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接ぎ木 − 取り木の台木に接ぐ


     そろそろ接ぎ木や挿し木の時期になります。 新梢の状態にもよりますが、
     6月の下旬には可能かと思われます。 私が試しました緑枝接ぎで挿しました

     枝も今のところ順調のようです。(写真 5) また、5月下旬に挿しました新梢も
     今のところ青々としています。 。本格的な接ぎ木や挿し木はこれからですが、

     楽しみのために毎日色々試しています。 今日は、取り木の台木に接いだ状態を
     ご覧下さい。色々な太さの台木や変化のある枝に接いでおります。取り木の台木

     では挿し木の何倍もの太さに接げますので、直ぐに鉢で鑑賞ができるようになります。
     さらに、色々な場所に接いで、どこにでも枝を出し、 花を咲かせることも出来ます。

     そう考えますと、 取り木の場合、少し変化のある枝(曲)を取り木したいですね。
     曲のある場所に何箇所か接ぎ木すれば、色々な方向に枝を出すことができますので

     大変面白い樹姿の盆栽が出来上がると思います。写真1.は枝に変化がありません。
     写真2.3は変化が見られます。曲さえあれば、どんな方向にも接ぎ木で枝を出せますので、

     心配はありません。 真っ直ぐな台木でも、接木で横に枝を伸ばせることは出来ますが、
     少し慣れてから試されてください。写真4は根に接いであります。このような根が沢山

     あるといいですね。あとは、接ぎ木であらゆる場所と方向に枝を伸ばせますので。
     太い枝の取り木や冬季の挿し木では、 できるだけ2~3曲ある枝を見つけて試されると

     鉢植えにされた時鑑賞価値が高くなるのでは。台木作りが大事になりますね。 


1. 真っ直ぐな取り木の枝
   2本接いであります。

2. 半懸崖風の取り木

   友の浦を中心に7~8本接いであります。

5. 5月下旬の接いでから挿し木

新梢の挿し木 − 用土が大事ですね。


挿し木と接ぎ木


    すでに梅雨期に入りました。接ぎ木の状態はいかがですか。この時期にナイフやタバコ
    あるいは線香の火でビニール袋に穴を開けて外気に慣らしているものと思います。

    私は庭木に接いだ枝はすでに袋を破いて、完全に外気にさらしてあります。(写真3,4
    台木に接いだ苗も全て袋に穴、或いは切り裂いて風を少しずつ入れております。

    ここで大事なことは、一気に大きな穴を開けずに、徐々に大きく開けていくことです。
    徐々に慣らしていくことですね。次に取り木ですが、試されましたですか。まだ大丈夫

    だと思います。 1~2本でも曲のある場所に試されてみてはどうでしょうか。発根しましたら
    枝は接ぎ木で、どうにでもなります。やはり、ある程度の曲が欲しいですね。

    最後に剪定や整枝した庭木の枝を挿しましたら、見事に新梢が伸び、カルスを形成し始め
    ました。(写真1)曲もあり、枝も数本残してありますので、この枝に接ぎ木をして樹姿を

    整えます。今年の9月下旬に接ぐ予定です。毎年確認しておりますが、9月の下旬には
    冬季の挿し木の発根が見られますので。このような庭木の剪定をされた曲のある枝を

    挿し木で利用出来ますと、今後、鉢植え盆栽がますます楽しみになります。今年は5本ほど
    庭木の太い剪定された枝が発根しそうです。色々工夫されて試されてください。


1.
庭木の剪定された枝の挿し木。
  4ヶ月半経過。

蝋梅の取り木。発根しやすいです。

3.庭木に接ぎ木。すでに袋を外して
   います。タマ・ピーコック

4.
庭木に接ぎ木。
   珊瑚礁


曲作りに苦心

    今日は昨年の挿し木苗に名札を付けました。今日だけで250個の名札をつけました。
    古い葉が落ちてしまいますので、急いで1本、1本付けました。明日も付ける予定です。

     今日はまた、 太い椿の木を貰い、 アルミ線で曲作りに励みました。庭木でしたので
     剪定と整枝をしながら、 アルミ線で曲を付け、 引っ張りながら固定した所です。

     自分の描く樹姿にある程度アルミ線で引っ張りながら、固定し、今年の7月~8月に20箇所
     位に色々な品種を接ぎ木する予定です。1本の木に多く接ぎ木をして、 樹姿を整えながら

     いらない枝は切る予定です。失敗する箇所もあるといけませんので、 多く接ぎ木するわけです。
     接いで2~3年目には全く違った樹姿になり、数多くの花を咲かせてくれると思います。

     2~3月の挿し木も順調です。これならば、来年の台木も心配ないと思います。小枝を長く
     残して挿してありますので、 柔らかな小枝を利用して、アルミ線で曲を作り、その小枝に

     多くの品種を接ぎ木する予定です。単なる棒状の挿し木では、面白さがありませんので、
     小枝のしなりを利用して、曲作りと接ぎ木をしながら、1本の見違える椿の木にしたいと思います。


庭木にアルミ線で曲作り。
枝枝に接ぎ木して、花を咲かせる予定です。

庭木にアルミ線で曲作り。
上から下まで20本くらい接ぎ木の予定。

紅栄の枝垂れを考えております。

2月の挿し木。太さは親指からその2倍
位の太さです。小枝を曲作りに利用。

南京ハゼの曲作り。曲がりやすいです。

今日250本の名札を付ける。


丸坊主から葉がーーー。

     前回の白侘助の交配同様、色々なことに挑戦すると面白いですね。
     今までと同じことの繰り返しでは、新しい発見は期待できませんね。

     交配にしても、 接ぎ木にしても、 まだまだ工夫する余地は沢山あるのでは
     ないでしょうか。 挿し木や細い台木の接木では、 時間がかかりすぎる面が

     あるかと思います。それならば、太い曲のある台木作りを考えたり、 珍しい新花
     作りにはどうすれば良いか等沢山課題があるように思えます。

     さて、今日は小さな苗木に花を咲かせたり、 肥料を与えすぎて葉が全部落ちて
     しまい、枯れるのではないかと心配した苗木に見事葉が伸びだしました。(写真1.2

     写真1は丸坊主の状態でした。写真2.は葉だけ残り、タケノコメや潜伏芽などは全く
     ない状態でした。写真3の状態ですね。 ビニール袋で湿度を保ち、 極僅かに油粕を

     2度ほど与えながら管理しておりましたら、見事葉を伸ばし始めました。 完全に根が
     痛んでなかったものと思えます。 やはり、小さな苗木に花を咲かせたり、肥料の与え方

     には注意が必要ですね。 もし、葉が全部落ちたり、枯れそうになっても、 諦めずに
     それなりの手当てをして、 管理されると復活することがありますので、 すぐに、捨てないことですね。

     最後に藤の木ツルウメモドキの挿し木ですが、 写真のようにツルが伸び始めました。
     色々な雑木も試しています。桐の木コブシの木も発根しそうです。コブシの木は相当

     太く株立ちです。大島桜は予想以上に上手くいきそうです。是非、試してみてください。




1.全く葉もなく、枯れそうでした。

2.2〜3葉だけ残り、 芽は全く
       ありませんでした。

3.いかなる芽もありません。
  これからが勝負です。

藤とツルウメモドキの挿し木


素人だから出来る発想 − 白侘助の交配

                   報告 − 小酒部 晃久氏


    白侘助に実がなった報告は今まで、あまり聞きませんでした。ただし、花色の
    枝変わりを生じる話は聞きました。雛侘助がそうですね。また、咲き分けることも

    あると聞いております。しかしながら、今日の報告は人工交配による果実の報告
    でした。私も初めは本当かと思って、何度も聞き直しました。 間違いなく白侘助

    の木とのことでした。 本人の話によりますと、 10〜15くらいの花に1つ位の率
    交配が成功したとの事です。 今年は2つほど成功されたそうです。白侘助の木の

    大きさは2m 〜 3m位の大きさで、写真をご覧下さい。 ある程度の成木で樹勢が
    大変良いように思えます。 父親の品種は何かと訊ねますと、 正確には覚えていない

    ようでしたが、 五島の旅情が大好きであちこちに、 交配をされたとのことです。
    正確に記されておかれると良かったと思われます。 少し残念ですね。 それでも

    白侘助の人工交配が成功したことは、 これから交配を目指す私には大変な驚きと
    夢を与えてくれました。 侘助等の花は種子が出来ないと思い込んでいますので、

    このような白侘助との交配をする人は、あまりないのではないかと思います。素人で
    あるがゆえに、このような交配が可能になったと思われます。以前一休のお話をいたしました。

    毎年種子がなり、その種子から新花も誕生しております。この一休の種子の確認は
    何十年と椿と接しておられる方(九州の方)にも確認して確かめております。

    白侘助との交配に関して述べられております書では、 佐藤稔氏の日本の銘椿の中で、
    胡白蝶について、 母樹は胡蝶白侘助と細雪との交配でーーー、と述べられております。

    白侘助に果実が見られた例が皆無では、ないにしても、 大変珍しい知らせではないでしょうか。
    私が時々お話いたしますように、自然界では何が起こるか分りません。 最初から
 
    これはダメだろうなんて思わないで、 あらゆる事にtry するが大事ですね。
    可能性と夢を追い求めて、発想の転換が大変大事だと思われます。 小酒部氏は接ぎ木、挿し木

    取り木、 交配などあらゆる事に興味を持たれ、実践しておられます。何事にも興味と
    好奇心を持たれ、 実践する過程で初めて思いもよらぬ新しい発見へとつながるのでは。

    医学や科学技術の世界と通ずる面がありますね。 最後に、この白侘助の雌しべはもしかすると
    正常かもしれないですね。佐渡侘助の雌しべが正常ではないかと言われることがあると同じように!  


白侘助の果実 − 右側の木

2m50cm位の高さ

白侘助の果実 − 右側の木

2m位の高さ

今日の写真

     毎日挿し木、 接ぎ木の管理で追われています。さらに、 昨年の挿し木の名札を付けています。
     写真の順番にお話いたします。 最初に、昨年の8月に播いた種子です。9ヶ月間ミズゴケの中に

     置いたままでした。さすがに、根を切っていませんので、あまり細根は出ておりません。2~3年経過
     しますと、立派な台木になります。あと、数ヶ月で果実を採取できますので、 新花作出や台木として

     是非採取してください。南京ハゼを盆栽にするには、根を利用しやすいです。4年目の南京ハゼですが、
     根は大変曲がりやすく、鉢植えに適していると思います。葉の紅葉や白い実もいいものです。

     アザレアの花芽が大きくなってきました。毎年7月初旬から咲いていますので、今年も期待しています。
     今年は交配をして、種子を期待したいと思います。 いよいよ、梅の実の採取の時期になりました。

     近くに梅園がありましたら、実を採取されるといいですね。花梅の実がいいと思います。 今年で4年目
     になりますが、毎年播いて、大きく育っています。つぎきなえも大きく育ち、2~3年後には見たこともないような

     花を夢見ています。 最後に、挿し木ですが、 1~3月の挿し木は順調です。また、5月初旬の挿し木も
     今のところ順調みたいです。 時々お話いたしますが、 1年に1回だけ試して、失敗しますと、来年を

     待たなければなりません。ですから、可能な限り、1年中、 挿し木、接ぎ木と試みることが大事かと思います。
     12ヶ月あります。何百回となく、試すチャンスがあります。 あらゆる方向から試して下さい。

     椿の世界も、まだ、無限の未知の可能性があるように思われます。とにかく、試すことです。
     試す中で、次々と色々な発見をしていくものです。誰が何を言おうと、 try していくことですね。

     今まで誰も言わなかった、新しい椿の世界が待ち受けているかもしれません。お互いにがんばりましょう。

     


昨年8月採取の種子苗

南京ハゼ − 根を利用して小盆栽
          を目指してみては?

アザレア椿 − 7月から咲き出します。

色々な梅の果実
採取の時期かと思います。

2月挿しー この時期の挿し木は
    90%以上上手くいってます。

5月挿し − 古い葉は落ちて新梢の葉が
         生き生きとしています。


冬季の挿し木

    2週間後には夏の挿し木や接ぎ木が本格的にできる季節になりました。
    今日は庭の挿し木や接ぎ木の状態を確認して庭掃除をしました。

    挿し木をしました落ち葉が沢山あり、時間がかかりました。私は写真のように
    小枝を3~4本付けたまま、 ある程度短めに切って挿しております。

    私が聞いた情報では、 全く小枝を付けずに挿されても発根しているそうです。
    どちらが発根率が良いかは分りませんが、 色々試される中で、 確信を持たれる

    方法で行ってみては いかがでしょうか。 丸坊主の場合には、 胴吹き芽
    出て、発根を促がすものと思えます。 私は小枝を3~4本残す理由は、 胴吹き芽を

    待つよりも、 小枝を残しておいた方が発根を早く促がすのではないかと、素人ながら
    考えて試しています。。 写真2では枝そのままを挿しています。太さは親指よりも

    太いです。写真1の太さです。全く枝も切らずに挿しています。昨年は紅栄の太い
    枝を丸坊主にして挿しました。以前ご覧いただいたと思いますが、発根しております。

    昨年の11月に挿しました枝も青々としております。今年は1月〜5月まで挿しています。
    私の感じでは、2月~3月の初旬〔十日)頃までが最も発根率が良いのではないかと感じます

    でも、3月~5月、 11月〜1月に挿した枝も見事に発根しております。真夏の場合、太い
     挿し木はあまり発根率は芳しくないようです。 とにかく枝がありましたら、1年中庭でも

    畑でも挿されて置かれるといいですね。多少、寒玲紗とか、 水やり等の管理は必要です。
    最後に接いで挿し木をする試みも2月〜3月が適しているように思います。枝の太さにも

    よりますが、 50%以上の確率で成功すると思います。細い枝であれば夏場でも可能かもしれません。


2月挿し − すでにカルスを巻いて
         発根が期待されます。

  右の枝です。

枝を切ってその
まま挿し木。

2月挿し
私の感じでは、上手くいったと思います。

2月挿し
ある程度の太さがあり、途中で枝を切り
垂れ下がる枝を大事にしています。発根して
曲を作り接ぎ木をする予定です。ですから
垂れ下がる枝は曲作りと、若い枝ですので
接ぎ木に非常に役立つと思われます。


緑枝挿し − 緑枝接ぎ ー 幼根接ぎ

    6月になりました。 これからは本格的な椿の作業の季節になります。
    今日は新梢同士を接いで挿し木を試しました。はたして発根してくれるか楽しみです。

    発根に必要な条件を整えてやることが大事かと思います。用土、温度、湿度が大事ですね。
    種子苗に接ぎました。これは確実に上手くいくと思います。毎年何百本と接いでいますので。

    種子苗の根や新梢に接いでいますが、2~4本くらいは1本の苗に接ぐことが出来ます。
    2~4本接ぐことにより、4~5年経過した時に、小さな苗木でも、 根際から枝が出ていて

    面白い小盆栽を楽しめるのでは。 種子苗の3年生くらいになりますと、かなり太くなり、接ぎ木
    もしやすく、かなり曲も見応えがあり、 大変楽しみで、有望な台木になると思われます。

    種子苗を毎年是非播いて台木として活用してください。 何百本~何千本と手に入るのですから。
    今日はまた、 大島桜の挿し木をしました。どのくらいの確率で発根してくれるか分りませんが、

    来年から色々な珍しい桜を接ぐ予定です。大島椿の種子も沢山採取しました。椿、梅、桜と
    近くで手に入る素材で楽しめますので、 植物っていいですね。それほどお金もかけずに、

    1年中楽しめますので。 1年中殆ど植物と暮らしているようです。それでも飽きないみたいです。


緑枝接ぎ − ただし、根はありません。
      2~3本づつ接いであります。

緑枝接ぎ − 根はありません。

昨年の種子苗の根に接ぐ

根に3本接ぐ
2~3年生の種子苗であれば2~4本
位簡単に接ぐことが出来ます。

2年生ですので、比較的接ぎ易いです。
2~3本接げます。

大島桜の挿し木
来年色々な桜を接ぐぐ予定。


5月下旬から6月にかけての肥料与え方は?

    昨日も少し述べましたが、 これからの時期に水と肥料の与え方が問題になります。
    今日は肥料についてですが、 今年伸びました新梢に花芽が形成されますので

    5月下旬〜6月の初旬にかけてある程度の肥料を与えることは大事なことではないかと
    思っています。この時期に水や肥料を控えめにと説明されていますので、殆ど肥料を

    控え過ぎている人もいるようです。特に玉之浦系の花の白覆輪は早めに花を咲かせると
    良く出やすいと思われます。ですから、これまでに伸びた新梢の花芽が大事になります。

    夏芽にも花芽が付くと思われますが、夏芽に付く花芽は開花が少し遅いですね。立派な
    花芽を付けるためにも、 ある程度の肥料は必要ではないかと思われますがいかがでしょうか?

    6月の初旬の肥料を終えましたら、7月~8月は完全に肥料を抑え、9月になりましたら与えて
    おります。私の認識が間違っておりましたら、お許し願いたいと思います。あまりにも

    この時期の水やりと、肥料の与え方について、私の知り合いや、椿を育てている方々(近所の方々)の
    控えることへの意識が強いように思われますので、、この問題を皆様方へ問う形を採りました。 

    全てバランスの問題だと思えます。ぜひ、ご自分で試して確認をお願いいたします。
    油粕の肥料については約1ヶ月くらいの効果だと聞いております。3月〜6月まで与えて、

    7月~8月は完全に控えるようにしております。1ヶ月に1度の目安で良いかと思います。
    鉢等の油粕の与え方は、出来るだけ鉢の端に与え、次回は同じ場所でなく少し外して

    与えるようにしてはいかがでしょうか。 この時期の肥料の与え方について、 色々教えていただき、
    素晴らしい花を咲かせるように努力したいと考えております。 良く確かめられて、自分が納得される

    方法で管理されることを願っております。
    


水と肥料の与え方 ー 花芽分化を促がすために 

    いよいよ6月ですね。 5月初旬の挿し木がある程度順調に思え、喜んでいる所です。
    さて、新梢も伸び、枝も固まり始めました。おそらくこれからは成長がストップし、花芽の

    分化に進むと思います。これからの時期でよく言われます事は、 春伸びた枝が全て
    伸びきり、 枝が固まってきましたら、 水と肥料を控え、 枝の伸びを抑制する。

    そうすることで花芽分化を促がす効果があると言われています。確かに今年伸びた
    枝に花芽が付きますので、 水や肥料を控えめにすることで、花芽の期待も膨らみます。

    しかしながら、 上手くいかない時もありますね。言われたように管理したのに、上手くいかなかった
    と思われることはないですか。なかなか難しいものです。私が椿を習い始めました頃

    見学しました場所では、 枯れるといけないので、 普通に水やりをして、 乾いたら水を
    与えておりました。 このことを守ればそれほど気にすることはないでしょうと話されていました。

    鉢の乾き具合をよく見ながら、水やりをされることが大事かと思われます。枯らしてはいけませんね。
    最後に、すでに述べましたが、 今年伸びた新梢に花芽が形成されますので、 鉢に植えられた

    比較的小さな苗の剪定には気をつけてください。鉢苗の場合は花後に整枝、剪定が安心ですね。


挿し木

    ほぼ1年中色々な挿し木が可能かと思います。明日、今年前半の最後の挿し木を
    する予定。(親指以上の太さ)
    この時期はすでに新梢が伸びて、固まりつつあります。また、成長期でもありますので、
    挿し木に向いているのではないかと、素人ながら感じております。5月初旬に挿しました

    写真1.の枝は新梢が伸びて(写真2)固まりつつあります。勢いの旺盛な4〜5月頃の挿し木は
    発根しやすいのではないかと考え太い挿し木を試しています。新梢の伸びている時期に

    挿し木なんてと、思われるかもしれません。ある程度枝を切り詰め、工夫して挿しています。
    沢山枝はありますので、失敗しても惜しくないです。それよりも、1本でも上手く発根して

    くれますと、あとは応用です。明日、再び50本挿して、今年前半の挿し木は
    終了です。9月まで4ヶ月ありますので、太い枝の発根には間に合うと思いますが。

    何よりも大事なことは、1年中、試すことですね。管理のしやすい大き目の鉢を使用しながら
    試されると良いと思います。椿以外の樹の挿し木もしていますが、今のところ梅(緋梅系)以外の

    樹木は発根の可能性がありそうです。冬季の椿の挿し木はすでに5ヶ月を経過しております。
    おそらく、これから発根し出すのでは。 10月の初旬に引き抜いて確認いたします。


5月初旬の挿し木
この時期に50本挿しました。

挿してから伸びた新梢
新梢が固まってきました。上手くいきそう?

アケビの挿し木12本
ビニール袋は雨傘用の袋。湿度を保つ為

藤とイチョウの挿し木
藤は失敗することはありません。

2月の挿し木
  完全に上手くいきました。

山モミジ2月の挿し木
やっと芽が伸びてきました。

紅栄 − 五島のヤブ椿の美しさが伝わってきます。


昨年の接ぎ木に注意!

    台風が接近しています。昨年接ぎ木されて、新梢が伸びている枝が風のために、
    接いだ所から折れないように、紙袋かビニール袋を被せて管理されたら良いと思います。

    今年の接ぎ木は、まだ袋が被せてあると思いますので、安心かと思います。
    それでも、すでに外気に慣らしてある場合は、強い風で伸びてきた弱弱しい枝等が

    痛みますので、やはり袋を被せておかれた方が良いかと思います。2~3年以上前の接ぎ木は
    それほど心配されなくても良いかと思いますが。大事な接ぎ木や挿し木苗は、軒下や

    家の中に入れるなどの管理が必要になるかと思います。棒を立てて、枝を縛る等の処置でも
    良いと思います。 被害に遭われないように管理されてください。
    


大きくなってきた果実と幼根接ぎや緑枝接ぎ


     5月もいよいよ終わりですね。昨年の11月より挿しました台木用の枝も
     青々しています。すでに7ヶ月経過していますので、発根状態に入ったのでは?

     その他に、1月~5月までの挿し木が庭に並べられています。中には、葉が落ちて
     しまったものもあります。100%とはいきませんが、それでも、自分で接ぐのに十分

     なくらいの台木が確保できます。5月に挿した太い挿し木も順調でこのまま9月まで
     同じ状態でいて欲しいと願っています。5月中にさらに親指以上の太さの挿し木を50本

     試す予定です。今年の太い枝の挿し木は終わりにして、再び10月の下旬より開始します。
     庭では先日ご覧いただいた果実が大分大きくなりました。今年は鉢に植えてある苗を

     殆ど庭に植えましたので、沢山果実が見られます。自然交配でも来年あたりから、庭の果実
     だけで十分なくらいの種子が得られるのでは。2~3年前の緑枝接ぎや幼根接ぎも太くなって

     きました。施肥と消毒だけは欠かせませんね。さらに、庭の落ち葉拾いも大変です。3~4日ごとに
     拾い歩いています。これから最も大変なのは、挿し木苗に名札を付けることです。葉裏に品種名

     を書いてありますので、葉が落ちる前に全て名札を付けなければなりません。種子苗を入れますと
     1000個以上の名札が必要になるかと思われます。名前が最も大事ですので。色々な品種が

     1鉢に沢山挿してありますので、整理が大変です。鉢ごとに同じ品種を挿せば良いのですが、
     全滅を回避するために、1鉢に色々な品種を挿しています。楽しみでやっていますので、このくらいの

     処理をしなければいけませんね。とにかく名前が違うのが一番困りますから。


青い珊瑚礁 × 友の浦

黒耀×友の浦

後田侘助×友の浦

緑枝接ぎ・幼根接ぎー2~3年生

紅栄

白孔雀

  左側の葉は凹脈金花茶

イワナガズ・ドリーム

 紅福籠

 接木の考察→   *緑枝接ぎ*

                           五島 − 岩永 章氏
        緑枝接ぎの時期が近づいています。以前ご紹介いたしました岩永氏の解説をご覧いただきます。
        初めての方にも参考になればと思います。新梢が固まっているか確認されて試して下さい。

         新梢がかたまる六月末以降には、接木が可能になる。穂木、台木となる苗も充実しているので、
         緑枝接ぎの適期です。幼根接ぎに比べ、緑枝接ぎの方が容易で成功率もいい。気温も高いので、

         早ければ一ヶ月もすると結合する。袋はずしも時間が短くて済む。やり方は幼根接ぎと同じ要領です。
         ポット苗にたっぷり灌水して、ポリ鉢の水を切っておく。緑枝を切断、枝の真ん中に切り込みをいれ

         くさび形に削った穂木を差し込む。接ぎ口をテープで巻いた後、幼根接ぎに準じて管理する。
         夏場は袋内の温度の過上昇に注意しないと、蒸れて失敗する。特に八月は涼しい場所で管理

         する必要があります。年間通して九月、十月が最も接木成功率が高い。たけのこ芽の動きは
         翌春になります。切り離した緑枝は、挿し木にして台木として再利用する。幼根接ぎの際、切断して

         植えつけた苗も緑枝接ぎの台木として用いる。切断した緑枝は、もちろんさし木にする。
         一個の種子で三回以上の台木作りが出来ます。

    → 新梢の固まりの確認は手で触れば直ぐに分ります。最も安心できるのは、岩永氏の説明されています
        6月下旬頃だと思います。私は試しに5月の終わり頃から試してみます。あくまで実験みたいなものです。

        新梢の硬さがどれくらいの時に接ぎ木が可能か、試すものです。 いつか報告したいと思います。
                                 緑枝接ぎ


@ー 切る

Aー 緑枝の真ん中に
     切り込みを入れる

B− 緑枝に割り接ぐ


C接合部で巻く

         ⇒幼根接ぎから今度は緑枝接ぎの説明になりますが、一個の種子で何回も接木が出来ますので
           とても便利ですね。こんなにも便利な方法があるなんて全く知りませんでした。これからは挿し木

           の時期にもなり、緑枝接ぎとともに試して下さい。6月、7月、8月、9月、10月、さらには11月まで
           接木は可能かと思います。半年近くも椿とともに接することが出来ますので、ぜひ、がんばってみてください。

接木の楽しみ→幼根接ぎ・種子接ぎ

       以前五等の岩永氏の解説を学んで、昨年書きました内容です。

       岩永氏が説明されておりました幼根接ぎとネットに載っておりました種子接ぎを試してみました。
       初めての経験ですので成功するかどうか分かりませんが、時期をずらして数回試してみました。

       少し時期が早いかもしれません。葉が固まりかけている時期なので。合計で30位接いで
       みました。テープは全く使用せずに、穂木を差し込むとき根と種子に少し強く差し込み、その後で

       ローソクを垂らして終了しました。本当は、テープで巻いたほうが良いかもしれません。
       6月になりますと、試すことができると思います。 新梢の固まり具合を確かめて、試して下さい。


種子接ぎ

幼根接ぎ
左側は種子接ぎです。種子に穂木を差し込んで
ローソクを垂らして終了です。

右側は根を切って、捨てる部分を利用して
接いだものです。これもまた、テープを使わずに

ローソクだけで接ぎました。ローソクを垂らすだけで
全く心配はありません。切り口から水が入らなければ

成功します。あとは、温度と湿度の問題だけです。
ポリ袋(ビニール袋)を被せ、半日陰の場所での管理。
時々霧吹きをされるといいですね。

緑枝接ぎ等

    緑枝接ぎを2~3年前から行っております。非常に活着率が良いように思います。
    五島の岩永氏の記事を参考に、その年に伸びた新梢を穂木として、台木は種子苗

    の1年目の新梢に接ぎ木しました。非常に柔らかい枝でしたが、大変活着が良かったです。
    普通、台木は切り戻して新しく伸びた新梢に接ぎ木をいたします。新梢同士の接ぎ木のために、

    活着が良く思えます。種子苗の新梢は伸びたばかりですので、カミソリを使用して接ぎ木しました。
    また、種子苗の根にも同様に接ぎ木して、満足できる成果でした。種子苗に接ぐ場合は、揚げ接ぎ

    でも大変良く活着いたしました。以前写真をご覧いただいたと思います。今日新梢の硬さを確認しました。
    5月中には接ぎ木を考えております。緑枝接ぎの目安は、 新梢の伸びが止まり、ある程度の硬さ

    なってからが安心かと思います。私はせっかちですので、 早めに接いで、確認しています。 種子苗
    の根や新梢のどちらに接いでも、良い結果が得られると思います。 大きく育てて、接いでも良いし、

    1~2年生の苗に接いでも楽しめます。色々な面で種子苗は便利です。挿し木苗同様に種子苗も育てて
    みてください。種子苗のほうがポリ袋の中で根が曲がっていますので、 味わいがあるかもしれません。


挿し木苗の管理と種子苗

    アケビやツルウメモドキの挿し木も芽が出始めてきました。どのような木も
    芽が出始めますと、少し期待が持てますね。芽が伸びるに伴い、発根が促がされる

    と思われるからです。椿の新梢の芽も伸びきり、固まり始めましたら接ぎ木を試す予定です。
    ある程度の硬さがあれば、接木が出来るのではないかと考えておりますが?

    写真1.2.は挿し木苗です。今年の春に1本、1本鉢に植え替えれば良かったのですが、
    多くありすぎますので、 少し大きめの鉢にまとめて植え込んであります。15〜20cmくらいに

    成長しましたら、1本1本植え替える予定です。何百本も植え替えますと大変な労力ですので、
    大き目の鉢に植えて2~3年管理しても成長しています。ただし花芽は付きにくいですね。

    次に写真3.4.は昨年蒔いた種子苗です。ハッポウスチロールに植え変えて2年目です。
    この苗は全て台木用です。今年半分はこれから接ぎ、半分は来年まで太くいたします。

    本数は500本以上あり、あちこちに置いてあります。根は全て2~3曲あり、台木も昨年よりは
    太くなってきていますので、 1本の種子苗に2~3本くらいは接ぐ予定です。接ぎ方で芽の方向が変わりますので、

    小品盆栽として面白い苗が出来るのではと、期待しています。来年は3年生になりますので
    アルミ線で地上部分に曲を付け、接ぎ木する考えです。毎年出来るだけ多くの種子を蒔き、

    3~4年生になると、本当に楽しみな台木になると思われます。どのようなことも3~4年の辛抱ですね。
    これからは、太い挿し木、 取り木、 緑枝接ぎ、さらに7月〜10月まで多くのことを楽しむことが出来ます。

    接ぎ木、挿し木でも7月〜10月頃まで何回でも試すチャンスがあります。初めての人は何回も試して
    みてください。必ず上手くいくと思います。近くに趣味家の人がいましたら、教えてもらうといいですね。


1.
津川絞

2.夕日
  1本1本鉢に植え替えるのが大変ですので
  大き目の鉢に10本くらいづつ植えて、
  3年目位に植え替えても良いと思います。

3.種子苗2年生

4.種子苗2年生
根は全てポリ袋の中で曲が付いています。
これから芽の方向を考えながら接ぎ木して
変化のある苗を作りたいと考えています。


椿以外の挿し木

     今日は家族がデジカメを使用するために外出しました。保存していました
     写真をご覧下さい。写真1.は吊り花です。庭木や鉢植えで楽しんでいます。

     枝が吊り下がって、長い花柄の先に5弁花をつけます。味わいのある花ですね。
     写真2.藤とイチョウの木の挿し木です。芽があちこちから出てきました。

     この挿し苗に色々な藤の花を接ぎ木する予定です。写真4の藤の花は八重の花です。
     藤の花は色や長さなど多くの品種がありますので、 接いで花を咲かせるのが楽しみです。

     色々な所から芽が出ていますので、枯れ込まない感じがします。太いのは腕の太さもあります。
     庭では、 アケビツルウメモドキの挿し木も沢山管理しています。太さもビックリするほどの

     太さです。ただし曲があり盆栽に適した枝は少ないです。それでも、種を蒔いて育てたら
     何十年もかかりそうな木が、 たったの1~2年で何本も手に入るのですから、驚きですね。

     写真3.のような椿の花があるといいですね。正確な花の名前は分りませんがサボテンの
     仲間と思います。月下美人も挿してあります。

椿の挿し木も色々試しています。以前ネットで椿の記事が載っていましたが、その記事の中で
   とにかくいつでも、試してみたらどうかという内容だったと思います。私もそう思います。

   頭の中で色々考えるのではなく、 1年中試してみることだと思います。ただ、むやみではなく
   ある程度知識を持ちながら、用土、日の当て方、 挿す深さ、 置き場所など工夫をしながら

   試してみると面白いですね。小指大の挿し木でもアルミ線で曲を付け、色々な品種を接ぎますと
   今までにない椿の栽培方法が得られると思います。 これはと思う素晴らしい花を1本の木に

   次々に咲かせたら素晴らしいではありませんか。それも9月から4月位まで咲く花を。
   小指大の太さの台木でしたら、枝等も含めて10本〜20本位接ぎ木するのは難しいことでは

   ありません。私はローソクの使用で比較的簡単にその接ぎ木を成し遂げられました。1本の木に
   沢山接ぎ木しますと、接いだ所から水が入るために、テープで接いだ場所を全て巻くように

   教わりましたが、単にローソクを垂らすだけで上手くいきました。太い台木で割り接ぎの場合、
   接ぎ穂を差し込んでローソクを垂らすだけで、接ぎ木が完成します。テープを巻く必要がないように思えます。

   これからは接ぎ木、挿し木と色々試すのに良い時期です。時間的余裕がありましたら、色々楽しまれてください。
 


1.吊花

2.藤とイチョウの挿し木

3.名前分らず?( サボテンの一種か?)

4.八重の藤の花


接ぎ木や新芽など


     夏の接ぎ木の準備をしていますが、 台木は鉢植えの台木を使用されるといいですね。
     春接ぎの場合は揚げ接ぎでも活着率はそれほど変わらないとおもいます。それでも

     鉢植えの台木に接木されたほうが、その後の生育が違うように思われます。夏の場合は
     揚げ接ぎはお勧めできません。種子苗の1年~2年苗の場合は時々揚げ接ぎをしています。

     今日は写真1.の接ぎ木です。よく言われますが、頂芽優勢ですので、最上部に接いだ芽の
     伸長が良いのは確かです。それでは、何時も1本しか接ぎ木が出来ず、台木も短く切って

     接ぐようになると思います。長い台木で何本も接いで、 上から下まで同じように芽が伸びる
     には、 上部の芽の伸長を抑えながら、下枝が伸びるように整枝してあげると良いと思います。

     写真1.では左下の枝、真ん中の右枝、 そして上部の枝、各枝の間に短い枝もあります。
     下の枝ほど長くなるように上部の枝を切り詰めて、バランスを取っております。そうしませんと、

     いつまでも下枝は長くならずに、 枯れてくる枝も出てくることもあります。上手く調節しながら
     試して下さい。 写真2.ですが挿し木2年生です。時々お話いたしますが、挿し木苗の2~3年生

     になりますと見事な生育です。写真2.の一番上側の新芽をご覧下さい。昨年の5倍ほど伸長
     しています。来年アルミ線で曲を付け、夏に接ぎ木をしますと全く変わった樹姿になると思います。

     挿し木苗でも3年生で十分花を付け、見られるようになると思います。写真3.では庭の新芽の
     伸びをご覧下さい。来月には殆ど剪定してしまいます。 良い品種を沢山増やすには庭木にすることですね。

     新芽がのびて、いくらでも穂が得られます。最後には殆どの枝は処理してしまいます。最後に写真4.の
     花はマーガレット・ディビス・ピコティですが、紅覆輪が殆ど見られません。覆輪花はむずかしいかも。
    


下の枝も心配ありません。

挿し木苗の伸長。肥料次第では今年
花芽が出来るかも?最上部の枝の伸び
はご覧できると思います。

庭木の新芽の伸び。

マーガレット・ディビス・ピコティ


接ぎ木など − これからの準備

    庭ではまだ少し花が咲いています。この時期に咲く花は本来の大きさや色合いが
    違うように思われます。良い花が咲きましたらご覧いただきます。

    今日は5月8日接ぎ木しました今帰仁白が芽を伸ばし始めました。5月になって接いだのは
    初めてですが、他の品種も写真のように元気でいます。芽が動いていても、半分位

    伸び始めていても、上手くいくものですね。今度は逆に芽が伸びて少し柔らかい新芽
    5月中に接いで試してみたいです。椿は色々楽しみを与えてくれますね。

    さて、夏の接ぎ木に向けて台木の準備をしています。写真3のように鉢植えの苗木の上部を
    切って、 胴吹き芽を出させ台木の状態を完全な状態にしておきます。胴吹き芽は全部

    取らないで、 2~3本残しながら接いでおります。長い胴吹き芽は少し短く切っております。
    鉢植えの台木が10本もあれば十分かと思います。私は1本の台木に4~5本は接ぎますので

    新しい品種やもっと増やしたい品種を接ぐには間に合うと思います。写真4のように取り木の台木
    も準備しています。大分太く、幹肌が硬くなっていますが、 10本くらいは穂を接ぐ予定です。

    7月の初旬に接ぎますと、ほぼ全部の芽が伸びて秋には全く違った姿になるかと思われます。
    写真5は紅栄の冬季の挿し木です。相当太い枝です。新芽を伸ばし、順調のようです。


5月8日の接ぎ木

昨日から芽が伸び初めてきました。右下

写真3.台木の準備

写真4. 取り木を台木として

写真5.紅栄の挿し木 − 昨年の2月挿し
この太い紅栄の挿し木2月の初旬に昨年挿したものです。
海岸線の地域で太い枝を打ち込んで防風林として育てたことを

聞いておりますが、昨年自分で実際試した結果、6~7割の確率で
冬季の挿し木が実を結びました。今年は3月まで挿し、 5月になってから

挿し始めました。太い枝の場合、発根するまである程度の期間が
必要かと思われます。9月まで確実に太い枝を発根させるには冬季から

5〜6月位いまでが限度かと考えて、試しています。1年間という期間を
有効に使うには、 継続した試みが必要になってくるように思います。

小指大の10cmくらいの短い枝も今挿して試しています。



穂木の上手な使い方
       
    高価でなかなか入手しにくい品種の穂木が手に入りましたら、

       2~4月までは → 接ぎ木 と 挿し木

       6月〜10月までは → 接ぎ木、 挿し木、 
挿し木


    をされるといいですね。6月からの挿し木は2回書いてありますが、夏に行う普通の挿し木と
    穂木を取ったあとの残りの枝を挿します。 6月からの穂木の利用は接ぎ穂、挿し穂( 上部の穂 )

     それに残った5〜10cmくらいの枝を挿します。このように3回高価な同じ品種を上手く処理しますと
     必ずどれかが活着してくれると思います。珍しい、高価な品種でしたら、 枝全て捨てるところがありません。

     2重、3重の安全策で試してみてください。 1年中挿し木は密閉挿しで良いと思います。特に春の挿し木は
     密閉挿しがいいですね。でも、時々様子を見ながら、管理してください。大事だと思われることは、常に木の

     状態を観察しながら対処することだと思います。密閉挿ししたから、ずっとそのままにしておいてはいけませんね。
     接ぎ木も同じです。子供の成長を遠くから見守るのと同じだと思います。様子を見ながら時々手を差しのべる

     位の管理で良いと思います。接ぎ木、挿し木はほぼ1年中可能かと思います。(新芽が伸びている期間を除いて)
     写真の品種は絶対活着して欲しい品種ばかりでしたので、大変嬉しく思います。失敗の繰り返しが大変役立って

     おります。約25年間くらいの経験ですが、なんとか接ぎ木、挿し木が分るようになりました。


五島のヤブ椿。2年前の3月に挿す。
葉を見て良いツバキの予感がします。

昨年の夏に捨てるのはもったいないと思い
残った枝を挿す。殆どの芽が伸び始める。

今年の2月に挿す。上部は接ぐために
全て切ってあります。


昨年の8月〜9月にかけての接ぎ木
              ほんの一芽がこんなにも・・・・・!

    苗を求める時急いで大きな苗を求めたりしませんか。私は時々お話いたしますが、
    挿し木苗を求め、3~4本直ぐ接いで、来年の5~6月ごろには、写真のように接ぎ木苗

    か、それ以上の大きさに成長しています。求めた挿し苗は2芽残していますので、 友達に
    差し上げたりしています。接木の素晴らしさを感じています。今日の台木は親指と中ゆびを丸めたくらいの

    太さの根で7〜8cmの長さの台木です。単なる棒状の根ですので、 細根は全くありません。
    手で持ち上げても抜けないので少しずつ発根していると思います。芽が伸びるにしたがって

    発根も促がされると思います。4本太い根にそれぞれ4~5本接いであります。この接ぎ方は
    盆栽には不向きかもしれません。丸太状態の太い台木ですので枝に変化がありませんね。

    ただし、高価な苗木を確実に保存したり、穂木を短期間に得るには良い方法ですね。細根がない
    状態でこのような状態ですので、庭木に接いだ場合はもっと芽が伸びています。どこかで根が

    簡単に得られるようでしたら、今でも入手されてください。7月〜9月頃接いで試して下さい。
    7月から8月の初旬くらいまでに接ぎ木すれば、 芽はその夏に伸びてくると思います。

    変化のない根の場合でも、この写真のように素晴らしい成長も見られます。色々な素材を上手く
    利用されるといいですね。

4本台木が植えられています。昨年の
夏に接いだ時は1芽か2芽の小さな穂木

でした。今年の夏にはこの伸びた芽を
利用して接ぎ木が出来ると思います。

それにしても、台木が太いので成長が
良いですね。挿し木苗で十分であると

述べていることを、理解していただけると
思います。接いである品種は、新世紀

大社紫、 タマ・グリッターズ、絞羽衣です。
中の水滴が新芽に落ちないように支柱を

何本も使用しています。今日は新芽が
伸びてきましたので、竹を支柱に使用しました。

大社紫が見事に伸び始めました。
この右側の品種は大社紫です。
色々な所に接いで紫の様子を

観察する予定です。接いだ時には
2cmくらいの細い穂木でした。

すでに10cmくらいの長さに伸びて
います。挿し木で花を待っていますと

長い年月を要すると思います。若木ですと
本来の色合いが出にくい面もあると思い

紫や黒系統の品種は太い庭木や台木
接いで花が咲くのを楽しみにしています。

花によっては若木の時は本当の色合いが
出にくい品種もあると思われます。
これらの接ぎ木は夏から秋にかけて
まだ芽が伸びると期待しています。

肥料も少しずつ6月まで与え、成長を
促がしていきます。外でポリ袋を使用

して管理していますが、これだけ色々
成長してくれますと、営業用ポリ袋

ありがたさを強く感じております。温室が
なくとも全く接ぎ木、挿し木等の影響は

ありません。5月下旬からは緑枝接ぎ
始まります。がんばってください。

白孔雀ー 白孔雀の最後の花かも。

紅栄ー 紅栄の最後の花かも。


庭の楽しみー 接ぎ木、挿し木、等

    さすがに、この時期では接ぎ穂が見つかりませんでした。全て芽が開いて接ぎ穂になりません。
    さて、 庭では昨年庭木に接ぎました玉之浦や箱根の香、タマ・グリッターズ、友の浦などが

    芽を伸ばしてきました。庭木に接ぎますと成長が早く、接ぎ穂や挿し穂がいつでも準備できます。(写真1)
    次に挿し木苗の利用方法ですが、 そのまま大きくしても良いのですが、 接ぎ穂に直ぐ利用出来ます。
 
    高価な苗でしたら、 私が行っていますように、 9月に取り寄せましたら直ぐに2~3本接がれるといいですね。
    翌年の3〜4月には芽が伸びて取り寄せた挿し苗より大きく成長すると思います。庭には昨年の挿し苗が

    数百本ありますが(写真2〜3)、これらの苗は9月に植え替える予定でいます。2~3年育てて、 写真4のように
    枝が枝垂れるようになりましたら、アルミ線で曲を付けて、少し太くします。若木の間に枝枝に色々な品種を接い

    鉢に植えたいと考えております。余裕のある方は鉢よりも庭や、畑に植えられて早く太らせるといいですね。
    4~5年後には立派な盆栽になって、色々な場所を飾ることになると思います。写真5〜6は私の狭い庭です。

    歩く所以外は全て椿や雑木が植えられています。庭木の間には多くの鉢も置いてあります。毎年6月下旬から
    剪定をして,すっきりさせます。剪定した枝を捨てればいいのですが、つい挿したり接いだりしています。

    写真7は筑紫舞の実生です。閉じ芯の花です。実生も沢山蒔いてありますので、楽しみです。最後に庭に咲く
    ジョセフィーヌです。挿し木で増やせます。クレマチスですが、特徴があり、人に差し上げても喜ばれると思います。


庭木に接ぎ木。接ぎ穂や挿し穂を
得るなら、一番早い方法です。
4品種接いでありますので、葉の色
が違いますね。

昨年の挿し苗
  2月~3月に植え替えるか9月下旬~10月
  に植え替えています。3月から~6月まで
  1回ずつ少し油粕を与えています。
  1本の鉢苗と違い油粕の量に注意が必要
  
  畑や庭で少し大きく育て、曲をつけて、
  鉢に植えるか、少し育った苗を鉢に植えて
  1年後に曲ヲ付けられても良いと思います。
  

昨年の挿し苗
挿し苗でも、ばかにできません。畑や庭で
2~3年育ててみてください。、100本位
直ぐに花が咲き出します。趣味のつもりが
実益を兼ねて楽しんでいる人もいるようです。
色々趣味を持つことは、何かの時に助けに
なるかもしれないです。がんばってください。

このように枝が枝垂れてきましたら
軽くアルミ線で曲をつけて、少し枝を太く
してから、各枝に色々接ぎ木をします。
少し前にご覧いただいたような接ぎ木
です。枝は接ぎ木でどこにでも可能です。
ある程度の曲があれば、あとは接ぎ木で
枝を出し、樹姿を整えられます。

庭の椿の木

庭の椿の木

筑紫舞の実生

ジョセフィーヌ(クレマチス)


庭の楽しみ


    全ての芽が伸び葉を広げ始めました。5月の下旬には緑枝接ぎが出来ると思います。
    今日は挿し木苗にアルミ線で曲作りに挑戦しました。今日の品種はムーン・ライズという

    洋種椿です。庭のあちこちに曲を付けた苗が置いてあります。2〜3年経過しましたら胴吹き芽
    等に接木して、全て5~10品種位の花を咲かせたいと考えています。胴吹き根のない場所でも

    接木をすれば、どこにでも枝が出来ますので、接ぎ木は便利ですね。松柏盆栽と違って
    枝が決まった所になければいけないというものではないので、気楽に楽しめます。

    3~4年生の挿し木苗に曲を付けておかれると、 楽しみだと思います。接ぎ木をされる時は
    鉢に植えられてある台木を利用されてください。活着率が良いと思います。本日は挿し木も

    しました。相当太い枝から親指大の枝です。写真では細い枝が沢山見られますが、途中で
    枝を切り、 細い枝垂れるような枝を2~3本残してあります。発根後、その枝垂れるような

    枝にアルミ線をかけ、 曲作りした後に接ぎ木をする予定です。真っ直ぐな枝だけでは面白みが
    ありませんので、挿し木を上手く利用して曲のある樹姿を考えています。自然の素材を生かし、

    工夫されますと、 楽しみは尽きないですね。この時期の挿し木が上手くいくか分りません。
    でも、やってみて価値はありますね。7月からの太い挿し木は時期が3ヶ月くらいしかありませんので

    発根しにくいと思われます。冬季の挿し木や今からの挿し木は9月まで5ヶ月以上ありますので、
    カルスを形成し、発根するまでの期間が十分かと思われます。あとは、用土、 残す枝の本数、

    枝の長さと地中に挿す長さ。 それに水の与え方と置き場所の問題があると思います。挿す深さは
    枝の半分位は必要かと思います。失敗を考えずに、色々試して下さい。全て家にある素材でできる

    のですから。本日の花は小泊筑紫舞の実生です。 小泊は良い花だと思われます。筑紫舞の
    実生は5年目です。親に似ています。閉じ芯の小輪です。1~2月に咲きますと期待がもてるのでは。


挿し木4年生に曲作り

挿し木
ー 30本

小泊
    この時期でも綺麗に咲いています。

筑紫舞の実生
   筒咲きの閉じ芯


5月の接木


    早いもので、すでに5月8日です。肥料を与えたり、 接木の芽の様子、 芽に水滴が
    垂れていないか等確認することが沢山あります。今日は殆どの芽が伸びてきましたが、

    膨らみかけてきました芽を利用して、 春の最後の接木かも知れない試みをしました。
    5月の下旬からは緑枝接をしますので、 1年中接木を試しているみたいです。

    今日は少し太い園芸品種の苗を台木として利用しました。30cmくらいの長さに切って、
    写真のように2~3本枝を付け、 胴吹き芽も取らずにそのままで接木しました。

    2~3本の残した枝は1~2芽残して短く切ってあります。接いだ場所は全て残した枝の周囲です。
    残した枝の周囲に接いだ理由は、養水分を吸い上げ、 枝の周囲には栄養ホルモンが

    考えられ、 その枝の周囲に接ぐと活着が良いのではないかと、 素人ながら考えたからです。
    太い台木をばっさりと切ってしまうと、 枯れだすのではないかと不安が残るからです。

    できれば残した枝よりも少し上部に接いだ方が芽の伸びが良いかもしれません。頂芽優勢ですが
    写真のように上部とその下5cmくらいの所に接げば同じくらいの伸びはすると思います。

    心配であれば伸びてきた上部の枝をを少し抑制して抑えれば、全ての枝が均等に伸びだすと
    思います。この時期に成功するか分りませんが、 失敗してもともとの気持ちでいます。

    写真A、Bは昨年の5月~6月にかけての緑枝接ぎです。相当多くの苗を育てております。5~6年
    経過しますと楽しみな苗になると思います。 根が2~3曲あり、 さらにらに来年頃にアルミ線で

    2~3曲つける予定でいます。他の色々な接木や挿し木等している間に大きく成長してくれるのでは。
    庭の花では福岡県の八尋氏が送ってくださいました筑紫舞が今頃咲きだしました。濃紅花の

    小輪で葉も小さいです。この筑紫舞の自然実生が明日には咲き出しそうです。5年経過しました。
    長い年月ですが、 色々なことしておりますと、 それほど長く感じられません。咲き次第ご覧いただきます。
    


4本接木。芽が膨らみ始めています。

枝の周囲に接ぐ。

ベラロッサ、 アザレア、
今帰仁白等接ぐ。 

胴吹き芽は取りません。

 A.昨年の緑枝接ぎ。この葉は初黄。

B.緑枝接ぎはこのように名札を付けて
   鉢に植えてあります。

出雲香

筑紫舞



接木の楽しみ

    植物の楽しみ方は色々あります。花を観賞する。次第に自分の好きな花を求めるようになります。
    だんだんと欲張り始めて、増やしてみようと、色々本を購入して挿し木、接木の物真似を

    します。数年間は失敗の連続をしながら、1本でも成功しますと、 子供と同じで感動するものです。
    この1本の成功が次へのステップの大きな動機ずけとなり、 私は自分でもどう処理して良いか

    分らないほどの苗を毎年作り出しております。 椿をやりだしたきっかけは梅の接木でした。
    椿と同じように数百種類の梅を接木して楽しんだものでした。狭い庭を有効利用するには

    椿の方が適していると思い、椿を育てることになりました。今考えてみますと、若い頃の梅の
    接木がこれほど椿の増殖に役立つとは思いませんでした。どんなことでも色々なことに興味

    を持ち、 経験しておくことは大事なことですね。今日は1本の曲のある太い枝に接木した
    状態をご覧下さい。幹も枝も全て曲があり、 枝は10本程度。 さらに1本の枝から枝分かれ

    しています。どの枝にも3~4本全て接いであります。おそらく50本位接いであります。あと1週間
    位で全ての芽が伸びて葉を広げる状態です。失敗した数は今のところ2本くらいです。幹は

    相当曲があり、枝は全て真横に並べて整枝してあります。この接木しました木をみまして、10本も
    このような接木した鉢植えの椿盆栽があれば十分であるように思えます。これからは、取り木、

    種子苗、 挿し木苗等利用して、曲作りに励み、 接木による変化と味わいのある椿の樹姿に
    取り組みたいと思います。芽が伸びて葉を広げてきましたが、これからが大事な時期になります。

    もう大丈夫だと思える時期は6月の初旬から中旬くらいだと思います。外気に慣らし、ポリ袋を
    ある程度広げ、安心できる状態になるには、 あと1ヶ月くらいは必要かと思います。

    ポリ袋は7月下旬まで外しません。袋の穴を徐々に開けながら、 袋の上部を開け、暑い中の空気が
    外に出るようにして管理します。7月に入ってからはポリ袋をナイフで切り裂いたりして調節しています。

    それでも7月中ポリ袋は外さないでおきます。芽の成長が良いように思います。ちょうど温室で育てている
    植物と同じ状態かと思われます。何か参考になることがあると良いのですが。自分で全て経験されて

    納得されるといいですね。経験から生み出された技術ほど確かなものはないと思います。本や多くの人が
    教えてくださる知識を基に、あとは自分なりに工夫して、 自分だけの技術の世界を作り上げることを期待

    しています。工夫と努力、それに探求心が私にもう少しあればと何時も思います。お互いにがんばりましょう。
    5月からは1週間に一度のペースで書く予定です。ご覧いただく内容がありましたら、その限りではありません。



1本の木です。

正面から見た所。

1本の木です。全ての枝が水平になるように
整枝してあります。

全部の芽が同時に伸びないので
管理の難しさがあります。

各枝に3~4本接いであります。


庭の花

    庭では今年最後かと思われえる花が咲いておりました。最も私が注目しましたのが
    タマ・グリッターズでした。5月になりましても、 白覆輪がある程度見られています。

    私の庭の日陰に植えられていますが、 1月から5月まで本当に、このタマ・グリッターズは
    良く咲き続けてくれました。接木する時に良い枝を選ぶことが大事かもしれませんね。

    同じタマ・グリッターズでも、私の知り合いの庭では今年はあまり状態が良くないと聞いております。
    以前お話いたしましたが、覆輪花や絞り花では綺麗に咲いた木からはあまり接ぎ穂や挿し穂を取らないで

    そのまま大事に保存されておいた方が良いかもしれません。今日は白蝶の舞が咲き出しましたが
    残念ながら八重の洋種椿でした。求めて3年目で咲きましたが、 おそらく間違えたものと思われます。

    間違えることは時にあると思いますので、仕方ないと思われます。接ぐ時や、 名札を付けるとき
    穂を採取する時とか何かの時に間違えるものと思います。お互いに慎重に扱わなければなりませんね。

    5月の下旬になりますと、 緑枝接ぎを楽しめると思います。2~3日前にも50本ほど挿し木をしました。
    ある程度枝を切り、 30cm位の長さで挿し、 ポリ袋を被せました。勿論タケノコ芽のある部分

    切り取りました。比較的細い枝では今挿しても7~8割程度の高い確率で発根すると思います。2~3年前
    4月に挿しましたボールペン大の太さの挿し木は8割程度の成功率でした。とにかく、心配せずに

    基礎的な知識を頭に入れながら、 1年中試してください。取り木もよい時期だと思います。そろそろ試して
    ください。挿し木の場合は用土と管理場所は大事な要素かと思います。これから夏に向かって色々な作業が

    待ち受けております。楽しみですね。あらゆる事に挑戦されて、毎日を楽しんでください。わくわくすると思います。


黄基42、 琉球白妙、 タマ・グリッターズ
ハネムーン、 紅栄

タマ・グリッターズ

琉球白妙

陽の岬U( 仮称 )

タマ・グリッターズ(4月の時期)

ハネムーン

水吉

 琉球白妙、 タマ・グリッターズ、夢乙女
ハネムーン、 紅栄、 ベティーズ・ビュティー


取り木の利用

    今日は太い取り木に接木した状態をご覧下さい。友の浦、琉球白妙、 白万代、 黄鳳
    接いであります。友の浦は4本接いでそれぞれ芽が伸びてきました。大分太い枝に取り木

    をかけて2年前に鉢に植えました。昨年接木して、今年芽を伸ばし始めました。台木の胴吹き芽
    でなく、取り木した台木の幹そのものに接ぎましたので、 活着するか心配しましたが、どうにか

    芽を伸ばし始めましたので、安心しています。肥料を与え今年は枝を長く伸ばすようがんばっています。
    取り木した少し上部より斜めに枝が出て、半懸崖みたいな感じです。これだけ太く、横に枝が出ていますと、

    色々な花が咲き出すのが楽しみです。今日はアルミ線で挿し木の4年生に曲を付けてみました。
    小指大の太さでしたが曲げやすかったです。松柏盆栽と違い、楽しみでやっていますので、少しぐらい

    曲の付け方が違っていましても、ある程度曲がっていれば、接木をして上手くごまかせるのでは。
    花を見せますので、花の鮮やかさで見てもらえるのではないかと思います。

    4月も今日で終わりです。今年も色々ご覧いただいてありがとうございました。5月からは1週間に一度
    位のペースで書く予定です。参考になることが書ければ良いのですが。 時々ご覧下さい。


取り木に接木する

友の浦の芽が伸び始める。

友の浦、白蝶の舞、琉球白妙の芽が伸び始める。

取り木の太さ

アルミ線で曲作り

ベラロッサ(ヌッチオ農園より求める)


咲き誇る椿華園より椿の香

      大岡氏に関する話題は沢山ありますが、 大変な努力家でもあります。学校を卒業され
      農業に従事されましたが、45年以上前に一大決心して椿への世界に身を置くことになりました。

      大きな夢を持ち全国を旅して回られたそうです。その当時は椿が産業として成立しておらず
      椿でご飯が食べられるか、家族を養えられるか、不安やとまどいがいっぱいだったそうです。何一つ

      手本もなく、 あるのは上手く成功して欲しいと思う願望だけだったそうです。今振り返ってみますと
      よく長い間がんばってこられたと感慨深そうに話されております。一番嬉しいことは全国の人達との

      出会いの中で、 多くのことを学んだことだそうです。椿や植物のみならず、 出会いを通して
      人間として必要な知識や生きることの意味など学ばれたそうです。人との触れ合いの中で最も

      大事な人間性誠意がなければ、どんな職業についても、上手くいかないことの大事さを学ばれた
      と話されていました。さて、本日も写真の花をご覧下さい。J.Cウイリアムスは英国産でお城のオーナー

      名前を採った代表品種とのことです。 弁天コナーは弁天葉の八重咲椿。 越前時雨は極淡桃色紅紫吹掛絞。
      絞羽衣は白地紅絞、八重蓮華咲き。綺麗な花ですね。 椿を通じて人との出会いは、自分の長年の夢の開花でも

      あったと大岡氏は述べられております。


J.C ウイリアムス(実生)

弁天コナー

越前時雨

絞り羽衣


      


越後の椿→咲き誇る椿華園より椿の香り

       今私の庭では殆どの花が咲き終わりました。それでも時々残りの花が咲いております。
       本日新潟の椿華園さんより頼んでありました椿の花が届きました。
       
       園主の大岡徳治氏は『 雪椿の第一人者として活躍されております。以前ご紹介いたしましたが、
       個別経営の部で第23回日本農業賞を受賞されました。さらに緑白綬有功章を受賞されておられます。 

       椿以外にも、牡丹、芍薬アヤメ等の栽培で知られた方です。植物以外の面でも、 お酒を本当に楽しく飲まれ、
       歌を歌い、 時には詩や歌を色紙に書かれて多彩な芸をお持ちの方です。非常に温和な方ですが、

       椿や植物のことに関しては非常に厳しさがあります。自分の仕事にかける熱意がひしひしと伝わってきます。
       自分の足で日本海のユキツバキを調査され、今日の椿華園園主としての地位を確立しております。

       本日は届けられた写真の花をご覧下さい。円舞曲は牡丹咲きの雪椿。 春日山は紅色に白横杢状入りの雪椿。
       八潮路は淡桃色に赤色吹きかけ絞りで雪椿。 絞りおけさ囃子は赤色の雲状斑、八重の花。

       今が椿の満開みたいです。今まで比較的一重の花が多かったみたいですが、雪椿を見まして大変豪華な感じが
       します。庭の花として大変魅力を感じました。今年は雪椿に夢中になりそうです。明日早速接木、挿し木をしなければ。


円舞曲

春日山

八潮路

絞りおけさ囃子


庭の花

    挿し木苗の芽が伸び始めてきました。昨年挿した小さな苗でもグーンと伸び始めます。
    時々お話いたしますが、この挿し木の2年生の芽を利用して接木をします。特に高価な

    苗の場合、接木苗の芽はいくらでも伸びますので、接木、挿し木とその芽を利用出来ます。
    しかしながら、私は高価な苗を何本も買うわけにはいきません。新発表の苗は殆どが接木

    苗が多いですね。そこで、500円〜1000円くらいの挿し木苗を求めます。販売される季節は
    9月頃からですので、 苗が到着すると直ぐに親指から〜それ以上の太さの台木に接木します。

    挿し苗は殆ど接木用として使用します。接木後2年経過しますと、台木の太さにもよりますが、
    接木苗と同じかそれ以上の成長を期待できます。さらに、挿し木苗を求めて約半年後の3月に

    は挿し木苗の芽を少なくとも3~5本利用出来るかもしれません。そうしますと直ぐに何本も接木
    苗が出来上がります。挿し木苗は入手した翌年の2月~3月に接木用として大変利用価値が高い

    と思えます。挿し苗の芽を利用する時、 2芽は残して置かれるといいですね。1芽だけにしますと
    芽が枯れたり、折れたりすると困りますので、安心のために2本にしています。接木苗が出来た後は

    求めた挿し苗を人にあげたりして、交友を深められると思います。接ぎ台も挿し木や実生苗で十分です。
    全て自分の手で作り出す楽しさを味っていただきたいですね。最初の2~3年は我慢して育ててください。

    本日も写真の花をご覧ください。玉かんざし、 夢乙女、春雪はいずれも玉之浦系の椿です。わずかに
    白覆輪が見られます。花のささやきも本来の色合いが出ておりません。この時期は写真を撮るには適してないですね。
  


玉かんざし

夢乙女

春雪

花のささやき

  


庭の花

    5月もすぐですね。あと3ヶ月で種子を採取しますのに、今頃ポリ袋を
    開けてみました。3月に一度鉢に植え替えしましたが、今日再びポリの

    中を見ましたら、こんなにも良く発根しておりました。オガクズだけで試して
    みました。苔でなくともオガクズでだいじょうぶです。オガクズの方が状態が

    良いように思えます。新築現場に行きますと、いくらでも手に入ると思います。
    昨年から接木や種子を蒔くときに使用しています。今年の挿し木の時にも

    使用を考えています。この種子苗は台木用として来年に接木する予定です。
    今年の接ぎ台は昨年蒔いてありますので、その苗を使用します。種子からですと

    大きくなるまで大変だと思うかもしれません。挿し木でも3年しますと花が咲きます。
    最初の3年我慢ですね。4年目から毎年次々と接いだ花が咲き出します。実生の花も

    4~5年目から咲き出します。とにかく種子を蒔いて楽しんでください。本日も写真の花を
    ご覧下さい。王冠は肥後椿。 黒椿は1本あるといいですね。玉之浦系の花と交配

    してみてください。福島百合も好きな花です。エレナ・カスケードは中国の野生種の改良
    品種と聞いています。乳白色、一重、極小輪。外弁花が薄桃色の小花を咲かせます


種子苗

種子苗(オガクズ使用)

エレナ・カスケード

王冠

黒椿

福島百合

庭の花

     今年は楽しみながら沢山の交配をしてみました。写真のようにすでに子房は
     緑色で大きくなりかけて、 交配が上手くいったと思われます。今日で葯3週間

     経過しています。父樹は全て友の浦の花粉を使用しました。母樹は青い珊瑚礁
     黒耀、 後田侘助、 黒椿等 黒系統の椿を中心に交配いたしました。ブラック・オパール

     等洋種椿も試しましたが上手くいきませんでした。私はあまり考えずに交配しています。
     母樹が結実性に富んでいるとか、 葉型が良く、 小輪であるなどの事はあまり考えずに

     花色だけを考えて交配してみました。交配が成功するかどうかは色々な条件がありますので
     何回も午前中試しております。ビニールの袋は2週間くらい被せて取り除きます。あまり長く

     被せていますと結実した実が落ちることもあります。殆どの袋は切ってあります。交配に使用します
     用具もありますが、私は直接花粉と花粉を直接つけております。それでも今年は30個位結実しています。

     交配は男女の恋愛と同じ面がありますね。時期やタイミングなどが悪いと上手くいかず、いとも
     簡単に結ばれることもあるのでは。ですから、けっして諦めてはいけないですね。人の価値観は

     さまざまです。あっと驚く組み合わせもあります。そのことが自然界にもあるのでは。そこに交配を
     する楽しみがあると思います。自然交配はもっと面白いかもしれません。本日も写真の花をご覧

     下さい。白孔雀ダローネガは以前ご覧いただいております。孔雀椿等の交配もいいですね。
     庭木などに種子がが見られましたら、 是非蒔いて下さい。何千、何万個に一つしか親をしのぐ

     素晴らしい花は見られないと言われていますが、そのようなことはあまり、考えないことです。
     数個の種子でも驚くような花の誕生の可能性があるかも。誰にも分らないことです。蒔くしかないですね。 


青い珊瑚礁 × 友の浦

黒耀×友の浦

後田侘助×友の浦

白孔雀

 良い花ですが名札なし

ダローネガ

庭の花

     今日は最後になるかもしれない接木をしました。何時も最後かと思って
     接木をしています。殆どの芽が伸びて広げてきています。少し伸び始めた

     芽を選んで親指大の枝に接ぎました。昨年と今年は2月と3月の初旬に
     この接木をしましたが、 挑戦してみようと思い、 この時期に枝に接木→挿し木

     をしてみました。少し遅いかもしれませんが、 1年中試すつもりでいます。ダメだと
     思ったらそこで終わりで、 その次のステップがありません。この接木→挿し木は

     湿度と用土が大事かと思います。用土は自分で毎年使用しています鹿沼細粒、蝦夷砂
     桐生砂、 一番底に硬質の赤玉の大を使用しています。あとは、管理だと思います。

     直射日光に当てないで、半日陰で管理しています。置き場所も数箇所に置き一つが
     失敗しても、一つが上手くいけば大成功です。そこで来年に向けてのヒントが得られる

     からです。さらに、中にオガクズを入れて観察しています。梅の接木では効果を発揮
     しました。自分で考えられることは何でも試して、その中で確実な方法を探し求めて

     いくことが大事かと思います。本日も写真の花をご覧下さい。大の元は長崎県の椿で
     暗赤色をした良花です。 ゴールデン・グローは半八重の淡黄色。 玉三郎はすでに

     ご覧いただいています愛媛の椿ですね。あちこちに接いでいますので、次から次へと
     咲いています。良い名前をつけたと思います。ジョイフル・ベルズは濃紅色、一重咲き、

     小輪、 ニュージーランドの椿です。挿し黄の芽ガグーンと伸び始めました。
     この伸びた芽で夏の大事な品種の接木をします。そういう意味では、挿し木も大事です


大の元

ゴールデン・グロー

玉三郎

ジョイフル・ベルズ

枝に接木ー 6本接ぐ  枝の半分まで挿す

枝に接木ー 3本接ぐ

庭の花

    生産者の方々にとって頭の痛い問題は絞り花や白斑の花の販売かと思われます。
    毎年同じように咲く花は見られませんね。必ず変化しているのでは。

    糊こぼしの花でもべったりと糊がこぼれた状態で咲く花は少ないですね。ウイルスによる
    この白斑などの変化は大変難しく、説明が私には出来ない問題であります。

    おそらく何十, 何百、 或いは何千とのウイルスが存在しているかも?専門家でありませんので
    どのくらいのウイルスが存在するのか分りませんが、花色に変化をつけて、鮮やかに見せる

    効果があるのでは。その反面、生産業者にとっては違う花が咲いたと問い合わせがきて、
    全ての人達に理解してもらうのに、苦労されていることもあるのでは。 白斑や絞りを受け付けない

    品種(あるいは花色)もあるのでは?私など素人には10年以上の勉強が必要になるのでは。
    普通の白花や赤花よりも時として人気がある品種もあると思われます。

    ウイルスの入った台木で新花に兆戦してみても面白いと思います。本日も写真の花をご覧下さい。
    桜貝はヤブ系の椿で淡桃地、弁端は少し農紅。 新世紀はクリーム色、紅ボカシ覆輪。この点で

    他の金花茶交雑種と少し違いがあるのでは。白虎は白地紅縦絞、、桜葉、五色散椿 x 大谷唐椿。
    現珠院は五島の銘花20選のひとつです。 最後に沢山の品種を集められて鑑賞される場合は

    庭や畑に植えられ、何本かを鉢に植えられて鑑賞される方が安心して管理が出来るかと思います。
    私は椿だけでなくある程度違った花との組み合わせで、四季の花の美しさを楽しめればと感じています。


桜貝

新世紀

白虎

現珠院


庭の花

     今日は大きな公園に行き、 色々な椿を見てきました。非常に大きな別荘が
     公園になって、沢山の樹木が植えられています。特に紅葉の時期になりますと

     見事な紅葉の木の葉に驚かされます。この公園の中に古木の椿も見られ、
     3~4種類の一重の花を見つけ、 明日接木する予定です。今年はお寺で紅花

     の中でも素晴らしいと思われる花を見つけ接木してあります。その他にも園芸品種
     では見られない特徴のある椿の花を、 お寺や公園で発見してノートにメモし、

     7月になりましたら枝をいただき、挿し木や接木をする予定です。山や椿林以外にも
     民家お寺、 神社等に太い椿の木が植えられ、 じっくり観察してみますと非常に

     評価できる花と出会えるのが楽しみです。民家などは、だんだんと新しい発見は少なく
     なってきております。次に目指すのは、枝変わりを発見されると面白いかもしれません。

     じっくりと花を観察して見ることです。 意外と目に留まるかもしれません。
     本日も写真の花をご覧下さい。 ベラロッサが完全に開きました。大輪の花ですね。

     水吉雪椿で香り椿でもあります。 青海小紫は入手して10年以上経過しております。
     長崎県から送っていただいたと思います。 最後に玉覆輪ですが、紅色は薄れてきましたが

     白覆輪は意外と見られます。私の庭ではタマ・グリッターズと、この玉覆輪が最後まで
     最も良く、白覆輪が見られています。


ベラロッサ

水吉

青海小紫

玉覆輪

庭の花

    いよいよ花が咲き終わりそうです。この暖かさで一度に沢山咲き始めました。
    写真を撮れない品種もありました。これからの作業は以前お話いたしました

    取り木です。是非試して下さい。小指から親指大でも良いではありませんか。
    曲のある、或いは枝分かれしている場所に試して下さい。台木としても、或いは

    そのまま鉢盆栽でも楽しめます。夏の挿し木を考えましたら、 5~6年分くらいの
    太さの枝は簡単に入手出来ます。また、これからの楽しみは花後に整形があります。

    小指から親指大の太さに曲をつける作業です。アルミ線を用いて、紙テープを用いて
    曲げる作業です。アルミ線の太さは枝の太さにより決定します。どうしても曲げきれない

    場合は2重に巻いてください。この作業もある程度の慣れが必要かと思います。銅線でも
    可能と思います。銅線は少し柔らかいと思いますが。花後でなければ6月の下旬から

    7月にかけて整形をされても良いかと思います。今日も写真の花をご覧下さい。
    紅玉は濃紅地白斑。松江の椿です。 佐保姫は紅一重の筒咲き。東林寺は桃地に

    白覆輪。松江の椿です。早春賦は愛媛の椿で10年以上前に接木したものです。
    早春譜 という品種もありますが、新潟産です。四国も多くの品種が発表されています。


紅玉

佐保姫

東林寺

早春賦


庭の花

    花の色が最も良い状態の時に比べ少しぼやけて、綺麗でなくなりかけています。
    玉之浦系は写真の玉午前は完全にしろ覆輪が見られなくなりました。

    タマ・グリッターズは花弁の周辺に見られます。私のタマ・グリッターズは接ぎ穂が良かったのだと
    思います。毎年1月から4月まできちんと白覆輪が見られます。今年は比較的白覆輪が

    出にくかったのではないかと思われます。タマ・グリッターズだけは昨年と全く同じ状態で
    白覆輪が見られました。人間と同様に親と全く同じに全ての良い面を受け継げば良いと

    思いますが、 どの花もそれぞれ違うようです。どんなに素晴らしい花を咲かす親であっても
    子供になりますと、そうはいかないですね。人間の子供も兄弟全て性格が違い、親とも違い、

    何で親に似ないんだと言われることもありますね。そこで、親と同じ素晴らしい花を咲かすために
    接ぎ穂を採取する枝の場所と花を良く確認して接木することが大事であると言われます。

    どんな枝でも良いということではないようです。本日も写真の花をご覧下さい。
    備中は岡山産。 スーパー・スターとベラロッサはアメリカ産。8年くらい前に注文して

    送ってもらいました。私は何故か純白の花に魅せられるようです。胡白蝶もいい花です。
    特にこの時期になりまして、 良さが出てきました。いよいよ花も終わりになろうとしています。

    交配もしましたのでとても楽しみです。毎日色々眺めて楽しみでもあります。  


備中

スーパー・スター

ベラロッサ

胡白蝶

玉御前

タマ・グリッターズ


庭の花
  
    今日は以前お話しています大学の先生の家を訪問しましたら、 太い枝を庭に挿していました。
    今頃大丈夫なのかと内心思いましたが、何本も挿してありましたので、 私も何本か太い枝を

    いただき庭に挿してみました。今までは殆ど鉢に挿しましたが、今日は庭に挿して試してみました。
    その先生は30cmくらいの枝を半分位挿し、 半日陰の場所にさしていました。先生の素晴らしさは

    探究心が非常に旺盛なところです。1年中挿し木を試して、 いつ頃なら大丈夫かと教えてくださいます。
    私は変わり者で、教えてくださった通りに試さないで、必ず自分なりのやり方で試しております。

    なにか、自分できちんと試さないと安心できない性分なのかもしれません。それでも、先生のヒントは
    必ずメモして参考にしております。挿し木でも接木でも1本でも成功しますと、そこに必ず100%に通じる

    ヒントが隠されていると思えます。一つのことを成し遂げるには色々な角度から試して、自分のものに
    することが大事かと思います。太い枝の挿し木が簡単になりますと、台木の心配がなくなり、増やすことが

    非常に楽になります。また、曲のある枝の挿し木は鉢盆栽を身近なものにしてくれるのでは。
    本日も写真の花をご覧下さい。 羽衣の実生は八重の花です。花色は羽衣に良く似ております。

    黄の旋律は淡黄の獅子咲。出雲香は出雲大社藪×ハルサザンカ。極小輪。金亀山は暗紅、 桔梗咲き。
     松江のヤブ椿実生。松江も沢山の品種があり、ツバキの愛好家や趣味家が多く非常に研究熱心でもあります。

    最後に今咲いています我が家の庭の花です。アケビは今年も50以上の実を楽しませてくれるのでは。


羽衣の実生

黄の旋律

出雲香

金亀山

ストレッチア(極楽鳥花)

アケビの花



庭の花


    同じ花でも12月〜1月に咲く花色と 3月〜4月に咲く花色が
    変化していることがあると先日述べました。椿の本等でも秋咲きの花と

    春先の花の両方を掲載している本は少ないかと思います。出来れば
    花色が変化します品種は両方の花を掲載するほうが丁寧かと思います。

    椿に関する分らないことが限りなくあります。どんなに長く椿と向き合っていましても
    答えられない事のほうが多いかと思います。私は色々椿のことで多くの人と

    話していましても、絶対という言葉をなるべく使わないようにしています。
    また、今までの経験だけでは知識不足でもありますので、 相手の話されることは

    必ず良く聞いて、椿栽培に生かしていくように心がけています。おそらく過去の
    知識は半分も役に立たなくなっているかもしれません。常にどうしたら、上手く

    いくだろうかと試しています。そのようなことを繰り返しているうちに、1年中椿
    を増やせることが分りました。接木にしても、挿し木にしても、いつでも何らかの
 
    方法で可能なことに気ずいたのです。これほど1年中楽しめる植物はほかに
    ないのでは? さて、本日も写真の花をご覧下さい。 戸室玉三郎は感じの

    良い花ですね。玉三郎は接いで15年くらい経過するのでは。白孔雀も沢山接いであります。
    この白孔雀との交配も楽しみだと思います。先日の陽の岬Uですが、もう一度見ていただきたくて

    再び掲載いたしました。陽の岬と殆ど変わらない状態です。穂を送っていただいた
    八尋氏も同じようですねと話されていました。名前も同じ陽の岬でどうだろうかと話されていました。


戸室

白孔雀

陽の岬U

玉三郎


庭の木

    施肥や植え替えが終え、 いよいよこれからは取り木の時期になりました。
    時々お話いたしますが、 若木で勢いのある枝がいいですね。10cm〜50cm

    位の長さの枝に取り木をかけてください。主幹にはかけないほうが良いかと思います。
    太さはどんな太さでも可能かと思いますが、 あまり太すぎますと、何ヶ月もかかりますので

    ある程度の太さで変化のある枝が良いかと思います。私はこれから枝を良く見極めて
    取り木をする予定です。庭では写真のように、種子苗、 挿し木等どのくらいあるか

    分らないほどいっぱいです。種子苗は台木用と新花用の苗に分けてあります。おそらく1000本
    以上になると思います。挿し木も500本は超えていると思います。とにかくやれるだけ

    試しています。さらに接木もあります。昨年の種子苗、接木、挿し木と管理のことを考えると
    悩んでいる状態です。これに加えて、昨年の緑枝接ぎもあります。出来る限り枯らさない

    ように心がけております。本日も写真の花をご覧下さい。玉之浦系の椿もいよいよ終わりに
    なってきたようです。紅福籠は良い花ですね。岡山産です。 聴信寺も良い花ですね。

    伊豆大島の桜椿園のカタログに掲載されています。は淡黄色です。昨日も以前お話いたしました
    が交雑種は殆ど濃黄色の色は現れないのでは?でも突然ーーーする可能性もあるーー?

    これから夏に向かって新たな挑戦と作業が待っています。楽しみですね。がんばりましょう。    


タマ・グリッターズ

紅福籠
椀咲き〜抱え咲き、小輪
      

聴信寺


湘南白百合 x 金花茶 、淡黄、一重、小輪(岡山)

新花作出のための種子苗

挿し木

昨年の紅栄えの挿し木

挿し木


  お知らせ

     今日は今(10時)に帰宅しました。申し訳ありませんが、また明日ご覧下さい。
     接木の管理に注意されて、新芽が伸びますように!寒玲紗など用いてください。

     また、取り木の時期でもあります。小指大から親指大の太さを試されてください。
     多少変化のある枝が良いと思います。今行えば必ず発根します。9月〜10月が

     楽しみです。台木としても使えます。余計な枝がありましたら、楽しんでください。

庭の花


    暖かくなりましたね。接木も植え替えも最後の週になるかもしれません。
    今日は黄色の椿をご覧いただきます。時々お話いたしますが、金花茶(カメリア・クリサンタ・クリサンタ)

    及び原種の黄色の花色を見ましたら、 ジャポニカ系トウツバキと交雑した花色は殆どが
    淡い黄色でなにか物足りなく感じるのは私だけでしょうか。ゴールデン・グローや黄基シリーズ

    他、数種類育てておりますが、もう一歩という感じです。そこで椿の生産者や専門家にお聞きしました
    ところ、椿では黄色は劣性であり、 長年努力しておられても、 濃黄色の花色が現れないのは

    そのためではないかとのことでした。原種でも交雑種でもそれぞれ特色があります。色々それぞれの
    特色を学んで、どの花とどの花を栽培してみようかと見極めてください。耐寒性や黄色の濃さを

    頭に入れて求められるといいですね。特に外で管理される方々は冬の寒さに注意ですね。私は外で
    管理しています。営業用のポリ袋2枚で冬を越しております。それでも原種椿は枯れる品種も

    あります。さて、 凹脈金花茶ですが葉は凹脈ですぐに分ります。 ダローネガはクリーム色の八重或いは
    千重咲き。 江戸錦は白地に紅の縦絞り。 最後に我が家で誕生した椿。種子を蒔いて5年目。

    色々な花が誕生しております。これはすごいやという花はなかなか少ないですね。 


凹脈金花茶

ダローネガ

江戸錦

我が家で誕生の椿


庭の花


   香り椿として生産されています品種を数種類育てていますが、香りに関して
   これはすごいと思われる品種はまだ出現していないのが現状ではないかと

   思われます。香り椿の育種にはヒメサザンカを用いて交雑してきましたが、
   このヒメサザンカと同等あるいはそれ以上の香りがある品種にはユシエネンシス

   があると思われます。調べてみますと、油を採るために栽培されてきたらしい。
   綺麗な白花で、香りも良く育種には向いていると思われます。今後このユシエネンシス

   と香り椿との交配を重ねながら、新たな香り椿の育種に取り組んではいかがだろうか。
   本日も写真の花をご覧下さい。五箇山絞は五箇山地区の民家の栽培種。ユキツバキで

   大輪ですね。この写真の花色も時期によって変化しやすいと思います。ユキツバキは
   一般的に種間交雑しやすいと言われています。ユキツバキの血を引いた園芸品種も

   販売されています。代表的な品種としては乙女椿ですね。どこででも見られると思います。
   大洲天ガ下は白斑入りの中輪。 象山紅はヤブ椿で香川産。夜の雨は松江の椿。

   よく結実するとのこと。私の所では新芽も伸びてきました。そろそろ植え替えも終わりかと
   思います。今度の植え替えは6月が良いと思われます。肥料はされましたか。花付の面で

   ある程度影響があると思われます。良い花を見るために、時期ごとの作業をがんばりましょう。
   


五箇山絞

大洲天ガ下

象山紅

夜の雨


庭の花  

    今日は昨年の種子苗を鉢に植えました。台木用と新花用と1000本近くの
    苗を半日がかりで処理しました。今年で3年目の種子苗もありますので

    台木には全く困らないと思います。あまり多すぎるために、最後は全て
    一緒に植え込みました。親の名前が分らなくとも、 良い花が咲いてくれるのが

    一番の願いです。一品種ごと1本1本鉢に植えましたら1ヶ月以上かかってしまい
    そうです。花が咲き出すまでどんな花か分りませんが、 葉を見てある程度

    どのような花か予想が付くと言われています。小さな、きりっとした、よれのない葉
    が見られるといいですね。葉の大きさで、花の大きさも見当が付くかと思います。

    花の咲かない時期でも葉を見て枝を採取し、挿し木をされると楽しみかも
    本日も写真の花をご覧下さい。もいいですね。千代の春は三浦乙女×八重白玉。
 
    千重咲きですね。胡白蝶は以前数回ご覧いただきました。ドリーディーは唐子咲き
    の大輪です。

    


ドリーディー 赤、 唐子咲き、 大輪、 

ー 愛媛産

千代の春ー奈良産

胡白蝶ー中部産


庭の花

   私の所では椿の新芽が膨らみ始め、少し葉を広げ始めました。出来るだけ
   鉢の苗を庭に移し、管理を楽にしました。全ての木に名札を付け、植えました。

   名札は100円ショップで購入しました。針金もしっかりしてどこで購入するよりも
   手頃で便利な感じを受けました。一通り植え替えが終わりましたら、全ての

   品種にもう一つ名札を付ける予定です。全て付けますと何百という名札が必要に
   なると思います。品種名だけは絶対に間違わないようにしなければと注意しています。

   人に接ぎ穂や挿し穂をあげるにしても、苗をあげるにしても、間違っていましたら
   失礼ですので。 これだけ多くの品種が出回っていますので、判断しにくい花も

   あります。時に、鉢から畑や庭に植え替えするのも、木にとって良いことだと思います。
   根の整理をしながら植え替えをしますと、 樹勢も良くなり、 再び鉢に戻して

   素晴らしい花を観賞出きると思います。 本日も写真の花をご覧下さい。サニー・サイド
   日本人好みの花と言われています。私もこのような花色は好きです。ベティーズ・ビューティーですが、

   この写真の花はあまり良くないです。紅の覆輪が良くないですね。肥料と水の与え方が悪い
   のかもしれません。平成紅は中部産ですが、肉厚の抱え咲きでお勧めできる花ではないでしょうか。

   因幡百合は以前にもご紹介いたしました。菊月の実生品種。秋咲きの花の方がいいですね。

  少しくらい芽が膨らんでいたり、広げ始めていましても、 私は接いでいます。管理さえ良ければ
    上手くいくと思います。芽の状態にもよりますが、何でも試して、経験されてください。
   


サニーサイド

ベティーズ・ビューティー

平成紅

因幡百合


庭の花

   今日は鉢に植えて5年経過した椿を庭に植え替えました。さすがに鉢から
   引き抜けない状態でした。このような状態で植え替えが出来ない場合

   鉢の土に何箇所か穴を開けて水が通るようにして来年植え替えるといいですね。
   今年は60本くらい庭に植え替えました。少しは管理が楽になるかもしれません。

   IB化成肥料を今年は使用しました。2~3ヶ月効果があると聞いております。2キロ
   の袋と20キロの袋が販売されていました。2キロ入れの化成は割高で倍以上の

   値段でした。一般に20キロ入れの化成は少し多すぎるかもしれないですね。
   あとは、油粕を1ヶ月に一度与える(4月、5月、6月)だけです。色々な肥料が

   販売されていますので、毎年使用して慣れている肥料が安心していられますね。
   本日も写真の花をご覧下さい。細御前は一休の実生品種です。 覆輪春の台

   桃地に白覆輪です。春の台で白地の花があるといいのですが。紅三光は野生の
   ヤブ椿。三弁花です。陽の岬Uは福岡県の八尋氏より穂を送られ接いで3年目です。

   陽の岬椿の近くで見つけられたと聞いております。陽の岬とほぼ似ています。名前は
   まだ決まっていないかと思います。陽の岬は私の大好きな花ですので、この花も

   大事に管理したいと思います。3年待ち、待望の花が咲き出しました。楽しみがまた一つ増えました。


細御前 − 一休実生

覆輪春の台 

陽の岬U(仮称)

紅三光 − 三弁


庭の花 − 接木の外気への慣らし

   接いですでに1ヶ月以上経過したものもあります。新芽が伸び始めましたら
   外気ヘの慣らしが必要になってきます。椿の場合はまだ1ヶ月位経過して

   慣らしに入ることと思います。梅の接木は写真のようにすでに外に置いてあります。
   慣らしの場合はすでにご存知のように、少しずつ小さな穴を開けて慣らしていきます。

   ビニール袋、あるいはポリ袋は7月中旬くらいまで取り外さない方が良いと思います。
   接いだ苗の成長が違うと思います。6月になりましたら少しお話したいと思います。

   本日も写真の花をご覧ください。千寿は孔雀椿の実生品種。黒百合と実生姉妹
   夢の古里淡桃色のキキョウ咲き。私はこのような花色が好きです。以津の夢

   等も大好きです。陣屋の椿は花型が整っており、肉厚である。弧愁五島の岩永氏
   の作出です。旅愁、 哀愁とともにとても良い花だと思います。今この3品種を大事に

   育てております。全て自然実生です。私も今年実生の花が大分咲き出しました。これはと
   思う花は紹介したいと思います。昨日から何百本と昨年蒔いた種子苗を鉢に植えています。

   鉢に植えて、大変ですが、4~5年先に夢を膨らませております。

梅の接木

   オガクズで試しました梅の接木です。2~3日前から外気に慣らし、昨日の雨で外に出しました。

   この2~3年間で梅の種子を蒔き、今年で40本近くの苗が出来ております。梅園で種子を拾い

   どんな種子でも全て蒔いております。椿と同じように種子からの新花を期待しております。

   来年辺りから咲き出してくれるのではないかと思います。梅は下枝がだんだんと枯れて

   きますので、工夫をしないと難しい面があります。花芽を早い時期に、ある程度落とす必要があるのでは。

千寿

夢の古里

弧愁

陣屋の椿


花色の難しさ − 庭の花

    カタログと違った花色の花が咲きがっかりされることがあるかと思います。
    これは生産業者の方々のみならず求めた方々もがっかりしたり、困られることが

    あるのでは。 時々お話いたしますが、 特に覆輪系絞り系の花に多いかと
    思います。写真のプリンセス雅子も紅の覆輪が殆ど入っていません。

    エレインズ・ベティー(桃色弁端濃桃、時に紅吹掛絞・縦絞)もなかなか絞りが一定
    しないことがあります。さらに花弁が波打ち・フリルが入るので、見事な美しさに

    咲かすには苦労があると思います。洋種椿の栽培上の難しさのためか、少し広がりが
    少ないように思いますが? 私が時々お話いたしますが、この種の花はカタログや

    写真で見られるような見事な花が何時も咲くとは限らないのが特徴でもあると言える
    かもしれません。出来るだけ良い花色の枝を保存し、なるべく接木や挿し木のために

    枝をむやみに切らないことが大切かもしれないですね。しかしながら、見事に咲いた時の
    洋種椿の美しさは椿の虜にするほどの感激をもたらすのではないでしょうか。

    本日も写真の花をご覧下さい。プリンセス雅子はイカリ絞りの枝変り。 夕焼冨士は長い
    ラッパ咲きの花で白覆輪が見られる。白地で紅の大小縦絞りを百合絞と呼ばれています。

    最後にルッチェンシス椿は一重の極小輪。沖縄産の香り椿。


プリンセス雅子

夕焼け冨士

ルッチェンシス

エレインズ・ベティー


庭の花ー 名札の重要性

    今日思いきって30本くらいの植え替えをしました。そこで困ったことが一つ。
    写真A.の名札が外れて品種名が分らなくなりました。同じような花が沢山

    ありますので、 2つ名札を付けておけばよかったと後悔しています。接木して
    2年目です。名前の分らない花は増やすことは出来ません。庭に植えて眺めて

    いるだけです。花色も良く、濃紅色と白斑が綺麗に見えます。他の玉之浦系が
    色あせてきましたが、この花は紅色と白の対比が綺麗に見えます。

    欲張って、1本の台木に沢山接いだために、付け忘れたのかもしれません。
    時々10品種ぐらいの枝を切って、何十本の穂を接木できる状態にする時、

    どの品種の穂か分らなくなることがあります。まず最初に次々に穂を台木に差し込めるように、
    くさび型に削ります。1品種ごとに確実に接木された方が間違いがありませんね。

    本日も写真の花をご覧下さい。玉之浦系の花もぼやけてきました。私が感じますには
    色々交配種がでておりますが、玉之浦は依然として人気が高いように思います。

    今年は平均的にしろ覆輪が少ないように思いますが、皆さんはいかがでしょうか。 


友の浦

玉シグレ

玉覆輪

A。なに椿か?


庭の花

    タマ・グリッターズもさすがに少し色あせてきました。でも、最も長く白覆輪を楽しませて
    くれました。昨日油粕の与え方で固形の油粕もありますが、粉末状の油粕を使用する

    方法です。 一握り鉢の片隅に置き、 3~4日さーと軽くジョウロで水を与えると固まるそうです。
    値段の面で違うかと思います。強く水をかけますと、油粕が流れてしまいますので、軽く

    かけてください。鉢の中には1箇所だけ油粕を置かれた方が良いかと思います。固形の油粕の場合は
    鉢の大きさにより数個置かれると思います。植え替えでは、 芽が膨らんで伸びてしまいましたら、

    植え替えは6月まで待ったほうが良いと思います。今のうちならまだ大丈夫かと思います。
    本日も写真の花をご覧下さい。リトエル・マイケルはアメリカ産で桃色、八重の唐子咲きです。

    額田姫は小輪の香り椿です。可愛らしい花で人気があるのでは。こがねゆりは金花茶交配種。
    葯退化、遅咲きですね。色々交配種もありますが、花色が殆ど淡黄色のように思えます。

    原種椿の黄色の花色を見ましたら、物足りなく思えるとのでは。ただ、交配種は寒さに強いですね。


こがねゆり

リトル・マイケル

タマ・グリッターズ

額田姫



庭の花

   4月もすでに6日。椿の花の盛りですね。今日も切った根に接木をしました。
   以前聞いた話ですが、 ヤブ椿の根に接木をしますが、ユキツバキの根に接木

   をするのはあまり良くないとのことです。台負けするというお話でした。自分で
   冬季にする太い挿し木苗を台木にするのが最も早く手に入りそうです。

   4月に入り遅いかもしれませんが、肥料は与えましたか。まだの人は直ぐに
   施肥されると良いと思います。IB化成を使用されると良いとのことです。

   野菜に使用する化成とは違うとおもいます。1度与えてその後は油粕を軽く
   4月、5月、6月に施されるとよいのでは。6月は注意が必要かと思います。

   油粕は鉢の片隅に軽く置き、 ジョウロでサート水をくれますと油粕が崩れないで、
   3~4日続けますと固まるということです。 植え替えも、もう少しです。とにかく

   芽が膨らんで伸びる前に植え替えをしなければと思います。色々やることが
   沢山ありそうです。本日も写真の花をご覧下さい。白斑孔雀と紅千鳥はなかなか

   綺麗な花です。庭に植えられますと庭全体がはなやかになるのでは。後田侘助
   黒味を帯びた花です。侘助ではありません。さつまは白地の千重咲き。琉球白妙

   に似ていますね。天目は濃紅地雲状・横杢白斑の花です。ひな桜も好きな花です。
   サルウィン椿・金殿の実生。どの花がいいというよりも、色々な花があってそれぞれの花の美しさを引き立てています。


白斑孔雀

後田黒侘

紅千鳥

さつま

天目

ひな桜


   新しい発見ー 元大学教授 − 水田 嘉美先生もう一つの顔

      以前水田先生の椿をご紹介いたしましたが、 再び先生の自宅を
      訪問する機会がありまして、びっくりいたしました。整然とした広い庭に

      花々の木々が見事に沢山植えられており、私たちを出迎えてくれているような
      暖かな気持ちになりました。前回ご紹介しました鎌田先生に私たち一同

      椿のhow to を教えていただき、時々椿園にいったり、接木の練習をしたりしました。
      きょう水田先生の庭で見ました椿の花は殆ど売り物に近いほど素晴らしい鉢もの

      盆栽でした。品種もかなり集められ、自分で接木、挿し木などされて、しかも胡蝶侘助の
      懸崖物まで展示されていました。ここまで一人で全て出来ますと大変楽しみですね。

      時には近くの山に出かけて台木を採取されたり、販売店で椿やサザンカの台木になりそうな
      曲のある苗を求められ、家で針金等で誘引しながら全体の樹姿の構図を描き、

      接木をされて立派な椿の鉢盆栽へと仕上げているようです。ここまできますと大変
      楽しいですね。苗木の選抜から接木、 樹姿の研究、 用土や消毒、施肥等全て一人で

      やっておられます。すでに素人の域を出て半プロに近いのではと思われるほどです。
      大学で教鞭を執りながら、時間の合間に自分の趣味に没頭できる時間的空間を持たれる

      ことが、これからの長生きの秘訣かもしれないですね。大学の先生たちの仲間でも水田先生が
      このような趣味を持たれ、楽しんでおられると聞きましたら、驚かれるのではないでしょうか。

      若者だけでなく、 誰もが何かに集中し、没頭できるものを持つことはいいことですね。
      継続は力なりという言葉がありますが、まさにその言葉通り水田先生は実践されています。

      このように、鎌田先生を中心として輪が広がり、椿の美しさがますます広がることを願っています。      


家より庭先を眺めるー水田邸

ベランダにてー椿の盆栽などでいっぱい

ベランダにてー苦労された作品

椿の鉢盆栽ーいいものです


庭の花


   大分暖かくなってきました。接木や挿し木で注意することがありますね。
   外出される時は必ず寒玲紗をかけるか、直射日光に当てない場所に置かれてください。

   今日は植え替えをしました根を利用して、接木をしました。鉢から引き抜いて根を整理しましたので
   多くの根を切りました。捨てるのもどうかと思い、来年のために接いでみました。

   小指大からボールペン位の太さの根に接ぎました。上手くいきますと、来年から
   台木として利用出来ます。長く色々試していますと思いがけないことが分ってきます。

   明日、再び30本ほど鉢から植え替えをする予定です。それでなくとも、今年の冬の挿し木と
   2月~3月の接木で庭がいっぱいです。今週ぐらいに植え替えを終わらなければと考えております。

   本日も写真の花をご覧下さい。群雀は、卜伴の実生で濃紅色です。 きぼうは金花茶交配種。
   スーパー・スターは大好きな花です。写真が正面から撮ってあればもっと良く見えるのですが。

   左近白は接木8年。香川県牟礼町のヤブ椿選抜種。あまりカタログに掲載されていないかも。
   群雀は異種同名があるのですね。 むれすずめと読むのが写真の花です。むらすずめと読む花は

   神奈川県の氷室雪月花園にあります。絞りが入ります。品種登録されているようです。


群雀ー愛知

きぼうー大阪

スーパー・スター −アメリカ

左近白ー 香川



庭の花


   今日は30本ほど鉢から引き抜いて狭い庭にぎっしり植えました。まだまだ
   植え替えなければならない鉢が沢山あります。広い庭がありますといいですね。

   おそらく、何千、何万本と植えてしまうだろうと思います。芽が伸び始まる前に
   植え替えておきたいです。それにしても沢山鉢苗を持たない方がいいですね。

   必ず植え替えという問題にぶつかりますので。庭に植え替えた時大事なことは
   名札を2つ付けておかれるといいですね。1つですと落ちてしまうことがありますので。

   それに加えて、 剪定をして植え替えると良いと思います。剪定をした枝は捨てずに
   密閉挿しをされてください。私も欲張りで剪定したり、接いだりした残りの枝は密閉挿し

   をしています。何かの役に立つと思われます。本日も写真の花をご覧下さい。
   玉之浦系のタマ・ピーコック玉御前は白覆輪が薄れていますね。タマ・グリッターズ

   少し鮮明さがなくなりかけています。それでもまだまだ見られる状態です。玉童子
   依然として良い状態です。A.の玉童子のをご覧下さい。鉢の中で身動きが取れない

   状態です。4年間植え替えていません。水をかけても中にしみ込まないと思われます。
   根がほぐれません。でも花色は今の時期で良い状態ではないでしょうか。ここに何か

   白覆輪のヒントがあるのでは。。。?すなわち、若木で樹勢が良い状態の時は。。。?
   来年庭の太い玉之浦の木で白覆輪があまり見られない成木を試してみます。お待ちください。

   鷺浦は玉之浦の実生で白咲きです。私にとっては珍しく思えます。自然界は夢がありますね。


鷺浦

タマ・ピーコック

玉御前

タマ・グリッターズ

玉童子

 A.玉童子の根

花色の難しさ

   以前時期や気象状況などにより花色が変化するお話をいたしました。
   カタログと違う花が咲いたように見えましても、絶対に怒らないで問い合わせを

   することだと思います。あまり怒ってしまいますと、引っ込みがつかなくなり
   その後苗などを頼みにくくなりますので。ひょっとすると苗を間違えて送る

   こともあるかもしれません。苗の間違えははっきり分ります。絞りや覆輪花、
   あるいは今日ご覧いただきます 嘯月院 ( しょうげついん )は少し花色が

   変化いたします。嘯月院もカタログなどでは濃紅色、千重咲き、列弁咲きと
   説明されていることもあります。今庭で咲いています花色は桃色がかった

   花色です。ヌッチオ農園のベラロッサはいつでも濃紅色です。日照の問題も
   あるかと思われます。落ち着いて問い合わせしますといいですね。

   本日も写真の花をご覧下さい。白侘助金魚は金魚葉椿です。淡海は桃色牡丹咲き。
   香川県から穂を送られ、接いで10年以上経過しています。


嘯月院 ( しょうげついん )ー愛媛県

浅茅白ー長崎県

白侘助金魚

淡海ー 香川県

白覆輪のーーー!

   早いもので4月1日。 まだまだ接木が可能です。品種によって、或いは場所によって
   新芽が動き出してきたと思われます。台木がありましたら是非試して下さい。

   さて、玉之浦系の白覆輪もそろそろ薄くなりました。品種によってははっきりと出て
   います。それでも、4月のこの時期からは、白覆輪の出方が比較的出にくくなると

   思われます。先日、白覆輪で気がついたことがありましたが、来年まで自分の考えを
   述べるのを控えたいと思います。 間違いなく言えることは、 12月、1月の時期

   咲き出す花は一般的に白覆輪が多く見られるのでは。12月中に咲き出すように管理
   されて試して下さい。白覆輪があまり出ない年もありますので、直ぐに切ってしまわないで

   ください。12月まで暖かな場所に置き、早めに咲かして様子を観察されてください。
   本日も写真の花をご覧下さい。小泊は比較的小輪の筒咲きです。肘川紅広瀬小ヤブ

   は愛媛県から枝を送っていただき接木したものです。両品種とも良い花です。愛染寺
   香川県産の椿です。全て接木で管理しておりますので、枯れる心配がありません。

   愛媛県産の椿は1本の木に数多くの品種が接いでありますので探すのが楽です。
   このような管理は私みたいな者には向いております。手間をかけずに済みますので。

   写真が撮れるようでしたら楽しんでください。良い写真でしたら切手にもなります。
   10枚一組で頼めるようです。新花を誕生させ自分だけの花を切手にされてはいかがでしょうか。


小泊ー長崎県

肘川紅ー愛媛県

愛染寺ー香川県

広瀬小ヤブー愛媛県


これからの作業

   明日より4月。早いですね。挿し木の結果もあと5ヶ月で分ります。すでに3ヶ月
   経過しました。色々な木々の芽が膨らみ、開き始めました。アケビの挿し木

   苗から花が咲き出しました。これからの作業としては取り木ですね。5月いっぱい
   行っています。6月初旬ぐらいまで大丈夫と思いますが、早めの方が根の出方が

   早いですね。どんな種類の木々が取り木出来るか分りませんが、何でも試しています。
   椿は確実に発根します。親指位の太さの取り木が上手くいけば大成功ですね。

   5月~6月にかけて幼根接ぎや緑枝接ぎが待っています。種子を蒔かれていれば
   毎年何十本、何百本接木が出来ます。しかも小さな台木ですので簡単に接木出来ます。

   毎年種子を蒔かれていますと、3年生苗の台木ならば接いで成長も早く曲もあり
   非常に楽しみな作業となるでしょう。5月から10月くらいまでは忙しくなると思います。

   本日も写真の花をご覧下さい。湖衣姫、衣通姫は香り椿で可愛らしい
   花です。佐保姫は紅の一重筒咲き、小輪の晩秋咲きです。佐多錦は鹿児島産で

   淡桃色の紅の縦絞りです。絞り椿も沢山ありますね。最後の接木を楽しんでください。


湖衣姫

衣通姫

佐保姫

佐多錦



庭植えの工夫

    今年は鉢植えの椿が置けないほど多くなりました。どうしようかと考えて、
    庭の植えてあります椿の枝を全て4~5本にする予定です。そして枝を短く

    切り詰め、苗木を30本ほど狭い間に植えようとしております。すでに鉢では
    処理できない状態です。どこかの大きな庭で見かけました方法で枝を横に

    真っ直ぐ水平に出して空間を作り多くの苗木を植えたいと思います。これで
    少しは水くれや苗を枯らすことが少なくなるのでは。4月上旬まで忙しい日々

    が続くかと思います。本日も写真の花をご覧ください。炎群 は暗紅色一重。
    伊豆大島の実生選抜。 愛媛県の河野氏発表。 奈留侘芯は五島産の極小輪

    で星咲き。雪月花は白地に紅の吹きかけ絞り。桜葉源氏は白地に紅の縦絞りや
    白覆輪などが見られますね。千重咲の大輪。葉の形や鋸歯が桜の葉に似ていますね。


炎群 伊豆大島→愛媛

奈留侘芯 − 五島

雪月花

桜葉源氏


取り木の良さと庭の花

      今日挿しましたポリ袋の中を見ましたら桜の花が咲いていました。
     桜は挿し木が難しいと聞いていますので、これからが勝負かと思います。

     2~3種類のコブシの木等色々な花の咲く木々を挿してあります。さらに
     フジの木やアケビ、ツルウメモドキの木々も何十本も太い枝を挿してあります。

     これら太い木々は冬季に挿すことが良い結果をもたらすように思えます。
     これからの楽しみは太い椿等の曲のある枝の取り木ですね。そろそろ良いかと

     思います。取り木のよさは短期間で太い鉢盆栽を仕立てることが出来、接木等で
     色々な椿の花を1本の木で観賞できます。挿し木や細い台木についでも時間が

     かかると思われましたら、 取り木を試してみてください。それほど難しくありません。
     相当太い枝でも可能です。半年~1年かかる場合もあると思います。それでも挿し木の

     太さの何倍もの太い枝が得られるのですから。今年は是非試して下さい。本日は
     写真の花をご覧下さい。津川絞は大好きな花です。覆輪乙女と同様いいですね。

     湯月、津島ヤブは我が家に来て15年以上経過しています。紫泉も同じく愛媛県産です。
     紫泉は愛媛県の大西氏より送っていただき大事に育てております。黒味ががかっています。
     


津川絞

湯月

津島ヤブ

紫泉


紫色の限界?

   3月もいよいよ終わりです。ほぼ接木、挿し木等を終了いたしました。まだ少し接木や
   挿し木が残っております。接ぎ穂が残っておりもったいないと思いつい時間を潰して

   しまいます。これからは取り木を行う予定です。 さて、紫色の出方ですが私の庭では
   この位が限度かと思います。この位の色ならば全国どこでも見られると思います。

   大根の花のような本格的な紫の色は時として出ることはあると思います。その要因は
    残念ながらこうだと述べることは出来ません。それまでの知識がありません。

   ただ、このようなことを聞いたことがあります。素焼きの鉢を用いて軽石を主にした用土
   で育ててみてはと。 この2~3年間で紫色の品種を試してみたいと思います。

   庭先には挿し木や接木の鉢があちこちに置かれています。何本挿したり接いだりしたか
   分らないほどです。家族はあきれかえっております。毎年そんなに増やしてどうするのの

   言葉が聞こえます。でもこれが元気な源かもしれません。本日も写真の花をご覧下さい。
   絵姿風折も紅の縦絞りが入り変化を与えてくれます。 花仙山は松江の椿です。

   極淡桃色ですが、光の関係で白く見えます。この種子を蒔きますと色々な花が誕生します。
   ぜひ蒔いてみてください。楽しみな品種かと思います。

 


青い珊瑚礁

青い珊瑚礁

庭に置かれた挿し木の鉢

絵姿

風折

花仙山


接木等

    接木の時期も新芽が動き出す前までが良いかと思います。昨年は4月5日
    頃まで接いでいました。地域によりもっと遅くまで可能かと思います。

    昨年は新芽が少し開き始めてからでも上手くいきました。どうしても接がなければ
    ならない時があるかと思います。新芽の状態で判断されると良いと思います。

    もし新芽が開き始めて接木が心配の時は挿し木をされることをお勧めいたします。
    1月から挿しております。いつでも試してみてください。鉢で密閉挿しが良いと

    思います。少し大きめのビニール袋(或いはポリ袋)を用いて温度に留意されて
    管理されてください。木漏れ日の場所か寒玲紗等で調節されてください。

    全く日が当たらない場所での管理は失敗の原因となるのでは。もう一つ用土
    大事ですね。挿し木用の用土を上手く混ぜて試して下さい。私は何時も鹿沼の
 
    細粒、 桐生砂、 蝦夷砂
を混ぜ底に大の硬質の赤玉を使用しています。接木、
    挿し木の適期はありますが、緊急の時はいつでも試されるといいですね。

    本日は写真の花をご覧下さい。白菊は千重咲きの江戸椿ですね。月影は清楚で
    良い花です。写真の花は見頃を過ぎていますね。咲き初めはとても感じが良いです。

    桜島黒髪は若木の時はそうでもないですが、成木に成るに従いチョコレイト色〜どす黒い
    色に変化するようです。昭和錦は白地に濃紅色の縦絞り。綺麗な色合いですね。

    


白菊

月影

桜島黒髪

昭和錦


椿とともに ー  元大学教授 鎌田 章氏 


      種子島で生まれ、 自然のなかで植物と接し山草類など多くの花々と生活を
     共にしてこられた方です。父親が福岡県で椿を育てていた影響で椿に興味を

     持たれ、引越しをされた後、庭に数多くの椿を植えられました。現在相当太く満開時は
     庭中ぐるりと椿の花でおおわれています。肥後椿や古典椿、洋種椿と多彩な品種

     を育てております。 接木や挿し木等色々な面で指導を受けております。私が椿に
     興味を持つようになったのはこの先生の影響を受けたことが大きいと思います。

     冬季の太い挿し木もこの先生の庭に挿されていた太郎冠者の挿し木にヒントを得て
     色々試した結果であります。昨年も伊豆大島、 久留米、 五島と椿の旅をされてきました。

     現在先生の庭では数多くの椿の花が咲き乱れております。広い庭で今後も椿の花に
     囲まれて、ますます椿の美しさを追い求めていかれるのではないでしょうか。

     本日は先生の庭で咲く花の一部をご覧下さい。友の浦も良く覆輪が出ておりました。
     卜伴もいいですね。種子が多く見られます。玉之浦二世は毎年覆輪が綺麗です。

     紅千鳥は八重の小輪で江戸椿ですね。Ay, Ay, Ayは桃地に濃紅色の縦絞り、白覆輪
     が入ることもある八重咲きです。この時期にはしばしば訪れて花を観賞させていただいて

     おります。


友の浦

卜伴

ファイアーダンスバー

玉之浦二世

紅千鳥

Ay, Ay, Ay


庭の花

   八重咲の外国種の椿が咲きかけてこの2~3日の寒さで花弁が黒ずんで
   痛んできました。全部外で管理していますので仕方ないことだと諦めて

   います。外国種はこのような面で管理が難しいところがありますね。さらに
   咲き出す少し前から水を大分必要とするのも忘れてはいけないことだと思います。

   肥料も日本種より必要かもしれません。 今日ポップ・コーンの花を見ましたら
   蕾がとても沢山付いていました。先日のブドウ椿のように1箇所に集まっていませんが

   蕾の付きやすい品種かと思います。本日は写真の花をご覧下さい。雪舟は良い
   花ですね。松江のヤブ椿とのこと。 おいらんは明桃色の牡丹咲き。 花岬は愛媛県産

   の緋赤一重の綺麗な花です。黒侘助に玉之浦などと交配しますと面白いと思います。
   白覆輪が鮮明に映えると思われます。仕事で急いで掲載いたしました。
   


雪舟

オイラン

黒侘助

花岬

庭の花

    本日タマ・グリッターズの花を見ましたが白覆輪は綺麗に出ております。
    昨年も4月にご覧いただきましたが、最も安定している品種の一つと思えます。

    庭では土佐有楽が1箇所に3〜4つ蕾を付けていました。ブドウ椿にはかないませんが
    色々観察してみますとブドウ椿に似た、あるいはそれに近い椿がどこかで見られる

    かも知れません。これから椿の群生地が近くにありましたら観察に行くのも意義のあること
    だと思われます。自然交配による思いもよらぬ花や香り椿などに遭遇するかもしれません。

    とにかく多くの花を見て花の特色を学んでいきますと、 この花はここが優れているとか、あの
    花は花弁と雄しべに特徴があるとか区別がつき、同じ椿の探索でも充実感が全く違うと思われます。

    福岡県の知人は椿の群生地では下に落ちている花を拾い上げ、花の状態を見てよい花か
    どうか選別するそうです。それから近くの椿の木々に咲く花を探し当てるそうです。大体

    木々の下か周囲にあるものと感じられます。最初から高い場所に咲く花を見上げながら探すのは
    大変なことですね。 本日は写真花をご覧下さい。加賀白梅は平開咲の雪椿です。

    おにゆりは細長弁の濃紅色。 百合蝶はなかなか綺麗な色合いをしていますね。
    出雲香は出雲大社ヤブとルッチェンシスの交配。香り椿です。
    


出雲香

加賀白梅

おにゆり

百合蝶


庭の花ー 白覆輪の謎


   さてこの時期になりますと玉之浦系の白覆輪が薄れて来る傾向がありますが、
   いかがでしょうか。タマ・グリッターズはそれほど感じませんが。今年ひとつ感じたことが

   ありました。まだ確実ではありませんので述べるわけにはいきませんが。写真の実生
   の八重椿や住之江、 玉之浦の原木の枝から咲いた花等はまだくっきりとした白覆輪

   を残しています。気象現象や遺伝子、 或いは肥料の関係かと思っていましたが、最も
   影響を与える要素は違う所にあるような感じがしてきました。来年の今頃には確実に

   答えが出ると思われます。白覆輪が出ている木で同じ状態の管理をしているからです。
   もう少しお待ちください。本日も写真の花をご覧下さい。さぬき雪姫は香川県より穂をいただき

   接木したものです。白六角は中輪で内弁が小さく見えます。素敵な花ですね。我が家での
   誕生椿(玉之浦実生)は八重の中輪のようです。色々咲き出してきました。住之江

   玉童子と同じくらいの大きさです。蕾が沢山見られます。かわいい花ですね。昨年よりは
   白覆輪が多く見られます。接木の最終コーナーにかかっています。がんばってください。

   


さぬき雪姫

白六角(しろろっかく)

我が家で誕生(玉之浦実生)
5〜6年経過ー八重は2例目

住之江(小輪)


生きること。。。。。 − 是非支援の輪を! 五島ーふじ学園の活動報告

    東日本大震災からすでに10日を過ぎました。一刻も早く元気になられ
   安心した生活を取り戻していただきたいと願うばかりです。日本中の方々が

   今自分に出来ることは何かと自分の胸に問いかけ、行動を起こす時期では
   ないでしょうか。どんな小さなことでもいいですね。日本中の人達がひとつになって

   何とかしてがんばってもらい、 少しずつでも明るい希望を持てる支援の輪を広げたいと思います。
   本日は五島の社会福祉法人藤朋会ふじ学園の出口 浩隆様よりネットを通じて一生懸命に

   励んでいる生徒たちの将来への自立意欲と、ひたむきに生きることへの強い決意を
   後押ししておられる出口様と学園の皆様方の力になれればと思いここに掲載させて

   いただきました。私たちは自分ひとりでは生きることは。。。?ですね。コミュニティーという
   ひとつの社会の中で生活をし、 お互いに助け合い、喜びを分かち合い共に生活をしている

   のでは。 その集団の中には様々な人達がおります。 その集団の中で自分を磨き生きる術を
   学ぶ機会を得ているのかも。社会生活の基本は周囲の人たちと協力し合い連帯の輪を大きく

   広げていくことが大事なことのように思えます。出口様より次のようなメールが届けられました。

   
  私どもの施設では、知的障がいのある方たちが充実した作業(福祉的就労)ができるよう日々支援をさて頂いています。
     3年前から岩永氏より、椿の育て方や椿工芸品などのアドバイスをいただきながら施設での作業のひとつとして取り組んでいるところです。

     現在、各種の椿の種を岩永氏より頂き、種から椿を育てています。また、椿工芸品も何種類(写真を添付しています)か作っています。
     今後も、もっと五島列島の椿が世界に広がればいいな〜あと夢を広げています。

     長崎県五島市吉久木町613       
     知的障がい者 授産施設
         ふじ学園

      この学園でも岩永氏の指導により椿の種子を蒔かれ新花の誕生を期待しているようですね。
      玉之浦椿と同様ふじ学園からも世界に羽ばたく夢の椿の誕生があるものと思われます。東日本大震災の方々の
      支援同様五島のふじ学園の生徒たちの自立支援のご協力をお願いいたします。
      

        ふじ学園生徒たちの椿工芸作品の一例(なかなか良く出来ていますね)
              見事な作品ですね。私の家族も褒めていました。がんばってください。


   椿のコースター
      
210円

五島椿の爪楊枝立
(一輪挿しとしても使用出来ます

          525円

五島椿のボールペン
    1800円

五島で誕生した玉之浦椿
日本を代表する椿がふじ学園から
誕生するかもしれないですね。
必ず数年内には素晴らしい花が
誕生すると思います。

五島椿のキーホルダー
      350円

五島椿のバラモンこけし
大(右)1260円ー 中(中)840円
小(左)630円

五島椿のシャープペンシル
      1800円

庭の花

     昨日のブドウ椿はいかがでしたか。花そのものの価値もさることながら、何よりも
    ブドウの実のようにして咲く花は今まで見たこともない驚きでした。

    2頭咲きの花は見たことがありますが、自然が与えてくれる恵の大きさに
    あらためて考えさせられました。時々お話しております種子を蒔いて新花

    誕生を期待してはとの夢も必ず実現するかも。その新花も今まで見たことも
    ないような驚きの花を。 自然界では何が起こるかは分りません。

    こつこつと毎年種子を蒔き続けてみようではありませんか。確率的に非常に
    少ないと言われています親をしのぐ新花誕生の夢も毎年の小さな努力に対して神様が

    微笑んでくれるかもしれません。それこそ誰にも分らないことです。私の庭でも
    種子を蒔いて5~6年経過しております。玉之浦の種子から少しずつですが

    変化のある花が咲くようになりました。長いように感じました。でも、これからは
    毎年実生の花が咲き続けてくれると思います。楽しみは尽きないですね。

    本日は写真の花をご覧下さい。陽炎(カゲロウ)は淡桃色、一重の猪口咲き。
    陽の岬は私の大好きな花です。15年前に長崎より穂を送られて接木したものです。

    あちこちに接木して絶やさないようにしております。細御前は接木2年目。木自体が
    成熟していないため本来の色合いが出ておりません。越の麗人は完全とは言えませんが

    納得のできる花かも。覆輪の色合いがもう少し濃いといいですね。香港の星は香紫と
    ホンコン椿の種間雑種。少し香りがします。浅香姫も香り椿です。箱根の香

    香りが強いとのことで期待しています。
   


陽炎ー 奈良産

陽の岬ー 好きな花です。

細御前ー 一休の自然実生

浅香姫ー香り椿

越の麗人ー まあまあの花かも?

香港の星ー横浜

箱根の香ー 香り椿

細御前ー 五島の岩永氏より
       送られた花

     

 

自然の恵みー 豊かな大地 五島
    
        ブドウ椿の見事さ
                          報告 − 前田 賢實 氏  五島

    五島列島は伊豆大島と並んでヤブ椿の自生地として知られています。特に
    五島列島を世に知らしめた椿ー玉之浦の発見場所としても有名であります。

    今回大変貴重な情報をお知らせくださいましたのは五島にお住まいの前田 賢實氏です。
    五島の椿に感心を持たれ五島の椿を大事に保護し子どもたちの代にまで引継ぎ

    五島の豊かな自然を守り抜こうと努力されていると伺っております。玉之浦の原木は
    残念ながら失われてしまいましたが、このブドウ椿は是非守ってもらいたいものです。

    何故ならば、このような椿は誠に珍しく貴重な品種であるからです。さらにこのブドウ椿
    を上手く生かしますと五島の椿油の生産に大きく寄与するのではないかと思われます。

    このブドウ椿の種子がどのくらいの大きさか分りませんが、たとえそれほど大きくなくとも
    普通の椿の種子の2倍ほどある品種との交配で期待の持てる椿になるのでは?

    五島中にこの椿を植えられ、 観光地として、あるいは椿油生産日本一の都市としての夢が
    広がるのでは。 さらには、 これからガソリンによらない燃料や食用油としてこの椿が持つ

    意義は大きいのでは。前田氏やそのグループの今後の努力を期待したいものです。
    この椿に関する情報はすでに椿の会報などで発信されているそうです。

    


ブドウ椿の原木

1箇所に10個位は蕾と花が見えるのでは

相当大きな木のように見えます。
本当にブドウのように蕾が見られます。

正義の自然実生と庭の花

   五島から正義の自然実生の花が届きました。写真のように
   一重の白斑入り。 正義は九州各地に古木があることで知られて

   います。この木はすでに1m以上に育っているとのことです。種子を
   蒔いたり、銘木の下に生えている小さな苗を持ち帰り大事に育てる

   ことも楽しみですね。咲き出すまでに数年かかりますが、毎年種子を
   蒔かれていますと、新しい花が次々と咲き出しますので待つ長さを

   忘れてしまうと思います。とにかく椿は1年中楽しませてくれます。
   本日は写真の椿薄雪姫象山紅をご覧下さい。薄雪姫は優しい感じの

   花です。象山紅は鮮紅色の肉厚でヤブ椿の自然実生。実に色合いが
   濃い。

正義の自然実生

  五島ー 島田 信也氏 発表

  濃紅色で大小の白斑が入り
 
  八重の蓮華咲きでよく知られて

  いる正義から写真のような一重の

  椿が誕生しました。自然実生ですが

  椿は実に夢を与えてくれるものです。

薄雪姫ー淡桃、一重、筒咲、小輪

象山姫(きさやまべに)
      香川県産


庭の花と接木

    昨年の挿し木の台木がなくなり今日は種子苗を利用しました。この品種は
    増やして手元におきたいと思うものだけ接いでみました。この接木では

    活着は100%だと思われます。2年目の種子苗です。失敗してはいけないと
    思われる品種や台木のない時に接ぐ場合非常に便利です。接ぐのにも時間が

    かからず、 簡単に処理できます。2年目の種子苗ですので少し太さもあり大変
    接ぎ易いです。色々な面で種子を蒔かれることが大事かと思います。

    梅の接木も全て芽が動き出し、 完全に葉を広げてきたものもあります。私が
    試しましたオガクズは良い結果をもたらしたと思います。乾燥を防ぐ意味で効果

    があるように思います。椿の接木にも使用しています。接いだ部分までかけています。
    本日も写真の花をご覧ください。土佐有楽白覆輪羽衣は以前掲載しました。

    佐渡紅覆輪は桃地に赤覆輪、八重咲きの大輪です。庄の屋は松江の椿で白地に
    紅の縦絞り。 3~4月咲かと思います。接木の適期です。がんばってください。


土佐有楽

白覆輪羽衣

佐渡紅覆輪

庄の屋

台木のない場合

    殆ど台木を使い切ってしまいました。それでも庭木の穂が沢山ありますので
    接いでいます。 庭の木で何本もある同じ品種の木を切って接いでいます。

    昨日は福島百合を2本50cmくらいの高さに切り、枝を3~4本残しその枝ごとに
    3〜4本、 計12本ほど接ぎました。いざという時はこの方法が良いですね。

    または、 昨年の種子苗が数百本発泡スチロールに植えられていますのでその
    苗を使うことも考えられます。接いであればいつでも増やすことが出来ますので

    種子苗もとっさの時には大変貴重な存在になると思えます。本日は写真の花を
    ご覧下さい。キザクラは筒咲きの淡黄色です。百合羽衣は淡桃色、 キキョウ咲き。
  
    羽衣の自然実生。他の2つの写真は5年目で咲いた自然実生です。玉之浦の実生
    は八重咲きですが、極普通の花のように思えます。白花の花は親不明ですが

    中〜大輪の綺麗な花です。自然実生も何が咲くか分らないだけに期待感がありますね。
    咲き出すまで、どんな色合いで期待に応えてくれるか、蕾の時から毎日観察しています。

    今年辺りから毎年種子を蒔いた花が咲いてくれる楽しみがあります。
    


キザクラー淡黄色

我が家で誕生
玉之浦実生ー 5年経過

我が家で誕生ー 白色
親不明の実生ー5年経過

百合羽衣

もう一つの新花作出方法

    今が最も見頃と思えるほど咲き出しました。残念なのはヒヨ鳥がつついて
    花弁を痛めてしまいます。もっとすごいのは花そのものを飲み込んでしまった

    ことです。街路樹等の実も食べつく、しいよいよ庭の花々に目を向けてきたようです。
    種子による新花作出の他に新花を作り出す方法があります。カタログに載っています

    白斑花や絞り花のいくつかはこの方法で作出したのかもしれません。それはウイルス
    の入った品種を台木として接木することです。沢山の白斑系や絞り花が見られますが

    これからは濃紅色や黒ずんだ品種を接木されると面白いとおもいます。これは玉之浦系
    の花にも言えることかと思います。ウイルスの入った台木で色々試しております。これは

    自分で確認しなければならないと思います。生産業者の方々は特定の品種を決めて
    それに接木されているのではないでしょうか。種子からの新花作出とともに楽しめる方法

    かと思われます。今日は4品種の花をご覧ください。黒耀は黒赤色の花で、黒椿とチエキアン
    オレオーサとの交配。このような黒椿系の花と玉之浦系の花の交配をねらっています。

    月照の花を見てください。何回かご覧いただきますが実に良い花だと思います。胡白蝶
    ともに中部を代表する白花ではないかと自分では思っています。玉童子もこの時期にしては

    白覆輪が出ております。五島のダイヤモンド・リングと同様小輪の花のように見えます。
    最後に我が家で咲いた実生です。筒咲きの見られる花かと思います。今年は5つくらい

    実生の花が咲いてくれました。やはり4~5年は経過しております。これからが楽しみです。


黒耀ー 12年前に接木

我が家で誕生ー親不明

月照ーいかがですか

玉童子ーこの時期では見事では?

庭の花

   殆どの花が咲き出しました。少し残念でもあります。このまま椿の季節が終え
   てしまうのでは。 今日は友の浦と色々な花との交配を試しました。上手く

   種子が得られるといいのですが。自然交配でも楽しめますが、毎年半分以上の
   枝を剪定しますので花がそれほど見られません。人工交配もしながら楽しんで

   おります。いくつか試す中で成功してくれるものです。全て外での試みですので
   確率は低いかもしれません。それでも椿は1年中楽しませてくれます。

   本日も写真をご覧下さい。黒潮の詩は五島の岩永氏の発表です。接いで2年目
   です。古都の香春風は香り椿ですね。香り椿も淡いピンク系が多い中で古都

   の香りは貴重な品種かと思います。香りもなかなか良いですね。明妃は羽衣と
   不老庵の交配種。淡桃地の底白。外弁に濃い桃色のボカシが見られます。


古都の香

春風

黒潮の詩

明妃


庭の花

    今日は普通の椿の2倍ほど大きな種子になる苗木を送っていただき植え替えました、
    自分で育ててみてどのくらいの種子が得られるか確認してみるつもりです。

    椿油の効能についてはすでに述べられていますが、 一番の関心事は多く種子がつき、
    大き目の種子が得られる椿の木の発見ですね。色々な面で身体に良いと聞きますので

    これからますます需要が増えていくのでは。それに伴い、 自分で椿油を作り、それを
    職業とする人も増えてくるように思われます。自然食ブームの中で椿油の持つ意義は

    大きなものだと思えます。趣味としても大変楽しみですね。いつの日か町中が椿の木で
    覆われその種子の油で車や食用油として生活に欠かせない時代が訪れるかも知れないですね。

    本日は写真の花をご覧下さい。久田紅は東京に行った際椿の販売店で求めたものです。
    花は素晴らしいのですが、 葉が少しよれて気になります。雪小国は雪椿です。見頃を過ぎて
 
    いますね。備中は岡山から求めた椿です。今日も30本ほど接木をしました。特に根から出た
    枝を中心として曲のある苗木にしようとがんばっております。接木や挿し木をされてがんばって

    ください。椿は一生の友として楽しませてくれます。本当に素晴らしい趣味だと思います。


錦初釜ー 初釜もありー白地に紅の
       縦絞り

雪小国ー薄桃色、牡丹咲き

久田紅ー どこの産か分らず?

備中ー 岡山産

庭の花

   友の浦、 タマ・グリッターズは昨年と全く変わらずに白覆輪が見られます。
   両品種共に良く目立つ品種ですので庭植えや盆栽にも向いていると思えます。

   両品種共に日陰の場所に置いてありますので咲き出すのが遅いかもしれません。
   しかしながら、 覆輪の出方は見事ですね。沢山接いで好きな人達に差し上げたいと

   思います。五島に住んでいませんが、やはり玉之浦系の花はいいですね。五島の
   人達は素晴らしい世界に誇れる玉之浦に出会えて良かったですね。発見されて

   何十年経過しても玉之浦の美しさは私たちの心を惹きつけてやみません本日は
   写真の花をご覧下さい。 出雲大社藪は松江を代表する良い花ですね。中部の

   川添紅も久留米の紅あかりも良い花です。色々な花に出会えてうれしく思います。
     


友の浦ー 3月14日

タマ・・グリッターズー3月14日
どちらもよく白覆輪が出ております。

友の浦は時期的にあまり覆輪の出方

が変わらないように思えます。

日陰に置いてありましたが。この時期で

これだけ覆輪が出ると楽しみです。

出雲大社ヤブ

川添紅

紅あかり

以津の夢

庭の花

    椿の花が沢山咲き出し、見頃を迎えている感じです。写真を撮ったり、交配をするには
    良い時期だとおもいます。交配に関して良く分りませんが、本等を参考にして自分なりに

    試しております。昨年は6〜7個の交配に成功しました。全て外の庭木です。午前中の
    暖かな日を選んで交配をしております。よく言われることですが、種子親が稔性の良い

    品種を選んで交配をすると良いと説明されております。紺侘助、 美保の関、 初嵐
    岩根絞、 江戸錦、 春の台、 春曙紅などがの品種は良いのではないでしょうか。

    他にも粘性の良い椿があるとおもいます。少し慣れてきましたら、 頭の中でこれとこれを
    交配したら面白い花が咲くのではと考えながら交配するのも楽しみですね。失敗することを

    考えずに、 どんな花とも交配を試してみるのも面白いかもしれません。男女の出会いも
    相性があると同様に花にも相性があると思えます。まさかと思える花が咲くかもしれません

    ですね。 あらゆる品種との交配もひとつの考え方かもしれません。本日は写真の椿を
    ご覧下さい。鹿児島は松笠に白斑が入った椿です。見驚は蓮華性の八重咲き。王冠

    日本錦の枝変わりで紅覆輪の花ですので人気があるのでは。土佐有楽は太郎冠者の
    自然実生と言われております。本来はもう少し紫色が強いかも。花の写真と接木にがんばって

    ください。庭木で接いでもよい木がありましたら接がれることをお勧めいたします。枝を3~4本
    残し短めに切り、その枝に3~4本接がれては。1本の木で15本程度の品種の接木が出来ると

    思います。庭木ですと管理も楽ですし枯れる心配がありませんね。穂がいくらでも得られます。


鹿児島ー 松笠も育てられては。

見驚ー 綺麗な花ですね。

王冠ー 肥後椿

土佐有楽ー 太郎冠者の自然実生?

    庭の花

      昨日は椿園を知人と見学して花を観察してきました。写真で見るよりも
      実際花を自分で見たほうが安心いたします。多くの花を見ましてがっかり

      する花が多かった様な気がいたします。おそらく咲き始めの最もよい時期を
      過ぎていたからだと思えます。本当に素晴らしく思える花は咲き始めの数日

      間くらいかもしれません。写真を撮るにはその時期を逃さないことが大事ですね。
      逆に写真の花にあまり頼らないことも大事かもしれません。基本的にはどんな

      花でも最終的には花を愛する気持ちが大事かもしれません。いつまでも色々な
      花の美しさを広めていきたいですね。本日は写真の6つの花をご覧下さい。

      特に紅栄戸室は好みの花です。千羽鶴の実生は種子を蒔いて5年目で
      咲き出しました。花自体は千羽鶴と似ています。仙人は久留米のヤブ椿で

      乙女の祈りは五島の椿です。濃桃色で猪口〜筒咲きの極小輪。葯が白。
      紅栄は咲いている色合いそのものです。葉も綺麗ですね。
    


仙人

乙女の祈り

万徳寺

紅栄

戸室

千羽鶴実生

庭の花

    花を見ないで購入しますとがっかりすることがあると思います。よく言われている
    ことですね。写真では本当に分らない部分があります。写真やカタログでは最も

    綺麗な状態の写真を掲載いたします。自分で育てて咲きだしから、咲き終わるまで
    花弁や色の状態を観察し、 自分で納得した状態で長く育てられるといいですね。

    特に花弁が反り返り、葉がよれて綺麗でない品種はどうでしょうか。ユキツバキは
    雄しべの花糸は鮮黄色ですが、 花は平開咲きで中には咲き終わる頃には花弁が
 
    垂れ下がる品種もあります。平開咲きはユキツバキの特徴でありますので仕方ない
    面があろうかと思います。全ての面で揃った椿は少ないかもしれないですね。

    本日は写真の花をご覧下さい。有喜小町、浅茅白は接いで10年以上は経過しています。
    私のお気に入り椿に入っています。 宝殊盃は接木15年ほど経過しています。黄調、初黄

    も7年以上我が家で咲き続けています。黄花系では初黄をお勧めしています。原種から
    交配種まで沢山あります。あまり追いかけずに、これはと思う黄花種を育てられるといいですね。


黄調ー石川産

宝殊盃ー 中部産

有喜小町ー 長崎産

浅茅白ー 対馬産

初黄
この花をお勧めする理由は寒さに強く

管理が楽なことと、 良い管理をいたしますと

見事な色合いで咲いてくれます。 枯れる心配
 
がないのがいいですね。東北地方では分りませんが

関東や関西、 九州地方では冬枯れすることは

ないのでは?

庭の花

    今日は以前お話したことがあります花を見ないで、葉と芽の色合いを見て
    枝を持ち帰り挿し木や接木をしながら楽しむ方法を再び教えていただきました。

    葉の形や大きさ、 よじれがないか、 さらに芽の色など総合的に判断して
    枝を持ち帰り挿し木をしてみてはかがでしょうか。教えていただいた人の話

    ですと大体葉の大きさ、芽の色合いなど分るそうです。これも楽しみですね。
    花の咲かない時でも山歩きをしながら楽しめるのですから。山だけでなく

    近くの公園、 神社、 お寺など古くから椿が植えられている場所に出かけて
    枝を持ち帰り、数年後に夢を託すのもいいことですね。葉と芽だけで判断する

    わけですから、期待感と夢がありますね。綺麗な葉を見ましたら是非試して下さい。
    本日は写真の花をご覧下さい。 以津の夢はいいですね。透き通るような色合いです。

    私の連れ合いが今日見てなんと綺麗な花なんだろうと感想を述べていました。
    松江の石鼎も同じような透き通る美しさがあります。 酸豆金剛院は小輪の濃赤色

    の花です。 越の麗人の花は満足できる花色ではありませんが、ままままというところかも
    しれません。見事な花色が出ましたら保存して、なるべくハサミを入れないで観察

    してみてください。最後に胡白蝶ですが私の最も好きな花のひとつです。胡蝶白侘助
    と細雪の交配とのことです。佐藤稔氏の作出で思い出の苦心作とのことです。


以津の夢

酸豆金剛院ー長崎産

越の麗人

胡白蝶

庭の花と梅の接木

    梅の接木をして1ヶ月近くになろうとしています。芽が膨らみ始めました。
    接いでテープを巻いた上までオガクズをひきつめてあります。3月下旬まで

    約25本ほどの接木の芽が伸び始めてくると思われます。今のところ全部
    芽が動き出しています。今年は来年用の梅の台木として小梅の挿し木をして

    接ぎ木用に備えています。種子を蒔くか小梅の挿し木で台木を作っております。
    さて、 椿の接木ですがいかがですか。3月中は大丈夫かと思います。

    このページで何回も述べてきましたので色々試されてください。テープで巻いた
    箇所は水が入らないようにしてください。私は接いだ後に軽く水をかけますので

    ローソクを垂らして絶対に水が入らないように処理しております。台木に1本だけ
    上部に接ぐ場合はテープだけで良いと思います。枝の途中とか胴接ぎの場合

    必ずローソクを用いております。穂木全体をテープで巻きませんので。今年は
    オガクズの効果をお知らせできることを願っております。本日は写真の椿をご覧

    ください。森部赤ヤブは濃紅色の筒咲きです。万徳寺対馬の娘 ニライカナイ
    等とともに好きな花です。 覆輪有楽はほんの僅かしか覆輪が出ていません。

    今年は咲く時期が遅いためか覆輪の出方が少ないようです。明待はほのぼのとする
    花です。香川県産で接木をしたものです。 紅炎は五島産の椿で10年は経過しています。

    タマ・グリッターズはやはりいいですね。タマシリーズの中でも覆輪の出方が安定して
    いるように思えます。玉之浦系の椿は早めに咲かすように管理することを

    お勧めいたします。今日も20本ほど色々な椿を挿し木しました。咲き出しますと
    花を見た人達が綺麗ですねと声をかけてきますので、つい差し上げてしまいますので。


森部赤ヤブー 久留米産

覆輪有楽ー 奈良産

明待ー 香川産

紅炎ー 五島産

タマ・グリッターズ

梅の接木ー 芽が膨らみ始めました。


庭の花と接木

    昨日は全部書き終えてアップしたのですが上手くいかずにご覧いただけませんでした。

    昨日お話いたしました1本の木に40本ほど接いだ写真です。各枝に3~4本ずつ接ぎ、
    さらに枝分かれしている枝にも接いであります。25品種位は接いであります。(写真1

    写真2.はテープが蒔いてある所は接いであります。枝の方向と芽の方向を確かめて
    接いであります。ローソクを垂らしテープを巻きました。その後接ぎ穂に水を噴きかけ

    写真3.のようにビニール袋を各枝にかけ、 最後に全体をポリ袋で被せます。それで
    終了です。もっと接木が出来ますが、枝が伸びてきますと混みすぎます。これでも多すぎ

    ると思います。このような椿が10本もあれば十分かと思います。私は庭で庭木に色々接いで
    ありますので、取り木をかけ、鉢に植えれば同じことかと思います。ただし、鉢での接木

    の方が管理が楽ですね。色々試して楽しんでください。失敗することもあると思いますが
    その経験が必ず生きてくると思います。本日は写真の4つの花をご覧下さい。

    岩根絞は種子を蒔かれると面白いと思います。日月は色々咲き分けます。さかさ冨士
    淡紅色の一重で感じの良い花だと思います。接木の適期です。色々試してください。
    


岩根絞

丹頂実生

日月

さかさ冨士

1.40本穂木を接ぐ。

2.各枝に3〜4本接ぐ。

3.ローソクを垂らし、テープで巻き
  水を噴きかけ、ビニール袋をかける。
最後に大き目のポリ袋
をかけて終了です。

枝の内側、外側、上側
下側と方向を考えて

接いであります。大き目の
台木で剪定を繰り返して

枝が多く出ている台木ならば
40~50本の接木は可能だと

思われます。

庭の花

     今月は接木の適期ですね。皆さん方接木されましたか。台木は太くとも細くとも
     大丈夫です。あまり神経質にならず試してみてください。今日私は1本の台木に

     40本接ぎました。今接いだままでローソクを垂らし、 水を吹きかけてビニール袋
     をかけて休んでいるところです。各枝に3〜4本ずつ違う品種を接いでみました。

     接いだ後はいつものようにローソクを垂らし水が絶対入らないように防ぎ、その後
     接いだ各枝に水を吹きかけて湿度を保っております。明日各枝にビニール袋をかけ

     さらに湿度を保つように工夫しております。1枚の大きなポリ袋だけですと各枝の
     接ぎ穂の養水分が補いきれないのではと思い各枝にビニール袋を当てております。

     人間で言えば、 手足全て切ってしまった状態ですので。盆栽の状態にきちんとなって
     いる各枝に何本も接ぐ時は各枝枝の手当てが必要になるかと思います。さらに

     ビニールの中にオガクズを入れて湿度温度など私が考えられる手当てを施しています。
     上手く芽が伸びてきましたらご報告したいです。梅や他の接木では良い状態です。

     梅の接ぎ木は少しずつ芽が伸び始めております。 写真の畦別当は長崎県のヤブ椿
     のようですね。長筒咲きの花です。白髪山は松江の椿ですが、白咲きの椿では松江の
 
     代表的な椿であると思います。友の浦は大輪かと思います。よく白覆輪が見られます。
     玉之浦の実生かと思いますが、 葉は少し違うようにも思われます。たくみは少し残念な

     色合いです。 昨年もこのような花でしたが、私の管理が悪いのかも知れません。
     もう一つ蕾がありますので咲くのを待ってみます。友の浦、タマ・グリッターズが安定して

     ように思えます。
    



畦別当

白髪山

友の浦

たくみ


庭の花

     月の皇子の特徴は濃厚色・猪口咲き・小輪の葯退化です。なんといっても、
     花弁の濃い紅の色と雄蕊の白が見事です
     
     母木の桜島月光も普通の侘芯花より色が濃く雄蕊も雪白なのですが、それ以上に雪白で色彩が
    優れている枝を選別して
月の皇子と命名したそうです。この椿は種子も採取されるそうですので

    大変楽しみのある花ではないでしょうか。以津の夢も良い花ですね。白地に外弁が紅のぼかしが入り
    キキョウ咲きになります。チュウリップ・タイムの自然実生。写真などにより少し色合いが違うように見えます。

    日本髪は暗紅に白斑が入る中輪の花。雪ツバキです。赤西王母も色合い良く思えます。越の麗人は全く
    違った花が咲き出しました。このような花が咲いても怒らないでください。この種の花では普通のことです。

    時期により同じ花でも色合いが少しずつ変化することもあり、覆輪花や絞り花では全く違うように見える
    花が咲くこともありますので。何かありましたら、販売店や生産者にお聞きすることをお勧めいたします。


月の皇子

月の皇子葯退化・雄蕊の雪白が見事



月の皇子ー 増やしております。

以津の夢


日本髪ー 小輪です。

赤西王母

越の麗人ー全く違うような花ですね。

庭の花

     今年は玉之浦系の椿も少し覆輪の出方が少ないように感じます。皆さん方の
     椿はいかがですか。私の家では殆ど日陰ですので、日差しの関係があるのかも。

     私の経験では玉之浦系の花は12月〜1月にかけて早く咲かせると良いように
     思われます。今日の越の麗人ですがあまり一定しません。同じ枝ですが色々な

     色合いの花が現れました。固定することが難しいですね。以前お話しましたが、
     枝にハサミを入れない方が良いのではと伺っております。枝をどんどん切って

     挿したり接いだりしますと覆輪花にとって良くないのでは。今後研究の余地があるように
     思えます。きちんと覆輪が出ました枝を大事に育てて保存みてください。それでも

     なかなか難しいかもしれません。何か方法はあるのでは?本日は中部千羽鶴
     肥前薄雲をご覧下さい。千羽鶴はいい花ですね。月照と並んで中部の代表花では

     ないでしょうか。 この花は育てて欲しいですね。私の家に来て15年以上経過して
     おります。肥前薄雲も白覆輪のボカシと薄紅の縦絞りが入る花です。15年程前に

     岡氏より枝を送られ接木したものです。その当時10数種類岡氏より送られた花が
     咲き誇っております。 陽の岬なども印象に残っております。


越の麗人

越の麗人

中部千羽鶴

肥前薄雲



庭の花

    今年は覆輪花の難しさを再認識いたしました。玉ありあけたくみ、或いタマ・シリーズ
    等覆輪の出方が昨年と少し違います。
白覆輪が少ないような気がいたします。

     もう3月ですので当然かと思われますが。場所、気候、季節、肥料により変化するように思われます。
     それにもう一つ遺伝子の問題もあると思われます。こういう問題になりますと毎日椿と向き合って

     います生産業者の方たちに聞かれますと色々教えてくださると思います。覆輪花や紫の花の
     問題に絶えず直面して色々対処しなければならないからです。長年の経験と実績程信頼できる

     ものはないかと考えられます。椿の栽培上のあらゆる問題に直面され、それを乗り越えてきた
     わけですから。 なにか問題がありましたら近くの生産者に相談されると良いと思われます。

     さて、本日は写真の花をご覧ください。 私の好きなタマ・グリッターズは毎年同じ色合いを見せてくれます。
     私の庭では最も安定した色合いがみられます。 白覆輪羽衣は鮮明さに欠けております。

     紅華は豪華な華ですね。クリムソン・ロープとクリムソン・キングの種間雑種。羽衣は江戸期の花で
     人気のある花ですね。淡桃地ですが多少写真により色合いが違うように見えるかもしれません。

     羽衣とか都鳥等はいい花ですね。 ぜひお勧めしたい花と思います。



タマ・グリッターズ

白覆輪羽衣

紅華

羽衣

庭の花

    この2〜3日は寒暖の差が激しいですね。一斉に咲き出しました花も小休止といった
    ところです。接ぎ木や挿し木も大切な品種は殆ど済ませました。近くの神社お寺

    回り今まで集めた品種と違う花を探して接木をしました。古木の中には園芸品種と違う
    綺麗な花が咲いている場所もあり、毎年違う神社、お寺の椿の花を観察に行きたい

    気持ちになりました。さて、 昨年の秋から咲き出しました椿の花も3月の今頃咲く花の
    色合いが昨年の秋に咲いた色合いと違う品種がいくつかあるのに気がつきました。

    庭の彩霞は白玉の実生ですが秋咲きの花は極淡桃色でしたが、今日の色合いは
    はっきりと桃地の色合いが良く出ております。雪灯籠も秋咲きと春咲きでは変化する

    ようです。他にも色々変化する品種があるようです。椿本の写真を参考に苗を
    求めますと時期によって本とは少し違う色合いの花が咲くことがあるかもしれません。

    販売店や生産者に問い合わせをします時は、最初に違った品種の苗が届いたようですが
    と聞かないで、 ーーーの品種は花弁の色が時期により変わることがあるのですか

    聞かれるといいですね。そうしますと、丁寧に椿の特色を教えてくださり、自分も最初から
    変な問い合わせをしなくてよかったと安堵することがあるかも。

    本日は対馬の娘、 旅情、 みじょかをご覧下さい。対馬の娘はいいですね。目の覚めるような
    濃紅色の一重筒咲きです。 対馬や五島の椿には心打たれる花が見られます。

    旅情は五島の椿です。6〜7年前に接木して大きく育っております。もっと色合いは濃く
    鮮紅色で筒咲きの小輪です。この種子から旅愁が誕生しております。みじょかも五島の

    椿です。桃地の筒〜椀咲きの極小輪です。対馬産や五島の椿の種子を蒔いて新花の
    誕生に期待をよせております。新花との巡り合せは偶然にも左右されますが、その

    運を手繰り寄せる長年の努力が必要になるかも。険しい道程が待っているかも!
    


対馬の娘ー 対馬産

旅情ー 五島産

みじょかー 五島産

庭の福寿草ー 熊谷草も芽が
           出てきました。

庭の花

   以前生産者の方々が多く生産している品種は、やはりよく売れる椿ではないだろうかと
   述べことがあると思います。人気のある品種とツバキとして全てが整っている品種は

   ある程度当てはまりますが、 必ずしもそうでもないように思えます。侘助とか香り椿は
   依然として人気があるのでは。これは室内に飾るのに手頃で小輪であることに加えて、

   昔から生け花や茶花として人気が高いためと思われます。また、ヤブ椿の一重小輪の花
   日本人の心を揺さぶる花ではないでしょうか。私もその一人かもしれません。時々お話いたしますが

   素晴らしい花だけではヒットしないようです。花の美しさ+ネイミングが大事な要素であると
   伺っております。さらに、以前発表された名前を用いてその前後に名前をつけてもあまり

   ヒットしないようです。例えば、 玉之浦慕情とか夢の玉之浦など。やはり新鮮さと心に響く
   ネイミングを求めているように思えます。 花の美しさを追求すると同時にイメージの湧くネイミングを考える

   ことも大事かも知れません。本日は白覆輪羽衣、 玉ありあけ、 ピオニー・クイーン梅の接木苗
   をご覧下さい。椿の3品種は全てカタログに掲載されていると思います。色々な品種がありますと

   庭がにぎやかになり、楽しませてくれます。庭には洋種椿もいいですね。豪華で見応えがあり、
   人目を惹きつける要素を持ち合わせています。全ての花がそれぞれの美しさがあり、 場所、 用途

   によりそれぞれの花の美しさを引き立てているように思えます。庭には色々な種類の花を植えてみてください。
   梅も昨年から色々な品種を接ぎ始めました。実生の苗も増やしています。 椿と梅の花→趣味としていいですね。


白覆輪羽衣

玉ありあけ

ピオニー・クイーン

梅の接ぎ苗ー 紅千鳥ー 4年経過


五島の椿

   この2〜3日は大変暖かですね。 直ぐにも桜が咲くような陽気です。桜と言えば
   あちこちで早咲きの桜が咲き始めております。私も早咲きの桜を挿してみました。

   桜の挿し木が活着するかどうか分りませんが、数種類試しております。さて、このような
   暖かさですと接いだり、挿したりした葉が焼けることがありますので特に注意しなければ。

   庭の挿し木をした葉が少し色が変わっておりました。日陰や寒玲紗で何時も管理しなければ
   なりませんね。特に外出する時は用心されてください。接木はいかがですか。私は今年

   全ての接木した場所にオガクズを被せて芽を少しだけ見えるようにしてあります。オガクズ
   自体は殆ど水分を含みません。多少鉢内の乾燥を防いでくれるようです。直接日光が用土に

   当たりませんので湿度を保つにはオガクズは向いているかもしれません。今年初めての使用
   ですから芽が出てきましたらお知らせしたいと思います。本日は矢上、 旅愁、 紅玉をご覧

   ください。矢上は筒長の濃紅色です。 旅愁は濃紅色の極小輪かと思います。非常に整った
   花形で大変気に入っております。 旅愁、 哀愁、 弧愁 と五島の岩永氏が作出した品種です。

   紅玉は松江の椿ですね。桃地に白斑の八重椿です。今年は白斑が広く出すぎているように思えます。
   咲き始めの宝珠咲きがとても綺麗です。私の家で接木して7年を経過しております。


矢上

矢上

旅愁

旅愁

旅愁

紅玉


五島の椿

    いよいよ太い枝の挿し木も最終段階に入りました。3月初旬位までかと考えています。
    昨年はやはり3月6日〜7日までだったと思います。あまり温度が上がりますと上手くいかない

    ように思えます。冬季の挿し木は挿す時期が大変重要になってくると思われます。毎年
    ノートにメモしてそのメモを参考にして同じ作業を繰り返しております。最初の試みが最も

    上手くいくように思えます。おそらく最初の時は色々な角度から考え、より真剣に向き合うから
    ではないでしょうか。少し慣れてきますと慎重さに欠けるのでは。いずれにしましても、あと

    一週間程度の期間がありますので、出来るだけ挿し木をする予定です。接木の方はいかがですか。
    これから3月中出来ると思いますが。 芽の伸び具合にもよりますが。私は昨年4月5日近くまで

    接木をしました。少し芽が膨らんでおりましたが何とか活着いたしました。どんなことでも試みる
    ものですね。 ダメだと、あるいは無理だと言われることでもやり方によっては上手くいくものです。

    接木の最も大事なことは接ぐことよりも、その後の管理だと思えます。ナイフとか接ぎかた
    あまり神経質にならないで大丈夫です。椿の本等を参考にしながら自分流の接ぎ方を確立

    してみてください。接いだ場所に水が入らないようにすることと、ポリ袋を被せた後直射日光に
    当てない毀れ日の当たる明るい場所で管理されてください。(寒玲紗で管理することも必要かも)

    本日は五島の椿、 白穂、 哀愁ともう一つの花をご覧下さい。(名前を書き忘れてしまいました)
    白穂は五島久賀島産で咲き終るまで筒咲き状態を維持し、花弁が厚く一休同様観賞価値があると

    思います。


白穂ー 岩永章氏 命名
             
久賀島産

哀愁ー 岩永章氏 作出

 名前?    岩永章氏 作出

五島の椿を中心として
     今日は暖かかったですね。椿の花が一斉に咲き出しました。早咲き種との
     交配には都合が良いかもしれません。早咲き種の開花が遅れていましたので。
 
     残念なのは一斉に咲き出しますと早く花が咲き終わってしまうことです。次の楽しみを
     考えなくては。 山などにヤブ椿の探訪に出かけるのも楽しみですね。必ず目にとまる

     花があるものです。この花はいい花だと判定すには以前述べました審美眼を持たなくては
     いけないですね。そのためには多くの花を観察しておくことが大事だと思われます。

     花が咲き終わり、山や森に散歩など行かれた時楽しみが一つあります。椿の葉を見て
     これは良い花が咲くかも知れないと枝を採取してくることです。葉が綺麗な枝を持ち帰り

     挿し木をしておかれるとよいかも。よじれのない葉、 小さめの葉、 丸葉、 物凄く大きめの葉
     又は見たこともないような変わった葉等の枝を採取すると面白いのでは。時に試して下さい。

     本日は五島の椿をご覧ください。 五島の岩永氏から送られた花です。祷りの女神は紅栄の
     実生です。岩永氏が紅栄同様最も満足できる花の一つだそうです。小輪の筒咲き、筒芯の

     綺麗な花です。紅栄の種子を沢山蒔かれると大変期待が持てると思います。 紅湖畔はすでに
     数回ご紹介した五島の花です。良い色合いですね。ダイヤモンドリングは極小輪の玉之浦実生

     です。玉之浦もこのように極小輪や八重、或いは黒地などに白覆輪が出ると面白いですね。
     最後に一休です。岩永氏からそれぞれ違った場所の一休の花を送っていただきました。

     自分ではほぼ同じであると判断しています。岩永氏が育てております一休の木から種子が毎年
     採取できているそうです。このことは以前お話いたしましたが、同じように九州の趣味家からも

     確認をしており間違いないと思えます。ただ、 どのような経緯を経てきた一休か分らないのが
     残念です。これは確認のしようがないと思えます。年月を経て色々交配を重ねながら現在に

     いたっていると思えます。ある程度の定義は出来ると思えますが、100%こうだと断定するのは
     難しいことだと思います。 そこに自然界の不思議さがあり、夢もあるような気がいたします。


祷りの女神
    岩永 章氏 命名

紅湖畔
     色合いが素晴らしいです

ダイヤモンドリング
   岩永章氏 命名

一休
    種子が採取出来るそうです。

昨年の冬季の挿し木
親指より少し太い。

昨年の冬季の挿し木
小指より少し太い。

昨年の接木+挿し木
タマ・グリッターズ

肥前百合姫(長崎産)

さつま娘(鹿児島産)

紅栄(五島産)
沢山増やしております。

庭の花と枝の利用法

     いよいよ接木の季節になって来ました。今日は10本ほど接木をしました。
     春の台、 春日山、 花車、 三橋孔雀、 朧宗旦、タマ・グリッターズ等です。

     そこでこれらの接木が失敗しても確実に保存する方法ですが、
         1. 1本の台木に2〜3本同じ品種を接ぐ。
         2. 他の台木にも接いでおく。
         3. 接ぎ穂を挿す。
         4. 接ぎ穂を取った枝をさす。

     夏の時期には挿し木と挿し穂を取った枝を挿し、さらに接木3通り行います。
     必ず一つは成功します。殆どは上手くいきます。皆様方は接木や挿し木を

     した後穂を取った後の枝をどのように処理されますか。以前は全て捨てていました
     この2〜3年全て挿しております。春の接木でも夏の接木でも全て大事な枝は

     捨てないで挿し木をして発根させております。春の場合はタケノコ芽は全て接いで
     潜伏芽のある枝を捨てないで挿しております。夏の場合は、タケノコ芽のある枝を

     1〜2本残して接いだり挿したりして残った枝を挿しております。このようにして
     枝を利用しますと捨てるところがなく確実に品種を増やすことが出来ると思います。

     本日は瀬戸千鳥、 中部千羽鶴、 舞、 月照をご覧下さい。瀬戸千鳥は弁先が
     淡紅ボカシです。 千羽鶴は好きな花です。月照とともに最も早く求めた椿です。

     沢山白椿がありますが、この2品種はお勧めできる品種かと思います。は接いで
     20年ほど経過しております。濃赤色の小輪です。本格的に接木の時期となりました。

     昨年冬季に挿しました台木を利用して接いでおります。今年も200本近く挿し木を
     しました。また上記の如く大事な品種は接いだ後の残りの枝を全て挿しております。

     用土にも注意されて、どんなに細くとも太くとも挿しておかれると良いと思います。
     私の場合桐生砂、 蝦夷砂、 鹿沼の細粒を混ぜて使用しております。各地の用土を

     工夫して使用されてください。これが一番良い用土なんかはないと思います。工夫次第で
     各地の用土が最適かもしれません。今使用されていて確実な用土が最もいいですね。


瀬戸千鳥ー岡山産

中部千羽鶴ー中部産

ー新潟産

月照ー中部産


庭の花と交配について
    

    昨日は覆輪の出方について留意点を伺った内容でお話いたしました。
    勢いのある先端の穂や、穂を取りすぎないこと、 肥料の問題等があるのでは

    と疑問点を述べました。肥料の点では3月〜5月( 春 )くらいまでの間に
    施肥しその後は花が咲くまで肥料を与えないで育ててみてはどうだろうかと

    との提案を受けたことがあります。今年試してみるつもりです。また、日光の
    照射量の問題もあるのでは?日陰で咲く花は当然開花時期が遅れるのでは。

    玉之浦系の花は早く咲きますと白覆輪がよく出ることとマッチしているように
    感じられます。 さて、交配ですが人工交配と自然交配がありますが、両方ともに

    お勧めしたいです。 と言いますのは、常に親の良い特徴だけが現れるとは限らない
    からです。人間で言えば美人と美男子が結婚して必ず美人や美男子の誕生とは

    限りませんね。おじいさんやおばあさん、さらにはその前の人の遺伝子が現れるかも
    しれません。庭に植えられる品種も色々な花々を植えておかれる方が期待感は

    大きいと思われます。私の二人の熱心な知り合いは自然交配だけで新花を誕生
    させております。おそらく何が誕生するか予期できぬ期待感があると思われます。

    鳥やミツバチ、 昆虫の助けによる自然交配も大変楽しみだと思えます。本日は
    初黄、 昴、 ソウシン侘助、 紅湖畔をご覧下さい。初黄はもっと黄色を帯びています。

    何とか写真でよい色合いを出したいです。昴もいい感じです。ソウシン侘助は全く
    白覆輪出ておりません。色々な条件が重なって出ないと思われます。来年は

    良い覆輪を出したいと思います。上手く出るかわかりませんが?紅湖畔(五島)
    良い写真が撮れたと思います。咲いている花色とほぼ同じです。写真によって

    花の美しさ(印象)が全く違ってきますね。やはり求める時はなるべく花を見て購入
    することが大事ではないでしょうか。


初黄ー接木6年目蕾が沢山見られます。

ー接木10年以上経過。

ソウシン侘助ー接木4年目

紅湖畔ー 接木7年目
    背景の色合いが少し悪いですね。


    


庭の花と覆輪

    玉之浦系に見られる白覆輪はなかなか難しい面があります。写真の舞の袖
    も私が写真で見た覆輪よりも半分くらいしか出ておりません。おそらく玉之浦

    の実生かと思われます。先日お話いたしましたが、 肥料の問題と成長過程の
    問題があると思われます。直ぐに諦めないで様子を観察されたら良いと思われます。

    また、良い覆輪の出る木は挿し穂や接ぎ穂をあまり取らないで、 大事に育てられた
    方が賢明ではないかと伺ったことがあります。穂を沢山取りすぎて木自体をいじめすぎますと

    花の色合いが少し変化することもあるようです。例えば、春の台では白地や桃地
    が見られますが、 最近では白地が少なくなってきている傾向があると聞いております。

    人間でも身体を酷使したり、 身体を強く何かにぶつけたりしますと赤くはれ上がったり
    どこかに異常をきたすことがありますが、同じような現象が植物にも現れるのでは

    ないかと伺いました。時々現れます侘芯などもそのような話を聞きますね。非常に素晴らしい
    覆輪花は試しに大事に育ててみてください。本日の花では初黄が好きな花です。本来は

    もっと黄色がかった色合いです。良い写真が撮れましたら再び掲載いたします。色々な
    金花茶との交配種がありますが、 私はこの初黄をお勧めいたします。寒さにも比較的

    強く、良い環境で育てますと黄色の色合いもなかなかのものです。原種の色合いには
    かないませんが、 外で管理していましても毎年花を楽しめます。 ユキツバキのお勧め

    品種については後日お話したいと思います。
    


権藤絞りー微香

初黄

ユキツバキ

舞の袖

庭の花と椿の見方

    先日電話にて1時間ほど椿の専門家とお話をして教えていただいたことが一つあります。
    それは椿を知るには出来るだけ数多くの椿の花を見ることだそうです。

    椿には多くの特徴があり、それぞれの特徴を学び、どのような特徴を有していたら育てる
    価値があるのかを見分ける目を持つことが大事なことのようです。見分ける目がないと

    椿の探訪に出かけても徒労に終わることが多く、がっかりして帰ることになるのでは、と
    話されていました。それ以来ネットや写真集で、あるいは出来るだけ椿園で数多くの花を

    見るようにしております。鑑識眼がつきますと葉1枚でもある程度の花の予想をするそうです。
    色々な場所に出かけて自分でこの花はここが良いと言える程度の知識は欲しいですね。

    本日は紅湖畔、 夕日、 小田原小町をご覧下さい。紅湖畔は五島の椿で、紅栄とともに
    素晴らしい花だと思います。 夕日(せきじつ)も素敵な花です。 小田原小町は先日紹介

    いたしましたが今日良い写真が撮れました。写真の撮り方がもっと上手ければもっと強烈な
    印象を与えることが出来ると思いますが。日の光などで色が少し薄れていて残念です。

    写真の撮り方をもう少し勉強し、 より良い写真をご覧いただきたいと思います。 


紅湖畔
     とても気に入っています。

紅湖畔ー 五島の椿

夕日
     増やしています。

小田原小町ー濃い色合いと閉じ
          芯が特徴。


庭の花と挿し木

     そろそろ接木の時期にもなりました。沢山接がれる方はすでに始められている
     かと思います。私は本当に珍しい品種や皆さんがこれは欲しい椿だといわれる

     品種だけ接ごうと考えております。管理が大変ですので。今日も庭の曲のある枝を
     剪定して10本くらい親指と人差し指を丸めた位の枝を挿し木しました。孔雀椿、

     胡蝶侘助、 一子侘助、 国宝、 月照、 肘川紅、 高台寺などです。これからは
     庭の木の選定を繰り返し、 枝で曲を作り取り木や挿し木で鉢植え盆栽を考えた方が

     時間的には非常に早く楽しめる一つの方法ではないかと思えます。写真で1本1本
     ご覧いただけないのが残念です。特に孔雀椿は枝が枝垂れておりますので見事な

     盆栽になるように思えます。このような枝垂れ性の椿や雲竜椿等に接木して面白い
     盆栽が出来るかもしれません。椿を楽しむ方法も考えますとまだまだ色々あるように 

     思えます。毎日兄の家や山を巡り盆栽に向いている枝はないかと探しています。
     健康のためでもあり、 何かひょっとすると珍しい花と遭遇するのではないかと淡い期待を

     しながら過ごしております。本日は夢あかり権藤絞をご覧下さい。夢あかりもいい花ですね。
     小〜中輪、 微香。 権藤絞は中〜大輪、 微香、 香り椿の交配種として期待しています。


太い枝の挿し木

夢あかりー微香

権藤絞りー微香

庭の花と覆輪花

   覆輪花は難しいですね。数年前も求めた舞の袖ですが、覆輪がほんの僅かしか
   見られません。玉之浦もそうですが、初めての人にとってはがっかりしてしまうのでは。

   これで捨てては、或いは台木としてしまう前にもう1〜2年我慢して木の成長を待ち、
   もう一つ確かめてみたら良いのでは。すなわち肥料の問題です。秋に多少の肥料を

   施しましたら花が咲き終わるまで肥料を何も与えないで観察して様子をみてください。
   玉之浦系は早い時期に咲き出しますと覆輪が綺麗に出ると言われています。

   肥料と成長期との問題があるのかもしれません。覆輪は遺伝子の問題ですのであるいは
   永久的にだめかもしれません。それでも取り組む価値はあると思います。私の兄の
 
   玉之浦と知り合いの玉之浦の花は何年も経過しても全く同じ状態です。覆輪は殆ど
   見られません。最も良い方法は花を見て購入することですね。

   本日は舞の袖、 このみ白、 大虹をご覧下さい。舞の袖とこのみ白は先日ご覧いただき
   ました。 大虹は紅地に白斑が入った大輪。明石潟に白斑の入ったもの。白斑の出方は

   安定しないですね。挿し木はどうですか。何本か試してみてください。  


舞の袖ー覆輪は期待はずれ

このみ白

大虹ー大輪


庭の花と挿し木

    冬季の挿し木のお話を繰り返してしておりますが、今日は近くの大学の先生の
    自宅で11月の挿し木と3月の枝の挿し木を見せていただきました。写真1.は

    庭に挿しました太郎冠者です。11月に挿したとのこと。写真2.は3月に鉢に親指大
    の枝を挿し11月にアザレアを接いであります。庭には親指大の枝の挿し木が

    4〜5本見られました。先生の話によりますと何気なく挿した数本の枝が上手く
    発根したとのことでした。挿した時期が分りほっとしている所です。鉢の挿し木には

    11月12日に接いだアザレアが芽を出しかけております。庭で剪定を繰り返して
    ある程度の曲を作り出しております。私と同様時期的には11月〜3月が太目の

    挿し木は大いに可能性があると思えます。曲のある枝を利用されるといいですね。
    太いままの真っ直ぐな台木よりも、 小枝を利用して幹の太さが上に行くにしたがって

    細くなるように強弱を付けられると見栄えがします。先生の挿し木は単に庭に

    挿しただけで活着していました。あまり神経質になる必要がないかも知れません。
    本日は月照、 常連の春、黄鳳をご覧下さい。月照は閉じ芯で綺麗ですね。

    常連の春もふくよかな感じのする花です。黄鳳はクリーム黄色、一重の中輪です。
    原種の黄花は高価ですので管理に注意されてください。私は暖房施設がありません

    ので原種椿は2〜3種に減らしています。寒さには特に気をつけてください。今日も
    沢山の椿や雑木の挿し木をしました。


月照

常連の春


黄鳳

1.庭に11月挿した太郎冠者
   太さはあります。先生の庭先

  3月に挿した枝ーアザレアが
  接いであります。


椿の挿し木


椿とオガタマの挿し木


庭の花と覆輪花

    玉之浦も枝によって覆輪がよく出たり出なかったりすることがあります。
    私の兄の家では15年目前に接いだ玉之浦が2m以上成長していますが

    ほんの僅かに白覆輪が見られるだけです。がっかりしています。早く接ぎ
    直すように言っておりますが決心がつかないようです。遺伝子の問題ですので

    どんなに待っていてもはっきりとした覆輪は見られないと思います。2本ほど
    そのような木があり残念がっております。いつか鮮やかな白覆輪が見られるのでは

    ないかと待っていたようです。覆輪系の苗木を求められる時は花を見て購入
    しないと、毎年覆輪が出るのを待っていてかわいそうな気がします。私の持って

    います色々な品種を譲って気を取り直してもらっています。あまりにも玉之浦が
    全国的に知られて勢いのある枝を接ぎまくったのかもしれません。テレビなどでも

    紹介されたのを覚えております。現在では交配を重ねて(自然、人工交配)相当の
    玉之浦系品種が見られます。これからは少し変化した(形や色合いなど)玉之浦系

    の花が求められていくのでは。たくさん同じような花が出ましても心配することはないと思います。
    作出しようとする意欲とか情熱が大事ですね。多くの人が新花作出のためにがんばっていただきたいですね。

    ただこれからはある程度交配をされる時どのような色合いの花や形の椿を作出しようかと
    前もって想像されながら色々交配する品種を選んでいくと良いかと思われます。

    と同時に自然交配も同じくらい価値のある取り組みであります。
    何が咲き出すか分らないのですから。 期待感がいっぱいありますね。

    本日は小泊紫泉をご覧下さい。小泊は濃赤色の筒咲き、小輪です。紫泉はよくご存知
    の花かと思います。愛媛県産の良花と思います。枝を送られて接いで15年ほど経過

    しております。2月3月は椿を愛する人にとっては最も充実した時期かと思います。がんばってください。  


小泊ー小輪

小泊ー長崎産

紫泉ー良花では。

紫泉ー愛媛産

庭の花と蕾

    まだまだ寒さが続きますね。場所によってはほんの少ししか開花していない
    かもしれません。これからの楽しみとしては、 挿し木、 椿園などの撮影

    根の採取、 接木等次から次へと楽しみがありますね。挿し木は是非されてください。
    写真も何かの時に大事になります。大事にまとめておかれるといいですね。

    根の採取は適期だと思われます。地中の根よりも地表に出ている根を切って
    台木にされると良いかと思います。採取される時は1本でも2本でも良いですから

    良い曲のある根が良いですね。あまり太すぎないで2〜3曲ある根をお勧めいたします。
    接木に関しては殆ど言い尽くされています。どの本にも説明されていますね。それでも

    初めての人にとってはなかなか難しいものです。最後に袋を開け、外気に慣らすまで
    は苦労がいるかと思います。数多く試して要領を会得されてください。4月になりますと

    取り木の時期になります。 これから10月まで殆ど椿との生活が多くなるように思えます。
    本日は春望、 このみ白、 新世紀をご覧下さい。春望は先日ご覧いただきました。 

    五島の椿で黒紅色をした評価の高い椿かと思います。このみ白は久留米産の椿で
    名前の由来は命名者の名前かと思われます。10月頃から咲き出します。

    新世紀は黄の旋律の枝変わりですが、 庭先で1ヶ月くらい蕾のままです。外弁は淡桃色
    の覆輪が入ります。 沢山の黄花が誕生しております。 原種椿は寒さに難点があり、

    交配種は色合いに難点があるように思われます。 交配種では初黄が気に入っております。
    外国種では金花茶が私には向いているようです。同じ金花茶でも個体差があります。

    この場合の金花茶とは一重の中輪の椿でカタログにも金花茶とかかれております。
    外国種で私が最も関心が高い椿はアザレア椿です。7月から咲き出し、 花色は素晴らしく

    新花を誕生させる交配種として有望な品種であると思います。太い木に接木しています。
    


春望ー五島産

このみ白ー久留米産

新世紀ーなかなか咲いてくれません。

庭の花と接木をされる方へ

    2月から本格的に挿し木をしております。小指から親指大の台木を作るには
    今が一番適期かと思われます。上手くいきますと今年の9月〜10月には接木

    が出来るかもしれません。10〜20本でも挿されておきますと楽しみではありませんか。
    いつでも接木が出来ますように自宅に台木がありますと便利ですね。夏に太い挿し木

    2年間位試しましたが、あまり発根率は良くありませんでした。昨年初めて1月〜3月に
    太い枝の挿し木をしましてビックリするような成果でした。また、11月に挿したり接いだり

    しました苗も生き生きとしています。すでに4ヶ月になります。親指以上の枝と接いで挿して
    あります。もしかしますと、 1年中椿の増殖が可能ではないでしょうか。しかも冬季の

    挿し木の方が太い枝を挿すのに向いているように感じられます。本日は先日ご覧にいれました
    加茂本阿弥月照、それに小田原小町をご覧下さい。加茂本阿弥は蕾から咲き出しにかけて

    いい花ですね。茶花として人気があるのが分るような気がいたします。ふくよかですね。
    月照も閉芯葯が整然として茶花としても人気が出るのでは。中部だけでなく全国的にも

    認められる品種かと思います。小田原小町は濃紅色の筒咲きです。特徴として白の薄い
    縦絞りが見られます。剪定をして短くしてありますので各枝とも蕾は少ないです。しかも

    寒さと小鳥たちのために花が痛んでいます。もう少し暖かくなってほしですね。小田原には
    小田原ヤブ、小田原小町、酒匂ヤブの3品種が見られます。


加茂本阿弥
   先日の花が痛んでおりました。
  今日は良い状態の花が撮れました。

月照ー私が椿を始めた頃に
     求めた椿です。

小田原小町ー濃紅のヤブ椿

小田原小町ー薄い縦絞

庭の花と昨年の挿し木

    数回に亘り冬季の挿し木をご覧いただいております。今日は最も太い太郎冠者の挿し木です。
    腕の手首の太さくらいです。よくもこんなに太い枝が鉢の中で発根したものと驚いています。

    蕾も付き花が咲き始めました。海岸線や風の強い地域で防風林のために太い枝を挿し木に
    しているという話は聞きましたが、これほどの太さの枝が挿し木で入手出来るとは!

    数日前にご紹介いたしました取り木の苗と太さは変わりません。今年はもっと多くの挿し木を
    しています。昨年は全て初めてでしたので、 大分研究しました。良かったと思われることは

    小枝を短くして2〜3本残したことと、 用土に気を配ったことかと感じております。それほど
    神経質になったわけでもなく、20cm〜30cmくらいの長さの枝を挿し、営業用のポリ袋で被い

    半日陰で管理しました。運が良かったのかもしれません。とにかく色々試しました。それでも
    発根の確率が高かったです。私が考えるほど難しいものではないかもしれません。これほど

    太い挿し木が可能ですから、親指大の挿し木は言うまでもないかもしれません。すでにこのような
    挿し木をしておられる方々からみますと、 今頃気ずいたのかと言われるかもしれません。

    この冬季の挿し木で色々楽しみ方に幅が出来ましたので、3月初旬まで出来るだけ挿す予定です。
    本日は五島の椿→久賀白をご覧下さい。白花も色々あります。それぞれ特徴があり優れております。

    この花は2年前に接木して今年咲き出しました。筒〜ラッパ咲きの小輪で感じの良い花ですね。
    五島の椿を今後も紹介し続けていきたいと思います。


久賀白ー 筒〜ラッパ咲きの小輪

久賀白ーすっきりした感じの良い花です。

太郎冠者 − 昨年の2月挿し木
蕾を5つ付け花が咲き始めました。

庭の花

    今日は雪が降り寒かったですね。椿の花も日陰のためあまり見られません。
    今日は1時間ほど梅の接木をしました。椿とともに綺麗な花を咲かそうと昨年から

    接木をしています。 また、梅の種子を蒔き続けて、新花を誕生させようとがんばって
    います。現在25本ほど種子苗を鉢で管理しております。全て梅園から採取した種子

    です。緋梅性は種子が生りにくいと思っていましたが運よく採取して苗になっています。
    椿も梅も接木の仕方は同じですので、簡単に増やすことが出来ると思います。

    小梅の枝を挿して台木にすると1年で台木になり成長も早いと思われます。或いは、
    種子を6月に蒔きますと翌年台木になります。椿と同様発芽は大変良いです。

    本日は浅香姫をご覧下さい。浅香姫は淡桃色の一重咲き小輪です。姫と名が付く
    香り椿は他に香り姫、月待姫、衣通姫、額田姫、湖衣姫等があります。衣通姫、額田姫

    は私が気に入っている香り椿です。接木をして庭木として育っています。夢は以前数回
    お話しておりますが、 比較的人気のある品種かと思います。内弁と外弁が交互に紅ー白

    紅ー白となっています。きちんと交互に出ない時があります。椿全体について絞り花や
    覆輪花はよく見て求められる方がいいですね。それでも、肥料の関係や成木になりますと

    色合いが良くなる品種もありますので、直ぐに諦めないで育ててみてください。夢なども
    肥料の具合や成長具合で白ー紅ー白紅と交互に咲くようになると思われます。

    最後に香り椿全体に言えることですが、侘助の花と同様淡いピンク系の花が多いですね。
    今後この分野で違う色合いの香り椿を作出できる夢があるのではないでしょうか。

    以前お話いたしましたように黒椿や紺侘助など黒系統の椿と良い香り椿との交配に期待が
    持てるのではないかと考えております。数年間挑戦すると面白いのでは。

    古都の香箱根の香が優れているのではないかと考えられますが?香りの良い条件が
    あると思います。暖かな23度前後の午前中が香りが良いように思われます。


梅園の花

浅香姫

もう一つの楽しみ方

    昨日4つの取り組みをお話いたしました。それに加えてもう一つ私が柱にしております
    取り組みがあります。何回か述べてきました種子苗の利用です。これは無限といえる

    ほど台木が入手出来ます。種子を蒔き1年以内に接木が出来ます。3〜4年肥培しますと
    小指ほどの太さになると思われます。小指ほどの太さでも2〜3曲、根に曲がありますと

    小さな鉢に植えて鑑賞すれば味わいが出てきますね。冬季の太い挿し木苗や取り木とは
    違った樹姿を楽しめると思います。こんな曲がよく出来たのかと思われるのではないでしょうか。

    この作業もまた3〜4年の辛抱かと思います。種子を蒔かれる時は少し多すぎるかなと思われる
    くらい沢山蒔かれることです。年によって種子が少ない時や体調の関係で採取できないことも

    ありますので。種子はあと1ヶ月で発泡スチロールから取り出し植え替えをします。
    本日は加茂本阿弥、 雅をご覧ください。加茂本阿弥は茶花として人気がありますね。ふっくら

    とした感じの良い花です。は穂木を送っていただき接木したものです。どちらの花も鳥がつつき
    あまり良い状態ではありません。最高の状態の花を数日後ご覧いただきたいと思います。

    今日もまた椿の挿し木をしました。3月初旬まで挿し木を予定しています。椿以外に今日は梅の
    接木もしました。写真は梅の台木です。根際に接ぐために短く切ってあります。太さがありますが

    幹が少し荒れていますので接ぎにくいです。1〜2年生の台木が接ぎやすく活着も良いですね。
    根際に接ぐ利点は接いだあとのコブ状態が土の中で隠れてしまうことです。全く見えなくなり

    見苦しくなくなります。梅全体に言えることは毎年花を全部咲かせますと枝が上へ、上へと上がって
    しまい下枝が少なくなるように感じます。花芽をある程度摘んでやると良いと教えてもらったことが

    あります。どの木を育てるにも、それぞれの木の特徴を学び頭に入れておかなければなりませんね。
    あまり手を広げますと管理が難しくなるかもしれません。


加茂本阿弥ー 3倍体

ー愛媛県産

挿し木の枝

梅の接木用台木

椿との楽しみ方

    今日はデジカメを家族が旅行で持って行き写真を撮れませんでした。
    昨日お話いたしましたが、これからは主に

    1.冬季の挿し木  2.庭木に多数接木 3.庭木を太らせ取り木  4.種子を蒔き新花の作出
    
    1.では出来るだけ親指以上の枝を挿し木する。良い品種を挿し木しそのまま鉢植え庭木にする。
       数が多ければ台木として使用する。
    2.ではこれから最も力を入れたい作業です。 今でも多くの品種を接いでいます。椿やサザンカに接いで
       太くして取り木をかけるのが最も有効的な方法であると思われます。庭木には相当数の品種が接げ
       ますので3〜4年経過しますといくらでも取り木が手に入ります。少し太くなれば1本の枝に数本の取り木
       が可能です。
    3.では取り木の作業は簡単で作業が終わりますとそのまま10月まで何もしないで楽です。発根率も良く思えます。
       細い枝から昨日ご覧のように相当の太さの枝まで可能です。園芸品種であればそのまま鉢に植えれば 
       直ぐに花も見られます。是非試して下さい。
    4.では新花が楽しめます。 まず種子の採取ですね。これは椿園や椿仲間或いは自分で綺麗な椿を10〜20品種
       庭に植えられて自然交配で採取されるといいですね。500〜1000種植えられています椿園の種子は期待できると
       思われます。勿論自分で交配されてもいいですね。この作業は少し年月がかかりますが最初の3〜4年待てば
       そのあとは毎年順次花が咲いてくれます。数年しますと園芸品種を求める必要がないくらい色々な花の誕生
       を楽しめると思います。五島の岩永氏は現在では殆ど種子からの花を楽しんでいるようです。

    本日は親戚の庭のヤブ椿と緋梅の花をご覧下さい。何気なく咲いていた藪椿の花ですがしべも綺麗で、花も抱え咲き
    で濃い紅花ふっくらとしていました。園芸品種に夢中になりますと、違うタイプの花が目に飛び込み感動するものです。

    緋梅が咲き誇っています。なかなか剪定が難しく思えます。今年は梅を20本ほど接ぎました。
    30年前には梅だけ接いでおりました。これからは椿と梅の両方に力を入れたいと思います。  


ヤブ椿ー 親戚の家のヤブ椿

緋梅ー 30数年前盆栽店で求め
      接木をして増やしています。

庭の花と取り木

    冬季の挿し木も私にとっては本当に感動するものでした。こんなに太い枝の
    挿し木が冬に出来るなんて考えもしないことでした。私の椿に対する考え方にも

    多少の変化が起こりそうです。さらに今日外しました取り木を見ましてこれからの
    私の椿の楽しみ方が変わっていくように思えました。挿し木と違いこの太さを

    見てください。以前にも違う取り木をご覧いただいたと思います。外すまで2年と10日月
    経過しております。この2年10ヶ月が長いか短いかは木の太さで感じ方が違います。

    おそらく夏の挿し木をしまして2年半から3年経過した苗木の10年以上の太さではないでしょうか。
    このことからこれからは1.冬季の挿し木と 2.取り木に焦点を絞り増やし続ければ

    十分な気ががいたします。この取り木そのままでは単なるヤブ椿ですので、この木に
    何十種類の椿を接木して楽しむつもりです。まずは鉢に植えて7月に接木する予定です。

    今年はこの他にも5〜6本庭の太い取り木が成功しております。庭木には沢山の気に入った
    品種を接いでありますので、3〜4年成長させれば相当の大きさになります。それらの枝に

    取り木をかければ挿したり接いだりするよりは時間的に鉢植え盆栽としての楽しみは早まる
    と思われます。木の曲を考えながら接ぐ場所を考えるつもりです。庭に数本椿かサザンカ

    木を植えてある程度の太さになりましたら接木→取り木をされると楽しめると思います。
    本日は月照香妃をご覧下さい。月照はとても良い白花であると思います。特にしべがそろい

    きれいです。写真の花は咲き出して時間が経過しておりますのでしべの美しさが分りにくい
    と思います。数日後アップでご覧いただけるようにいたします。香妃は淡桃色の八重咲きです。


取り木ー とにかく太いです。

取り木ー根も良く出ております。

月照ー椿をやり始めた時の
     思い出の木です。

香妃ー 香り椿です。

庭の花と挿し木

    私にとって最も大事な挿し木の時期になりました。毎日少しずつ
    挿し木をしております。この時期を逃しますと親指大の挿し木は

    今年無理のような気がいたします。( 4月以降太い挿し木に成功されている方々がおられるかもしれませんが)
    台木や庭木、保存のために数多くの品種を挿すだけで親指以上の

    太さを発根させることが出来るのですから。写真1.は昨年の挿し木です。
    1鉢に15本ほど挿してあります。5鉢も挿し木すれば台木として十分です。

    用土は桐生砂、 蝦夷砂、 鹿沼細粒 等を混ぜて使用しています。先日も
    お話ししましたが各地に適した用土があると思います。色々試しながら使用してください。

    本日は小浦侘芯(五島)、 友の里( 楼蘭実生)古都の香をご覧下さい。
    小浦侘芯は濃紅色の筒咲き極小輪です。侘芯であります。友の里は楼蘭の

    実生で昨年度から花が咲き出しました。開花してから4〜5日経過しており花色
    が薄れています。古都の香は有香、多花性の極小輪、濃桃色をしております。

    東海とヒメサザンカの種間雑種。ネイミングがいいですね。最初に戻りますが
    庭木等で余分な枝がありましたら是非挿し木をお勧めしたいと思います。

友の里

   楼蘭の実生ですが、花の感じは楼蘭に似ております。
   
   咲き出しの花ですので下の花よりは色合いが濃く

   良い感じの花です。これから少しずつ種子からの新花

   が咲き出します。良い花であればご覧いただきます。

小浦侘芯(五島)

友の里ー楼蘭の実生
数日経過しており色合いが薄れている。

古都の香

.
1. 昨年2月の挿し木

庭の花と接木

   
昨日も冬季の挿し木についてお話いたしました。今日は違う苗をご覧下さい。
    写真A.ですが昨年の2月に接いで挿した今帰仁白(沖縄産)です。枝の太さは

    人差し指程度。枝の途中に接いであります。接いだ上部と下部に枝を残し接いで
    あります。昨日も述べましたが小枝を残して接木+挿し木するほうが成績は

    良いですね。写真B.は同じく昨年の2月の挿し木です。15本ほど親指程度の太さ
    の枝を挿してあります。小枝をこんなに沢山残して挿してあります。これだけ成績

    が良いと接木して挿し木をしなくとも、 挿し木をして発根しましたら翌年接いでも
    それほど変わらないと思います。発根してから接いだ方が活着率は当然良いと

    思います。それでも、余分な枝がたくさんあれば楽しみで接木+挿し木も試されると
    期待感がありますね。毎日上手くいったか眺めながら観察するのもいいものです。

    さて庭では時々ご紹介いたします五島の紅栄の花です。筒咲き筒しべの花です。
    多くの紅花の中でこの紅栄の花は非常に優れた花の一つであると感じております。

    葉も小葉で花の大きさ・色合い・葉・しべなどの調和がとれていると思います。
    この紅栄からもっと優れていると言われる花が誕生しております。

    以前紹介いたしました郷愁という花です。岩永氏の話ではこの花を初めて見た瞬間
    実に良い花だと思われたそうです。紅栄の種子を椿仲間に分けられて、その種子から

    この花が誕生したそうです。私の家では枝を譲っていただき一芽だけ接ぎ上手くいきました。
    2〜3年後には花をご覧いただけると思います。まだ実生の苗で小さい木ですので

    接ぎ穂がそれほど取れない状態で一枝送っていただきました。大事に管理しております。 
    さらに表紙に掲載してあります祈りの女神も紅栄から誕生しました。   

郷愁ー小輪ー吉田氏作出ー岩永氏命名

  紅栄の自然実生。花そのものをまだ見ておりませんので

  紅栄とどのように違うのか説明できませんが、写真の状態では

  雌しべが雄しべの中に入っているように思えます。

  全体の違いについては花が咲いてからお知らせしたいと思います。

紅栄ー五島坂口 栄氏発見
          岩永 章命名

紅栄五島のヤブ椿
     

A. 昨年の接木+挿し木
枝の途中に接ぐ・今帰仁白

B. 昨年の2月挿し木
殆ど発根

庭の花と発根率

    昨日太目の枝の発根率について述べました。夏の挿し木と違いこの時期の
    挿し木の良いところはある程度の太さの発根が10月頃まで可能なことです。

    枝の太さについては明確に確認しておりませんが、接木や鉢盆栽として十分
    納得いく太さであると思います。相当の太さの場合1年では根が出にくいかも

    しれません。それでも、葉が青々していますと肉を盛り上げていると思われますので
    翌年必ず発根いたします。太さにより半年か1年以上かかることもあると思います。

    1年以上経過しても夏の挿し木を考えますと待つ価値のある作業だと思います。
    親指大の挿し木ならばほぼ間違いなく発根いたします。前回にもお話いたしましたが、

    私には丸坊主よりも小枝を短くして2〜3本残しながら挿し木をするほうが発根率は
    かなり高いようにと感じられます。
    小枝がなくとも胴吹き芽が伸びてきます。絶対に胴吹き芽を取らないことです。
    芽の伸長とともに発根が促がされると思われます。そこで、最初から枝を付けて
    
    挿し木をすれば発根が早まると素人ながら考えるのですが?いかがでしょうか。
    本日は梅の茶青梅と 黄河、 雅をご覧下さい。梅もいいですね。黄河は数日前に
 
    ご覧いただきました。咲き出しましたのではっきりと獅子咲きの状態が分るのでは。
    最後に愛媛産のです。接木して15年ほど経過しています。愛媛県の品種を色々

    集めておりますが、この花は紫泉等とともに好きな花です。今日世界的な不況時代です。
    このような時には白花よりも少し鮮やかな色合いの花が好まれるようです。

    絞り花でもはっきりとした色合いの(強めの絞り)花の注文が多いかと耳にします。
    何事もそうですが中途半端な色合いは敬遠されがちなのでは。

    現在これだけの品種がありますので、似たりよったりでは満足しなくなるのでは。
    何か強烈な印象を与える花を作出したいものです。種子を蒔くしかないですね。   


茶青梅ー接木10年生

黄河ー獅子咲き

ー 良い花ですね。

庭の花と挿し木

    花ではが咲いていました。以前ご覧いただいた花です。この花の特徴は
    内弁と外弁が交互に白・紅色・白・紅となっています。蔦紅葉や葵の上よりも

    好まれるかもしれません。今日は挿し木を50本ほど行いました。加茂本阿弥と
    曙の枝をいただき来年の台木として準備しました。枝は短く2〜3本残し20cm位の

    長さで挿してあります。挿す深さは枝の半分位です。写真2.は接木+挿し木です。

    今はオガクズだけですが、明日ビニール袋を接いだ部分に被せます。接いだ部分は
    最上部です。接いだ下の部分には葉や枝を少し付けてあります。温度と湿度に

    気を配りますね。雨の日にお店の入口においてあります細長いビニール袋が役立ちます。
    1本の枝に3本くらいずつ接いであります。必ず活着することが分りましたので、それほど

    神経質にならずに楽しんで接いでおります。といいますのは、種子苗が沢山ありますので、
    いつでも接ぐことが出来るからです。この接いで挿し木をする方法ではやはり湿度をいかに

    保ち活着するまでの管理が大事ですね。。太い枝で出来ますので、私は夏に行うよりも
    この時期のほうが上手くいくように感じます。最後に写真1ですが、 イチョウや桜、 

    フジの木を挿してあります。太い枝はビニール袋を被せ、 上部の切断面は接ぎ蝋等を塗って
    おかれると良いと思います。比較的太目の枝の挿し木はこの冬の時期が適期だと思えます。

    夏に太い挿し木をしましてもあまり発根率は良くありませんでした。ぜひ、この時期を逃さないように
    してください。



接木+挿し木

挿し木ー椿以外にもいろいろ
      挿してあります。

写真1.挿し木


庭の花

     今日は椿仲間とヤブ椿を見て回りましたが納得する花は見られませんでした。
     途中で鉢盆栽を見学しました。針金で曲を付けた椿の花等を見て回りました。

     針金で曲を付けている椿の盆栽も6〜7年は経過しているようでした。やはり
     最低でも3〜4年は我慢しなければならないと感じました。今私がやっています

     種子を蒔いて3〜4年肥培し、接木する方法でがんばってみようと意を強くしました。
     写真3は先日ご覧に入れた紅栄えですが、1年目の種子苗に接木して2年目

     (正確には2年半)に花を咲かせました。この台木が畑や大きめの鉢で肥培しますと
     太さは2〜3倍になり、それから接木しても遅くはないかと思えます。種子苗の

     1年生、2年生、3年生、4年生にそれぞれ接木しますと順次咲いてくれますので
     あまり急ぐことはないように思います。出来るだけ種子を採取して何年生でも接木

     が出来るように準備しておかれるといいですね。本日は五島紅湖畔と新潟の黄河
     ご覧下さい。紅湖畔は先日蕾をご紹介いたしました。濃紅色で抱え咲きの小輪です。

     黄河淡緑〜クリーム色の獅子咲き。津川町で発見された椿とのことです。津川町
     といいますと私の好きな津川絞が発見された町ではないでしょうか。津川絞は

     花が咲きましたら是非ご覧にいれたい花です。武田薬品研究所の命名・発表です。
    


紅湖畔

黄河

3.紅栄


庭の花接木


     日中はかなり暖かく感じます。私の兄が来まして色々椿の話をしながら
     2本接木用に取り木を持参してくれました。根が物凄く出ていましたので

     3分の2切捨て鉢に植えました。あまり根が多すぎますと接ぎ穂とのバランス
     を欠き上手くいかなかったことがありました。また、台木を取り寄せました時も

     1〜2年前に畑にやとってあり根が無数にある台木に接木した時も結果が
     芳しくありませんでした。畑に植えてあり太根を切り詰めて送っていただいた

     台木の方が成功の確率が高いように感じます。( 私の技術的問題もあるかも )
     さて、いよいよ本格的な挿し木接木+挿し木の時期になりました。

     写真3.4.は昨年の2月の接木+挿し木です。冬季の挿し木が上手くいきました
     ので今年は接いで挿す方法で苗を多く育てる予定です。ここで問題は発根して

     台木自身が養水分を吸い上げるまでいかにして接ぎ穂を生かしておくかだと思われます。
     昨年紹介しました福岡県の八尋氏から教わりました方法で試しましたら4〜5割くらいの

     確率で活着しました。写真でご覧いただけるように、雨傘用に使う細長いビニール袋
     台木と接ぎ穂を覆い湿度を保ちました。今年は自分で試していますオガクズをビニール

     袋に入れて接いだ部分の湿度を高め、 活着して養水分を吸い上げるまでビニール袋内の
     湿度を保ち水分が不足するのを補ってやると、さらに成功の確率が高まるのではと

     ひそかに願っています。11月に試しました接ぎ穂が生き生きとしていますので、20〜30本
     試して冬季の接木+挿し木の確率を80%くらいに高めたいと思います。

     本日は高台寺高台寺白をご覧下さい。高台寺は京都の寺院栽培のヤブ椿とのこと。
     桃紅色の筒咲きですね。高台寺白は以前紹介しました最近の花です。純白色の高台寺

     実生と聞いております。種子を蒔きますと思いもよらぬ花の誕生があるものですね。
     五島の鷺浦も玉之浦の実生で純白色です。わたしにとってこの時期は大事な季節です。


高台寺

高台寺白

昨年の2月接木+挿し木
紅栄

昨年の2月接木+挿し木
タマ・グリッターズ


    すでに気持ちは挿し木へと向いております。椿以外の樹木も挿す予定です。
    今日は梅、 イチョウ、椿等6種類位挿し木をしました。何が活着するか分りま
  
    せんが、 多少の工夫を加え試しております。これからの1ヶ月あまりの間どの
    樹木が発根するか試す期間です。同じ種類の木々を時期をずらし、挿す長さや

    用土を変え、丸坊主にするか、小枝を多少残すか、いつ頃水をくれるか試しながら
    1年に1回しかないチャンスを効果的に生かそうと考えております。。椿の挿し木は

    昨年相当太い枝まで上手くいきましたので、 多少安心しておられます。今年の
    椿の挿し木の留意点は小枝が多くある枝を挿して、 多くの品種が接げるように、

    さらに、 曲のある枝を挿して接いだ後見栄えのする樹姿にするように考えております。
    本日はほたるぶくろ、 白玉、 胡蝶侘助をご覧下さい。ほたるぶくろは本当に

    ふっくらとした感じの良い花です。白玉は誰でも知っている椿ですね。生け花等に
    用いられ人気の高い花かと思います。椿の基本的色合いは白と赤であると本で

    読みましたが、 その白の代表花が白玉であると聞いております。白玉は別名を初嵐
    と説明されています。さらに、初嵐には初嵐白玉初嵐嵯峨がありますね。白玉

    書かれていたり、 白玉(初嵐)とか書かれている場合もあります。嵯峨よりは白玉
    の方が抱え咲きのような気がいたします。蕾の時から丸みがかっていますね。

    胡蝶侘助はどこでも見られる人気種ですね。私も椿を始める前から胡蝶侘助を買って
    庭に植えておりました。その当時でも1m50cmくらいで大分高かったことを覚えています。

    まだまだ寒い時期ですが、風邪に気をつけて、 挿し木を楽しんでみてください。
    最初から完全を意識しないで、2割、3割くらいの成果で十分だと思います。

    


ほたるぶくろ

白玉

胡蝶侘助

梅、 イチョウ、椿等
挿し木する


花の楽しみ

    今日は挿し木苗と種子苗に接いだ花や蕾をご覧下さい。写真1.紅栄
    挿し木2年半の苗木です。100円ショップの飲料水用のプラスチックのコップです。

    とにかく数が多いために簡単に植えられるコップに植えました。小さなコップですので
    蕾が殆ど付いております。全て蕾は1つにしました。苗木が小さなために沢山つけますと

    苗が衰弱しますので。 人にあげたり、飾る時はすぽっと引き抜いて良い鉢に植え替えて
    おきます。化学的に処理しなくとも早く花をみられます。交配した苗の花を早く咲かせるのに

    良いかもしれません。 2.3.の写真は紅栄の花です。1年生の種子苗に接いで2年目で
    咲き出しました。2曲ほどありますが、これから少し太くして、整枝しながら地上部の枝

    曲を付ける予定です。種子苗も数が多く植え替えに大変です。最後に4の写真は私が何時も
    紹介しておりますタマ・グリッターズです。殆ど日陰に植えてありますので今蕾の状態です。

    昨年より1ヶ月遅いと思われます。友の浦とともに覆輪が大変綺麗で咲く出すのを待っている
    状態です。花弁の赤と白覆輪の対比が大変綺麗であると同時に、この花粉で交配して新花を

    作出するのが大変楽しみな品種です。昨年スーパー・スターや白花の綺麗な花と交配をして
    少しですが種子を蒔いてあります。椿は本当に1年中楽しませてくれます。今感じますのは

    あと10年早く椿に興味を持てば良かったのにと残念がっております。やはり何事も年月がかかる
    ものだと思いながら毎日椿の花とにらめっこしております。


プラスチックのコップに植え付け

種子苗に接ぐー2年半経過

種子苗に接ぐー2年半経過

タマ・グリッターズの蕾

庭の花ー 五島の椿

    昨日青い珊瑚礁について述べましたが、10年経過しても同じ場所で
    変化がありません。土壌の関係か或いは気象条件か良く分りませんが

    もともと青い色素がないといわれておりますので、気象条件による変化
    の方が強いかもしれません? 今日は五島の蕾をご覧ください。

    五島の銘花20選以外にも数多くの新花が誕生しているようです。。良いヤブ椿
    と園芸品種との自然交配により毎年どんな花が咲くか楽しみにしている

    そうです。最近は椿仲間の方々と種子を蒔きあい、より良い新花誕生へと
    夢を追い求めているようです。何人かで種子を蒔きますとそれだけ新花の

    可能性も高まり、何よりも地域の人達の交流も深まると思われます。小さな種子
    から大きな夢へ、輪も広がり話題も多くなりますね。本当に椿っていいです。

    本日は五島の椿→紅湖畔紅栄の蕾をご覧下さい。以前数回ご覧いただいた
    花です。まだ蕾ですのではっきりとしませんが、 両品種とも私にとっては

    大変ビックリさせられた椿です。今までとはなんとなく違った感じをいだきました。
    今では五島の椿と園芸品種を混ぜて庭や鉢に植えております。特に庭木に

    数多くの品種を接いで自然交配による新花を期待しています。


紅湖畔ー 1m50くらいになっています。

紅栄ー 1m50くらいになっています。


    庭の花

    私の庭の青い珊瑚礁は庭に植えてすでに10年経過しています。
    太い台木に接木された苗です。それでも毎年紫の色は一定しません。

    早咲きの花が少し紫がかっている程度で、春に咲く花は赤がかった花色です。
    椿にはもともと紫の色素がないといわれています。多くの方々が色々

    工夫されていると思います。それでも安定した紫花は難しいのではないでしょうか。
    青い色素を持つと言われているホンコン椿との交雑でよい結果を出されると良いのですが。

    私は松江の大社紫に夢を託しています。比較的平地に近い場所でも紫色の花を
    見られると伺っていますので。また、私の表紙の夢式部にも期待しています。五島の

    椿ですがどのような花が咲いてくれるか期待しています。今日は乙女の祈り
    ご覧下さい。両品種とも名前がいいですね。


ー新潟産

新潟の椿 →  昴  →  濃紅色白斑入り・八重の中輪
                  
          この椿は10年以上経ちます。、一緒に島の秋、彩霞が接木してあります。
          歌の名前で知り、どのような椿か気になりました。

           花の特徴は濃紅色の白斑入りで、八重の中輪です。
           白斑と濃紅色の花弁の対比がきれいで、成長も良い椿です。

      ネイミングは購買力をかきたて、大事な要素だと思われます。
     



乙女の祈りー五島産
 五島の椿 →   乙女の祈り    濃桃色、猪口咲き〜筒咲き、 極小輪
                             葯が白くなっています。

           接木して20年は経過していると思います。越の麗人や下枇白と
           一緒に接木をしてあります。その当時おそらく名前を見て求めた

           苗木だったと思います。祈りの中身はいったい?
           これからは卒業の季節です。希望に満ちた未来を

           祈っているかも?若者たちにがんばってもらいたいですね。
     

庭の花

    今日は梅の接木を10本ほどいたしました。少し早いかもしれませんが
    接ぎ穂が届きましたので知り合いの家で実生苗をいただき接ぎました。

    接ぎ方は椿と全く同じで何時ものようにローソクを垂らしオガクズを入れて
    終了です。全て根際に接ぎ鉢植え盆栽にしようと考えています。この時期は

    椿と梅が最も良い時期ですね。今日は緋梅、 鈴鹿の関、 佐橋紅、 紅筆
    茶青梅、 紅千鳥等を接ぎました。梅も挿し木が出来ますが椿よりは難しく

    思えます。特に緋梅性などはなかなか発根いたしません。接木が簡単で
    取り木も可能です。台木は種子を蒔かれると1年で利用出来ます。小梅の枝を

    挿し木して利用出来ると思います。本日はほたるぶくろ、 紅常満寺、 専徳庵
    をご覧下さい。ほたるぶくろは抱え咲きの良い花です。ふくらみがあり早咲きですので

    もっと多くの人に見てもらいたいと思います。紅常満寺は愛知産の濃紅色筒咲きの
    中輪です。専徳庵は加賀侘助の自然実生です。早咲きの一重です。
    最後に梅の接木です。接木部分がオガクズで隠れるようにしてあります。毎年種子も

    蒔いております。早く咲かせるには接木が一番ですね。椿同様1本の台木に2〜3本
    接いでいます。野梅性は挿し木が出来ると聞いています。早く台木を得るには挿し木が

    良いと思います。小梅はどこでも見られますので、枝をいただき挿してみてください。
    台木や鉢植え用に利用出来ると思います。小輪の綺麗な花ですね。


ほたるぶくろ

紅常満寺

専徳庵ー加賀侘助の自然実生
       

梅の接木

 庭の花

     冬季の挿し木で一つだけ付け加えておきたいことがあります。
     枝を切って挿し木をする時は上部の切った所に接ぎ蝋を塗るか

     ローソクを垂らして樹液が流れないようにしております。今のところ
     寒いですのでその心配はないかと思います。家で楽しむくらいですと

     鉢に挿されてポリ袋など被せた方が発根率が良いように思われます。
     切っても良い枝がありましたら、捨てないで挿してみてください。特に

     野山や神社等で大きな椿の木がありましたら、枝をいただき挿されると
     9月〜10月が楽しみだと思います。小指以上の太さがお勧めですが

     ある程度の長さがありますと細い枝でも発根いたします。ただし同じ挿し木
     をするならば、直ぐに鉢で鑑賞できる太さがいいですね。しかし、物凄く

     価値のある品種ならばどんな枝でも挿してみてください。接木の残りの枝でも
     発根しております。本日は写真の花をご覧下さい。浅茅白は小輪で早咲きの

     盃状咲きです。対馬の厳原町で発見されたヤブ椿の選抜種です。
     浅茅の読み方ですが、日本ツバキ・サザンカ名鑑ではあさじと書かれています。

     彩霞は白玉の実生で底白の中輪です。白西王母は西王母の自然実生で
     早咲きの良い椿ですね。場所により10月から咲き出すかもしれません。


浅茅白ー 陽の岬とともに
       好きな花です。

彩霞ー 白玉の実生

白西王母ー西王母の
        自然実生


庭の花ー 数奇屋雲竜

    昨日ご覧いただいた根の台木に接いだ写真です。今まで何年間接いできましたが
    活着が良いように感じます。この根も単なる丸坊主の根で細い根は全くありません。

    この写真の根は相当太いですが荒れた幹肌に接いでもきちんと活着しております。
    もう一つ良いことには3月に鉢植えして7月になりますと胴吹き芽が伸びてきますので

    胴吹き芽にも接木が出来ます。根の採取の時には荒れた幹肌の根よりも赤みを帯びた
    若々しい根のほうが良いように思えます。今日は雲竜椿です。2年前くらいに久留米から

    発売されました数寄屋雲竜です。数寄屋の雲竜椿と言うことで是非欲しいと思い注文
    しましたが、品切れとのことで、やっと手に入れることが出来ました。小さな苗木ですので

    曲はそれほどでもありませんが、成長してからどのような曲になっていくか楽しみです。
    花色は数寄屋そのものです。雲竜椿ですが、曲以外に私のも一つの楽しみは

    曲折している場所に接木して色々な花を咲かせることです。すでに何本か接いであります。
    大変曲が強い品種もあり変化のある鉢植え盆栽が出来るのではと期待しております。
    
    胴や上部に何本も接木する時テープで完全に巻くのは手間がかかりますのでローソクが
    大変簡単です。垂らすだけで水の浸入を防げます。


荒れた胴に接木ー接ぐだけでしたら
どんなに太くとも細くとも可能です。

荒れた胴に接木

数奇屋雲竜

数奇屋雲竜

台木としての利用 − 根


     以前接木の台木としてある地域では椿の根を利用して接木されている
     お話をしたことがあります。この根に接ぐ方法は大変便利で活着も大変よく

     写真のように相当太くとも殆ど活着いたします。7cm〜10cmくらいに根を切って
     鉢に植え3月からでも良いし、7月に接いでも良いと思います。私は昨年の7月に

     接ぎました。太いために上部は3〜4箇所接いであります。白く見えますのはローソク
     をたらしてあります。上部を4箇所接ぎますとテープで巻くのが大変めんどくさくなります。

     太いローソクを使用して垂らすだけです。これで接木部分に水は入りませんので、腐りだす
     ことはありません。胴接ぎにしてもすべてローソクを使用して終わりです。テープで巻くことは

     ありません。近くで椿の根が簡単に入手出来れば利用されることをお勧めいたします。ただし
     曲のある根は少ないですので、あくまで接いで保存したり、伸びた芽を利用して接木するとか

     庭木にするなどの利用法かと思います。しかしながら、普通の台木でも真っ直ぐな台木に接木
     することが多いので、それほど違いないかと思います。3月に鉢に植えて7月に接木しますと

     胴吹き芽が伸び、その胴吹き芽にも接木が沢山出来ます。上部への接木は太ければ3〜4本
     がいいですね。多く芽が伸びれば伸びるほど発根率が高くなるし、上部が腐って半分枯れだすのを

     防いでくれます。根の利用はそれほど太くなく、ある程度の太さのほうが枯れる心配が少ないかと思います。


祷りの女神(3本)、瀬戸千鳥
胴吹き芽にも接いであります

国頭白、一休、津黒、弓場絞

新世紀、細御前、舞の袖
大社紫

絞羽衣、ハネムーン、舞の袖
大和なでしこ、グレープ・ソーダ

 庭の花ー楼蘭、抜筆?

     そろそろ挿し木の時期になったと思われます。1月から3月初旬までが
     良い時期ではないでしょうか。この冬季の挿し木は昨年何十本と行いました。

     鉢に挿しましたが、 鉢ごとに多少の活着率は違いました。平均しました
     成功率は70%近くだと思われます。 殆ど発根した鉢もありました。

     冬季の挿し木は細い枝よりも小指以上の太さの枝のほうが活着率が良い
     ように思えます。挿す時小枝を何もつけずに挿しても大丈夫であると教えられ

     ましたが、私は殆どの枝に2〜3本の小枝を短くして挿しました。発根を促がす
     のに小枝を付けて挿した方が早いのではないかと考えたからです。おそらく

     4月〜6月頃に発根しだすと思われます。椿の根に接木し芽が伸び始めて
     きますと発根をし始めると聞きましたので、小枝を付けて挿した方が胴吹き芽を

     待つより発根を促がす時期が早いのではないかと思われます。しかも1本より
     2〜3本付けて挿す方が発根を促がす力が強いと考えました。

     あまり細かなことを考えずに小指以上の太さの枝で試してみてください。
     相当太い枝でも発根しております。台木用に鉢植え用に利用出来ると思います。

     本日は楼蘭とその実生、そして抜筆?をご覧下さい。抜筆は名札がなくなっているため
     としました。求めた苗は抜筆です。はっきりとしない場合は失礼ですので?と

     記させていただきます。楼蘭の実生は2年前に咲き出しました。親よりも色合いは
     濃いですが花全体の感じは楼蘭に似ております。
   


楼蘭ー接木12年

友の里ー楼蘭の実生苗

抜筆

昨年の2月の挿し木。このように小枝
を付けて挿しています。

庭の花ー 乙姫、 ほたるぶくろ

    数日前にユキバタ椿について述べましたが、 学問的にはユキバタ椿と分類
    されているそうです。 カタログとか椿の本等ではユキバタ椿として品種名は

    記載されていないようです。細かく分類しますと色々混乱を招くこともあるのでは
    ないかと思われます。例えばヤブ椿に近いのか、 ユキツバキに近いのか。

    さらに、 両者の性質を同じくらい有しているのかと。 ユキツバキであります
    桜貝や花見傘等はユキバタ椿の性質を有しているのではないかと伺っております。

    本日は乙姫ほたるぶくろの蕾をご覧下さい。乙姫は三河数寄屋の中に白斑が
    入った椿で稲沢市の小崎氏が発表した椿です。極小輪の葯退化椿です。

    三河数寄屋は濃桃色で数寄屋は淡い桃地に外弁に淡い紅ぼかしが入りますので
    すぐ見分けがつくと思います。ほたるぶくろは京都の寺院より安藤氏が選抜して伊豆大島

    の尾川氏が発表された椿です。この花は筒咲きのふくらみがあり私の好きな椿です。
    好きな花でしたので2〜3箇所に接いであり、求めた苗は枯れてしまいました。

    →ヤブ椿とユキツバキを交配しますと早咲きの椿が誕生することがあるそうです。
      どの程度の確率か分りませんが、試してみる価値があるかもしれません。

      これだけの品種がありますので、 これからは今まであまり話題にならないことに
      挑戦してみるのも楽しいかもしれません。このほたるぶくろ玉之浦やタマ・グリッターズ

      を交配したり、以前お話しました黒椿に玉之浦を交配しますと今までにない椿が
      見られるかもしれません。これからの時期が大変楽しみです。


乙姫

乙姫

ほたるぶくろ

五島の椿ー 春望

    今日は五島の椿であります春望がやっと咲き出しました。接木をして7年くらい
    経過しております。この花は黒紅色〜暗紅色をしており、筒咲きの一重小輪です。

    五島の花の中でこの花と小磯が大変好きだと言われる椿仲間もおられます。
    葯が白の散り芯椿である奈留侘芯も私の好きな花です。葉も特徴があります。

    これから庭では五島の花が間もなく咲き出すのを楽しみにしています。今日は
    11月初旬に接木や挿し木をした様子をご覧下さい。1月に入ってからも挿して

    おります。 1.の写真は11月の3日頃接いで挿し木をしたものです。他に5〜6本
    接いで様子を見ております。今のところ芽が落ちないで何とか生き延びているみたいです。

    4.の挿し木も同じ時期に挿し木をしたものです。約20本くらい小枝をつけたまま
    挿してあります。昨年の経験から挿し木は半分位は発根すると思われます。これから

    順次数を増やしながら、 挿し木、接木して挿し木をする予定です。中に見えますのは
    オガクズです。湿度と温度の保持に役立つものと思い試しております。もう一つ挿し木の場合は

    用土が大事でないかと思います。私は鹿沼土の細粒、桐生砂、蝦夷砂を使用しております。
    用土については各地域に適した用土を使用されると良いかと思います。色々試しながら

    1本でも成功しましたら、 必ずその方法は成功への段階を着実に踏んでいると思い、繰り返して
    試すことですね。諦めてはいけないと思います。試す中で少しずつ修正をしながら確実な

    方法へと歩んでいきますと神様が微笑んでくれると思います。ヤブ椿の咲き誇る時期となりましたが
    良い花を見つけましたら、 枝を2〜3本挿してみてください。小指大の太さがありますといいですね。


1. 11月初旬の接木→挿し木

春望

春望

4. 11月初旬の挿し木

ユキツバキについて

    9月〜10月に咲く品種が少ないことは藪椿にもユキツバキにも言える事かもしれません。
    特にユキツバキに関しては早咲き種は少ないように思われます。

    ユキツバキについては説明しつくされておりますが、 ヤブ椿と違った特徴があるので興味が
    あります。北陸地方から東北地方にかけて分布しているようです。特に雪深い地域ですね。

    花の咲き方は平開咲き、春の雪解け時に花を咲かせるようである。 さらに、秋咲きもありますが
    品種的に少ないようである。雄しべの花糸が鮮やかな黄色で、短く離生するようである。

    よく言われることですが、ヤブ椿が海岸付近でおおく見られ、 ユキツバキは内陸部でも見られるようである。
    両者の分布率は分りませんが、ユキツバキが降雪地域で育つには、雪で覆われ、ある程度の

    寒さと寒風を免れ、雪国の椿としての特性を備えて群生していると思えます。ユキツバキが暖かな
    地域で長年育てられたら、どのように変化するのだろうか。色々な点で変化が見られるかも?

    最後にユキバタ椿と言う品種がありますが、 どのような品種がユキバタ椿か調べたいと思います。
    ヤブ椿に近いのか、 ユキツバキに近いのか? ユキツバキの研究では新潟県の生産者でもあります

    椿華園の園主であります大岡様がよく研究されていると伺っております。 日本海側を中心として
    色々な地域を訪ね各地域ごとの椿の生態を調べられたようです。色々面白いお話がお聞き出来るかもしれません。

    ユキツバキのなかで好きな花は津川絞、 鳥海、 桜貝、 花見傘等で香りのある水吉も好きな椿です。

   
川沿いの椿

    今日は近くの川沿いの椿を見に行きました。おそらく50〜60品種は
    あるかと思います。先日もお話ししましたように、名札がないのが最も

    残念です。おおよそ分るのですが、似ている椿が沢山ありますので増やす
    ことは出来ません。ただ、 自分の庭に植えて鑑賞するだけです。大きな

    色々な花が咲いております。ヤブ椿ではなく、殆どが古い園芸品種だと思います。
    名札が付いていますと、カタログにない品種も見られ、 気持ちとしては非常に

    残念ですね。いつか、専門家に花を送り判断していただくつもりです。古い品種と言えば、
    黒椿、 羽衣、 侘助、 酒中花、 岩根絞り等がありますね。先日羽衣や都鳥

    孔雀椿は粘性が良い椿であるとお話いたしました。岩根絞りが好きな椿の専門家も
    おられます。特に最近では江戸椿に関心を持たれる傾向があるようです。良いことですね。

    さらに、ユキツバキも何十品種とあります。ユキツバキの咲く時期は雪解けの春が一番
    多いかと思います。そこで、 9月〜11月の時期に咲く早咲き種を見つけられましたら

    大事に保存して、 育ててください。 ユキツバキなら何でも良いわけではありませんが。
    椿華園のカタログに掲載されておりますユキツバキは91品種ですが、秋咲き種は7品種

    です。秋祭り、薄氷、 桜吹雪、 遠茜、 初時雨、 ふれあい、 雪映えです。この中でも
    9月〜10月に咲くユキツバキはさらに少ないかと思われます。も一つ、 熊本には肥後椿

    があります。平開咲きの大輪の花ですね。梅の花のように、雄しべが1本1本基部まで分離して
    います。鉢物盆栽として人気のある品種かと思います。おそらく、外国の方々には人気のある

    品種だろうと思われます。よく紹介されています肥後椿と言えば太い根に接いだ鉢物盆栽ですね。
    ヤブ椿とは違った豪華さと魅力にあふれている花であると思います。庭の花としてもいいですね

最後にこれらの椿を挿し木して育てるつもりです。

最も寒い時期ですが、 椿は寒さには弱いと言われていますが

寒風を受けなければ、案外強いように感じられます。

枝を切って外で水に浸しておいても昨年は11月〜3月まで生き生きとしておりました。

挿してオガクズを入れて、ポリフクロで管理するつもりです。

川辺の花

川辺の花

川辺の花

川辺の花


庭の花

    今日は近くの大学の先生の庭で挿し木をしてあります太い太郎冠者の
    木に花が咲いていました。以前お話したかと思います。他にも2〜3本

    太い太郎冠者の挿し木が庭にありました。先生の話ですと、太郎冠者
    挿し木で活着しやすい品種かもしれないと話されていました。挿し木をした

    時期は11月とのことです。太郎冠者の種子を採取するには、これから挿し木
    をしてますと、かなりの年月がかかりますので、 椿園か太い太郎冠者の木を

    探されたほうが早いかと思います。或いは太い枝に取り木をかけるか、思い切って
    太い枝の挿し木を試してみるのも一つの方法かと思われます。最も早い方法は

    庭木の太い枝に接木することです。このとき、他の枝も全て接木するか、抑制して
    短くしなければ接木は上手くいかないと思います。同じ品種の椿があったり、接木しても

    良い椿がありましたら接いで、太郎冠者の種子を出来るだけ早く採取して、新花を
    作出するのも楽しいではありませんか。太郎冠者の種子は期待の持てる種子ですので。

    本日は写真の3品種をご覧下さい。常満寺は中部を代表する椿関戸太郎庵の実生から
    誕生した椿です。乗連の春は明桃底白の椿です。少しずつですが椿の花が咲き始めています。

    もう少しで挿し木をする予定です。とても楽しみです。同時に接いで挿します。3月初旬まで
    忙しくなります。可能な限り色々試すつもりです。皆さん方も是非がんばってください。


常満寺

太郎冠者

乗蓮の春


庭の花

    昨日は岩永氏の20年以上経過した幼根接ぎの石付け椿をご覧いただきました。
    そんなに長く待ってはいられない人もおられるかもしれません。その場合は

    大き目の鉢に植えて2〜3年肥培してください。大分太さも違ってくると思います。
    根に接がれるポイントは接いだ場所が見えなくなり、蛇が飲み込んだみたいに

    コブ状態が地中に隠れることです。ですから、あまり太くしてから接ぎますと接いだ
    ところがどうしても醜くなるかもしれません。昨日の幼根接ぎでは接いだ場所が地中

    に隠れていますので、綺麗な幹肌になっていて、挿し木かどうか分らないと思われます。
    早く太い苗が欲しいと願う場合は取り木や冬季の挿し木苗を利用されることをお勧めいたします。

    写真の種子苗ですが、 昨年と今年の苗です。昨年の苗は台木用ですが発泡スチロール
    にごちゃごちゃに植えてありますが、全て2〜3曲付けてあります。今年も地上部の

    枝に曲を付けて接木する予定です。3年くらい肥培しますとある程度の太さになり
    接木する際に楽に接木が出来ます。揚げ接ぎでも良いですが、植えられているまま

    接木をいたします。とにかく毎年種子を採取され蒔いておくと、大変楽しみです。
    さて、庭の花では栄冠飛天をご覧下さい。両品種とも絞りが入ります。栄冠は

    白地に紅の縦絞り、弁周は濃い桃色で唐子咲きです。 香港原産のグランサム椿と
    ティンカーベルの種間雑種です。 また、飛天のような吹き掛け絞りと小絞りも私の

    好きな花です。全体によく絞りが出ていますので綺麗ですね。時々お話いたしますが
    庭には同じ花ではなく、大小色々な色合いの花を植えておかれるといいですね。

    庭に植えられる花は比較的大きめの花の方が人目を引いて、豪華に見えるかもしれません。


昨年の台木用種子苗

今年の台木用ー 11月撮影

栄冠ー 唐子咲き

飛天ー 吹き掛け、小絞り
      兵庫産

幼根接ぎー 20年経過

    9月には沢山の種子が入手出来ます。私もご紹介しておりますが、
    台木用として大変便利です。他から求めることなく、自分で種子を

    採取して、翌年から直ぐに接木をして利用出来ます。小さすぎると
    感じましたら、 畑や、庭で、或いは大き目の鉢で2〜3年肥培して

    あげると良いと思います。以前お話いたしましたが、この種子を利用
    しますと台木を確保する心配がありません。無限と言っても過言では

    ありません。出来るだけ多く採取して、1年目より接木を楽しまれ、残りは
    肥培して大きく育てながら、 1年目の接木の苗木とともに楽しまれると

    良いですね。今日は五島の岩永氏が20年以上前に幼根接ぎをしました
    紅栄と乙女の祈りをご覧下さい。あの細い種子苗からこのように見事な

    石付け盆栽に生まれ変わっております。20年以上前から種子を利用した
    接木に着目され、 自然交配とともに五島の豊かな自然を利用し、園芸

    品種に頼らない新花を作出し続けています。最後に、 ドンドン渕ですが
    藤田友一氏が命名された花です。岩永氏が育てている時に香りに気付き

    大事に育てているそうです。 偶然とはいえ、好奇心や椿への思いがあればこそ、
    幸運が舞い込んでくるのかもしれません。


紅栄ー 幼根接ぎ・20年以上を経過

乙女の祈りー 幼根接ぎ・20年以上を経過

ドンドン渕ー 香りあり


新花と種子

    昨日卜判の種子は沢山種子が見られるとお話いたしました。今日は紫色の
    種子巨大な種子をご覧下さい。この写真は五島の岩永氏から送られたものです。

    紫の種子はどのような状況でこのような色になったか分りませんが、毎年育てて
    確認したいと思います。 巨大種子は岩永氏の話では本当に大きいそうです。

    果実の種子全部が大きいそうですので大変楽しみです。昨日お話しました椿油
    用の種子として利用出来るかもしれません。また、この花がどんな花かも興味が

    あります。今年接いで育て、お知らせしたいと思います。少し椿を植える場所が
    ありましたら椿油を得るために数本大き目の種子の成る椿を植えて楽しまれる

    のも夢があっていいですね。色々工夫しながら楽しみを増やすのも人生を豊かに
    する方法だと思います。今日は五島の椿をご覧ください。岩永氏の作出です。

    自然交配による色々な花が誕生しているようです。五島のヤブ椿を中心として
    毎年種子を蒔かれ多くの新花を生み出しております。楽しみは尽きないと思います。
    


べっぴんちゃん

紫色の種子(右側
左側 (玉之浦の種子)

巨大種子(右側)
普通の種子の大きさの1.5〜2倍の大きさ
に感じられます。



卜判椿 − 月光つばきについて

    一重の唐子咲き椿ですが、 知人の庭には数本植えられています。福岡から
    引っ越した時に持ってきた椿だそうです。この椿で感じることは、種子が沢山

    見られることです。それほど大きな種子ではありませんが、 種子を採取したり
    椿油を求める場合には利用価値があるように思えます。特に椿油は保湿性にも

    優れ、髪の毛や肌の手入れにも良いと聞いております。また、椿油で揚げた食品は
    胃がもたれず、食感が大変良いとも伺っております。椿の花びら染めなども楽しめます。

    昨年五島からいただいた情報と写真では普通の椿の2倍ほどの種子が載っておりました。
    この椿の種子を蒔いたり、 接ぐ機会に恵まれましたら、育ててみたいと思っております。 

    最近椿油の価値を再認識しております。ヤブ椿の種子を乾燥し砕き、 蒸してから搾油したもの  
    だそうです。家で出来るようでしたら挑戦してみたらと思います。ネット等に解説がされているかも

    しれません。卜判椿の種子が椿油として優れているかは確認していませんが。素人の感じから
    どの種子でも同じように思えますが?いかがでしょうか。
    


これからの取り組み


    昨日種子粘性の良い品種を述べましたが、都鳥、 羽衣、孔雀椿
    等との交配は期待が持てますね。周囲にはヤブ椿の素晴らしい品種

    等を植えて自然交配を期待されると楽しみです。単に椿の自然交配ですと
    期待が持てませんので、庭先に10〜20品種位の粘性の良く、これとこれが

    交配したら素晴らしい花が咲いてくれるだろうと期待の持てる品種を植えられて
    おく必要があると思います。そういう点では何百何千種と植えられています

   椿園の種子はかなり貴重な種子に成ると思います。生産業者さんたちのこれからの
   経営の中心をなす仕事としては、新花作出に目標を定めることになるのではないでしょうか。

   とにかく、誰もが欲しがり、良い花だと評価していただける新花の誕生に趣味家のみならず
   生産業者さんたちを含めて待望していることは間違いないと思います。

   私はカタログの表紙にどのような花が載せられているか、その花がどのような特徴を
   もって、今までの花とどこが違うのか非常に関心があります。ですから、カタログ
   
   の表紙に飾る花はカタログの価値や売れ行きを左右するほどの効果を持っているのでは
   ないでしょうか。各企業が商品開発にしのぎを削るように、新花の作出への努力は

   決して目をつぶってはいけない事柄であると思います。〜集団〜組織〜へと発展していく中で、
   最も大事な各地の椿の趣味家や愛好家をいかに育てていくが大きな課題のように感じます。

   最後に、種子粘性のある品種はまだまだ沢山あると思います。例えば、 玉之浦や春の台、蝶千鳥
   珠錨など色々あると思います。種子粘性のある品種を数本集めて庭に植えられるのも、自然交配

   を期待できると思います。大寒波が襲ってきています。.気をつけてお過ごしください。

   

庭の花 − 蕾と花

    今日は全国的に寒波が押し寄せたみたいです。高校生にとっては
    今日は大事なセンター試験が実施される日です。雪のために不利な

    状況が生じないといいのですが。今日、明日とがんばってほしいものです。
    さて、椿の花が咲き始めてきますと、楽しみの一つは交配があります。

    ヌッチオ農園のお話をいたしましたが、 数十種類の花粉を混ぜないでも
    種子粘性や花粉粘性の高い品種で楽しまれても良いかと思います。

    あまり深く考えずに楽しみながら交配をされるといいですね。交配の仕方
    についてはネットや椿の本等で解説されていますので参考にしてください。

    種子粘性の良い椿として次のような品種があると聞いております。
    秋の山、 卜判、 笑顔、 孔雀椿、 都鳥、 春曙紅、羽衣、などです。

    これらは殆どどこにでも見られる品種かと思います。都鳥や羽衣、孔雀椿
    は花も綺麗ですし種子の粘性が良いと聞きますので是非試して下さい。

    人工交配でなくとも自然交配で十分だと思われます。ミツバチや鳥類などによる
    自然交配は手間もかからず、親が分らない面がありますが、逆に咲くまでの楽しみがあります。

    親が分らなくとも、最終的には評価される花であればいいのではないかと思います。
    自然交配だけで素晴らしい成果を出しておられる趣味家も全国には多くおられると

    思います。上記の品種で卜判は非常に粘性が良いように感じます。そのほかにも
    粘性が良い品種が多くあると思います。庭に植えられるときの参考にされてください。
    


新世紀

江戸錦

白髪山

香妃

庭の花 − 蕾

    日当たりの良い場所では大分開花し始めてきたのではないかと思います。
    沢山品種を集めますと、必ず枯れたりしますので、自分で最も大事な品種は

    庭植えにするとか、 私が試しています1本の木に何本も接いで安心して
    いられる方が管理上楽であると思えます。もう一つ沢山ありますと植え替えが

    大変ですね。楽しむ鉢の数は限度があります。ある程度の品種を集めましたら
    次の段階として種子を採取して新花の作出を楽しまれたら良いかと思います。

    何十、何百という種子苗も発泡スチロールに植えますと3〜4個で済んで
    しまいます。しかも、ごちゃごちゃに植えても、かえって花を咲かすには良いかもしれません。

    早く花を咲かせる方法としては先日お話いたしましたが、着蕾を早める科学的処理
    より早い開花を楽しめるのではないかと思われます。使用方法には注意が必要と

    思われます。初めは台木として使用するヤブ椿の種子苗などで試されると良いかと
    思われます。倍率を間違えますと大変ですから。根気強く毎年種子を蒔かれることを

    お勧めいたします。 これはと思う庭や椿園の花の種子を蒔かれると良いと思います。
    庭先の花は蕾が殆どですが、写真の蕾をご覧下さい。全て接木した花です。


隼人舞ー小、縦絞り、牡丹咲き
      鹿児島産

浅茅白ー 盃状咲き、早咲き種
       長崎産

飛天ー 吹き掛け、小絞り
      兵庫産

友禅ー 小絞り、 抱え咲き
      愛知産

台木の準備

    あと1ヶ月半経過しますと接木の時期になるかと思います。
    親指大の台木は昨年の冬季の挿し木苗が沢山ありますので

    今日は庭木や庭木に取り木をかけた台木用の準備をしました。
    1.は昨年庭木に接いだものですが、沢山ある品種でしたので

    短く切って今年の台木としました。2.は 庭木をそのまま鉢に植えました。
    3.は庭木を短く切って胴吹き芽をださせて取り木をかけたものです。

    地中に取り木をかけましたが、 太いためか少ししか根が出ていませんでした。
    しかしながら、 肉がかなり盛り上がっていますのでこのまま鉢で管理して

    5〜6本出ております胴吹き芽に接木する予定です。このくらい太い台木ですと
    1本の台木に20品種位の接木が可能です。また、胴吹き芽にも2〜3本づつ

    接ぎますので1本の台木に10本以上の品種を接げると思います。今から鉢に
    植えて管理しますと3月中旬まで2ヶ月ありますので十分かとおもいます。

    上部も切って短くしてありますので接ぐ時の樹液が流れ出す心配もなく、うまく
    いくと思います。このような太い台木にこれはと思う品種を接いで早く接ぎ穂が

    得られます。その時は台木の周囲にぐるりと接がれるといいですね。私みたいに
    上から下まで接ぎますと、初めてのときは上部に接いだ枝だけがどんどん成長しますので

     A.)下に接いだ枝が伸びなくなります。ですから、 太い台木の周りに、少し高低差が
     あってもかまいませんので、 ぐるりと接いでみてください同じ高さでぐるりと

     接ぎますとほぼ同じ太さで成長し、枝も伸びるとおもいます。(A)の心配は上部の枝を
     抑制して短くして管理しますと下部に接いだ枝も伸びてきます。または、 芽が伸び始め

     ましたら6月〜7月或いは9月〜10月に根の土を振るわずにそのまま畑や庭に植えて
     管理しますと枝の伸びが早くなると思います。庭の花では春曙紅です。良い花だと思います。

     この花の種子を蒔いても面白いと思います。ある地区ではこの春曙紅の新花が出来ています。
     椿園や公園の椿の種子を蒔かれると夢がありますね。好奇心、わくわく感、 期待感

     これらの気持ちがある限り日本の椿の発展は心配ないと思われます。


1.昨年接いだ庭木を台木に

2.庭木をそのまま台木に

3.庭木に取り木をかけ台木に

4.春曙紅

庭の花

    何時も感じていることですが、絞りや覆輪の花を接木したり挿し木をする
    時は出来れば花色を見てからされることが大変大事なことではないでしょうか。

    玉之浦系の花でもそうですが、私の兄の家では接木10年の玉之浦の花が
    殆ど白覆輪が見られないで、がっかりしております。今年全部枝を切って一緒に

    接ぎ直すように言っております。また、徒長枝等を接がずに、それほど伸びていない
    枝を利用することが大事かと思います。長く伸びた枝ですと沢山接げると思い

    利用しがちですが、あばれがちですので、なるべく使わない方がよいかとおもいます。
    さて、きょうは新宴、 無音の雪、矮性種のアオキをご覧下さい。

    新宴は紅色地に白斑、 八重の中輪です。富岳園様のオリジナル品種と聞いております。
    まだ蕾の状態ですが、開花するのが楽しみです。 無音の雪はよく知られた椿ですね。極淡桃色

    の一重の抱え咲きのように思えます。肉厚弁で12月から咲き出します。浜田市の最も
    優れた椿といわれております。 最後に矮性のアオキですが新潟県から入手したものです。

    夏に挿し木をしました。非常に挿し木の活着率はよく枝さえあれば、すぐに増えます。アオキは
    雌雄異株と言われておりますので、 求める時実の付いている苗を求めたほうが楽しめます。

    南天、千両、万両など実の成る植物もいいものです。近くで実を見られましたら種子を蒔いてみて
    ください。沢山発芽して綺麗な実が楽しめると思います。


新宴

無音の雪

矮性アオキー 雌雄異株


庭の花

     少しずつ日陰でも咲き出しました。昨年長期に渡りご覧いただきました
     タマ・グリッターズです。玉之浦椿とともに私が推薦した椿です。太郎冠者

     もご覧下さい。は良い花色だと思われます。(内紅3枚が紅、外弁3枚が白


昨年のタマ・グリッターズ
濃紅色で鮮明な白覆輪
昨年1月から4月までご覧いただいた花です。

タマ・グリッターズの特徴は白覆輪が鮮明

あり、濃い紅色との対比が素晴らしいことだと

思います。タマ・アメリカーナも良いのですが、

八重、牡丹咲きのグリッターズのほうが私には

素敵に見えるのですが。右下の今年の花は初めての

開花で成木でないため紅の色が薄いですね。

あるいは、肥料との関係があるかもしれません。

太郎冠者ーこの種子を蒔かれて
        ください。

ー 白ー紅ー白ー紅ー白ー紅
    と良く出ております。

タマ・グリッターズ
    接木の初めての開花

タマ・グリッターズ
   本来の色ではないみたいです。


香り椿について

   時々香り椿についてお話いたします。 昨日もお話いたしましたが、香り椿
   の確認時間は午前中の10時から11時頃が良いのではないかと伺いました。

   陽が昇り暖かくなった時間帯かと思います。午後の強い日差しの時はあまり
   良くないのではないかと思われますが? また、全ての椿の交配について言える

   ことですが、人間と同じく相性があると思われます。 男女の出会いにおいても
   どちらかの人に気がなければそれ以上の進展はないように、花の交配に関しても

   同じではないかと思います。以前ヌッチオ農園のお話をしました。このお話もお聞きした
   話ですが、ヌッチオ農園では数多くの品種をクリスタルグラスの上で混ぜて受粉を

   行うそうです。一対一では失敗の恐れがありますので。確かにヌッチオ農園の交配の
   仕方は理にかなった方法だと思われます。多くの花粉を混ぜて交配をすれば確率

   はかなり高くなりますね。現在ヌッチオ農園の展示会は日本では開催されていません
   ので大変残念でもあります。いつか再び開催されることを願っております。

   交配のことでもう一言。 ヌッチオ農園の方法で多くの花粉を混ぜて一度試されることも
   面白いとおもいます。稔性の良い品種を選んだりして交配するのが確実な方法ですが、

   時にはヌッチオ方式で試されるのも、意外性があってわくわくするかもしれません。
   咲くまでどのような花か分らないのも、 期待感があり楽しみを増す日々を過ごせるのでは。

庭の花

   日当たりの良い場所では椿の花が大分咲き始めてきた感じです。
   私の庭は殆ど日陰ですので咲き方が遅いようです。近くの川沿いの花は

   あちこちに色とりどりの花が見られます。残念なのは花の名札が付いて
   いません。近くの会社の椿園にも50〜60種ほどの椿が植えられていますが

   名前が消えていてはっきりと分りません。ある程度は分りますが、品種や
   似ている椿が多く挿し木や接木をして増やすことは出来ません。相当古い

   椿ばかりですので非常に惜しい気がいたします。おそらく現在カタログに
   記載されていない品種もあるように思われます。挿したり接いだりするときは

   穂木の葉裏にすぐ名前を書き、さらに挿したり接いだ後名札を付けることが
   大事かも知れません。求めた苗も時にはどうかなと思える花が咲くことがあります。

   生産業者の方々は何千、何万本と扱うわけですので管理も神経を使うことと思います。
   さて、今日は十里香(グリジシー)葵の上をご覧下さい。十里香は中国産ですが

   名前のように十里先まで香りがするほど強くはないように思えます。香が相当する
   と言われる方もおられます。私の庭の花は残念ながらそれほど強くないみたいです。

   香りも気象条件や時間帯、咲いてから数日後とか最も香りが良い時があるみたいです。
   野生の香り椿を偶然発見した時には2〜3回時間を変えて訪れました。天気の良い

   午前中が大変良い香りがいたしました。それ以後は必ず花に香りがあるかどうか確認
   しております。五島からも香り椿の便りが届いております。葵の上は八重咲きで写真の

   ように一部が唐子弁になることがあります。夢や蔦紅葉は兄弟種と聞いております。


十里香

葵の上


  また明日ご覧下さい。

    今日は9時頃帰りましたので写真が撮れませんでした。
    明日ご覧いただきたいと思います。 冬季の挿し木について

    一言。長さは20cm〜25cm前後で小枝を2〜3本付けて挿しています。
    枝を付けて挿した方が発根率が良いように感じました。最上部には

    接ぎ蝋かローソクを垂らして処理してください。ポリ袋をかけて春までは
    日が当たる場所に置き、 温度が高めの時は寒玲紗等で日除けして

    管理してください。多少曲のある枝を挿してください。台木を求める必要が
    なくなると思います。

椿の楽しみ − 取り木の状態

     日本中が寒気団に包まれ、 各地で雪の被害が報道されていますが、
     皆様方の地域ではいかがでしょうか。これ以上の被害がないといいのですが。

     さて、今日は9月に取り木をはずした状態をご覧いただきます。色々変化に富んだ
     枝に取り木をかけました。全て園芸品種ですので、このまま鉢に植えて鑑賞しても

     いいのですが、 今年の春に各枝に接木する考えです。何時ものように10品種以上
     接ぐつもりです。取り木の良さは短期間に鉢ものとして鑑賞できることですね。接木を

     しますと、さらに変化に富んだ、見栄えのする太さの苗木がたったの2〜3年で得られる
     ことです。夏の挿し木苗では考えられないことです。すでにお話いたしました冬季の

     太い挿し木とともに実施しますと楽しみだと思います。 このように取り木や冬季の太い
     挿し木苗に接木をしますと、 苗の入手も挿し苗で十分ですね。太い苗を求めることなく

     取り木や挿し苗に接木しますと何本も接木でき、しかも太さもかなり違うと思えます。
     1年中楽しめる椿です。しかも繰り返して接木や取り木をしますと自然に慣れてきますので

     繰り返して試してみてください。1月下旬から冬季の挿し木に入る予定です。11月に接いだり
     挿しました枝は今のところ順調のようです。これからの寒さが気になりますが。

     冬季の挿し木は3月初旬頃まで適期かと思いますので良い時期を待って試してください。
     これは昨年の結果から言えることですが。良い成果を期待しております。


因幡百合の取り木

左の木です。

一子侘助


春の香り − 菜の花など

    今日は車で色々な場所に行ってきました。途中で菜の花が見頃な場所があり
    お正月が来たばかりというのに早くも春の訪れを感じながら一日ぶらりと車の

    運転をしました。さて、庭では7月に接いだ玉之浦の芽が長く伸びて、庭木に
    接ぎますとこんなにも早く成長するのにはびっくりしました。時々生産業者の

    方々が接ぎ穂を太い枝や胴に接いで2年目には接ぎ穂として利用する話を
    伺っております。 自分で今まで庭木に1芽2芽接いで2年目には立派な穂木

    として利用出来る確信を抱いております。3.の写真は挿し木の2年目を切って
    芽を出させその芽に接木したものです。同じ頃の接木ですが、3は活着していますが
 
    芽の伸びは全く違います。早く何本も増やすつもりであれば、 大き目の鉢
    太目の台木を植えて、その胴や枝に接木されると良いかと思います。或いは
    
    庭木に接がれることですね。個人で楽しむにはそれほど増やす必要はありませんので
    急ぐこともないかも知れません。本当に早く増やしたい場合は便利かも知れません。

    3の写真は挿し木の2年目ですのでとても細いです。ただし途中である程度の長さに
    切っておきましたら、芽が出てきましたので3本ほどその芽に接木をしました。

    2〜3年後には3種類の花が小鉢で見られて面白いかもしれません。このように挿し苗
    も切り詰めて出てきた芽を利用しますと、枝の方向が左右、前後と伸びていますので

    とても面白い樹姿で花を見られるようになるかもしれません。冬季の挿し木は
    沢山枝分かれした枝を挿すつもりです。接木の時にその枝に数種類の花を接木
 
    出来て1鉢で花の観賞や保存に役立つかと思われます。

   


菜の花畑

庭木に接木。黒く見えるのが
自然に朽ちるテープです。

挿し苗2年生に接木
テープは100円ショップのテープです。


以前紹介した香椿


    この袖の香は相当大きな木になっています。以前紹介いたしました花です。
    毎日メジロが飛来してきます。花付はよく、比較的は早咲きのような感じが

    いたします。交配種として良いかも知れません。また、額田ヒメは極小輪で
    感じの好い花ですね。私が大好きな花です。これもまた接木で太くなって

    います。時々お話いたしますが、蝋梅のような香椿の出現を期待しているのですが。
    

@袖の香

     花の特徴は淡い桃色の、小輪で高貴な香りがいたします。
     早咲きで数多くの蕾をつけます。

     強い香がしますが、 甘い香りというよりも少しきつい香りがいたします。
     ですから他の香り椿との交配種に向いているのではないかと思います。
A額田姫

      花の特徴は純白の一重極小輪で、香りがあります。
      白系統で香りがあるのは少ないですね。
              
      白侘助にも香りがありますね。さらにこの椿は枝垂れて風情があります。
      衣通姫と同じく私の好きな香り椿です。

      衣通姫は大変に美しい女性であったので、その美 しさが衣を通して
      輝くことからこの名があると言われております。
...


感じたこと

    今日は仕事が遅くなり書く暇がありませんでした。そこで一言だけ
    お話したいと思います。 日本人と外国人との椿の花の好みが違う

    ことはすでに知られておりますが、私は時々どのような花もそれぞれの
    特徴があり、自分の好きな花が一番だと述べてきました。色々な花が
 
    あるからこそ、 それぞれの花がお互いの花を引き立てているのだと
    何時も感じております。人間にも得意、不得意があり、持ち味がありますね。

    花も同じで生け花や庭で鑑賞する花、 暴雨風林や垣根等で使用する
    椿等それぞれの目的によって全ての花がその存在価値を表現するものと

    思われます。私みたいに今までずっと新花を追い求めてきますと、 今までの
    良い花の価値を見落としてしまうのではないかと反省している所です。

    これだけの品種がありますと、 そろそろ自分で花の選別をして何百種くらいに
    絞りこんで楽しんでいく必要があるかと思います。 これからは椿仲間との交流

    でお互いに情報交換をしながら、昔からの品種を選別し、自分たちで作出した
    或いは作出する新花を楽しむだけで十分なくらいの数になると思います。

    古き良き時代の思い出を大事にする言葉と同様に、これからはある程度椿を選別し、
    これまでに作出された椿を選別したリストを作りたいと考えております。

    自分で作出された椿は大事に育ててください。知人や趣味家が見ましたら
    ハット驚く特徴を持っている椿かもしれません。なんともないような椿でも

    世界でたった一つの驚くべき特徴持った椿かも。ある程度育てて、
    それから考えてはいかがでしょうか?
    

品種紹介青春のかおり-  再び紹介

           作出者ー命名者 → 岩永 章


      先日一休に種子が出来ることを述べましたが、 九州の趣味家2人より確認して
      おります。ただしその一休がどのような経路で本人に渡り種子をもたらしたかは

      はっきりしておりません。どちらの花も一休に間違いないとのことです。その一休の
      経路や詳細については確かめようもありません。私にとってはその種子から

      素晴らしい花が誕生する事実が分っただけでも大変嬉しいことです。今年はその
      枝をいただき早く種子を得たいと思います。太い枝に接木して3〜4年くらいで

      種子を確保できればと思います。今年も楽しみが増えそうです

青春のかおり
 
   この花は先日紹介いたしました細御前と同じく
    
一休の自然実生とのことです。
     
     紅色の筒しべ,筒芯、筒咲きの小輪の感じがいたします。
     私も種子をいただきまして、育てております。

     一休や孔雀椿等は交配種として夢がありますね。
     
      

細御前


庭の花 − 松江紫 (Janu2)


    今日は1日中テレビで大学駅伝を見ました。最後の柏原選手の走りは見事でした。
    3年連続逆転優勝。 今年1年間は調子が悪いとのことでしたが、根性で見事

    往路を制した感じでした。最後まで諦めずに3年連続最も苦しいコースを走りぬいた
    姿を見て、自分もがんばるぞという勇気を与えられた感じがいたしました。

    さて、今日は松江の品種で松江紫ですが、昨年より早めに咲いた関係で紫の色が
    例年よりは濃い感じがいたします。松江には大社紫や大芦浦という品種もあり、

    毎年色々な新花が発見されているのではないかと思います。この紫の花は私には
    なかなか難しい花のように思われます。紫色の出具合が一定しないことが多く、

    いつ、どこで咲いても安定した色合いが見られると良いのですが。島根の椿の本では
    この松江紫は期間中色合いが一番安定し、見ていて飽くことがないと説明されています。

    もともと椿には紫の色素がないと聞いておりますが、交配を重ねて色合いの安定した
    紫の花の誕生を期待したいですね。大根の花のような椿の花を


1月の松江紫

12月の松江紫

早稲田のトップランエー(箱根駅伝)


    



新年を迎えて!(2011,元旦)

    明けましておめでとうございます。朝日の見える良い元旦でした。
    今年も色々な情報を出来るだけご覧いただけますようがんばる

    つもりでおります。 椿の楽しみは新花作出、挿し木、接木、花の観賞
    椿の趣味家や愛好家との情報交換など色々あります。各人がそれぞれの

    目標に向けてがんばってください。 どのようなことも志しを持ちますと
    達成できるものです。1年間多くの技術習得の機会がありますので、次々に

    試されて良い結果が得られますように。例えば、春の接木が上手くいかなくとも
    夏の2ヶ月間、さらに9月から10月の2ヶ月間と多くの機会があります。

    他人に出来ることが自分に出来ないはずはないとの気持ちでがんばってください。
    多くの機会に恵まれれば、自然と技術は身についてくるものです。諦めずに

    新しい椿の作出と技術の開拓に取り組んでください。期待しております。
    今年もよろしくお願いいたします。
    

ドライブに行った帰りに撮った

富士山の写真です。雄大な姿に

心打たれました。さすがに日本一の

山ですね。今年も何か素敵なことが

待ち受けている感じです。


今年最後のページ ー 機械の故障で書けませんでした。やっと回復しました。

    1年間色々ありがとうございました。少しでも参考になることがありましたら
    うれしいのですが。 冬季の挿し木、 庭木への色々な接木、 種子蒔き
    等参考になることがありましたら是非ためしてください。椿に関してまだまだ
    限りない研究の余地があるように思います。全国各地では私たちの知らない

    技術的に相当ハイレベルな研究をされている方々が多くおられると思います。
    少しでもそれらの技術を教えていただき、皆様方にお知らせしたいと思います。

    私が感じました事は、 種子の採取と冬季の挿し木(太め)は必ず役にたって
    くれるものと確信しております。種子は台木や新花の作出に。 冬季の挿し木は

    1年で台木として、 或いは2年目から鉢盆栽として、 さらに庭木にと
    年月を待たないで即戦力として楽しませてくれる期待があります。下の写真は

    今年のなかで私が気に入った品種です。数多くありますが選んでみました。
    郷愁は紅栄の実生ですが岩永氏のお話では紅栄よりも優れているのでは。

    玉之浦の花は枯れる前の枝を挿し木したものです。なかなか良い感じだと思います。
    スーパー・スターもいい花ですね。今年も1月下旬から挿し木、接いで挿し木と色々

    楽しむ予定です。是非皆様方も色々試されてください。来年が健康で
    充実した1年でありますように! 


鷺浦

郷愁

鳥海

矢上

白穂

玉之浦の枯れる前の枝

スーパー・スター

夕日



椿の楽しみー 挿し木、接木、取り木、種子蒔き、 花の観賞など

    いよいよ残り1日となりました。 相変わらず椿の花の開花は少し遅れているみたいです。
    今年1年間を振り返り、 椿の楽しみ方を思い出してみたいと思います。

    1. 挿し木 −  1月から9月頃まで楽しんでいました。特に私の最大の収穫は
               1月下旬からの比較的太い枝の挿し木でした。以前にもお話いたしましたが、
               素人の私に知識がなかったのかもしれませんが、この冬季の挿し木の成功が
               これからの椿との係わり合いに大きな影響を与えてくれたことは間違いありません。

               台木として、 園芸品種の盆栽として、 庭木として太い冬季の挿し木は明るい
               光を差し込んでくれました。剪定した枝は捨てることがなくなりました。
               夏の挿し木苗と比較しますと5年から太い挿し苗で10年の差はあるように感じます。
               今年は曲のある枝を挿し木をしたく思います。それに接木して3年以内には
               太い変化のある枝振りの鉢盆栽を目指したいですね。

    2. 接木 −   2月から11月まで接ぎました。特に相当数の品種を庭木に接いだことは
              良かったと思います。管理上の面から安心していられます。剪定を繰り返しながら
              胴吹き芽に接木しますと、活着しやすく各枝にかなりの品種を接げます。
              1本の太目の庭木に接ぎますと50〜100品種位は可能かと思います。

              今年は以前のように再びこれはという品種を1本の台木に10本位接いで
              花の美しさをアピールできるよう咲かせたいと思います。

    3. 取り木 − 比較的楽な方法です。ただし細根が沢山出ますので、接木の際は少し注意が
              必要かと思います。 少し細根を少なめにして接いでみたほうが結果が良い
              ように思えます。取り木は3月〜6月初旬くらいまで行っております。

    4. 種子蒔き − 8月下旬〜10月初旬位まで行いました。すでに発根・発芽しており発泡
               スチロールに入れて管理しました。これからの椿とのかかわりの中で
               種子苗と冬季の挿し木苗は最も重要な欠かせない要素であると考えております。
               
               新花作出のための種子蒔きもかなり行いました。殆ど発根しております。
               自分の家の種子も、さらに知人の家の種子も蒔きました。出来れば親の名前が
               分ればいいのですが、名前が分らなくとも良い花が誕生してくれればいいですね。

    5. 花の観賞等 − 茶会や椿園などの花の観賞も椿を楽しむ大きな楽しみですね。椿の花の
                 鑑賞は大事な要素だと思います。じっくりと花を観察して、花の特徴を覚えるのも
                 椿を楽しむには必要なことではないでしょうか。色々な品種名と同時に花の
                 特徴を覚えますと色々な面で助かることがあると思います。

庭の花ー太郎冠者・数寄屋

    有楽としても知られています太郎冠者ですが、侘助の起源ではないかと考えられています。
    子房に密毛があり、この種子を蒔きますと早咲きの葯が退化した花が咲くことで

    期待されている品種です。紫色の桃色をしており、 船津とともに種子を蒔きますと
    夢のある侘助の誕生が期待できるのでは。 私の知り合いの太郎冠者は2m以上ですが

    2〜3個しか種子の確認ができません。それほど種子が出来にくい品種なのかもしれません。
    どこかである程度の太さの太郎冠者を見つけましたら、9月頃種子の確認をして
 
    みてください。船津でもいいのですが、船津は太郎冠者にヤブ椿の交配種ですので、
    太郎冠者の種子を蒔かれた方が侘助誕生の確率が高いかもしれません?

    次に数寄屋ですが淡桃地に淡紅ぼかしの入る綺麗な花ですね。三河数寄屋とは
    違うようです。三河数奇屋は濃い桃色地で花形等は数寄屋に似ているようです。

    この数寄屋は別名を数寄屋侘助とも呼ばれています。種子は今のところ見た事が
    ありません。太郎冠者と数寄屋ともに1本庭に植えられるといいですね。


太郎冠者

数奇屋

挿し苗や種子苗の管理

     今年も残り3日となりました。何かと忙しいかと思います。
     今日は挿し苗の大事な品種を衣装箱に入れて寒さに備えました。(写真1

     衣装箱でもポリ袋でも大丈夫だと思います。 次に種子苗ですが写真2.3.のように
     根が沢山出ております。このままの状態で置きますと寒さで根がぐしゃとなり枯れる

     心配があります。ハッポウスチロールに入れて写真4.5.)蓋をして、その上に
     ポリ袋をかけて物置や風邪の当たらない場所に管理しておきます。

     何年か管理しておりますが、このようにしておきますと1本も枯れずに来年の3月初旬
     ハッポウスチロールや大き目の鉢に植え替えます。1本1本ポットに植え替えも良いのですが

     何しろ数が多いので管理が簡単な方法で、 何十本とハッポウスチロールに植え替えています。
     この種子苗を3〜4年施肥をして太らせれば見事な曲の台木が出来ると思います。

     これからは自然の野山に生える太い台木を得ることは不可能と思われますので、最初は
     大変と思われます種子苗を育てて小指程度の太さにして接木されますと面白いですね。

     種子苗は写真や以前ご覧のように必ず2〜3曲ありますので、小指大の太さであれば
     見応えのある小盆栽が見られると思います。 そのためにも、出来るだけ多くの種子を

     採取して蒔いてください。 多くあればあるほど楽しみは膨らみます。私は8月、9月、10月と
     数えきれないほどの種子を採取いたしました。この台木用以外にも新花作出のための

     種子を蒔いております。 さらに、 ご覧いただいています真冬の挿し木(写真6)等利用して
     台木と考えております。他に取り木や夏の挿し木の台木、 さらに2〜3月にかけて曲のある

     親指大の曲のある枝に接木して挿し木をするなど色々楽しみはあります。あと1ヶ月もしますと
     台木用の挿し木や園芸品種の挿し木をする等忙しくなります。 風邪だけは気をつけて良いお正月

     を迎えてください。
     


1.今年の大事な挿し木苗
衣装箱で管理。ポリ袋でも管理

2.種子苗

3.種子苗


4.発泡スチロールで管理

.このようにして、ポリリ袋をかけ、
風のない場所に保管します。

6.昨年の2月の挿し木
咲いている花は蔦紅葉


来年の接木に備えて( 少し遅いかもしれませんが )


    今年も残り少なくなり、非常に寒くなってきました。風邪は大丈夫ですか。
    お正月を目の前にして元気であることが一番ですね。さて、来年の接木

    のために少しずつ準備しております。 すでに鉢に植えられています台木は
    別として、 小さなポット苗1.の写真のように大き目の鉢に植え替えております。

    ポットのままでも良いですが、 良く観察しますとコチコチになって根が全く
    動かない状態の苗もありますので注意が必要かと思います。水をかけても

    水が中まで浸透せず寒さで気がつかないうちに、葉が萎れてくることもあります。
    土を落とさずに大きめの鉢に植え替えますと安心していられると思います。

    写真2.は庭木の太い木をスコップで掘り鉢に植え替えました。このように

    土をつけたまま植え替えますと、この寒さでも心配はないかと思います。この時期では
    絶対に土は落とさずに植え替えてください。3.の写真は今年の挿し木苗です。

    大き目の鉢に30本くらい一緒に植えてあります。この挿し苗は10月ごろ植え替え
    あります。 1本1本では管理が大変ですので鉢にまとめています。接木の際には

    10cm位の高さで切り、枝も2〜3本残すだけですのでこんなに沢山1鉢に植えても
    心配はいりません。接木後の管理が楽です。4.の写真はポット苗を大きめの鉢に

    植え替えましたら、 ポリ袋に入れて寒さ対策をしております。まずこれで大丈夫と
    思います。こうすることによって、来年の台木の活動も早まり、樹勢が増すかと思います。

→ 接木では揚げ接ぎもありますが、私みたいな素人では鉢に植えた台木に接木をするほうが
     活着率がだいぶ違うように感じられます。今の時期では少し遅すぎますが、土をつけたまま

     植え替え、寒風を避ける措置をしてあげれば、来年の3月には接木をして良い結果が
     期待できると思います。来年の春に接木をされる場合、 鉢に植えられている挿し苗や

     園芸品種などで接木をしても良い苗がありましたら、 鉢のまま接木をされてください。
     活着率とその後の成長が違うと思います。揚げ接ぎでもビニールトンネル内に植える場合は

     鉢での接木と同じ良い結果を得られると思います。色々試されて自分に適した接木をされて
     ください。
    


1. 土ごと植え替える

2. 太い庭木の植え替えーこの台木に
10本くらい接木予定

3. 挿し苗ー このまま接木

4. 植え替え後はポリ袋で管理


伊予のヤブ椿選抜種→どんな品種があるのか

          伊予の椿を少しずつ紹介いたしてきましたが、どの椿がヤブ椿か調べてみました。
          私が紹介されて知っている品種は90種類位(現在では100品種以上かと思われます)

          かと思いますが、その中で何種類くらいヤブ椿か、分る範囲で述べてみたいと思います。
          以前掲載しました品種を中心として。( 現在では相当増えていると思われます)

   ヤブ椿選抜種→ 1. 伊予侘芯   ( 桃紅色、一重筒咲き、葯退化)
                2. 唐川      ( 鮮紅色、一重筒咲き閉芯)
                3. 黒媛      ( 濃紅色、 光沢のある一重、筒〜ラッパ咲き)
                4. 盛山坊    (  濃紅色、花弁細い、一重、ラッパ咲き)
                5. 宝川     ( 濃紅色、一重筒咲き、筒芯)
                6. 玉三郎    ( 濃赤色、一重,三弁筒咲き、筒芯)
                7. 熟田津    ( 黒紅色、一重、筒咲き、筒芯)
                8. 広瀬小ヤブ  ( 濃紅色、一重、筒咲き、筒芯)
                9. 堀の内    ( 濃紅色、一重、ふくらみのある筒咲き)    
               10. 伊予小町   ( 桃色がかった紅色、小輪)
               11. 御蔵      ( 濃紅色、一重、筒咲き、筒芯)
               12. 古照      ( 紅色、一重、筒咲き、 筒芯)
               13. 寂玲      ( 黒紅色、一重、筒咲き、筒芯)
               14. 紅つばめ   ( 紅色、厚弁、一重筒咲き、筒芯)
               15. 湯の町紅   ( 濃紅色、 一重、筒咲き〜ラッパ咲き)
               16. 香周蝶     (  紅色、一重、長筒咲き)
               17. 臥竜      (  厚弁、 濃紅色)
               18. 紫泉      ( 厚弁、 黒紅色、一重、筒咲き、筒芯)
               19. 紅筆      ( 濃紅色、 一重、長筒咲き)
               20. 宗像ヤブ   ( 濃紅色、 一重、ラッパ咲き)
               21. 三崎侘芯  ( 濃紅色、葯退化)
               22. 森松ヤブ   ( 濃紅色、 一重 )

         以上22品種ですが、まだまだあると思います。本当に綺麗な花が揃っていますね。
         赤文字はわたしが好きな花です。ほとんど接木や挿し木をしました。愛媛県、香川県、徳島県

         高知県、等四国には素晴らしい椿が多いですね。山口県の笠山や、九州の鹿児島、北九州、
         五島の福江島や久賀島などは椿愛好者には最も素敵な地域ですね。以前笠山の椿も集めました。

         萩の里、 萩小町、 笠山小ヤブ、 笠山紫紺椿、 姫灯等です。
         わたしが挿し木や接木をしました伊予椿の品種をまとめて書き出したいと思います。

       →  肘川紅、 唐川、 白眉、 堀の内、 広瀬小ヤブ、 玉三郎、 千羽鶴、 宝川、 雅、 伊予ささやき、 
          越智やぶ、 伊予小町、 寂玲、 桃里、 志々満、 菅呼子鳥、 月照、 湯月、 紅筆、 紫泉、 宮姫、

          酔美人、 三崎ヤブ、 津島ヤブ、 天津羽衣、 熟田津、 御島、 瀬戸の娘、 玉の井、 想夫恋、 福前
          伊予呼子鳥、 篤山椿、 勝山、 愛の五色、 鶴姫、 白羽衣、 伊予侘芯、 無双、 石鎚、早春賦、

          伊予風車、 大洲コチョウ、 湯の町紅、 白豪子、鳴滝白、 桃ヤブ、 素白、 香周蝶、 抱月、 湯頭
          大洲ヤブ、 遠茜、 風早、 曹源白、 森松ヤブ、 法界寺、 酒天童子、 与市、 藤三椿、 みくら、 御蔵

          盛山坊、 角野、 御笑、 古照、 桃泉、 大洲天が下、 鈴姫、 花御堂、 炎群、 白羽衣、 
          以上70種類位いかと思いますが、この中には、伊予椿でないものが入っているかもしれません。 

          大西氏に推薦された椿を中心に愛媛県の椿愛好家やカタログにて収集いたしました。現在全部残っているか
          分かりません。いずれにしましても、四国は私たち椿愛好家には良い場所ですね。現在ではおそらく品種も

          相当増えていると思われます。紫泉や香周蝶、玉三郎、広瀬小ヤブ等毎年伊予の香りを庭先に届けて
          くれるように感じております。カタログなどに掲載されていない地方の椿は相当の数ではないでしょうか。
          

庭の花ー 椿姫、 霜つき、 紫式部

    非常に珍しい花や高価な花は庭木に接ぐのが最も良い方法かと思います。
    何回かお話していますが、鉢では枯れる心配や植え替えなど管理を常に

    しなければなりません。これは良い椿だと思ったら1mくらいの庭木に接いで
    置きますと、すぐに挿し木や接木にと利用出来増やすことが出来ます。接いだ

    木も新梢が伸びて直に庭木として成長します。昨日の箱根の香もすでに庭木として
    成長しています。さて、本日は紫式部です。紫紅色の一重極小輪です。

    次に椿姫です。グランサム椿とラスカ・ビューティーとの種間雑種ですが、桃色の極大輪です。
    栄冠や霜月、雪の華、チャイナ・フェスティバル等グランサム椿との種間雑種があります。

    この椿は立性でとても生育が良く伸びます。霜月もサザンカとグランサム椿の種間雑種です。
    平開咲きの一重中輪かと思います。この花も成長がよく思えます。少し広い庭等に植えられましたら

    見応えのある椿ではないでしょうか。


紫式部

椿姫ー2m位の高さ

霜月


庭の花ー香妃等

    香り椿も沢山見られます。侘助椿や侘芯椿とともに人気の高い椿ですね。
    おそらく香りとともに小型で非常に花付の良いことが人気の的になっているかと

    思われます。この香妃椿も菱唐糸とヒメサザンカとの種間雑種ですが、コンパクト
    で小輪の多花性であります。香り椿といえばヒメサザンカユーシエネンシス等が

    考えられます。萩屋先生の夢等はユーシエネンシスとの交配で知られています。
    サクラや春風などもありますね。先日ご覧いただいた袖の香も強い香りがいたします。

    この香り椿の色合いは写真でもお分かりのように薄いピンク系の色が多いですね。
    また、甘い香りがしますが、 香りの強さからしますと、もう一歩かと思われます。

    部屋中に香る甘いさわやかな香り椿がどこかで誕生しないかと夢見ています。
    すでに誕生しつつあるのかも。ユーシエネンシスと比較的甘い香りが強い椿との

    交配を重ねるうちに誕生するかも知れないですね。椿華園から販売されました
    箱根の香椿との交配も面白いかもしれないですね。考えながら交配するか手当たり次第

    香り椿どうしの交配を続けるうちに誕生の日も近いかも?庭ではバターミントが満開です。


香妃

袖の香

バターミント

庭の花ー松江紫、 中部唐錦

     紫の花も数種類育てておりますが、暖かな場所ではなかなか
     本来の紫の色が出にくいみたいです。松江にはこの松江紫の他に

     紫から黒系統の花が数品種見られます。最も代表的なのは大社紫
     です。他に佐々布、 大芦浦、 故紫衣などがあります。松江紫は

     松江市内で発見された椿で濃い紫紅色は安定しているとのことです。
     私はこれから数品種の紫系統の花を一度に花粉を混ぜて交配して

     みようと思っています。どのような組み合わせに成るか楽しみです。
     もうひとつ黒系の花との交配も考えています。次に中部唐錦です。

     桃色地の牡丹咲き、白覆輪の大輪です。なかなか綺麗な見応えのある
     花です。唐錦は紅の吹きかけ〜小絞りで八重の蓮華性です。覆輪の花では

     覆輪京牡丹が綺麗ですね。沢山の覆輪花があります。覆輪春の台
     良い花だと思います。色々な画像をご覧になって来年の春には何を

     集めてみようかと考えるのも楽しいものです。


松江紫

中部唐錦

庭の花ー瀬戸の娘

    種子をビニール或いはポリ袋で管理されている方は発泡スチロール
    にいれるか、 室内の居間或いは台所に吊るされて管理されると良い

    と思います。発泡スチロールに入れますと殆ど寒さは防げると思います。
    発根或いは発芽していましても殆ど問題はありませんでした。

    今日は約20年前に愛媛県より接ぎ穂を送っていただいた瀬戸の娘です。
    その当時30品種位穂を送っていただき夢中で接ぎました。玉三郎や紫泉

    等は毎年庭で咲いています。肘川紅も綺麗な花です。今日の瀬戸の娘は
    時期によりもう少し紫色が濃く出ることもあります。猪口咲きの侘芯でもあります。

    有楽の自然実生と言われております。伊予風車、風早、勝山、唐川、しょう月院、
    宝川、 津島、 白眉、 湯月、 湯谷紅、宮姫、 越智ヤブ、 桃ヤブ、 広瀬小ヤブ

    志々満、 雅、 鶴姫、 御島、 伊予侘芯、 伊予ささやき等沢山あります。その他にも
    愛好家より送られた椿が毎年咲いております。沢山品種を集めましたら、庭木に

    接木して保存されることが良い方法だと思いますね。枯れる心配とか水くれなどの
    心配がほとんどありません。接ぎ穂や挿し穂の心配もなく毎年伸びてくれます。

    その伸びた枝に取り木をかけますと、鉢物として鑑賞できます。長く管理するには
    是非試して下さい。管理や水くれから解放されると思います。


瀬戸の娘

瀬戸の娘

種子蒔きー オガクズとの併用

    一番早い種子を採取してそろそろ4ヶ月半近くになります。写真の種子は
    9月〜10月にポリ袋に入れたものです。オガクズをそれぞれ20%、40%、70%

    位とミズゴケを混ぜて試したものです。全部ほどいて観察していませんのでどのくらいの
    発根率か分りませんが、オガクズを使用しても上手くいくみたいです。3の写真はオガクズが

    70%位ですが良く発根しています。実家が家を改築した時に沢山のオガクズが出まして
    それを使用させていただきました。オガクズは無料で入手出来ますので便利です。

    今のところオガクズだけで試していませんので、来年試す予定です。オガクズだけですと
    時々水分を補ってやらなければ、いけないかもしれません。また、11月の接木にはオガクズ

    をポリ袋の中に入れて接ぎ穂の下の部分まで被せてあります。挿し木の用土の上側に

    5〜6cmオガクズを入れて11月に試しました。いずれも今のところ問題がないみたいです。
    オガクズ自身薄いですので水分をそれほど含みませんので、日が当たる場所では

    適度な湿度と温度を保ちつつ、接木にもさし木にも条件が良いかと思われますが?今年と
    来年の1月〜3月までの挿し木と接木にオガクズを使用して試してみます。その結果を

    お知らせいたしますので楽しみにしてください。先日お話いたしました大き目の鉢に蒔いても
    簡単に種子の台木を利用出来ますのでためしてください。鉢の場合、そのまま庭等に置かないで

    ビニール袋やポリ袋に入れて管理してください。ネズミなどから守るためと、湿度の関係で
    発根率が良くなるかもしれません。(この場合も鉢の上部にオガクズを入れてビニール袋 
                           を被せますともっと効果があると思います)


オガクズ20%

おがくず40%

おがくず70%

挿し木の中にオガクズを入れる

庭の花ー高台寺白

     桃色一重筒咲きの高台寺の実生で高台寺白が出現いたしました。
     やはり一重筒咲きの小輪かと思われます。高台寺は太い庭木に接いで

     毎年花を楽しませてくれます。また、高台寺の実生苗が3年目を向かえ
     来年は咲いてくれるのではと期待しています。この高台寺白は純白色

     筒咲きなので私の好きなタイプの花です。種子を蒔きますとこのように
     色々な花色の花が誕生しますので非常に期待できますね。たとえ優れた

     花の誕生が数%であっても。玉之浦からやはり純白の鷺浦と言う品種も
     誕生しております。自分の庭の種子でもいいのですが、何百種と植えられています

     椿園の種子はもっと期待が持てるかもしれません。近くに椿園がありましたら
     或いは9月ごろ椿園に行かれる機会がありましたら是非椿園の許可を得て

     種子を採取してみてください。接木や挿し木以上の楽しみが期待できると思います。
     さて椿の寒風や雪対策をしなければなりません。特に金花茶などの原種椿

     比較的寒さに弱い品種など私は営業用のポリ袋(写真)で寒さから保護しています。
     特に原種などは2枚被せています。軒下や家の中に移さずに庭にそのまま置いて管理
 
     出来ますので、とても簡単です。少なければよいのですが、多い鉢の場合は
     営業用のポリ袋は大変便利です。10枚で350円くらいで販売されています。

     そろそろ準備が必要かと思います。大事な椿はぜひ保護されてください。


高台寺白ー昨日

高台寺白ー今日

寒風対策


庭の花ー 吉備、 楼蘭


    寒さが厳しくなってまいりました。元気でいらっしゃいますか。
    庭の花では吉備の花が沢山咲き出しました。花付はいいですね。

    また、この花は侘芯であり、子房有毛とのこと。紫がかった桃色の
    猪口咲きです。 岡山県内のヤブ椿から出現したそうです。

    楼蘭は桃地に底白の一重ですが、 何かほのぼのとする花色です。
    今日は庭中の落ち葉の掃除や鉢を整理しながら品種名の確認を

    しました。名札の取替えや整枝をしたり、来年接木予定の椿の確認
    もいたしました。整理しました中に枯れている苗木もあり、管理不足

    かもしれません。あまりにも多く置いてありますので水くれや日照不足
    かもしれません。ところで、接木の際、 取り寄せました台木細根が

    無数出ていることはありませんか。以前少しお話いたしましたが、このような
    台木に接木しましたら成功率は大変低く上手くいきませんでした。

    取り木の場合も同じで、 細根が沢山出ていますと接木は良くない感じが
    いたしますが、どうでしょうか。生産業者から送っていただいた台木で

    気が付いたことがあります。比較的太い台木に接いである苗木の根が
    殆ど切られてポット鉢に植えられています。これはポット鉢に入らないために
  
    根を切ってあるのかなと思っていました。そうかもしれませんが、もう一つ
    無数の根が出ている台木に葉が1〜2枚の接ぎ穂を接いだ場合台木と

    接ぎ穂のバランスが崩れて失敗したのではないかとも思えます。その後台木を注文
    する場合は、畑で太い根を切った台木を送ってもらっていました。細根も
  
    それほどなく太根が2〜3箇所短く切られている台木でした。細根が無数に
    出ている台木はおそらく1〜2年前に太根を切って畑で育てていた台木かと

    思われます。私の感じ方が正しいと良いのですが?いかがでしょうか。
    


吉備ー岡山産

楼蘭ー石川産

 庭の花ー ベトナメンシス、 くれない


    私はどちらかというとヤブ椿の小輪好みである。ヤブ椿の美しさに
    惹かれて、この数年間色々接木したりしながら増やし続けました。

    洋種ツバキは栽培が難しいとの思いがあり、色々集めましたが、それほど
    栽培に力が入らず取り寄せた洋種ツバキは鉢に植えたまま庭の角に

    置いたままの状態でした。当然枯れたり、人にあげたりして少なくなって
    きました。ところが最近エレインズ・ベティーやフランクハウザーが庭先で

    綺麗な花を咲かせているのを見て洋種ツバキも綺麗だなーと思い始め、
    どのようにしたら上手に綺麗で大きな花を咲かせられるだろうかと学び

    始めたところです。色々な人に教えてもらい何とかある程度花を咲かせる
    ことが出来るようになりました。また、コウベ・カメリア・ソサエティーの

    栽培のノウハウに日向大粒に椿を植えると・・・や開花時大量水やり栽培法

    等を参考にして、自分の地域で購入できる用土との混合で比較的洋種

    椿にも慣れてきました。洋種椿の普及率はそれほど高くはないと思われますが
    豪華な花が揃っております。今日完全に咲きだしましたベトナメンシス
 
    スーパー・スターシルバー・クラウド、 シルバー・タワー等の白花はいいですね。
    昨年咲きましたフランク・ハウザーの紅色も素敵です。椿の基本色は白と赤

    であると本で読んだことがありますが、洋種椿の豪華さと鮮やかさを見てその
    感を強くしました。是非数本洋種椿も育ててみてください。


ベトナメンシス

くれない

かぎろい
寒さに少し注意されてください。

アザレア椿
是非1〜2本栽培してください。

   今日ご覧いただく椿の中で藤侘助がありますが、侘助系統の花は
   紅色、桃色等の色合いが多く多く見られますが、この花は藤桃色

   一番藤色の色が侘助の中では強い花として知られています。伊豆大島の
   桜椿園園主であります尾川氏が命名・発表された品種です。侘助椿や

   香り椿は比較的色合いが少なく思えますが、小さな花と可憐さが伴い
   昔から人気のある椿ではないでしょうか。侘助の新花作出に興味のある

   方がおられましたら、桜椿園のカタログに次のように説明されておりますので
   参考にされてください。船津東京の船津金松氏が太郎冠者にヤブ椿を交配して

   作出された。本種の実生から高率に真のワビスケが生まれる注目種。当園に
   独特の侘助が多いのは、主として本種に依るものです。正常葯。と説明

   されています。このカタログには新ワビスケシリーズとして、12品種が掲載されて
   います。もう一つ、このカタログで注目すべき侘助椿は綾侘助です。この椿は

   絞り花です。白地に桃色の縦絞り。船津の自然実生です。太郎冠者や船津の種子
   を蒔かれて、新しい椿を夢見るのもいいですね。今からじゃ遅いなんて言わないで

   是非試して下さい。市販されています品種以外に自分で作出されるのも夢があり、
   毎年どんな花が咲くか、それだけでも椿を趣味としてやっている価値がありますね。

   何回もお話いたしますが、最初の3〜4年待つだけです。その後は毎年咲いてくれるの
   ですから。筑紫ツバキ第14号藤枝氏ツバキの着蕾促進法について説明

   されております。早く花を咲かせて楽しまれる方法もありますので参考にされてください。


藤侘助

ベトナメンシス

桃湖ー唐子〜獅子咲き

庭の花ー 彩霞、 関戸太郎庵?

   先日一休に種子が出来、 その種子から新花が出来ているとお話いたしました。
   来年花が咲いた頃花と枝を送っていただこうかと考えていましたが、九州の愛好家

   とお話しました所、 その人の家でも一休から種子が出来ているそうです。その花形
   やシベ、葉、木姿など全く一休と同じだそうです。九州のある販売店より購入して育てている

   椿とのことです。まず、二人とも九州の販売店より購入したとのことです。おそらく
   他にも同じように種子が出来ている方たちがおられえると思えます。そこで一休全てに

   種子が出来るかの問題です。その販売店の一休の苗が一休の原木から挿し木や接木
   で出回ったものか、あるいは知らぬ間に枝変わりや種子が出来たF1か或いはF2なのか

   と言う問題が生じてきます。F1から育てて代を重ねていきますと稔性が高まったり低く
   なったり色々な性質が混じりあって思いもよらぬ椿の誕生となるかもしれません。

   九州で一休に種子が出来ていることは間違いないと思いますが、全ては確率の問題かと
   思われます。私など素人ですので学問的な調査などしていませんので、こうだとは

   言えません。あくまでもこのような実態があるので、一休にも種子が付くこともあるらしい
   とかいえません。一休が原木からどのような経路をたどって皆様方の手もとに届いて

   いる苗かは誰にも分らないのでは。侘助の起源と同様誰一人その当時生きている人
   もいなければ観察した人もいないのですから、これらの問題についてはおおよそ

   確率の問題で私などはお話するしかありません。皆さん方はどのようにお考えでしょうか。
   さて、今日は 彩霞、 関戸太郎庵?をご覧下さい。どちらの花も良い花に思えます。

   彩霞は底白で白玉の実生です。庭木に接いであり2m位の高さです。お正月まで残り
   2週間です。風邪に注意されて良いお正月をお迎えください。


彩霞 ー 白玉の実生

関戸太郎庵?名札が外れて不明


庭の蕾ー高台寺白、 ベトナメンシス、 新世紀と挿し木の2年生に接木

     接木の活着においてよく言われます大事なことは、接ぎ穂のことですね。
     前年度の勢いのある節間の詰まった、充実した真ん中くらいにある枝

     良いのではないかといわれております。枝の上部とか下部の方はあまり
     使用しないほうが良いと、 殆どの人が教えてくださりました。このことは

     真ん中あたりの枝が最も充実して栄養分があり活着するのも最も適して
     いると思えるからだと思えます。。これはカルスが癒合するためには充実した

     がかなりの割合で活着するために大事な要素となることだと思われます。
     1年中接木をしていますが、 接ぎ穂が足りない時はどの枝も使用していますが

     きちんと枝の確認をして接木をしないと、 花の色合いや、その後の成長
     何らかの形で影響があるのかもしれないですね。 紫の花のことで教えて

     いただいた時、やはり接ぎ穂の採取する場所を良く確認して、使用してくださいと
     の指導を受けたことがあります。枝の上部や下部の枝ではなく真ん中の枝が良いですよ

     言われたことをお覚えております。上部や下部の枝ですと、枝があばれていたり、栄養素が
     届かない、或いは芽が分化していないなどのことを指摘されているのではないでしょうか。

     梅の木の接木でも徒長枝を接ぎますと枝だけが伸びて、実があまりならないから注意するよう
     よく言われました。梅に関しては相当接いだものです。その経験が現在生かされているかと

     思います。本日は椿の蕾ですがあと一息という所です。の接木は2年生の挿し木苗ですが
     3本のとても細い枝に3品種7月に接ぎました。何とか上手くいったみたいです。


高台寺白ー純白、極小輪
        高台寺実生

ベトナメンシスー白色、小輪

新世記ークリーム色紅ぼかし
       覆輪千重大輪

1。挿し苗2年生に接木
  白孔雀、紅栄、大和なでしこ

庭の花-  曙、 紅妙蓮寺、 ショウ・ガール

    は茶花として人気のある花で、ふくよかな良い花ですね。この花は種子が
    出来ない3倍体(体細胞染色体数が45個)の椿として知られています。

    私の知り合いの家の庭には比較的太い木が植えられて、加茂本阿弥
    同様時に種子が見られます。おそらくある程度の大きさに成長しますと種子が

    見られるのではないかと思います。熊谷も大きな木になりますと種子が
    見られることがありますね。 曙、 加茂本阿弥茶花としてよい花だと

    思います。特に蕾から咲きかけの頃は茶花として最も良い状態かもしれません。
    紅妙蓮寺は愛知県産ですが、芯が輪になっています。この花は斑が入って

    います。おそらく接木でウィルスが入ったものと思われます。ショウ・ガール
    写真の如く桃色、八重の大輪です。今日庭の花を見ましたら、だいぶ蕾も
 
    膨らんでまいりました。1〜2月が最も見頃かもしれません。どの花もそれぞれの
    美しさを秘めていて、鑑賞価値があると思われます。
    



紅妙蓮寺

ショウ・ガール

庭の花バターミント、 小夜侘助


    私たち素人の椿好きの人が侘助椿と聞かれて答えるには昨日
    お話いたしました子房に絹毛があることが最も大きな要素ですね。

    それにくわえて、☆雄しべが退化し、葯が白くなり、種子が出来ないこと、
    等返事が出来ますと十分ではないかと思われます。ただし、侘芯花

    子房に絹毛がない以外は印の特徴が現れ、種子も見られるようです。
    色々本等読みますと侘助の起源については太郎冠者の実生に起源する

    説が説明されています。それは色々な調査や種子を蒔かれたり交配を重ねた
    結果の貴重な見解と思われます。太郎冠者の種子を蒔かれますと花が小さく

    早咲きの品種が誕生することにより有力な根拠になっていると思えます。どんなことにも
    例外がありますので、その点は大きな枠で捉えて説明されるといいですね。
   
    本日は小夜侘助バターミントをごらんください。小夜侘助侘芯ツバキ久留米
    で発見されたと聞いております。バターミントはヌッチオ農園の作出かと思います。

    数年前に取り寄せて接木をしたものです。最後に11月初旬に接ぎました芽が順調みたい
    です。数本接いでありますが、1本も枯れておりません。中にオガクズを入れてあります。

    来年の春になって芽を伸ばしてくれるといいのですが。同時に11月の挿し木も観察中です。    


白侘助ー取り木10本くらい

小夜侘助

バターミントー庭木に接木

11月の接木ーオガクズです


庭の花ー 侘芯花

    再び侘芯椿ですが、 侘助椿との大きな違いは子房に絹毛があるかないか
    ではないでしょうか。雄しべが退化し葯が白くなったり、種子が出来ないことは

    侘助椿の大きな特徴でもありますが。侘芯椿は確率的のどのくらいか分りませんが
    種子が出来るようです。私の知っています愛好家より天輪寺月光、 吉備、 村下など

    の種子を送ってくださり今育っております。月の皇子なども種子が出来ます。毎年
    必ず結実するとは限らないと思いますが、交配してみる価値はあると思います。

    不稔性と言われる品種で種子が出来ることもある( 自分で試していませんので確実では
    ありません)ようです。取り寄せた苗木が間違っていたのかどうか。これは花や葉を確認すれば

    直ぐ分ることですので簡単なことです。もう一つの方法は種子を付けたと同じ場所に不稔性
    と言われる品種を他から取り寄せて2〜3本植えてみることです。または、種子を付けた

    場所の土を送っていただき、その土で自分の家で育ててみることです。もう一つその土地の
    アルカリ性や酸性をはかり自分の家で工夫をしながら同じ用土の成分で育ててみることです。

    何が原因で種子が出来るか考えるのも楽しいものですね。気象条件なのか、用土によるものか
    数年後に答えが出ることを期待しています。種子の出来た花と葉の確認は来年には出来ると思います。

    本日は角の光と姫侘助をご覧下さい。角の光は早咲きで発見者の角氏の名がつけられたそうです。
    姫侘助は尾張地区で発見された椿とのことです。


角の光

姫侘助

袖の香ー相当大きく成長しています。


私の好きな花ー 広清美人、久賀一号

    今日は一重の私の好きな花をご覧下さい。以前にも紹介いたしましたが
    最初の頃は比較的一重の小輪の花を集めていました。日本人好みの

    花と言えるでしょう。広清美人は長崎県産の椿で濃赤色の綺麗な花です。
    久賀一号も長崎県産の椿です。久賀と付いていますので五島産かと

    思われますが?最近では色々な品種を集めて楽しんでいます。
    自然交配を兼ねて色々な品種を植えたり、接いでおきますと、面白い

    花の誕生が期待できるかもしれません。夕日もなかなか良い花です。
    早く来年の2月頃が来ればと待ち望んでいます。挿し木、接木と楽しみです。

    接木にしても変わった接木をしたいと思っています。台木の準備もしております。
    揚げ接ぎでもいいのですが、鉢に植えられた台木の方が私には良いみたいです。


広清美人ー小輪の筒咲き

久賀一号ー綺麗な花ですね

夕日

庭の花ー 侘芯花

    今日は仕事を終えて樹木の挿し木をしました。今年は椿も他の樹木の
    挿し木も終了です。来年中旬以後挿し木の予定です。本日は庭に咲く

    侘芯花をご覧下さい。私自身侘助の定義が良く理解出来ていません。色々
    教わりながら勉強している最中です。この一子侘助は侘芯花ですが侘助と

    名前が付いています。小夜侘助も同じですね。侘助椿という名の侘芯花
    あります。なかなか紛らわしいですね。名前を付けるときに色々な要素を

    取り入れて最終的にこのような名前が付いたものと思われます。侘芯椿
    一般的に雄しべの葯が白く退化した椿と言われております。また、ヤブ椿から

    誕生する椿とも言われております。それでも、ヤブ椿とは呼ばないようです。
    この侘芯椿は雌しべが正常ならば結実するかもしれない面白さがあるかと

    思います。不稔性で知られる一休五島の岩永氏の下では毎年種子が出来
    その種子から新花が誕生しているようです。今までそんなことはありえない

    だろうと思える現象が地域を絞って考えて見ますと、いろいろ納得できる要素が
    あるようです。紫の花の誕生にしましても石灰岩のあるアルカリ性の大地

    多く誕生しているのでは。また錦葉椿は比較的新潟を中心とする隣接した地域に多く
    見られるように感じます。ですから、一休にしましても五島の大地特有の要素が

    加わり種子の結実になったものと考えられます。ここが非常に面白いところですね。
    今まで考えらなかったことが起こることもあるからです。色々な説や解説を参考に

    しながら自然界で起こる現象をありのままに捉えて新しい発見と夢を追い求めて
    いきたいですね。交配による種子を蒔き、親よりはるかに優れた椿が誕生するかも

    しれません。誰にも分らないことです。そこに種子を蒔く喜びがあると思われます。


一子侘助ー 侘芯花

瀬戸侘芯ー 五島産

ツルウメモドキーやはりいいですね。


庭の花

   12月も中旬になりました。これからどの職場や家庭でも忙しい時期になるかと
   思われます。そろそろ皆さん方の庭でも少しずつツバキの花が咲き始めて

   きたかと思われます。秋から冬にかけて椿の花の時期になります。最も寒い
   時期に咲き続ける椿の生命力を少しでも感じたいと思います。さて、ツバキの

   増やし方で呼び接ぎがあります。比較的太めの台木に接木されると良いかと
   思います。この方法はどの本にも説明されています。私はあまり経験がありません

   が、以前白孔雀を呼び接ぎしたことがあります。そのときは太目の根や幹にV字の
   切込みを入れて呼び接ぎの苗を差し込むだけです。この時差し込む苗の枝も

   皮を剥いでおき、紐で縛るよりは結束バンドで縛るほうがきちんと、緩まないで
   縛れると思います。この方法では活着率はかなり高いと思われます。呼び接ぎ

   苗のほうは前もって鉢に植えておき、 春から夏頃まで呼び接ぎが出来ると
   思います。この場合でもローソクを用いて接いだ所に垂らしております。この場合の

   難点としては、接いだ後の曲作りが比較的難しく曲げると接いだ部分が外れて
   しまったことがあります。出来れば針金を用いて接いだ部分の枝に少し曲を付けて

   呼び接ぎをされると安心かと思います。本日は出雲吉兆初刈をごらんください。
   また、ツルウメモドキもご覧下さい。優雅で風情がありいいですね。来年は太い

   挿し木を沢山する予定です。ツバキだけでなくこのような花も庭を飾るにはふさわしい
   ですね。以前春から夏にかけて太い挿し木をしましたが腐ってしまいました。

   今年は1〜2月に挑戦いたします。次から次へと楽しみは尽きないものです。


出雲吉兆ー吉兆と言う品種もあり

初刈

ツルウメモドキー庭木、腕の太さ


ツバキ以外の挿し木


    昨年の冬季の挿し木を真似して色々な樹木の挿し木をする予定でいます。
    今日は知り合いの家の庭木の剪定をして、その枝をいただいてきました。

    ヤマボウシ、 コブシ、 シャラの木です。色々な太さの枝をいただき、明日
    挿す予定です。挿し木の3〜6年くらいの太さはあります。それぞれ1本でも

    成功してくれたら良いと思っています。楡ケヤキから始まってこれで10種類
    位の樹木の挿し木になります。1月になりましたらアケビフジの木の腕くらいの

    太さの挿し木を予定しています。どの樹木が発根するか全く分りません。野山や
    知り合いの庭にある樹木を探して庭木や盆栽になりそうな枝を捜しています。

    ツバキは必ず発根します。1月では早すぎると思いましたら、2〜3月には是非
    挿し木を試して下さい。この時、曲のある枝に接木をして挿し木をされてください。

    この方法も以前紹介しましたが、5割以上の成功率でした。7〜8月の細い枝の挿し木を
    考えましたら、親指以上の太さの冬季の挿し木は試す価値があると思います。

    昨日のという品種ですが、漢字一文字ですがネイミングが良いためにヒット作品に
    なったものと思われます。どんなに素晴らしい花でも、 名前が分りやすく心に響く

    名前でないと全国の愛好者に知られて評判になるには何年もかかると思われます。
    良い花を作出するのと同時にネイミングが非常に大事であることを教わりました。

ヤマボウシ、 コブシ、 シャラの枝

今日は水に浸して明日挿す予定です。

管理次第では発根するのでは?

とにかくやってみなければわかりません

ので、とても楽しみです。

少しずつ咲き始めてきました。全国的に少し遅れているのではないかと思われます。
五島、松江、、新潟の地区でも同じように遅れているようです。咲くのが遅れていましても

交配を考えています人には好都合ですね。 早咲きとの交配が実現しますので。色々な
品種との交配が可能になり、人工交配や、自然交配にしても交配出来る品種が広がります。

昨日根のお話をいたしましたが、細根が沢山ありすぎても、あまり台木としては良いとは
言えないのではのでは?毎年台木を少しずつ求めていましたが、前年度畑で養成して

根が無数にある台木は接いで鉢に植えてから、接木の成績があまりかんばしくありません。
畑にあるままの台木で、太目の根を切って送ってもらう台木のほうがはるかに成績が良い

のですが。前年度に前もって根が切って細根が沢山出ている台木はそれ以後使用していません。
私の経験不足かもしれません。このことは取り木においても同じ経験をしております。物凄く

細根が出ている取り木の苗は植えてから枯れる苗が出てきます。用土の問題か水くれの問題か、
私の知識不足のせいかもしれません。今年違った方法で試しましたら大分良くなりました。

皆さん方の中で同じような経験をされた方はおられませんでしょうか。細根の沢山出ている台木
に接がれて成功率が非常に低かったことが?畑からそのまま根を切って送ってもらう方が良い

ように思えますが?いかがでしょうか。さて今日は下の3品種ごらんください。湊晨侘助が開き
始めました。昨日は蕾でしたが。また夢は外弁が3枚白色と聞いておりますが、ピンクまじりが

多く外弁3枚の完全な白色はなかなか難しいみたいです。日本ツバキ・サザンカ名鑑(p275)の
写真も葵の上と間違えるように見える花色に写っています。ここが難しい所で、色々聞きましたが

接木や挿し木をして3〜4年経過しないと完全に外弁と内弁の各3枚が桃色と白色にならないようです。
赤西王母や白西王母もいいですね。持っています殆どの品種があちこちに接いでありますので、

毎年必ず花を楽しめるのは嬉しいことです。これからは花を観賞出来る良い時期になります。
色々な花を見て、それぞれの花の特徴を知り、知識を豊かにしていきたいと思います。


赤西王母ー西王母の自然実生

湊晨侘助ー作出者・平井湊晨氏
下総侘助の自然実生

―作出者・萩屋薫氏
   命名者・大岡徳冶氏

根の確保と庭の花

   種子に比べて根を入手するのは難しいです。よほど条件の良い、
   取っても迷惑のかからない場所でなければなりません。さらに、

   多少の曲があり、あまり太くなく、赤みを帯びた若々しい根がいいですね。
   太すぎますと、 鉢に植えて数年後枯れる恐れが心配です。写真では

   細根がありますが細根は全くいりません。あまり細根がありすぎましても、
   条件としては良くないように感じます。多く根がある場合は少し減らして

   短く切って新しい根が出るようにしております。接木の台木として1〜2本素晴らしい
   根があれば十分ですね。来年曲のある場所に2〜3箇所違った品種を接いで樹姿の変化

   とともに違った色合いの花々を楽しみたいと思います。写真の赤い花はタマ・エレクトラ
   です。ほんの僅かしか白覆輪が見られません。そのために、他の品種を沢山

   接いであります。後ろのポリ袋が接いである場所です。このような花はいつまで待っても
   白覆輪は期待できないと思います。最後に3.の写真はソウシン侘助の蕾です。

   いよいよ咲き始めるようです。この花も良く白覆輪が出ます。他の白覆輪花よりも
   早咲きのように感じます。玉之浦、 友の浦、 玉御前、 玉ありあけ、タマ・グリッターズ

   等は良く覆輪が出て綺麗ですね。他にも良い品種が5〜6品種庭に植えてあります。
   花の咲く頃ご覧いただきたいと思います。
   


この根に2〜3品種接木

タマ・エレクトラ 

.ソウシン侘助

庭の花

    庭では袖の香イワナガズ・ドリームが咲き始めました。
    袖の香は以前ご覧いただきましたが、香りのする椿です。甘い香というよりも

    少しきつい香りです。交配種として利用出来ると思います。イワナガズ・ドリームは
    五島の岩永氏の作出久賀白の実生です。今日家で咲いた花を撮りましたが

    上手く撮れませんでしたので、昨年の花を掲載いたしました。久賀白からこのように
    吹きかけ絞りが出る確率は非常に少ないと思われます。松江八方庵もそうですが、

    種子を蒔く面白さがあるかと思います。本当にどのような花が咲くかとても楽しみですね。
    岩永氏の椿にかける夢がこの名前に託されております。岩永氏同様私自身も椿との出会いに

    喜んでおります。 おそらく1年中楽しませてくれる植物は少ないのではないでしょうか。 

イワナガズ・ドリーム


名花久賀白の自然実生花。

吹きかけ絞りの中輪花。

昨年の花です。


袖の花

イワナガズ・ドリームー今年の花


期待の種子苗

      昨日台木や新花の有望な素材としての種子について私なりの感想を
      述べましたが、昨年接いで2年目の種子苗をご覧いただきます。

      あの細い根が倍くらいの太さになっております。あと1年経過しましたら
      見応えが出てくると思います。何とかの上にも3年ですね。

      種子苗の接木は簡単ですから皆様方が接木されてから3年経過しますと
      驚嘆の声を発するかもしれません。それは数の多さと、曲のある変化に。

      昨日お話いたしましたが、最初の2〜3年は種子苗を太らす計画を立て、
      大き目の鉢か畑などで大きくして、接木をされるといいですね。小さな鉢に

      最初から植えて置きますといつまで経過しても同じ太さで、水くれなどの管理
      も大変です。ある程度は根張りと幹の太さ、曲の芸を見たいですね。

      3年の辛抱です。 3年間何もしないわけではありません。接いだり挿したり
      しますと直ぐに3年くらい経過します。 いつの時代になっても決してなくなら

      ないであろう種子の価値を認識しながら、このありがたい自然の素材を
      利用して椿の楽しみと友好の輪を是非広げていきたいですね。

      五島の岩永氏より今年吉備の種子をいただき発芽しております。      


吉備―岡山産ー野生椿

住の江の種子接ぎー2年経過


大紅葉の接木4年目

一休の種子接ぎー2年経過

友の浦の種子接ぎー2年経過

 紅福籠


台木の確保は― 種子を利用― 2〜3年畑や大きな鉢で育成

    8月に採取しました種子が根切りの後細根を沢山出し始めました。
    写真の如く500個くらいと思える種子が殆ど発根し細根を出し始めています。

    根と根がからんで離れない状態です。この状態で発泡スチロールに入れて
    来年の3月初旬まで管理します。柔らかな根や芽もそのままの状態で

    来年の春を迎えます。寒さで枯れたりする心配は全くありません。発泡スチロールを
    ポリ袋に入れて管理します。寒さは殆ど受け付けないようです。私はこの種子こそが

    これから趣味として楽しむには最も大事で、 役に立ち、 経費のかからない
    誰にでも出来る台木の素材になるものと確信しております。とにかく、無限と言うほど

    手に入れることが出来ます。それを鉢に蒔くか、 水苔に入れてポリ袋で管理さえすれば
    いいのですから。 こんなに苦労なく入手出来る台木としての素材はないのでは?

    そこで、こんなに細い種子の台木ではどうにもならないのではと反論される方もいるかも
    しれません。 しかしながら、次のようにされましたら良いかと思われます。

        1. 種子を蒔き、2〜3年庭、畑、或いは大き目の鉢で育てる。
        2. 2〜3年施肥などしながら管理して畑などで育てますと、小さな鉢で育てた
           数倍大きくなると思います。
        3. 写真のような曲の台木が2〜3倍太くなり、見応えが出てきます。
        4. 最初の2〜3年だけ待てば、 次の年から毎年蒔いた種子苗が接木の台木
           として使用できます。最初の2〜3年の我慢です。
        5. 1000個の種子を蒔き2〜3年経過しますと、その後の5年間くらいの台木は
           確保出来るのでは。それも、毎年蒔き続けますと、 次から次へと苗も太り
           接ぎきれないほどの数になるかと思います。
        6. 種子苗の接木は楽で簡単です。 1日に100本くらいの接木は容易です。
     

    この種子苗の台木こそが最も楽しめて、 手軽な素材としてこれから認識される日が近い
    ものと確信しております。このことは新花の作出にも言えることだと思います。良い新花が
    誕生しますと、 そのまま曲のある苗木を鉢に植えれば良いのですから。
    

このような曲のある苗はポリ袋で管理しますと

簡単に、自然に見られます。この曲のある種子苗

を2〜3年畑などで育ててみてください。人工的には

無理と思える曲や太さもある台木が出来ると

思います。すごく楽しみではありませんか。


根切り後の細根の発根。

ポリ袋内の状態。500個くらい入っています。

根と根がからまり、ほごせない状態です。


このことは面白い

    1年中自分流に試す中で、冬季の挿し木、 接いで挿し木(2月〜3月)、 
    緑枝接ぎ(6月)幼根接ぎ( 6月〜9月)、 庭木の各枝に接木( 9月〜10月)

    挿し木(11月〜)は面白いと思います。特に冬季の挿し木はいいですね。
    見事に発根いたしました。台木や苗として利用出来ます。それに緑枝接ぎや幼根接ぎも

    いいですね。2〜3年経過しますと良い盆栽になると思います。そのために秋の種子の採取は
    大変大事な作業です。昨日お話いたしましたがポリ袋や鉢に入れての管理のどちらでも

    良いと思います。鉢に蒔いた時ネズミ等に食べられないようにビニール袋をかけておかれると
    よいでしょう。いずれの場合も日当たりの良い場所に置かれることです。長い目で見ました時、

    この種子を利用した小盆栽作りは多くの点で利点があります。次に庭木への接木もいいですね。
   1本の木の各枝に多くの品種が接げて保存でき、花を楽しめます。
   
   これから冬季にかけての挿し木はなるべく曲のある枝がいいですね。少し太めの曲がある枝を
   挿してください。 私の経験から冬季の挿し木では少し小枝を付けて、 ポリ袋で覆って管理された方が 

   発根率が高いように思えます。用土は大事ですね。水はけの良い砂地等用いてください。
   それに陽のあたる場所が良いと思います。程度にもよりますが、日差しの強さは寒玲紗等で

   調節されてください。これからは根に注目です。 曲があり、あまり太すぎない根の入手がいいですね。
   迷惑をかけないよう心がけて探してください。 良い根であれば1〜2本で良いと思います。   


挿し木等

    11月に挿し木をしましたが(接木し挿し木もする)これは近くの大学の先生が
    自宅の庭に太い枝を挿して(写真)見事に花芽を持っているのを見て、これは

    すごい事だと思い今年初めてこの時期に挿し木をしました。写真のように完全に
    発根して新芽も伸び始めています。庭の隅に挿してある枝も数本伸びていました。

    昨年1月の下旬から挿し木をしましたが、ほぼ1年中挿し木が可能に思えます
    私の感じでは11月以後の挿しは少し太めの(細くても小指以上)枝が良いように

    思えます。人間で言えば体力が必要なのかもしれません。中には枯れる枝もあると
    思いますが、 先生の話では単に地面に挿し、ビニールなど何もかけなかったそうです。

    とにかく1年中試してみることですね。これからの時期に椿の挿し木が成功することは
    間違いないと思います。 成功率は分りませんが、試してみる価値はあると思います。

近くの先生の庭での挿し木。11月に挿し木されたそうです。

太さもあり30cmくらいの長さでした。この先生は福岡県

でお父さんも長年椿を楽しまれ、その様子を見ながら色々

教えていただいたようです。この挿し木苗は私にとって

大変興味深いもので、良い出会いをしたと喜んでおります。


ことじ
なかなか良い色合いです。

蝋月ー 中輪、ラッパ咲き
関西の在来種

本白玉ー 白一重、中輪
晩秋咲き

昭和侘助― 初雁とも言う
微香あり、子房に密毛あり、細葉。


種子の根切り等


    昨日ポットの下側から出た種子の根切りに付いて述べましたが
    兄の家では100円ショップで販売されています鉢に蒔いた種子苗の

    根を切った状態が写真1.です。鉢の下側に沢山の穴が開いています
    それでも根切りした後に出てきます沢山の細根が鉢の外側に出にくく

    小さな鉢の穴から出ている根は1〜2本だと思われます。おそらく根切り
    した後の細根の大部分は鉢の内側で水平に横に広がっていると思われます。

    そこで考えましたのは、鉢の下側を全部切り取ってから根切りをして、庭や
    柔らかな用土の上に置けば、昨日も述べましたように1本1本引き抜いて

    根切りや植え替えもせずに簡単に処理できると思われます。おそらく100本くらいでも
    5分あればハサミで根切りが出来るでしょう。さらに植え替えずに
    処理できますので、その後の成長も良く何百本と一括処理が出来ると思われます。

       そこでまとめますと、
           1.鉢に種子を蒔く。
          
2.発根し、発芽してきましたら鉢の底(下側)を切り取る。
            3.根の出方を見ながら根切りする。
            4.庭の土を柔らかくして、或いは柔らかな用土の上に鉢を置く。

       曲の付け方としては
           1.鉢の用土を半分位除いて苗を横に倒して土を被せる。
            2.苗が伸びますので、今度は反対側に倒して繰り返していく。
            3.又は色々なブログにも説明されておりますように、網を被せる。

     種子の利用方法としてはまだまだ沢山あるかと思います。ふと訪れた場所で
     思いがけないヒントを得るものです。そのヒントを参考にして色々工夫するのも

     楽しいものです。ただし、1年に一度しか試せないこともありますので、同じ試みでも
     違った角度から試しておく必要があるかと思います。台木を購入せずに、自然の素材

     を利用して、全て自分の手で作り上げた作品も楽しいものではないでしょうか。
     何が幸いするか分りません。多くの事に関心と興味を持ってがんばっていきたいですね。


.根切りした後の状態。

鉢に何百本と蒔かれています。
ポリ袋でなくとも利用可能では。

加茂覆輪ー寒くなるに従い
覆輪が強くなるように感じます。

大東茶(台湾椿)とミツバチ
挿し木は難しく感じます。


種子の楽しみーオガクズと鹿沼土の併用

    種子をミズゴケでなく、鹿沼土の細粒にオガクズを混ぜ、ビニール袋を被せて
    約1ヶ月半経過しました。写真A.と写真B.の状態です。発根し始めてきました。

    ポットに10個位種子を入れてあります。このままオガクズを積み重ねて根を長くして
    ちょうどモヤシのような根が出来ないか考えております。そうしますと、 曲も人工的に

    ある程度出きるのではと素人ながら期待しております。ポット苗ですので植え替える
    こともなく、来年の春に根切りをして、オガクズを積み重ねていく予定です。

    もしも、モヤシみたいな状態である程度曲がれば大変面白い曲が出来るのでは。
    根切りも、こがずに、土を除けて、ポット苗に入ったまま根を切る予定です。

    兄の家では種子を蒔いて発根したポット苗を地面の上に置いた所、ポットの下側から
    根が沢山出てきて、その根を切って台木にしております。1本1本ポットからこがずに

    一度にポットの下側に出た根を切れば簡単で良い方法かも。或いはポットの下側を
    ナイフで何箇所か切り刻んでおけば、多くの根が出やすく、ポットより下に長く伸びて、

    根切りも簡単ではないかと思えます。とにかく色々な事がまだまだ考えられます。
    今日はブラック・オパールの蕾です。大きく膨らんできました。時々お話いたしますが

    黒椿系の花と玉之浦系の花との交配は面白いと思われます。これからの楽しみは
    交配があります。今年は少し開花時期が遅いと思われますので、色々な花との交配が

    可能になるのではないかと思われます。1月からの挿し木、 春の接木、 6月は緑枝接ぎや
    幼根接ぎ、 夏には挿し木や接木、 9月からは再び接木と種子の採取、 11月からは交配と

    椿の楽しみは限りなく、そのほかにも、 植え替え、 施肥、 消毒、 苗の管理、 椿の情報交換
    写真撮影等本当に尽きることがないみたいです。良い趣味に出会えて良かったと感じています。


ブラック・オパールの蕾

A.鹿沼土とオガクズでの発根

B.鹿沼土とオガクズでの発根

庭木の接木

     今年も庭木に沢山接木しました。庭木に接木する際に考えておく点は

         A .  1本の木を1mくらいの高さで幹を切って接木する時
                    1. あまり太い幹を切って接木されないほうが良いと思われます。
                    2. それではどのくらいの太さかですが、若々しく親指と中指を
                       まるめた太さくらいであれば非常に良く活着すると思います。
                    3. 写真1.では少しずつ枯れこんできています。
                    4. 写真2.と4.では殆ど巻き込んできていますが、枯れる心配もあります。
                    5. 最も安全な接木で、太い幹に接木するには写真3.のように胴接ぎする
                       ことです。
                    6. 相当太い幹を1mくらいのところで切って接木しますと、人間の胴体を切ると
                       同じように打撃があり、全体のバランスを欠くのではないかと考えます。
        B.   太い木の庭木に接木する場合の安全策
               
                    1. 幹を切らずに剪定して沢山出ている各枝に接木することです。
                    2. 少し高くなりすぎている木もあるかと思いますが、出来るだけ
                       切り詰めて、剪定をしながら枝枝に接木されると確かかと思います。
                    3. この場合は1本の木の全体の枝を切り詰めて接木してください。
                       1箇所だけの枝を切り詰めても、 他の勢いのある枝に養水分を奪われて
                       上手くいかないこともあります。
                    4. 庭木への接木は太い幹ならば接木するより下にある枝は必ず短くして
                       数本残しておく方がいいですね。下の枝を全部切らないことです。

        庭木に沢山接木する場合は秋の9月中旬くらいから10月にかけて接木されるほうが安心かと思います。
        日差しも弱まり、 活着するには良い時期だと考えております。あまり太すぎる木には無理をされずに
        枝に接木されてみてはどうでしょか?


少し枯れこんできています。

2本とも巻き込んでいますが
いつか。。。。?

胴接ぎは安全かと思います。

上手くいったように見えますが?

お知らせ→今日はパソコンを整理して時間がかかり椿の内容まで書くことが
出来ませんでした。USB外付ハードディスクを購入して全て写真を移しました。

慣れないため随分手間がかかりました。また明日から書く予定です。すみませんでした。


この写真は先日ご覧いただいた三河数寄屋です。

右側の椿は数寄屋です。
淡桃色に薄いぼかしが入り、猪口咲きで小輪
です。

左側の三河数寄屋は少し色が薄く本来の色合い

ではないように思えますが。

数奇屋ー茶花として人気が高い