います。
   来年度の成長が違うかと思われます。 さらに、種子の状態はどうですか?

   そろそろ根を切る時期かと思われますが。来年の準備と素敵な椿の花が
   咲きますように手入れをされてください。


挿し木苗

挿し木苗

五島の実生苗―期待して育てています

接木して育てています。緋梅の木

庭木を盆栽に育てている最中。

幹のハゼ具合。

瑞祥― 約25年育てています。
梅の接木も椿と同じ要領だと思います。

私は30年前位には150種以上の梅を

接木しておりました。現在はこれはと思う

品種だけついでおります。椿以外にも

梅の木等も楽しみだと思います。


挿し木苗とその他の趣味

        今日は挿し木苗の植え替えや今年最後の肥料をしました。
        植え替えは最も大事な品種だけ鉢に植え、 その他は肥料を

        与えただけです。大事な品種は一つの鉢に全て挿さないで、2〜3本づつ
        違った鉢に挿しております。万が一の時に、一つの鉢に全部挿しますと
 
        全て枯れるのを防ぐためです。来年からは実生苗に接ぐ予定ですので
        あまり挿し木は控えようと考えております。

        今日は他に梅や松の整枝などをしました。

挿し木苗の植え替えがまだ済んでいないようでしたら、10月中にされたら
   いかがでしょうか。または、来年の2月下旬から3月にかけてされたら良いか

   と思われます。それと同時に、最後の施肥もされると良いかと思います。
   来年度の成長が違うかと思われます。 さらに、種子の状態はどうですか?

   そろそろ根を切る時期かと思われますが。来年の準備と素敵な椿の花が
   咲きますように手入れをされてください。


挿し木苗

挿し木苗

五島の実生苗―期待して育てています

接木して育てています。緋梅の木

庭木を盆栽に育てている最中。

幹のハゼ具合。

瑞祥― 約25年育てています。
梅の接木も椿と同じ要領だと思います。

私は30年前位には150種以上の梅を

接木しておりました。現在はこれはと思う

品種だけついでおります。椿以外にも

梅の木等も楽しみだと思います。

雪椿の品種紹介遠茜

     昨日に続いて雪椿の特徴ある品種をご紹介したいと思います。
     この花を選びましたのは、雪椿の中で秋咲きで、しかも濃赤色をし、

     剣弁の星型に特徴があるからです。秋咲きの雪椿で赤色は本当に
     少ないのではないかと思います。雪椿に限らず秋咲きの赤系統の

     椿は比較的少ないかと思います。昨日もお話いたしましたが、変化の
     あります花を飾りたく、色々探している所です。

遠茜雪椿

       濃赤色、一重、 剣弁咲きの星型、 秋咲き

       他に秋咲きの雪椿は、桜吹雪、 ふれあい、 

       雪映え、 秋祭り、初時雨等かと思います。

       濃赤色の雪椿は1〜2種類位かと思います。

今年の試み―挿し木― 来年利用出来る台木作り

      今年私が試しております、台木を必要としない挿し木による苗作りです。
      3ヶ月経過しました。
           @は単なる小指から親指大の挿し木です。完全にが出ております。

          
Aは相当太い枝に接木して挿し木をしたものです。上手くいきそうです。
                胴吹き芽もかなり伸びて、接いだ穂木も青々しております。
 
          
BはAの写真ですが、枝に白孔雀をついで芽が伸び始めました。
          
Cは同じく友の浦を接いだものです。

          
Dは親指大の太さの挿し木です。蕾もあり全て順調です。

          
Eは挿し木ですが、太さを見てもらうために写真を撮りました。


今年の夏に最も力を入れましたのが挿し木です。ただ挿すだけで苗を作り、
   台木としてすぐに利用出来ることを考えました。そこで、小指大から親指大の

   挿し木、 それに太い枝に接いでその枝を挿し木する試みでした。挿し木は
   全て
5cm位のところで切り細い脇枝を伸ばしてあります。枝に接ぎましたのは

   全て親指以上の太さです。さすがに根がありませんので芽の伸びは遅いですが
   やっと伸び始めてきました。今年始めたばかりですので、1年の中でいつ挿したら

   完全に成功するか確信は持てませんが、7月の上旬に挿し木をすれば、かなりの
   確立で成功することは間違いないと思います。これならば、太い枝さえあれば

   挿したり、接いで挿すだけですので台木の心配がなくなります。来年は3月から
   試すつもりです。鉢だけでなく庭にも挿す予定です。皆様も椿の剪定などしましたら

   捨てないで挿し木をしてみてください。園芸品種ならば挿しただけで鉢に植えて
   すぐに花も見られるかもしれません。親指大の苗木が1年で出来るなんてとても

   夢のある趣味だとは思いませんか。考えずになんでもtryすることですね。
   すでにこのような試みをしておられる方が多くいられると思いますが、

   少しでもこのような方法があることを知っていただいて、楽しみを増やされることを願っております。
   


@挿し木

A新芽が沢山でてきました―挿し木です

B枝に接木しました白孔雀ー挿し木です

C枝に接木しました友の浦

D挿し木苗―蕾も咲きだしそうです

E挿し木―この太さです

雪椿の品種紹介→鳥海山形産

      昨日に続いて雪椿の白色椿をご紹介いたします。
      今まで花色等あまり考えずに品種を求めていましたが

      最近は年を取ったせいか変化のある椿に興味を持ってきました。
      早咲き種、 アザレア椿、 白色椿、 二頭咲き椿、 梵天椿、雪椿

      覆輪花、 白斑花、それに豪華な洋種椿等、色々ミックスした椿で
      庭を飾りたいと考えております。特にアザレア椿には力をいれております。

      自分で接いでいますが、今年はさらに数本苗を求めました。早く種子を得て
      新花が出来ないか考えていますので。何しろ今までの椿の常識を覆す

      早咲き椿の誕生が期待できるかもしれないからです。夢があっていいですね。
      さて、本日は山形産の鳥海をご覧下さい。私がこの花を選びましたのは、自分の

      好みかもしれません。白色で清楚ですね。さらに一重である所にすっきりとした
      背純な感じを与えてくれます。ちょうど香り椿の額田姫や別の品種の白雪椿等に

      似ている感じがします。雪椿を代表する椿かと思われます。

鳥海

     白色、 一重小輪、 雪椿の野生種とのことです。
  
     昨日の水吉とは違って、一重の可憐な花ですね。

     小輪ですので飾り花としても楽しいかも知れないですね。


接木について一言


       そろそろ温度も下がり始めて朝晩寒さを感じ始めてきました。
       接木に最も大事なことは温度と湿度と思われますが、それでは

       何度くらいを目安にして考えれば良いのか、自分も疑問に思って
       いました。最近その疑問にたいして、15度以上くらいを目安にされたら

       良いのではないかとのお話を耳にしました。これからはだんだんと寒く
       なり、気温も下がりますので、ポリ袋を2枚かけたり、

       家の中や陽だまりの暖かな場所での管理をされてはいかがでしょうか。
       私は最も寒い1月の15日に接木をしまして成功しております。

       温室もなく、家の陽だまりに置いて管理をしただけです。現在の気温では
       まだ、十分接木の成功率は高いと思えるのですが。


  枝と枝の間隔が空いてしまった時

       枝と枝の間隔が空いて、どうしてもここに1本枝が欲しいと思われた
       事はありませんか。そのような時私は間隔が空いてしまった上部の

       芽を2芽ほど残して枝を切ってしまいます。そうしますと、残しました2芽
       も伸びますが、間隔が空き、枝のない所に芽が出てくると思います。

       それは、ちょうど、写真@のように、いらない太い木を切り戻して胴吹き芽を
       伸ばし接木する過程と似ております。枝を切りましたら、ある程度管理を良くして、

       木に勢いを与えることも必要かと思います。その反対に間隔の空いた下部
        のすぐ下に芽がありましたら、Bの写真のように芽が伸びまして良い

        枝順になると思います。ここに枝が欲しいと思われるところの枝や幹を
        切りますとその周辺から新芽が出て、良い枝に成長すると思われます。
        (写真C)。色々試されて、見栄えのある木に挑戦されてください。 


@太い木を切り戻しました。来年この
  胴吹き芽に接木の予定

Aすでに芽が伸びだしました。

B枝を切り、芽が伸び
  だしました。

C太い枝を切り、
   新芽が伸びだしました。


雪椿の品種紹介→水吉ー香り椿

      雪椿の中でも白色の椿はそれほど多くないように思われます。
      藪椿でも白色は少ないですね。さらに藪椿の早咲きで赤色の椿は

      少ないように思われます。時々早咲きの赤系統の椿が見つかりましたら
      接木や挿し木をして保存しておかれたら良いかお話いたしますが。

      さて、白色の雪椿では一楽、 加賀白梅、雪中、鳥海、白鳥、姫白雪、夕顔
      夕月、雪明り、雪国、高嶺の雪等があります。今日紹介の水吉は雪椿の中でも
 
      高貴な香りがする椿と言われております。。雪椿の中で香り椿は2〜3種類かと思いますが
      また違った意味で庭を飾るに良いかもしれません。

水吉

     白色、八重咲き、ユキツバキ状芯、香り椿

     なかなか香り椿を発見するのは難しいと思われます。

     それも偶然発見することが多いかと思います。

     ほんの少し香りがするよりも、ある程度いい香りだなあ
 
     と思えるくらいの香り椿がいいですね。
     



大事な椿の接木― 出来るだけ太い台木に接木

      最初の頃は大事な椿の穂木は失敗したり、枯らしてはいけないと
      思い、太い台木を購入して、真剣そのものでした。とにかく活着

      すればいいと思い、管理も真剣で、仕事の合間をみては家に電話
       をかけて、ああしてほしい等と頼んだものでした。その当時は

      やる気があったのか、比較的良く活着して大変嬉しく、人に自慢
      等しておりました。今では接ぎ穂として大変便利で役立っております。

      このような自我流の方法でやっていましたが、今考えますと随分
      役立っているように思えます。何でも最初は無我夢中ですね。

      皆さんも沢山試して下さい。そのなかで、必ず自分にしか出来ない
      技術みたいなものを習得すると思います。苗を購入しましたら

      春には必ず接ぎ方や、根の状態、台木の高さ、何接ぎか、用土
      何を使用しているか台木の頂上の切り方など確認してください。

      必ず参考になるかと思います。私の場合は数多く穂を接ぎますので
      ローソクは必需品です。あと、縛らなくて良いテープも大事です。

      時間がかからないと同時に簡単に接木が出来ますので。
      接木はそれほど難しくないと思います。多く試す中で自然に習得すると思います。


月の皇子

月の皇子の蕾

小泊と、はにかみ

友の浦―購入品

はにかみ鷺浦

春節、、酔月、 玉三郎

松江紫白髪山

初黄筑紫舞等


雪椿の品種紹介桜吹雪

    
    
雪椿は日本海側の山間地に自生している椿で半年近く
      雪にかぶりながら懸命に生き抜いているようです。

      雪椿の特徴として、雄しべがにならず、元からバラバラ開いて
      若葉の裏に細かいが出ているのが特徴のようです。

      昨日は津川絞をご紹介し、本日は桜吹雪をご覧いただきますが
      大輪の美しい椿です。洋種椿のような豪華さのある椿です。


桜吹雪
桜吹雪

    明るい桃色、牡丹咲き、美しい大輪

    ヤブ椿だけでなく、色々な花の組み合わせで

    椿の美しさや豪華さを楽しみたいものです。

    雪椿であるから、管理が大変かと聞かれますが

    それほど心配することもないようです。

接木― 失敗した枝やもっと接ぎたい所へ

      今日はいい天気ですね。接木をするには非常に良い日だと思います。
      午前中は山草(ツルリンドウ、山ラッキョウ、サルトリイバラなど)を植え、

      午後は取り木の台木に接ぎました所に、さらに接木をしました。
      来年接木するよりも、大変接木の管理が楽ですので楽しんでいます。

      接木を失敗して、思うところに枝がないとか、もう少し接いでできるだけ
      多くの花を咲かしてみよう等と思われましたら、是非試して下さい。

      先日接木が最後かも?と書きましたがこの天候なら大丈夫だと思います。
      日差しが強すぎるときは寒玲紗を被せたり、半日陰に置かれ、大分寒いと思われれば

      ポリ袋を2枚にする等の管理で対応されてください。一番困るのが日差しが強すぎて
      葉が落ちてしまうことですね。出来るだけ、どんな時もある程度安心な場所が

      いいと思います。是非、今日のような天気が続きましたら、接木を楽しまれてください。
      今日接木しました以外の穂は全て活着しておりました。このまま来年の春まで

      ポリ袋はかけたままです。来年の春になりまして、芽の状態を見ながら袋の対応をします。


手前の枝に接木

真ん中に接木

一番上に接木


雪椿の品種紹介津川絞ー

      非常におおくの品種がありますが、赤系統や白系統の花の中に
      このような絞りの花があるのもいいものですね。雪椿の中で最初に

      求めたのがこの津川絞でした。津川町の民家で発見されたと聞いて
      おります。家で咲いたこの花はなかなか綺麗な花色であり、紅のたて絞りが

      良く入り、花形も素晴らしいと思います。絞りの花は沢山見られますが、
      私は 玉霞、春の台、錦麒麟、覆輪有楽、古金襴等を育てております。

  →これらの絞り花は時々絞りの数や大きさ、花形が一定しないことがあります。
      この津川し絞りも紅花が出たり、千重咲きや列弁咲きになることがあります。

      白斑花も同様に白斑が毎年違った形ででます。ウィルスの感染によって
      現れると言われております。この白斑は少しであれば、そのままにしておいても

      あまり心配はないようです。枝一面に現れるようでしたら枝ごと切ってしまうのが
      良いかと思います。この白斑は形により、星斑、雲状斑、横杢斑と呼ばれています。

津川し絞― いい花ですね

    薄い桃色に紅の縦絞が入る綺麗な花です。

    色々な花形に変化する事もあり、雪椿の中で

    観賞価値の高い椿であると思います。


雪椿の新花は?

       今日椿の掲示板で雪椿の探訪をすると新花が発見できるかどうか
       尋ねました所、novalis様よりご返事をいただき、殆どが一重の赤花

       であるようです。少しがっかりいたしました。何千種類ある園芸品種
       の中で雪椿の品種は多くて250くらいではないかと聞いておりましたので

       これならば、まだまだ雪椿の新花が沢山見つかるのではと期待していました。
       これだけの品種が出回っていますので、新花を発見するのはなかなか

       大変なことなんですね。それならば、種子を蒔いて新花を作出する方法は
       どうだろうかと思いつきました。雪椿の種子が沢山採取できるかどうか

       分りませんが、自分の家の雪椿で種子が出来ましたら試すつもりです。
       また、雪椿だけの品種を2〜3本の台木に接いで(50品種位)雪椿だけの

       交配をしてみたいと思います。どのような花が咲くかみたいと思います。
       うまくすると、交配の方が、現地へ椿の探訪するよりも良い結果が得られる

       かも?雪椿も良い花が沢山あります。ご紹介できると思います。


福江の薫について(お知らせ

       この花の元の名前は嘉助でしたが、岩永氏との相談で
       私が福江の薫に変更いたしました。福江と言う名前は

       玉之浦の誕生しました所でもあり、いつまでも福江の名を
       全国の人達に発信することが玉之浦という銘花と同時に

       誕生地の福江と言う素晴らしい島をあわせて覚えていただきたく
       命名しました。所が昨日、私の所に知人より電話が入り、嘉助という

       人からの電話で、苗を1本欲しいとのこと。名前は変更し、苗もまだ
       出来ていない状態でしたので、早速岩永氏に相談して

       私たちがあくまで趣味家ですので、嘉助と言う人が喜ばれるなら
       名前を福江の薫(嘉助)というこにしましょうと決まりました。

       もしこの嘉助の苗が届きましたら大事に育ててください。

  作出者→岩永 章氏

    
福江の薫
嘉助)( 玉之浦自然実生花

      
      玉之浦の自然実生花ですが
   
      紫色の今までにない色合いの花ですね。
      
      

雪椿の品種紹介小松姫赤色・一重小輪

        雪椿も私の好きな椿です。豪雪地帯で生育していますので
        枝がしなやかで、花弁が水平に開くなどの特徴があるようです。

        藪椿と違い、半年近く雪の中で生育していますので花弁、大きさ、
        形質その他色々な面で違いが見られますので、それなりに

        雪椿の特徴が見られると思います。現在どのくらいの雪椿が
        あるのかは確かではありませんが、250品種位あるのでは

        ないかと思います。


小松姫雪椿の原種に近いのでは?

 この椿は最近入手いたしました。
 雪椿もたくさんありますが、小松姫は雪椿の原種に近いのでは。。。?

 花の特徴は赤色の一重小輪で盃状咲きです。蕾がよくつきます。
 雪椿の中では綾子舞、あやとり、一楽、黄河、越の山吹、鳥海、花見笠、雪小国等が好きで育てております。


接木ー 色合いや花形の良くない木の更新
      庭植えにする簡単な接ぎ方

       育ててみて、花が咲いてから、こんな花なら切ってしまおうとか、
       捨ててしまおうなんて言わないで、写真@Aのように、求めた

       椿の枝を数本残して、あとは違う品種を接いで更新されてください。
       接がれる時、普通の接木のように短く台木を切らないで、そのまま

       上部の枝を少し切り詰め、真ん中より上の部分に接木します@)と
        1本の木として鑑賞できますね。何でも短く切らないで、枝を抑制

        しながら接ぎますと、すぐに1本の椿の木として眺めることが出来ます。
        購入した品種の枝はそのまま数本途中に短くして残してありますので

        いつでも花は見ることが出来ます。まだ、接木は大丈夫だと思います。
        少し寒くなりましたら、大き目のポリ袋を2枚にするとか、暑くなれば1枚

        にする等の調節をされてください。外での接木は最後になるかもしれません?


@玉之浦の木に接木

最上部に沢山接いであります。

玉之浦の枝は数本残してあります。

枝の途中に接ぐ。すでに活着
Aタマ・エレクトラ(上側から見る

   殆ど赤色のため、上部の成長の良い

   枝を切り詰めて、5品種接木。

   タマ・エレクトラの枝は数本下のほうに

   残してありますので、なくなりません。
最上部に接がないで少し下の部分に接がれると、活着もよく、

誰でも手軽に出来ると思います。盆栽としては(あまり芳しく

ありませんが、植木として、あるいは花を鑑賞するためであれば

良い方法だと思います。接いだ場所より上の部分は自然に

朽ちてなくなりますので、そのままにしておいてよさそうです。

私は太い台木に穂木を得るためにしばしばこの接ぎをしております。


品種紹介―大和なでしこ 濃赤色、白覆輪、一重、小輪 

        昨日ご覧いただいた夢の架け橋と同様に細覆輪花です。
        今の所、細覆輪ですが、安定しています。

        以前椿の花を求められる時は自分の目で確認する必要があるのではと
        お話しましたが、特に覆輪花や白斑の入った品種はその必要が

        あると思います。写真でみた時の印象がありますので、咲いたとき
        少し色合いや、大きさ、花弁の状態等が違うと思うときがしばしば

        あります。出来るだけ、前もって色々な情報を得て、購入されてください。


大和なでしこ 濃赤色、白覆輪、一重、小輪


この花は玉之浦の自然実生花と聞いております。

の花の良さはとても濃い赤色に白覆輪の対比が綺麗なところです。
玉之浦ほど白覆輪は出ませんが、私の好きな椿です。

  作出者ー命名者→岩永 章氏


椿の情報―数奇屋雲竜椿

       以前ご紹介いたしました数奇屋雲竜椿がすでに売り切れとの情報が
       入りましたので、確認しましたところ、すでに全部売れてしまったとの
 
       ことでした。私も面白い椿だと思い、購入する考えでいました。
       今年私は雲竜椿の曲を利用して違う品種を接いで増やそうとして

       いましたので少し残念でもあります。でも、このことから、あることが
       分りました。変化のある、良い椿は椿愛好家の心を揺り動かすことを。

       これだけの多くの品種がありますので、これからは、交配に力を入れて、
       より変化のある椿の誕生に目標をおきたいですね。

       この花が売り切れになった理由の一つには雲竜椿であることよりは、
       侘助仲間の数奇屋椿が雲竜椿とし誕生したことにあるのでは。

       椿と言えば侘助と言われるほど知られ、日本人好みの侘助椿に雲竜椿が
       が登場したことは意義のあることだと思います。
        



   
数奇屋雲竜

   淡桃色地に桃紅のぼかし、一重、 猪口咲き、 枝は屈曲する

   数奇屋椿であることがいいですね。色々な品種のコレクションの中に

   このような椿がありますと人目を引き、変化があっていいですね。

   鑑賞価値もあり、玄関先やベランダ等に飾るには最適かも。


狭い庭の利用法

     私の庭は、時々お話いたしますように、とても狭くて椿で覆われています。
     今年は思い切って椿の木を切り、花を植える場所を確保しました。

     それでも、接木等を沢山しましたのでポリ袋が多く、変わった庭だと
     思われているかもしれません。さて、狭い庭で多くの椿の苗や木を

     楽しむ方法としては、1本の木に何十種類と接いだり、 少し大きめの
     プラスチックで出来た鉢に5本〜10本位植えて管理しております。

     このようにしますと、1.  多くの苗木を植えられる。
                 2.  自然交配が効果的かも。
                 3.  移動しやすい。
                 4.  何処にどのような品種があるか分りやすい。
                 5.  植え替える時引き抜きやすい。
                 6.  何かの時、鉢ごと移動でき、飾ることが出来る。

                       椿の好きな人にそのままあげられる
                  7.  剪定や整枝がしやすい。
     等の利点があるように思われます。全ての鉢を100円ショップで購入しております。
     いずれにしても、多すぎることは良くないですね。


接木3年目―このまま取り木ができます

接木3年目ー40品種位接いであります。

あちこちに鉢を置いてあります。

品種紹介― 夢の架け橋

  以前ご覧いただきました玉之浦の実生花夢の架け橋の色合いは赤色が
  薄く今まで見ました色合いと少し違うような感じがいたします。

  白覆輪が多く見られるのも素晴らしいと思いますが、糸覆輪のような細い
  覆輪花も安定していてよいものです。大和なでしこは細覆輪ですが

  赤色との対比が綺麗で、私の好きな花です。本当に沢山の玉之浦の
  実生花が誕生していると思います。


夢の架け橋− 桃色に近い感じです
      夢の架け橋

   大和なでしこと同じように、白覆輪が細くでます。

   全体の色合いは赤系というよりは桃色に近く

   8年位前に岩永氏から穂木を送られ、接木した

   木から咲いた花です。名前については、岩永氏の

   椿にかける熱意を感じ命名いたしました。

         作出者→岩永 章氏 

   



椿の楽しみ― 枝枝に取り木を―園芸品種の枝利用法

      今日は同じように、取り木でも1本の枝に数本の取り木をかけ
      1年に10本〜20本位の親指以上の太さの鉢用の木を確保する

      お話です。昨日は1本の枝に多くの品種を接ぐ内容でした。
     長く伸びたり、色々分岐しているそれぞれの枝に数本づつ
        取り木をかけて、数多くの苗木を作り出す試みです。
     2.@Aの写真のように各枝に数本ずつ取り木をかけます。
        の写真の木のように、1本の枝に5〜6本枝が分かれていますと、
         各枝に2本づつ取り木をかけますと1本の枝だけで最低10本

         の木が誕生するわけです。実に楽しみです。
     3.これならば台木もいらないし、昨日のお話と同じように
        1年で手軽に親指以上の盆栽が楽しめますね。
     4.そこでどんな椿の木やサザンカの木でも、庭にありましたら
        やたらに剪定をしないで親指位の枝があるところには

        全て取り木をかけて、楽しんでみてください。

     .最後に綺麗な椿の木を庭に植えて2〜3年育て、取り木を試されて
        ください。挿し木よりも曲もあり、成長も早いと思われます。
        接ぐ台木も必要なく、本当に短期間で立派な盆栽として楽しめます。

私みたいに数だけ多く持っているのではなく、ある程度本格的な見られる
  鉢物盆栽を育てながら、あとは楽しんでいかれた方が管理がしやすいですね。

  玄関先や庭の棚に10本〜20本の曲のある椿の盆栽が整然として置かれ、花の満開時は
  それこそ素晴らしい椿の美しさに酔いしれるのでは。
 つばきの椿さんへ ー 接木のコツを覚えられると、大変楽しみです。
                    今年は初めての試みですが自信がついたのでは。
                    
                    接木が成功するかどうかは管理の仕方に左右されますね。
                  来年は3月頃試されてください。揚げ接ぎよりも鉢に
                  
                  植えられている台木に接木されてください。活着と
                  その後の成長が違うと思います。お茶の花はいいですね。
                     


 (あ)こがねゆりー枝が多く分岐

 (い)月照― 20年位経過

(う吉備ー20年位経過

@1本の枝に2〜3本取り木

A多く取り木をかけています
さまざまな楽しみ方がありますが、

この取り木は本当に楽しみです。

どこかに太い椿やサザンカの木が

ありましたら、来年是非試して下さい。

根を採取することも比較的難しく、

挿し木では時間がかかりますので

良い方法では

品種紹介 → 玉之浦の実生花→ @鷺浦(白花)― 岩永 章氏 作出
   
      玉の浦の自然実生花作出に情熱を傾けておられます岩永氏の作出です。
      白花を見ますのは初めてです。自然界というものは分らないものですね。

      人工交配も良さがあり、自然交配も思いもよらぬ銘花誕生の期待がありますね。
      色々椿に接してきますと、本当に1年中楽しみは尽きないみたいです。

      次から次へと楽しみは膨らんできます。椿は本当に沢山の楽しみを
      与えてくれますね。

鷺浦(白花ーさきほーー五島産

小輪の一重筒芯、玉之浦実生花

私の知る限り玉之浦の交配種としての白花

初めてではないかと思いますが。この花は五島の

岩永氏から穂木をいただき大事に育ててきました。

今年はじめて咲いた花です。

椿の楽しみ方― 庭の木に接いで取り木

      取り木の台木に接木、 種子苗に曲を付けて接木、 今日は庭の木に
      接木して取り木をかける方法です。数日前にお話いたしましたが、この方法も

      良い方法だと思います。
          1. 1本の木の枝を全て切り詰める。
          2. 10本あれば10本とも枝を短く切り詰めて、どこかの枝に樹勢を
             奪われないないようにすることが大事だと思います。
          3. .の写真のように6〜8本くらい枝が出ております。さらに
             剪定や整枝を繰り返しますと1本の枝が数本にも枝分かれします。

          4. その1本の木の枝別れに接木しますと、1本の枝には10品種ほど
             接木が出来ます。
          5. 10本の枝があれば100品種もの品種が可能になるわけです。

          6. 来年芽が伸びて樹勢がつきましたら、翌年取り木をかけます。

          7. この接木は、陽射しが和らぐがいいですね。
             暑さや蒸れ等あまり気を配らなくて良い時期で、管理がしやすい
             と思います。 

取り木して接木するか、 庭の木に接木して取り木をかけるかですが、
   取り木をして接木される方が管理の面でやさしいかと思います。

   接木をされる場合日陰に置けるからです。いずれにしましてもこの
   方法は短期に太い椿の盆栽を楽しまれる場合に手っ取り早い方法です。

   しかも、何度もお話いたしますが、 数十品種も接げて、取り木をかければ
   そのまま鉢に植えて鑑賞出来るのですから。種子の曲作りとともに

   3つの方法を是非試して、3年後には数十本の鉢盆栽を楽しんでください。
   ちなみに、下の写真の接木は15日ほど経過しておりますが、今までの

   経験からほぼ全部活着していると思います。是非試してください。
   2年後くらいに取り木をかけて鉢に植えます。


.3本の枝に接木

太い枝を切り詰め枝分かれの所に
接木。枝を切り詰めることが大事です

この枝だけで15品種位接いであります

1枝だけ接いであります。

庭のあちこちにこのように接いであります

枝の切り詰めて接木。

品種紹介―青海白

     長崎県には沢山の素晴らしい椿が誕生しておりますが、この椿も
     対馬産の良花です。20年ほど前に購入して、現在では剪定を繰り返し

     50cm位の長さに切り詰めてあります。浅茅白や畦別当、陽の岬等と
     ともに長崎県を代表する白花椿であると思えます。

     五島や対馬の藪椿の探訪に行く機会があれば、是非行ってみたいと
     思います。すでに、専門家や愛好家が殆どの地域に椿の探訪に出かけ

     新花など見つからないと考えるかもしれませんが、良く観察してみますと
     必ず見つかるものです。自然界では毎年限りない交配を続けているわけですから

     椿探訪の楽しみは消えるはずはないと思います。私も今まで、これは評価
     されるのではないかと思われる椿を数種類見つけております。

     今年の夏には近くの山で、梵天椿を見つけ挿し木をしております。
     椿林がある場所からある程度の場所ですと新花の発見が期待できます。

     昆虫や鳥類などがその新花の担い手になるからです。暇なときには健康増進
     を兼ねて近くの山などに行かれるのも楽しみではありませんか。
     


青海白

    猪口咲き筒しべの一重

    対馬のヤブ椿とのことです

→ 
  大岡 徳治氏発表


挿し木よりー種子を蒔く― 2〜3年生に接木

     昨日は取り木の台木に接木しましたが、今日は挿し木よりも種子を蒔かれて
     曲作りに1〜2年集中されて、接木をされることをお勧めします。

     1。の写真は今年の挿し木ですが、2。の写真のように大きくはなりますが
     あまり面白みがありませんね。たとえ、途中で整枝しても1本の棒のように

     なりますので。ただ、花を観賞するのには良いと思いますが。多くなりすぎますと
     扱いに困ります。畑があり植えられるスペースがあると良いのですが。

     そこで、同じ育てるならば、種子を蒔かれて、曲作りをしながら2〜3年育て
     接木されますと、ある程度太さもあり、曲もあり、なかなかいいもんだなあ
 
     思える楽しみが湧いてくるのでは。写真3,4。のように今年蒔いた種子です。
     石を置いて曲作りをしています。土の中で2〜3曲出来ていますので、地上で

     さらに2〜3曲出来ないか試しております。写真5。〜6。は1〜2年目の種子を蒔いた
     台木に接木したものです。昨年接いだ苗を入れますと相当の数になります。

     種子を蒔き、曲を作り、接木して花が咲くまで大変かと思えますが、最初は
     3年の我慢です。何かの合間にされてください。3年過ぎますと、今度は毎年

     種子に接木できますし、花も咲き、見応えのある、良くもこんな樹姿になったな
     とみる人から褒められるようになると思います。3年しますと50本位すぐ出来上がります。

     昨日の取り木と同様に夢あふれる種子蒔き〜接木に挑戦してください。
     
 


1.挿し木

2.挿し木ー3年生

B。曲作り

C。曲作り

D。紅福籠(岡山産)

E幼根に2本接木

F細御前(五島産)

G細御前


品種紹介→玉之浦の実生苗春節

        今までお話いたしましたように、玉之浦の実生花は沢山誕生いたしました。
        そこで、私はただ自然交配だけでなく、人工的に、これはと思う品種と交配

        したら、違った玉之浦の素晴らしい花色が楽しめるのではないかと。
        これだけ多く玉之浦の交配種が誕生しますと、どれもこれも同じように

        見えて、沢山の方々の注目の的にならなく恐れがあるように思います。
        なんでも同じですが、希少価値というものが薄らいでいくのでは。

        一時的なブームだけでなく、本来の玉の浦の価値をいつまでも守り続けたい
        ものです。それには、あらゆる品種との交配による新花の誕生に期待する

        ことだと思います。 さて、今日紹介いたします春節は1月4日に咲いた花です。
        皆さん方の玉之浦の花と比較されていかがですか。比較的早く咲き、白覆輪

        見事に出ているように思いますが。私の推薦する覆輪花は福江島で発見された
        玉之浦の直系の椿とタマ・グリターズ春節です。それに湊晨侘助です。

        販売されています玉之浦の花でも素晴らしい覆輪花が見られます。もし自分が
        持っていないときには購入されて、その穂を接がれるといいですね。白覆輪が

        数年見られないようですと、接がれた方が良いと思われます。

春節― 早咲き― 白覆輪の出方は良い
                           作出者ー 命名者→ 岩永 章氏


春節咲き始め一日目

春節ー咲き始めー2日目

春節ー3日目


今年の接木― 取り木の台木― 是非勧めたい

        今年接木しました何本かの現在の状態をご覧したいと思います。接いだ後
        活着して、成功したかご覧いただき、こんなにも太い取り木からの台木に

        接いで、本当に成功している状態をみて、私もやってみよう取り木はすごいや
        等新しい意欲と椿へのさらなる情熱を抱いていただければ大変嬉しいと思います。

        写真1.の写真は親指の3倍以上の太さです。12本接いであります。(友の浦(3本)
        白手香、白万代、紅栄、石鼎、琉球白妙、白鳥の舞)、写真.の写真はウズ、筑紫
 
        絞り、対馬の娘、足摺リンゴ椿、白虎、白太郎庵、三井楽、覆輪侘助、散り椿、
        霊鑑寺赤藪椿 、白雪、高蔵紅、蓮華、陽の岬、フリーダム・ベル、蝦夷錦)

        写真3の写真は白鳥の舞、香り椿、ソウシン侘助、白手香、ダローネガ、今帰仁白、陽の岬U
        写真4.は玉三郎、玉童子、白鳥の舞、紅栄、春望、筑紫舞、月の皇子等。

        今年は取り木の台木に10本以上接木したと思います。取り木って、接木ってこんなにも
        面白く、短期間に、こんなにも多くの品種を1本の台木に接げるなんて、

        と
思われる方が一人でもいられたら、うれしいですね。花を観賞され、さらに自分で育てられる
         楽しみを是非味わっていただきたいです。
      


.12本接木

太さをご覧下さい。

何処にでも接木出来ます。

.5本の取り木―16品種接木

。全ての枝に接木

芽が動き出す。

.5本枝が分かれています

太いです。


品種紹介→玉之浦の自然実生花瓊子−たまこ

      五島の大地で自然実生花に情熱を傾けられております岩永氏の作出です。

      藤田友一氏の下で五島のヤブ椿を研究され、特に玉之浦椿の実生による新花作出に
      はものすごい情熱を傾けておられると思います。この花は玉之浦自然実生花
      で濃紅色のくっきりと現れた白覆輪。筒芯で、芯が花弁より上に出ていないのがいいですね。

      さらに、白と濃紅色の対比が素晴らしいと思います。

瓊子−たまこ  命名者−作出者→岩永 章氏

この瓊子という名は1927年アメリカから青い目の人形のお返しとして

日本からアメリカに贈った58体の答礼人形の1体で、2003年に日本に

里帰りをしました。(人形の名前は長崎 瓊子)

白覆輪と濃赤色の対比が見事ですね。

接木による穂木の確保

       写真@は椿園で見つかました早咲きの椿は雪椿の形質が多く見られ、
       小輪で炉開きとよく似ております。接木をして様子をみたいと思います。

       今日は写真のABCは太い木に胴接ぎや枝接ぎをして穂木をすばやく、
       沢山得ようとしたものです。毎年これらの木からは沢山の穂木が得られます。

       Aの接木はすでに接いだ部分を巻き込み、Bはテープを取らないままでしたので
       盛り上がっています。Cはもう少しで巻き込んでしまいます。

       この接木は穂木を早く沢山得るには良い方法ではないでしょうか。


@雪椿?面白い椿だと思います。

Aバター・ミントー 完全に巻き込む

Bことじ―10年経過

C昴―もう少しで巻き込みます。

品種紹介はにかみー 濃紅色、 筒芯、筒しべ、筒咲き、小輪

      五島の椿ですが、五島には銘花20選以外に沢山の新花が誕生しております。
      このはにかみも筒咲きのとても良い花です。毎年藪椿の発見や実生椿の

      誕生の知らせをいただき、自分の庭で咲かすのを楽しみにしております。
      いつ接ぎ穂が届けられても接木が出来ますように、必ず数本は台木を

      用意してあるか、取り木をかけてありますので、安心していられます。
      取り木は2年くらいは外さないで、必要なとき使用しておりますので
 
      とても便利です。来年は是非取り木にも挑戦されてください。もし、取り木
      をされて音があまり出ないときには、切らずにそのままにして、もう1年

      待ってみてください。殆どは根を出してくると思います。注意としては
      時々剥皮部の上下のカルスが結合していないか確認されてください。

      取り木による方法は苗木や鉢植え用として大変便利ですね。短期間で
      何年分の苗木ができますので。また台木としても便利です。

この椿は接木にて3年目で咲きだしました。
太い木に接木をしましたので、大きめな鉢に植えてあります。
成長が良すぎて、花芽がつかなかったのでは。

農紅色の筒咲き、筒しべで、小輪です。
五島のヤブ椿とのことです。侘芯が出ることもあるそうですが、
残念ながら、今回は出ませんでした。

 発見者→平山氏   命名者→岩永 章氏



台木としてー 春曙光ー 花も良い

      皆様良くご存知の春曙光ですが、満開時の花色は大変優雅で美しいです。
      写真の色は桃色がはっきりしていませんが、3月から4月にかけて咲きます。

      私がこの椿を育てている理由は、花の美しさと、挿し木の活着がとても良く
      台木として大変便利だからです。 台木として、私はこの春曙光、 今熊谷、

       乙女椿、 時に玉之浦を台木として使用しております。そのなかで最も多く
       使用しますのはこの春曙光と乙女椿です。現在、どのような品種の椿を挿しても

       殆ど活着しますが、この椿をお持ちでしたら、花としても、台木としても優れていると
       思います。少し増やされて鉢に、あるいは台木として使用されてください。

春曙光
    
    
桃色、 八重の中輪

     抱え咲きで、花底の本の少し黄色を含んでいる。

     散り性で、わずかに香りがするようである。

     是非、1本育ててみてください。

五島の椿玉之浦の実生花

  昨日お話いたしましたが玉之浦からの交配種は本当に沢山誕生しております。
  この五島の夜明6年位前に岩永氏に私が提案しました名前でしたが、

  岩永氏が5^6年の歳月をかけて作出しました新花です。
  名前にふさわしい新花を誕生させようと努力されたのだと思います。
  
  私も100本くらいの実生苗を育てておりましたが、園芸品種と同じような
  花でしたので、そのままにしてあります。人工交配で今までと違った作品を

  作出する時期に来ているのかと思います。羽衣や都鳥、さらに白孔雀等との
  交配が出来ればと考えております。
  
  

五島の夜明け
          作出者→ 岩永 章氏
 
感じの良い椿ですね。玉之浦の実生花です。

 名前は6年くらい前に決まっていましたが

 本日初めて花を見まして安心いたしました。

 小輪です。白覆輪の出方もちょうどいいですね。


玉之浦― 原木の挿し木苗― 初めて咲く楽しみ

        4年前に五島より玉之浦の原木の枝が送られてきました。1月の中旬
        頃でした。まだまだ寒い時でした。この時期の挿し木は初めてでしたので

        大変心配しました。温室もなく、仕方なく2階の陽だまりに置き管理しました。
        ポリ袋を二重に被せ、毎日4月まで状態を観察しました。4月になり、まだ

        葉は青々としていましたので、これなら大丈夫だと思いポリ袋も1枚にして
        葉水をしながら夏まで管理しました。いつもの癖で根が出ているか調べるために

        木を引き抜こうとしました。なかなか抜けないので、これなら根が出ていると確信
        しました。私みたいに時々引き抜かない方がいいですね。

        この玉之浦の原木の挿し木はどうしても成功しなければいけないという気持ちでした。
        何故ならば、原木の花の色合いに大変期待を寄せていたからです。

        近くの大学の先生の玉之浦は相当太いですが殆ど白覆輪が入らないし、兄の家の
        花もわずかにしか白覆輪が見られないからでした。この白覆輪はウイルスによる

        白斑の花と違い遺伝子によるものであると感じたからでした。遺伝子によるものならば
        原木の枝ならば絶対白覆輪は綺麗に出るに違いないと真剣でした。

        今年は蕾もあり早ければ1月には花が咲くのではないかと楽しみにしております。
        私の経験ではやはり白覆輪が多く出ている枝を接がれたほうが良いと思います。

        九州の知人は五島の藤田先生から送っていただいた玉の浦は毎年綺麗に白覆輪
        が見られるとのことです。覆輪花や白斑の出る花は毎年覆輪の出方が違うことが

        ありますので、なかなか難しいですね。それでも接がれるときはよく伸びた綺麗な
        色合いの穂が良いと思います。冬の挿し木は私にはむずかしいですが、葉を全部

        取って挿し木をするやり方もあるようです。試されてください。庭ではあまり花が
         咲いていません。でも、は咲き出しそうです。
       


@玉之浦の挿し木―4年生

A紅花茶

B初刈


品種紹介→ 福江の薫
           

     玉之浦が発見されて以来瞬く間に椿愛好家の間で脚光を浴びました。
     現在では販売されていない品種を含めますと玉之浦系の椿はどのくらいか

     分らないほどの数になっているのではないかと思います。赤系の白覆輪で
     今までにない色合いで、日本の国旗にも似ていて全ての愛好家を虜にしました。

     玉之浦を親木としての交配も進み、数多くの品種が誕生しました。
     これからは違った色合いの花との交配を進め、あっというような花の登場を

     期待し、自らも作出したいものです。今回の福江の薫は赤色というよりは紫色がかっており
     最初に見ましたときには、今までの色合いと違うなと思いました。

     全国各地の愛好家と専門家の方々の熱心な日々の努力と研究により、椿の美しさは
     いつまでも続くことと思います。
                       

  作出者→岩永 章氏

    
福江の薫
( 玉之浦自然実生花

      
      玉之浦の自然実生花ですが
   
      紫色の今までにない色合いの花ですね。
      
      

椿の楽しみ方― 接木ー 狭い庭の利用法

       狭い庭ですので数年前から1本の木に相当の数の品種を接いでいかに
       庭を最大限利用するか考えてきました。

       写真@Aは今年の9月下旬に庭木の一枝に接いだものです。一枝に10品種
       位は接いでおります。1本の木の枝に全部接ぎますと50品種以上は接げると

       思います。写真BCDはすでにご覧いただいた、1本の木に相当数の品種を
       接いだものです。この接ぎ方は鉢がそれほどいらなくて管理が楽です。

       今年は沢山の花芽が付き自然交配が楽しみです。保存するにも、接ぎ穂の
       確保にも便利です。Dはイワナガズ・ドリームの蕾です。

       1本の木に数十種接ぐのが難しいかもしれませんが、庭木の胴吹き芽の
       細い伸長枝に接がれると簡単かと思います。庭木の接木は秋がいいですね。

       陽射しも弱くなり、外での管理が楽になるからです。庭に数本椿やサザンカの木を
       植えられて1mくらいの高さで切り戻し、胴吹き芽が伸びてその枝に接木したり、

       枝の剪定を繰り返しますと、1本の枝から数本の枝が伸びますので、それぞれの枝に
       接木しますと、1本の椿の木で趣味としては十分なくらいの品種を持てると思います。

       今接木はどうかと聞かれますと、まだ大丈夫ですと、お答えできると思います。


@10品種位接木

A2枝に接木―25品種位接木

B1本の木に多くの品種を接木

Dイワナガズ・ドリームの蕾

C1本の木に数十種接木。−10鉢
  並べて管理ー管理が楽です。

Eこのように名札を付けて管理。
出来るだけ県別に接木してあります。

品種紹介1wanaga's dream(イワナガズ・ドリーム

     岩永氏がまとめられた夢一椿の中で、椿と言えば五島、五島は椿の島である。
     『久賀の島は日本一だ』 三浦伊八郎林学博士をして言わしめた自然椿林。

     五島の大地で椿と共に歩まれている岩永氏が、長年の努力の結果
     この花を誕生させました。よく知られた久賀白の自然実生花です。

     種子を蒔かれ数々の素晴らしい花を誕生させています。特に玉之浦の自然
     実生花は実に素晴らしいものです。現在では園芸品種は殆ど購入されないと

     いうことです。自分で誕生させた品種で十分なくらいの品種かと思います。
     次々と毎年種子が出来、それも五島の大地での自然交配です。

     1本の木から何十という種子が得られますので、おそらく全部では何千個
     種子が蒔かれ、自然交配により新花の誕生となるのだと思います。

     色々話を聞きながら教えられることが沢山ありました。沢山の趣味家との出会いが
     椿の楽しみを膨らませてくれました。多くの出会いは大切ですね。名前の由来

     については、椿を通じて沢山の国々の人達との出会いと親交を願う岩永氏の願いが
     叶うことを望み、数年前に私が命名させていただきました。

イワナガズ・ドリーム

名花久賀白の自然実生花。

吹きかけ絞りの中輪花。

私の家でも接木をして、大きく

育っております。今年は花芽も付き、

ご覧いただけるとおもいます。



接木― 2月〜3月にかけて

     2月下旬から3月にかけて私は接木をしております。最初の頃は送られてきました
     台木を使用。 初めはなかなかうまくいきませんでした。半分ぐらいしか成功しませんでした。

     台木が到着後2〜3日経過して接いでいたためであることが分りました。なるべく台木到着後
     すぐに接木しないと活着が悪いと教えていただきました。また、太い台木の苗木を購入しますと

     殆ど根が切りつめてあります。こんなに切りつめて活着後の成長が悪くないのかなといつも
     思っていました。おそらく、接いで1年経過した苗であると思われます。と言いますのは、同じように

     太い台木で5cm位しか伸びていない細い苗木が届きました。台木は親指以上の太さです。
     こんなに細い枝では穂木どころではありませんでした。引き抜いてみましたところ、根は全て

     切りつめられて、細根が2〜3本しか出ていませんでした。おそらく、来年の発送予定の苗で
     あったろうと思われます。太い台木の場合、根を切るつめて揚げ接ぎするのが普通かと思います。

     それは、穂木と台木の活動期が違うために、根を切りつめて活着後の穂木との養水分の
     流動バランスを保つためではないかと思われます。接木の時は根は活動状態であるからです。

     そこで、私はどんなに台木が細くとも接いだ年に芽の伸びが良い方法はないかと色々試したり、
     沢山の業者の接木苗を確認しました。その結果、私が時々このページでお話いたしますように、

     前もって台木を鉢に植えて、接木の10日〜20日前くらいに接木する少し上で切っておくことが
     接木後の成長に最も良いのではないかと感じました。このようにしますと、太い台木でも根を切る

     必要もないかと思われます。ただし、小さなポットに入れて沢山送るには、根を切りつめて接木
     する方法がbetterなのかもしれません。また、切りつめないと台木が枯れる心配もあるようです。

     立場、立場により接木も色々あるようです。台風に注意されてください。特に、接木苗には。

品種紹介― 彩霞ー 白玉の実生花


     この花は約20年前に新幹線に乗り、初めて椿を見学に行った時に
     手に入れた思い出の椿です。その頃はまだ接木等下手でしたが、

     この彩霞は接木が成功して、毎年よく咲いて楽しませてくれます。
     白玉の実生花と言われております。白玉もいい花ですね。

     白玉に種子が出来ましたら蒔かれてください。また白玉椿との交配も
     いいですね。秋咲きですので、どこかでご覧になりましたら1本コレクション

     に加えてみると楽しいかもしれません。
 
     

彩霞ー 白玉の実生花       

       彩霞は秋咲き、薄桃色の

       底白です。白玉の実生で、いい花ですね。

     薄い桃色があるのが見えますか?


来年の楽しみのために接木と種子蒔きを

     10月も中旬になります。 遅く思うかもしれませんが最後と思い接木を
     されてはいかがでしょうか。毎年この時期に接木をしておりますので。

     来年の春より接木されるよりは活着、管理、成長などの面で良いかと
     思います。もし台木がありましたら試されてください。

     もう一つ、種子蒔きをされましたか。 時間がかかると思っていませんか。
     ポリ袋か鉢に入れて管理すれば必ず芽が出て、台木として、あるいは新花

     の誕生が期待できます。鉢に入れる場合は水をかけてポリ袋で包んで
     日当たりの良い場所(軒下、2階の廊下、玄関先)などに置いて芽が出る

     まで安心です。苗木の購入はされましたか。台木がありましたら、私みたいに
     一芽(心配なら二芽)残して接木されてみてはいかがですか。私は苗木が

    届き次第すぐに何本か太い木や台木に接木して増やします。来年にはすぐ
    4〜5本増えますので。今年接いだ苗からさらに来年沢山の接ぎ穂が得られ

    ます。 最後に早咲きの花が咲きだしました。この時期には初嵐、白玉、高台寺
    神楽の椿、角の光等が咲き出すと思います。台風接近中とのこと。特に接木

    苗等、家の中に入れて管理されてください。
     

五島の新花― 郷愁紅栄の自然実生以前紹介の椿

     五島の銘花紅栄の自然実生花が誕生しました。椿仲間が数人で管理していましたので
     誰が作り出したと言うものではなくお互いに持ち寄って蒔いた種子からこの郷愁が誕生しました。

     紅栄からは2品種新花が誕生しておりますがこの郷愁が最も優れているのではないかと岩永氏
     は説明されておられます。私が見ましても花形、雄しべの状態、雌しべの位置と全体の釣り合い
     は見事です。岩永氏も指摘されておりますが紅栄をはるかにしのぐ銘花ではなかろうか。
    
     今年は紅栄を含む五島の種子を沢山ポリ袋に入れ、すでに芽がで始めており、楽しみです。

郷愁  命名者岩永 章氏

       濃紅色一重、 筒咲き、筒芯。 極小輪〜小輪
 

       葉は肉厚、細い、鋸歯。 紅栄の自然実生。

       紅栄は頭柱から雌しべが出来るが郷愁は雌しべが

       隠れる ”藍より出でて藍より青し”
       親木をしのぐ銘花である
       


接木― これからの管理

     
9月以降に接木されました結果は分り始める頃だと思います。
      もし失敗していましたら、すぐ接がれれも間に合うと思います。

      さて、8月後半から秋にかけて接木され、芽が伸びていない場合
      
            1.そのままポリ袋は外さないで管理されて下さい。
           2.来年の6月までかけておかれた方が良いとおもいます。
           3.来年の春に接木されるより芽の伸び始めるのが早いと
                   思われます。
           4.まだまだ時に暑い日があるかもしれませんので置き場所に
             気をつけてください。

      7月に接木され芽が伸びている苗でも来年の春頃までポリ袋をかけておかれたら
      良いと思います。秋に接木された苗とは多少管理は違うかと思いますが。

      すでに芽が出ている場合は外気に慣らしていると思いますので、ポリ袋に大小の
       穴が開いているのでは。この冬に向かって完全に外さない方が良いと思います。

つばきの椿さん、接木のその後はいかがですか。葉が落ちていなかったり、茶色に
  なっていなければ大丈夫だと思われます。初めての経験とのことですが、成功しますと

  来年以降大変楽しみが増えますね。ブログで接木の様子を楽しみにしております。


9月接木―芽が動き始めています。

幼根接ぎ― 新芽は伸びております

雲竜椿に接いで、さらに取り木の台木
に接木。順調のようです。苔を使用

取り木の台木は100%
成功―あらゆる枝に接げます

接木の管理ー 駐車場

接木の管理ー 駐車場

接木の管理― 庭
庭が狭いためにあらゆる

場所に接木苗がおかれて

います。さまざまな接木をして

おります。管理が大変かも。

1鉢に数本植えて、さらに1本
の木に何本も接木しています
ので。

品種紹介→白手香

           (北九州産)

   最近椿愛好家の人たちと電話や手紙等で知り合う機会を持ちましたが、話していて
   最も強く感じたことは、 椿が本当に好きで、自分の住んでいる地区の椿を再発見 

   しようとする意欲に溢れていることでした。趣味として数々の優れた椿を自宅の庭で
   育てられています趣味家の人達が数多くおられるようで嬉しく思います。世に出て

   脚光を浴びる椿の美しさと、 日本各地の大自然の中で人目に触れずにひっそりと
   咲き誇る椿の美しさ― この二つの美しさが椿を支えているように思えます。

   椿を本当に愛する各地の愛好家がおられる限り椿の美しさは輝き続けると思います。
  


白手香

白手香
白手香   
     白色一重、 筒咲き、 筒芯、 

     侘芯も出ることもありますが固定していません。

     しかしながら、白色の花では優れているのでは

     ないかと思います。地方の個人の椿の愛好家

     の人々が本当のこれが椿の花だというものを

     所有しているように思えます。
     


蕾の数― 木の大きさや根の状態で判断を

      小さな苗木では蕾を付け過ぎますと木が消耗しますので、早く摘み取る
      ことが大事であると言われております。昨年私も根接ぎの2年生の苗木に

      二つ蕾を付けて花を咲かせた所、弱って枯れた苗がありました。つい、うれしく
      なり花が咲き終わるまで見たいと思い、そのまま咲かせてしまいます。

      蕾みの数は1枝に1〜2個位が、もしかすると1個位で良いのでは
      苗木で10以上の枝がある場合、1枝に1個蕾を付けても10個の花が咲きますので

      それだけ咲けば十分ですね。2個づつ咲けば20以上の花が咲き、来年の開花が
      心配になります。1枝に1個で十分ですね。摘み取るのがもったいないと思う時は

      数本の枝に2個の蕾を付けたらどうでしょうか。もう10月ですが、まだ沢山の蕾を
      付けたままでしたら少し摘み取られたら良いかと思います。


@友の浦の蕾

A蕾を摘み取った友の浦

B白孔雀の蕾

C紅栄の蕾―2個は枯れる心配あり

友の浦の接木
友の浦の接木の苗木です。購入した苗です。

どうしてもコブ状になりますね。削る以外に方法は?

盆栽をする方々は気になりますね。

肉が盛り上がるのを見越して、深く削るしか。。。。?

それとも接木の技術で解決できる方法が。。。?


  


印象に残る白花椿

     以前ご覧いただいた花ですが、下の2品種は白花椿の中では
     自身を持って推薦できる椿ではないかと思います。

     色々素晴らしい椿が誕生しております。自分が気に入った椿を
     求められて庭を飾りたいものです。管理できる範囲内で楽しむ

     ことも大事ですね。沢山ありすぎますと、かならず枯れたり、
     どこに置いたか分らなくなることがあります。白花、赤花、絞り、等

     ある程度ミックスして楽しまれるといいですね。いよいよ椿の早咲き種の
     咲く季節です。花を見たり写真撮影など大いに楽しまれてください。


@胡白蝶
@胡白蝶

      花の特徴は白色の一重、筒しべで、小輪〜極小輪かと思います。
    
      花弁に光沢があり、非常にまとまった素晴らしい花です。

      白花のトップクラスではないかと思います。


A 鎮信
A 鎮信

   長筒咲きの花形の綺麗な椿です。

  花の特徴は白色の長筒咲きで筒しべの中輪です。
  
  花弁は丸くしわがほとんど見られない。

接木― 根に接ぐ

      私は10月で接木を終わりにします。急に接ぎ穂が手に入りますと11月でも
      接木はしますが。その後は種子の根を切ったりしながら、寒さ対策に入ります。

      今日根に接いだ苗を引き抜いて見ましたが、相当太いにもかかわらず良く発根
      しておりました。
     1. 12月に根を入手。
     2. 庭の砂地に根を埋める。少し高めにして水はけをよくする。
     3. 3月上旬に接木。
     4. 写真Bのようにぐるりと接木。
     5. 写真Aのように胴にも接木。
     6. 写真BCのように胴吹き芽はそのまま残しておく。
     7. 芽が伸びることにより発根を促がすと思われます。
     8. ですから、 できるだけ接ぎ穂は多くし、胴吹き芽も切り取らないようにしております。

接木が終わりますと、だんだん寒くなります。外に出しています原種椿の防寒対策が必要に
   なるかと思います。私は業務用のポリ袋で管理しております。大事な椿は2枚使用しております。

   12月になりましたら椿の根を探しに行かれると楽しみです。この時、迷惑がかからないように
   注意することが大事ですね。もし、根が手に入りましたら水はけの良い場所に埋めておいてください。

   これからは、接木の様子、 果実の種子の様子、新花の到着、根探し、早咲き椿の鑑賞等
   楽しみが沢山あります。寒さに気をつけてがんばってください。 


@発根状態はいいですね。

A胴にも接木―黒船を接ぐ

B4本上部に接ぐ―胴吹き芽も大事

C黒船、友の浦、白手香、玉童子接木


タマ・グリッターズ→ 安定している白覆輪


3月15日撮影
玉之浦系の花ではこのタマ・グリッターズは私が育てている品種の中で
最も白覆輪が安定して見られる花であると思います。たまたま、良い枝を
接木したのかもしれませんが。3月15日で左の花です。生産業者の方と
電話で話しましたが、この花の白覆輪の良さを話されておりました。

4月中旬になりますと、この花でも白覆輪の出方はすくなくなります。
それでも、他の玉之浦系の椿よりは白覆輪の出方は安定しています。

長期間咲き続け、4月まで白覆輪が見られましたのはこの花と春節だと
記憶しております。とても良い花ですので、推薦できる椿だと思います。

4月13日撮影ーこの時期まで白覆輪
   が見られます。


挿し木ボールペン大の挿し木と 種子の芽が伸び始める


        接木について色々試してきましたが、もし台木が何の苦労もなく準備できれば
        挿し木をする必要はないと思います。先日小指大の挿し木をご覧いただきましたが

        今日はボールペン大の太さで長めで、葉も5〜6枚付けてあります。7月の中旬に
        挿しました。根が1〜2本出始めました。後はカルスを形成しております。@〜Bは

        全部同じ品種で紅栄です。ボールペン〜小指大の挿し木はほぼ100%根が出ております。
        おそらく色々な品種を挿してありますので100本はこの位の太さを挿してあると思います。

        小さな挿し木を挿す必要はないのでは。また、この挿し木苗を台木として来年すぐに
        接木が出来ます。今年も昨年の挿し木の台木に接いであります。

        相当太い挿し木は来年までかかるかもしれません。でも、太ければ太いほど挿し木の
        成功率が高いような感じがいたします。来年の春に太い枝の挿し木を試して下さい。

        一休の種子から芽が沢山伸び始めました。今年は五島の岩永氏より五島の椿の
        種子を沢山送っていただき、芽が順調に伸び始めました。一休はご存知のように

        種子が出来にくいと言われておりますが、岩永氏のところでは数年前より種子が
        得られ、その種子より素晴らしい椿が誕生しております。下の写真の紅栄の種子からも

        岩永氏の話ではこれまでにない素晴らしい花が誕生したそうです。このページでは
        まだご紹介しておりませんが、近いうちにご覧いただけると思います。これはと思う

        品種を30種類くらい集め、1本の木に接木するか、まとめて1箇所に植えてその種子を
        蒔かれますと、自然交配により素晴らしい新花が誕生すると思います。私は今年

        五島より素晴らしい種子を10品種、約200以上の種子をいただき、芽が伸び始めました。
        とても楽しみです。さらに、3〜4年生の五島の椿の種子苗が100本ほど育っております。

        また、自分で1本の木に相当数の品種を接いだ花が今年あたりから咲き始めます。
        このように種子を毎年蒔かれますと、そのうちに自分のところで作出しました品種だけで

        忙しくなってくると思います。接木、挿し木、交配、花の観賞など楽しみは増すばかりです。



@根が1〜2本出始める。

A紅栄の挿し木―左と同じ木です。

B紅栄の挿し木―2ヶ月経過

一休の種子から芽が伸び始める

以前紹介した花を再び選んで

     対馬の椿→浅茅白ー白色盃状咲き筒しべ小輪

     この椿は数年前に入手しました。現在1m50cm位になっております。
   対馬産のヤブ椿の選抜種で、筒しべの一重小輪で可愛らしさがあり、枝がよくでる椿です。

   名前の読み方が難しくて、色々聞きましたが、日本ツバキ・サザンカ名鑑には(あさじしろ)と書かれております。
   対馬に浅茅湾がありますが多分そこで発見されたのではないでしょうか。 

   鹿児島県、福岡県、長崎県(五島を含む)は一度は椿の探訪に行って見たい場所ではないでしょうか。
   何十年、何百年と自然交配を重ねていますので、花の咲く時期に1週間くらい寝泊りで行って見たいものです。

   福岡県の八尋晋策氏は花が咲く時期に調査に行かれ、落ちている花を拾い上げて、花の大きさ、花型、
   花色、 葉、香り等総合的に判断して、少しでも変わった所がないか調べ、もしあれば、花が落ちていた真上の

   樹を徹底的に調べるとのことです。椿林での調査はやはり落ちている花ビラが最も探しやすいかもしれません。
   これから早咲きの花の咲き時期です。健康増進を兼ねて椿の探訪で出かけ楽しまれてはいかがですか。
 
   早咲き種で赤、あるいは紅花等の品種は比較的少ないかと思います。見かけられたら大事に育てて
   自身のコレクションに加えてください。


浅茅白ー小輪の良花

5品種ついであります。中央の太いのが浅茅白

とても良い花です、


接木― 9月以降の接木

      1年中接木の仕方は同じだと思いますが、9月以降の接木は芽が伸びることは
      ありませんので、活着だけを考えればよいわけです。木自体の活動も次第に
 
      鈍くなります。そこで、私は小指以上の太さの接木は、太さにより所々に短く切った
      枝を残します。特にこの時期での接木は2葉位つけた枝をつけて接木をいたします。

      全部枝を切って接木するよりは、この時期は活着すれば良いわけで、木自体の樹勢
      を出来るだけ保つことに主眼をおいています。ですから、接いだ場所より上にも下にも

      枝を残すことで接木に影響を与えることはあまり感じません。来年の春になり芽が伸び始める
      頃には残した枝からは芽をのばさずに、短くしておくか、切ってもかまいません。 

      枝を残したり、胴吹き芽を残すことは邪道と思われているかもしれません。時期や台木の
      状態、 太さ等で色々な接木の仕方があることを教えられました。特に接いだ場所より

      下にある短い枝や胴吹き芽は接ぎ穂の成長にそれほど影響を与えないようです。
      まだまだ接木に良い時期です。庭で余暇を楽しんでください。

今日五島の岩永氏と電話で話しましたところ、椿の種子で普通の種子の3倍〜4倍くらい大きな
   種子をいただいたそうです。リンゴ椿みたいに果実は大きいのに種子は普通の椿と同じものもあります。

   皆様も非常に大きな種子を得られましたら是非蒔かれて、どのような花か、種子はどうか確認されて
   みてください。どのようなことも夢がありますね。素人だからこそ出来ることも沢山あると思います。

      


@芽が動いております。枝を沢山残す

A左の長く伸びた枝は住之江です。

B枝を残すことで影響は全くありません


Nuccio農園の椿→ベラロッサ(Bella Rossa)-赤の八重列弁咲き

    ヌッチオ農園の椿展を熱川に2〜3度行き、大変驚いたことを覚えております。
    品種の多さや豪華な花の美しさに堪能いたしました。よくもこれだけの品種を

    作出したものだと。 多くの椿愛好家に夢と感動を与えたに違いありません。
    最近その椿展が見られないのは残念で仕方がありません。

    この狭い庭で自分に出来る椿の楽しみ方を見い出し、できるだけ多くの椿仲間と情報を
    交換しながら、椿の美しさと楽しみを少しでも届けられればと思います。

     この椿は6−7年前にヌッチオより購入したものです。見事な花との説明がされていましたので、ぜひ欲しいと思いました。
   花の特徴は赤の八重椿で中ー大輪で、色合いが良く長い期間咲きます。

   日本で売り出されています嘯月院と比較されることもありますが、ベラロッサは赤一色です。
   嘯月院は盛り上がり、千重咲き中輪で中心が淡色です。


ベラロッサ

嘯月院

愛媛産―10数年前に

接木

ベラロッサ


接木― 鉢植えの木― 枝枝に

     今日も鉢植えの木(50cm位)に14品種接木しました。庭木でなく比較的小さな木全体を
     14品種の花を咲かせようと言うわけです。(写真@〜B)小さな木でも上部を切りますと

     数本胴吹きし、1〜2年しますとある程度の太さになります。その枝を剪定したりして切りますと
     さらに細い枝が出てきます。その細かく分かれた枝に接木しますと、小さな鉢植えでも

     上部に綺麗に10品種以上接げて、 色々な方向に花がぐるりと咲くのではないでしょうか。
     色々な意味でこのような鉢植えも面白いかもしれないですね。ちょうどザル菊のような型に

     生るかもしれません。次にC〜Eの写真をご覧下さい。全て3本〜6本枝分かれしている枝に
     接木をしています。取り木と挿し木苗です。2ヶ月経過していますので全て成功したものと思えます。

     取り木でも挿し木でもこのように枝分かれしている所に着目するとその後の接木が面白く数品種
     接げてます。それも非常に短い苗で、植えた地中から枝が分かれているように見える木もあります。

     椿はおもしろいですね。いつもお話いたしますが、1年中楽しめて、飽きることがありません。
 接ぎ穂― 酔月、玉童子、ほたるぶくろ、大山白、唐川、春節、出雲大社藪椿、サニー・サイド、黒耀、
           小泊、紅三光、大洲天下、紫泉、鷺浦を接ぎました。
いろいろ楽しめます。


@14品種接ぐ

A上部の枝に接ぐ

Bにも接ぐ

C枝が5つに分かれています。

D枝分かれに接ぐ

E根の近くから分かれています

F接木している場所―駐車場です

G沢山アケビがなり始めました

新潟の椿→額田姫衣通姫− 有香椿

       あまり椿には香りがないと言われておりますが、最近カタログを見ますと
       30種以上の香り椿が見られます。ヒメサザンカの交配種が多く見られ、 

       人気があるようです。これらの花は花付がよく、小型でいいですね。やはり
       花付がよいことが大事ですね。ちょっと、玄関先に置いたり、窓辺において

       風情を楽しむにはいいですね。香りについては、全般的にすごい香りがする
       椿はあまりないように思うのですが。各地の趣味家がお持ちかもしれません。

       ニュージーランド産のハイフレイグランス椿にかなりの香りがあると聞きましたが
       育てておりませんんで分りません。家中おっとりするような香り椿が発見あるいは

       作出されるといいですね。普通のヤブ椿にも少し香りのする椿は時々見られます。
       椿の探訪に行かれたときには必ず香りがあるか確かめてください。もしかすると

       大発見があるかもしれません。私の経験では、香りが強く感じられるのは咲き始めて
       数日経ってからが最も強い香りが感じられます。ですから、香りがある椿を見つけましたら

       2〜3度そこに確かめに行かれる価値はあると思います。私は3度目にその強い香りに
       気がつきました。それも椿の群生している場所でです。何万分の一の確率かと思われます。


額田姫ー極小輪

額田姫ー可愛らしさがあり!
額田姫純白・一重咲き・極小輪・香りあり


  花の特徴は純白の一重極小輪で、香りがあります。
  白系統で香りがあるのは少ないですね。
 
  白侘助にも香りがありますね。さらにこの椿は枝垂れて風情があります。


衣通姫ー良い香り椿です
衣通姫ー 淡桃色、丸弁一重、香り椿

     この花は10年以上まえに接木をしたものです。
                 
     花の特徴は淡桃色の丸弁で、一重の香り椿です。
     とても可愛らしく、花型の良い極小輪花です。


椿の更新― 1本の木に何十種類の花を

ここ2〜3回1本の木を全く違う品種に変えてしまう接木についてお話しましたが
今日も愛媛の白羽衣の枝に10品種接いでみました。少し木が大きくなりますと

ざわざわしてきます。今日は白羽衣に接木したわけですが、全部の枝が同じ品種で
なくとも各枝がそれぞれ違う品種の方が面白いかもしれません。前回もその良さをお話

しましたが、 1本全部の枝に接木しますと50〜80品種は接げると思います。それも
それほど大きくない木でも可能です。次々にある程度短く切った若枝に接木をします。

自分では1本の木の1枝に1品種あれば十分ですので、できるだけ鉢で管理している
品種を庭木に接いで更新しようと思います。水くれ、 施肥、 置き場所、 消毒、 保存

等全ての点で管理は簡単になると思います。次に曲作りですが以前ご覧いただきましたが
写真のように石で努力しております。手で折れないように2〜3回あちこちに曲げながら

石で調節しております。石と石を絡ませながら、3回曲げる所を1回で3曲つけて石の重みで
上手く調節しています。 曲は極端に大きく曲げて(4〜5曲)、接木するときに揚げ接ぎにより

どの部分に接木してよいか曲と角度を見ながら正面になる部分を決めながら接木します。
曲を作るときは思い切って、しかも大胆に、 まさかこんな曲があるなんてと思われるほど

曲げて曲作りをされるといいですね。2〜3年太らせながら接がれると良いと思います。
多く持ちすぎている鉢の整理の意味でも庭木に数十種接がれることをお勧めいたします。


白羽衣の木

各枝に接木

各枝に接木

胴吹き芽を残して接木

ポリ袋を被せて終了ー10品種
16本接木

さまざまな石で曲を作る

1週間ごとに曲げております

色々更新しております。

左側が最上部、向こう側が真ん中、
手前が最下部の枝です。
3本接木

頂上にナイトライダー(左側の枝)、  向こう側の枝黄の旋律(頂上より少し下)

手前の一番下の枝(ラッキー・スター)、 

1本の木に何本か接木すると最上部に接木した枝が伸びて、その下に接木した

枝は伸びにくいと言われていますが、上部の枝を抑制しますと平均して各枝が

伸びます。最上部より、下の枝のほうが長く伸びております。


以前紹介した花を再び選んで新潟の椿

        新潟にも沢山の素晴らしい椿が存在いたしますね。雪椿と言いますと
        管理が難しいと思われるかも知れませんが、雪紫陽花ほど難しくなく

        普通の管理と同じ用に管理すれば花が楽しめます。新潟の知人に聞きました所
        雪椿の群生地に行きますと、園芸品種となっていないおおくの素晴らしい雪椿

        が発見されるようです。一度東北の山々に行って椿の探訪をしたいものです。
        雪椿の探訪には現地の民家に行かれて庭に植えられている花々を調べられたり

        民家の近くの畦道や畑などの周辺も面白い雪椿が発見されるかも知れません。
        もうすでに発見されたので良い椿はないだろうなんていうことは全くないと思います。

        どのような場所でも鳥類や昆虫により自然交配をして、常に新花の可能性は期待
        できると思います。群生地や、お城の中、 椿園の近くなど椿の咲いている周囲

        数キロ以内を散策されましたら、常に花を手にとって、 花色、花形、香り、 花の大小
        葉等注意深く観察されますと思いもよらぬ椿に遭遇される子tがあると思います。

        私も近所の椿があります場所で5〜8種類くらいの面白い椿を発見しております。
        そのなかにはこれはすごいと言える椿もあります。単に購入されるだけでなく、椿の

        探訪をされて山を散策されることも、健康的でもあるし、新しい夢に向かって意欲が
        湧くではありませんか。 もう一つ、友達の輪も広がりますね。これが長生きの秘訣かも

        知れません。いいことばかりだと思います。椿を通じて友達の輪を広げ、毎日が生き生き
        とされたらすばらしいですね。 多くの友がいることが、何よりも素晴らしいことだと思います。

雪椿→小松姫ー赤色・一重小輪


小松姫ー雪椿の原種に近いのでは?
雪椿→小松姫ー赤色・一重小輪

 この椿は最近入手いたしました。
 雪椿もたくさんありますが、小松姫は雪椿の原種に近いのでは。。。?

 花の特徴は赤色の一重小輪で盃状咲きです。蕾がよくつきます。
 
雪椿の中では綾子舞、あやとり、一楽、黄河、越の山吹、鳥海、花見笠、雪小国等が好きで育てております。

白覆輪羽衣

      華の特徴は桃色に紅の縦絞りが入る八重咲きの
     中輪
です。
      
      羽衣も名花だと思いますが、他に赤羽衣や、
      絞り羽衣等良い椿が見られます。

絞り羽衣

新潟の椿→絞り羽衣ー白地に紅の絞り、蓮華咲き、細長

        この椿は10年ほど前にカタログで求めたひとつです。
       羽衣の自然実生ということですが、紅の絞りが入って、感じのよい花です。

       花の特徴は白地に紅の絞りが入り、筒しべのきれいな花です。
       同様に白覆輪羽衣白羽衣という品種もあり、名花羽衣からは色々な花が生まれているのですね。

以前紹介した花を再び選んで 洋種椿

        豪華でしかも大輪の花が特徴である洋種椿も日本の藪椿とともに
        いいものです。植物の鑑賞の仕方は色々あると思いますが、

        様々な色合いや花形があってお互いを引き立てているように思えます。
        私は洋種椿は相当集めましたが、最近ではヤブ椿の魅力に惹かれております。

        下のアイランド・サンセットとトワイライトはヌッチオ農園より求めました品種です。
        洋種椿の中で比較的私の好きな品種です。私の感じではまだまだ

        日本人は圧倒的に一重の小さな花に心を惹きつけられているように思えます。
        私も、知人もそのように感じられます。日本人の文化か生活様式による所が

        大きいのかもしれません。自然の大地の中にひっそりと咲き誇る、小輪の可憐な
        美しさに心惹かれ、その状況を実生活の中に取り入れている傾向があるように

        感じるのですが。数十年前の男性の生き方や、物の考え方のなかに表されて
        いた部分が見られるかも。いずれにしましても、 それぞれ花の美しさがありますので

        育てている方々がいい花だと思えれば一番良いことではないでしょうか。
        日本椿、洋種椿の良さ悪さ等を論じることなく。楽しいことが一番ですね。 


アイランド・サンセット
@アイランド・サンセット 

      淡桃色、中心は白色、八重咲き、小輪〜中輪ではないかと思います。

      はるか彼方の海岸線に沈みゆく、美しいsunsetの光景が浮かんできますね。

      ネイミングがとても良いと思います。

トワイライロ
A トワイライト

   
 鴇色、八重咲き、大輪

      なかなか品のある、優しさを感じさせる椿では。


庭木に接木― 数年後取り木し盆栽に

     今の時期に出来る接木を楽しんでおります。時々述べておりますが
     取り木して接木でも良いし、接木して取り木をかけても良いと思います。

     @の庭木(椿姫) をご覧下さい。枝が左右に、上部は3〜4本に分かれています。
     本日は上部の枝(3〜4本枝が分かれています)に接木しました。(写真A

     この椿姫は枝が下から上まで4本くらい出ております。本日は一番上の枝に
     接木、 10品種接ぎました。明日は残りの3本の枝にそれぞれ10品種位づつ接木

     する予定です。この椿姫1本で40品種位接げるようです。

      庭木を更新する時、
            1. 全部の各枝を短く抑制する。
            2. 接ぎめに水が入らないようにローソクを。
            3. ポリ袋に水を入れて、袋の中に湿気を保つ。
            4. 外ですので、寒玲紗などで直射日光を遮る。
      この接木のメリットは
            1. 台木がしっかりしている。
            2. 数十種色々な品種を接げる。
            3. この時期ですので活着が良い。
            4. 来年以降接ぎ穂が多く得られる。
            5. 2〜3年後には各枝に取り木をかけて、盆栽に出来る。
            6. 1本で多くの品種が接げて、保存や管理の面で簡単である。
            7. 花を見るだけならば、この接木だけで 鉢の管理も水やりも必要がない。
            8. 2〜3本の庭木であれば、消毒や、剪定、施肥などの管理全てが楽であり
               それでいて、品種は何十品種とたのしめる。庭も木も少しあれば楽しめる。
               
     → 少し時間的な余裕がありましたら試されてください。活着はいいと思います。
          成功しますと管理の手間が省け、椿の美しさを1本の木で長く楽しめると思います。
     


@椿姫の庭木に接木

A10本穂木を接木


私が出会った感動のツバキ― 五島の椿

      接木には本当に良い日々です。少し曇りがちで温度も25〜28度ぐらいです。
      今年の接木は終わったなんか言わないで、まだまだ接木の時期です。

      何か庭に椿かサザンカの木が植えてありましたら、接木をされて見たらいかがですか。
      小さな木でも、少し枝が出ておりましたら、その枝を利用して接木を数種類してみますと

       楽しみです。その時には数本出ております枝は全て短く抑制されてください。
       各枝ごとに2〜3種類ぐらい接がれると、小さな木でもすぐに10種類ぐらいの花が咲く

       木になり、楽しめると思います。2〜3年後には、穂木として利用し、さらに各枝に取り木を
       かけますと、3〜4本の盆栽が得られると思います。しかも一本の枝に数種類の花が咲く

       のですから。自分の庭でそれほど経費もかけずに、1年中楽しめる椿の趣味はいいですね。
       今年は小指大の挿し木が根をだしはじめました。小指位ならば接木も出来ます。さらに

       挿し木をしますときは、必ず5cm位の所で切り、脇枝を1〜2本出して挿しております。
       来年接木するときは根際に1本、脇に出た枝に1〜2本接いで楽しむつもりです。

       どんなに小さな台木でも、根があり、鉢に植えられていますと、接木は楽しいものです。

五島の椿→小泊 紅色、長筒咲き、4弁花、小輪


小泊ー長筒咲き

 4弁花

    この花は5年ほど前に入手いたしました。
     太い台木に接いで、今では毎年たくさんの花を楽しませてくれております。

     花の特徴は紅色の、長筒咲き4弁花で小輪です。
     五島の野生椿ではないかと思いますが、いつもながら五島の椿には魅了されます。

     最初に発見されました時は三弁花で、その後四弁花、五弁花が出るそうです。

  発見者→吉田 正美氏    命名者→藤田 友一氏


女学生

輝きのある良い花ですね

    A女学生→濃紅色、筒しべ、筒芯、筒咲き一重               

          この花も野生椿そのものの輝きを放っております。
           こうして五島の花々をみておりますと、自分で育成しております実生椿がむなしく思えるようになります。

          これらの花々の実生花の作出や、玉之浦やその他の素晴らしい椿との交配をしましたら、
            年齢を忘れて椿の新花を追い求めていくことができるのでは。。。!

         発見者→坂谷 一義氏       命名者→岩永 章

                 

接木―台木の扱い

      今年も苗木を数本求めました。私が苗木を求める目的は2つあります。
      一つは新花を咲かせることです。もう一つは台木がどんなものか見極める

      ことです。自分の接木の参考にするためです。苗木が届きますと、すぐに
      引き抜いて根はどんな状態か見ます。最近台木の太さと植えられております

      鉢の大きさがあまりにも不均衡であるのに気がつき、友達同士でも、あんなに
      太い台木なのにどうしてこんな小さな鉢に入るのだろうかと不思議に思って

      いました。昨年、今年と届きました苗木を引き抜いてその疑問が分りました。
      さすがその道の達人であると感じました。プロフェショナルと言われるだけの

     工夫がされていました。そこで私が勧めたい接木の仕方は

            . どのような太さの台木でも、 鉢に植えられている台木に接木
               することが色々な角度から見まして最も安心で確実であると思われます。

      たとえ細い台木でも鉢に植えられている台木ならば活着後の
      成長が良いように思われます。

      求めた苗木の台木が細いと思われたことはありませんか。
      私は求めた苗木の成長(接ぎ穂の伸び具合)具合に感心があります。

      少しでも芽が多くあり新梢が長く伸びている苗を求めます。
      求めた後に出来るだけ多く接木をして、求めた苗は1芽にしてしまいます。

      今試しております台木( 取り木、 挿し木―色々な挿し木、 椿の根、種子苗等)に
      接木して色々な曲や太さのある苗を楽しんであおります。お互いに工夫し合い

      できるだけ長く、楽しめる趣味でありたいと願っております。がんばりましょう。

私が出会った感動のツバキ外国種を含めて


          9月も下旬になりました。そろそろ蝋月や西王母等早咲きのツバキが咲き始めて
          くるのではないかと思います。本格的なツバキの季節到来となりますね。

          本日は今までの感動しましたツバキの花を数品種再びご覧いただきたく思います。
          各地にはまだまだ感動を与えるツバキが多いと思います。
 接木はまだまだ大丈夫です。来年の春よりも管理が楽です。台木がありましたら接がれたら
     良いかと思います。また、今年購入されました椿の苗がありましたら、接がれるといいですね。

     接ぐ芽がありましたら1芽〜2芽残して、少し太い台木に接木されますと来年接ぎ穂が得られ
     何倍にも増えると思います。 挿し木の苗でしたら、1芽でも小指大の台木に接木されておかれると

     楽しみです。椿の果実の採取はされましたか?2〜3年後は大変楽しみです。台木として、
     新花の誕生等。本当に楽しみはつきません。がんばってください。


中部千羽鶴ー中部の銘花ですね

クリサンソイデス―ヌッチオ農園より

まゆみー 自然実生花

旅愁― 岩永氏の実生花

雲竜椿に接木―さらに雲竜椿を台木に接木

    二日間に渡り雲竜椿に接木をし、さらに雲竜椿を台木に接木しました。確実な方法は
    雲竜椿を接木して、来年その雲竜椿に接木する方法ですが、今回は一度で試して

    みました。 下の雲竜椿の曲を見てください。すごい曲ですね。しかも自然な状態です。
    雲竜椿だけでも盆栽として楽しめます。その曲がった所に3〜4本接いで、さらにB

    取り木の台木に接ぎました。台木と根は心配はありませんので、人間で言えば、水分と
    血液の補給が必要になるかと思います。苔を巻き、湿度を保つために内側に小さな

    ポリ袋を接いだ所に載せ、外側に営業用の大きな透明でない白色の少し厚い袋を被せ
    ました。天候具合で管理が大変かと思います。この雲竜椿の接木が成功しますと

    大変面白く、 色々な方向に枝が向いていますので、今までにない盆栽が出来上がると思われます。
     今年失敗しても雲竜椿だけも接いでありますので、来年その雲竜椿に接木したいと思います。

    接木の接木、しかも1本の枝に3〜4箇所の接木ですので、果たして結果はどうなるか?
    最初の10日、20日、が勝負かと思われます。この営業用の袋は陽射しを遮るようで大変

    役に立つように思えます。この雲竜椿は面白い素材であると思います。


見事な曲ですね。

4本接木。

B取り木の台木に接木

花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 2)

今日もまた椿の接木を楽しみました。雲竜椿に接木してその雲竜椿を取り木に接木しました。
普通であればまず最初に雲竜椿を接木して、来年か再来年その雲竜椿に他の品種を接木

するのですが、一緒に接木をしました。人間で言えば、同時に数箇所手術したしたことになる
のかと思います。十分な管理と手当てが必要になるかと思われます。この場合はやはり根が

なければ無理だと思われますので取り木の太い台木を使用しました。先日試しました太い枝に
接木して挿しました試みは楽しみな状況です。胴吹き芽が殆どの台木に出始めて、接ぎ穂の芽も

動き出しているようです。太い枝だけ挿しました試みも今の所順調です。9月になりましたので
被せてあります寒玲紗等は1枚にするとか、陽射しが強くないときは外すなど管理してください。

あまり思いきってやらないでください。9月と言えども30度くらいになるときもありますので。

    本日は昨年ご覧いただいた五島の岩永氏の椿を紹介いたします。自然交配による新花の誕生と、
    種子を利用しました幼根接ぎによる椿の管理の簡素化と、台木の苦労を完全に払拭していただいた点において

    私の椿に対する考え方や、楽しみ方に大きな変化をもたらしたことは確かです。
    園芸品種にこだわらないで、自然交配を続け、今では自分で作出した品種だけで

    十分楽しめるだけの数を所有しておられると思います。さらにその種子から毎年新花が
    作出されていますので、種子を蒔き続けることは大変楽しみのあることですね。


晴れ着→ 親不明の自然実生

細御前→ 一休の自然実生
2品種とも素晴らしい椿だと思います。
色々椿の情報を入手して見ておりますが
おそらく新花の中でもトップクラスではないかと
思います。次回もまたご覧ください。

晴れ着の色合いはいいですね。加工は全く
しておりませんので咲いた花色そのものです。

細御前も一休の実生ですので細葉で小輪〜
極小輪と言えるでしょう。


花のない時期ですのでー 以前紹介した花を再び選んで ( その 1)

       今日は雲竜椿に他の品種を接木してさらにその雲竜椿を取り木に接木しました。
       台木に接木と接木をしたことになります。成功すかどうかは分りませんが、何でも

       試す価値があるのではと思っております。色々工夫しなければならないことがある
       と思います。接ぎ穂の太さと、長さ、 湿度、 温度等考え、さらに湿度を保つために

       苔類を利用し、接ぎ穂や台木のの乾燥を防ぐ手当てを考えております。この時期に
       は接木がいいですね。種子接ぎも良い状態です。種子を取ったばかりですので
             軟らかく、水が入ると、どろどろになるといけないのでローソク使用

       本日は昨年ご覧の瀬戸千鳥琉球白妙をご覧下さい。二つの花ともに素晴らしい花です。

@ 瀬戸千鳥(岡山)

     花の特徴は白地に花弁の先端が薄い紅ぼかしの、
    一重小ー中輪
くらいです。
             
     花弁の先端が真っ赤なぼかしが入るとおもしろいですね。
     玉之浦の逆になる花を作りたいですね。

     ほんのりとした良い花ではないでしょうか。
   A琉球白妙 (沖縄)      

           花の特徴は白色の千重咲きの中輪で、なかなかすばらしい花です。
      この花も太い木に接木をして保存してあります。沖縄の椿もそれぞれ特色があり、

      庭に植えて鑑賞したいものです。

      沖縄の羽地白鷺、越来白球、うみないび等も良い花ですね。

      今年は沖縄の椿をさらに4種類育てておりますのでご覧いただく予定です。


更新ー 曲付けー 台木の芽の利用

     1.更新― 良い時期ですね。椿やサザンカの木を1m位の高さで切って胴吹き芽を
             出させ、さらに各枝を切って枝を分かれさせますと1本の枝から数本の枝が

             出てきます。その柔らかな枝に1本〜5本くらいづつ接木をします。切った頂上と
             枝の左右の脇に接木をします。1.2.の枝では50品種位の接木が出来ると思います。

             今が絶好の更新のじきだと思います。少し大きな木ですと、胴は接ぎにくいかも知れ
             ませんので、胴吹きして分かれた枝に接がれると良いと思います。

     2. 曲付け― 沢山種子を採取しましたので、鉢に沢山植えて管理しています。
               ポリ袋の中で2曲くらいありますが、さらに鉢の中で2〜3曲つけています。
               石を置くだけです。手で曲げて、石を置き、1週間後さらに違う方向に
               極端に曲げております。掘り上げて見るまで根からどのような曲になって
               いるか分りませんが、中には思いもよらぬ曲があるかもしれません。
          
     3. 小さな鉢物の胴吹き芽の利用―  100円鉢に植えました小さな昨年度の根接ぎ苗から
                               出ました芽に接木をして2〜3品種の花を咲かせる
                               予定です。本当に小さな鉢ですので、胴吹き芽は
                               利用価値があります。芽の出ている角度が違いますので
                               花が咲きますと全体とのバランスが保てるのでは。

今まではすべて切ってしまった枝や胴吹き芽を利用しますと、大変利用価値があるかもしれません。
   特に木全体を更新するときには新しい芽や枝は接ぎやすく、 活着がいいです。また石を利用した
   曲作りも、沢山の種子を鉢で管理する場合には面白いかもしれません。色々な大きさの石を集めて
   庭においてあります。他の種子にも利用しております。針金で1本1本曲を作るよりも簡単で変わった
   曲が出来ることもあります。100円鉢のような手のひらに載る小さな盆栽で2〜3違う花が咲くのも
   面白いかも知れません。このような小さな鉢で樹勢が抑えられています木の接木は胴吹き芽に
   接木されても良く活着します。これからは大変良い接木の時期であると思います。これからは木の
   成長も鈍り、接木されている枝や葉に養分を全て取られてしまうこともないかと思われます。


.枝を切って枝分れさせる。40〜50品種
  接げると思います。

.枝を切って枝分れさせる。
  50品種位接木できると思います。

.胡蝶侘助に10品種接木

.鉢で曲をつけています。
さらに逆にまげる予定。

.1回目終了―二回目に入ります。
2回目は折り曲げて石を置きます。

.全て石で曲げております。

.青い葉は台木の根から吹いた芽です。
この胴吹き芽にこれから接木します。

.同様に左の胴吹き芽に接木
全て100円鉢に植えられております。

.2本胴吹き芽が出ています。
接木のために切っています。
左より晴れ着、紅栄、白孔雀です。

これからは植物の成長が弱まりますので

このような小さな鉢物は何処についでも

成功率は高いと思われます。

胴吹き芽は幹や枝に対して角度があり

木全体の調和が取れると思います。

接ぎ穂ー 接木ー 挿し木いろいろ

      1. 接ぎ穂の早い入手方法
              ィ。太い木を切り、胴接ぎをする(写真@AB
                     早く穂木を得るには良い方法では。

      2.接木― 腕以上の枝に接木― 数年後枯れる―注意(写真CD
              ィ。 相当太い枝や最上部に接木しますと数年後枯れる心配。
                      ただし胴接ぎは心配なし(写真E)

      3.挿し木―太い枝を庭に挿し木―半年で芽を伸ばし花芽付ける。(写真F
              ィ。 地面に挿しただけ―見事芽を伸ばし、花芽付ける。

 近くの大学の先生のお宅で見ました挿し木です。太郎冠者の太い挿し木が庭に
    挿してありました。半年経過したそうです。根も伸びて、花芽も付けていました。

    以前お話いたしましたが、先生のお父さんが椿を趣味にされていたそうで、おそらく
    その時挿し木の方法を学んだと思われます。ただ挿しただけでこんなにも太い枝が

    台木として利用出来るなら、私にとってはうれしい発見です。色々な人の話や講習会
    等に参加されますと、こんな方法があったのかと新しい発見をされるかもしれないですね。


@1年半経過ー胴接ぎー相当枝が
 伸びています。早く穂木が入手出来る

A名札を付けて胴接ぎー庭に植えて
  早く穂を伸ばしています。

B10年前に胴接ぎー今では沢山の
  穂木を得られる。

C6〜7年後枯れる

D同様に6〜7年後枯れる

E胴接ぎは枯れません

F庭に挿しただけ―これがヒントに
  なりました。
ポリ袋も被せずに地中に指しただけです。

この挿し木がヒントになり、今年私が

挿し木の試みをしてみようと思いつき

ました。先週から太い枝を挿している

そうです。私もこれから太い枝を庭に

挿して試すつもりです。


椿の楽しみ取り木、 接木等

     今日も接木をしました。今日は庭に植えておきました椿の木を、2年くらい前に
     切りました幹から胴吹き芽を利用して8本接ぎました。太さは薬指位です。

     良い具合に左右前後の芽が伸びていますのでバランスが取れており、花が咲いた
     時には丸く輪を描いたような形で花が咲くのではないでしょうか。1本の台木に1芽

     だけでなく、このように台木の胴吹き芽を利用してあらゆる方向に接木するのも
     面白いのではないでしょうか。高さは15cmくらいです。鉢で楽しむにはいいかもしれません。

     また、友達や知り合いの方にあげますと、きっと喜んでくださると思います。
     本日はアザレアの種子も2つ見られました。この種子は大変興味があります。

     開花する時期が真夏になる可能性があるからです。さらに、取り木の状態をご覧ください。
     1本の木で30箇所くらいに取り木をかけております。一番太い枝で腕の太さです。

     これだけの太さですと、これだけで十分なくらの品種を接げると思います。取り木ですと
     根がありますので確実に活着します。取り木の活用がいかに私たちに椿の楽しみ方の

     幅を広げてくれるか再認識しているところでです。是非、皆様も試されてください。
→ 接ぎ穂( きぼう、 まほろば、 十六峯庵、 かぎろい、 陽の岬、 花岬、 五月姫) 


胴吹き芽を利用

枝が分かれていて良い

@1本の枝からさらに枝分かれしている。

アザレアの種子ーとても楽しみです

取り木ー 30本程

無数の根がでております

接木ー挿し木 50日経過
  
    @の写真ー 太い台木で失敗し接ぎにくい台木では胴吹き芽に接木しますと簡単です。

    ABの写真ー 小指大の挿し木ー 5〜6本根が出始める。昨年もこの太さは確認。
                  
    CDの写真ー 親指の2倍の太さ。Dは親指大の太さ。胴吹き芽が出始める。
                  枝に接木して挿し木する。この試みは今の所全て順調。台木の葉も
                  接木の葉や芽の生き生き。芽が動き出しました。

    E〜Gの写真ー 全て小指から親指以上の太さの挿し木。芽が青青して動き初めて
                    きました。枝の上部の切り口が肉を巻いてきました。引き抜いて
                    いませんが、おそらく根が出始めていると思います。
                    上部は細く見えますが、脇枝です。挿してあります所の太さは
                    小指大〜親指大です。
  
 小指大の挿し木を1本引き抜きましたが、うまく根が出始めました。またE〜Gのように
    小指大〜親指大の挿し木もまず1本も枯れずに生き生きしております。

    さらに接木して挿し木をしました親指以上の太さの試みも安心できる状態になってきました。
    胴吹き芽が出始め、接ぎ穂の芽が少し動き出してきたからです。おそらく全部で70本位

    試しております。最終的には10月の下旬くらいに結果は出るものと思われます。
    一番目指した試みはC〜Dの太い枝に接木して挿し木をすることです。

    台木のいらない椿の楽しみ方ー(親指大の挿し木ー 親指大(それ以上の太さ)に接木して挿し木
          はまず初期の望みが達成されつつあります。今年は7月の下旬以降に試しましたが
          6月の下旬から始めましたらもっと早く根を出し始めていたものと思われます。
          さらに、2〜3月から試されるのも良いかもしれません。この他に相当太い枝に接ぎ穂と
          根接ぎをし、また取り木に接木もしてあります。種子接ぎもあります。 
          色々考えますと1年中椿と向き合えるかもしれません。もし参考なりましたら、ぜひ試されてください。   


@胴吹き芽に接木ー最も安全な接木

A小指大の挿し木ー 根が出始める

B左の写真の根の状態

C接木して挿し木ー 何本も接いであります

C左の写真ー 胴吹き芽が出始める。
  これで一安心です。

D親指大の接木して挿し木をする

E小指大〜親指大の挿し木

F小指大〜親指大の挿し木

Gここは親指以上の太さの挿し木

サザンカや椿の木を新しい品種に更新する

    この時期は胴接ぎの適期でもあります。勿論3月や7月〜8月でも可能です。
    この時期ですと3月の接木とは少し準備が違うところがあります。

    この時期ですと、@の写真のように1本の木を完全に違う品種に更新する
    ことが出来ます。@の写真では左の枝は昨年津黒に更新してあります。

    本日右側の枝に10品種接ぎました。さて、胴接ぎするときの留意点

      1.木全体の枝を短く抑制し、 各枝に1〜2本位ずつ短くした枝を残す。
                         (絶対に全部の枝を切らないことが大事だと思います)
             写真Aでは分岐している枝に10品種を各枝に接いでいます。
             各枝に1〜2葉をつけて抑制した枝を残してあります。

      2. 次に穂木を接ぎますが、 1芽1葉のついた穂木を接ぎます。(2芽,2葉でも良いと思います)
         この時普通の接木よりも少し長めに穂木を切り、 差し込む枝や幹の切り方は、差し込む

         一番最下部の所は内側に少し深く切り込むと良いのでは。

      3. 写真B、C、D のように接いでテープで巻いた後、ローソクを垂らしますが、枝の下側や
         横、 裏側などローソクが垂らしにくい所は葉をあてがい、ローソクを流し込むと完全に

         隙間をふさぎ、水が入らなくなります。 又は葉にローソクを垂らして、その後ローソクの垂らしにくい
         接木場所にこすりつけても良いと思います。これで終了です。
         葉全体をテープで巻かなくとも活着に影響はないようです。

      4.最後にポリ袋をかけて、寒玲紗等で直射日光を遮ってください。 


この方法は大変良い方法だとおもいます。今の時期ですと

       1.接木が成功しやすい。
       2.1本の椿の木が簡単に数十本の違う品種に更新できる。
       3.この接いだ枝に取り木をかけて簡単に盆栽を作ることが出来る。
       4.少し太い木ならば50〜80品種位は接ぐことが出来る。
       5.何十鉢と持つ必要もなく、これはと思う椿の鉢を持てばよくなる。
       6.保存や接ぎ穂の確保に大変便利である。
       7.もしかすると、 2〜3本の椿の木だけで品種は十分になるのでは。
       8.取り木をして接木する方法より楽かもしれません。


@左側の枝は津黒接木
  右側は今日10品種接ぐ

A10品種接ぐ
  各枝に3品種位接ぐ

B接木の下側にローソクを垂らしにくいので
  葉をあてがうと簡単に作業が出来ます。

Cどんな所にも葉を利用

D本当に楽です。
全く木全体を更新するときは、枝を全部切らないで少しずつ

短くしながら抑制し、木自身の体力を保ちつつ、枝を残すことにより

成長ホルモンを促がし接木の確立が高められるのではないかと
 
思われます。数年間この方法で試しておりますが、良い結果が

得られております。何十鉢持つよりはこの方法のほうが花を見るだけ

ならば管理が大変楽になりますね。



接木― 難しさ

     接木に慣れてきますと、いとも簡単に成功するものです。時間もかけずに、ちょっとした
     時間の合間に2〜3本接げるものです。毎日色々な品種を見ては、この品種は大事だから

     ちょっと接いでおこうと毎日その繰り返しです。さて、接木で最も難しいと思えるのは太く
     割り接ぎが出来ない接木ではないでしょうか。何が難しいかと言えば、太い台木では

           1. なかなか割り接ぎがしにくい。

           2. 切り接ぎですとコブが出来て見栄えがしない( 写真A、 B、 C 

           3. しかしながら、太い台木では周囲に2〜3本接木しないと枯れこんできます

     そこで、考えられますのが、

           1. 2〜3回あるいは3〜4回切り接ぎを繰り返してできるだけ台木の中央に近く
              接木をするようにしてはいかがでしょうか。(写真@ー比較的コブが目立ちません)

           2. 相当太い台木では、最上部に2本くらい出来るだけ中央部に、そして最上部より
              少し下2本接いだ間に胴接ぎされますと比較的コブは解消されるみたいです。
            
           3. 最上部を少し斜めに切り1〜2本最上部に、 斜めに切った下の部分に接木をされては
              いかがでしょうか。(今試し中です)
    →いつも最上部ばかり接いでいましたので、たまには少し下に接いで見ようと思い接いだのが
        写真Dです。庭木や、 サザンカの木を椿の木に接ぎかえる、 色々な品種を保存する

        にはこの胴接ぎは良いものです。思いのほかよく成功します。(今が胴接ぎの良い時期です)
        最後に最上部に接がないで1本胴に接ぎますと接いだ上の部分が残ってしまいますが

        自然に朽ちてなくなってしまいます。(写真E)しかしながら、あまり見栄えのするものではありません。
        おそらく、色々工夫しますと相当太い台木でもコブがある程度緩和され、盆栽にしても見るに耐えうる

        だけの姿にはなるのではないでしょうか。色々試されてください。


@比較的接いだ所が外側に出ていません

Aやはりコブ状になってしまいます。

B4〜5本接いであります。

C花を見るか、 接ぎ穂を利用する等
  の利用方法があるのでは。
 

Dこの接ぎ方は成功率が高いです。
  最上部に接がない。

E接いだ場所より上部が朽ちた苗です。

7月の接木― 取り木の台木

      この2日間つばきの椿さんのブログで接木をされているのを拝見いたしました。
      椿と茶を接いでおられました。あまり経験がないとのことですが、大変上手に

      接いでおられました。おそらく管理さえ良ければ成功間違いないと思います。
      ローソクを使用されていましたが、大変便利です。割り接ぎでは少し深く穂木を
 
      差込みローソクを垂らすだけで大丈夫です。縛る必要がありません。動かしたり
      枝に触れますと穂木が動きますのでテープで縛ったほうが無難ですね。

      今日以前ご紹介いたしました取り木の台木(相当太い)に接木しましたが全て活着
      しました。接ぎ穂の芽が動き出し、さらに台木からは何十本と胴吹き芽が伸びていました。

      この状態ならばほぼ成功したと思います。そこでまだ接ぐ空間がありましたので
      数本接いで、全部で22本取り木の台木に接いだことになります。

      そこで皆さんに提案ですが、 自宅や近所に取り木をする椿の木がありましたら
      親指位の枝に取り木をされて盆栽用の台木を試されてください。おそらく挿し木の

      10年〜15年位の太さになるのでは。取り木が10本程ありますと200品種以上の花が
      見られることになります。さらにある程度の枝が分かれ、接木によって色々な方向に

      枝が向きますのでバランスがとれるのでは。今年は色々な接木を試しております。
      全ての太い挿し木や根接ぎの枝から胴吹き芽が出てきました。その枝に接いだ

      穂木の芽も動き出しております。もしかしますと、自分が目指しました台木のいらない
      椿の増殖が可能になる日も近いのではと管理に集中しております。

比較的太い台木で枝が数本出ている場合、 台木の細い枝を所々に残された方
   接木の成功の確率が高いように思います。出来れば短めにして残されると良いと思います。

   残した枝に養分を取られ活着が妨げられるのではと思うかもしれませんが、その心配は
   全くないようにに思えます。9月からの接木ではむしろ成功の確率はたかまるかも。と言いますのは

   これからは台木の活動は少しずつ弱くなりますので、全部枝を切ってしまわないほうが
   台木自体の体力を保てて、 接木をした後の活着が助けられると思うからです。


@黒くなっていますテープは7月接ぎ
  白くみえますのが今日の接木

空いているところに接木

A友の浦の花芽が膨らんでいます。

全ての枝に新しく接ぎ空きがないように
しました。

B枝の先端にも台木の枝を残してあります

C同じように台木の枝を残しています。

全て接げるところに接木
今日は白鳥の舞、 白手香、 瀬戸千鳥

ソウシン侘助、 石鼎、白孔雀、を。

接ぎました。 根があり鉢に植えられて

いる台木は比較的高い確率で成功

するみたいです。  

雲竜椿の利用

     昨日雲竜椿について少し述べましたが、実生苗に曲を付けて利用する方法と
     この雲竜椿を利用する方法はいかでしょうか。この雲竜椿の大きな木を見たとき

     驚きました。見事に曲折していて、3mくらいの大きな木でした。今写真でご覧いただく
     雲竜椿の木はそれほど曲がっていませんが、見事に曲折した枝が見られました。

     そこでとっさに思いついたのが、この曲を利用して接木をすれば良い盆栽が出来る
     のではないかと。ある程度の大きさになればその全ての曲に接木が可能と思われます。

     現在、雲竜椿の種子接ぎと根接ぎをして来年の接木に備えております。今年カタログで
     数奇屋雲竜椿が登場しましたので数本購入して楽しみたいと思います。

今年種子接ぎをしています雲竜椿

この他に根接ぎをした大きな雲竜椿を

試しています。色々考えますと、椿の

楽しみ方はかなり沢山あるものですね。

種子を保存して芽が出るよう暖めて

います。皆様は採取されましたか。

この3倍くらい採取しました。
接木の楽しみ

   接木も色々あるかと思いますが

   鉢に植えられてあれば、殆ど何処にでも

   接木は可能に思えます。色々な台木を

   利用して楽しめるものです。8本接木


船木園のカタログ届く― 挿し木苗を中心として
                      品種も多く、求めやすい


      毎年楽しませていただいております船木園様のカタログが昨日届けられました。
      第31号ですが、非常に長く椿の美しさを全国に届けられているのには驚きました。

      船木園様の苗の特徴は求めやすい価格でしょう。次に苗が3段階に分かれていて、
      好きな大きさの苗が手に入ることです。さらに新花も見られ品種も多く掲載されて

      います。日本種378種類、 外国種92種類、 原種13種類と私たちが求めたいと
      思われる品種が数多く掲載されております。延寿紅、 清正、 草野の里、 数奇屋雲竜

      たくみ等新花を求めることが出来ます。数奇屋雲竜椿は以前ご紹介いたしましたが
      今年初めての登場です。さらに玉ありあけも掲載されております。この椿は玉之浦の

      交配種ですが、私の家ではよく白覆輪が出ております。

船木園様のカタログ

   東京の武蔵野という環境に恵まれました場所で、総合園芸店として

   鉢物、 植木、 園芸資材を販売されておられます。

   椿以外にも多くの植物を販売しておられるようです。

   ちょっとした旅行気分で伺っても楽しいかもしれません。

 雲竜椿は数種類ありますが、今年小指大の枝を挿し木したり、種子接ぎをしました。
    盆栽物として人気があるのではないかと思います。私の狙いはその曲折した枝にあります。

    その枝を生かして、曲折した枝に数種類の品種を接木すれば、実生苗の曲よりもさらに
    曲折した苗木が出来るのではないかと考えました。私にとっては新しい段階への貴重な

    素材であると今から色々準備しております。枝は伸びても常に曲折するわけですので
    接木はしやすく、大きく育てれば何十種類の花が接木可能かと思われます。

    実生の苗とともに、新しい展開が開けてくるような気がいたします。

        


穂木の切り方等ー昨年の内容を修正して

          接木に最も良い時期です。接木で大事なことは管理であるとお話していますが
          穂木の削り方も最初の頃はなかなか難しいものです。左手で穂木を、

          右手でナイフを持ちクサビ型に削りますが、上手く先端が合わずにだんだんと
          短くなり使えなくなってしまったことはありませんか。私は穂木の先端を切るために

          杉やヒノキを台に利用しております。クサビ状に切りましたら先端を切り(写真A
          最後に両側を2〜3回軽く削って先端を鋭くします。比較的簡単に出来ると

          思います。手で持って1〜2回で簡単に先端を揃えるのはなかなか難しいものです。
          木の台を利用されますと楽になると思います。
          
          穂木を切るときは芽と同じ高さに切らないで、芽の出ている

          高さより1〜2cm上で切っております。色々なところに接木する時、差し込むのに
          便利だからです。差し込んでから切った穂木の上から軽く指で押し込みます

          このナイフは彫刻刀
の一部です。穂木の太さによってナイフを使い分けております。
           細い穂木のときは便利です。
ローソクを使用されて、ローソクが接ぎ穂の芽の上に落ちましたら、ナイフの先で軽くハネますと
   すぐに取れますので試して下さい。根接ぎや胴接ぎにはとても便利です。中くらいのローソク
   使いやすいですね。胴接ぎのときは接ぎ穂全体をテープで巻くかなくても台木との隙間にローソク
    を垂らすだけで終わりです。


クサビ状に切る。先端が揃っていません。

Aナイフで先端を切ります


先端を切って揃えましたら

少し先端に厚みがありますので

完全に差し込んで、先端が

台木の一番下に入り込むように

鋭くしてください。ちょうどナイフの

刃先と同じようにします。





最後の調整。先端を
ピタットはまるように
鋭くします。2〜3回
両側を削って終了


私の推薦する椿― 炉開き

    9月も中旬ですね。少し肌寒くなってきました。皆様の接木や挿し木の結果が
    出た頃かと思います。挿し木でも接木でも失敗はあるかと思いますが、同じ

    品種が成功していればいいですね。接木はこれから適期です。台木がありましたら
    ためしてください。さて、今月から咲く早咲きの椿は炉開き、 野々市、 西王母

    などがありますが、そのなかでも炉開きがすでに満開を過ぎているようです。
    非常に早咲きで蕾が沢山付き、少し摘蕾しないと咲きすぎるくらいになります。

    少し前にお話しましたアザレア椿とともに庭を飾るには良い花ではないでしょうか。

炉開き

   雪椿と茶の自然交配と考えられております。

   咲く時期が違いますので不思議な面がありますが

   上手い具合に花の咲く時期が一致したものと思われます。

   茶々姫という品種もあります。炉開きよりも少し遅く咲くのでは。
  
太い枝に接木して挿し木
   

    今日時々お話いたします、近くの大学の先生のお宅に行きました

    所、写真のように太い枝に友の浦が接木され、挿し木をしてありました。

    4月に挿し木をして約半年経過したということです。芽が少し動いていました。

    地中に挿してある長さも三分の一程度です。他にも10本ほど挿してあり

    これならば私の試みも成功するのではないかと思い嬉しくなりました。

接木― 太い枝に接木と根接ぎ

      今日は太い枝に根と穂木を接いだ試みです。前回は根は接いでいませんでしたので
      今回の試みの方が成功の確率ははるかに高いかと思われます。進める

      1ヶ月経過しましたが、まだまだ太い枝の体力と私が毎日補う葉水によって水分が
      補われている面がありますので、接ぎ穂の芽や台木に残してあります枝の芽が動き出すまで

      完全に成功したとはいえないと思います。でも、楽しみです。この真夏を1ヶ月経過し、穂木の
      芽や葉が生き生きとしているからです。今年成功しましたら、来年は是非ためしてください。

      挿し木の根(2〜3年生)を接いでありますので、前回の根のない挿し木よりは期待が大きいです。
      おそらく小指〜親指位の太さの枝ならば接ぎ穂と根を接げば確実に成功するのでは。

      太さに関係なく根に接いでも殆ど成功いたしますので、枝に根を接ぐことも可能ではないでしょうか。
      色々の太さで試していますので、あと1ヶ月で結果が出ると思われます。ご報告いたします。
    


30日経過ー 相当の太さの枝に

    穂木と根を接ぐ。手前は友の浦
         
    後ろは玉童子と白手香

    まだ完全ではありませんが

    穂木は活着しているのでは。

    夕方撮影ですので暗いですね。
30日経過

   左と同様相当の太さの
 
   枝です。穂木と根を接ぐ

   友の浦、 白手香、 額田姫

   陽の岬等接ぐ。根が上手く

   活着していれば。。。。
上の枝の拡大写真です。

とにかく太いです。根を接いでありますので

成功率は今のところ50%以上ではないかと

思えます。接ぎ穂の葉が青々として

芽も生き生きとしています。
上の枝の拡大写真です。

剪定を繰り返して残った枝

に接木をしています。

非常に楽しみです。


私の推薦する椿― アザレア椿

      椿に憧れて色々な種類を集め、それぞれの季節に咲く花を楽しんできましたが
      このアザレア椿には驚きました。おそらく4〜5年前に何かで知り、急いで電話で

      問い合わせをして1本だけどうにか分けていただきました。 現在では2〜3人に
      分けています。私がこの椿を勧める理由は
   
            1. 早咲きである。(私のところでは7月初旬、知人の人は6月下旬咲く)
           2. 7月〜10月くらいまで順次咲くようである。
           3. この種子が大変楽しみである。
           4. さらに交配種として今までの椿のイメージを覆すのでは。
           5. 接木はよく活着し、花付が良い。

  知人はすでに種子を蒔いて苗が出来ているそうです。おそらく何千種類あると
     言われています椿の中で、ある意味では最も楽しみな椿であると思われます。

     今年から2〜3のカタログに掲載され、求めやすくなりました。
     ぜひ1本皆様のコレクションに加えられたらいかがでしょうか。
    


7月咲き

9月咲き― 咲き終わり状態

蕾の状態― あと数日で開花と思われます
接木は本当に簡単です。

よく活着します。

これから誰もが育てて

欲しい椿だと思います。

この蕾は1年目の接木です。


挿し木の試み― 太い枝から小指の太さまで

    接木ですが根があり鉢に植えられています台木ならばそれほど失敗は
    ないかと思います。今年私が試しています1つの試みの中間報告を
 
    したいと思います。全て根のない枝だけです。@ACは枝に接木して
    挿し木をしました。42日経過しましたが全て台木の葉や接ぎ穂の葉は

    生き生きしております。Bの挿し木は小指から親指の太さのただの
    挿し木です。小指の太さの挿し木は昨年試しておりますので、親指の

    太さの挿し木が成功するかが私の関心事です。うまくいきそうな感じですが。
    6月の下旬か7月の初旬に挿し木をしていれば良かったのにと思っています。

    このほかに太い枝に穂木や根を接いだり、種子接ぎ等、さらに取り木の台木や
    実生の台木に数百本の接木をしました。順次お知らせしたいと思います。

    全国にはすでにこのような取り組みをされていられる方が多くいられると
    思いますが、色々教えていただきたく思っています。

    

@太い枝に接木して挿し木

42日経過しました。手前は友の浦
親指の3倍くらいの太さでは。数種類
接いであります。芽が少し動いています。
この太さですとまだまだ安心できません。
台木の枝も3〜5本付けてあります。
8本位接いでありますが1本も1葉も
枯れて落ちていません。今年の夏の
私が最も楽しみにしている試みです。
A小指〜親指の太さに接木して挿し木

小指〜親指大の太さです。
見てください。台木の葉や接ぎ
穂など1枚も落ちていません。
42日経過しています。
ここには10本ほど指しています。
毎日観察し、特に湿度と温度に
気をつけています。蒸れすぎない
ように管理しています。
B小指から親指の太さの挿し木

42日経過。ご覧下さい新芽も
出てきました。細い枝のように
見えますが、脇枝です。挿してある
所の枝は小指から親指の太さです。
この試みはまず成功したと思います。
10月まで引き抜かないで待ってみます。
色々試していますので用土等
引き抜いてからお知らせいたします。
接木はいらなくなるのでは。
Cボールペンの太さの接木して挿し木

42日経過。少し短めにして接木して
挿してあります。初黄や津黒などを
接木。この位の太さは昨年成功して
おりますので接木して挿し木をしました。
台木だけでなく接ぎ穂が枯れないように
枝をやや短く深く挿し、毎日葉水をして
水分を補っております。これで根が出れば
来年からは台木がいらなくなります。

接木の適期― 試してみましょう

   早いですね。すでに9月の中旬になってきました。9月の作業として
   色々ありますが接木に最も良い時期だと思います。。揚げ接ぎも

   良いかと思いますが、 鉢に植えられている台木が良いと思います。
   上部に2本(写真@)接がれて、台木が細ければ来年1本は穂木として

   切り取ってしまうか、短くして枝を横に出してもいいですね。勿論1本
   だけでもいいと思います。これからならば失敗はないと思いますので

   1本だけでもいいですね(写真A)。胴次の場合(写真@)は台木と
   接ぎ穂の間が少し空きますね。そこに水が入らないようにローソク

   を垂らしています。でも穂木を全部テープで巻くより簡単です。
   どんなに細い台木でも接木は可能です。2〜3年生の台木が接ぎやすく

   活着がいいですね。写真Bの接木は1年目の種子苗に接木しましたが
   揚げ接ぎで確実な方法をとりました。少し慣れきますとあらゆる枝に接木

   出来ます。取り木などの太い台木ならば20〜30本の穂木を接ぐことが
   すぐ出来るようになると思います。色々試されてください。

接木で大事なことはナイフや穂木の削り方や、テープなどは心配されなくて
   良いと思います。
              1.できれば、台木が鉢に植えられている。
              2.接木後の管理。
   
                  ア。 置き場所(明るい場所)直射日光は避ける。

                  イ。 温度(光)と湿度を保つ。

                  ウ。 水滴が絶対芽に落ちないように支柱を立てる。

                  エ。 出来れば鉢の大きさより少し大きめ目の袋が良いと思います。
       接木される時にボールペン以上の太さでは接がれるより下に1〜2本細い枝
         あっても心配はないと思います。短く切って枝を付けたままで接木しても影響が
         ないように思われます。また胴吹き芽もそれほど気にされることはないと思います。
         このことは私が数年接木をして確信したことです。植物は頂芽優勢ですので
         心配されずに、接木後の管理にがんばってください。


@八重白玉、白雪、三春

Aエレナ・カスケイド、 八重白玉

B実生の台木1年生
どのくらい挿し木や接木をしたか

分らないほどです。毎日何らかの

接木や挿し木をしながら、様子を

見て管理しております。今は種子の

処理に追われています。


楽しみな曲付け

色々皆様方も椿以外に楽しまれていると思いますが、昨年から山に行って
面白そうな素材になる種子を集めて楽しんでおります。種子を採集に行きますと

沢山集めすぎて処理できない時がありますが、種子は年により全く種子が手に入らない
時がありますので採取できるときはある程度集めて置かれた方が良いかと思います。

松柏盆栽と違い花の咲く植物ですので真っ直ぐ直立の木では面白みがないかと思い
出来るだけ曲や味のある形姿にしたいと考えておりますが、なかなかむずかしいですね。

大自然の山の中では殆どが模様木ですが、模様木はなかなか難しいと思います。
松柏盆栽では模様木の場合、見る場所が1〜2点に絞られてくるのではないかと

思われます。鉢や、見所、木の姿等が重要なポイントになり、色々制約があるようです。
しかしながら、私の場合は楽しんでやっていますので単に直立した形姿よりも少しでも

変化がある木の方が味わいがあるのではないかと思って楽しんでおります。そこで
色々な方のブログを参考にして種子の採取からポリ袋での管理、曲付け、植え付け

等経験してさせていただきました。鉢に植えた後下の写真のように小川や浜辺で
小石を拾い曲付けに利用しております。手で柔らかな枝を曲げて石を置き十日位

経過しましら上部を違う方向に曲げ再び石を置き曲をつけています。ポリ袋の中で
2〜3曲付いており、さらに鉢に植えて2〜3曲付けております。掘り起こしてみるまで

全体がどのような曲になっているか分りませんが、太くなって人工的には絶対出来ない
あっという曲の花姿を見たいと思っています。1本1本では大変ですので何本かを

一緒に曲げて石を置いております。2〜3年後接木して花の咲く姿を夢見て作業しております。
根際の最初の曲は出来るだけ大きくされると良いと思います。4月から今頃までならば
   曲付けが可能ですので試されてください。どんな曲でも面白いと思います。
    (ご参考― つばきの椿さんのブログ大変詳しく書かれています。
     つばきの椿で検索されてください。他に五島の岩永氏の解説も素晴らしいです。


梅の実生苗(新花を期待)

椿の実生苗

山椒の実生苗

百日紅に実生苗

ハゼの実生苗

椿の実生苗

椿の実生苗

南京ハゼ


ご参考に― カッターなど

    以前お話いたしましたが私が使用しておりますカッターです。100円ショップ
    で購入いたしました。少し大きめのカッターかと思います。接木の時それほど

    ナイフについて考えられることはないと思われます。今年はこのカッターで
    全部接木しました。今日は取り木の接木や根接ぎなど、さらに種子をポリ袋に

    入れて冷蔵庫に保管いたしました。2〜3日入れておくつもりです。皆様も
    9月に出来ます作業を少しずつ楽しみながらされてください。

相当太い取り木です。

16品種接ぎました。画像からでは曲が
 
分りにくいと思いますが、面白い具合に

曲が付いております。これだけ根がでて

おりますと失敗はないと思います。

雲竜椿を3本、梵天椿を2本接いでいます。


カタログ届く― 京都の山口椿園より

    今年も京都の山口椿園様より今年のカタログが届きました。大変品種も多く
    外国椿も多く掲載されております。日本種414品種、外国椿196品種、

    原種その他20品種山口椿園作出又は固定品種19品種などご覧いただけます。
    黒獅子金魚、 ハノイの夜明け、 空華等の品種や平安、 白寿、 三夜荘、 高台寺
    
    等の京都産の品種、 ホールズ・プライド・バー、 エス・ピー・ダン、 フランク・ハウザー
    等の外国種、 原種椿等が数多く楽しませてくれます。山口椿園様のつばきは日本種のみならず

    外国品種が多くあることです。しかも全て接木苗で求めやすい値段であることです。
    他のカタログにも掲載されていない品種もいろいろあるかと思いますのでカタログをご覧下さい。

毎年届けられますカタログの楽しみは新花だけでなく、

山口さん自身が描かれる表紙の木版画にもあると思います。

今年もおそらく椿の花と思いますが、大変上手に描かれています。

このような趣味があるといいですね。いつまでも続けて私たちを

楽しませてください。


     


種子の楽しみ―五島より届く

     今日五島の岩永氏より五島の素晴らしい品種の果実が届けられました。
     岩永氏は毎年数々の素晴らしい新花を自然交配により作出されております。

     園芸品種を追い求めることなく、早くから交配により新花を作出することに
     情熱を燃やされ、見事に自分の夢を実現しつつあるのではないかと思います。

     数年しましたら、おそらく一冊の本になるくらいの品種を世に送り出すことと
     思います。花が咲くまで種子を蒔かれて4〜5年は最低かかると思いますが

     十数年こつこつと、これほど種子からの新花作出に自分の人生をかけられた
     趣味家は極少ないのではないかと思います。岩永氏から学ぶことは

     コツコツと真面目に継続することが道を切り開くということです。今日はこの
     届けられた種子を手にして再び大きな喜びが湧いてきました。五島の素晴らしい

     品種が各10個位10品種入っておりました。だいたい300個の種子があると
     思います。以前送られました苗とともに大事に育てたいと思います。

     9月20日(日)〜23日(水)まで岩永氏椿のお楽しみ講座を開催されます。
     場所は五島の福江武家屋敷通り―ふるさと館です。お近くの方はぜひご参加

     ください。大変楽しみな講座であると思います。

五島より届けられました果実

  一休、 はにかみ、 久賀白、 細御前、 白手香、 春望、 

  月の皇子、 夢童、 紅栄、 えび茶式部

 
それぞれ素晴らしい品種です。自然交配ですのでどのような花が

  咲くのか大変楽しみです。椿は本当に夢を与えてくれますね。


   


接木の時期ですので→もう一度確認 
 
9月に接木をされます方は、自分なりでいろいろ工夫をされておると思いますが
  
私なりの接木の要領を述べさせてもらい、ご参考にされてください。
  昨年度書きました内容ですが接木の時期ですので再び掲載いたします。

出来るだけ鉢植えの台木を使用ください。
  
.穂木は切ったら出来るだけ早く接いで下さい。(日陰か玄関か家の中か、温室内で)
  
.台木は少し斜めに切ると良いと思います (巻き込みが早いと思います)
 
.穂木の先端は必ず台木の切った下部まで差し込んで下さい。形成層を合わせる時は両端に
       ぴったりか、少し外に出ても良いとの専門家の話を伺っております。普通は穂木と台木の太さが

       違いますので、少し内側に入れるよう教わりましたが。色々試してください。
  
.台木の切り方は、堅い場合は二度切り込みを入れて下さい。(ボールペンくらいまでの
                     太さでしたら割り接ぎでいいと思います)
  
.穂木は一本でも二本でも良いと思います(二本成功したら一本切るか、又は短く切って調整して下さい、
         失敗を防ぐ意味でも二本接いでは?)
 
胴接ぎをされてもおもしろいと思います(この場合ローソクを使用すると良いと思います。)
         (保存と数種類の花が見られます)。
  胴接ぎの場合は、私は穂木全部をテーで巻いてしまうように教わり、本でもそのように書かれておりますが、

         ローソクを使用しますと、単にローソクを垂らすだけで、手間が省けます。(1本で数種類の花が見られます)  
し大きめのビニール袋を被せる。(接ぎ終わってすぐ被せて下さい)
         (私は営業用の大きめなポリ袋(10枚で350円位か?)を使用しています。

  9月から10月にかけて絶好の接木時期です。芽は伸びませんが、来年の春接木するよりも
     成長が早いし管理がしやすいです。(芽の出方が早いため)ナイフは100円ショップのカッター
     (少し大きめ)をお勧めします。一番小さいよりも少し大きめのカッターを求めてください。(100円以上か?)

     接木は最上部に2本されてはいかがですか。2本されれば失敗はないかと思います。 
     2本とも成功すれば2年目に穂木として使い1本にしても良いかと思います。

     これから接木される場合はポリ袋は来年の春の接木と同様6月(出来れば7月中旬)まで
     被せておいてください。6月の中旬以降は少しづつ穴を開けて外気に慣れさせますが、

     7月に入っても中旬くらいまで袋の上下を開けて風を入れて、全部袋を外さないほうが
     接木の成長が良いようです。これもまた試されてください。


種子接ぎ等ー 太い枝とその対応

    前回も述べましたがこれから挿し木をしても大丈夫だと思いますが、7〜8月に
    十分挿しましたので種子接ぎをして9月の普通の挿し木と根の出方を観察したい

    と思います。これからは温度や、湿度、日照時間の面で少し挿し木の条件が落ちて
    くるのではと思いますが。そこで種子接ぎをしていますが、
 太い枝の種子接ぎ

    1. 四方から削り杭を打つ棒状の形にして差し込みやすくする。(写真@)

    2. 種子が裂けやすい(写真A

    3. その裂け目に水が入らないようにローソクを垂らす。(写真B

 太い取り木
    1. 相当太い取り木も可能です(写真C〜D

 果実 
    1. 採取して1週間くらい経過しました。(写真E) 

毎日時期時期に何が出来るか考えながら色々試しております。今日は小指以上の太さ
   の種子接ぎを行いました。太いために種子が裂けますローソクで防いでいます。

   この太さですこれから根が出るか分りませんが、25本ほど接いで見ました。(種子に差し込む
   3月〜7月間までにこのくらいの太い種子接ぎをすれば必ず根が出ると思われます。

   取り木ですが写真のように相当太い取り木も可能です。根の出方も一部ではなくて、ぐるりと
   出ております。この取り木の台木に今接木をしたり、 鉢に植えて胴吹き芽を待って

   来年その枝に10本くらいの穂木を接ぐことも出来ます。今年胴接ぎも良いと思いますが、
   来年胴吹き芽に接がれた方が良いかと思います。

   種子ですがいつでも採取は可能かと思います。私は明日からポリ袋に入れる予定です。
   今週の土、日の休日に採取されたらいかがでしょうか。楽しみながらやってください。


@太いのでこのように削ります。

A太いので種子が裂けています。

Bローソクで水の入るのを防ぐ

C太い取り木

D根がすごいです

E果実が裂開しています。


取り木のすごさ― 16品種接ぐ


     今年何回もご覧いただいておりますが、これほどの太さで1年で立派な苗木
     に出来る方法はあまりないのではないかと思います。しかも1本だけでなく

     4〜5本の太い枝が出ており、各枝の最上部と枝が欲しいところに接木を
     してあります。今年行いました取り木の台木に接木しましたのは太い取り木の

     台木が10本、小指〜親指位の太さがやはり10本くらいです。それぞれの
     根はご覧いただいておりますように無数の根が見られます。7月の接木は

     今までのところ1本の失敗もありません。各台木ごとに平均10本くらいは
     接木しておりますので200程の穂木を接いだと思われます。

     取り木を外してすぐ接木をしますが、鉢に植えられていなくとも全く問題は
     ありませんでした。外して鉢に植えられて6ヶ月位経過していますと、

     100%の確立で成功すると思います。挿し木であれば5年〜10年、あるいは15年
     以上かかるかもしれない1本の太い枝に上下、左右枝の出ております部分に

     10数種類の花が長期にわたり咲くことを考えますと、これからはもっと、もっと
     取り木に対する認識が変わり、取り木への取り組みが増すものではないでしょうか。

     短期に、中期に、長期に出来る鉢植え盆栽を目指して年間のどの季節でどのような
     作業をすれば良いのか頭の中に入れて取り組みますと、殆ど1年中椿は私たちを

     楽しませてくれると思います。品種としては今販売されております品種で十分だと思います。
     これだけの種類があるのですから。

     これからは自分の庭を飾る見ごたえのある樹姿作りに力を注がれるといいですね。
     そのために、取り木や12月からの根の確保、さらに私が始めました太い枝の利用

     本当に楽しむ素材は何処にでも見られます。がんばってください。

接ぎ穂― 友の浦、 春望、 秀欄、 玉之浦、 玉三郎、 イワナガズ ドリーム、 白手香
         覆輪有楽、 津川絞、 紅栄、 玉童子、 陽の岬、 島の娘、 夕日。

                     (@の1本の木に接木してあります)。

 


@取り木―4本枝が出ております。
      16本穂木を接ぐ。

所々に接いであります。

太いので最上部は必ず2〜3本接ぐ
ようにしてください。

最上部でなくとも、枝の途中に何処でも
何本でも接木は可能です。


椿の果実の採取と管理のしかた→岩永氏の解説            
            9月に入りいよいよ種子の採取の時期になりましたが、以前五島の岩永氏が
            説明されました報告がありましたので、ご参考にしてください。完熟していなくとも発根率が良い

            との説明もされておりますので、とにかく沢山採取して準備をされてください。
   → 種子の採りまき(採ってすぐまく
               9月初旬、椿の果実を採取する。完熟したものより未熟の種子が発根率がいいという人もいる。
               裂けていない果実は、ナイフか包丁で切り裂く。取り出した種子を水に漬ける。沈んだ種子だけ水から上げ、

               水を含ませしっかり絞ったミズゴケと混ぜポリ袋に入れ 密封する。水ゴケの水分が多いと、
               かびが発生しやすく、せっかく発根しても根腐れを起こす。袋はある程度大き目の方が、
               
               後日白根の出た種子を取り出すのに都合がいい。密封した袋を冷蔵庫に4〜5日保存。冷やすことで、
               種子に冬を感じさせ、

               発根を促す。冷蔵庫から取り出したポリ袋を暖かい室内に置いて発根を待つ。水に漬けた時、
               浮いた種子は果実の殻と一緒に、細かく砕いて肥料にすると良い。昔、油粕といえば、椿の油粕だったらしい。
      発根した種子を取り出し断根
         
早いものは10月に発根が始まる。その様子がポリ袋を通して見える。
              直根が5センチ位に伸びたものを取り出して、種子から
              
              3〜4センチのところで水平に切る。この長さの根に切り接ぐことになる。根に曲が生じるので切る位置は、
              各自の好みで切るといい。
    昨年の種子を現在石を載せて1週間ごとに曲を付けております。昨年沢山採取しましたので
       鉢どとに30〜50本植えております。1本1本植えますと大変な作業になりますので、接木の

       時期に揚げ接ぎや鉢に植えたまま接いでおります。1年目は大変細いので接ぎにくいかもしれません。
       2年目〜3年目になりますと大変接ぎ易くなります。種子を採取して台木として利用する目的

       にあると思います。単に接ぐだけでしたら挿し木苗で十分だと思います。何回もお話いたしますが
       人工的には絶対に得られない、知り合いが見て、よくこのような曲が出来たものかと驚かれるほどの

       曲にあるのではないでしょうか。その曲のある枝枝に見事な椿の花々が咲き乱れ、大自然の情景が
       自分の庭や玄関先で生み出せるとしたらなんと素晴らしいことではありませんか。

       是非果実を採取して3〜5年後の椿の咲き乱れる姿を思い浮かべながらがんばってください。
       どのようなこともがんばれば必ず達成できると思います。一歩一歩、さらに一歩。お互いにがんばりましょう。

       

枝の利用
  
     今年から試しております枝を利用して色々な楽しみ方をしております。
     
      枝の利用方法( あらゆる太さの枝を利用
                 枝をそのまま挿し木をする。

                 2.各枝に接木して挿し木する。

                 3.各枝に接木してさらに根を接ぐ

                 4.各枝に接木して種子接ぎをする下の写真

   私が目指しています台木を心配することなく、しかも剪定や整枝をして
      枝が何本も出ているところを利用するわけです。しかも、枝は全て園芸品種

      を利用しますので接木が成功しなくともそのまま台木として利用した枝の花を
      楽しめます。今まであらゆる太さや曲のある枝を利用して1〜4の作業をすべて

      試して現在に至っております。今日は小指大の太さの枝に接木をして種子接ぎ
      をしております。種子接ぎの場合は小指大の太さの枝が限界ではないかと

      思います。あまり太いと種子が裂けてしまいますので、種子に差し込む所は細く
      削り、裂けてしまわないようにします。上手く成功しましたら来年そのまま残して

      ある枝に違う品種の椿を接木して楽しむことも出来ます。今までの全ての試みは
      10月の下旬に様子を見てお知らせしたいと思います。上記の1〜4までの全ての

      試みを約2ヶ月間行ってきました。小指大〜親指大の枝が1年で苗木になり、しかも
      数種類の花が咲きだしましたら見事でしょうね。たったの1年ですから。


台木ー 実生の苗木

台木― こがねゆり

台木ー 紫式部

台木ー 夢の架け橋

台木― 紫式部

台木― こがねゆり

今日の種子接ぎ
今日の種子接ぎの台木はこがねゆり

紫式部、夢の架け橋等です。

接ぎ穂は春節、おにゆり、月照、薄雪姫

博多紫、プリンセス雅子等。


  雪椿ー 香りのする品種― 水吉

     有香椿はかなり多くカタログに見られます。私も15品種ほど育てておりますが
     素晴らしい香りで家の中がその香りで満たされるほどの品種は殆どないのでは

     ないかと思います。ヤブ椿の中にも多少有香椿が見られますがそれほど多くは
     ありません。雪椿の中では水吉が有香椿の代表的な品種ではないでしょうか。

     八重咲きの中輪で雄しべが弁化しています。また、祝の盃も有香椿ですね。
     赤に白斑の入る盃状咲き椿です。両品種ともそれほど香りは強くないと思います。

     有香椿として分類されているカタログもありますので、雪椿であると気づかれない方も
     あるかもしれません。現在私は五島や沖縄の香り椿と、近くで見つけました香り椿も育てております。

     雪椿の中では津川絞り、 綾子舞、 越の山吹、 桜吹雪、 小松姫、 雪小国などを
     育て楽しんでおります。侘助椿とともに香り椿も日本人が好む椿ではないでしょうか。

     小輪の多花性で可愛らしさがありありますね。比較的強く素晴らしい香りの椿がありましたら
     是非お知らせ願いたいと思います。家中に香る椿が発見されましたらすばらしいですね。


9月の作業

    9月の作業としては

        挿し木ー まだまだ大丈夫だと思います。
        接木 ― 私の経験では成功の確率は高いです。
        施肥 ― 全ての鉢植えに。
        植え替えー 9月中旬〜10月中旬にかけて良いと思います。
        種子の採取ー 今からでも良いと思います。(私は500個くらい採取)
        6摘蕾― 小さな苗木はなるべくつけない方が安全では。苗木の大きさにより判断されては。
                なるべく多く付けすぎないほうが良いと思います。1枝に1つとか。(鉢植えでは)

   →挿し木は大丈夫ですが、だんだんと温度や日照時間の関係から私は種子接ぎにしております。
       接木は最も良い時期であると思います。ただし芽は伸びませんが、来年の成長が早いと思います。

       施肥は全ての苗木や庭植えの椿にも行うと良いと思います。私は庭植えの椿はあまり施肥は行いませんが
       洋種椿は行った方が良いと思われます。洋種椿は用土や水かけ、施肥等の管理が大事だと思われます。

       種子の採取は今でも良いと思いますが、品種によって多少異なるかと思います。私もそうですが、
       知人の趣味家も少し早くても大丈夫ではと話されておりました。裂開していなくとも果実を割って

       黒ずんでいれば心配ないと思います。摘蕾は大事な作業です。1〜2年生の小苗は注意が必要です。
       完全にこうしなければならないと言うことではなくて、出来るだけ苗木が衰弱しないように蕾の数を
       少なくされた方が来年も咲き続けてくれるでしょう。果実も同じように小苗は注意が必要ですね。
       


取り木台木への接木― 高い成功率

    相当太い取り木の台木に7月初旬から中旬にかけて接木をしました。
    1本に8〜10本くらい花が咲いたら綺麗だろうなと思う花の穂木を接いでいます。

    真夏のこの時期に木から外して接木し、 鉢に植えて管理しました。

   . 1〜2年間取り木をかけたままで接木をしたいとき外すことができる。

   2. 揚げ接ぎと同じ条件にもかかわらず、この真夏でも1本の失敗もありませんでした。

   . 毎年整枝や剪定をし、多く枝が出て曲があるところに取り木をかける
           その各枝に色々な品種の接木が出来ますので、鉢栽培で
           玄関先などにおいて飾るには面白いと思います。(写真
  
   4. 太い枝ですので花芽の付いた穂木を接木しても消耗することはなく
      1年目から花が見られるのではないかと思います。(写真 


@8本接木(ダローネガ、白手香
  白鳥の舞、ソウシン侘助、白孔雀
  友の浦、ナキジン白、瀬戸千鳥

a3本接木ーローソク使用
  芽が動き出しました

b瀬戸千鳥

A12本くらい接木(友の浦、細御前
  ソウシン侘助、百合椿、五島の風
  春眠、珊瑚礁、大社紫等
) 

c上(友の浦)
  下(細御前)

B7本接木(友の浦、 細御前、白万代
         紅栄、 白鳥の舞、 きぼう


d花芽付き接木

  友の浦→太い台木ですので
           消耗はしないでしょう。
取り木のは以前ご覧いただいたかと
思いますが数え切れない程の数です。
芽が動き出しておりますので9月中には
全て芽が伸びるかと思います。

これからの接木は芽は伸びませんが
成功率が極めて高いです。もう一つ、
必ず台木の枝を所々に残して接木して
います。短く切って残します。


種子の採取時期

     私は少しせっかちなので早め早めに処理しがちです。昨年も8月の下旬だったと
     思いますが、今年も採取し始めました。木を見渡して1〜2個果実が裂開していれば

     その木の果実は熟していて、種子を採取しても大丈夫だと思います。私は殆ど
     裂開していなくとも、その場で果実を割り種子の色が黒くなっていれば採取して

     きます。と言いますのは、一度採取を1週間待ちましたら全部果実がなくなっていたからです。
     早い者勝ちではありませんが、同じ愛好者がおりまして、しかも椿園は近くに1つしかありませんので

     採取に行った時半分以上採取してきます。果実が裂開して種子が地面に落ちていても拾ってきて、
     水につけて2〜3日して沈めば大丈夫でしょう。

     もし、同じ愛好者が採取していることが分りましたら半分近くは残しておいてあげましょう。
     皆さんそれぞれ楽しみでやっていますので、お互い譲り合いが必要ですね。

     採取後の管理については色々なところで解説されておりますので省かせていただきます。
           (参考→つばきの椿さんのブログ
これからは沢山の種子が入手出来ますので台木用や新花作出にがんばってください。
  この種子を利用して私は今日挿し木の代わりに種子接ぎを50本しました。細い枝から小指大の枝まで
  試しております。これからは気象条件面で7月とは違ってきますので、単なる挿し木より種子接ぎのほうが
  安全かと思いました。9月の中旬以降は接木の最も確実な時期ですので新花を入手しましたらぜひ接いで
  ください。( 参考ー これからは胴接ぎも良い時期だとおもいます)

     

     


種子の採取

      さて今日は本格的に種子を採取に出かけました。2箇所行ってみましたが、昨年よりは
      種子が少ないような気がしました。最初の椿園は整枝がしてありましたので半分位に

      枝がきってありました。別の場所(写真@)に行きましたが昨年の半分くらいでした。
      ある地域の会報を読んでいましたら種子からの台木作りが増えているように書かれて

      ありました。沢山しかも何処でも入手出来ますので利用する人が増えているのでは。
      さらに、最も魅力的なことはあのよくもこんな曲が出来たのかと思わせる曲にあるのでは。

      明日から仕事のないときに椿園や近くの椿林に行って種子を採取されてください。
      100個や200個くらいすぐに入手出来ます。椿園の種子は台木というよりは新花作出

      を夢見て花が咲くまで育てて見られては。とにかく何百種類の花々が自然交配していますので。
      母樹が何であるか分らなくてもいいと思います。とにかく蒔いて花の咲くのを見ながら判断

      すれば良いのですから。気に入らなかったり、つまらない花と思えば台木として使用してください。
      少し珍しい花、侘助、黄色い椿等に種子がありましたらその場で種子に母樹の名前を書いて

      ポリ袋に入れてください。芽が出ましたら2年目にその芽を接木しますと沢山の穂木が得られますし
      少し早く花が咲くかもしれません。これからの季節は椿愛好家にとっては来年以降の椿の活動に

      大いに楽しみを与えてくれる大事な季節になると思います。
      

      


 @リンゴ椿のように大きな実

初黄の実―今年初めて種子が
        できました。。

太郎冠者の実―小さいのを含めて今年は
           3個見られました。

酸豆金剛院―対馬産
    小輪の可愛い花です。

これから出来る来年用の台木準備

    いよいよ8月も終わりですね。挿し木、接木の状態はいかがですか。失敗も
    あるかと思いますが、1本でも成功すれば、それがヒントになり来年は今年と同じ

    ように処理すればよいわけですのでがんばってください。さて、来年用の台木として
    
    . 椿の根が考えられます。 12月になりましたら根を切って水はけの良い砂地
       等に少し高めに植え込んで、3月になりましたら接木をしますと発根率も高く
       接木も殆どうまくいきます。写真@A小指程度の太さの根に接木をしました。
       2月に接木しまして今日掘り出しましたら細根もよく出ておりました。曲のある根がいいですね。

    . 種子の採取。 最も簡単に数多く入手出来ます。そろそろいいですね。何回も
                    述べさせていただきますが、ぜひ採取されて台木として使用ください。
                    考えられない曲と管理の簡単なことが勧める大きな理由です。
                    写真Bは今日採取しました都鳥、卜半、 岩根絞り、 太郎冠者、 リンゴ椿などです。
   
     枝の利用 。 枝が4〜5本出ている小指位の太さを切って(写真C
                          1. 根を接木する

                          .  種子接ぎをする
                    これから挿し木をしても大丈夫ですが、だんだんと日照不足も感じられますので
                    種子接ぎをされたらどうかと思います。これからの種子接ぎは初めてですが、8月に
                    何十本と種子接ぎをしております。今回は小指大(写真C)の枝を用いて種子接ぎ
                    を試すつもりです。これから普通の挿し木よりも種子接ぎのほうが確かではないかと
                    感じましたので。もうひとつ根を接いで見たいと思います。(約50本)

   これから出来ます来年用の台木の準備として色々考えられますが、100%確実な方法は
      @A根を利用する方法B種子の利用であると思います。Cは根を接ぐ方法は確かだと思いますが
      小指大の挿し木でこれから根が出るかは心配です。それよりは種子接ぎの方が確かかと思われますが?
      失敗するかもしれませんが試してお知らせいたします。これからまた忙しくなると思います。


@アザレアが接いであります

A2月に接木。よく根が出ていると
  思います。

B今日採取の種子。右はリンゴ椿
  種子です。大きい種子ですが中身は
  他の種子と同じ大きさです。

C沢山出ている枝を利用。来年この枝に
  4〜5本違う品種の椿を接ぐ予定です。
  胴接ぎで何本も接木するよりも枝が
  横に出ておりますので見栄えがするかも


久留米のカタログの中から

    昨日届きましたカタログの中で1つだけ紹介したい品種があります。
    その品種は数奇屋雲竜という品種です。

    侘助仲間の中で雲竜椿は珍しいのではないかと思いますが。
         (他にあるかもしれませんが)
 
数奇屋と名前が付く品種に三河数奇屋がありますが、この花色は農桃色
  淡桃色地に淡紅ぼかしが入る数奇屋とは区別がつきます。
  また三河数奇屋は別名吉良侘助とも呼ばれているようです。
  乙姫という品種はこの三河数奇屋に白斑が入った椿で、いい花ですね。

数奇屋雲竜

   淡桃色地に桃紅のぼかし、一重、 猪口咲き、 枝は屈曲する

   数奇屋(数奇屋侘助)はキキョウ咲きの上品な色合いの良い花ですね。

   この数奇屋雲竜も違った角度から見ますと面白みがあります。

   色々な花の中にこのような枝ぶりのしかも侘助仲間ですので私も1本

   求めたい品種としてご紹介いたします。


挿し木のその後→1ヶ月経過

    可能性があるか分らない試みをして1ヶ月経過しました。下の写真は全部1ヶ月
    経過しております。@とAの写真は接木して挿し木したものです。

    B〜Dは単に挿し木したものです。根が全くない状態ですが、1ヶ月経過しました。
    @とAの接ぎ穂は青々しています。後1ヶ月この状態が続きますと少し夢が叶うかも。

    B〜Dの写真は見える部分が脇芽の枝ですので細いですが
    地中に挿してある部分は小指から親指の太さです。他に色々試していますので

    根を接いだ太い枝の試みとともに楽しみでもあります。
    


@相当太い枝に接木して挿してあります。
  1ヶ月経過。根が出るとよいのですが。

A小指から親指の太さの枝に接いで
  挿してあります。1ヶ月経過。

B単に挿してあります。1ヶ月経過。

C単に挿してあります。1ヶ月経過。

D単に挿してあります。1ヶ月経過。
今日は根を接いでいない色々な太さの

挿し木です。勝負はこれからだと思います。

あと1ヶ月で結果が分ると思いますが。

太い枝が多いので今年根が出るか心配でも

あります。カルスだけで終わるかも。

相当太い枝は来年までかかるかもしれません。


久留米のカタログ→久留米つつじ生産組合より

     各地からカタログが届く季節になりましたね。今日は久留米のカタログが
     届きました。どのカタログも各地の優れた品種が掲載されております。

     特に表紙には今年の新花が掲載され、表紙をどのような花で飾るか
     が最も大事な事になるのではないでしょうか。私もカタログが届きますと

     表紙の花が何であるか最初に見ます。それほど生産業者や販売業者に
     とりましては表紙は人間の顔にあたりますので、大事なんですね。

今年の久留米のカタログです。品種の多さや、挿し木苗を主として

大変求めやすい価格です。今年の表紙には椿は5つの新花が掲載され

ています。玉富栄、 黄久魅、 数奇屋雲竜、プリンセス・ラベンダー、

悦牡丹です。それぞれ特色があり優れた品種であると思います。

このカタログの入手方法はネットか電話で申し込まれますと良いかと思います。 



種子の採取、施肥、接木等 

     昨年の種子を採取して鉢の中で石を置き曲を付けた状態(写真@)
     写真Aは手で5〜6本曲げて石を置いて曲をつけています。10日位
     で石をどかして、 さらに違う方向に向けて石を置いております。

     写真B額田姫の太い枝を切り、根と他の品種を4本接ぎました。
                 ( 陽の岬、 友の浦、 唐川、 讃岐岩根)
     写真Cは先日ご覧いただきました全く芽がない接ぎ穂から四君子の芽
     2本伸び始めました。左側の長く伸びた芽は細御前(五島)です。

  施肥について→真夏の暑い時期に肥料を施しますと根が痛んで枯れる原因にも
             なるので注意が必要であると言われております。その通りであると
             思います。でも私は8月の十日前後から早く芽を出したい品種に
             相当の肥料を与え整枝した枝や芽が全くない接ぎ穂から伸び始めてきました。
  
             置いた場所が良かったのでしょうか。半日陰の場所に置きましたので運が良かった
             のかも。先日もお話いたしましたが今なら大丈夫だと思います。少し心配でしたら

             少なめに与え半日陰の場所に置かれますと安全かと思います。私はせっかちですので
             無理をしたり、とんでもないことをする性格かもしれません。安全な方がいいかもしれませんね。

@Aの写真は曲を作るには面白いかも知れません。ミズゴケの中で2曲くらい付いており、
   さらに鉢に植えて2〜3曲つけております。しかしながら、根がどのように地中から曲がっているか

   分りません。接木しまして鉢に植えるまでか、揚げ接ぎするまでどのような曲になっているか分らないので
   かえって面白いかもしれません。 いよいよ種子を採取する時期になりました。出来るだけ多く採取して

   良い曲の台木を準備してください。色々な台木を目指しておりますが種子の台木はあっと言うような
   曲付きの台木になります。しかも、簡単に、大量に得られるのですから。楽しみな季節ですね。
     


@鉢のなかで曲を付ける

A手で曲げて石を置く

B額田姫の枝に根と4品種接ぐ

C施肥後の芽の伸び方


接木→太く変化のある枝に接木

    8月も残すところ1週間近くとなりました。まだ暑いですね。挿し木や接木の管理に
    忙しいです。特に接木の状態を見ながら葉水等の管理に注意しております。

    午前、午後、夕方の3回ポリ袋の中を見ながら接ぎ穂の状態や台木の枝の葉の
    状態を観察しております。特に1ヶ月間慎重に観察したいと思います。

    今日も2本太い曲のある枝を短く切って根と穂木を接ぎました。今日の根は3年生の
    挿し木苗の根です。太い枝ですので3年生の根ぐらいでちょうど合っているのでは

    ないかと感じました。さらに、深く根元ぎりぎりで接いでみました。

     @の写真→ (愛媛県)という品種の枝を切りました。接木して20年くらい経過しております。
              毎年剪定、整枝しておりますので変化している枝が沢山見られます。
              雅に3品種接木しました。(紫泉、 百合姫、 山娘
     Aの写真→ 雅に2本根接ぎをしました。根元ぎりぎりで接いであります。
              根そのものを接いだ方が良いか確かではありませんので
              枝の部分と根の部分の両方を接いで試しています。

    Bの写真→ 胡蝶侘助の枝です。腕の太さ以上の木です。
    Cの写真→ 胡蝶侘助に2本根を接いであります。

    Dの写真→ 胡蝶侘助に4品種接木しました。( 興福山、 夕照、 新世紀、 スーパー・スター
根を2本以上接ぎますと根と根の間が空いてしまいテープで完全に縛れませんのでローソクが役立ちます。


の枝

雅に2本根を接ぎました

胡蝶侘助の枝

2本3年生の挿し苗の根を接ぐ

胡蝶侘助に4品種接木する
今日で終わりにしようと思いながら毎日仕事の合間に

接木をしております。家にいる時間が長いので殆ど庭に出て

おります。とにかく、今年1本の枝に根や数種類の品種の

穂木を接木して成功したいと願っております。これが成功しますと

1年である程度の太さで各枝に数種類の品種を接木し、咲かせることが

可能にやり大変夢が膨らみます。それぞれの台木には花芽がついており、

接ぎ穂にも花芽を1つ付けて接木しております。


    


接木→庭のいらない木を切る前に
  
     庭に植えられた椿の木が大きくなり切ってしまうことがありますが
     その木を利用して簡単に数種類の花を咲かせてはいかがでしょうか。

       1.  ある程度の太さ(腕位までの)の木を地上から30cm〜50cmの高さで切る

       2. 春切った木(写真@とA)から6〜7本銅吹きの芽が伸びる

       3. この伸びた枝に数種類の接木をする

       4. 写真Bのように伸びた枝を切りそこに接木をします。

    @とAの写真の伸びた枝でしたら必ず100%成功すると思います。
      Bの写真の枝は3〜4年経っている枝に接木しましたので、上部は枝のある
      所まで枯れております。この枯れるのを防ぐには最上部にいつもご覧いただいて
      いますように2〜3本接木しますと枯れません

      9月にこの木に接木をする予定です。これから今年の新品種が出ますので
      この太い木に接ぎますと来年の7月には相当の数の穂木が得られると思います。

  生産業者は私が試しています相当太い挿し木の木から伸びました枝に接木をして接ぎ穂
     を1年で間に合わせているように聞いております。あるいは太い苗木を庭や大きな鉢に
     植えまして@やAのように切り、銅吹きした芽が伸びたところに珍しい品種を接いで
     驚くほどの早さで穂木を得て販売する苗木に育て上げるようです。

     皆様も邪魔になったり、切らなければならない木がありましたらこのような方法で接木を
     されて接ぎ穂をいち早く得られるようにしたり、鉢植え用に改作されたら楽しいでは
     ありませんか。是非試されてください。
   


@6〜7本枝がでております。

A左の木と同じ木です。

B各枝に10本くらいの接木をする

挿し木等→そろそろ根が出始めるのでは

   今日は挿し木の状態を見ました。1ヶ月〜1ヶ月半経過しています。
   7月の初旬の挿し木はそろそろ根が出始めるかもしれません、。

   60日を目安として根の出る時期を予想されると良いのではないかと思います。
     (私が教えていただいた先生は60日〜90日位で根が出るのではと話されていました)

   挿し木の仕方についてはどの本でも同じかと思いますので省かせていただきます。
   私は用土と湿度の関係を重要視しております。

    @の写真衣装箱の中に入れて挿し木をしています。1ヶ月半経過しています。
              箱の中の4箇所に穴を開けて5〜7cm以上の高さには絶対に水が
              溜まらないようにしてあります。ですからどんなに水をかけても水が
              多くなりません。湿度の関係の面で良い結果が出ていると思えますが。
                     (手前の左側の挿し木はアオキー新潟ー成長遅し)
    ABの写真→鉢に挿し木をしてポリ袋で覆う。1ヶ月経過。大事だと思うことは
              用土、湿度、ポリ袋の大きさ、 日を当てる時間ではないかと思います。
              両方の鉢ごとにそれぞれ40品種位挿してあります。
    
    Cの写真→ 高台寺と玉之浦の交配種。色々他の交配種も楽しみです。 
   

今年は800本近く挿し木をいたしました。葉は2枚で半分切って挿してあります。
   葉は切らない方が良いとの話も伺っております。また、葉は2枚以上でも全く挿し木に

   影響はないと思います。どのくらいの太さまで可能なのか試しております。
   ポリ袋での管理は蒸らし過ぎをしないようにしてください。私は状態を見て

   ポリ袋の上側を少し開けて調整しております。皆さんも是非がんばってください。


@ 衣装箱ー1ヶ月半経過

A鉢の中でー1ヶ月経過

B鉢の中でー1ヶ月経過
右側手前は台湾椿(葉が大きいです)

C 高台寺と玉之浦の交配種


接木の様子― その後

    接木も1ヶ月経過したり、数日しか経過していない苗もあり色々です。
    根のある台木(取り木、 実生)は殆ど心配はありません。BDの写真です。

    Dの取り木の台木は3〜5本の枝を生かしてそれぞれ接いであります。

  根のない枝だけの接木

        @の写真親指大の1本の枝に根と数種類の品種を接木
                 最初に接いだ台木は20日以上経過していますので
                 10月中旬頃確認して見たいと思います。
        Cの写真―少し細めで短く枝を切って接いであります。

        Eの写真―太く長く切った枝に根と穂木を接いであります。
                 短く切った枝とどちらが成功の確率が高いか試しております。
                 勿論根の数にも左右されますので、根の本数も色々接いで
                 試しております。
        Fの写真―1ヶ月経過しております。私の好きな白雪と島の娘、陽の岬等
                 接いであります。

   全ての接木にローソクを使用しております。特に用土と湿度に注意して管理しております。
      現在は毎日噴霧器でポリ袋内の湿度を保つように管理しています。

      これからは種子が沢山採取できますので種子接ぎに利用されてください。また、来年用の
      台木の準備に是非来週辺りから採取されてみてはどうでしょうか。私の2〜3の試みが

      成功しましたらすぐにお知らせいたします。限りなく楽しみな挑戦のように思えるのですが?


親指以上の太さの枝に根接ぎと枝接ぎ

A種子接ぎー 50本くらい

B実生台木ー 50本くらい

C小指〜親指大の枝に根接ぎと枝接ぎ

D取り木の台木に接木

E長く太い枝に根接ぎと枝接ぎ

F根接ぎと枝接ぎー 白雪と島の娘接木
普通の接木を含めて600本くらいの接木を

したのではないかと思います。取り木の台木

と実生の台木はほぼ成功したのでは。

太い枝に根と枝接ぎと、太い枝に接木して

挿しました苗は9月まで観察してみます。

1ヶ月を過ぎている太い枝の挿し木も青々と

しています。このまま順調であればいいのですが。


接木→枝と種子に接ぐ


    今日はデジカメがないために写真が撮れませんが、昨日と同様枝に根を接ぎました。
    また、近くに椿の種子を採取して今年の種子に種子接ぎをしました。

   枝に根を接ぐ時

        1.枝の太さに応じて根の太さや接ぐ本数を考慮しなくては?
                   枝が相当太く根が細すぎますとバランスを欠きますので
                   枝の長さや根の太さを考えて試しております。
        2.接ぐ根も2年生〜3年生位の挿し苗を準備されておいた方が便利かと思います。

        3.根を接がれるとき割り接ぎで少し深く差し込んだほうが安定するのでは。

        4.2週間ぐらいは水道水をサートかけておりましたが、現在は噴霧器で
          毎日かけております。
   今年の種子に接木

        1.種子に接木するために100個位種子を採取しました。普通の挿し木でも
          まだまだ根が出てきますが、7月に多く挿しましたので試しに種子に100

          本くらい接いで見ました。(接ぐと言うより種子に差し込むのですが)

        2.今種子接ぎをしますと9月下旬には発根するものと思われます。

        3.採取しました種子は全て真っ黒で種子接ぎに用いても心配ないと思われます。

   太い枝に根や他の品種を接ぐことや種子接ぎはこれから適期になるかと思われます。
      1年の中で色々試されることが多くあると思いますが、本当に椿の楽しみ方は1年中
      あるものですね。今試しております接木や挿し木が実を結んでくれると良いのですが。
      今日は専門家に電話で太い枝への根接ぎについてお聞きしましたが、経験がないとのことで
      確かなことは言えないが、可能性はあるのではと言っておられました。根から吸い上げる
      水の量と枝が必要とする水の量のバランスの問題ではないかと話されておりました。
      ですから太い枝の長さは短い方が良いのかも知れません。それだけ水分を必要としませんので。
      毎日枝を切っては根を接いでおります。良い結果が報告できれば良いのですが。


太い整枝した枝に接ぐ

    昨日と同様に朝食前に3本の太く短い枝に穂木と根を2本づつ接ぎました。
    今日は何年も間から剪定や整枝して少し曲があり短い枝(一子侘助と越の麗人)を

    利用しました。穂木は大山白、 紫泉、 ニライカナイを接ぎ紅色と白色の花を咲かせようと
    考えております。根が活着してくれればどんな太い枝でも1年であらゆる苗木が出来上がる

    可能性があると思います。根は勢いのある挿し木苗の根です。挿し木苗は2〜3年経過しますと
    接木の台木として利用出来ますので、今回はその逆で根を太い枝に接木しました。

    根が活着しましたら1年位経過すれば根を接木した辺りから発根しないか期待しております。
    根を接木しまして必ずローソクを垂らして水の浸入を防いでおります。ローソクの使用に

    より接木の成功率も高まったように感じます。接いでからサート水道水をかけて鉢に植えて
    います。植え込んでからも水道水を鉢にかけていますが接いだ部分への影響は全くありません。

    今日は腕から足位の太い鉢に植えられております台木に接木をする予定でしたが子どもが
    旅行でデジカメを持っていってしまったので写真が撮れません。帰ってきましてからご覧

    いただきます。この真夏に色々試して9月〜10月の結果がどうなっているか楽しみです。
    私のようなことをすでに完成されておられる方もあるかと思います。是非お教え願います。

    限られました、狭い庭で、温室もなく単に可能性もないことをしているように見られるかも
    知れませんが、私にとっては実に楽しみな試みです。誰もやらない、本にも書かれていない

    限りなくある単なる太い枝に1年で色々な花の咲く品種が1本の木に出来上がったら、なんと面白い
    ことではありませんか。挿し木の10年〜15年分の太さがたったの1年で。。。。。。。!


一子侘助ー 大山白と紫泉と根2本接ぐ

2本の根を接ぐー ローソクで水を防ぐ

越の麗人ー大山白とニライカナイと根
        2本接ぐ 

2本の根を接いだ様子ー 乾かさ
ないように水をかけてあります。


接木→穂木と根を接ぐ

    今日は朝食前に5本の接木をしました。 挿し木苗が沢山ありますので、その根を利用して
    各枝に2本づつ接木をし、 枝には違う種類の穂木を2本づつ接いでみました。
 
    @の写真→ 台木は胡蝶侘助ー 接ぎ穂は津黒、 出雲大社藪椿、 根を2本接木

    Aの写真→ 台木はこがねゆり― 接ぎ穂は出雲大社藪椿、 根を2本接木
    
    Bの写真→ 台木は青海白― 接ぎ穂は大社紫、 桜島黒髪、 根を2本接木

    Cの写真→ 台木はこがねゆり、 接ぎ穂は陽の岬、 根を2本接木

   昨日の枝に接いだ挿し木と今日の根と穂を接いだやり方で半分うまくいってくれれば
      大成功です。どれか1本でも成功すれば、今後やり方次第で全て成功する望みがあり

      ますので、第1歩として何としても1〜2本成功させたいと願っております。昨日は根を
      接いでない挿し木は相当太い枝をさしてあります。しかも1ヶ月近く経過しています。

      毎日状態を管理して楽しみにしております。皆様に報告できればいいのですが。
      失敗しても楽しみで試しておりますのであまりがっかりしませんが、台木のいらない

      接木という目標は必ず成し遂げたいと思います。可能性は高いと思いますが。皆様も
      試されてみてください。うまくいきましたら是非お教えください。


@親指大の胡蝶侘助

A小指大のこがねゆり

B親指大の青海白

C小指大のこがねゆり

接木、挿し木→色々ー その後の様子

    @の写真→ 6月下旬から7月にかけて接木しました実生の台木苗です。殆どの接木が
               芽を出し始めました。私の好きな一休の自然実生から生まれた五島の細御前です。

    Aの写真→ 取り木を外してすぐに接いだ苗です。約1ヶ月経過していると思います。8本くらい
                接いでおります。友の浦と白鳥の舞等です。まず全部大丈夫だと思います。
                台木より銅吹き芽が出てきています。花芽も付いております。

    Bの写真→取り木に接いだものです。やはり1ヶ月経過しております。何処にでも思うところに
               接木が可能です。白孔雀、 瀬戸千鳥、 白万台など接いであります。
 

   Cの写真ー これは今年私が目指しています相当太い枝に接木して挿し木をしましたものです。
                25日位経過していますが1本も接いだ穂木は枯れておりません。8本くらい接いでいます。
                9月から10月にかけて根が出るか楽しみです。他に枝だけや色々な太さの枝に接木して
                挿し木をしております。今のところ1枚の枝も落ちておりません。用土と湿度を相当考えました。
   
     Dの写真→ 先日ご覧いただいた写真ですが、小指から親指の枝を挿してあります。やはり25日位
                経過しております。この挿し木は接いでいません。見える枝は脇枝ですので細く見えるかも
                知れません。芽が伸び始めております。9月下旬までこのままの状態であれば成功する
                かもしれません。何回も試しておりますのでどれかが成功すればいいのですが。


@実生台木― 細御前

A取り木台― 友の浦と白鳥の舞

B取り木台―五島の椿

C挿し木の台木に友の浦と白孔雀など接木

D親指大の挿し木ー1ヶ月位経過
Cの接木してあります挿し木が成功しますと、台木がいらなく

なりますので、すごく工夫して試してあります。用土、 ポリ袋の大きさ、

枝の長さ、 葉の枚数、 水のかけ方、 日の当て方、 置き場所、

ポリ袋内の湿度など全て変えて管理しています。

半分でも成功しますと、来年からは台木は準備しません。

いくらでも1年で台木が作れますし、 接いで挿し木をすればいいのですから。


カタログ紹介→岡山のささい園より

     今年もささい園のカタログが届きました。表紙には大社紫、 古今殿、 月の伶人、 玄至宝、
     月待姫、 童女の小壷、 花物語の7品種が掲載されています。

     その中央に見られますのが玄至宝という品種で白〜極々淡桃、一重、極小輪の侘助椿です。
     今年の新品種であり、登録品種にもなっております。

     オリジナル品種にも良花が多く見られ、日本種、 外国種、 原種等数多くの品種が楽しめると
     思います。


今年のカタログ

定植されている畑
今年のカタログが数日前に届きました。毎年楽しみにしております。

表紙には7品種の花が紹介され、全体で532品種掲載されております。

写真も多く約170品種もの品種がご覧になれます。

さらに4500品種定植されております1万5千坪の畑も紹介されて、その

規模の大きさに驚かされております。ネットや電話にてカタログを

申し込まれますと良いかと思います。

玄至宝―侘助椿


種子の採取

ついに私の季節がやって来たという感じで喜んでいます。実は今日下の写真のように
椿の種子を今年初めて採取いたしました。ご覧のように種子はある程度はぜていて

種子は立派に熟しているようで真っ黒な色合いです。これならば蒔いても必ず芽が出て
来るのではないかと思います。昨年は8月の下旬かと思いましたが、かなり早く感じます。

私あるいは種子を利用する椿の愛好家にとってものすごく大事な素材です。今日採取しました
種子は台木としてよりも新花を期待するためのものです。台木としての種子の採取は明日から

様子を見にいって来たいと思います。近くに椿園や椿街道もあり種子の採取には恵まれた
地区に住んでおります。今年は是非皆様方にも採取していただき曲のある台木作りに

挑戦していただきたいと思います。趣味として楽しむために、種子や取り木や挿し木等を利用した
台木作りは欠かせないと思います。ほぼ挿し木、接木も終わりこれからは珍しい種子の採取と

台木作りのための種子を出来るだけ多く採取するつもりです。種子を利用した苗木作りに関しては
五島の岩永氏つばきの椿さんのブログに詳しく載っておりますので参考にされてください。

9月からも種子の採取と接木にがんばってください。

いびつな種子の方が珍しい花が咲くとの話も聞いております、試されてください。」


月光

都鳥

無音の雪

月光

都鳥

無音の雪


香り椿について― 新潟のカタログより

   年間を通じて最も人気があり求められる椿は侘助類と香り椿と言われております。
   これらの品種の特徴は
        1.花が小さく、花芽が多い
        2.小さな鉢で育てやすい
        3.香りがする
        4.可愛らしさがある

   どの点が最も日本人の心を惹きつけるかは分りませんが、私はミニで可愛らしさ
   ではないかと思います。以前お話いたしましたが、侘助でないのにーーー侘助と

   名前がついている椿が数種類ありますが、これらは侘助と名前をつけますと買いたい
   あるいは買ってみようかという愛好家の心理を上手く捉えた命名であるかと思われます。

   さて、椿華園様のカタログに載っています香り椿は35品種あります。そのなかで新発売は
   箱根の香です。そのほかに伊豆の香、五十鈴川港シリーズが掲載されております。

   越の香、五十鈴川はよく香るらしく、また袖の香は高貴な香りありとかかれております。
   この袖の香はある薬品会社の化粧品に用いられた話を記憶しておりますが?

   私は庭に衣通姫、 額田姫、 浅香姫、 みやす姫、 香妃、 十里香、 春風、 古都の香
   湖衣姫、 袖の香 、 南風、 鉢に 彩香、 越の香、 匂い吹雪、 ポップコーン等を植えています。

   十里香は名前からしてものすごい香りかと思い求めましたが、それほどでもない感じがします。
   新発売の箱根の香は香りが世界一と書かれています。果たしてどのくらいか。。。。?

   →匂い椿の場合、香りが最も強く感じられるのは咲いた数日後のような感じがします。

       赤字は私の好きな香り椿です。

       ついでにネイミングですが、上記の品種で箱根の香伊豆の香等全国的に名前の知られた
       地域の名前が付けられております。歴史的にも文学上でも誰もが知っていて、ああ、あれか
 
       と分る名前がいいですね。名前である品種がヒットするか、しないか生産業者の売り上げにも影響が
       あるようです。あまり凝らずに簡単で、あることを連想し、心に響く名前がいいですね。

       私はヒット歌謡集歴史上の読み物を時々読んで、ノートに書き留めております。
       最も難しいことは他に同じ名前がないか調べることです。何千種類もあるのですから。


接木の芽が落ちてしまったとき

    以前接木の芽が落ちてしまったときダメだと思わないで少し我慢してみたら
    どうですかと述べました。私は8月に入りABの写真のように鉢に油粕

    の固形肥料を与えました。そうしましたら@の写真のように全くダメだと思っていました
    接ぎ穂から2本芽が伸びてきました。頂芽ではなく全く芽がない葉の脇からです。

    2月に接いで何らかの原因で芽が取れてしまいました。8月でしたが、近くの大学の
    先生のお宅で肥料をしてあり芽を大きく伸ばしておりましたので、すぐ試しました。

    Aの苗木も約5ヶ月間芽を伸ばしませんでしたが最近肥料を施して芽が伸びてきました。
    椿の専門家に今日電話でお聞きしましたが8月の20日以降に肥料を与えると言うことでした。

    管理と言うものはその症状に合わせて手当てをする必要があると痛感しました。
    また、接木されますとき台木の枝を短くしてその上や周辺に

    接木されると成功率が高くなるのではとお話ししますが、葉や枝の脇には成長ホルモンが
    蓄積されているのではないでしょうか。接木された下にある枝や銅吹き芽はそれほど気にしなくても

    よく、長くなる場合には短く切っておけば接木の成長にそれ程影響を与えるものではないかと
    思われます。太い台木の場合には銅吹き芽や短い枝はかえって台木の成長にプラスに

    なるのではと最近思っております。まだまだ色々新しい発見がありそうですね。
     


@五島の四君子

A珊瑚礁

B肥料を多く与えています


取り木―是非試して下さい 

      数回取り木とその接木について書きましたが、こんなにも便利で台木として
      役に立つ方法は少ないのではないかと思います。今日は親指以上から小指

      位の太さの取り木を外して台木にしました。突然50品種以上の接ぎ穂が届いた
      ために急いで台木として利用しました。取り木をする時

           1.枝が3〜5本出ている下辺りに取り木をかける
          2.1本の木で何本も取れるように数箇所に取り木をかける
          3.3〜5本出ている下辺りと各枝をまとめて全ての枝に取り木をかける
          4.1年〜2年そのまま切り離さないで必要な時使用する。

      @とC等は太い部分で2本に分離して利用しても良いとおもいます。私は
      5本ほど同じ部分から枝を全て切り離して接木しております。今日はAのように

      10本程接木しました。Cのように1本のそれぞれの枝に全部違った穂木を
      接いであります。全部で45本の穂木を接ぎました。(写真D)

      胴接ぎではなく各枝に接いでいますので初めての人でも普通の接木と同じように
      簡単に接げると思います。今まで取り木を利用した接木はあまりしませんでしたが

      こんなに便利で簡単で1本の木に何本も接げるとは。。。。。。!
      台木として色々考えておりますが取り木の台木は絶対必要なものになるでしょう。


@相当の太さ

A10本切り離しました

B根のすごさに驚きます

C胴接ぎもしています

D接木終了
台木をいかに確保するかが大きな私の課題です。
 
昨年小指大の挿し木が成功しておりますので、今年はさらに太い

枝を色々工夫しながら試しております。現在20日以上経過しておりますが

葉も殆ど落ちないで、そのうちの何本かは接木をして挿しております。挿し木だけで

根が出るわけですので接いで管理状態がよければ来年から台木はいらなくなるのでは

と期待しております。接木して挿せばいいわけですから。あながち不可能なことではない

と思いますが。果たして私の夢は。。。。。。。。。?



新花紹介− 新潟のカタログより

      今日も新潟の新花をご覧下さい。亀太郎絞おけさ囃子の2品種です。
      亀太郎は雪椿の雪小国によく似ておりますね。ふくよかな花で色合いも

      いやみがなく清潔感があります。また、絞おけさ囃子も雲状斑が綺麗で
      華々しいですね。いくつかの椿の間にこのような花がありますと他の

      花も引き立つのでは。小輪の花や友香椿の中にこのような花があっても
      全体を華やかにするのでは。洋種椿と違い葉がそれほど大きくなく

      栽培も普通の椿と同じでないかと思いますが。

亀太郎

    極淡桃色、 八重、 牡丹咲き、 中輪

    解説には何も書かれていませんが、雪椿に非常に似ています。

    おそらく日本海に面した地域の品種かと思います。
絞おけさ囃子

    赤色、 雲状斑、 八重、 大輪

    岩根絞りに非常に似ていますね。これだけ綺麗に出ますと
  
    見ごたえがあると思います。おそらく岩根絞りとの交配種か

    岩根絞りの実生花ではないかと思えますが。

新花紹介− 新潟のカタログより

    今日は昨日ご紹介しました新潟のカタログより新発売の品種を
    取り上げて述べてみたいと思います。金花茶も沢山ありますね。

    原種の色合いは見事だと思います。また、孔雀椿もいいですね。
    これから新花作りの品種として大変興味があります。玉之浦も

    交配された品種がある程度出ましたし、孔雀椿はまだまだこれから
    有望な交配種として楽しみではありませんか。交配してみませんか。
   

昆明八重金花茶

   昆明の金花茶の実生、 八重咲き、 中輪
  
   原種の八重咲きで、しかも実生花だそうです。金花茶というと

   栽培上の難しさがあるような(私だけかも)感じがいたしますがどうでしょうか。

   実生苗ということですので、今までよりは寒さに強いと思いますが。花色もよく、交配種

   としても希望が持てそうです。本当に黄の色が濃いですね。
三橋孔雀

     濃赤色、八重、 細長弁、 極大輪

     おそらく孔雀椿と何かが交配した品種だと思いますが。

     極大輪ということですので外国種かも知れませんね。白斑が入っているかと思いましたが、

     説明では濃赤色との説明ですので、おそらく光の関係ではないかと思います。

     花弁の上部は赤色ですし、これだけ白斑が入っていれば説明されるはずですね。


新潟よりカタログ届く


   新潟の椿華園様より今年のカタログが届きました。昨年と同様写真が多く、140品種
   写真が載せられております。表紙には5品種の椿が見られます。それぞれ特色のある

   椿です。表紙の椿

        1. 昆明八重金花茶- 昆明の金花茶の実生、八重咲き
       2. 
珊瑚礁― 紫を含む赤、 鮮明な白覆輪、一重、中輪
       3. 
アザレアツバキ―淡ももいろ、底紅、一重小輪、 7月より咲く
       4. 
寒月―淡桃色、一重筒咲き、極小輪、月見車実生
       5. 
那須梵天―紅桃色、八重咲き、中輪(那須)辻野氏発表 


   昆明八重金花茶は実生による八重咲きの新花です。アザレアツバキは私のところでは
   7月から咲いていますが椿仲間の人の話によりますと6月から咲きだしたとの知らせを

   受けております。いずれにしましても、交配種として最も楽しみな品種ではありませんか。
   那須梵天は紅桃色の八重咲きで、今まで梵天ツバキとして梵天白が長い間販売されて

   おりましたが新しい椿として興味のある品種の出現ではないかと思います。珊瑚礁は昨年
   見ましたが、鮮明な細白覆輪がいいですね。白覆輪とか白斑はなかなか難しく毎年同じ

   ように出にくいと思いますので、細覆輪の場合のほうが色合いが安定していて良い感じを
   与えてくれるように感じますが。大和なでしこもそう感じます。

   洋種椿も100品種以上掲載されております。家にいながらこれだけの品種を写真入りで
   楽しめることは大変うれしく思います。今週から来週にかけて新潟からこのカタログが届けられると

   思います。また、インターネットや電話で申し込みをされると無料で送ってくれると思います。
   私はたまたま電話で問い合わせをしましたら少し早めに送っていただきました。

   これから各地のカタログを出来るだけご覧いただけるように掲載したいと思います。

上記の5品種以外に11品種新発売として新花が載せられております。

今年で第35号になりますが、このカタログの特徴は写真の多さでしょう。

写真入りの方が分りやすいですね。この写真の色合いは全く加工されていないと

感じられます。と言いますのはアザレアの色合いが少し薄く見栄えが良くないと

思いますが、おそらく接木されてその年に咲いたのか、まだ1〜2年の木に咲いた

ものとおもわれます。私のところではもっと赤く良い色合いです。でもそのままの写真

を載せていただいた方が私たちにはいいですね。ぜひ色々なカタログを楽しんでください。


昨日の取り木に接木

   昨日の取り木の台木に20本の穂木を接ぎました。各地のあまり接いでいない品種を
   主に接ぎました。同じ品種をあちこちに接いであります。枯れたり、沢山穂木が必要に

   なることがあるかもしれないからです。このような接木は面白みがありませんが、品種を
   保存し、接ぎ穂の確保や植木にするにはいいかもしれません。また、単に新花を人に

   見てもらう展覧会用にはいいかもしれません。とにかく、急に接ぎ穂が手に入って接木を
   するには1年中便利な台木です。1年中切り離さずに、必要なときだけ切り取って接木が

   できますので。接木後Bのように鉢に植えて水道水をかけ、ポリ袋をかけて終了です。
   ローソクで接ぎ目をふさいでいますので水をかけても問題はないようです。


@10本接ぎ木

A上部はローソクが垂らしてあります

B鉢に植えて水道水をかける。

台木の裏側にも胴接ぎしています。
これだけの根が出ておりますので、この真夏の時期に

揚げ接ぎと同じように木から切り離して接木しても全く

問題がないように思えます。とにかくどのくらい根がでて

いるか分らないほどの多さです。普通の台木では

この時期に揚げ接ぎは失敗の可能性がありますので

私は殆どやりません。


取り木― 台木としての役割

   今日は数少ない品種の接木をするために少し太い取り木を外しました。  
   写真の取り木の根を見てください。どのくらいねがあるか分りません

   しかも、1本の木から引き裂いて4本にしました。Cの写真で白く引き裂かれた
   部分がご覧出来ますか。枝が2〜3本出ているところに取り木をかけますと、

   このように3〜4本の台木として利用できます。取り木の良い点は

          . 台木として利用出来る。

          . 比較的成功率が高い。(根の状態も良い)

          . 1本の木に何本もかけられる。

          4. 1〜2年でも取り木をかけたままで大丈夫です。

          . 接木したいときいつでも切り取って利用出来る。

   これらの利点を応用すれば
          .素晴らしい品種を少し大きくして簡単に盆栽用にできる。

          .さらに、 太い木の1m位の高さでこれはと思う品種を接木
            して2〜3年後くらいには、ある程度の取り木が出来、その後も
            毎年その木から根張りの良い苗木が得られると思います。

   →下の写真の木は曲がなく面白みはありません。単に接ぎ台として利用します。
        でも、台木のないときは1年中いつでも接木したいとき、取り外し利用出来ます
        しかもこの1本から4本に切り離し、さらに20本〜25本の接木が出来ますので
        どんなときにも接ぎ穂が来ても心配する必要がありません。

        明日はこの台木にエレナ・カスケードやアザレアを接木して早く大きくして
        交配してみたいと思います。アザレアは比較的花が早く咲き種子も得られる
        ようです。知り合いの方はアザレアの種子を蒔いて芽が伸びているそうです。
        アザレアは限りない夢と可能性を与えてくれる品種ですね。

 


@親指大

A 親指大         

C1本の木から4本に分離


挿し木から植え替えと施肥

   挿し木から60日くらい経過しますと殆ど発根すると思います。7月に挿し木しますと
   9月の上旬には発根しているでしょう。その後の管理ですが、私が教えていただきました

   生産業者は
           1. 7月に挿し木

           2. 10月の中旬までに植え替え

           3. その1ヵ月後に薄い施肥

           4. 翌年の2月からは普通の管理に戻ります

    生産業者は2年生、 3年生の挿し木苗を販売するわけですので、私たちが本等で解説
    されているよりも早めの植え替えをしているようです。

    施肥に関してですが鉢植えの場合はなるべく9月からにして、真夏の暑い時期には
    施肥を避けるのが一般的ですね。ただし生産者によっては8月の下旬から施肥される

    事もあるようです。8月下旬でも9月からでもそれほど違わないですね。それから、私が
    芽を早く伸ばすために新梢の上部を切って肥料を施すと芽の伸びが良いとお話いたしました。

    この時期に肥料を施すのを心配されるかと思いますが、芽を切った後は薄く施肥してください。
    それほど心配はないようです。私も私の兄も上手くいっております。あくまでもバランスの問題

    だと思います。せっかく求めた高価な苗ですので慎重な扱いになるかと思います。他の沢山
    あります苗で試しながら時期、時期の管理の仕方をお互いに確認できるといいですね。

    最後に一般的には7月に挿し木されました苗の植え替えは翌年の3月か7月が多いのでは
    ないかと思います。温室がある方の管理は多少異なると思います。

    

貴重な(珍しい)椿の今出来る増やし方と挿し木等

   昨日お話いたしましたが@のように新梢が伸びて貴重な品種でしたらそのまま
   にしておいて来年接木してもよいのですが、もったいないです。今年花芽が

   ついていなければ基部より2芽くらい残してその上の芽は接木したらと
   思います。2つ良いことがありますね。
              1.貴重な椿がたったの1年で多く増える。
              2.下枝が伸びることにより、樹姿が良くなる。
         芽を多く残しておいてもあまりプラスはないと思います。
           来年用の接ぎ穂にとっておくことも考えられますが
           切り取っても夏芽、秋芽と伸びますので心配はないと思います。
   次に挿し木ですがAの挿し木は小指から親指大の太さです。そんなに太く見えないと
   思うかもしれません。BCを見てください。昨年と今年私が試しました挿し木は8割が
   
   写真のように基部より5cm位まで太く、その上の枝は脇枝を生かしております。
   ですから、Aの基部は小指大から親指大です。頂芽が動き出しております。

   8月15日までこのままの状態でしたら100%成功したと感じられます。基部の部分は
   1日中40%の日を当てております。また、 太い挿し木に接木をしたり、枝の長さ、葉の枚数、

 、 用土も色々試しています。今年の私の関心事は1年であらゆる挿し木苗を作り出すことです。
   昨年ボールペン大の太さの挿し木はうまくいきましたので、挿し木苗の大量生産は手の届く

   所にあるのではないかと思います。8月10日まで挿し木の挑戦を続けてみるつもりです。
   単に枝を切って挿すだけで親指大の台木が1年で出来ましたら夢のようですね。


@玉ありあけ

A挿し木15日経過−芽が動き出しています

B昨年の挿し木−ボールペンの太さ

C左の根の部分


接ぎ穂の確保秋接ぎのために 


    数日前にお話しましたが接木しました苗で、まだ枝が出ずに今年伸びた新梢を基部の2芽だけ残して
    切り取りますと、写真のように芽が伸びてきます。さらに肥料を施しますと夏芽、秋芽と

    伸びてきます。写真の苗は新潟の珊瑚礁(玉之浦との交配種)ですが、今年芽が出ずに
    増やすことは出来ないとツバキ仲間が言っていました。でも写真のように新梢に3芽〜5芽

    位ありましたら2〜3芽残して切り取ってください。10日位で芽が早く伸びだします。
    肥料を施せばさらに伸びると思います。9月〜10月には伸びた枝の芽を用いて

    接ぐ楽しみが増えると思います。 樹姿を整えるためにもいいかもしれません。


珊瑚礁(新潟)
切り取って10日経過しました。

このまま9月下旬まで待てば接ぎ穂として

利用出来ると思います。この1週間で30本

位切り取りました。少し太い台木に接木

してありますので秋の接木が楽しみです。

接木その後1ヶ月経過

    6月の下旬から色々接木して1ヶ月経過しました。だいたい結果が分ります。
    台木として

            1。 挿し木苗(2〜3年生苗)
            2。 実生苗 (1〜2年生苗)
            3。 取り木苗(今年の春と夏に外した苗)
            4。 根(昨年の12月に準備した山取り)
    
    今回の接木(写真)は取り木の相当太い台木です。10本全部各枝に接ぎ成功したようです。

            1. 取り木を外して1ヶ月鉢に植えておきました。
                            (半年前位が良いかと思います)
            2. いつもお話いたしますが、所々に台木の枝を短く切って残す。

            3. その台木の枝の上部や周辺に接木をする。
                             ( 枝がないところでも全く問題はありません)
            4. 写真でお分かりのように接ぎ穂全体をテープで巻きません。

            5. 接いですぐに葉水をします。さらに時々状態を見て葉水をしています。

            6. 支柱を立てます。
 
            7. ポリ袋をかけます。

      1ヶ月経過しまして1枚の葉も落ちておりません。さらに芽が青々として
         今にも伸び出しそうです。私の感じでは1ヶ月経過してこの状態ですと

         成功したと思います。枝の場所に関係なく枝が欲しいところに接げます。
         親指の倍以上の太さですので10種類花が咲きましたら見ごたえがあるのでは。

         何が一番大事なことかと聞かれますが、みなそれぞれ大事だと思いますが、
         台木の勢いと管理(置く場所明るくある程度こぼれ日の当たる場所)
         ポリ袋の大きさと湿度の関係ではないでしょうか。

         私みたいに1鉢に何本も台木が植えてあったり、取り木の台木であちこちに枝が出ている
         場合はポリ袋の水滴に十分気をつけてください。知らぬ間に水滴が新芽や葉の上に

         落ちますと芽や葉が黒くなり、失敗します。このような場合は支柱を3〜4本立てて接ぎ穂
         の芽や葉に水滴が絶対落ちないようにしてください。このような接木に慣れてきますと

         1本の台木に何十本と接木が簡単に出来ます。さて、椿のカタログがそろそろ送られて
         来るかと思います。もしぜひ求めたい品種がありましたらすぐに求めてください。

         9月中に送られてきますと、その苗の芽を利用してすぐに接木しますと来年の春には
         何本かすぐに増えていることでしょう。挿し木苗でも十分です。1〜2芽あればよいのですから。

         極端なことを言いますと、挿し木苗の芽を全部接木して求めた苗を処分しても良いのでは。
         少し心配でしたら、挿し木苗に1芽だけ残してあとの芽を全部接いでおきますと求めた苗も

         接いだ苗も両方育てられます。しかし少し太い台木に接木しますと来年には今年求められた
         苗の何倍かの勢いで成長すると思われます。そして7月にはその接ぎ穂からさらに何倍もの

         接ぎ穂が得られると思います。試されてみてください。私は色々教わりましたが、全て自分なりの
         方法で挿し木や接木をしております。基本は大事にしながら、あとは自分流です。

         本に書かれていることを基礎知識として、後の6〜7割は応用だと考えております。
         何故ならば、職人や達人の技や、企業秘密というものは絶対にもらすことないと考えているからです。

         もし本に全ての技術や極意が書かれますと簡単に栽培され販売する必要がなくなってしまうのでは。
         私が今始めました太い台木の挿し木に関しましても、簡単に紹介されていますが、 挿し穂の長さや

         管理方法の徹底、 時期的な問題、 どのようにしてやれば確実性があるかと言う細かなことに関しては
         殆ど書かれていません。この太い台木作りが誰でも簡単に自分のものになれば種子苗の利用と同時に

         椿の愛好家や趣味家にとって新たなる段階に入るものと思われます。
    


友の浦

友の浦

友の浦、 細御前、 玉ありあけ

左の枝の台木の半分です


椿の整枝等

   昨年や今年接いだ芽が伸びてヒョロヒョロしたり、下枝がなくなり上え、上えと
   伸びてしまいがちです。そこで昨年接いだ苗の主幹の枝を切りなるべくその

   下にある芽を伸ばして全体的にバランスのとれた枝ぶりにしたいと思います。

          @ なるべく下にある2芽残して切る。
   
            A 夏芽、 秋芽が伸びてくる。

            B 出来るだけ間延びしないように、下枝を大事にする。

            C 切った枝のすぐ下の芽がすぐに伸びてくると思います。

    次に接木して芽が伸びてきたのにその芽が折れたり、虫に食われたり(B)
    しましたら、
        @ダメだと思ってすぐに切らない。

          Aこのくらいの芽(写真B)ならば必ず新しく芽が伸びてくると思います。

          B 特に頂芽を接いだ場合はその芽がなくなっても脇から芽が出るのでは。

   盆栽などでは下枝とか、下葉が大事になるのでは。これは普通の盆栽等も同じだと思います。
   さて、この時期は害虫(チャドクガ、 チャハマキ等)に注意されてください。地域によっては

   コガネムシにも注意されてください。椿やその他の葉を食べられてしまいます。まだまだ
   挿し木や接木の時期ですね。毎日2〜3本でも接いだり、挿したりして楽しんでみましょう。

   今日は接木や、沖縄の果物を植えたりして家族と過ごしました。

          


@黄の旋律

Aコーネリアン

B新芽がなくなる( 夕照 )

ドラゴン・フルーツ−庭に植える

沖縄の果物− 苗が届く
 
    今日沖縄よりパッション・フルーツとドラゴンフルーツの苗が届きました。そのために
    椿の接木や挿し木等は何もしませんでした。ドラゴン・フルーツは10本くらいありましたので

    少し手間がかかりました。沖縄の人の話によりますと路地栽培でも全く問題がないとの
    ことでした。鉢と庭に植えて育てようと考えております。パッション・フルーツは種を蒔いても

    2〜3週間で芽がでるとのことでした。椿以外に新たな挑戦です。果物ですので楽しみです。
    冬の管理には少し苦労するかもしれません。

昨日の太い枝の挿し木ですが大学の先生の話では、 購入された太い台木の苗はおそらく
   根のない太い台木に接木されて挿し木をされたか、 挿し木をされてその後に接木をされたか

   どちらかではないかと話されておりました。なぜかといいますと、台木の太さに比べてあまりにも
   鉢が小さすぎるとのことでした。おそらく、福岡で先生のお父さんが試されていました接木の

   方法で接がれたのではないかと話されていました。今、花芽が付いておりますので、鉢から
   引き抜くことは出来ませんので、咲き終わってから根を見て確認したいとのことです。

   いずれにしましても、 相当太い枝の挿し木が先生の庭と福岡の土地で成功し、椿の本でも
   書かれておりますのでぜひ試されてください。大学の先生の方法は鉢に挿してポリ袋で管理
 
   する方法と、庭に直接挿す2つの方法です。10本中8本が成功しております。昨日お話しました
   ように5分の4程地中に挿しこんでおります
   
   

   


ドラゴン・フルーツ

パッション・フルーツ

イエロー・パッション・フルーツ

ドラゴン・フルーツ


挿し木→自信湧く

   今日は以前お話したことがあるかと思いますが、近くの大学の先生宅にお邪魔して
   挿し木をみせていただきました。驚いたことには親指の2倍以上の挿し木がしてあり

   10本くらい挿してありました。2本くらいは枯れていましたが、その他は芽が伸びて
   手で触っても抜けませんでした。そのうちの1本は友の浦が接いであり(4月28日接木)

   生き生きとしておりました。その先生はお父さんが福岡県で椿を趣味にしており、
   山で接いでいたそうです。さらに、太い枝の挿し木をするときは

         @ 少し長めに枝を切り

         A 5分の4くらい地中に挿す

         B 葉は3〜4枚残し、 芽のついた細枝を1〜2本つけ

         C 毎日午前中と夕方水をかけていたそうです
               (何日くらいかは覚えていないそうです)

   そのお話を聞きすぐに下の写真のように小指から親指の2倍くらいの枝に接木をして
   鹿沼土、桐生砂を主体として混合用土で挿してみました。

おそらく地中に挿す長さ芽の付いた細枝か接ぎ穂がポイントではないかと思います。
   また、15日〜20日位水道水で水をかけることも大事なことではないかと思います。

   前回の挿し木と今回の挿し木でどのような結果になるか皆様方に良いお知らせが出来れば
   よいのですが。



相当太いです

5〜6本接いであります

20本くらい挿しました

全部接いで挿しました


沖縄の果物と椿の樹姿等

   数日前テレビで沖縄の果物北海道で生産されているというニュースを知り
   ビックリしました。勿論温室だと思います。私の家にも数日前に沖縄から

   下の果物が届きました。ドラゴン・フルーツパッション・フルーツです。
   早速色々調べまして今日種を蒔いて大きくしようと考えました。ドラゴン・フルーツ

   はサボテンだそうです。色も3種類位あるようです。パッション・フルーツはツル性
   で甘み、酸味、香りがあり、原産地は南米ブラジルとのことです。食べてみましたが

   私はすっかり気にいりました。2〜3年後に我が家の庭に南国の香りが漂うことと
   願っています。さて、椿の樹姿ですがBの写真のように枝垂れるように作りました。

   梅の枝垂れ性の花と同じように、豪華な感じの雰囲気が味わえるのではないでしょうか。
   3品種接いであり全て枝垂れにしてあります。花が咲いたときは見事かも?

   取り木の接木も20日過ぎました。全部で5本位接ぎましたが、私の好きな品種が殆ど
   うまくいったようです。最近やっと思うところに接木が出来るようになりました。

   7月も最後の週になりました。出来れば、今週接木を終え、9月以後に再び接木されると
   いいですね。勿論8月でも良いと思います。9月〜10月は本当に接木に適しております。

   8月ですと今年新芽が伸びるか多少微妙なところがあるのではないかと感じられますので。



ドラゴン・フルーツ

パッション・フルーツ

B枝垂れ作り(3品種)

取り木の台木に接木(成功では?)


沖縄の椿

    現在数千種類と言われています椿ですが、沖縄の椿もいいですね。
    私の家で咲いた沖縄の椿は琉球白妙、 ウミナイビ、 沖縄ヒメサザンカ

    の3品種ですがそれぞれきれいな花です。琉球白妙は白の千重咲き、
    うみないびは濃紅色、盃状咲きで石垣島のホウザン椿の選抜種とのこと。

    本等にはその他に3〜4品種載っておりますが比較的少ないようです。
    私の家では上記3品種以外に首里オトメ、 今帰仁白、 国頭白、 琉球の香

    等を育てております。おそらく沖縄では生産者や販売業者が少ないために
    全国に知られていないのではないかと思います。

    椿の愛好家や趣味家もおおく活動されているようです。沖縄の椿はこれから
    おおいに期待でき、 沖縄の時代が必ず来るものと信じて応援したいと思います。


接木→ 日に当てること― 根接ぎ

   接木したり、挿し木をして殆ど日に当てないとうまく育たないと思いますが。
   バランスの問題だと思います。うまく光を取り入れながら湿度を保つと必ず

   成功するのでは。接木や挿し木では技術が優れているとかの問題ではなく
   ほぼ100%管理の問題だとかんがえます。ナイフとか、テープとか台木の

   良さ悪さ等は殆ど考えなくともよいと思います。以前お話いたしましたが、
   私は種子苗に接ぐ時は100円ショップの100円のカッターで何百本ついでいます。

   勿論10000円以上のナイフや彫刻等7〜8本揃えていますが、穂木が太くなければ
   カッターで十分です。大事なことは接ぎ目に水が入らず、活着するための温度(光)と

   湿度をいかに保つかではないでしょうか。@とDは春の接木ですが1週間前に日に当てましたら
   芽が伸びてきました。殆ど日に当てずに台の下に置いてありました。A〜Cは1本の太い根を

   短く切って分けて接いだものです。根接ぎは殆ど失敗がないように思います。根は色々な角度に
   曲がっておりますので値上がりの状態で接木しますとおもしろいですね。チャンスがありましたら
  
   12月〜2月位の時期に曲のある根だけ取り、地中に埋めておき、3月頃接木されてください。
   細根が何もなくとも自然に接いだ後出てきます。10cm、20cm、30cm位に切ってください。
   この場合曲がないと全く面白くありませんね。砂等の水はけの良い地中に埋めて保管してください。

   このように1年を振り返りますと、 接木をするための準備や何かでほぼ1年中楽しみがありますね。
   7月も下旬になりました。挿し木、接木がんばってください
   



@2〜3日前に伸びてきました

A ナイト・ライダー

B 春節

C黄の旋律

D久賀白
日に当てることは大事ですね。

春の接木ですので、萎れることは全くありません。

日に当てて、3〜4日で芽が伸び始めました。
上のA〜Cは同じ根を分けて接木しました。

台木がないときには便利な方法です。

しかも台木になる根元もある程度太いので

成長が挿し木よりも早いと思われます。

小さな100円鉢に植えてありますので

多少は成長が遅れていると思います。


  挿し木→小指〜親指位の太さの試み

     この夏は挿し木を中心に色々試しております。
     5〜10本位試してみませんか?私が試している方法です。
      枝の長さは    →     @ 10cm
                     A 20cm
                     B 30cm
                         (50cm位の長さで直接地中に挿している地区もあるようです)
     挿す長さは →     それぞれ7cm、 15cm、 24cm位

      残す葉の枚数は→     それぞれ2〜3枚

      用土は           鹿沼土、 赤玉土の混ぜたもの (それぞれの地方の砂等
                         
      置く場所は         日の当たる場所で6O%くらいの遮光率

      水のかけ方は       最初の15日間は 午前−午後各1回
                         その後は午前1回(様子を見ながら午後軽く)

      ポリ袋で管理される時は毎日水をかける必要はないと思います。ただし
         挿す土を完全に洗い流してから挿してください。
         小指位の太さでも確実に成功しますと来年の今頃には台木として使用できます。
         成功しますと、少し太い曲のある素晴らしい品種の苗木がすぐに出来てしまうと
         思います。色々考えますと楽しみです。自分なりに工夫しまして試してください。

接木色々

   この夏には相当の接木をしました。毎日剪定して全部捨てるのもどうかと思い
   つい接木をしております。
    @の写真→  今年の揚げ接ぎ― 種子苗で用土は鹿沼土、赤玉土、 蝦夷砂、冨士砂
                   保水性と水はけの良い用土と支柱が大事
    Aの写真→  ボールペン大の挿し木苗に接木
              このくらいの太さの接木で鉢に植えてあれば100%成功します。
              (友の浦湊晨侘助を接木) 
    Bの写真→  取り木に接木(2月に切り離し1ヶ月間鉢に植えて接木する)
                 (桃ヤブ(愛媛)、 津川絞り等5品種接木
    Cの写真→  取り木に接木(2月に切り離し1ヶ月間鉢に植えて接木する)
                 ( 吉木の秋、 白孔雀、 青海小紫、 奈留侘芯、 浅茅白等 )
    Dの写真→  実生2年生の台木に接木
              高さ10cm位のところで接木、 少し模様木みたいにしたいと思います。
                 ( 夢の古里、 浅茅白、 珊瑚礁、 宝川等)  
    E〜Gの写真→ 昨年の根接ぎ― 100円ショップの100円の鉢に植える
                小さい鉢ながら順調に成長しております。いくつかの品種はこんなに
                小さくとも花芽を持っているようです。細御前晴れ着は五島の素晴らしい
                品種ですので咲くのが楽しみです。白孔雀もいいですね。
  → 毎日色々な台木に数百本接いでいます。根接ぎ、 緑枝接ぎ、v挿し木と
       毎日いたずらをしております。種子接ぎもしました。今年は太い台木作りに焦点を絞っております。

       色々な試みで1年で小指から親指位の太さの台木作りを成し遂げたいと思案中です。
       色々な方たちから各地の挿しかたを伺っております。全て試みながら良い結果を望んでおります。

    挿し木、 接木がうまくいったかどうかの判断は15日〜20日くらいで分るのではないかと思います。
       葉が青々としていれば大丈夫でないでしょうか。その後の管理にもよりますが。


@今年揚げ接ぎ(25本)

Aボールペン大の台木(15日目)

B春の接木(5品種)取り木の台木

C春の接木(8品種)取り木の台木

D3年生の種子苗(15日目)

E細御前

F晴れ着

G白孔雀

接木と簡単な苗木作り


 接木→ 全体の樹姿を整えながら
      @ 1本の台木に数本接木して
      A 5〜6本接ぎ芽が出てきましたら自分の好きな品種を残し樹姿を考え整枝(@)(A)B
      B @ABそれぞれ接いであるすぐ上で台木を切ってあります。
      C そうしますと頂芽優勢の現象で肥料を施しますとどんどん伸びてきます。(@B)
                    (今日他の品種を樹姿を考えて切り落としてしまいました。(C)
      D 頂上の切った所はすぐ下の接ぎ穂が成長するに従い朽ちて巻き込んできます。
      E 一度頂上の枝を切りますと、良いことにすぐ下の枝だけでなく、さらにその下の
         接いである枝まで伸びてきます。
ある程度の曲のある、少し大きめの台木に自分の好きな花を数種類接いで楽しむには
   いいものです。どんなところにも接げて、花を咲かせることが出来ます。

簡単な苗木作り→ 取り木による方法

     DEの写真のように整枝や選定をしていきますと面白い曲が出来てきます。
     その枝に取り木をかけますと簡単に面白い苗木が出来ます。そのまま鉢に植えて

     花を見ても良いし、あるいはその取り木に接木をされても面白いと思います。  


@アザレア

A大和なでしこ、 周山

B乙姫

C5品種接木−芽を出したいところに接木

D霜月− 取り木の予定

E津黒−取り木の予定

台木作りと実生苗(2年生)の接木

   台木作り(写真@
           @ 今回は小指から親指大の太さ
           A 前回より短い枝使用(火の国)
           B 葉の枚数を少なめ  
           C 10cm位の高さで切り脇枝を残す
           D 用土に挿す部分は太い部分の10cmくらいまで
           E 今回は相当太いので1日水に浸す
                (普通の挿し木では私は水に浸しません)
           F 用土は赤玉土、 鹿沼土、時に蝦夷砂を混ぜる
          G 大きめのポリ袋に入れ、衣装箱に。
          H 日に当てる時間と湿度の関係を重要視する
          I 日除け、遮光率の確認
    
          
             前回の挿し木と用土や管理の仕方を少し変えています
   接木(実生苗2年生)(写真
           今回は鉢に植えてあるまま接木をしました。30本近く植えてありますので
           少し接木しにくかったですが、太さもあり簡単に終わりました。

           昨年の経験から殆ど成功すると思います。7月に入り毎日接いでいます。
           初めての方にはこの鉢に植えてある台木接木される方が成功率は高いかも。

       近くの友達が接木しまして、3月から駐車場に入れて管理していますが、木陰の
          管理よりも成長が悪くあまり成長しないと言っております。私も見ましたが、全部

          成功しているのですが、殆ど伸びていませんでした。やはり、接木でも挿し木でも
          日に当てないと成長しないと思います。私がいつも思いますことは、接木後、挿し木後
 
          の管理で、日に当てながら、どのくらいの遮光率と湿度を保ったらよいかの問題では
          ないでしょうか。色々試す中でお互いに確認して、こうすれば絶対うまくいくという報告

          をしてみたいですね。まだまだ接木、挿し木の時期です。がんばってください。できれば、
          7月中に接木されますと今年中には芽が伸びますので。

   接ぎ穂→陽の岬U、 友の浦、 石鼎、 伯州、 落雁、 白手香、 アザレア、 琉球白妙、 
            シルバー・タワー、 スーパー・スター、 オイラン等


@小指から親指大の挿し木

A2年生の実生苗に接木

曲もあります

接木→何本もの枝の長さを揃える、 穂木の確保
         アザレア開花

   太く長い台木に何本も接木しますと最上部より下の枝が伸びないのではとの
   心配が考えられますが上部の枝を短く切ったりして抑制しますと(@)のように
   
   下部の枝も良く伸びております。早く接ぎ穂を得るには少し太めの台木の最上部に
    3〜4本(最上部とそのすぐ下でも良い)接ぎますと(A)の写真のように3本とも

   同じくらいの太さで見事に伸長します。穂木を得る方法としてはいいですね。
   アザレアは夜(7時に見ました)になりますと花弁を閉じるようです。この花の魅力は

   咲く時期の早さと交配種としての楽しみですね。玄関先にも庭木にもいいですね。


@頂上の枝を抑制しますと下部の枝も
順調に伸びてきます。
相当太い台木です。頂上の枝

抑制しますと、どんどん下の枝が

伸びてくるようです。下部の枝の

伸長はあまり心配しなくてすみます。

A穂木を早く沢山得るための接木(3本)
ほぼ同じ高さの3箇所から

同じ太さの枝が伸びております。

早く穂木を得るには良い方法

ではないかと思います。太い台木

最上部の周りに3〜4本接ぎます

頂芽優勢の現象でぐんぐん伸びて

穂木が沢山確保できます。
アザレア

      蕾から1週間くらいで開花しました。濃紅色で

      見事な色合いですね。咲く時期が7月ですので

      交配種として楽しみです。

7時には閉じております。


 接木→ 太く、長い台木の場合

    普通接木する場合、台木をある程度の長さで切って接木します。
    しかしながら太くて長く何本も接木する場合私は

       @ 台木の枝を所々に3〜4本短く切って残します。
     
       A その残した枝の周囲、出来れば枝の上側に接木をします。

    何故枝を残すか
       @ 50cm〜1mくらいの太い木の枝を全部切ってしまいますと
         バランスを欠き枯れることがあるのではないか?
       
       A 枝の周囲に成長ホルモンがあり接木の成功率をたかめるのでは?

       B 樹勢を増してくれるのでは?
 
    1本の木に何本も接ぐと最上部だけが伸びないか
       確かに最上部がどんどん伸びていくと思います。植物の現象として
       頂芽優勢という言葉がありますが、茎の頂芽が側芽より成長が優先され

       る現象と言われております。それではどうしたらよいか?

          @頂芽をいじめたり、 短く切って成長を抑制しながら下部の枝を
            順次伸ばしていくと全体的に平均化されるようです。
       例えばアサガオなどは株立ちで1株に沢山の花を咲かせますが、頂芽
       を切り取ったり、抑制しますと側芽が成長して沢山の花を咲かせます。同じ
       作業をしていきますと椿でも上部だけ伸びないでうまくいくのでは。

    最後に 
       太くなくとも長い台木に接木する場合所々に枝を残して接木されますと
       何本も上手く接げると思います。普通の接木で1本だけ接ぐ場合には

       頂芽優勢ですので接木されたよりも下の側芽はそれほど気にされずに
       しておいても影響がないかもしれません。色々試されてください。
       


台木用の挿し木と接木等→その後

    7月に入り植え替えました挿し木苗(@)と接木苗(A)が完全に根付いたようです。
    植え替えは2〜3月と6月下旬さらに10月が良いように思えます。6月〜7月に植え替え

    をされる時は曇りの日か翌日が雨の日が良いですね。天気予報を確認しながら作業を
    進められてはと思います。できれば、2〜3月が植え替えはいいですね。挿し木苗は

    植え替えまして衣装箱に入れて管理しております。ぎっしりと入れて飲料用カップ
    倒れないように工夫してあります。1箱に70本くらい入れて管理しています。倒れないし

    水かけも楽で管理しやすいです。根付いてしまえば10月か来年の3月に小さな鉢に
    そのまま引き抜いて植え替えるだけですので、それほど手間はかからないと思います。

    Bの親指大の台木用挿し木も生き生きしております。おそらく、挿す挿し穂の長さ、用土
    日照時間、 湿度等がこの太い挿し木のポイントになるのでは。皆様も是非試して

    ください。先日取り木に接木しましたが接いだ穂木の芽と葉は生き生きして、今にも芽が
    伸びそうな感じです。台木の芽も伸び始め、台木に残しました枝からも芽が伸びております。

    太い台木と長い台木の場合、数箇所に短い枝を残されて接木をされたほうが成功率は
    高いように思われます。太くとも短く切った台木ならば枝を残す必要はないと思います。

    この台木の芽は手で取ってください。今の時期の接木はとても成功率は良いと思います。
    日陰において管理し、時々様子を見ながら葉水をしてください。いよいよアザレアが咲きそうです。

    色もよく、 この時期に咲きますと目立ちますね。苗木が手に入りましたら太い庭木に接木されて
    みてください。椿の咲かない時期ですので見事だと思います。今年手に入りましたら、10月

    接木されるといいですね。確実に接木は成功されると思います。


@挿し木の植え替え

 A接木の植え替え

B挿し木の台木作り

C取り木の苗の接木

D
アザレア

       花弁が開きそうです。

        1本自宅の庭に植えられてください。

        真夏のこの時期に咲きますので、南国の花でも

        見ているような気分になるのではないでしょうか。


挿し木


   昨日友達から挿し木のとき一日中外に置き日に当てる必要があるかと聞かれました。
   挿し木をする時、軒下とか日の当たらない場所において管理したことがありませんので

   よく分かりませんが、ある程度は日に当てて管理されることが必要ではないでしょうか。
   その時間が半日とか少なくとも数時間とか。挿し木の場合よく言われることは、日を当てる

   ことにより光合成作用を盛んにし、炭水化物や発根に必要な物質の生成を促がす
   と説明されております。このことから、少なくとも半日は日に当たる場所に置かれた方が

   発根のためには良いと思われます。ただし、挿し木の管理の仕方がそれぞれ違いますので
   こうしなければいけない、ということはないと思います。生産者の方のように大量に挿したり

   10本〜30本位の方などによって管理のしかたは違うと思います。私が実際勉強させて
   いただきました専門家の方は 遮光率 ― 60%〜70%位(寒冷紗1〜2枚)
                      水かけ ― 1日2回(午前・午後)
                                挿した日から〜15日間位
    
                                その後は午前中1回− 午後葉水をする
   ようにと教えられてきました。用土も挿し木の際の大きな要素です。
   どのような場所で、何に入れてどのくらいの数を挿すのか等で管理のしかたが違うかと

   思います。基本的なことを頭に入れて、色々試されてください。例えば鉢に挿してポリ袋
   入れて管理すれば木陰こぼれ日の当たる場所に置き、毎日水をかける必要もないと

   思います。ポリ袋の中で自然に湿度が増しますので。初めての方は待ちきれなくて途中で
   引き抜いてしまいますが、60日後に引き抜かないで軽く持ち上げてみますと根が出て
 
   いるかどうか分ります。根が出ていますとすぐには引き抜けませんので。おそらく60日経過して
   葉が生き生きしていますとほぼ成功したと言えるでしょう。ただし、カルスだけで発根してない

   こともあります。7月中に挿し木をされますと9月の下旬までには結果がわかると思います。
   
   

挿し木

   挿し木や接木の適期ですがいかがですか。毎日まだそれほど販売されていない
   品種を接いだり挿したりしております。挿し木も毎日2回ほど水をかけております。

   衣装箱の中に入れて蓋をし、その上に用土を入れてある袋をかけ天候具合により
   寒冷紗を被せております。衣装箱の中には水を入れてあります。5〜7cm位の

   高さのところに穴を開けてどんなに水をかけてもそれ以上の高さに水がたまらない
   ようになっています。衣装箱の内部は広さもあり、水もあり、蒸れすぎずにうまく

   いくようです。毎年この方法で行っております。用土は各地でそれぞれ違うかと
   思いますが、水はけの良い、それでいて乾きすぎない用土の組み合わせが良いと

   思います。私は色々試しておりますが、鹿沼の細粒、 赤玉の小、 蝦夷砂等を
   混ぜています。 時々挿し芽用の混ぜてある用土に鹿沼の細粒を混ぜています。

   昨年から一日中外の日の当たる場所に置いてあります。おそらく60日〜90日
   位で根が出てくるものと思います。挿し木は一年で何百本〜何千本という苗木

   が出来ますので、色々な形で将来役に立つことがあるかもしれません。
   今日も植え替えをしました。また、山百合が咲きました。いい花ですね。

   2〜3年で20本位に増やしたいと思っています。


山百合−種子を蒔いて増やす予定です

黄の旋律、ナイトライダー
マウイ

黄の旋律、新世紀
畑で6ヶ月くらいです。

鉢に植えて整枝をしながら

早く花をさかせるつもりです。

整枝したり、伸びた枝を接いでおりますので

この時期はかなり忙しいです。


この暑さ→接木・挿し木に注意


   暑いですね。植え替えや接木をする予定でしたが止めてしまいました。
   接木や挿し木の管理に注意されてください。ほんのわずかな時間で

   全てが台無しになってしまいますので。特に日除けが風等に飛ばされて
   しまい直射日光が当たりますと葉が殆ど落ちてしまいます。外出される時は

   日陰に置くか日除けをきちっと縛って絶対に飛ばされないように気をつけて
   ください。仕事から帰ってきまして奥様や家の人に大きな声で怒鳴らないように

   出かけるときは完全な状態にしておきましょう。それから、これだけの蒸し暑さですので
   ポリ袋の中が蒸れます。大きさや置き場所にもよりますが、わたしはポリ袋の

   最上部を少し開けて空気を外へ出しております。ポリ袋の下を開けてもあまり
   意味がないと思います。ポリ袋に鉢等を入れるときは上部で結ぶといいですね。

   すぐに結んであります袋を開けることが出来ますので。もう一つ、時々ポリ袋の中の
   乾き具合を見ながら葉水をされたらよいと思います。私はローソクを用いておりますので

   接いだ直後から葉水をしております。時々状態を見ながら管理されてください。本日は
   アザレアがもう少しで咲き出しそうです。ご覧下さい。
 

アザレア

      もう少しです。接木は比較的楽に活着します。
    
      何本も接木してありますので友達に分けようかと

      思っています。今年はこの花の花粉を冷蔵庫で

      保管して交配をしたいと思います。

      夢のある花ですね。


   
   


  植え替え

   今日畑に植えておきました接木苗を10本ほど家に持ち帰りました。
   少し太い苗ですので植え替えにしては遅いかもしれません。

   今植え替える理由は私が好きな椿と新花が接いであるからです。
   さらに、その穂木を接ぎたかったからです。あちこちに植えてありますので

   品種がなくなることはなさそうです。来年からはこのような太い台木に接木
   することは少なくなるのでは。全部自分で台木を準備するつもりですので。

1本の台木に何本も接いであります。今考えますと、太く大きいだけで

あまり面白みがないように感じられます。保存にはいいですね。

植え替えや、管理の面で大変ですね。今後は種子苗を大きくしながら

手の平の上で見られる驚くような変化に富んだ樹作りをしたいと

思います。今年も沢山接いだり挿したりしております。来週には

椿園にいき楽しんできたいと思います。

台木用の挿し木→種子に挿す
  

    今日も挿し木接木をいたしました。挿し木はとても簡単でハサミで切って
    挿すだけです。接木も種子苗に接木するだけですので、今までの大きな

    台木に接木する時間の半分以下になりました。今日は5時30から7時まで
    40本接木し、さらに種子に昨日挿しました枝よりも少し太い枝を差し込みました。

    長さ、葉の枚数、 用土の問題(鹿沼土の細粒)、 土を被せる深さ、 日に当てる
    時間(知人の人が50cm位の太い枝を外に差し込んで4ヶ月間枝と葉が生き生きと

    しておりますので、どのくらい差し込んでいるのか、何時間くらい日が当たっているか
    水は1日何回くらいかけているか)聞きながら勉強しております。同じように見える

    作業でも少しづつ変えて試しています。昨年親指大の挿し木が成功しておりますので
    何としても今年は5割以上の成績を残したいと願っております。お互いに簡単で経費の

    かからない、しかも失敗のない椿の増やし方を目指していきたいと思います。


種子苗に接木− 金亀山

種子苗に接木― 神立の紅

きぼう

接ぎ木用の挿し木

    


台木用の挿し木→種子に挿す

     昨日は小指大〜親指大くらいの挿し木をして管理しました。半日日に当てるつもりです。
     用土は赤玉、 桐生砂、 鹿沼の細粒を混ぜて使用しております。本日は種子に少し太い

     挿し穂を差し込みました。種子接ぎで根が出ることが分りましたので接ぎ木用に少し太い
     挿し穂を挿してみました。まず、種子を利用してこの太さが成功すれば来年は全て小指大〜

     親指大の挿し木をして種子苗とこの挿し苗で接木の台木を全てまかなえるのではないかと
     思います。それに、昨日の挿し木もありますし、取り木もありますので。今まで挿しました苗木

     も接木に使えますので、ほぼ心配はないと思います。今日も接木や挿し木をいたしました。
     時々接木や挿し木の様子を見て管理してください。 私は噴霧器を持って見回っています。


こがねゆり(ボールペン大)

胡蝶侘助(ボールペン大)

胡蝶侘助(ボールペン大)

ことじ(ボールペン大)

台木用の挿し木等

     今年の目標であります台木作りに着手いたしました。昨年一度試してありますので
     少し思い出しながら挿してみました。各地で太い木を挿して台木作りをされていると

     聞いておりますが、長さ、太さ、 葉の枚数、 用土、 枝をつけるか、挿す深さ、
     日の当て方、 庭に挿すか、 鉢に挿すか、 ポリ袋
湿度は必要か等色々な角度から

     試しております。知人の大学の先生は3月に太い枝を50cmくらいに切って庭に
     そのまま挿して、半日は日が当たっております。4ヶ月経過しておりますが生き生き

     としております。夏を過ぎなければ分らないといっておりますが、ある程度ヒントが
     隠されているように思われます。全く自然の状態で4ヶ月間葉が青々としています。

     あまり手をかけすぎますと失敗するのでは、自然の中で4ヶ月間生き生きしている
     わけですから、そのあたりを参考に試してみたいと思います。皆様も余った枝で

     試して下さい。おそらくほったらかしで挿し木等は根が出るのでは。昨年ポリも
     かけないで、ただ鉢に挿しました小指位の挿し木が2本根が沢山出ておりました。

     しかも3時間くらい日があたり、適当に水もかけておりました。成功するときは
     あまり手をかけずに自然のままでよいのかも。10月まで楽しみにしております。

     本日は挿し木苗とカサブランカの花をご覧下さい。今庭で山百合を増やそうと
     考えております。なかなか難しそうですが種を蒔いて増やしていきたいです。


台木用の挿し木

台木用の挿し木

衣装箱の挿し木

カサブランカ


五島の新花― 郷愁紅栄の自然実生

     五島の銘花紅栄の自然実生花が誕生しました。椿仲間が数人で管理していましたので
     誰が作り出したと言うものではなくお互いに持ち寄って蒔いた種子からこの郷愁が誕生しました。

     紅栄からは2品種新花が誕生しておりますがこの郷愁が最も優れているのではないかと岩永氏
     は説明されておられます。私が見ましても花形、雄しべの状態、雌しべの位置と全体の釣り合い
     は見事です。岩永氏も指摘されておりますが紅栄をはるかにしのぐ銘花ではなかろうか。

郷愁  命名者岩永 章氏

       濃紅色一重、 筒咲き、筒芯。 極小輪〜小輪
 

       葉は肉厚、細い、鋸歯。 紅栄の自然実生。

       紅栄は頭柱から雌しべが出来るが郷愁は雌しべが

       隠れる ”藍より出でて藍より青し”
       親木をしのぐ銘花である
       

30分の楽しみ

    午前中根接ぎをし、午後は小指から親指位の挿し木をしました。また、来年用に
    植えておきました種子苗に保存の意味で接木をしてみました。自分で好きな

    品種は何箇所かに分けて接木をしております。どこかで枯れてしまいますと
    なくなってしまいますので、分散して接いでありますと安心していられるのでは。

    来年用に残してありました種子苗は根が変化に富んでおり、植え方次第では
    面白い小品盆栽になりそうです。1年生の種子苗を20本位接いでも30分位で

    終わりますのでとても簡単です。もし私もやってみようと思いましたら是非今年は
    種子を9月の初旬に採取して試して下さい。素人の私がやってもこのような台木が

    出来るのですから。ネットを通じて色々な方たちの栽培方法を教えていただき
    感謝しております。自分だけでしたら、おそらくこのような素晴らしい楽しみ方は

    出来なかったろうと思います。是非皆様方にも勧めたい方法であります。
    縛らないで巻くだけのテープの利用も時間の短縮に役立っております。


美保の関

大和なでしこ

美保の関

出雲香


五島の椿− おさななじみ ・ 少女時代

     毎日接木、挿し木をしております。今日も根接ぎ30本、挿し木は40本しました。
     五島から送られてきました品種や都鳥、 羽衣、 タマ・グリターズ、 炉開き、

     大山白、 薩摩白鷺、 石照等15品種位接ぎました。挿し木は大和なでしこ
     主に挿しました。挿し木をしますときは1つの鉢に全部同じ品種を挿しません。

     特に珍しい品種は色々な鉢に分けて挿しております。接木の時も同じです。
     T鉢全部だめになってしまうことを避けるためです。どのようなことが起こるか

     分りませんので。このやり方は面倒ですね。1本1本の挿し穂に名前を書きますので。
     葉の裏に名前をボールペンで書いております。10月に名札をつけます。

     本日は五島の椿をご覧下さい。明日もまた紅栄えの実生花をご覧いただきます。

おさななじみ 作出者ー命名者→岩永 章氏

     紅色一重、 筒先、 筒芯の小輪 


      葉はくせのない楕円形、親不明。
  
      みさこ慕情の自然実生と考えられる。
少女時代作出者ー命名者→岩永 章氏
 

          紅色一重、 筒咲き、 筒芯の小輪、 

           葉は小型の楕円形、 親不明。

           みさこ慕情の自然実生と考えられる。


種子苗と取り木の接木

    昨日五島より接木用の種子苗が届きましたが私の種子苗と違うところがありました。
    根の部分も新芽の枝も固まっており曲も見事でした。私の場合は1鉢に何十本

    植えますので土の中に全部根の部分が入ってしまいます。それだけ根の固まりが
    遅いと思います。1本1本鉢に植えますと根の部分が地上に出ておりますので固まり

    も早く根接ぎする時期も相当早く出来るのでは。一つだけ同じなのは接木する新芽の
    接木する幹の太さでした。2年目の台木ならばどんな接ぎ穂でも台木の太さと合うのでは

    ないかと思います。五島では接ぎ穂の方が太くとも斜めに接いで上手く活着している
    ようです。あまり形成層に気を使われなくとも良いのでは。今日私は半分台木の外側に

    接ぎ穂が出てしまいましたが接いで見ました。おそらく上手くいくのでは。今日はその他に
    取り木しました太い台木に12本五島からの品種を主に接木しました。曲がありますと色々な

    方向に接ぐことが出来ますのでいいですね。1本の木に何本も接ぐときに困ることは、
    どうしても枝の途中に銅接ぎをしますので台木と接ぎ穂の間を巻ききれません。そこで

    ローソクを垂らすわけです。ローソクも接ぎ穂の位置により垂らしにくい所があります。
    その時は葉を切ってローソクが流れる道を作り流し込みます。あるいは手にローソク

    つけて手で塗ります。接木が終わりましたら早めにポリ袋などで覆い、中に水を少したらして
    おきます。ポリなどで覆うとき水滴が接いだ枝などに落ちないように支柱の高さ、位置、角度

    に気をつけて試して下さい。大変蒸し暑くなってきました。熱中症に気をつけて挿し木、接木に
    がんばってください。接ぎ穂→ 福江の薫り、 五島の風、 春眠、 細御前、 玉之浦、
  
   友の浦、 珊瑚礁(新潟)、 夕日、 白孔雀等です。


五島より送られた種子苗

根も日焼けしており硬いです

取り木苗に接木(12本)

1本の木です。


接ぎ穂の扱い

    接ぎ穂が届き、すぐ接木しないときは冷蔵庫に入れて保管しておくと数日は大丈夫だと思います。
    新聞紙を少しぬらして接ぎ穂をくるみポリ袋等に入れて冷蔵庫で保管します。

    また、接ぎ穂がビシャビシャに濡れて接ぎ木が出来ない時はドライヤーである程度乾かすか、
    少し日に当てて乾かしております。程度問題ですのであまり長く乾かさないでください。

    接木が終わり乾燥しているときは接ぎ穂に軽く水を噴霧し、根を水につけて鉢に植え込んでおります。
    接ぎ穂が届きましたらできるだけ早く処理した方がいいですね。自信にあふれた夏でありますように。

挿し木について

    昨日挿し木について一言書こうとしましたが帰りが10時ごろになり
    書けませんでした。感じています数点を述べたいと思います。

   思いつくままに  挿しましたら1週間は水道水でサート午前、午後と2回
                      水をかけられることを勧めます。(土の中の汚れを除き挿し穂を固定するためです。)
              
                 → 大きな葉のある洋種椿などの挿し木は水分を多く必要とされるために2週間くらい
                           水を多めにかけることが必要のようです。(知人の話)
                      水が少ないとカルスが出来てコブ状になってしまうことがあるようです。洋種椿は
                       水分の量と大粒の土との関係は花を咲かせるための必要な条件ではないでしょうか。
                                 水分の量−大粒の土豪華な花 
                  生産業者の施設では一定の時間に水が何分間、自動的に噴射されますので
                      私たちが水かけをする内容と少し違いますので用土水をかける量は少し違います。

                   ポリ袋で管理しても良いし、私みたいに衣装箱に入れて管理してもよいのでは。   
                      あるいはポット利用も多くみられます。

  最後に    →  挿し穂の長さや、葉を何枚つけるかや、穂木の切り方や、水にどのくらい浸しておくか
                      等の問題はあまり重要なことではないと思います。明るい陽射しの場所で湿度もあり
                      蒸らせない状況の中でいかに管理するかと言うことではないでしょうか。

         とにかく色々経験していくうちに自然に慣れ、うまくいくものです。自分流で試して下さい。
            一つだけのやり方でなく2〜3違う方法で試す中に見事な成果が見られると思います。



緑枝接ぎ、幼根接ぎと挿し木について

    毎日緑枝接ぎ、幼根接ぎと挿し木をしております。今日も30本の接木と
    100本程の挿し木をしました。この接木は本当に簡単です。さらに今頃ですと

    うまくいきますね。よほどでない限り失敗することはないと思います。また
    種子はいくらでも採取できますので毎年1000本くらいすぐに接木が出来ると

    思います。小さいから、なかなか大きくならないでしょうと言われますが
    挿し木よりは成長は早いと思われます。根が見事にあります。この台木に接ぐ

    わけですので。挿し木でも花を咲かせるには2〜3年かかり、交配も4〜5年
    かかりますね。2年大きな鉢や庭で育ててください。それも1000本単位で。

    3年目には3000本以上の苗木が出来、最初の接木苗は花芽を持ち処理に
    困るほどになるのでは。出来ました苗木は色々な面で利用出来または役に

    たつと思います。(趣味と実益を兼ねることも)そこで種子を採取して台木に
    するまでの過程で感じました事を少し書いてみたいと思います。

  種子を蒔いて接木するまで
           ★ 8月の下旬から9月の上旬にかけて早めに種子を採取する。
                 ★  2〜3日水に浸す。(そのまま袋に入れても良い)
           ★ ポリ袋の中の水苔に入れて陽だまりの家の中に置く。
                  ★ 何回も種子をひっくり返し根に曲を付ける。
           ★ 根が出てきましたら何本か半分位根を切り、細根をださせる。
                             (ポリ袋の中で)
           ★ その年の12月に発泡スチロールに植えるか
                     ★  ポリ袋に入れたまま発泡スチロールに入れ
                     ★  翌年の3月に植え替えます。(12月から3月までは
                                         どちらも発泡に入れ
                                         管理します。)
          ★  次に1本1本鉢に植えて根の曲以外に緑枝に曲をつけて鉢のまま接木する
          ★  私みたいに何十本も一鉢に植えて揚げ接ぎをするかしたら良いのでは。

          ★  5月〜6月から接木が可能になりますが、6月下旬からが最も良いように
             思われます。というのは白い根と緑枝が固まり始め接木がしやすくなるようです。

  → 感じたこと
          ★  この種子苗の最も魅力的な要素は成木になれば絶対に不可能で考えられない曲
             出来ることです。ですから水苔の中で何回もひっくり返しさらに水苔の中に壁となる

             軽石でも、発泡スチロールの破片でも入れて出来るだけ面白い曲を作ることだと思います。
             そして水苔の中で根を切り早めに細根を出させると良いと思います。水苔の中で根が出ます。

          ★  さらに曲を作るために水苔を多少多めに、種子も多めに入れますとお互いにぶつかり合い
             曲作りに役立つと思います。
         
          ★  接木が最もやりやすいのは2年目の種子苗だと思います。根も枝もある程度太くなり、
              どのような接ぎ穂でも太さが台木とマッチするからです。さらに接いだ後の成長も違うようです。
            
          ★  2年目の種子苗ならば1年中揚げ接ぎでも可能で、接木がしやすく、根が十分に出ており、成功率
             がきわめて高いと思います。3年目の種子苗になりますと夏の揚げ接ぎは気をつけなければならないと

             思います。

             下の写真は今日接いだ1例です。どのような曲になるか楽しみです。
    

取り木と根を利用小さな鉢植え用に接木

       2年前に取り木し、また山から太い根を切ってきました台木を利用して
       太くて多少は曲のある鉢植えで小さな樹作りをしようと試しました。

 準備まで→ 取り木は細根が沢山出て鉢に植えますと、何十何百という細根が
          枯れることがあります。これは太い台木を春求めて鉢に接木して植えた時も

          同じ現象が起こることがあります。ですから太い台木を鉢に植えるときには
          初めは畑や庭に直接植えて枝をなるべく出し、樹勢をつけてから鉢に植えられる
 
          方が良いのではないかと思います。根の切る時も12月から2月くらいの間に
          棒状の根を切り取り水はけの良い(砂等)土に高めに植えて、春に一度
 
          接木をするか台木から出てくる芽を大事にして大きく伸ばし樹の勢いをつけて
          きますと棒状の太い根から細い根が出始めます。そうしましたら2年目に

          接木をされると良いと思います。
接木開始 →取り木も根の台木も銅から新芽が吹き出し勢いが出てから接木開始です。
          @Cの太い台木でしたら接木前に鉢植えをされて接木された方が無難かと

          思います。Cの根の台木は一度3本位接木をしてあり根が沢山出ていたので
          自分の好きな品種を接ぐために全部切って台木にしました。

太い台木の接木→太い台木の接木で注意することは1本だけ最上部に接木されます
              周囲の半分以上が枯れてきますので、2〜3本接木するようにしています。(写真AとD

              この状態で最上部をテープでぐるりと水が入らないように巻くのは手間がかかり
              蒔いているときに穂木を動かす危険があり、やり直すことになります。

              このようなときにはテープで一度穂木が動かないようにテープで巻き、上から
              ローソクを2〜3滴垂らすだけで上部がふさがれ水が入りません。簡単です。

              Eのように1本だけ接木するときはテープでぐるりと巻けますのでローソクの  
              必要はないかもしれません。2〜3年後玄関先で綺麗な花を咲かしてくれるのでは。

              もし接ぎ穂が全部活着して多すぎる時はその枝を短くするか切り取ってください。
  最後に接ぎ穂としては→玉童子、 黄の旋律、 新世紀、 アザレア、 友の浦、 白手香、 月の皇子等です。


@取り木して1年後−鉢植え用に接木

A接木する−上から見る

B接木終了

C太い根に細根を出させ接木台に

D接木の状態

E根接ぎ−アザレアと玉童子


挿し木と余った穂木の処理

   今朝は6時30分から朝食前に30分間根接ぎをし、午前中は庭の椿の剪定
   をしました。午後は剪定をしました枝が沢山出ましたので、これはと思う

   品種を接木しました。毎日剪定や整枝をしていますので沢山接ぎ穂があり
   全部捨てるのももったいないと思い、接いでしまいます。

   さて余った接ぎ穂は次のように処理しました。
 
      小指位の台木に数本接いで貴重な品種を保存しておく
   
         @の写真の最上部に3本接いであります。その下にもぐるりと3本。
         最上部の白く見えるのはローソクです。3本接いでありますのでテープで巻くには
         やりにくいです。台木を30cm位に切れば10本〜15本くらい接げると思います。
     
         人にあげても穂木用としてもいいですね。1鉢に5〜6本台木を植えてありますので(写真B
         1鉢だけで30品種位は接いで保存できます。場所を取らず管理しやすいと思います。

   挿し木開始
        
        挿し木の土 + 鹿沼土の細粒で挿し木をしました。

           沢山の本で説明されておりますので詳しくは述べませんが、
                ハサミで平らに切って差すだけです(写真C)。
                その後衣装箱に入れて日除けをします。
              1週間くらいは午前、午後と2回ホースでサート水をかけます
                 その後は毎日2〜3回噴霧器で水をかけます。
                 詳しくはホームページの椿の増やし方に簡単に述べています。
                 衣装箱は役にたっております。下から5〜7cm位のところに
                 4箇所穴を開けて上から水をかけても常に一定の量しか水
                 溜まらない様にしてあります。また湿度の面でも良い効果を
                 もたらしているのでは。
        最後に取り木(写真BD)にも10本ほど最も新しい椿を接木しました。
        取り木も太く曲もあり2〜3年後には花も見られるかも知れません。皆さんも
        ぜひがんばって8月には成功の微笑が見られますように。
           


@1本の台木に(上から見た所)最上部の
   白く見えるのはローソクです。

A穂木を捨てないで(余った接ぎ穂を接ぐ)
1鉢に25〜30本接げます

B取り木に接木

C挿し木(衣装箱に入れる)
風や雨等を防ぎ管理しやすい

根接ぎ(今朝25本接ぐ)−昨年の種子苗

D取り木に接木(10本接ぐ)

2月に接木→ 種子苗を台木として

  2月に小さな鉢に30本くらい一緒に植えられていました2年目の種子苗に
  接木しました。とにかく細くて、ごちゃごちゃにたくさん植えられていましたので

  接ぐのがたいへんでした。鉢に植えられたままで接ぎました。10本接いで
  10本とも上手くいきました。そこで考えられることを述べてみますと、

    @ すごく細い台木でも穂木と台木の太さはあまり気にしないで、少しくらい
       形成層が合わなくともうまくいくのでは。

    A ご覧のようにテープがなかったために黄色のゴムテープで一度留め、
       その上に青色の荷物用の縛る紐を使いました。昨日も書きましたが

       縛るものは何でもいいんですね。ただしこのヒモは少しゴソゴソして
       こわばっていますので最上部を上手く巻き付けて水が入らないように
       するには少し無理かも。私はただ台木と穂木を離れないように縛る
       だけで、最上部はローソクを垂らして処理しますので。

    B春の接木は鉢に植えられたままで接木をされる方が成功の可能性が
      高いように感じられますが。いかがでしょうか。
  
  →接木をする際に私がいつも述べてきました大事なことは

          @ 前もってかならず鉢に植えてから接木をするようにと。

       →種子苗のような小さな1〜2年生の台木では

               @ 春でも夏でも秋でも一年中
                     揚げ接ぎでも鉢のままでも成功率は全く同じでした
         最後に この種子苗を早く大きくするには

                  大きな鉢かあるいは畑や庭に一度植えて育てますと
                  非常に大きくなります。その間に整枝をしながら
                  樹姿を整えて楽しんでください。        


伯州

備中

石鼎

伯州

ウミナイビ

備中

2年目の種子苗→ 接木には最高


   兄より2年目の種子苗を貰い今日接木をいたしました。非常に接ぎやすいですね。
    
       @ 台木の太さもちょうど良く、根も太くなり一緒に根接ぎも出来る。

          A 1本の台木に数本接木出来る状態である。

    1年目の台木より太さもありどんな接ぎ穂でも接木が出来ます。揚げ接ぎも出来
    短時間で終わります。3年目の種子苗で曲のある台木が楽しみになりました。

    昨年の経験では失敗は殆どないと思われます。2〜3年目の種子苗があれば
    他の台木はいらないくらい接木がしやすいです。3年目の台木では鉢に植えられた

    ままで接木をしたほうが良いかもしれません。来年試してみます。穂木としては
    陽の岬、 白手香、 額田姫、 こがねゆり、 一休、 ひな桜、 アザレア、 夢の古里、

    備中、 浅茅白、 畦別当、 白髪山、 玉之浦(原木)、久賀白などを使いました。
    それから今年2月に1年目の種子苗に接ぎましたとき縛るテープは荷物を縛る紐

    使いましたが全部成功していました。縛るものは何でもいいんですね縛ってあって
    接いだところに水が入らなければ何の問題もないようです。

    最後にアザレアの花芽が膨らんできました。7月中には咲いてくれるのでは。この数日
    挿し木、接木には良い天候具合です。ぜひ、試されてください。
    


アザレア− 咲く日はいつごろか?

2年目の台木

2本接いであります。

2本接いであります

アザレアを接ぎました

2本接いであります

今日接いだ苗(接ぎ穂の数は25本)

 接木の楽しみ

    7月に入り小雨。 挿し木や接木には良い日ですね。今日も植え替え、接木を
    しました。今日は4年目の種子苗(@)ですが曲があり太さもありますので

    色々な方向に枝が向くように曲のあるところに(A)接いであります。1本の真っ直ぐな
    台木ですと変化がありませんので面白みがありませんが、3〜4年生で面白い

    曲がありますと、あらゆる方向に接いでバランスの取れた枝と数種類の花が
    見られると思います。種子を蒔いて、この時期ですと緑枝があまりにも細くて

    穂木のほうが太すぎる場合は、
              @ 接ぎ穂として有香椿を用いると便利です。
                今年伸びました枝が細く接ぎやすいです。
                ( 浅香姫、 額田姫、 香妃、 古都の香、 衣通姫等)

              A 緑枝に接がずに、 に接ぐと良いと思います。
                 根の方が倍くらい太くなっているのでは。

              B 台木も接ぎ穂も細いので私はカッターを100円shop で
                 買って使用しております。穂木の太さでナイフを色々
                 使い分けております。
    
    Cの葉挿しは葉芽をつけて挿しております。芽をつけることにより根の出方
      違うかもしれません。樹皮を薄く切り取って差し込んでおります。
                目的→ 高価な苗で穂木があまりない時は葉1枚で増やす
   
    Dの種子接ぎは2本差し込んであります。あらゆることをして毎年楽しんでおります。
    本やネット等の説明も大事ですが、なんといっても何十年と経験を積んだ人の

    知識と技術程参考になるものはないと思います。色々地域で活躍されています
    人達のお話を参考にされて、その人からあらゆるテクニックを習得されるといいですね。

    数年後には1年中の作業が分り始め、椿の増殖はこんなにも簡単なことかと思い始める
    のではないでしょうか。がんばってください。

    →接木や挿し木をされます時、葉の裏に私は品種名を書きます。そのとき使用する
        のはボールペンです。油性ペンよりも使いやく、消えません。油性ペンですと
        かかると使えなくなりますが、普通のボールペンはいつでも使えます。
        



@5本接木− 4年目の種子苗

A色々な方向に接木

B種子接ぎ(葉を挿す)

C種子接ぎ(葉を挿す−葉芽付き)

D2本種子接ぎ

E緑枝接ぎと幼根接ぎ

緑枝接ぎ

緑枝接ぎ


椿の剪定

   今日は植え替えと庭の椿の整枝と剪定をしました。今の時期には不適当
   言われておりますが毎年3回行っております。この時期には花芽

   形成されておりますので、花をみるためには花芽を残して整枝、剪定を
   しております。狭い庭ですのでこの作業は省けません。あまりにも多く

   植えてありますので枯れている枝もあり、またこんな品種もあったのかと
   驚かされることもあります。この時期の作業としては鉢苗の針金かけ

   チャノミドリヒメヨコバイに注意されることだと思います。挿し木、接木は
   適期ですね。私は今日まで緑枝接ぎ、種子接ぎ、普通の接木等行いました。

   これはと思う品種は少し太い台木に接木して来年相当増やせるように
   しております。このとき数種類1本の台木に接木してみてください。

   最上部にぐるりと2〜3本、太ければ4〜5本接げると思います。この接木は
   あくまで穂木を得るためと、保存のために行っております。さらに、同時に

   胴接ぎもしてきました。色々自分で試しますと、失敗の繰り返しの中から
   必ず自信が芽生えてくるものです。そのうちに1年中いつでも挿し木、接木

   可能になれる日がくるものと思います。挿し木を始めましたか?


6本接木−6年経過
鷺甫、 大和なでしこ、酔月

1m50cm位では

最上部に5本−全部で10本接木
黄のゴゼン、春節、はにかみ

このように整枝と剪定−家族は
大喜び−自分でもすっきりと感じます

30分の楽しみ

    今日も植え替えと緑枝接ぎ、種子接ぎなどして過ごしました。
    種子接ぎ(15本)と緑枝接ぎ(15本)は30分くらいで終了いたしました。

    この緑枝接ぎは鉢に植えたままでも、揚げ接ぎでも成功の確率は全く
    変わりません。接いだ穂木は五島の品種です。穂木の葉は半分に切っても

    そのままでも、一枚でも、2枚でも活着率に影響はないように思えます。
    さらに以前お話いたしましたが、種子を切っても、付けたままでも結果は

    同じようでした。毎日少しづつですがこれはと思う品種を接いでおります。
    接いだ後の管理も楽ですし、 成功率が高いので楽しみです。

    もしこのテープがなければ、縛らなければいけませんので大変な時間と
    手間がかかり、苦労すると思います。また、私が使っています穂木を切る

    台も大変便利です。杉の木ヒノキの木を使用しております。穂木を三角状に
    切るときに先端を揃えるために使っております。毎年何百本と接いでいきますと

    2〜3年後にはある程度花も見れますし苗も太くなり、鉢に植えても自分の庭で
    管理が出来る利点がこの緑枝接ぎにはあると思います。この種子苗を2〜3年

    育てて、曲のある少し太い台木にして接木をしましたら、見ごたえのある苗木に
    なり花の咲く頃は色々な花々で庭を飾るのではと夢見ております。
    

もし今年種子が得られれば試して

みてください。9月には新しい今年の種子

が手に入りますので採取して来年に

備えてみてください。


五島の新花

   今植え替えに追われております。明日で終わるか分りません。また、種子接ぎや
   緑枝接ぎ、幼根接ぎも行っております。 昨年行いました葉挿しも試しております。

   今年の葉挿しは種子の中に一枚の葉を差し込んで根が出るか試しています。
   昨年の葉挿しは1本根が出ましたが、その他の葉は殆どカルスだけで今年根が

   出るのを待っております。おそらく種子に差し込んだ葉挿し(種子接ぎというのか?)
   の方が根の出る確率は高いのでは?もし成功しても、どのくらい経って芽が出るのか

   心配な面もあります。挿し穂がほんの僅かしない時に一枚の葉があり、増やすことが
   出来ればおもしろいのですが。この葉挿しも必ず根が出て、芽が出るのではないかと

   思える方法で試しております。単に葉を切り取って種子に挿す込む方法ともう一つ
   少し違った方法で種子に差し込んでおります。8月の上旬までお待ちください。

   さて、今日は五島より穂木と写真が届きました。今年の新花です。その中には今年
   五島で岩永氏が椿の展示会を開催した際に見学に来ておられた方から,この椿は

   香りがしますねと言われた椿も届きました。五島の藤田友一氏が育てられた椿だそうです。
   沢山外で育てられておりますと気がつかない事もあるのでは。私が見つけました香り椿も

   本当に偶然が重なって発見しました。ものすごい急斜面にある太い木ですが、たった一輪
   風で歩道に落ちていましたのを妻が見つけ、車の中でその香りに気づいたのでした。

   その日にそこに行かなければ、さらに その花が咲きだして数日経っていなければ、車で
   行っていなければ、おそらく気づかなかったろうと思います。人生も偶然とか出会いとか、

   その他のもろもろの要因に左右される事がありますね。でも、お互いがんばって椿の美しさ
   を少しでも広げて人の輪を広げていきたいですね。


春の小川 ( 五島産 )

  作出者−命名者→ 岩永 章氏

  
    
  朝風の実生。 紅色、 かけ斑入り一重、 筒咲き、 筒芯

  本当に新花を次々と作出されるものだと感心いたします。

  藤田氏の下で長年勉強されてこられましたので、椿の鑑識眼

  が鋭く、発表されている以外に数多くの新花を作出されておるようです。
  


香り椿について

   現在数千種類といわれる椿の品種があるといわれておりますが、そのなかで
   香り椿といわれる品種はほんのわずかしかありません。特にヤブ椿においては

   香り椿は少ないですね。自然界においては色々な花が咲き誇り、椿の花色も
   赤を主体として目立つ花色ですので香りのある椿の出現を必要としなかった

   と思われます。私が知っていますヒメサザンカの交配種であります港シリーズ
   さらにヤブ椿系の東海や香紫そして肥後椿系の匂吹雪、匂覆輪、等ありますね。

   私が接木や挿し木で育てております古都の香もいい花ですね。海外で作出されました
   春風、 宵待ち、 サクラ等もあります。しかしながら本当にヤブ香り椿は少ないですね。

   ルッチエンシス(ヒメサザンカ)との交配種ではある程度の香り椿が見られております。
   羽衣や都鳥等の椿に香りのある花を作出したいですね。今まで試された方がおられると

   思いますが、なかなかむずかしいのではないかと思われます。雲竜椿や金魚葉椿の実を
   蒔いても80%近くは出ないのではないかと聞いております。一つ考えられるのは

   香り椿の雄蕊の花粉を羽衣や都鳥の雌蕊につけて交配してみるか、鹿児島の田邊先生のように
   自然交配により香り椿を作出されてはどうでしょうか。庭に香り椿を数本植えて羽衣や都鳥
 
   と自然交配が実現しましたらすばらしいでしょうね。頭の中で考えてもおそらく思うようにいかないと
   思いますので、手当たり次第香り椿の雄蕊の花粉をこれはと思う椿につけ続けますと夢が実現

   する日が来るかもしれません。
   


住んでいる市内で発見
ヤブ香り椿(咲きだしてから数日後とても強い香りがします)

     香り椿の香りが強く感じられますのは晴れた日
  
     10時頃から午後3時頃までが一番強く感じられるのでは。

     また、花が咲き誇り、満開になりますと次第に強い香りに

     包まれるように感じられます。咲き出しはそんなに香りは

     しないように思います。



   

今していること 
  
   今庭でしている事は

       @ 接木のために挿し木苗を鉢に数本植え替えております。(写真A
                          (7月下旬接木予定)
       A 接木しました苗がさらに大きくなるようにポリ袋の調節(7月中旬まで)(写真B
                          ( 上部を開け、消毒をし、穴を大きめに )
       B 種子苗に曲付け。数回繰り返しております。(写真C

       C 植え替え。 毎日植え替えております。今週位が良いと思います。(写真D

      取り木の台木からもが出始めました。接木用の台木作りのために時期を
        ずらして鉢に植え替えております。太い接ぎ木用の台木あるいは種子苗の

        台木に7月上旬接木予定。。8月〜10月まで挿し木苗の太い台木と
        種子苗の台木に接木予定です。その他、挿し木もあります。これからは

        椿愛好者にとっては良い季節ですね。種子苗の曲付けは何も考えずに行っております。
        掘り揚げてどのような曲になっているか状態を見て接木します。しかしながら、

        ミズゴケの中で2〜3曲は付いておりますので地上部分がどのような曲になっていましても
        あまり心配はしておりません。接木までの間色々曲付けしておけば苗の中に思いもよらぬ

        台木が誕生しているものと思います。本日は他の植物もご覧下さい。皇帝ダリアは
        庭に10本くらい植えてあります。蓮の花も咲き始めました。今年もアケビが50以上

        見られそうです。季節の移り変わり。色々楽しみですね。


@取り木の台木から少し芽が出始める

A挿し木苗を植え替えて接ぎ木用に

B接木の芽を伸ばすために袋の調節

C曲を付けている(種子苗)

D挿し木の植え替え

サルナシの実

皇帝ダリア ( 八重咲き)

蓮とストレリチア

    

今年記憶に残った椿

   昨日に続き本日も今年の記憶に残った椿をご覧いただきます。
   イワナガズ・ドリーム久賀白の実生花ですが時にはこのような

   花もでるのですね。松江の十六峯庵もそうですが絞りが出る確率
   数%ではないかと思います。晴れ着は色合いがいいですね。素人の

   撮影ですが実に素晴らしい花色だと思います。夢の架け橋は玉之浦の
   実生花ですが花弁の色が薄桃色です。同じ名前がありましたので現在の

   名前に変えさせていただきました。白手香は侘芯が完全に固定しない
   ようですが実に良い花ですね。五島の岩永氏がこの花の侘芯の固定

   化を研究されているようです。哀愁もすっきりしたいい花ですね。雄蕊の
   白と花弁の赤マッチしてこの花の良さを引き出しております。

   三春は奈良県より入手いたしましたが人を魅了する要素を持っているように
   感じました。 
                現在6000種以上といわれております椿の種類ですが
          
              普通に種子を蒔いたぐらいでは現在ある椿以上の良花
              を作出するのは大変なことではないでしょうか。

              色々な意味で最も優れていると思われる品種を100種類
              程集められて自然交配をされるとか、母樹を決めて

              500種程の雄蕊の花粉を混ぜて狙いを定めた母樹と交配
              させるなどの試みなどは友好な手段かも知れません。

              現在五島の岩永氏は自然交配により毎年優れた品種を
              作出されております。素晴らしい品種が揃っておりますので

              毎年自然交配により多数の種子が得られ、新花が作出されて
              いくのではないでしょうか。@〜Cまでは全て岩永氏の作出です。
              昨日の@〜Dまでも全て岩永氏の作出です。
   

 


@イワナガズ・ドリーム

A晴れ着

B夢の架け橋

白手香−北九州産

C哀愁

三春− 奈良県産

今年記憶に残った椿

   今年掲載いたしました椿でもう一度ご覧いただきたい椿を載せました。
   鷺甫は玉之浦の実生花で珍しいのでは。また、福江の薫も紫色が強く

   今までの玉の浦系の色合いと少し違うように思えます。祷り女神紅栄
   の実生花ですが素人の私が見ましても素晴らしい花のように見えます。

   白花の雪舟もいい花ですね。松江の椿ですが、松江には多くの人を魅了
   する椿が見られます。玉之浦の交配種も多く出ておりますのでこれからは

   あらゆる椿との交配をされて色合い、花形、大きさ等変化のある花を求められる
   ようになるかと思います。このような新花は年月を要しますので大変かと思いますが

   毎年種子を巻かれますと4〜5年先には毎年新花が見られますので、最初の4〜5
   年の辛抱かと思います。その間、接木や挿し木、椿の探訪、交配などしながら

   楽しまれますと、いつのまにか新花が咲きだしているかと思います。
   そろそろ挿し木、接木の時期ですね。直射日光に気をつけられて管理されてください。


夕日

@鷺浦−玉の浦実生花(白花)

A五島の夜明け(玉の浦実生花)

B福江の薫(玉の浦実生花

C祷りの女神(紅栄実生花)

雪舟(松江の椿)

抱え咲き−近くの丘で見つけた椿

D瓊子(玉の浦実生花)

 カタログが届きましたら

   これから椿のカタログが届きますが楽しみですね。どのような新花が目に
   飛び込んでくるのか。またどのような花が表紙を飾るのか。それにもう一つ

   カタログが届きましたら早めに注文されると良いと思います。
   殆どの販売店では9月から発送されると思います。少し遅くなりますと、品切れや

   10月に入ってしまいます。9月の中旬から下旬位までに届きますとすぐに接木
   が出来今年中に活着します。さらに良いことは、成功率は非常に高いし、少し

   太い台木に接木すれば来年の新芽の伸びは早く管理も楽になると思います。
   今年求められた挿し木苗や接木苗以上成長し、求めた苗木は友達にあげたり

   畑に植えて穂木用として使用するようになると思います。早めに注文することにより
   欲しかった椿の苗木が今年接木により来年の夏までには多くの穂木が得られ

   来年の秋までには10本位に増えているかもしれません。極端なことを言いますと、
   今年求められる苗木は1芽だけ残して全部接木されてもいいのでは。もし花芽が

   付いている苗ならば花芽の枝を残してその他の枝は全部接ぐことも出来ますね。
   今日もまた挿し木苗の植え替えを行いました。2〜3年後の花を楽しみに植え替えて

   おります。
   

挿し木苗を植え替え→ 良い時期では

    今日は挿し木苗を150本近く鉢に植え替えました。曇り時々雨でしたので
    植え替えには良い日でした。今週は植え替えには良い週になりそうです。

    鉢といっても100円shop のプラスチックの飲料水用のカップです。一時的な
    仮植えですが来年用土が固まり、花芽が付きましたら普通の鉢に植え替える

    つもりです。小さい鉢ですので花芽が付きやすく、植え替えもそのまま引き抜いて
    鉢に移すくらいで済むものと思います。何日かかるか分りませんが植え替えが

    続きそうです。葉の裏の2〜3箇所名前が書かれておりますので後で名札を
    付けます。葉の裏に1箇所だけ名前を書きますと時々葉が落ちてしまい名前が

    分らなくなりますので2〜3箇所に書いております。今週からは庭の椿の
    枝を短く剪定する予定です。今年で3回剪定をすることになります。挿し木や接木

    の穂木を確保しましたら半分は切ってしまいます。駐車場から庭と全部椿の木だらけです。
    管理も大変なために早く種子苗や交配による新花に切り替えられればと願っております。

    私は挿し木をする時1つの鉢に同じ種類だけを挿さないで数種類挿します。そのために
    葉の裏に名前を全部書いております。一つの鉢だけですとその鉢の挿し穂が全部枯れて

    しまいますと、せっかく挿した良い品種の椿が全部だめになってしまうからです。毎日
    種子接ぎと幼根接ぎをしております。8月の上旬には新しい苗が出来上がると思います。


@挿し木苗

A挿し木苗

B挿し木苗

C駐車場

D家の周囲

E庭

F庭

G庭


 挿し木・接木の季節も間近

    写真のように花芽も形成され種子もはっきりとしてきました。花芽が分りだしましたので
    接ぎ穂としてどの枝を切ってよいか判断できますので挿し木、接木は間もなくですね。
   
    また、種子も楽しみですね。今年は五島のヤブ椿や自分で接ぎました何百品種もの椿が
    15本の木にまとまっておりますので種子を楽しみにしております。

    次に時々お話いたしますが今年挿したり、接いだりしますと来年にはその枝から接ぎ穂
    が得られ、1年待てば素晴らしい品種の苗がすぐに庭を飾ると思います。@、Aの苗木は

    昨年接いで昨年の10月に畑に移し今年の6月に鉢に植え直したものです。友の浦は花芽が
    7つありました。花芽のない枝を切って10本位接木する予定です。来年の今頃には

    @Aの写真と同じような状態になっていると思います。接いでから一回畑などに植え換えて
    再び鉢に戻されると成長はいいですね。挿し木、接木については色々な本で解説されておりますので

    ご覧下さい。 全国各地で色々工夫されているようです。今年の私の楽しみは太い台木作り
    挑戦することです。親指くらいの太さを考えております。皆さん方も是非小指〜親指くらいの台木

    作りに挑戦されてください。水はけの良い土と、挿す長さ、 (挿し穂の長さ、 土の中に挿す長さ等)
    等を色々考えて試して下さい。→湿度も大事な要素ですね。(ポリ袋衣装箱など利用されては)
    


友の浦の花芽

青い珊瑚礁の花芽

青い珊瑚礁の実

凹脈金花茶との交配による実

月の皇子の枝

友の浦(花芽7つあり)

@花のささやき(昨年接木)

Aニライカナイ、陽の岬、錦麒麟など

 幼根接ぎと新梢接ぎを楽しむ

   昨日も今日も幼根接ぎ、新梢接ぎ、種子接ぎをしました。今の時期は
   どの接ぎ方でも大丈夫です。最初に穂木ですが、穂木の下端を両側から

   三角状に削りますが(@の状態)これが最初はなかなか上手く先端が
   揃いません。私は三角状に削った先端をナイフで切りますAの状態)。

   削りましたら先端が少し厚みを帯びておりますので両側から先端を2〜3回
   軽く削り直します。 次に根や新梢の枝に接ぐわけですが、差し込んだ穂木

   の部分を左手で軽く押さえ右手でテープを伸ばしながら左手の掴んでいる
   穂木と台木を軽く回しテープを巻いていきます。時々テープを伸ばし

   ながら少し強く蒔いてください。(B〜Cの写真)種子がついておりますので
   巻きにくい時がありますので、種子全体をテープで巻いております。(Dの写真

   最後にローソクを垂らして終了です。その後すぐに葉水をしております。
   種子は付けたままでも切り離しても問題はありませんでした。切り離しますと

   種子接ぎとして利用出来ますので楽しみは増えると思います。縛らないで
   接木が出来ますのでとてもやりやすいです。


@
三角状に削る

A先端をそろえるために切る

Bテープを伸ばして巻く

C伸ばしたら左手で抑えている部分を回し
ながらテープを巻いていきます

D種子のためにテープが巻きにくい時は
種子をまいて処理します。

E最後にローソクを垂らして終了です。
ローソクを使用する目的は接いだ部分から

水が入るのを防ぐためです。接木後に軽く

葉水をして乾くのを防いだり、鉢の中で水滴が

落ちたり、鉢が乾いで水をかけても絶対に

失敗しないためであります。テープで上手く巻けば

必要がないかも。→胴接ぎで何本も接ぐときには

ローソクは絶対に必要だと思います。穂木全体を巻きませんので

 種子接ぎ報告→ 種子の持つ偉大な力
   
     4月21日に種子接ぎをしまして葯2ヶ月経過しました。普通の挿し木でも60日〜90日
     根が出始めるのにかかるのではないかと思います。この種子接ぎも2ヶ月経過しますと

     完全に根が出始めるようです。1ヶ月目はほんのわずかでした。2月〜3月の接木よりは
     成功率は高く失敗が少ないと思います。私が行いました種子接ぎは4月21日でしたので、

     新芽が伸び始める直前であまり条件としては良くなかったと思います。2月〜3月あるいは
     6月ならば成功率も高く根の出方も違っていたと考えられます。これから行う挿し木の前に

     種子に挿すだけで根が出て楽しめるわけですのでいいですね。ほぼ、10ヶ月は挿し木、接木
     でいつでも新しい苗木を得られるのではないでしょうか。 この椿の種子を上手に利用し

     研究しますと椿の愛好家にとって限りない楽しみと喜びをもたらすのではないでしょうか。
     このホーム・ページを通じて五島の岩永氏つばきの椿さん方の報告やブログから

     私のこれからの椿と向き合う方向が示されたような気がいたします。何しろ椿の種子は
     何処でも得られますし、その数も何百何千と手に入るわけですから。 また、椿園や自宅の

     種子を蒔きますと新花の喜びを味わえるのですから。特に椿園の種子何百種類の椿が
     自然交配しているのですからどのような種子でもどんな花が咲くか夢がありますね。

     20年近く色々つまらないことをして遠回りしてきましたが種子との出会いが私に椿の楽しみ方
     の決定的変化をもたらしてくれたことは間違いないものと思います。
     
     下の写真は今日引き抜いて見た根の状態です。


夢の古里

黄の蝶

津黒

1ヶ月前の状態−夢の古里ー根が2〜3本上部に出ているだけです


接木の状態とポリ袋の処理

    3月に接木しました芽が伸び始めて新梢になってきました。皆様の接木の状態は
    いかがですか。ここからが管理の重要なpointになります。すなわちポリ袋の扱い方です。

     → 6月の接木の扱い方( 私の一例 )
       
        @ ポリ袋内の台木の脇芽を取る。

        A ポリ袋内は蒸れてアブラ虫などが発生しますので消毒を。

        B ポリ袋に少しずつ小さな穴を開けて外気に慣らす。

        C その時お線香を用いて穴を開けるといいですね。

        D 穴の開け方も少しずつ大きくしてください。

        E ある程度外気に慣れましたらすぐにポリ袋を外さないように。

        F ポリ袋をつけたままポリ袋の上部をある程度開けてください。
           6月下旬から7月にかけて相当暑い日が続きますのでポリ袋の
           上部を開けて中の暑い空気を外に逃がしてください。

        G 7月に入ってもポリ袋はかけたまま上部を開けて周囲に大きめな穴をあけたままで
           7月中旬までかけておかれると良いと思います。

        H 7月に入ってからはポリ袋の上部と下部は完全に風が通るようにしても良いと思います。

        I 7月中旬までポリ袋をかけておきますと新梢の成長が良いと思います。

      → あくまで私なりの扱い方ですので是非工夫してください。芽が伸び始めて新梢になりましたら
         ポリ袋の中の水滴が新梢に当たらないように気をつけてください。

       本の解説には接木されて新芽が弓なりの状態になってきましたらポリ袋を外して
         大丈夫であると書かれてありますので試してください。この方法ですと簡単で管理面でも
         楽ではないでしょうか。参考にされて下さい。 

        


接木テープ届きました

接木苗

良く伸びております
接木テープ

   今日接木テープが届きました。縛らなくても
   
   良いテープでしかもミシン目入なのですぐに

   切れます。テープの幅も2〜3種類ありますので

   台木の太さによって使い分けると便利では

   ないかと思います。1600円〜2000円位です。

 種子接ぎと幼根接ぎを楽しむ → 挿し木をするまでの楽しみ方

    昨日3回目の接木をしました。苗と種子は鉢に植えたものではなく、庭に沢山蒔いたものです。
    前回述べましたが昨年の経験から幼根接ぎは揚げ接ぎでも全く問題はありませんでした。

    この時期に心配される方もあるかと思いますが、普通の接木においても問題は接木後の管理
    がとても大事なことではないかと思います。日陰の明るい場所で管理することがとても大事です。

    次に新芽に水滴がかからないように工夫することです。ポリ袋の中で落ちる水滴を鉢の苗に
    落とさないように支柱を工夫してください。 もう一つ大事なことは家や温室の日陰で接木を

    される方は良いのですが、外で接木をされる方はなるべく曇りの日や雨の日に玄関先や軒下
    で接木をされると良いと思います。特に幼根接ぎはなるべく早めに接木をされてポリ袋を

    かけられると良いかと思います。細根や幼根を乾かしすぎないように気をつけられたら良いと思います。
    私はローソクを使用しておりますので、接木後は必ず葉水をして根と穂木の乾きを防いでおります。

    普通の接木ではそのようなことは絶対しないと思います。さて、この幼根接ぎも種子接ぎも色々な
    面から考えましてこの6月が最も良い時期かと思いますが、是非試されてお教え願えればと思います。

    最後に@の種子接ぎでは椿の種子ではなく樫の実をいくつか用いて試しております。右から2番目
    樫の種子です。以前も試しましたがまだ生き生きとしておりますので、成功すれば9月には樫の実

    シイの実が公園等で沢山得られますので椿の種子と共に使用するつもりです。お互いに色々工夫
    しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。テープを注文中のために荷物用のヒモを使用しております。


庭の種子苗

葯40本接ぐ

@種子接ぎ(樫の実もあります)

荷物を縛る紐を使用しております