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挿し木色々

     2月〜4月にかけて挿しました樹木の新芽が伸びてきました。これはすべて直根を付けて
     挿したものです。細根は全くありません。発根しやすい樹木と発根しにくい樹木があると

     思われます。これは自分で試さないと、分かりませんので、色々挿しております。単に挿して
     おくだけでは、上手くいかない時もありますので、少し工夫されて試されてください。

     直根を挿して発芽してきますと、細根が出始めてくると思われます。椿では、私も毎年試して、
     このページにも数回載せてありますが、直根に接木して、管理しますと、相当活着が良く

     発芽に促されて、細根が沢山出てきます。単に枝だけでなく、直根や針金で枝を巻きカルスを
     形成させ、その枝を挿し木する等色々工夫されてください。椿以外の取り木にも挑戦しております。

     桜の取り木が出来るように、試そうと思っています。今年はたまたま、発根しましたが、取り木が
     可能ならば、ほとんど施設などいらず、苦労することはないと思います。枝垂れ椿のほとんどが

     取り木で可能ならば、すばらしいことだと思います。知り合いの桜の木が植えてある枝に取り木を
     かけさせていただき、色々試みてみたいと思います。

     以下の写真の挿し木はすべて直根を付けて挿してあります。ただし細根はありません。

     


お茶の木の挿し木

桐の木の挿し木

姫コブシの挿し木

椿の根に接いだ玉の(乃)浦


椿の楽しみ等 6/16


      早いもので、梅雨期に入ったようですね。台風も接近してきました。接木などの新芽が心配です。
      写真の取り木を2枚載せてありますので、ご覧ください。取り木も少し遅い感じがいたしますが、

      来年の春まで待てば、必ず発根していると思います。その他、ツルウメモドキや桜の挿し木をご覧
      下さい。桜の挿し木は難しく、なかなか発根しませんでしたが、何本か試す中に、写真のように

      発根したみたいで、新芽が伸びてきました。どのような樹木も絶対だめだと思わないことです。1年中
      根気良く、色々な角度から試しながら、挿し木をしますと、その中から、ヒントが浮かび、その挿し木の

      仕方をメモして、来年へと活かしていきます。最も確実で、早い太い台木作りや、苗作りは取り木であるように
      思えます。


今日取り木をかけた大和なでしこ
毎年取り木をかけております。

この取り木の苗は、一度取り木で、切り取った後
さらに、その下に胴吹き芽が出て、再び取り木をかけた
ものです。周囲に4本胴吹き芽が出ておりますので、
7月に各枝に3〜4本づつ接木をして、10品種位の花が
1本の木で鑑賞できると、思います。

ツルウメモドキの挿し木。
相当の太さですが、上手く新芽が出て
きました。鉢植えで楽しむ予定です。

桜の挿し木。
なかなか難しく、ある試みが発根してくれました。
来年再び試し、確実なものに、したいと思います。

椿色々

    この時期の作業としては、接いだ袋の中の新芽を外気に慣らして、新芽を成長させることです。
    色々なところに、新芽の外気への慣らし方については、書かれていますので、参考にされるといいですね。

    取り木も少し遅いと感じますが、まだまだ大丈夫だと思います。今年発根状態が良くなければ、来年の5〜6月に
    取り外せばよいと思います。取り木の利点については、私の感じることをたびたび、述べていますが、

    台木としては、最高であると思います。販売店等で求めますと、真っ直ぐな苗木が、すぐに1000円〜2000円
    位いたします。それもたったの1本です。取り木では、曲もあり、 1本の色々な場所に接木が出来ます。

    こんな簡単で短期間に台木として得られる方法は他には、ないのではと、思われます。しかも10本〜20本位
    の取り木はそれほど時間もかかりません。一度取り木をしますと、取り外すまで、ほとんど、そのままの状態にして

    おきます。全く手間がかかりません。今年は知人の庭の木にも取り木をさせてもらい、30本ほどの取り木を
    しました。これだけで十分なくらいです。それに、太い枝の挿し木もしてあります。これからは徐々に的をしぼり、

    何を目指して椿と向き合っていくかが大事だと考えています。

    


友の浦の種子苗。
大分芽が伸びてきました。

出雲大社藪の取り木

紅栄の取り木

盃葉 
蕾が少なく、花はあまり見られません。

玉の(乃)浦系の花

     数多くの玉の(乃)浦系の花が見られます。下の写真は2枚とも五島の岩永氏が穂木を
     送っていただき、接木したものです。自分では出来るだけ、何回も接木した枝ではなく、

     なるべく五島で発見された玉の(乃)浦の直系の枝を接ぎたいと思い、接いでおります。
     幸い玉の(乃)浦は枯れた玉の(乃)浦の枝が残っており、その枝を接いでおります。

     今まで玉の(乃)浦について多くのことを述べてきましたが、自分としては五島で発見された
     玉の(乃)浦が最も気に入っております。 大和なでしこ、は玉の(乃)浦の実生ですが、

     細覆輪です。しかしながら紅地との調和が良く、お勧めできる品種かと思います。細覆輪
     も、きちんと固定していて、なかなか良いものです。毎年覆輪の出方の違う花よりは、安定感

     があり、惹かれる要素があります。ネイミングもいいですね。どこかで手に入りましたら、1本
     庭に植えられて、鑑賞してみてください。


大和なでしこ − 五島 − 細覆輪
岩永氏の作出。

玉の(乃)浦(4月咲き)
接木されるときは
出来るだけ、節の

詰まった枝を接いでください。
勢いの良い上部の枝は活着

は良いですが、安定しない面
があるように思います。花色

も確認しながら、接いでください。


種子の多く生る品種について

      以前このテーマについて述べたことがありますが、伊豆大島や五島列島の椿油は
      全国的にも知られています。椿油は人間の皮膚に良く合い、シャンプー、 スキンクリーム、

      テンプラ油など多くの方面で使用されています。伊豆大島や五島列島では自然椿林が群生
      しており、果実が多く生る品種を探さなくとも、椿油用の種子に困らないと思われます。

      個人で椿油を得るには、1本の木で多くの種子が得られる品種を植えられるほうが、
      効率が良く、生産量も多くなると思われます。毎年ある程度の種子がえられなければ、

      意味がありません。果実のなる品種を選別し、増やされることだと思います。必ず多くの
      果実が生る品種があるはずです。私も数品種庭で増やしております。園芸品種でも、

      数品種、果実が相当生るようです。果実の生る時期に確認されると、いいですね。
      椿園などで9月に観察され、どの品種が多く果実が見られるか確認されておく必要があります。

      今年相当果実がなり、来年木が疲れてしまい、果実があまり見られない場合は、肥料をより多く与え
      るように管理することも必要かと思われます。ある程度、場所がありましたら、椿油を目指して

      がんばってみるのも、良いと思われます。椿油は相当高価ですので、自宅で得られるように
      なると、楽しみだと思います。花の観賞だけでなく、椿油のほうにも目を向けて、楽しまれるといいですね。

      私の庭では園芸品種を含め、5〜6種類くらい果実の多く生る木を育てています。園芸品種の名前を
      多く書きますと、色々苦労されて集めておられる方々に迷惑がかかるといけませんので、品種名は

      書きませんが、椿園に行きますと、すぐに分かると思います。その多く生る枝を1〜2本太い庭木に
      接木しますと、数年で果実が生ると思われます。実益を兼ねて楽しむのも、一方法かと思います。


接木で教えられたこと

       椿の接木を始めて15年以上けいかしますが、色々教えられることがあります。
       最初は1本の台木に一芽を接いでいましたが、今では数本から、太い木では数十本

       接いだりしています。今日は接木のどこに接いだら最も効果的かという、私の経験です。
       一般的には、1本の台木に1本の穂木を接木します。それも最上部に接木します。

       私は台木のどこにでも接いで試しています。頂芽優勢ですので、最上部に接ぐのが普通ですね。
       接がれるとき、接ぐ枝を残して、他の枝はすべて切り落とし、残した枝に接がれますと、ほとんど

       芽が伸びてくると思われます。台木の上から下まで、くまなく接いだこともあります。その時は
       上部の枝を抑制して、下方の枝の伸長を促して、バランスをとっています。今日は最上部と

       相当下の枝に接いだ写真です。写真でもお分かりのように、下の方の枝の伸びが上部に接いだ
       枝の伸びと同じくらいになってしまいました。色々試していると、木から教えられるものです。

       とにかく、何回も書いておりますが、庭木に接ぐ方法が最も有効な方法であると思えます。庭木に
       接がれる時は、接ぐ枝以外はほとんど切ってしまいます。比較的太い庭木でありますと、ある程度

       上部に2〜3本枝を残し、各枝に5〜6本くらい接がれると楽しみですね。
     

最上部に接がれるとき、それより下に枝があっても2〜3本短く切って、残して接がれても、上部に接いだ
   枝の伸長にはほとんど影響がないように思えます。特に庭木のような太い木に接がれる時は、そのように

   感じられます。庭木などに接がれる時は、下枝を2〜3本短く切って残されておいたほうが、庭木が弱らず、
   新芽の伸長にも良い効果を与えるように、思われますが。 色々試してください。


最上部に4〜5本接いであります。
あわてることはないですね。2〜3年で
いくらでも、接木によって1m以上の庭木に
なって、穂を何本も利用できますので。

同じ庭木で下の方に
2本接いであります。

このように下の枝でも
上部に接いだ枝の伸びと
変わらないくらい、伸びています。

花のない時期ですので、アジサイの
花をご覧ください。テマリや十二単衣
等色々な花が咲き始めています。
アジサイは増やすのが
簡単ですね。枝を切って

鹿沼土などに挿して、15日
〜20日くらい経過しますと

挿し木が成功したかどうか
分かります。椿同様いくらでも

枝を挿し木しますと、増やすことが
出来ます。椿の咲かない時期ですので

この時期にアジサイの花は庭を飾り、
気持ちをほっとさせてくれます。


数日前の接木の状態と接いだ時の状態

      ほとんどの接木の芽が伸び始めて管理の最終段階に入りました。先日ご覧いただいた
      新芽の状態と、数ヶ月前に接いだときの写真をご覧いただきます。太い庭木でしたが

      鉢に植えて接ぐまで数ヶ月の準備期間がありましたので、満足な状態でした。時々お話
      いたしますが、このような大きな台木の接木や、太い枝の取り木が簡単に入手できますと、

      この方法で今後増やしていくつもりです。これから10月初旬まで、何回でも接木が出来ますので
      6月下旬より10月初旬まで、いくらでも接木をして増やすことが出来ます。一度失敗しても

      繰り返し、繰り返し試すことが出来ますので、これからの時期は非常に椿を趣味として楽しんで
      いる人にとっては、良い時期だと思います。そのために、相当の数の太い挿し木をしたり、取り木を

      準備してあります。1年中台木がある程度準備されておくことが大事ですね。約5ヶ月間も接木できますので
      ありがたい時期です。ただし、相当の暑さが予想されますので、管理が大事になります。接いだ後の

      置き場所には注意が必要です。軒下や駐車場などの直接陽が当たらない場所が置き場所として
      いいですね。色々な点で、秋の接木が管理の面で楽です。活着も良く、来年の新芽の伸びも

      早く、ビニール袋の処理も、3月頃には外気に慣らし始めています。60歳〜70歳になっても、このような
      方法で椿を育てますと、年齢なんか問題になりません。2〜3年で立派な花が咲き、楽しむことが出来ると

      思います。
      


鉢に植えた庭木に接いだ状態。

鉢に植えた庭木に接いだ状態。
この太さの鉢植えの木が2〜3本
ありますと、十分花を楽しめます。

先日ご覧いただいた、新芽が伸びた状態です。



種子苗など − 6/10

      我が家の接木の芽が伸び始めてきました。多少新芽が蒸れて、枯れてしまった穂もありました。
      沢山あちこちに置いて管理することは良くないですね。1箇所において、いつでも観察できる

      状態ににしておく必要があります。すでに新芽が伸び始めた台木のビニールは少しずつナイフや
      線香で穴を開け、次第に大きくしながら、外気に慣らしていきます。いきなり袋を外すことは、絶対

      に、しないようにしてください。新芽が完全に開いて、これなら大丈夫だなと感じましたら、さらに穴を
      大きくしながら、外気に完全に慣らします。7月に入り温度が上がり、湿度が高くなってきましたら、

      ビニール袋の上部を開いて、暑い空気が外に出るようにしています。それでも、ビニール袋は全部
      外さないで、7月から8月位まで、風でひらひら揺れながらも、外さずに付けたままの方が良いと

      思われます。その時のビニールの状態はあちこち破れて、ひらひらしている状態です。それでもつけた
      ままで置いたほうが、成長が良いと思います。さて、今年植え替えました種子苗が新芽を伸ばし始めました。

      今年は、1ヶ月以上遅く4月中旬から5月にビニール袋から取り出し、発砲スチロールや鉢に植えましたので、
      新芽の伸びが遅く感じられます。3月に植替えました時に、2度ほど寒さのために、新芽が枯れたことがあり、

      今年は意識的に遅く、暖かくなるのを待って植え替えました。それでも新芽があちこちから伸び始めて、どの品種も
      数本ずつは成長しています。全部で100品種以上蒔いてありますので,管理が大変です。特別な品種以外はずべて

      名前も付けずに一緒に混ぜて植えてあります。花の美しさに重点を置いたほうが、管理の面で楽だと感じたからです。
      種子を蒔いて感じたことは、葉の形ががそれぞれ違っていますので、これは小さな花とか、白花や赤花ではないかと、

      想像して楽しいものです。葉の形も色々あり、自分なりに葉の形を観察しながら、葉変わりが出たのではないかと、楽しんで
      おります。 種子を蒔いて植えかえす時に注意することは、鉢を絶対に乾燥させないことです。それに、寒さがきたときに

      寒風にさらさないことも大事です。1ヶ月くらいは植えかえして、日陰や大きなポリ袋などで寒風などを予防することが大事だと
      思います。さもなければ、私が今年試みたように、時期を遅くして植えることのほうが賢明かもしれません。ビニールの中では

      6月〜7月ぐらいまで置いたままでも大丈夫です。ミズゴケの中で生き生きとしています。昨日報告がありました五島の岩永氏
      のようにそのまま数本コケ玉にして育てても成長すかもしれません。色々工夫する余地はあると思います。

      温室がありますと、私の行っています作業とは全く違う管理になることもあると思います。私はすべて、庭での作業ですので
      接木や挿し木の処理の仕方など、違う面があるかと思います。色々な状態を考えて、工夫されてください。


人麻呂
5〜6本小さな芽が出始めています。

祷りの女神
同様に5〜6本芽が出始めています。

蝦夷錦
この新花を期待しています。


青い珊瑚礁
どのような花が咲くか、期待しています。
友の浦と交配した新芽も伸び始めています。


奈留侘芯の葉芸等 ー 岩永 章氏より

      五島の岩永氏から奈留侘芯の葉変わりが出たとの知らせを受けました。普通の品種に
      比べますと、それほど出回っていないように思われます。葉芸よりは葉の美しさに惹かれる

      方のほうが多いのかもしれません。桜葉、梵天葉、金魚葉、 百合葉等色々ありますね。
      金魚葉からは、成木になりますと梵天葉も出ることが数%あるそうです。花色にしても、

      葉にしましても、ある程度成木になりませんと、本来の特徴が出ない品種があるようです。
      今日は五島の岩永氏から五島の品種であります、奈留侘芯から梵天葉(ランチュウ葉)

      連理葉が見られたとの報告がありました。同じ梵天葉でも丸みを帯びた葉や、写真のように
      ジョウロの先みたいな葉など色々変化に富んだ葉が見られるものです。もう一つの写真では、

      1枚の葉から3枚の葉が見られます。2枚は時々見られますが、3枚は数が少ないような気が
      いたしますが、どうでしょうか。これらの枝に取り木をかけて、観察し、固定しないかどうか、試すのも、

      価値があることと思います。私の庭でも奈留侘芯の木が大きくなっていましたので、観察してみましたが、
      3枚の連理葉は見当たりませんでした。 岩永氏は新しい試みとして、ミズゴケで苗木を植えつけて

      育てているようです。展示会などで、飾るには良い方法であると思われます。最後に山百合ですが、昨年
      蒔いた種子から3芽ほど新芽を出してきました。1年目では新芽が出にくいと、言われていますが、中には

      そのようなこともあるのですね。だんだんと数が減っていく山百合を50本〜100本程増やして庭で育てて
      みたいと計画しています。すでに数個の蕾を付けて、垂れ下がっています。毎年花のない時期に咲く山百合

      の花は私の庭を引き立ててくれています。新芽が完全に伸びましたら、袋


奈留侘芯の梵天葉(ランチュウ葉)
成木に多く見られるように、なると思います。

コケ玉。ミズゴケで育てている
苗木。面白い発想かと思います。

奈留侘芯の連理葉。3枚葉は
珍しいのでは?

昨年の山百合の花。
私が最も興味をもっています百合です。
種子を蒔いて来年で2年目です。どのくらいの
新芽が出てくるか、大変楽しみです。
上手く行きますと4〜5年で50本目指したいですね。

春の接木

     今日は暑かったですね。天気予報で前日夏の暑さになると聞いていましたので、太い椿の鉢植えに
     接いだ状態を見ることにしました。本来ならば透明のビニールを用いて、いつでも接いだ中の様子が

     観察できる状態にしておくと良いのですが。袋を破いて見ましたら、ちょうど良い状態で、すべての穂が
     伸びていました。もう少し遅くなりますと、温度の上昇とともに、ビニールの中が蒸れて、葉が落ちる

     心配もありました。大きな袋に代えて、再び縛り、半日陰の場所で管理するようにしました。
     最上部の幹を切断した場所と2本の太い枝に20品種位接いであります。私が時々述べますように、

     太い木や枝の接木は1本だけ接ぎますと、反対側から枯れこむことがありますので、らせん階段状に
     ぐるりと接いで枯れこむのを予防しております。最上部以外は胴接ぎになりますが、すべて上手く

     新芽を伸ばしてくれました。接いだ木の太さは足の太さです。1人でやっと持ち上げるほどの重さで
     動かすのに大変苦労しました。この太さの台木が2〜3本ありますと、十分ですね。管理も楽ですし、

     場所もそれほど必要がないと思います。 これからの椿の楽しみ方として、 ある程度の太さの庭木か
     鉢植えの木に写真のように接木されて、取り木同様に楽しまれることを是非お勧めいたします。

     春接いだ穂が伸びて、おそらく秋には新芽がある程度伸び、椿の木として見られるようになると思います。
     夏の挿し木をして、この太さになるには10年〜15年以上の年月がかかると思います。それがたったの

     10ヶ月足らずで1本の椿の木として、立派に成長するのですから。私の庭みたいに狭い家では、今日ご覧
     いただいた接木の仕方や、 取り木による楽しみ方が、皆さん方にお勧めできる、より良い方法ではないかと

     考えていますが、いかがでしょうか。


最上部と胴に接木

左の写真と同じですが、少し下の枝にも7〜8本
接いであります。運良くほとんど活着いたしました。

接いだ木の太さ。
とにかく太いです。このような木が
2〜3本ありますと、十分ですね。
私のお勧めいたします椿の
楽しみ方ですが、取り木、

太い枝の挿し木+接木、
それに今日のような太い椿

や山茶花に接木することが
最も良いように思えます。
(色々な楽しみ方によって、
 違ってくると思いますが)

今日の接木では、成長が早いし
穂はいくらでも利用でき、増やす

ことは簡単です。場所もそんなに
必要もなく、たったの2〜3本で

何十品種の花を観賞できる利点が
あります。とにかく管理が楽ですね。

狭い庭の利用方法と楽しみ方としては
良い方法ではないかと思えますが?


京都の山口氏の近況

      今日京都の山口椿園さまの山口氏と電話でお話をいたしました。毎年カタログを送っていただき
      お世話になっていました。今年からカタログ販売はなくなりましたが、京都では苗木の販売をされている
   
      いるそうです。固定品種、 日本種、外国種など数多くの椿を扱い、特に交配された新花作りでは
      毎年すばらしい花を見せていただきました。電話での様子では、大変元気で活躍されているようです。

      以前好きな花を伺いましたとき、岩根絞りが好きな花であると述べられておりました。また、推薦していただける
      品種を伺いましたところ、 ブラックスワンが、自分では良いと感じておられるとのことでした。接木、挿し木での

      注意点にも触れられて、 ハサミやナイフによるウイルスの伝染に注意が必要との助言をいただきました。
      椿に対する情熱はますます増しているようでした。今後ますます、活躍されて日本の椿界を導いてくださるよう、

      期待しております。京都に行かれる機会がありましたら、是非山口氏の自宅に立ち寄り、椿のお話や、様々な
      椿の花の美しさに触れられてください。 山口氏にウイルスの件で伺いましたところ、果実の皮の色の変化は

      ウイルスによる変化によるもので、また、 種子にはウイルスは入りにくいのではないかと、話されておりました。ウイルス
      の研究は幅が広く、私には、とても深く追求できるテーマではないように思えます。一つだけ、今まで教えていた

      だいたことは、ウイルスの入った台木に接木しますと、ほとんど新花が誕生するとの事です。ただし、毎年同じ
      ように、 綺麗に斑が出にくい面があるのが難点かもしれません。

      
      


五島の椿  岩永 章氏の作品より − 6/6


       毎年自然実生による新花を作出されています、岩永氏作出の花を再びご覧ください。
       長年、それも20年近く一つのことに集中して取り組むことは、なかなか大変なことだと

       思われます。一つの目標を定めて邁進されることの大事さを私に教えてくださいました。
       私は欲張りで、あれもこれも手を出し、 何でもやりたがります。椿だけでなく、綺麗な花と

       思いますと、すぐに求めて増やしています。もう少しより深い研究心が必要かと思います。
       趣味として楽しんでおりますので、色々失敗しても、時間的な余裕があります。それがある面では

       いけないかもしれません。もう少し奥深く追求する気持ちが必要かと思います。それでも自分なりに
       ある程度の目標を定めて、取り組んでおります。そのたびごとに、新しい課題に直面しております。

       椿と接することで、最も大事なことは何か、2〜3永久の課題として取り組む目標を考えております。
       その一つに新花の作出があると思います。もう一つに鉢苗の鑑賞に絶えうる苗木作りかと思います。

       さらに全国のこれはと思われる良花(自分で判断するのですが)を収集して保存したいと考えております。
       最後に椿を通じて色々な人たちとの交流を深めていきたいと思います。多くの人たちの知識や情報を

       与えていただき、やっとのおもいで、ここまでこられました。これからは、同じ趣味をもたれる人たちとの
       交流をもっと深め、出来るだけお互いが生き生きと楽しめる場を提供したいと考えております。


おさななじみ

たらちね

旅愁

祈りの女神


庭に咲く花等
   
     取り木や太い枝の挿し木も終わり、春の接木や、種子苗の管理に忙しいです。芍薬などの最後の肥料
     も施しています。今日は椿の花でなく、アジサイやサボテンの花をご覧ください。毎年アジサイも色々な

     品種が見られます。アジサイは挿し木をしますと、簡単に発根しますので、すぐに増やすことが出来ます。
     5月から6月の初旬に挿し木をしますと、来年花を見られる事もあります。季節ごとの花を見られるのは

     楽しいものです。昨年の秋の接木もほとんど芽を伸ばして、接木のほとんどの接ぎ穂は2〜3月に袋を外し、
     伸びております。秋の接木は管理が簡単で楽です。また、庭ではアザレアとの交配をした果実を毎日

     観察しています。2〜3個果実が落ちてしまいましたが、すべて上手くいくとは考えていませんので、同じ
     品種には必ず3〜4箇所交配をして、一つでも受粉に成功し、果実が大きくなれば良いと考えて行っています。

     私の兄の話では、昨年6月の下旬に取り木した枝を、5月に外しましたら、ほとんど発根していたそうです。
     これからでも、面白い枝がありましたら、取り木をかけて、試されたら良いと思います。とにかく、取り木は

     鉢植え苗にするには、いいですね。相当の太さの枝が1年足らずで、得られ、花芽がありますと、鉢に植えてから
     その年に咲くこともあるのですから。夏の挿し木を育てる手間を考えますと、取り木は最高の方法の一つであると

     言えると思います。何度もお話いたしますが、是非試されて、見事な鉢苗を追い求めてください。期待しております。


アジサイの花
色々な花を集める予定です。

昨年の秋の接木
すでにこんなに伸びて、秋の接木は管理が
楽なようです。

アザレア×紅栄
非常に期待している交配です。大豆まめ以上の
おおきさになってきましたので、ひと安心です。

サボテンの花


挿し木と種子苗の育て方

        以前お話いたしました接ぎ木用の穂木のあまりを、捨てないで挿し木にしておきますと、
        写真のようにほとんど育っています。2月の下旬新潟から枝を送っていただき、接いだ

        あまりの枝を挿したものです。1月から5月の初旬まで挿し木をしています。特に2月の下旬から
        4月の下旬くらいまでは、発根の確率が相当高いように思えます。秋では9月下旬から11月初旬位

        までが良いように思えます。ある程度の太さの枝の挿し木は、極端にお話いたしますと、夏季を
        除いてほとんど可能のように感じます。その中でも、発根率が良いか、悪いかは管理に影響を受ける

        ように思います。真夏はなかなか難しいですね。太い枝の挿し木ですが。普通の真夏の挿し木ならば
        80%〜9お%の確率で発根すると思います。しかしながら、太い枝はなかなか困難です。

        次に種子苗のの扱いですが、ミズゴケに入れてビニールで管理した種子苗を3月〜4月に鉢に植えかえしますと、
        あまり成長が良くないように思えます。秋に種子を採取して、そのまま鉢に蒔いて管理したほうが、鉢に

        植えてからの成長が良いように思えます。 管理に仕方によるかもしれませんが。ビニール内で発芽した苗は
        鉢に植えた時、ある程度芽が伸びて成長するまで、大き目のポリ袋などで管理して、湿度を維持したほうが

        良いように感じました。また、ビニール内で発芽した苗を5月頃植えかえしても良いように思えます。植えかえしてから
        乾燥に十分注意されて、日陰に置かれたほうが良いですね。色々試されてください。


2月に挿し木した新潟のユキツバキ。
見事に成長しています。

ビニール内で発芽した苗を植えかえしましたが
あまり成長が良くありません。管理が悪いのかも
しれません。

秋に直接種子を蒔いた苗のほうが、
発芽率や成長が良く思えます。
色々管理を勉強しています。


取り木など

      遅くなりましたが、今帰宅したばかりです。昨日外しました取り木をご覧ください。昨年の6月下旬に
      行ったものです。遅かったせいか、少し根の出方が悪いものもありましたが、ほとんど発根していました。

      白侘助を20本程外しました。あまり曲がありませんので、接木をして曲をつけます。小枝が3〜4本ありますと、
      何本も接ぐことが出来ます。また、接ぐ方向を変えますといろいろな方向に枝を伸ばすことも出来ます。

      破婚していない枝もありましたが、形成層がくっついてしまい、発根していませんでした。昨日庭木に数本
      ぐるりと接いで保存する方法を述べましたが、上部にぐるりと接がれると良いと思います。

      最上部、そしてそのすぐ下の段にぐるりと接がれると、保存が出来10本くらいは、すぐに活着すると思います。
      私は鉢苗で30本ほど、庭木で20本ほど穂を接げる準備をしています。庭の入り口で誰もが目に留まる場所に

      すばらしい椿の花を咲かせて、鑑賞ができるように考えております。夏の接木は管理が大変ですが、
      10月まで何回も接木が出来ますので、繰り返し試してください。大き目の袋と寒冷紗で、温度、 湿度などの

      管理に注意されて、すばらしい庭木が誕生しますように、がんばってください。


白侘助の取り木 − 根は良く出ています。

発根しない枝。形成層がくっついてしまいました。
挿し木をすれば、発根しますので、挿し木を
してください。このまま外さないでおきますと
来年まで待っても、発根しないと思います。

保存するたっめに、このように2〜3周ラセン階段
のように、ぐるりと接いでみてください。
出来るだけ、上部のほうに接がれると、成長が
早いと思います。

品種の保存など − 6/2

      この時期は新芽の伸びが良く、剪定をしましたが、これから接ぐ枝と来年咲かせる枝を少し残して、
      短く剪定しました。何千品種といわれる椿がありますが、その中でも自分が最も気に入った品種や

      全国的に珍しい品種、 誰もが見てもこれはすごいやと思われる品種はある程度枝を残し、大きく
      しながら増やされたほうが良いと思います。そのような花の選抜は各人によって違うと思いますが、

      何百種あるとは思いません。多くても数十品種かと思われます。それ以外の枝は数本残し、短くして
      なるべく空間が出来るような庭作りが良いと思います。さて、全国の品種がどこにあるか、すぐに

      分かるようにしたいと思い、私は2つの方法を行っています。1つは、 庭木に県別の品種を接ぐことです。
      次にもう一つは、鉢毎に県別の品種を植えて区別しております。鉢での栽培は出来るだけ、保存が目的

      ですので、短く切って、いつでも動かせて、落ち葉など掃除ができるようにしてあります。もちろんかく枝には
      名札を付けて、管理しています。どんな専門家でも、何千種の花を完全に見分けることは、不可能では?

      名札は裏表に書いておくと便利です。私は100円ショップの名札を用いています。最後にすばらしい花は
      少し大きくしながら、接木をされ、何本も取り木をかけて、増やされるといいですね。太目の庭木や台木に

      接木しますと、2〜3年で取り木が出来るようになるかもしれません。挿し木と比べて、太さの成長具合を
      観察されてください。早く苗を得るには、太目の台木や庭木に接がれることが最も良い、早道な方法であると

      思います。腕の太さの庭木がありますと、1m位の高さで切断して、上部に10本くらい、ぐるりと接がれますと
      新梢の伸びはとても早く、穂は接木をし、剪定した枝は5月初旬くらいまで、あるいは10月以降ならば挿し木を

      してください。この挿し木は夏の挿し穂と違い、ある程度の太さの枝を挿してください。私の勧める椿の増やし方
      は取り木とある程度太い枝の挿し木です。取り木だけでも十分だと感じています。色々経験されて、納得される

      方法が見つかるといいですね。


県別に鉢に植えています。

県別に鉢に植えています。

剪定した枝

接木した苗はほとんど庭に植えました。
名札の取り付けと、書き直しが大変です。

セッコクの花。大紅葉の木に吊るしてあります。
山百合と同じように、50〜100個くらい吊るしたいと
考えています。

紅栄の木。昨年取り木を2本取りました。
良い花は木を大きくして、取り木をお勧め
いたします。


1〜2月の挿し木等 − 6/1

      いよいよ6月になりました。今月下旬から接木の予定です。はやいものですね。
      野山や椿林ですばらしい花を見つけ、その気が分かっている場合にはまだ、取り木は

      可能ですので、是非ためしてください。30分足らずで5〜6本取り木が出来ます。保存
      する意味でも、是非良い花は自宅の庭で育てておきたいものです。来年でいいだろうと

      思いならが、出向いていきますと、場所が分からなくなってしまったり、枝がほとんどなくなって
      いたり、切られたりしていることがあります。気がついた時に、すぐに行動に移すことが大事だと

      思います。さて、冬季の挿し木ですが、毎年何本か五島から枝を送っていただき挿し木を
      しています。五島は花の咲く時期が早く 1月から2月にかけて枝を送っていただきます。

      紅栄の枝は大分太く1月の下旬でしたが、すでに庭植えにしてあります。昨年は2月の上旬でしたが、
      上五島からのブドウ椿の枝を送っていただき順調に成長しております。今年は岩永氏から

      五島のヤブツバキと思われる五島の細道という品種の枝を送っていただきました。岩永氏と彼の椿
      仲間が花の確認等しながら、枝を採取して送っていただきました。ほとんど芽や葉はありませんでしたが、

      写真でご覧のように、ほとんどの枝から胴吹き芽が出てきました。ブドウ椿同様これは絶対枯らしては
      いけないと思い真剣に管理しました。紅栄、 ブドウ椿、 五島の細道などすべて冬季の挿し木で成功
 
      しております。紅栄の太さは親指と中指を丸めた太さで、ブドウ椿や五島の細道はボールぺンから小指程度の
      太さです。それらは、すべて挿し木や接木をして、すべて保存してあります。ブドウ椿は挿し木苗から穂を

      取り、接木が出来る状態です。もちろん接木をして、安全に保存してあります。ある程度の太さの
      枝であれば、1月や2月など関係なく挿し木で発根いたします。やはり管理の問題だと思います。

      用土、 温度、 湿度、 置き場所、 日光の照射量等色々考えながら挿しております。夏の挿し木より
      何倍も簡単なように思えます。五島の代表的な椿として大事に保存して、育てております。
      


五島の細道 ー 五島
2月の初旬挿し木。ほとんど葉や枝は
ありませんでした。すでに4ヶ月経過しています。

島の細道 ー 五島
自分でもびっくりするくらい順調です。この管理
の仕方を繰り返しますと真冬の挿し木は90%
以上の成功率になると思います。

上五島のブドウ椿の接木
挿し木だけでは心配なので5〜6本接いで
保存してあります。頼まれた大事な品種は
色々な方法で絶対に活着させようと、
努力しています。

ブドウ椿の挿し木2年生。
今年からは接木も出来そうです。がんばりますと
ご褒美をいただけるのかもしれません。

交配で出来た果実

       私の取り木もほとんど終わり、現在種子苗の管理に追われています。発芽した芽が順調に
       伸びるように、ミズゴケやオガクズをのせて、乾燥を防いでいます。さらに寒冷紗も使用して

       います。 さて、今日は果実について述べたいと思います。自然、人工交配により果実が出来ますが
       確実に果実が成長していく大きさの目安があるようです。それは大豆の大きさになった時が目安のようです。

       大豆の大きさ位の時が落ちるか、どうかの分かれ目ではないかと、伺ったことがあります。その頃が果実が最も
       落ちやすいのではないでしょうか。その時期を過ぎますと、安定して、だんだんと果実が大きくなっていくと思われます。

       水枯れや肥料のやりすぎなど、しなければ9月には種子が得られると思われます。下の種子をご覧いただき、
       これから、色々交配を試されてください。
      


白孔雀×五島のヤブツバキ
孔雀椿は果実がなるのは少ないように思えます。
しかし昨年3〜4個果実を採取して蒔いてあります。
この白孔雀も五島のヤブツバキの良い花の花粉を
5〜6種混ぜて交配しました。7月まで落ちないと
良いのですが。

夜の雨の自然実生

果実に薄い黄色の色合いが見られます。葉に
ウイルスと見られる斑が入っています。果実の
皮は葉と同じでウイルスに感染するんでしょうか?
種子はウイルスに感染しないと聞いていますが?

アザレア椿×津黒

果実がだんだんと大きくなり大豆よりも大きく
なってきました。少しは期待が持てるのでは?

遠茜の自然実生

面白い形をした果実です。変形した果実は
面白い花が期待できると聞いたことがあります
が、とにかく、種子を継続して蒔き続けるが
大事ですね。自然交配と人工交配のどちらも
試されると、期待も大きくなると思われます。


昨年の秋の接木と種子苗

      いよいよ5月も残り数日、 チャドクガはどうですか。私は剪定しながらほとんど、手で枝を折り
      駆除しました。10箇所くらいに集まっていました。もちろん消毒もしました。剪定もほとんど終わり

      落ち葉も拾い集めました。すでに蚊が見られました。私の勧めています取り木はいかがですか。
      毎年剪定を繰り返し、枝を捨てていますので、取り木をすることにより、枝数も少なくなり、管理も

      楽になります。とにかく、枝が無数に出て、剪定を毎年繰り返すのは苦労します。それだったら、枝数を
      減らし、地面と空間が見える庭のほうが、すがすがしくて、気持ちが良いです。今日は昨年の秋に

      接ぎました穂から新芽が伸びだしましたので、ご覧ください。秋の接木は新芽が伸びる前にタイミングを
      はかり、ビニール袋を早めに外しましたところ、写真のように新芽がいきよい良く伸び始めました。

      その点で、春の接木より管理が楽ですね。秋に接木の処理については以前もお話したかもしれません。
      次に種子苗ですが、6月になろうとしている時期に、ビニール袋に残しておきました種子から、芽が出始めて

      おりました。4月の下旬にほとんど植え替えましたが、発芽していない種子をそのままビニール袋に残して
      おきました。全部で100個以上発芽しているかもしれません。例年は3月に植え替えておりますが、このように

      今頃までビニールの中で育っているのを見ますと、発芽してある程度大きく伸びた種子苗を6月頃植え替えても
      良いかもしれません。ある程度ミズゴケと一緒に植えるほうが、枯れないで成長が早いかもしれません。

      春に発根や発芽していなくとも、水を切らさずにミズゴケ内の種子を管理していますと、大切な品種の芽が伸びて
      くることもあるようです。大事に管理しておくものですね。たまたま、ミズゴケを取り木に使用するために、ビニールを

      開けましたら、発芽していました。色々なことが分かってくるものですね。あと、2ヶ月足らずで果実を採取する時期に
      きているのに、自然界のことは分かりにくくも、面白いものですね。


昨年の秋の接木。 
友の浦 −庭木に接ぐ。

昨年の秋接木。
珊瑚礁 − 青い珊瑚礁×玉の(乃)浦
庭木に接ぐ

ミズゴケに包まれた種子苗。
祈りの女神 (五島)このまま鉢に植える予定。

発芽したばかりの種子苗。


接木や取り木等


     庭の取り木も最終段階を迎え、剪定も9割終えました。今日は6月下旬からの接木に備え、
     庭の入り口の山茶花の太い枝の剪定をしました。この山茶花の木は当時1万円位したものです。

     自分で毎年剪定をして、色々な品種を接ぐ準備をしておりました。何種類か接いでありますが、ほとんど
     剪定してしまいました。この木と他の数本の太い庭木に、これはと思う全国の品種を接いで保存する

     考えでいます。数本の木にまとめたほうが、鑑賞も出来ますし、品種を探すのに都合が良いと思います。
     さらに、友達などから穂を求められた時、すぐに、どこにあるか分かり、時間がかかりません。

     私が目指す、狭い庭でもこれだけの品種が楽しめる庭を作り出したいと考えています。接ぐ時の最も注意する
     点は、斑の入っている品種を区別して、絶対一緒に接がないことです。もう一つ、ナイフに気をつけてください。

     すべての品種を1本のナイフで使用しないことも大事かと思います。斑入りの品種は特に注意してください。


昨年の9月の接木
2〜3月に袋を外し、完全に外気に慣らし終わり
ました。春の接木より、ずっと管理が楽です。
赤、白角倉、絵巻、五色八重散り椿等接木。 

昨年の9月の接木

9月の接木は活着率も高く、来年の管理が
楽です。葉は半分に切って接いでいます。

今年の6月下旬の接木の準備

このように、庭の入り口の山茶花の太い枝を
剪定して接木に備えています。細い枝と胴吹き芽
は残して、そこに接木する予定です。おそらく
自分の気に入った品種はほとんど接ぐ予定です。
入り口ですので、これはと思う品種を接ぐ予定です。

高台寺の取り木

取り木の魅力にとりつかれたように毎日
行っております。自分の経験ではこれほどの
太さの、人工的な苗木作りは、ないのでは、と
感じています。これから、椿を始める人には
是非ためして、もらいたいですね。


接木と取り木を覚えて − 5/28

    今年の私の椿の大きな作業はあと数日となりました。毎日述べています取り木です。
    この取り木と太い挿し木に私自身が取り組み始めたのが、椿を始めて20年近くなると

    以前述べました。私の努力と研究不足だったことが大きな原因だったと考えています。
    もっと早く気が付けば今頃何十本の太い鉢苗が庭を飾っていたと思います。単に太い

    木に接げば良いというものでは、ありませんね。長く携わっていますと、最初は挿し木をしたり
    接木をして、喜んでいましたが、それだけでは物足りなくなり、だんだんと手を広げていきました。

    私の浅い知識で感じますことは、1. 取り木 2. 太い枝の挿し木 3. 可能ならば山取りの木(根)
    最も早く、しかも無料で入手できる素材だと思います。今日ご覧いただく取り木は今までの取り木の中で

    最も太い枝の一つに入ると思います。太い枝は3月下旬から4月の初旬のほうが発根が早いと思います。
    これほどの太い枝を1年足らずで、しかも曲があり、接木である程度自分の思う方向と場所に枝を

    出させることが出来るのですから、すごいですね。自分で楽しむには、取り木を是非お勧めしたいと思います。
    今年はすでに20本以上行いました。20本入手できますと、軽く100品種以上接木出来ます。

    また、9月に取り木を外さないで、取り木の枝に接木をして、1年かそこらで、取り木+接木の苗が入手
    出来ると思います。 取り木を外して鉢に植えてから、接木されても良いと思います。趣味として楽しみますと

    失敗を恐れる必要がありませんので、色々試すことが出来るのが、強みであるように思われます。
    最後の写真の桜島黒髪の接木の箇所もお読みください。


百合羽衣
2本同時に取り木をかけています。

万徳寺
胴吹き芽が2〜3本出ているすぐ上の
所に取り木をかけています。

桜島黒神
桜島で咲いていたビロード色の本来の
花を咲かせるには。ある程度成長した
木でないと、咲かないと思い、相当太い
台木に接いであります。

桜島黒神の接木
この台木に桜島黒髪が接いであります。
相当試して、ほぼどのような太さでも接木が
出来るようになりました。胴回りの太さの台木に
接いでもそれほど失敗はありません。反対に
種子苗の2〜3ヵ月後の苗に接ぐこともできます。

桜島黒神の接木
足の太さのある木に接いであります。
接木をしてある苗木は見栄えの点から、すべて
最上部に接いであると思います。左の桜島黒神

は台木が太いために最上部に接がず、胴吹き芽
の出ていた少し下側に接いであります。太い枝ですと

太い台木の最上部に接ぐ場合、2〜3本接ぎませんと
反対側から枯れこんできます。ですから、胴吹き芽の

出ている下側に接ぎますと枯れこみもなく、接木の
芽が伸びてきましたら、胴吹き芽を短く切って、

抑制しながら、新芽の伸びを促していきます。
切断した台木の上部の見栄えが悪いですが、

庭木ですので全く気にする必要がありませんね。
鉢植えにする場合は、胴吹き芽をとってしまいますと、

自然に接いだ枝の上の部分が朽ちてなくなってきます。
早く太く、良い花を咲かせる一つの方法だとおもいますが。

取り木など

     早いもので5月も残りわずかとなりました。椿と接して、やっと最近何を、どうすれば良いか<BR />
     少し分かってきた感じがいたします。この20年間相当の労力と無駄が多かったように思います。

     それだけ一つのことをやるだけでも、難しさがあるということでは、ないでしょうか。あと10年早ければ<BR />
     と思いますが。なかなか人生は思うように回転してくれません。あれもこれもと、少し欲張りすぎたことも<BR />

     あります。一番の収穫は最近何回も述べています、取り木と太い枝の挿し木です。この取り木により10年近くは
     鉢植え苗が早く完成する感じがいたします。この取り木の曲を上手く生かしながら、接木により、さらに、変化と

     色々な花を1本の木に咲かせ、長期にわたり、花を観賞できるようになりました。多くの無駄もありましたが
     多くの収穫もあり、さらに、多くの友と知識を与えていただきました。こんなにも長く椿と向き合えたのは、1年中

     椿の作業があることと、新しい目標に向かって夢を追い求めたことが、あったからだと思いました。今日も剪定をしながら
     新しい鉢苗を求めて、取り木をいたしました。5月いっぱいまで続けるつもりです。 よほどでない限り、新芽の夏の

     挿し木は終わりにしようと思います。これだけの太い苗が1年足らずで得られるのですから。しかも、剪定により枝に変化
     があり、整枝や接木により、ある程度、どこにでも枝を付けられる良さがあります。この取り木を全国の人たちが試されて

     何倍もの早さで、より良い苗を得られ、椿のすばらしさを感じられる事を願っています。
     もっと沢山書きましたが、サーバーに接続できませんでした。おそらく、いっぱいになってしまったと思われます。


紅三光の取り木

出雲大社の取り木

高台寺
の取り木

黒宝の取り木


挿し木など

      そろそろ接木の新芽が伸び始めている頃です。時々様子をご覧ください。透明のビニール袋ならば
      良く観察出来ますが、白系との袋では中の様子がはっきりとしません。芽が伸びすぎたり、鉢が乾きすぎて

      いたり、中で虫が葉を食べていたりとか、色々あるものです。今日のテーマのさしきですが、椿から初めて、
      色々な木を試しています。私が最も関心がありました桐の枝の挿し木から新芽が伸び始めてきました。

      桐の木は高くなりますので、剪定しながら抑えていきたいと思います。桐の花が好きで、いつかは自分の庭で
      花を咲かせたいと、願っていました。このまま生長してしてくれると、いいのですが。それにしても、挿し木も

      見直さなければいけませんね。これほど色々なな樹木が挿し木で発根しそうですから。椿から始めて、色々な樹木に
      挑戦していきたいです。写真のように、すべてある程度の太さです。これも椿の挿し木の成功がきっかけで、

      色々な樹木を試そうと意欲が沸いてきました。年齢的な問題もあると思いますが、太さを重視して、挿しています。
      冬季から5月くらいまで、色々な樹木に挑戦して、 さらに楽しみを増やしていきたいですね。


胡蝶侘助の枝を切り、夏の接木の準備を
しています。胡蝶侘助は斑が入っていると
思われますので、その点に注意して色々な
品種を接ぐ予定です。

イチョウの枝の挿し木。
発根率がよいですね。2月挿し木。

ツルウメモドキの挿し木
2月挿し木。

の枝の挿し木
2芽出てきました。この花の色合いが
好きで、絶対発根させてやろうと努力しました。
まだ発根したか分かりませんが、ひと安心です。


庭木への接木のメリット。

     今年接木された新芽の伸びはいかがですか。 大分伸びてきました。うっかりしますと
     陽に当たって枯れていることもあります。接いだ鉢は同じ場所に置き管理しやすい場所が

     いいですね。 次に、鉢での管理は限界があり、大変ですので、庭木に接いで見たらどうでしょうか。
     接いだときの管理だけで、その後は全く管理は楽です。芽は写真のごとく、いくらでも利用でき、

     4〜5年しますと変化のある取り木も可能です。100鉢も管理していますと、水くれ、 消毒、施肥、
     整枝、曲作り等大変な面があります。その点、庭木に接ぎますと、剪定をしながら、曲も自然に付き、

     1本の木に最低でも10品種以上楽に接げますので、置き場所や管理の面でらくですね。それに、
     花が咲いたとき、庭木ですと、綺麗ですね。鉢で咲いているよりも、 眺めも良く、自然の情景を

     楽しませてくれるように感じます。庭が狭いから、庭木なんか植えられないと、言われるかもしれませんが、
     たった1本で十分です。写真1の木の様に、50〜60cmくらいで切って数本の枝に接木をしますと、 10品種

     位は接げると思います。10品種位接ぎますと、代表的な花が見られると思います。下枝を切って、上部に
     4〜5本枝を残し、接がれるとき、5〜7cmくらいに切って接がれるといいですね。1本の枝に2〜3本接いで

     みてください。多く管理しますと、それだけ管理が大変になり、忙しくなります。色々工夫されて、試してください。


接木の芽
根が伸び始めてきました。

50〜60cm位に切って、残してある枝に6月下旬に
色々接木をする予定です。鉢での管理には
限度があり、庭木に接ぐのが最も成長が良く
管理も楽です。    1.

紅栄の新芽。
庭木に接いだ新芽です。2〜3年待ちますと
いくらでも新芽を利用して、増やすことが出来ます。

夕日の新芽。
すごい新芽の伸びです。

出雲大社に新芽。
本当に2〜3年の我慢です。

白孔雀の新芽。
取り木や接木が簡単に増やせます。
あせることなく、挿し木苗を購入し、庭木に
接木してください。2〜3年後取り木や接木で
数多く増やせます。5〜6年しましたら、大分太い
取り木が可能かと思います。
上の写真のように、上部に3〜4本
さらに、そのすぐ下の枝に接いでください。

この庭木には8本接いであります。
狭い庭でも問題はありません。

早く成長させるには、上部に接いで、
さらに出来るだけ、すぐ下の枝に接がれると

成長は早いです。下のほうの枝は全部切り、
出来るだけ上部の3〜4本の枝に接がれる

事だと思います。出来るだけ、枝は前後、左右
に残して接がれるといいですね。


今年の花紹介 ー 以前ご紹介した花です。

       新花を誕生させるには、年月がかかり、親以上のすばらしい花が誕生する
       可能性は低いと言われております。自然交配や人口交配ともに、それぞれの

       良さがあり、余裕がありましたら、両方を試されると、さらに楽しみは増すと思います。
       私は最近数種類の花粉を混ぜて交配をしております。これはヌッチオ農園で行って

       いるとの話を聞きまして、なかなか良い方法であると感じました。時々お話いたしますように、
       相性があると思われますので、数品種の良い花粉を混ぜて交配しますと、受粉する可能性が

       高くなるように思えます。新花作りと取り木や挿し木による台木や苗作りに焦点を定め、2〜3年内に
       花を見事に咲かせ、鑑賞が出来る鉢苗作りに邁進したいと考えています。この数年間の取り木や

       太い挿し木苗や台木を見事な樹姿に出来るように、整枝や曲作りを学んでいきたいと思います。
       幸いにも、松柏盆栽にも興味を持っていましたので、ほんの少しの知識や瑞祥や黒松も育てた経験

       もありますので、これからは椿の鉢盆栽に生かしていければと、考えています。色々やりたいことは
       ありますが、そろそろ、鑑賞に耐えうる苗木作りに励んでいきたいと思います。
      


鷺浦 − 五島の椿
玉の(乃)浦の実生、 五島岩永氏
自然実生。

我が家で咲いた実生花
筑紫舞の実生。咲くまで6年位かかりました。

たらちね − 五島の椿
五島岩永氏の自然実生。


玉の(乃)浦系の花

      椿に関して細かな、本などには書かれていないことが沢山ありますが、
      生活の一部として椿と接していなければ、あまり細かなことは必要ないかも

      しれません。大事なことは、自分で育てて花を咲かせ、楽しむことだと思います。
      1年間の管理知識をある程度知っていますと、十分楽しめると思います。

      私の経験から、数回述べましたが、ある程度、納得できる苗作りには、取り木が
      最も適しているかと思います。私は驚くほどの太さの取り木が成功しております。

      おそらく、親指大からそれ以上の太さならば、まず失敗はないと思えます。大人の
      5本の指大でしたら、誰でも取り木で入手できると思います。小さな挿し木苗を毎年

      繰り返していきますと、管理が大変になり、置き場所にも困り、見ごたえのある太さに
      なるまで、相当の年月がかかると思われます。取り木による利点はいくつかありますが、

      すでに述べておりますので、簡単にいたします。 1年内で挿し木の5年〜8年くらいの太さの
      苗木が得られる。 また、剪定を繰り返していますので、こんな枝があるのかと思える曲の

      苗木が得られる。さらに、 接木により数種類の品種を接ぎ、短期間に誰もがあまり見たことのない
      苗木に色々な、品種が接いでありますので、長期に亘り1本の木で花が鑑賞できることなどです。

      肥後椿の太い根接ぎ等もすばらしいと思いますが、なかなか良い根を採取出来ません。その点
      取り木は毎年何本でも得られます。5月も残り1週間あまりです。是非取り木をためしてください。

      今日は玉の(乃)浦系の花をご覧ください。私の庭では実生から誕生した花を含めて18品種位の
      玉の(乃)浦系の花が見られます。私自信は一重では五島の玉の(乃)浦椿と八重では友の浦と

      タマ・グリッターズが好きです。白覆輪が多く見られ、節の詰まった枝の芽を接いでみてください。
      日本が世界に誇れる最高の椿であると確信しております。


友の浦

玉の(乃)浦

玉童子

玉ありあけ


庭の剪定など

     昨日は白斑や絞りについて、私の知っていることを、お話いたしましたが、色々な見方や
     意見があるかと思います。普通の赤花や他の花にも時々班が入っている事があります。

     色々な要素、特に接木などで入ることが多いかと思われます。専門家の方にお聞きしますと
     本来斑の入っていない品種でも、時々斑が入っていると思われる品種があるようです。

     どこかで班が入ってしまうことがあるかもしれません。綺麗な花だと思って接木する前に、
     ウイルスが入っていないかどうか、花全体を確認して、接木されるといいですね。
     
     今日は庭の剪定をしました。約五分の一ほど剪定をし、残りは1週間ぐらいかけて行う予定です。
     新芽の伸びはすごいですね。もったいないと思い、そのままにしておきましたら、ジャングルみたい

     になってしまいそうです。枝を2^3本残し、高さも1mくらいにして、ほとんど切ってしまいました。
     果実の付いている枝はできるだけ残し、新花を誕生させるつもりです。チャドクガも発見しました。

     剪定が終わり次第、消毒をし、庭の整理を終えるつもりです。隣近所への影響も考えなければ、なりません。
     庭木で管理するには、剪定が大変ですね。剪定しないでおきますと、良い花も咲かないように思います。

     また、鉢植え苗だけでも、管理は大変です。多く持ちすぎますと、色々困ることが多くなります。
     品種を選別して、自分の出来る範囲内で楽しむようにしたいと思います。
         


最後の最後の花かも?
万徳寺の花。本来の色合いは薄れています。

庭の椿の剪定。五分の一ほど剪定しました。
これから1週間かけて、剪定をする予定です。
7月から10月にかけて接木する品種は多めに
枝を残して、接木する予定です。

庭木の最上部に接いだ津黒
2年半経過。枝が沢山出ております。
良い気に入った品種を庭木に接いで、
取り木をかけて、苗木にする方法が
最も早いですね。

花の絞りやウイルスについて

      
     岩根絞り花のささやき、正義等代表的なウイルスの混じった白斑の花と絞りの花が見られます。
     白斑はウイルスが侵入して、白斑 − 雲状班、 横杢班、 星班などあります。秋の山

     春の台古金欄などは絞りの代表的な花と思われます。絞りの花はウイルスに犯されているわけでは
     ないと思います。色々な絞りがありますね。小絞り、 縦絞り、 吹きかけ絞りなど。また、

     覆輪も絞りの一種であると聞いております。 玉の(乃)浦に代表される白覆輪や赤覆輪の佐渡紅
     覆輪等です。玉の(乃)浦の覆輪は遺伝子と言われております。特にウイルスの入った椿の接木については

     注意が必要ですね。私みたいに1本の台木に数種類の椿を接木しますと、特に気をつけなくては、いけないと
     感じています。1本でもウイルスの混じった枝を接ぎますと、次第に葉や花弁に特徴が出てきて、葉が

     薄黄色や花に白斑が見られるようになります。ただ、ウイルスにも限りない種類があるそうですので、
     むやみに枝を切り取らなくとも、良いときもあるようです。逆に白斑が入ったほうが綺麗に見えるときが
 
     あります。ウイルスの入った台木に接木をしますと、見事な新花が誕生することもあります。それほど心配
     せずに、しばらくの間様子を見られて、あまりにもひどい場合は枝を切り取ることが必要かもしれません。

     これらのウイルス対策としては、ハサミとナイフを区別することと、使用後に熱湯に数分間ナイフやハサミを
     入れておかれると、効果があると聞いております。最後に取り木する庭木がありましたら、数本でも良いですので

     試してください。挿し木と違い、苗木として花が咲き鑑賞できる期間が大幅に短縮されるだけではなく、毎年見事な苗木が庭先を
     飾るものと信じております。花物ですので、松柏盆栽と違い、枝の出方や根張りに、それほど気を使うことなく

     気楽に楽しめると思います。10本ほどの取り木ならば、すぐに入手できます。がんばって挑戦してください。


取り木と剪定

      今日は庭に駐車場作りと剪定、 それに取り木をかけました。
      挿し木や接木はほぼ庭を埋め尽くしていますので、取り木による

      苗を目指したいと思います。剪定を毎年繰り返していますので、取り木
      をかける枝は沢山あります。庭には気に入った品種が植えられています。

      さらに五等のヤブツバキや自然交配による苗木が鉢毎に植えてあります。
      今日の剪定は10本程ですが、1本の木で三分の二程は枝を切りました。

      もう少し待って切っても良いのですが、とにかく新芽が伸びて、隙間がないほど
      混んでしまいました。10年以上前でしたら、6月の下旬まで待って剪定し、
  
      挿し木、や接木をしたものです。木が太くなり、新芽伸びが良く、もったいないと
      思いながらも、ゴミ袋に5つほど枝を入れて、捨てる予定です。 庭が混んできますと

      これから蚊や害虫が繁殖して、家族に毎年怒られていますので、今年は早めに
      剪定をしました。これからは多くの苗を求めるよりも、鑑賞するための鉢植え苗を

      主に増やして、管理を楽にしたいと考えています。5月中にすべての枝を剪定する
      予定です。庭がすっきりしたほうが、気持ちも良く、すがすがしく、感じます。


白西王母の取り木
15年ほど接いでから経過しています。

拡大しましたが、相当の太さです。
曲もあり、接木で見事な苗を作りたいと思います。

ことじの枝の剪定
20年生くらいの山茶花の木を購入し、接いだものです。
足の太さがあり、剪定を毎年繰り返しています。
昨日の状態から見ますと、丸坊主みたいです。

今年の花 − 五島の椿 岩永氏の新花を中心として

      昨日に続き、今年初めて見ました花を再びご覧いただきます。
      すべて五島の花です。写真がもう少し大きいと、花の印象も違う

      と思いますが、すべて良い感じの新花であると思います。雪んこ以外は
      岩永氏の作出かと思います。自然実生とのことですが、周囲にそれなりに

       秀でた品種を植えておくことが大事ですね。10〜20品種すばらしい花の咲く
       品種を植えて置かれますと、必ずその品種に似た花が咲く確率が高くなると

       思います。さらに、五島のヤブツバキとの自然交配も期待できますので、ますます
       すばらしい花の誕生となると思います。まずは、自宅の庭にこれはと思われる品種

       を何本か植えて、自然交配を期待されるといいですね。鳥や昆虫などによる交配は
       数キロに及ぶと言われております。そのようなことを考えますと、自宅の庭に、これはと

       思われる品種を植え、それにプラスして鳥類や昆虫による交配を期待されると良いと
       思われます。私の庭みたいに狭いと、毎年半分以上の枝を剪定してしまいますので、

       果実のなる数は少なくなります。それだけ期待できる花の誕生が減ると思います。それでも
       種子を蒔き続けると同時に、知人に頼んで種子を色々送っていただく努力をしています。

       大変だとは思いますが、一つのことを成し遂げるには、諦めてはいけませんね。必ず
       夢は実現すと信じて取り組んでいます。I believe dreams come true.いい言葉ですね。


箱入り娘 − 五島の椿

かくれんぼ 五島の椿

雪んこ − 五島の椿
藤田氏が育てていた椿と聞いております。

れいめい ー 五島の椿

今年の花

     帰宅時間が遅くなり、写真を撮る余裕がありませんでした。今日は今年咲いた花で印象に
     残っている花をいくつかご覧ください。何百と咲きました中から選び出すのは、難しいですが、

     これはどうかなと思う花を掲載いたしました。今年からは自分の庭でも新花が咲き出しました。
     来年から毎年新花が咲き出す楽しみがあります。五島の岩永氏とともにお互いに新花作出に

     努力したいと思います。自分にあまり経験のない新花作出においては、岩永氏に学び、色々勉強
     したいと考えております。ある程度の年月がかかると思いますが、種子を蒔き続ける事以外に方法は

     ないかと考えております。根気の要る作業かと思われます。今年はアザレア椿との交配もし、また、
     色々な花粉を混ぜて交配もしました。咲いてみませんと、どんな花が咲くかは分かりませんが、交配の

     一つの方法化かと思います。その中で、白孔雀との交配に成功したかもしれません。果実が付き、次第に
     大きくなってきました。人間と同様に花々でも、相性があり、 相手を拒否することもあるのでは。そこで

     色々な花粉を混ぜて、交配しますと、受粉する確率が高くなると思われます。継続こそ力なりと言いますが、
     すべて諦めずに追求することが大事なように思われます。必ずどこかで良い出会いがあるものと、信じています。


筑紫舞

スーパー・スター

春の小川

夕日

胡白蝶

白孔雀

紅栄

白手香


取り木等

     今日は朝5時ごろから桜の挿し木と接木をして、試してみました。桜の挿し木や接木は
     初めてです。時期的に外れていると思いますが、 挿し木でも何本かしますと、必ず発根

     するものです。新芽が伸びて、暖かくなってきておりますので、3月から桜の挿し木を試して
     おります。ある企業では、挿し木による繁殖をしておりますが、あらゆる施設を揃えて行って

     おります。桜の挿し木が出来るということは、発根する条件が揃えば、どこでも成功する確率
     があるということです。単に挿すだけではなく、発根する条件を出来るだけ整え、試しております。

     椿とは違った難しさがあると思いますが、そこで諦めたら終わりです。すでにある方法で、以前
     ご覧いただきましたが、小指大の太さの大島桜が発根しております。今日は公園に行き、大島桜

     の種子を50個くらい拾い蒔きました。昨年の種子は今年沢山芽を伸ばしています。必ず活着
     させてやる、という気持ちで行いますと何本かは成功するものです。その試みも。ある程度長期に

     亘って行う必要があります。温度、湿度、用土、木の生育状態、 新芽の出る前後等あらゆる時期
     に亘って試しながら、観察する必要があります。こちらが諦めませんと、木のほうで諦めて発根して

    くれるのかと思います。(それほどの気持ちで取り組むといいですね)今日は午後から庭木の取り木を
    しました。毎年行っておりますので、今年苗木が得られると思います。すべて、接いで十数年経過していますので

    太い枝です。1本の木に数本取り木がかけられます。取り木をかけることにより、枝の整理も出来、ある程度
    剪定したことになります。 剪定しますと、今までほとんど枝は捨てていましたので、これからは取り木をかけて

    台木や苗として育てたいと思います。


桃豊 − 香川県産
13年以上前に接木ー最後の最後の花かも?

下枇白の取り木
中部の佐藤氏から求めた品種

越の麗人の取り木
新潟より求めた品種

タマ・グリッターズの取り木
ヌッチオ農園より求めた品種

月照の取り木
すでに20年近く経過していると思います。
その当時の値段はびっくりするくらいでした。


庭木に接ぐ効果


     今日もチャドクガを発見しました。3箇所にあり、枝を折り足で踏んで処理しました。
     発生している場所はすぐに分かります。葉が少し食われているか、葉の色が変わって

     いますので、その周辺の葉の裏側を見ますと、かたまっていると思います。この日の温度では
     発生しやすいですね。今日は先日ご覧いただいた芍薬宇宙の咲き終わった状態です。

     種子を蒔いたり、株分けをしたり、接木を予定しています。ピンク地に黄色の花弁が4枚咲きました
     ので、色々試して固定するか確認したいと思っています。庭では新芽が長く伸び、接木を予定している

     品種以外6月下旬まで、半分以上の枝は剪定をします。小さな挿し木苗を求めて、庭木に接木しますと
     太い台木に接いである苗木以上に大きくなり、穂が沢山得られます。苗木を求める時は挿し苗で十分

     ですね。1〜2年で写真のように庭木に接ぎますと、処理できないくらいの穂が得られます。庭木でなくとも、
     大き目の鉢に山茶花やヤブツバキの1m位の木を植えて、接がれるといいですね。すぐに2年目くらいから写真

     のように、グーンと伸びてあちこちに接いで増やせます。夏の挿し木もいいですが、取り木、 太めの木に接木、
     それに太目の枝の挿し木が最も効率的な楽しみ方であると思います。2〜3年剪定を繰り返しながら、変化のある

     枝作りをしますと、今度はその枝に取り木をかけて、面白い変化のある苗木が出来上がります。夏の挿し木は、あくまで
     私は補助的な目的で行うことにしております。それは、誰もが持っていない新品種であったり、絶対に接木の失敗を

     してはいけない時等、挿し木をして、絶やさないために挿すことにしています。翌年伸びた枝を接ぐための補完的な
     挿し木として考えています。 伸びた枝を毎年挿していますと、大変な数になり、管理が大変で、無駄な労力と出費
 
     がかかります。狭い庭から考え付きました、私の椿栽培法が少しでも参考になりましたら、試されてください。


芍薬宇宙の咲き終わった状態。
株分け、接木、種子蒔きを考えております。

フランク・ハウザーの新芽
ヌッチオ農園より入手

紅栄の新芽
どんな品種も接木しますと、いくらでも穂が
手に入ります。接ぎ木と取り木を繰り返すだけで
十分苗木が得られると思います。

箱根の香りの新芽
2年前に接木


庭の状態 − 接木、挿し木、種子苗など

      いよいよ新緑の季節になりました。庭の椿は新芽が伸びて、4月の花が咲いている状況
      から完全に変わっています。 庭では挿し木、接木、種子苗、取り木など色々作業をしております。

      また、消毒、施肥も同時に行っています。チャドクガはすでに3回発見して、処理しております。
      時々ぐるりと回り、調べてください。 発見しましたら、一箇所に集まっていますので、葉を取るか、

      枝を折って足で踏み潰してください。それほど広がっていなければ、消毒の必要もないかもしれません。
      これからは、挿し木と接木の管理に力を注いでいきます。すでに接木では新芽が伸びている台木もあります。

      挿し木も挿してから1〜2ヶ月の管理が大事かと思います。1〜2月に挿した枝はすでに新芽を伸ばし
      順調に思えます。4〜5月に挿した枝は7月くらいまで、大事に管理します。夏場を乗り切れば、一安心です。

      それぞれの時期にそれなりの適切な管理が求められます。そんなに難しいことではありません。挿し木など
      庭に挿しておくだけで、発根することもあります。ある程度の基礎的知識さえありますと、誰でも楽しめます。

      多少数年の経験が必要になるかと思いますが?今月は私がお勧めしています取り木を是非ためしてください。
      接木や挿し木で失敗しても取り木では、はるかに成功の可能性が高いと思います。山などですばらしい椿を

      発見して挿し木や接木をして失敗しましたら、その木に取り木をかけてください。必ず上手くいくと思います。
      取り木をかけた場所が人目につかないように、枝か何かで覆って、カモフラージュしてください。9月の下旬から

      10月頃取り外して、庭に仮植えされることをお勧めします。取り木のすばらしさを認識されると思います。


金魚葉椿

突然庭で発見された金魚葉椿。金魚椿の花粉を
受粉させても、なかなか上手くいかないと聞いて
おります。自然交配のほうが成功率が高いかも?
逆に他の花の花粉を金魚葉椿に受粉させるほうが
良いかも?

挿し木
4月5月にさした枝はビニールを被せていません。
樹勢と葉の状態で上手くいったかわかります。

接木と挿し木
接木と挿し木の管理。

挿し木
ビニールがかけてあるのは、1〜3月頃まで
さした枝です。徐々に上側を開いて、外気に慣らし
ています。5月になりますと完全に外しても良いと
思います。

種子を蒔いたところ
4月の下旬に種子苗を植えた物です。沢山庭の周囲に
おいてあります。乾燥に気を付けております。すでに
芽を持ち上げてきています。全部の苗は発根と発芽
をしており、植えるとき、土を被せて植えております。

山百合の場所
庭の一角に山百合の場所を作って
います。目指すは50本です。
来年で種子を蒔いて2年目。どのくらい
発芽してくるか、楽しみです。


取り木に専念 −5/14


      庭の花も終わりそうです。 多少咲いているくらいで、あまり良い花ではありません。
      昨日の挿し苗の発根状態をご覧いただき、是非試してください。今日は庭木の取り木

      をしました。その当時がむしゃらに集めていましたのが、今となっては幸いしています。
      ただ、多く品種を集めれば良いわけでなく、 ある程度選別しなければなりません。

      自分の目で、50〜100品種位に選別して、これから楽しむ必要があると思います。
      そのためには鑑識眼や美的センスが求められます。より多くの花を観察して、自分なりに

      花を評価する力を備えなければなりません。鉢盆栽にしても、樹姿のセンスが大事になると
      思います。そのためには、多くの椿以外の盆栽を見る必要があります。花物ですので、松柏

      盆栽と多少違った観点から、楽しむことが出来ます。松柏盆栽では、枝順、根ばりや曲など大変難しい
      要素があります。 その点、花物は多少花の美しさでカバーできるのでは。5月も中旬になりました。

      何回もお話いたしますが、取り木の時期です。絶対にこの時期を見逃さないで、試してください。
      発根率の高さ、太い苗の入手、 接木による短期間での鉢苗の完成等どれをとっても、お勧めできる

      作業です。一度取り木をしますと、秋から来年の春まで、ほとんど管理する必要がありません。そのまま
      の状態にしておくだけです。途中でどんな状態になっているか、観察する必要が、あるかもしれませんが。

      それでも、これほど簡単な苗木あるいは台木作りは少ないのでは?5月いっぱい取り木に専念するつもりです。
      数年後の鉢植え盆栽を目指して、がんばるつもりです。


白羽衣
15年以上前に愛媛県より」穂を送っていただき
接木した木です。

玉茜 (おぼこ
15年くらい前に長崎県より穂を送っていただき
接木したものです。


10年くらい前に大きな庭木に接いだものです。


挿し木 − 1年経過の状態 − 親指と中指を丸めた太さ 


         自分でもびっくりするくらいの太さです。今年で4年目の経験です。最初は知人との
         話の中で、挿し木の話が出てきまして、防風林用で太い枝を挿し、発根しているとの

         話を聞いて、始めました。最初は色々な角度から試しました。五島の紅栄の太い枝を
         岩永氏より送っていただき、3本挿し見事2本発根しました。最初でしたので、無我夢中

         でした。今では兄の家に1本、 もう1本は妹の畑に植えてあります。自分の家には接木
         した大きな紅栄がありますので、好きな人がいましたら、譲ってあげています。今日

         挿し木苗を引き抜き写真に撮ってご覧いただいたのは、実際発根している状態をご覧
         いただき、 誰でもこんなに太い枝から、挿し木で発根することを見ていただきたいと

         思ったからです。本当にそんなことが出来るのかと思われる方もおられると思います。
         私がこの太い枝の挿し木に取り組んだのは、椿を始めて15年くらい経過してからです。

         それまでは、挿し木といいますと、夏の小さな挿し木だけだと思っていました。挿し穂を
         新幹線に乗って求めに行ったことも数回ありました。今考えますと、それも現在自分では

         何かしらプラスになっていると思います。しかし、今考えますと、なんと遠周りなことをして
         いたのかと、思います。普通の挿し木の10年位の太さがあると思います。昨年50本以上、

         今年は300本近く挿しています。この挿し木以外に、取り木も行っています。取り木も以前
         2度くらいご覧いただいたと思います。今日ご覧いただいたのは一つの鉢だけです。

         庭中挿し木や接木だらけです。いずれにしましても、椿の苗を作るには、取り木や太目の挿し木が
         最も効率的で、最短時間で苗を得られると思います。総合的に考えますと、1〜2月から
 
         5月までの挿し木や取り木までで、主たる椿の作業が終わるのではないでしょうか。夏場は
         ほんの少し挿し木をしたり、接木をして楽しみ程度で十分かと思われます。冬季から5月までに

         大事な仕込をして、後は楽しむ程度になりますと、管理も楽になるのではないでしょうか。
         ただし、生産業者になりますと、夏の挿し木は欠かせないと思います。夏の挿し木は大量生産が

         出来るからです。世界的な不況の中で、挿し木苗は大事な財産になると思われます。それも
         何千、何万本と生産できるからです。立場によって、苗作りの方法が違ってくると思われますが、

         趣味として楽しむには私が行っています太い枝の挿し木や取り木が、期待できると思います? 


   →挿し木の根と取り木の根はすぐに見分けがつきます。挿し木の根は写真のように、横に広がり
          柔らかで白く、今にも折れそうな根です。 取り木の場合は、広がりがなく、根がくっついて、

          ミズゴケのせいか、少し黒ずんでいます。挿し木の場合は途中で引き抜かないほうがいいですね。
          根が傷んで、折れてしまいます。毎年2回ほどご覧いただきますのは、ご覧いただいて、実証する

          ことと、 是非試していただきたいと思うからです。この挿し木や取り木が一般の方々に普及して、
          簡単に増やせるように、なってもらいたいと願っています。


昨年の3月挿し木
良く発根したかと、驚いています。

挿し木としては、良く発根しています。

相当な太さですので、少し根が少ないです。

この位の根で十分です。

上五島のブドウ椿の挿し木。2月に枝を送られ
挿し木や接木で増やしています。この苗は挿し木
の苗です。1本の木ですが、こんなに大きくなりました。

私が数年使用しています挿し木用土です。
赤玉硬質大、 鹿沼細粒、 蝦夷砂、 桐生砂
を混ぜて使用しています。さらさらしています。

交配など
     
     取り木の適期ですが、いかがですか。夏の挿し木も良いのですが、取り木に勝る台木や
     鉢苗をすばやく得られる方法は少ないと思われます。太い枝でしたら、1本の枝に2〜3本

     取り木をかけても発根いたします。良く茂った勢いのある枝がいいですね。また、2〜3本の
     枝をまとめて、1本の状態にして取り木をしてもいいですね。5〜6本太めの取り木や挿し木を
     
     しますと、数十本の接ぎ穂が使用できます。今までこのような台木作りや鉢植え苗作りが、もっと
     一般的になっても良いように思われますが。夏に行う挿し木とともに、取り木や太い枝の挿し木作りに

     ぜひ挑戦してみてください。上手くいきますと、椿の増やし方に対する考えや取り組み方が一変
     するのではないかと思われます。 庭では、 津川絞と2〜3種の花が咲いているだけでした。

     アザレア椿との交配種も昨年の白玉椿を合わせて、全部で4品種上手く交配できたようです。
     昨年の白玉との交配では、うっかりしていましたところ、写真のように上部をかじられてしまいました。

     すでに7ヶ月経過しています。種子は1^2個得られると思いますが。あまり多く色々なことを行いますと
     目が届かなくなり、失敗の危険性がありますね。自分が最も目指している試みには、もっと注意と十分な

     管理が必要であると、感じました。9月には種子が出来ていると良いのですが。


津黒×アザレア椿
日増しに大きくなっています。

津川絞
今の時期では本来の色合いが見られません。

ヤクシマ侘芯ー椿華園様より
良く観察していますと、侘芯が発見される
ようです。花の咲く時期には、色々な角度から
花の状態を観察されまうと、新しい発見が
あるかもしれません。

白玉×アザレア椿
すでに7ヶ月経過しています。
大事に育てていましたが、たったの1日で
かじられてしみました。1〜2個でも種子が
得られることを願っています。


交配など

      今日庭を見ましたら、大谷の勾玉、 ミリンダ、 玉御前等が咲いていました。今年期待しています
      アザレア椿との交配も今のところ3品種果実が付いています。だんだんと大きくなっているように

      思えます。交配する時に、咲く直前の蕾の花弁を切り取って交配し、袋を被せていますので、アザレア椿との交配に
      間違いないと思いますが。7月〜8月まで果実が落ちないで、種子が得られるといいのですが。

      今日は新潟の椿華園様より花のフイルムが届きましたので、ご覧いただきたいと、思います。昨日も述べましたが、
      生産者の方々の椿に対する努力はすごいと思います。毎年新花を誕生させ、カタログに掲載するのですから。

      これだけの多くの品種がある中で、さらに特徴のある花を追い求め、誕生させ続けていく努力を求められているように
      思います。今日は2品種ですが、ご覧ください。 


アザレア椿×大和なでしこ

アザレア椿×サニーサイド

宇宙の渚ー椿華園様より
外国種にウイルスが入った花のようです。

五島の風ー椿花園様より
五島のヤブツバキ

庭の花等 5/10

     いよいよ椿の花も我が家では終わりのようです。庭では芍薬の花が咲いて、とても綺麗です。
     宇宙(おおぞら)という名の花で極大輪です。花弁を見ますと、黄色の花弁がありますので、

     もともと黄色の品種の芍薬だったのではないかと、思われます。専門家にお聞きしましたところ
     椿で言いますと、枝変わりとのことです。面白いですね。8月に株分けをして、増やそうと思っています。

     ボタンもいいのですが、なかなか成長が遅く、芍薬は毎年新芽が伸びて良く咲いてくれます。
     12月〜1月頃に肥料(堆肥など)与え、3月〜5月頃まで3回ほど油粕など入った肥料を与えています。

     昨日まで椿の太い挿し木をしておりました。写真でご覧のように、ぎっしりと50本ほど挿してあります。
     全体では、300ほど挿し木をしました。種子もそうですが、出来るとき出来るだけ、多く試しています。

     毎年同じ場所で同じような管理をして、上手く発根しております。葉が多く見えますが、本数が多いためです。
     昨日掲載しました枝です。ご覧ください。剪定したある程度の枝がありましたら、挿しておかれると、楽しみだと

     思います。本日新潟の椿華園様より新花のフイルムが届けられました。見事な花が見られ、今年のカタログに
     掲載されると思います。生産者の方々も大変な努力をされているようです。私みたいに、趣味として楽しむ

     わけには、いかないと思います。毎日が真剣勝負で、新花を追い求め、苗木の生産や管理に努力されている
     と思われます。時々お話いたしますが、1日1日生活をかけて、椿と向き合い、失敗は許されない状況です。

     そのような観点から考えますと、椿の生産者の方々は、あらゆる面から椿に関する問題と取り組み、椿に関する問題に
     精通しておられると、思われます。椿に関して何か困った事や、相談事がありましたら、近くの生産者の方々に相談されると

     いいですね。あらゆる疑問に答えてくださると思います。


指月山 −山口県産
15年くらい前に穂を山口県より送っていただき
5〜6品種接いだものです。

昨日の挿し木
日光、水、 日除けの管理に注意を払っています。

宇宙(芽条変異)枝変わり
見事な大輪の花です。大きさでは、日本
だけでなく世界でも
最も大きな花の一つだと言われています。

黄色の花弁が4枚咲きました
8月に株分けして、増やす予定です。

庭の花等 5/9
     
       少しずつですが、まだ花が見られます。写真にとって、皆さんにご覧いただけるような
       花ではありませんが。 今日は昨日述べました、挿し木と接木をしました。
 
       挿し木は写真に載せてあります剪定を繰り返した太い枝です。 約30本ほどですが、
       接木により、見事な鉢植え苗にしたいと考えております。脇枝が数本付いていますと、

       接木により、色々な方向に枝を伸ばせますので、今の樹姿は全く気にする必要がありません。
       大事なことは、枝に曲があり、接木する脇枝があるかどうかが、大事な要素です。脇枝がなくとも

       胴接ぎも出来ますので、写真のような枝がありますと、わくわくいたします。発根したときの
       喜びは大変なものです。昨年この時期に同じ太さの胡蝶侘助が見事発根していますので、

       大事に管理したいと思います。次に写真の接ぎ穂ですが、新芽が少し伸びだしていますが、
       この位の新芽の伸びならば、間違いなく活着すると思います。ただ時期的にどうかなという

       問題はあります。それでも試すだけの価値はあると思います。6月の下旬になりますと、すぐに接木
       が出来る時期になります。 何よりも取り木を試されてください。 間違いなくこの時期は取り木の

       最適期です。ほかの事をするよりも、取り木を数本試すことをお勧めいたします。何よりも発根率は
       高く、太目の枝が得られるからです。 1〜2時間で5〜10本ほど取り木が出来ると思います。


十市侘芯
紅色、筒咲き、筒しべ、一重小輪

タマ・ピーコック
ほんのわずかに覆輪が見られます。

挿し木の枝

挿し木の枝

挿し木の枝

接ぎ穂


庭の花等

       毎日今日で終わりかと思いながら、庭を見ますと、花が咲いています。最後の最後かも
       しれません。今日は外出して、太い椿の枝を入手してきました。少し新芽が萎れていましたので、

       1日水に浸して、明日挿す予定です。また、 新芽が少し伸びている枝を持ちかえり、接木を
       する予定です。4月の中旬に接木しました芽はすでに伸びてきています。今頃接ぐのは初めて

       ですが、完全に芽が開いていませんので、試してみるつもりです。明日挿し木枝と接ぎ穂を写真で
       ご覧いただきます。この時期は、取り木の最適期だと思われます。失敗する確立は少ないと思います。

       取り木による台木作りほど簡単で、早く、ある程度の太さの台木が入手できる方法は少ないと思います。
       何回もお話いたしますが、取り木は、挿し木と違って、時期が限られています。やはり5月下旬くらいまでが

       最も適しているように思えます。6月〜8月くらいまで可能ですが、発根率が低くなるのでは?
       小指大でも十分です。多少曲のある枝に取り木をかけて試してください。若木であれば、必ず発根して

       接木も確率は良いと思います。接ぎ方で、芽の伸びる方向もある程度、変えられます。毎年色々試す中で、
       大きな発見と喜びを見い出せるようになると思います。がんばってください。


名札なし
なかなか綺麗な花が咲いていました。
残念なことに、名札なし。でも来年違う枝に咲いて
くれると思います。そこには名札が付いている
と思いますので、すぐに分かると思います。

夢乙女 − 五島
玉の(乃)浦実生
ほんの少し、覆輪が見られます。。

テッセン − ジョセフィーヌ
花つきも良く、丈夫です。

吊花とアケビの木
今年は吊花を取り木で鉢に
植えました。富士山で咲く吊花が
変わっているように思えます。

庭の花等


     庭の所々に花が咲き残っています。数年間咲かなかった芍薬がやっと咲き始めました。
     一度同じ場所に植えたことがあるため、 なかなか成長しませんでした。堆肥などをいれ、

     土壌を改良してきました。ボタンは、なかなか大きく成長しませんが、芍薬は一度全部枯れてしまい
     増すが、春とともに、新芽を伸ばしてきます。株数も増えていくみたいです。

     庭では昨年接いだ椿があちこちから芽を伸ばしてきました。1本の木から数品種の枝を伸ばしています。
     これを見ますと、挿し木外貨に大変かが分かります。2〜3年成長させ、取り木をすれば、すぐに、ある程度の

     苗が得られると思います。庭一面新芽でいっぱいになりそうです。毎回述べておりますが、取り木に勝る苗木
     や台木作りはないのでは、と思えるほど順調に毎年発根しております。 山取りも大変ですし、 販売店で購入

     しても値段の面で上手くいきません。おそらく取り木の太さであれば、すぐに何千円もすると思われます。
     自分の庭で取り木や親指以上の太さの挿し木ならば、1年で何本も得られますので、椿は実に多くの楽しみを

     与えてくれると思います。挿し木、取り木、接木の組み合わせによる椿の楽しみ方が最も簡単で、より多くの
     喜びを与えてくれるように思われます。20年近く経過して、やっと自分の求める方向が見えるようになりました。

     石の上にも3年と言いますが、石の上にも20年ですね。たった一つのことでも、それほど大変なんだと思われます。


芍薬

紅栄
最後の花かも?

接木で沢山の枝が伸びて来ました
1本の木で、玉の(乃)浦、箱根の香
友の浦、翁頭紅、福島百合など接木。

ツルウメモドキの庭木
秋から冬にかけての風情が
いいですね。メジロが飛び交います。


庭の花等

      庭の花もほとんど終わり、葉が生い茂る時期になりました。もう咲いていないかと、花の撮影を
      断念していますと、下枝や小さな苗木から花がちらりと見えています。でも、ほとんど終了ですね。

      毎日最後の花かと思いますと、なんとなく目に付く花が咲いています。写真の白孔雀椿は好きな花で、
      何本も接木や挿し木がしてあります。ですから、こんな遅くにも咲いているのだと思います。この白孔雀椿に

      黒系統や、濃紅色の品種との交配を考えており、今年試しました。成功したかどうか、はっきりと分かりませんが、
      少し夢を持たせてくれる状態です。果実が付いて、まだ落ちていません。7月頃まで落ちないといいのですが。

      また、津黒とアザレア椿の交配も今のところ果実が付いております。自然交配の果実も沢山見られ。楽しみです。
      毎年何かに目標を定めて取り組んでおります。そうすることにより、色々新しい発見があるように思えます。

      挿し木、接木、 取り木、 交配等どんなことでも、思い切って試してください。1本や2本では成果はあがらないと
      思います。何回も繰り返すうちに、必ず良い結果が得られると思います。可能な限りの取り組みの中で、数年後に

      椿を趣味としてやっていて、良かったと思える時期が必ず訪れるものと思います。5月は取り木に重点をおき、取り組んで
      みてください。


白孔雀椿

幼根接ぎの苗から今頃花が咲いてきました。
白孔雀椿です。交配品種として、楽しみな品種
ではないかと考えております。

胡蝶侘助に五島の椿を接木
濃紅色の椿を接木。斑入りの花が咲くかも?

津黒×アザレア椿 − 少しずつ果実が大きくなっています。

庭の椿 − 新芽が伸び始めて
います。これからの剪定が大変です。

庭の椿 − 足の踏み場もないくらいに
ぎっしりと植えてあります。1本の木に何本も接いで
ありますので、剪定をする時は、すべて名札を見て
剪定をします。ほとんど枝は挿し木をしません。
取り木や4月までの太い挿し木で十分なように
思えます。

庭の花等

      種子を蒔いて花が咲きますと、大変楽しみです。毎朝割きそうな蕾を観察して、今朝は咲いているか
      確認するために、早起きをするようになりました。沢山の種子を蒔いて、名前をつける作業は大変

      ですが、咲き出しますと、どんな花が咲くか、数日前から気がかりです。一つの果実の中から、5個以上の
      種子が得られますが、咲く花はそれぞれ、違うみたいです。そこが、面白くもあり、楽しみでもあります。

      人間でもそうですね。兄弟それぞれ、性格や興味関心が違いますから。新花を求めるには、自分で種子を
      蒔き、3〜4年期待しながら、花を咲かせるのが、一番楽しみです。庭に品種が少ない場合は、椿園などで

      種子をいただき、あるいは何十品種咲いている公園などで種子を採取させていただき、蒔かれるといいですね。
       
多くの品種がありますと自然交配で、種子から咲く花の期待が大きくなります。庭の種子もある程度品種が

      植えられていると楽しみだと思います。今日は藤の木の挿し木が相当太くても、完全に発根することが分かりました。
      これならば、毎年親指と中指を丸めた太さの木なら、挿し木でいくらでも増やせることが分かりました。椿同様接木で

      品種ものの藤の木を何十本と増やすことが可能見たいです。2月頃ツルを切って挿すだけですので。注意することは
      あまり太すぎない方がいいですね。腐りこんでくることがありますので。上部から新芽が2〜3本出てくれると安心です。

      何でも購入しますと、相当な金額になりますので、自分で挿し木、接木をされて、どんどん増やしてください。花の咲く
      植物や樹木は楽しみですね。季節ごとに花が咲き、実がなりますと、季節の移り変わりを、自宅の庭で実感出来ますので。

      椿の消毒、施肥は忘れずに行ってください。接木の管理も忘れずに!時々接木の様子を観察してください。 


筑紫舞の実生
先日の筑紫舞の実生です。先日の兄弟種は濃
紅色でしたが、今日の花は色合いが全く違います。

ナイト・ライダー
1ヶ月前の花より良い感じがいたします。
白孔雀と交配しました。ただし色々花粉を混ぜて
交配しましたので、どの品種の花かは分かりま
せん。果実が付いていますので、楽しみです。

藤の木の挿し木
昨年の2月挿し木。普通の太さならば、完全に
発根しそうです。この木は大分太いです。
これならば、挿し木をして、すぐに色々な品種を
接木で増やせそうです。

ストレッチア(極楽鳥花)
寒風に注意されてください。毎年軒下で
咲いています。

庭の花等

      5月も4日。早いものです。 ほとんど花は落ち、新芽がぐんぐん伸び始めました。
      チャドクガに注意してください。すでに発生しています。一度この時期に消毒をされた

      方が安心できると思います。チャドクガだけでなく、他の害虫も発生していると思います。
      今日は庭のきの取り木をしました。昨年太い針金を巻いて、準備してきました。この取り木

      1本だけで30品種以上接木出来、 挿し木の15年位経過した太さであるように思われます。
      今年いきなり取り木をかけますと、若木でないので、発根しにくいと、思い、昨年から準備しました。

      この1ヶ月で取り木を出来るだけ、多く行い、夏の挿し木を省き、 そろそろ、鉢植え苗を完成させ、
      花の観賞に比重を移したいと思います。出来るだけ多くの品種も集めましたので、これからは

      それらの中から、椿らしい椿の花を選別して、楽しんでみたいと思います。交配もしておりますので、
      楽しむには十分なくらいの品種が集まっていると思います。取り木はそれほど難しくありません。

      管理の面からも、接木より、はるかに簡単です。私が述べるまでもなく、色々な本やネットでも説明されて
      います。それでも、初めての場合は、色々不安があるものです。1〜2本だけでなく、多少多く試して

      慣れてください。小指や親指大の取り木ならば、10分程度で終わります。何回もお話いたしますが、
      年齢に関係なく、すぐに鑑賞できる方法です。挿し木の講習会とともに、取り木の講習会を開催して
 
      鉢植え苗を入手する方法を学ばれることも大事ですね。毎年剪定しなければならない大きな椿のある
      友人がおられましたら、取り木をさせていただき、試されるといいですね。椿を楽しまれる人にとっては

      5月は最高の季節
と言えるかもしれません。 がんばってください。


ハネムーン

クリーム黄色、八重咲き、中輪、金花茶交配
この時期に咲く花はカタログの花と多少
違いますね。


広清美人 ( こうせいびじん )
明赤色、一重筒〜盃状、小輪
この木の最後の一輪です。

昨年針金を巻いた広清美人
今日取り木をかけました。太い針金が
食い込んでいます。相当太い木ですので
2年越しで試しました。

広清美人は綺麗な花ですので
このまま鉢植えにしても、
鑑賞できます。接木を考えて
います。


庭の花等

     いよいよ花が咲き終わりそうです。遅咲きの花が数品種残っているくらいです。接木の芽も伸び始めて
     膨らんでおります。 新緑の季節になり、精神面での落ち着きに良い時期だと思います。

     椿では、接木の管理や、施肥、 消毒、 取り木など作業が待ち構えております。すでにチャドクガが
     発生しております。一度早めに消毒が必要かと思います。今日はアケビ、 桜、 姫コブシの挿し木を

     ご覧ください。すべて2月〜3月に挿しました。 アケビと姫コブシは直根を短く切って挿しただけです。
     桜は枝でなく、樹皮ごと切って挿しました。 数多く試しますと、 何本かは上手くいくようです。毎年

     試しておりますので、 発根する条件が, たまたま上手くいったのかもしれません。どんな樹木の挿し木でも
     数ヶ月試して、どの時期が最も適しているかメモしておく必要があると思います。挿し木をする場合、ほんの

     少しでも根やカルスを蒔いた部分があれば、発根の確率が高くなるように思えます。太目の針金を2重、3重に
     巻きつけておき、 来年取り木をかけても良い結果が得られると思います。取り木を重点的に行いますと、

     自分でも驚くほど、増殖の考え方が変わってくると思います。私の友達で、種子を蒔いたり、挿し木を勧めたり
     しますと、 そんなことをしていると、 花が咲くまで、生きていないよ、なんて冗談を言われることがあります。

     確かに細い枝からの挿し木では、年月がかかります。早く花が咲き、太い枝で盆栽らしい樹姿を見るには、
     取り木が最も向いていると思います。ほとんど無料で楽しめますので、色々な花木にも試されてください。


玉御前
さすがに、覆輪が見られません。
でも、同じ玉の(乃)浦系でも、ヌッチオ農園から
入手した、タマ・アメリカーナは覆輪が今でも
良く見られます。直接取り寄せたことと、用土の
問題が影響しているのかも、しれません。

名札なし。自分では何の品種か分かっていますが
確実で、ありませんので、名前を書きません。
ただし、色々な場所に接いでありますので、来年は
花が咲きだしますと、分かると思います。

アケビの根だけ切って挿してあります。
木に巻きついていましたのを、ほどいて
鉢植えにする予定です。アケビの根は直根が長く
細根が先端のほうにしか見られない場合が多いです。
そのため、直根を短く切って挿しています。
根があれば、ほんの少しでも付けて、挿したほうが良いかもしれません。

アケビの挿し木。上手く芽が伸びてきました。
これなら発根してくれると思います。

桜の挿し木。5品種位挿してあります。施設が
ありませんので、自分なりに工夫して、挿しています。
すでに2ヶ月半くらい経過しています。色々な本を
読んだり、あちこち情報を集め、苦労しています。

姫コブシの太い脇芽の根を切って挿しました。
細根は全くありません。1本直根があり、それを
短く切って挿しただけです。芽が伸びてきましたが、
まだまだ分かりません。でも一安心です。


椿の楽しみ

      5月は取り木の最もしやすい時期だと思います。発根するまでの期間を考えますと
      4月〜5月が取り木の最適な時期だと考えています。昨日も述べましたが、台木や

      鉢植え苗を考えましたら、取り木が最も簡単で、鑑賞に耐えうる苗木を短期に誕生
      させることが出来ると考えられます。比較的若い勢いのある幹や枝に取り木をかける

      ことが良いと思われます。かける場所としては、以前節のある少し下が良いと述べました
      が、私の経験では非常に発根率が高いように思われます。昨年は取り木しました枝から

      すべて発根しております。発根するまでには4〜5ヶ月くらいかかると思いますので、5月の
      初旬に行いますと、9月の下旬で、5ヶ月経過します。ちょうど取り木に良い時期だと思えます。

      挿し木の可能な樹木のみならず、どんな木でも試す価値はあると思います。最初からだめだなんて
      思わないで、何でも試してください。挿し木でも、私の知り合いの人の話では、ほとんど可能では

      ないかと言われております。発根率の高さや低さはあると思いますが、この5月の絶好の季節を
      有効に利用し、9月10月、あるは来年の春に切り離した時に、これはすごいやと驚かれる成果

      が待ち構えていると思われます。細い挿し苗からの鉢植え盆栽も楽しみだと思います。しかし
      取り木による、変化ある豪快な苗作りも、違う面で楽しみかと思います。色々な楽しみ方があります

      ので、是非色々試みて楽しんでください。


胡白蝶 − 好きな花ですね。

春の小川
自然の中で、このような花がさいて
くれるのですから、自然交配もいいですね。

銀杏の挿し木
あらゆる樹木は挿し木を試す価値がありますね。

つくばねウツギの挿し木
細根のない根を切って挿しておきました。10年
経過しております。見事に発根して花を咲かせて
くれました。見事な曲のある木です。

アケビの鉢植え
木に巻きついたアケビの木を見つけ2月に
鉢植えにしました。考えられないほどの曲です。
挿したり、山取りなどで集めています。

太股周りの太さの椿に接木
昨年と今年で20〜30種類の
椿を接ぎました。この木1本で十分
なくらいの品種が接げます。

庭の花等

     5月ですね。咲いていた花も残りわずかになりました。昨年の挿し木苗から新芽が伸びたり
     胴吹き芽が沢山出てきました。また、ツルウメモドキや銀杏の新芽が伸び始めてきました。

     椿はもちろん2月頃挿しました色々な枝から新芽が伸び始め、喜んでおります。とりあえず安心
     しています。1年中試して、失敗と成功の結果を色々な観点からメモしておかれると参考になると

     思います。時々お話いたしますが、数ヶ月間色々試してください。それも色々な角度から試す
     必要があります。用土、水くれ、 湿度、 温度、 挿す時期、 日照時間、 置き場所、 枝の長さ

     地中に挿す長さ、 ビニール袋を被せたり外したり、 子枝をどのくらい残して挿したら良いか等
     考えながら挿し木をしています。 さて、5月からは、取り木ですね。何回も述べていますが、成功の
 
     確率が高く、非常に早く太い苗木、あるいは台木を作り出せると思います。ある意味では、最も手っ取り
     早い苗木作りの方法であると思います。ほとんど苦労しないと思います。ただ、曲のある苗木作りには

     取り木をするまでの1〜2年間剪定をしながら、曲作りの準備をしておかれると良いです。単に台木や
     真っ直ぐな苗木を得るならば、いつでも取り木で得られます。でも、変化のある枝が欲しいですね。

     それには、剪定を繰り返して、変化のある枝作りを目指してください。この5月の1ヶ月間出来るだけ
     多くの取り木を試されてください。椿の鉢植え苗を求める最良の方法の一つであると確信しています。


玉残
白、千重・宝珠咲、中・大輪、遅春咲、

筑紫舞実生
以前ご覧いただいた花です。
濃紅色の小輪で、自分では気に入っています。

昨年の5月の挿し木
相当の太さですが、胴吹き芽が
出てきました。残してある枝や
胴吹き芽に接木予定。

今年2月のツルウメモドキ挿し木
やはり相当の太さで、花芽をつけてきました。
何本でも鉢植え苗として、増やすことが
出来ます。

庭の花等 − 4/30

        4月最後のページです。今日で挿し木を終了いたしました。5月からは取り木に入ります。
        取り木は20本位予定しています。曲のある枝に取り木をかけ、色々な品種を接いで

        楽しむ予定です。これから取り木をいたしますと、9月頃には発根していますので、そこで
        枝を外さずに、接木をして来年の5月頃に外す予定です。秋に接木しますと、管理も楽で

        新芽の伸びも早く、1年で接木苗が出来上がります。少し心配でしたら、10月頃切り離すと
        良いと思います。昨年の秋の接木では4月の中旬には新芽が相当伸びて、ご覧いただいたと

        思います。取り木も5月中がいいですね。5月に行えば9月中旬には発根していると思います。
        挿し木と取り木だけで台木としては十分間に合うと思います。ツルウメモドキの根から多くの

        新芽が出てきました。来年が楽しみです。ツルウメモドキやアケビの鉢植えも、季節感があり、
        いいものです。挿し木や接木苗なども試しています。ほとんどの植物は挿しや接木が可能のように思えます。


今日の挿し木
今日で挿し木は終わりです。最後の挿し木
をしました。大きな鉢に30本ほど挿してあります。
孔雀の太い枝も挿してあります。これからは
取り木に専念します。

ツルウメモドキの根から新芽
すべて根です。3ヶ月経過しています。
挿し木もよく発根いたします。

万徳寺
濃緋色、一重咲き、長筒咲き、(福井)

黄基94
薄い黄色の一重、中輪
薄い黄色の一重中輪で、ホワイト・レティックと
金花茶の交雑種とのことです。
接木して10年以上経過しています。

庭の花等 − 4/29

     ほとんどの花が咲き終わり、新芽が伸び始めて、相当長くなってきています。
     接木の状態はいかがですか。ビニール袋を外すには、まだ早いです。接いだ新芽が

     伸び始める5月末から6月初旬に袋を徐々に開けて、外気に慣らすようになると思います。
     これから気温が上がってきますので、ビニール袋の中の水滴が、新芽に落ちないように

     気をつけることが大事です。それに、蒸らさないように管理をすることですね。きちんと
     新芽が開いて、安心できるまで、完全に袋を外さず、徐々に袋を切り開いて、慣らして下さい。

     その頃になりましたら、また、細かな私が心がけています。方法を述べたいと思います。
     次に、挿し木ですが、私の経験では最終コーナーにきていると思います。是非、挿し木を

     試してください。20cm〜30cmくらいの長さに切って、小枝を2〜3付けて挿してください。
     口で述べるのは簡単なことですが、実際やってみますと、上手くいかないことが、多いかもしれません。

     ある程度試す中で、経験を積まれていくといいですね。この時期には袋をかけることはありません。
     注意することは、日除けと水枯れでしょう。おそらく、2〜3年でいつ何をしたら良いか、身について

     自然に習得されると思います。色々試されて、メモをしながら、どの挿し木の仕方が最も上手くいったか
     観察して、毎年同じ方法で繰り返していきますと、立派な台木が得られると思います。

     お金をかけずに、台木や苗木をいつでも自分の庭で出来るようになると、楽しみは膨らんできます。
     4〜5年で達成できると思います。取り木にもチャレンジしてください。


名札なし
良い花ですが、名札なし。

ミリンダ
感じの良い花ですね。

小泊
五島の花で、筒咲きの良い花です。
毎年五島の新花をご覧いただくように
接木をしております。

山百合
昨年庭で咲いた花です。
私の感じでは、カサブランカよりも
綺麗に見えますが、いかがでしょうか。
庭で50本めざしています。


庭の花等

      時々お話いたしますが、この時期に咲く花は多少日照時間の関係で花色が変化している品種があります。
      一瞬違う花かと間違えることがあります。名札を見て、この花がこんな色合いをしているのかと、びっくり

      いたします。よく話題になります紫の花色もなかなか思うような紫色に咲きません。もともと紫の色素がないと
      言われていますが。 それでも、地域によっては見事な紫の花を咲かせることがあるのも事実です。

      私のページにも半年ほど五島から届きました紫の花を掲載いたしました。写真からの判断ですが、紫の
      色合いは見事でした。 ただし、今咲いている場所から他の場所に移して、用土や気象条件、木の生育状態

      等で同じ色の紫の花が咲くかが、ポイントになると思います。私の庭では、今年松江の大社紫が挿し木苗で
      初めて咲きましたが、紫の色合いはほとんど見られませんでした。太い木にも接いでありますので、様子を

      観察したいと思います。ある程度成木になりませんと、本来の色合いが出にくいかもしれません。他にアルカリ性
      の用土とか気象条件にも影響を受けるかもしれません。 今日は挿し木を50本ほどいたしました。

      すでに新芽が開いています。挿した品種は今熊谷、 孔雀椿、 太郎冠者などです。太さは写真でご覧のように
      親指以上の太さを多くいたしました。1月から挿していますが、そろそろ挿し木も5月初旬で終わりにする予定です。

      これからは本格的に取り木に入ります。ある程度の太さならば、ほとんど発根するのでは、ないでしょうか。
      挿し木の確率よりは、取り木の発根する確率の方が、高いと思われます。少し変化のある枝で試してください。


挿し木をする枝
ノコギリで切った後ナイフで切り戻しています。

色々変化のある枝を使用します
太さはある程度欲しいですね。発根して接木
をしますと、すぐに鉢植え苗として鑑賞できます。

白孔雀
私の大好きな花です。あちこちの枝に接いで
ありますので、次から次へと咲いています。
この花とアザレア椿との交配に挑戦しています。

はにかみ − 五島
筒咲きの好きな花です。岩永氏や八尋氏から
色々な品種を送っていただき、楽しませて
いただいています。


庭の花等


     写真の花は同じ紅栄ですが、光の関係で多少色合いが違います。そのために、求めるときは
     直接花を見て求めることをお勧めいたします。ただし、肥料の具合や苗の生長具合により

     本来の色合いが出にくいこともあります。最も良い色合いの時期は成木になった時だと思います。
     小さな苗のときに咲く花と成木になった時の花では大きさや色合いが多少違う品種もあると思います。

     写真を撮るときは曇りがちな日がいいですね。それに、撮り終わってから、絶対に加工しないことだと
     思います。多少綺麗に写らなくても、ありのままの色合いを掲載して、ご覧いただくことが、大事かと思います。

     庭では、山百合が大きくなり始めました。4〜5本咲きそうです。小さな百合を含めて10本程に増えました。
     2〜3年後には種子を沢山蒔いてありますので、20本〜30本は増えるのではないかと、期待しています。

     今日も昨年あまった種子を庭に全部蒔きました。鉢には何千個の種子を蒔いてあります。その中で20〜30本
     程発芽してくれることを願っています。何しろ始めての試みですので、心配です。矮性のサルスベリ

     ツルウメモドキの接木の芽が伸び始めてきました。アケビの花も満開です。1月〜3月にかけて挿した椿の芽
     伸び始めてきました。椿の挿し木は夏を越さなければ成功したかどうか分かりません。上手くいかない場合は

     途中で葉が落ちてしまいますので、大体見当がつくと思います。今年はヤブツバキを沢山接ぎました。すべて
     近くの場所での採取です。椿の群生地ではありません。一番良い花が咲いていたのは、お寺さんでした。

     太い木が周囲に沢山植えられていて、50年〜60年は過ぎている太い木ばかりでした。遠くまで出向かなくとも、
     近くのお寺、お宮、公園、別荘地等をよく観察しますと、あるものですね。また、お城の周囲には沢山の椿が

     植えられていると思われます。お城が近くにある場所に住んでおられましたら、花の咲く頃、観察されてください。
     大事なことは、椿が咲いていましたら、必ず、花を見る習慣を付けることだと思います。近所の庭に咲いている

     花を、なにげなく見て、なんと綺麗な花なんだろうと、驚かれることがあるかもしれません。常に好奇心を持って
     椿と向き合われると、いつの日か、すばらしい出会いがあると思います。

     


紅栄 − 五島 
下の写真と少し光線の具合で色合いが
違いますね。

月の輪
白斑の綺麗な花ですね。

五島の岩永氏の椿友達が探索に出かけて
出会った五島の細道椿。新芽や枝が少なく
おそらく、あまり光の当たらない場所で発見
されたように思います。挿し木をして1ヶ月以上
経過。毎年1月頃から挿していますので、上手く
発根してくれるのでは。2〜3本接ぎきもしてあり
ますので、安心しています。保存を託されている
気持ちで、真剣に管理しております。

紅栄ー 五島
少し黒味がかた濃紅色に見えます。
花の良さは変わらないと思います。

こんなに成長して、4月中に咲きそうな
感じがいたします。

このような太い茎が50本ほどに、
ならないかと夢見ています。


庭の花等

      以前述べました Stay hunngry, Stay foolish. という言葉を私は忘れないで生きて、いきたいと思います。
      若さと活力をいつも胸に秘めて生き抜くことが大事だと教えているように思います。満足して、成長を止めたら

      それで人生は終わりかもしれないと、アップル社のジョッブズ氏が訴えていたようと思われます。椿にしても、
      限りない問題があるように思われます。ウイルスの問題一つにしても、私には解決できないほど、難しい

      研究テーマであると思われます。何事も、これで良い、ということは、ないと思います。一生勉強かと思います。
      今日はすべての種子苗を植え終わりました。何千という苗でした。名前は少し書きましたが、残りの大半は

      一緒に混ぜて、植えてしまいました。全部の名前を書くことは大変な作業になりますので。今月の作業としては
      肥料を与える時期です。今年で2回目になると思います。私が教えていただいた内容では、2〜3ヶ月有効な

      アイビー化成を施されると良いと伺いました。多少油粕よりも値段は高めかもしれません。でも一度施しておきますと
      安心かもしれません。6月まで有効のようです。挿し木や取り木も順次試されてください。


タマ・アメリカーナ
ヌッチオ農園より入手。今の時期としては
良く白覆輪が出ていると思います。

ベラロッサ
ウイルスが入り白斑が出ています。接木による
結果かもしれません。ナイフの手入れが大事かと
思います。ナイフは区別して、使用することが
大事ですね。

桜島黒髪
八尋晋策氏より送られる。接木して5〜6年
経過しています。桜島の原木ではビロードの
ような黒ずんだ花が咲いていたそうです。

種子苗の植替え
発泡スチロールや鉢に沢山の種子苗を植える。
今頃のほうが枯れる率が少ないと思います。
2〜3週間注意して管理します。植え替えた直後
の長雨には注意が必要です。


我が家で開いた実生花

       五島の岩永氏の自然実生作出に影響を受けて数年前から交配に取り組んでいます。
       岩永氏は昨日も述べましたが、20年前から自然交配による新花作出に取り組み

       数多くのすばらしい花を作出されております。五島の豊かな自然環境の下、椿の原生林
       への探索でなく、自然実生に目を向けられたところが、すばらしい発想だったと思います。

       五島の椿を全国へ知らしめ、たゆまぬ日々の努力はたいしたものだと思います。自然実生一筋
       に20年の歳月をかけて取り組んでこられた、その意欲と情熱は、真似の出来ないことだろうと思います。

       私も昨年辺りから少しずつですが、実生の花が咲き始めてきました。咲く前の蕾の大きさや、色合い、葉の大きさなどから
       大体の花の傾向が分かります。5〜7年近く経過していますので、長いように感じますが、他に色々やっておりますので

       それほど長くは感じませんでした。やり始めますと、知識がないのに、どんなことにも手を出して、試しています。
       どんなことでも、一生懸命やりますと、必ず結果はついてくるようですね。多くの実生の花が咲き出していますが、

       自分の気に入った花以外は台木にしようと考えております。昨年からは100品種以上の種子を蒔いていますので
       3〜4年後はもっと楽しみになると思います。その中には人口交配もあり、特にアザレア椿との交配に期待しております。

       失敗の積み重ねを繰り返しながら、どんなことでも、何時の日か、必ず光が差し込んでくるものです。お互いに、がんばり
       夢を追い求めようではありませんか。必ず世界で一つの花が私たちの庭を飾るものと信じています。


玉の(乃)浦自然実生ー紫を帯びた八重

親不明の自然実生ー小輪

親不明の自然実生ー小輪

親不明の自然実生ー小輪

筑紫舞の実生ー極小輪
6年かかりました。

筑紫舞の実生ー極小輪
右側の筑紫舞の種子を蒔いたものです。

筑紫舞ー福岡県産
八尋晋策氏より送られる。非常によい花だと
思います。その種子を蒔いて咲いたのが左側
の二つの花です。


20年振りの新花発見 − 五島より       岩永 章氏

      椿友達 H 氏が昨年に続き今年も、記念写真を持って来てくれた。 平成23年3月25日、椿仲間
      8名で椿探索。内闇ダム周辺の桜も咲き始めて、のどかな春日和。落ち椿を見つけた。手に取ると、

      暗紅色一重、筒咲き、筒芯の小輪花。花弁、花糸とも傷んで黒ずんでいた。見上げると、それらしき
      花をつけた原木はすぐに分かった。いい花みたいなので、挿し木、接木を勧めた。蕾が1個あったので、

      持ち帰って咲かせた。好みの花だったので、“ 五島の細道(しまのほそみち) ” と命名。 写真を撮って
      インターネットで紹介してもらった。名前はつけたものの、全員接木失敗。再度、探索に行く約束。

      昨年に引き続き、K 氏に計画を一任。平成24年3月28日。参加者7名。同じ探索場所。天気も良く、桜の開花
      2〜3部咲き。お目当ての椿は、例年になく寒さが厳しかった割には開花が早かったと見え、花数も少なかった。

      周りの木々に遮られて、陽当たりが悪い。たけのこ芽出しが悪い。蕾も見当たらず、花の写真は撮れなかった。
      実生花作りに専念してから、山野への椿探しも途絶えていた。20年振りの新花発見であった。参加した皆さん

      との思い出とともに、忘れられない椿花となった。

   →実生からの新花作りにすべてをかけて、椿と向き合ってこられた岩永氏が20年振りに椿の探索に出かけたとの
       報告を受けてびっくりしました。岩永氏の実生作りに影響を受け、数年前から実生作りに取り組んできましたが、

       私は気が多いせいか、野山、お寺、お宮、公園、椿園、お城、農園等色々な場所の椿が植えられていて、古木
       のありそうな場所にも足を向けています。五島のようなヤブツバキの群生地では毎年探索に出かけますと、必ず

       特徴のある椿の花と遭遇できると思います。以前福岡県の八尋氏から教わったのですが、群生地での新花発見は
       落ちている花を見つけて、良く観察するとのことです。それで、心動かされる花を見つけましたら、その花の周囲を

       見渡し、原木を探しますと、近くに、同じ花の咲く原木が発見できるとのことです。何十年、何百年と野山では自然
       交配を繰り返していますので、岩永氏のように、たまには、山への椿探索も価値があることだと、思います。

       全国各地の椿の趣味家や愛好家が自分に出来る新花作出方法を考えられて、より良い椿の新花誕生へと
       邁進されることを願っています。
      


庭の花や接木など
      
       庭の花も少なくなりました。毎年相当の枝を剪定して枝を整理しますので、花が咲く
       数が少ないです。それでも新芽が伸び始めますと、庭一面に枝がおおい茂って

       家族から怒られています。あまり茂りますと、近所の方々にも迷惑かと思い、必ず
       6月には剪定をして短くしております。庭では昨年接木しました枝が大分伸びてきました。

       秋に接木しますと、管理が楽でこんなにも早く芽画伸び始めています。芽が伸びないうちに
       袋を外していますので外気に慣らす必要もなく、芽の伸びも4月のうちに相当伸びています。

       椿以外では色々接いでありますが、ツルウメモドキの接木をして、袋の中は新芽でいっぱいです。
       また、ツルウメモドキの根を挿しておきましたら、ぶつぶつと新芽が出始めました。ツルウメモドキ

       は雌雄異株ですので、実のならない太い木を探し、それに接木をして実を生らせています。
       庭には相当太いツルウメモドキが植えてあり、秋には実が沢山見られます。今度は太い鉢植えを

       して、鑑賞するつもりです。相当太い枝の挿し木では、途中で枝が腐ってきますので、根の部分を
       切って管理されるほうが確かだと思います。親指大ならば挿しをしても、大丈夫です。吊花やツルウメモドキ

       等は風情があり良いものです。アケビも太い根を鉢植えしてあります。庭木にしてあるアケビはジャングル
       のようにツルが巻いてボサボサになってしまいますので、思いっきりツルを切っています。昨年挿し木しました

       藤の木も順調で伸びております。季節に咲く花はいいものですね。狭い庭ですが、季節感漂う庭にしたいと
       考えています。
       


王冠
白地に覆輪、一重咲き、大輪 .
今頃咲き出しました。全体に色合いが薄れていま
すね。

雪ん子 = どんどん淵- 五島産
藤田氏が所有していた椿と聞いています。
有香椿。

昨年の秋の接木
こんなにも芽が伸びています。秋の接木は暑さも
和らぎ、活着も良く、管理も比較的簡単です。

昨年の秋の接木
こんなにも芽が伸びています。
春の接木では考えられない状態です。
何でも1年中試しますと、色々なことを教えられ
ます。

ツルウメモドキ
1本の木です。根でつながっています。右は根だけで、
左は根の上が枝になっていて、短く切ってあります。
左も右も上部や下部に新芽が伸び始めてきました。
上部の白いものはローソクです。新芽が出てきましたので
もう大丈夫かと思われます。

ツルウメモドキの接木。
実がならない太い木を貰い、3月に接木しました。
袋の中はこんなにも新芽が伸びています。
接木って便利ですね。10年以上挿し木では
かかる苗木をたったの1年で得られるのですから。

庭の花等ー4/22

      毎日接木は今日で終わりと、かんがえていますが、今日もヤブツバキを30本ほど
      接ぎました。サクラを見に行ったついでに、ヤブツバキのありそうな場所に行き、花を

      確認して少しでも特徴のある椿の枝をいただき、接木をしております。昨年の記事を
      見ましたら5月8日が接木の最後の日でした。今年は寒かった日が多かったにも

      かかわらず、新芽の伸びが速いそうに感じますが。芽が大分膨らんでいましたが、今までの
      経験から接木をしました。この2〜3日で30種ほどのヤブツバキを50本ほど接いだと思います。

      この中から最後に残るのは2〜3種類かもしれません。それでも、自分である程度、特徴のある
      椿を接ぎましたので2〜3年後には花が咲いて、楽しませてくれるのではないかと思います。

      種子を蒔いたり、ヤブツバキを探したり、友人から新花を贈っていただいたりしていますと、
      それだけで十分楽しめるように思います。各地の銘花も大分そろえてありますので、枯らさない

      ように保存しなくてはいけません。自宅ではまだ、種子苗が半分くらいしか植え替えておりません。
      今日見たいな寒い日と雨は、種子苗の新芽には注意が必要です。そのため私は発砲スチロール箱

      に植えて、蓋をしたり、ポリ袋で風や雨、寒さ等から新芽を枯らさないように管理しています。雨が続き
      ますと柔らかな細い芽や根が腐る心配もあります。色々注意が必要かと思います。新芽がしっかりと

      地上に出て根付くまで管理をされてください。色々な点で、秋に採取した種子をすぐに鉢に植えられたほうが
      管理が楽かもしれません。でも、多くやりすぎますと、何でも大変だと思います。


ヤブツバキの接木ー今日は30本程接ぐ。
昨年の記事で、今日は5月8日接ぎ木しました
今帰仁白
が芽を伸ばし始めました、と書かれて
いました。芽が大分膨らんでも、接木は大丈夫
みたいです。

酒中花
ヤブツバキ系白地に紅覆輪・牡丹 咲き中輪

黄の旋律
淡い黄色

今帰仁白ー沖縄県産
白となっていますが、今頃咲いている花は
少し淡いピンク色が混じっています。

おにゆり
濃紅色 八重 細長い弁 中輪

彩香
淡桃〜白色紅絞、半八重咲、小輪、芳香名花

庭の花等

     庭の花もいよいよ最終コーナーにさしかかりました。咲いている花も少なくなり、毎日4〜5枚
     撮っています。もう少し咲き誇っているときに、全部撮っておけばよかった、と思います。

     前にお話しましたように、この時期になりますと、多少花の色が変化する品種も出てきます。
     玉の(乃)浦系の花は、さすがに白覆輪が出にくくなりました。先日行いました、アザレア椿との

     交配は現在受粉が上手くいったと思われる数は5品種位です。今後どうなるか、分かりませんが
     玉三郎、 津黒、 玉の(乃)浦、 紅栄、 白孔雀等です。途中でポロリと落ちてしまうことが、

     ありますので、私は3〜4日で袋を切り裂き風邪を入れております。これから、暑くなりますと蒸れて
     ポロリと落ちてしまいますので、早めに袋を開けています。交配に成功したかどうかは、すぐに分かるそうです。

     現在私のところで、アザレア椿の交配が成功したと思える品種は白玉だけです。だんだんと果実が大きくなり
     大事に管理しています。鉢植えですので、水くれには注意しています。とにかくアザレア椿との交配が

     当面の大きな課題です。早咲き椿最も遅い椿との交配が良いのでは、ないかと思えます。上手くいきますと
     5月、6月、7月に咲く椿の誕生が見られるかもしれません。とにかく数多く試すことだと、考えています。

     新薬やどのような製品でも数年、いや、数十年かけて新開発をするわけですので、すばらしい新花誕生も
     同じで、これはと思える花の誕生には相当の年数がかかると思います。それを、少しでも短縮するには

     普通の3〜5倍以上多く試すことで、確率を高めることになるのでは。それだけ作業が大変になりますが。
     まれに、ほんの少し蒔いただけで、すばらしい花の誕生が見られることもあると思います。ただ、確率から

     いきますと、少ないですね。どのような試みも数多くやることで、期待する確立が高くなるのでは。
     庭の花では、少なくなりました花をご覧ください。

     


エレナ・カスケード
中国の野生種を改良した園芸品種。
枝が細く、 枝垂れ性の椿

エレインズ・ベティ
上手に育てると豪華な花です。
雨と寒さに注意されてください。

春雪 − 五島 − 岩永氏作出
玉の(乃)浦の実生。

夢の架け橋 − 五島 −岩永氏作出
玉の(乃)浦実生
2週間前の花です。

庭の花等

     今年は自宅の近くのヤブツバキを探しに数回車で出かけました。色々な場所を回り
     枝をいただき、接木をしております。相当の数の台木も少なくなり、今年の接木も

     終わろうとしています。色々な場所を回りますと、これは良い椿だと思える花があるもの
     です。色々出回っている園芸品種に劣らない位の花が、近くの場所に咲いているものです。

     私は同じ場所に何回も出向いていきます。花の咲き出しと、終わりの花弁の状態を確認
     するためです。花色、花形、大きさ、葉とのバランス、 葉の形や大きさがどんなに良くても

     最後の花弁の状態がどうなっているか、確認して判断したいと、思っています。平開咲きや
     反っくり返る花では、あまり芳しくないのでは。咲きだしから、最後まで筒咲きで平開しない

     花を集めたいと思っています。人間でも同じですが、すべて満点になる椿は少ないかと思います。
     それでも、中にはある程度満足できる椿と出会うことがあります。そのような椿を集め、交配

     するように考えています。とにかく数多く色々取り組むことだと考えています。集めて、花が咲き
     良い花だけを残し、あとは台木にすれば良いのでは。選別するためには、ある程度良いと

     思える椿を出来るだけ多く集めておく必要があります。交配もそうです。がむしゃらに交配して
     その中から鑑賞に耐える花を選別して、自分のコレクションに加えたいと考えています。


白虎
白色地 僅かに薄紅色の縦絞り、桜葉
接木して8年くらい経過しています。

シベナシ侘助
紫をおびた桃色の一重、ラッパ咲き、
雄しべ退化、子房有毛。

ヤブ椿
数日前にヤブツバキを探しに出かけて、
出会った花です。数多くのアブ椿の
一つです。今年はヤブツバキを30種類
位集め、接木して、花が咲いてから、
花の価値を判断します。

女学生
昨日の五島の花ですが、シベの綺麗な花です。
岩永氏は椿のどこを見たらよいか、基本に
忠実で、椿の鑑識眼や審美眼に優れています。
色々学ぶところが沢山あります。

庭の花等

      今日も実生の苗を植え替えました。多くの種子が残っていますので、時間がかかります。
      すべて発砲スチロールで管理しています。明日も植え替えますが、雲竜椿を主に行います。

      雲竜椿を蒔いて、雲竜椿が誕生するか、分かりません。100個くらいの種子が発芽していますので
      結果を見たいと思います。今日も庭では花が咲き出したものもあり、遅れている感じです。

      女学生、 春眠、 鷺浦 の花です。いずれも、五島の花です。すべて小輪の花です。私も今日
      ヤブツバキを探しに、車で出かけました。すべて、お寺やお宮です。太い椿の木が周囲に植えられて

      いて、数種類の良い花を見つけました。ヤブツバキの美しさに惹かれる人たちの数がますます多く
      なり、ヤブツバキのブームが近い将来来るように感じています。庭をヤブツバキの花でいっぱいに

      したいと考えています。私は、椿の花の原点は、ヤブツバキの花の美にあるように感じています。
      今後ますます、多くのヤブツバキが私の庭を飾るようになると思います。
      


実生苗
白穂、 月の皇子、 桜島黒髪、 舞の袖、
陽の岬、 畦別当、 黒椿、 匂吹雪等

女学生 − 五島産
岩永氏の作出。

春眠 ー 五島
岩永氏の作出

鷺穂 − 五島
岩永氏の作出 − 玉の(乃)浦実生


庭の花等、 

     種子を蒔いて大変なことは、発芽して植えかえる時、寒さや、霜等から防ぐことが大事です。
     また、雨が数日降り続きますと、発芽した芽が腐ることもあります。植替えをして、2〜3週間は

     用心深い管理が必要かと思います。接木では、まだ可能な芽もありますが、挿し木や取り木
     へ移行したほうが、賢明かと思います。取り木は、新芽がすべて伸びきった後のほうが、良いかと

     思います。挿し木はいつでも可能と思います。これから5月初旬に向けてがんばってみてください。
     今日も300以上の実生の発芽した苗を植え替えました。置く場所がなくなりました。それでも、

     捨てるのは、もったいないと思い、毎日植え替えています。何時の日か役立つ時が来るのでは。
     写真の花では花車が良い状態で咲いていました。筑紫舞も綺麗に咲き出しました。この花の自然実生

     も咲き出しそうです。五島のヤブツバキの実生も今年から徐々に咲き出しました。色々なことに手を
     出していますので、忙しいですが、何とか、がんばっています。ツルウメモドキや梅の接木も芽を伸ばし

     はじめ、姫コブシやマンサクの太い根株も芽を伸ばし、芍薬の花芽も咲き出しそうです。そのほかに
     山ボケや赤や白の山吹の花も咲いています。実に良い季節ですね。椿だけでなく、色々な花々を季節ごとに

     鑑賞できることは実に楽しいことです。色々な花々との出会いに感謝です。


自然実生苗
黒椿、 小田原ヤブ、 紅栄、 細御前
都鳥
等。毎年蒔いておりますので、毎年花が
咲き始めています。

花車
絞りが良く出ている花だと思います。
咲いている花を見て、求めることが大事ですね。

筑紫舞 
福岡県の八尋晋策氏より送られる。私の好きな
花です。この実生苗が咲き出しそうです。

湯月
極淡桃色、一重筒咲、小輪(愛媛)
15年以上前に接木。その当時20品種以上
愛媛の椿を接木し、保存してあります。

庭の花と種子苗

     今日は新花用の種子苗を500以上発砲スチロールに植え込みました。昨日は台木用の種子苗を
     植え替えました。明日も500くらいの種子苗を植え替える予定です。根を1本1本切っていますので

     大変な作業です。鉢に植えますと作業が大変になりますので、発砲スチロールに植え込みました。
     竹で境を作りこれはと思う品種は区別しました。一応30品種位は区別して、残りの50品種位は

     一緒に混ぜて植え込みました。これからは、それほど寒い日はないかと思いますが、3月ですと突然
     真冬並みの寒さで発芽した新芽が枯れてしまいます。いつも植え込んでから、ポリ袋を被せて、

     苗が落ち着き、芽が地上に出てくるまで、安全に管理しています。庭の花では胡白蝶浅茅白
     綺麗に咲いていました。また、エレインズ・ベティは求めて6年以上経過しています。虫に食べられて

     本来の美しさが、ありません。ベティーズ・ビューティ等とともに寒さに弱いですね。日本種も同じかと
     思いますが、大輪の花は咲き始めてから、雨と寒さに注意が必要かと思います。

     私はヤブツバキの一重の花が好きですが、特に筒長の花が好きです。咲き出しから最後まで花ビラが
     あまり開かない品種を特に集めています。このような花の種子を蒔き続けていますので、3〜4年後は大変

     楽しみだと思います。


種子苗
一休、 紅栄、 旅愁を順に入れてあります。 

1箱に100以上の発芽した苗を
入れてあります。

エレインズ・ベティ
花は綺麗ですが、虫に食べられています。

胡白蝶
数回ご覧いただいています。
いかがですか?

胡白蝶
極小輪の花です。交配種ですが、
苦心作とのことです。細雪や最小白花等も
好きな花です。

浅茅白
求めて10年以上経過しています。
名前の読み方が難しいかもしれません。


庭の花等

       庭の1人静かが満開をすぎて、葉だけになりました。現在50本ほど庭に植えられています。
       今年は熊谷草の花があまり咲きませんでした。友達に聞きましたところ、ほとんど芽も出なかった

       そうです。庭植えなので、寒さが原因かと思われますが。山ボケや山百合は順調です。山百合は
       1年目でも発芽することがあるのですね。今日発砲スチロールの中に山百合の種子が相当残って

       いましたので、鉢に蒔きました。近くの公園には、タケノコのように山百合の芽が伸びてきていました。
       ほとんどが、黒土の柔らかな、斜面のところに群生していました。すべて竹を挿して、倒れないようにして

       管理してありました。カサブランカより、山百合のほうが美しく、変化に富んでいるように思えます。
       さて、椿のほうは、いかがですか。接木もほぼ終了したのでは。私の接木はすでに芽が伸びているのも

       あります。昨年の接木は、以前お話しましたように、芽が伸びる前に、ビニール袋を外し、管理しています。
       これから、芽が伸びきっていない穂を接ぐことも出来ると思いますが、どの程度芽が伸びているかによって

       活着率が違うかと思います。良い花が見つかりましたら、何でも試してみるものです。諦めてはいけません。
       私は、毎日のようにサクラを見ながら、良い花の枝を持ちかえり、接いでいます。今咲いている花色や

       花の大きさなどは、多少日照時間や生育状態により変化しています。ある程度、これはどうかなと思われる
       花の枝を持ちかえり、接木、挿し木をされておかれますと、2〜3年後に楽しみが増えるかと思います。

       今新芽が伸びだしていますが、挿し木をするのに、なんら影響はありません。私は5月まで、挿し木をする
       予定です。これからが本当の意味での椿の季節だと思われます。取り木や挿し木による短期での太い苗

       入手です。たったの1年です。このような短期での太い苗の入手方法に是非挑戦して、多くの鉢植え苗を
       2〜3年で作り上げ、庭や、玄関先、あるいは地域での展示会出品作品として楽しんでください。
     


白手香
陽の岬などとともに、私の好きな花です。筒長系統の
白花、赤花はいいですね。種子を蒔いていますので、
2〜3年後には、期待できると思います。

白手香

数年後にはこのような筒長の白花が
種子苗より、相当誕生してくれると
期待しています。

Ay,Ay,Ay

ヌッチオ農園より求める.
桃色、濃紅の縦絞り、白覆輪が時に入る、
八重、中輪

淡海

香川県より、10年前求める。
その当時、色々な香川県の椿を
接ぎました。現在多くの品種が残って
いるのは、庭木に接いだのが、良かったです。


庭の花等


友の浦×グレープ・ソーダ、友の浦×青い珊瑚礁
友の浦×黒耀等15本ほど芽が出てきました。
今日始めて種子苗を植え替えました。ほとんど名前を書いておきましたが、
多すぎまして、ほとんど混ぜて、名前を書かずに植え替えました。

交配をする時にどの母樹や父樹を選ぶか、大事な要素と思いますが、
とにかく、多すぎて作業するのに時間がかかりすぎて、交配した品種名を

書きませんでした。私は今までにない特徴の花が咲いてくれれば、良いと
思っていますので、どの品種との交配かは、あまり重要視しないことに、

しています。これから、植え替えるのに2〜3日かかると思います。
写真は根を切って、鉢に植える準備をしているところです。昨年より

1ヶ月くらい遅い植替えです。あまり急ぐ必要はないですね。今年は特に
寒い日が続きましたので、今植え替えるのが、良いように思えます。

ブラック・マジック
黒系統の花と玉の(之)浦系の花との交配を
しております。

大社紫
挿し木苗で、時期が遅く、
用土やその他の条件で
紫色はみられませんでした。
アルカリ性用土と成木、気象
条件等影響するのでは?

大谷の勾玉 − 松江
花仙」山の自然実生
花仙」山の種子を蒔きますと楽しみだと
思います。

松峰山
 − 松江
花仙」山の自然実生

庭の花等

     梅の実生や姫コブシの太い脇芽の出ている枝を外したり、楽しみはつきません。椿以外の取り木では
     石榴、 梅、 ハクレン、 姫コブシ、 楡ケヤキ、 蝋梅等考えています。落葉樹の取り木は3月頃から

     始めても、問題はないようです。細い枝の挿し木では、年月もかかりますので、取り木を中心に今年は
     色々な樹木を試す予定です。庭では、太い木に接木した様子を昨日見ましたが、すでに芽が膨らんで

     ほとんど上手くいったみたいです。2本鉢に植えた太い台木に合計80品種位接いでありますので、
     毎日慎重に管理しています。この2本の台木に、ある程度の自分の気に入った品種を接いだつもりです。

     そのほかに、小さな台木にかなりの品種を接いであります。庭の木では、同じ品種を色々な木についであります。
     見つけるのがたいへんですが、花が咲き出しますと、その下に名札がつけてありますので、分かりやすいです。

     時々お話いたしますが、これほど多くの品種が出回りますと、よほどの花でない限り、あまり驚かないですね。
     アザレア椿にその突破口があるように思います。アザレア椿の色や早咲きの特徴を十分いかした交配が

     考えられると思います。そして、交配する品種の選別も大事かと思います。選別しないで、あらゆる品種との
     交配も考えられます。また、頭の中でこの品種を品種を交配すると、面白いのではないかと、考えながら

     交配するのも大事かと思います。色々取り組むことが、最終的に大事なんですね。交配とともに、近くの神社やお宮
     公園など確認するのも、大切なことだと思います。私は最近極小輪の花を1つのお寺で5種類ほど見つけました。

     すべて太い古い木です、芽が膨らみかけていましたが、接木をして管理しています。自分の県内だけでも、何十と
     古木の椿があると思います。椿園だけでなくとも、名品となる花が自分の住む近所に咲いているかもしれません。


さつば紅時雨
3年ほど前に求めた椿です。

ゴールデン・グロー
淡い黄色です。

黄の旋律
同様に淡い黄色です。

青梅小紫
長崎から10年前に求めました。


庭の花等

     今日は写真を撮り、花を確認した時、花が違っている品種が2つほどありました。
     苗を求めて咲くまで2年くらいかかりますので、すぐに判断できません。接木の苗でも

     4000円〜5000円くらいの花で咲き始めましたら、カタログの花と違う花が咲いてがっかり
     したこともあります。一応電話にて、連絡をするときもありますが、非常に多くの苗を扱うために

     間違うこともあるのでは。接いでいる時に名札を間違えるときもあるかもしれません。あまり、問い合わせ
     ないことにしています。 私も接木のとき、名前を間違えることが、あります。

     庭では山百合が芽を伸ばしてきました。種子を蒔いても、少ししか発芽しないようです。そして、1年目の
     春には発芽しないようですが、そのうちの数本目を伸ばしてきました。自然界はおもしろいですね。

     サクラや山百合など椿と違う植物にも大変興味があり、これから真剣に勉強するつもりです。色々なことに
     興味を抱くほうが、脳細胞に良いかもしれないですね。今庭では1人静かが満開です。これからは取り木、

     挿し木に集中します。皆さん方も是非試されてください。


初黄
黄花では私がお勧めしている品種です。
原種以外の黄花はほとんどが、淡い黄色
ですので、この花を育ててみてはいかがで
しょうか。

ムーン・ライズ
大輪の花です。ヌッチオ農園より求める。

ナイトライダー
小さな花かと思いましたが
成木になりますと、ある程度
大きくなるようです。
ブラックバードに似ているのでは?

山百合
山百合の芽が伸びてきました。
現在太い芽が4本、小さな芽が
3本出ています。昨年何千と
種子を蒔きました。2年目に芽を
伸ばしてくると言われています。
しかし数本芽が伸び始めてきました。
100本くらい育てて、咲かせたいですね。
育てる環境を勉強しなければ。


庭の花と接木の状態

          一斉に花が咲き始めています。狭い庭に多くの木が植えてありますので、
          花が咲いているのを大分見落としてしまいました。すでに肥料は一度与えましたか。

          3月〜6月初旬まで、私は与えております。油粕を鉢の2〜3箇所に手つまみで置き、
          軽く陽に当てて、固めると、いいですね。根の近くに置かないで、少し遠めに置いてください。

          配合肥料などで、根の近くにおきますと、葉を落としたり、木が衰弱する危険性がありますので、
          鉢にいっぱい小さな苗を植えてあるときは、油粕だけをパラパラと少なめに当てておいてください。

          2〜3年目になりましたら、1本1本植替えますと、肥料を施すのが楽になります。空間が出来ますので。
          写真で花を見ますとき、ある程度大き目の写真でないと、本当の花の姿や色合いが分かりにくいですね。

          また、花形は最初から最後まで見ませんと、分からないものです。咲き始めはどの花も良く見えます。
          筒咲きの姿を最後まで崩さない品種を集めますと、楽しみだと思います。そのような花を見つけるまで

          相当の年数を要しました。色々調べたり、自分の目で確認して、咲き終わり状態の花形を確認すると
          良いと思います。庭の花はすでに満開を過ぎている状態です。今日まで接木をしていました。

          芽が大分膨らんでいましたが、これもやってみなければ分かりませんので、20本近く接ぎました。
          どんな事も、必ず実行して、その結果を確認することによって、新しい展開が待っているように思えます。         


昨年の9月の接木
このように、一番下の枝に接いでも
全く芽の伸長に影響がありません。
両サイドに玉の浦を接いであります。
秋の接木の新しい発見です。接いだ芽の
伸長のほうが、はるかに早いですね。

タマ・グリッターズ
今日の覆輪の状態です。
少し赤色が薄れてきています。

絞り羽衣
羽衣も数種類ありますが
いい花ですね。

ベティーズ・ビューティー
洋種椿は寒さに注意して管理しますと
豪華に見えます。冬場の管理と水くれに注意ですね。
咲き始める前に日本種より多めに水が必要かと思います。

接木と庭の花 ( 4/11 )


最も下の枝に接いであります。
秋接ぎは春接ぎと違い、接木の管理の面で
簡単で、どんなに枝があっても芽の伸長に
影響を受けないようです。面白い発見を
しました。
昨日の接木です。昨年オ9月に接ぐ。
秋接ぎですと、翌年の3月頃には

庭木の枝と同じ状態になっていて、
芽が伸びる前に袋を外し、外気に慣らして

おきますと、そのまま新芽が伸長して
きました。上部にこんなに多くの枝が

ありましても、全く新芽の伸びに影響
ありません。半年経過していますので、

枝そのものになっていると思えます。
それ故、袋を外しても、少しも芽の伸長に

影響を受けず、芽が枯れたり、しおれたり
せずに、成長すると思われます。

紅栄ー五島産
五島の花ですが、私の好きな
花で、何回も掲載しております。
このような花を探し回っております。昨日も
近くのお寺で、数種類の同じような花を見つけ
接木する予定です。

玉之(の)浦
現在の花色。この時期では
良いほうかもしれません。

平成紅中部産
この花は夕日に似ており、
私の好きな花です。

胡白蝶ー中部産
純白、一重の筒崎咲き、極小輪
陽の岬や白手香と同様好きな花です。


庭の花等

      今日庭の接木苗を見ましたら、昨年の9月に接いだ芽が伸びだしていました。
      おそらく昨年のうちに活着していたと思います。2月の中旬にはビニール袋の

      数箇所を切って、外気に慣らして置きました。春の接木と違って、芽が膨らむまで
      ビニール袋を完全に被せておく必要はないように思えます。昨年の接木では芽が

      膨らむ前に、外気に慣らし、2月中旬から〜3月中旬頃に完全に袋を外して心配ないと
      思います。今年の寒さでも早くから、外気に慣らしておいたために、普通の庭木の

      芽と同じように伸び始めています。芽が伸びる前にビニール袋を外しているので、
      新芽がしぼんだり、枯れたりする心配は全くありません。春の接木では、ビニール袋

      を外す前に、徐々に外気に慣らす必要があります。その点では絶対に失敗がないように
      思います。それも、枝の一番下に接いであります。上部には紅栄が枝垂れ状態に

      なっています。明日写真をご覧いただきます。これは私にとっても新しい発見でした。
      春の接木で芽が伸びる前に袋を外すことは聞いたりしたことは、ありますが、あまり上手く

      いきませんでした。昨年の接木では、袋を外すまで6ヶ月も経過して、完全に活着しており、袋を
      2〜3月に外した方が良いように思えます。それも、芽が伸び始める前にです。

      何でも色々なことを試して、みるものですね。色々木から教わることが多くあります。
      そのような意味合いで、生産業者の方々は1年中椿と向き合っていますので、色々な

      問題を解決する知識に富んでいると思われます。庭の花では、洋種椿は寒さに少し弱い
      かもしれません。絞り羽衣は綺麗な色合いです。白覆輪羽衣も好きな椿です。
      


昨年の9月の接木
すでに芽が伸び始めている。
接いだ品種は玉之浦です。一番下の枝です。

昨年の9月の接木
すでに芽が伸び始めている。

ベティーズ・ビューティー
白色、赤覆輪

絞り羽衣
白地紅絞、八重蓮華咲き、中輪

庭の花等

     庭のほとんどの芽が伸びて、接木には不向きになってきました。今日は昨年の5月の取り木を外しました。
     昨年取り木した枝はすべて発根していました。この結果をみますと、自分で楽しむには取り木がが一番ですね。

     生産業者や販売される方々は大量に生産する必要がありますので、夏の挿し木は欠かせないと思いますが。
     太い枝の挿し木よりも、発根率はかなり良いように思えます。(私だけかも?)これで取り木をご覧いただくのは

     3回目ですが、すべて1年目で外しています。ほとんどの取り木は園芸品種ですので、そのまま鉢植えにして、
     鑑賞できます。無数に根が出ている場合は少し根を少なくしたり、長い根は短くして調整しています。

     そろそろ、取り木を始めようと思っています。今年は台木用が20本、鉢植え用が30本(20品種位)取り木をする
     予定です。台木用はある程度、曲のある枝を探します。台木用の枝は接木である程度枝の方向を変えることが

     出来ます。鉢植え用の取り木は、外した後、整枝しながら、枝の伸びる方向を考えていきます。私の取り木をご覧
     いただいて、是非試してください。少し木を植える空間がありましたら、何本か気に入った品種を植えて、2〜3年

     成長させ、取り木で鉢植え盆栽に挑戦してみてください。椿だけでなく色々な樹木にも挑戦してみてください。
     取り木に不向きな樹木もあると思いますが、何でも試してみることが、大事かと思います。来年の今頃、取り木が成功し、

     喜びで、夢中で鉢植えをしている姿が見られるよう願っています。


紅栄取り木
花が5個くらい咲いていました。

紅栄の根
親指大で、根がこのくらい出ていれば、
十分かと思います。

凹脈金花茶の取り木
花芽が5〜6個付いていました。
この花は良い花だと思います。

凹脈金花茶の根
根も良く出ています。

シルクロード
桃色、八重咲きから牡丹咲き、大輪
良い花ですね。この花は日本産で名前が
洋種名です。ポップコーンもそうですね。
お勧めできる品種かと思います。

津川絞
桃色〜紅色に変化、赤色の縦絞、千重咲き
私の好きな花です。赤の縦絞りが少ないです。
絞りや斑の入る花は一定していないのが
難しいですね。少し写真もボケているかも。

旅情 − 五島産
いつも紹介します岩永氏の作出です。
濃紅色で良い花です。良い名前を付けた
と思います。岩永氏の新花作出に対する
意欲と情熱には感心しております。

はにかみ − 五島産
農紅色の筒咲き、筒しべで、小輪です。
五島のヤブ椿とのことです。侘芯が出ることもあるそうです
平山氏発見 − 岩永氏命名


庭の花等


     接木もほとんど終わり、挿し木に取り組んでおります。すべての枝が今熊谷で、台木用です。
     枝分かれしている枝を挿し木して、残してあります小枝に接木します。真っ直ぐな真ん中の枝

     を切って、左右の枝を2〜3本上下に残して、接木をします。一日水に浸して明日挿し木をします。
     小枝をすべて取りさらって、裸のままでも胴吹き芽が出てくると思いますが、小枝を残しておいた

     方が、発根率が良いように思えます。庭や畑に挿す場合は、ビニールトンネルが良いと思います。
     私はすべて大き目の鉢に挿しています。鉢の高さは20cmくらいあると思います。枝の半分以上
 
     挿し、ポリ袋を被せて管理しています。5月頃からは、上部を開けて、蒸れるのを防いでおります。
     大事だと思われる要点は、日が当たる場所に半日くらいでも置くことが大事です。もちろん、これからは

     日除けが必要になります。3〜4日ごとに、水を軽く与え、土の乾き具合を観察しております。9月〜10月には
     発根し始めていると思います。まもなく取り木も始めます。取り木の発根率は90%以上かと思われます。

     枝の太さにもよりますが、あまり根が出ていない場合は翌年まで待って様子をみてください。親指前後の
     太さの枝ならば、発根の確立は確かです。1年で満足できる太さの台木が得られます。一度取り木を

     しますと、その後何もしなくて、発根しますので、最も管理のしやすい作業です。この取り木が椿盆栽の主流
     になって、もっと、もっと普及して欲しいですね。こんな簡単で変化に富んだ苗を得られることを知りますと、

     細い枝の挿し木が、いかに大変かが分かると思います。親指大の枝の挿し木とともに、試されてください。
     


今熊谷 − 挿し木用の枝
50本ほど枝を用意。すべて接木するための
台木です。

乙部白 − 松江
白色、一重猪口咲き

紅三光  
鮮紅色、三弁筒咲、極小輪

オランダ紅
紅色地 白筋 千重咲き 剣弁 小〜中輪

光源氏
桃色地に白覆輪 紅の縦絞り 
八重〜牡丹咲き 大輪。

津黒
暗紅色・筒咲き・一重中輪.


庭の花等
  
      今日は今までにない品種が手に入り、10品種接木しました。揚げ接ぎよりも
      鉢に植えられてある苗のほうが、活着率が良く成長も良く思えます。

      どんな場合にも、台木だけは、いつも準備しておかなければなりません。台木が足らない時は
      1本の木に2〜3本接いでおきますと、便利です。少し大きくなりましたら、また、接ぎなおせば

      良いわけですから。そういう点では、種子苗はとても便利です。特に3〜4年生くらいの種子苗は
      若木ですので、活着率も良く、とりあえず沢山の品種を接いで、手元に残して保存しておくには

      最適です。20分足らずで接ぎ終わりました。注意点としては、必ず支柱を立てることと、胴接ぎには
      水が入り込まないように、ボンド、あるいはローソクで防ぐことが大事です。胴接ぎの場合芽を全部

      テープで蒔かなくとも、湿度がきちんと保たれていれば、心配はないです。大小のビニール袋を用意
      して、接木の状態に応じて、どのようにビニール袋を使用するか判断します。1本ずつ袋を被せても

      良いですが、小さな台木では、数本一緒に一枚の袋で十分な場合もあります。芽が伸び始めてから、
      ビニール袋の水滴が新芽に落ちないように管理することが大事です。そのために支柱を立てて、

      ビニールをピーンと張り、水滴がビニールの端に流れるようにしておくことが、大事なことだと思われます。
      今日の庭の花ではさぬき雪姫はあまりカタログには掲載されていないように思います。また、黄色の椿は

      原種以外は心が躍るような黄色の色合いは、あまり期待出来ないのでは。ある程度の品種が集まりましたら
      大事な品種は庭に植えておくことが最も安心です。鉢植えだけで管理されていますと、大変ですね。

      鉢植えで管理している場合は、ある程度日が当たる場所が良いと思います。そして、少し大きめの鉢に
      植えて、余裕を持たせると良いと思います。(1回の水を与える量も多くなり、何回もかける必要がなくなります))

      
      


さぬき雪姫 − 香川県
香川県より穂を送っていただき
10年近くなります。

レモン・ツイスト − ヌッチオ農園
ヌッチオ農園より求める。
極淡い黄色です。

ダローネガ
取り木でも人差し指大の枝を外す。
接木苗も庭木になっています。

接木
種子苗3年生に10品種接ぐ。
芽が少し動き出しています。


庭の花等

     時々お話いたします花の色合いですが、日光の照射率により変化する色合いがあります。
     また、いろいろ咲き分けたり、白花,赤花などが同じ木に咲く品種もあります。管理や、木の生育

     状態により、花色だけでなく、花の大きさ等も違う花が咲く時もあります。色々な要素が絡んで
     花の状態も多少変化いたします。都鳥も大木になりますと、見事な大きさの花になります。

     やはり、成木の充実した木には良い花が咲くようです。挿し木苗では小さな花かもしれません。
     数年間十分管理して花を栽培されると、見事な花が鑑賞できると思います。

     本日も写真の花をご覧ください。


見驚
白色 八重 蓮華咲き 大輪

エレガンス・スプレンダー
ピンク地に白い覆輪が入る唐子咲きの大輪
普通はピンク地。このように赤花も入ります。

黒龍
暗紅色 唐子〜牡丹咲き 
白い旗弁がほとんど入りますね。。 

ヒナ桜
濃桃色・筒咲き・筒しべ・小輪。
この花はいいですね。好きな花です。

取り木と交配など

      昨日の種子苗は最後にビニールで覆って最初の2週間くらいは外気に直接触れないほうが賢明だと思います。
      突然寒気や強風が吹きますと、しおれることが、ありますので。さて、今日は取り木を外しました。比較的面白い

      枝で、10本くらいの品種が接げそうです。剪定をくりかえしていますので、ある程度変化に富んだ接ぎ台が出来て
      います。接ぐ時に伸びる枝の方向を考えながら、接いでいきます。このような枝がたったの1年たらずで、得られる

      と、挿し木をして、太くなるまで相当の年数がかかりますので、取り木の凄さがお分かりになると思います。次に交配です。
      写真のアザレア椿×白玉の果実をご覧ください。日に日に大きくなっています。新芽も大分伸びだしています。

      8月下旬には4〜5つの種子が見られることを期待しています。これからの椿に対する私の最も注目すべきテーマの
      一つです。白玉も早咲きですし、アザレアも早咲きですので、大変関心があります。今年も数日前に交配いたしましたが、

      5月になりますと成功したかどうか、判断がつくと思います。管理によっては果実が突然落ちることがありますので、
      十分な管理が必要になると思います。特に鉢植え苗の交配には注意が必要かと、思います。

      今日も庭の花をご覧ください。


取り木 − このような変化のある枝を何本も
得られるように剪定する時、考えながら
剪定を繰り返して、行うといいですね。取り木を
行う時、このように、枝分かれしている、すぐ下
で行うと良いと思います。

白玉×アザレア椿
このまま9月まで落ちないで、大きくなり
続けてくれるといいのですが。
なんとしても、種子を得たいですね。

水吉 − 香り椿
白色八重咲、ユキツバキ状芯、中輪、
 椿華園より

貴美
白色、一重咲き、小輪

庭の花等

     昨日は激しい風雨でした。自然は突然牙を向けてくる時があります。文明社会になるに従い、
     相反する現象が自然界で起こる恐ろしさを考えなければなりませんね。皆さん方の地域では

     昨日の強風による被害は大丈夫でしたか。家屋の被害や、死傷者なども報告されています。
     朝起きて庭の花を見ましたが、大分咲きかけの花が傷んでいました。接木しました袋も破れたり、

     袋が外れているのもあり、少しがっかりしています。でも、花は来年咲いてくれますし、接木は
     今年何回も出来ます。 接木の管理は大丈夫ですか。これからは,どんな時でも、寒冷紗を用いて

     直接日光が当たるのを防がなければなりません。今日は曇りだろうから大丈夫だなんて思わないで
     必ず日除けをして、外出してください。ほんの一瞬で葉が焼けて落ちてしまいます。私も始めの頃は

      がっかりしたものです。袋の中で葉が開くまで大事に管理してください。その後の管理も大事なポイントが
      ありますが、葉が開くまでいけば、一安心ですね。色々な本やネットに管理のしかたが書かれていますので

      参考にされると良いと思います。その頃になりましたら、私も少し述べてみたいと思います。

種子の発根と発芽
今年は例年より寒さが厳しいので、まだ鉢に植え替えておりません。昨日みたいな強風や、厳しい寒さがありますと、
新芽が傷んで成長しなくなります。一度そのようなことで失敗したことがあり、慎重になり、時期を遅らせております。

普通はコケを使用していますが、今回はオガクズの使用です。家を建てている場所でオガクズをいただき
試してみました。見事発根発芽しました。何千個と種子を採取しましたのでコケだけで大変な量になります。

オガクズは無料ですので大変便利です。色々な意味で、何でも試してみることが、大事ですね。
種子苗を鉢に植え替えましたら、最初の2週間ぐらいは、ビニールで管理しておいたほうが無難だと思います。

陽の岬U
陽の岬の原木の近くから持ちかえり
花を咲かせたそうです。陽の岬によく
似ております。九州の八尋氏より接ぎ穂
を送っていただきました。咲き出しと日陰
では薄いピンク色に見えます。

佐多錦
記憶が間違いなければ、桜島で咲いて
いた花と思います。やはり九州の八尋氏
より穂を送っていただきました。

さつま小町
鹿児島より入手。昨日の風で花が傷んで
います。極小輪〜小輪。

対馬の娘
この花も少し花弁が傷んでいます。
濃紅色の良い花ですね。
対馬の花は濃紅色で花形が良いように
思えます。


庭の花 − 色々な花にめぐり合えて

         今日は午後から嵐のような強風になるとの、天気予報です。今風邪が強まってまいりました。
         多少接木した台木は玄関先などに入れて、保護しました。沢山ありすぎて、家の中に入りきれないため、

         外に置きっぱなしにしてあります。この時期に台風並みの強風があるなんて予想も出来ませんでした。
         接木苗がだめになっても、庭木が残ればと、思っています。さて、椿の花はいいですね。様々な花が見られて、

         実に楽しいです。こんなに色々な品種がある植物も数が少ないですね。ただ、残念なことに、近所の庭を見ますと
         草花に比べて、椿の花が咲いている庭は少ないように思えます。色々な理由があるのでは。

         私が聞いている理由の一つは、チャドクガの問題です。椿の話をしますと、すぐにチャドクガの話題になります。
         もう一つは、庭の問題だと思います。色々な草花や山草を植えておられる庭を多く見ます。

         草花のほうが、手軽で、季節に合った花々を四季折々鑑賞できるからではないでしょうか。その点で、椿の木に
         なりますと、成長するに従い、庭も狭くなり、消毒や剪定等多少面倒な作業があるのでは、ないでしょうか。

         樹木を植えると、庭が広くないといけない、という考え方があるのではないでしょうか。確かにそのような懸念は
         ありますね。この問題はなかなか難しいかもしれません。いかに狭い庭で多くの椿の花が見られるか、工夫しながら

         椿の魅力をアピールする努力が必要になってくると思います。


簡易温室で4〜5種類の樹木の挿し木
を試しています。温度、湿度と光の調節
で、発根を促す努力をしております。

夢の架け橋岩永章氏作出
玉之浦自然実生。細覆輪ですが、大和
なでしことは、違った良さもあります。

我が家での玉之浦の実生
八重の覆輪が安定している椿です。
4月になってからの玉之浦系の中では
覆輪が安定しているようで、気に入ってます。

覆輪乙女 − 香川県
接いで8年くらい経過。覆輪花の中でも
私の大好きな椿です。良い花だと思います。


庭の花と交配

     私の地域では、もう少しで接木の時期が終わろうとしています。大分新芽が伸びてきました。
     これから交配や挿し木、取り木の作業になります。 今日はアザレア椿×玉之浦、 アザレア椿×タマ・グリッターズ

     アザレア椿×後田侘助、 アザレア椿×サニィー・サイド、アザレア椿×紅栄、アザレア椿×白孔雀等の交配

     しました。アザレア椿の花粉は昨年の10月採取して冷凍庫に管理しておきました。初めての経験ですので、花粉が

     正常であるかどうか、分かりません。今年失敗しても、来年の参考になるかと思い試しています。昨年のアザレア椿との
     交配をしました白玉椿には、果実が落ちないで、大きくなっています。あと、4ヶ月落ちないで採取できるといいのですが。

     アザレア椿との交配がこれから私の最も興味を惹かれるテーマです。とにかく、早咲きの品種の誕生が期待出来、1年中
     椿の花が見られる可能性があるからです。花粉の保存に関して、今年は色々試し、すべての花粉を混ぜて試してみますと、

     保存した中に、上手く交配してくれる花粉が混じっているかも知れません。挿し木や交配、接木などすべてにいえることですが、
     何かを試すときには、色々違った角度から、数種類の試みをしますと、その試みの中に、たったの一つでも、成功しますと

     大成功です。その成功した例をメモして、毎年繰り返していけば、無理だと思われることでも、可能になる確率が高くなると
     思います。とにかく多くの試みをして、その中から成功例を導き出せる工夫をすることだと、考えています。

玉三郎×アザレア椿。 今日は13くらいの交配をいたしました。11時くらいの暖かな
午前中でした。すぐにビニール袋を被せて終わりです。アザレア椿の花粉を用いて

ありますので、名前は書きませんでした。鉢や庭に植えてあります品種は名札が付けて
ありますので、何と何を交配したか、分かるようになっています。

これから2〜3年はアザレア椿との交配を中心に交配を考えております。あとは、自然
交配に任せておきます。庭には相当の品種が植えられて、自然交配だけで十分である

と考えているからです。五島や鹿児島の知り合いの人は自然交配だけで、優れた花を
咲かせていますので。私みたいな素人は数多く試す中で、成功例を追求するしかないと考えていますので。

サニィー・サイド
花つきが良く長く咲いています。

小田原ヤブ
花色は濃紅色。

最小白花
極小輪の良い花ですね。
昨日の花は間違っていました。訂正

実生
6年目で咲き始める。毎年これから
実生の花が咲き始めるのでは。

ユキツバキや挿し木などの楽しみ方

     この数日の暖かさで、花の開花が本格的になってきました。新芽も大分伸びてきました。接木の時期も
     まもなく終わりになるかもしれません。今日は枝を大分切りましたので、捨てずに、接木をして挿しました、

     1本の枝に4〜5本接ぎすべて品種の違う花を接ぎました。単なる挿し木と違い接いで挿してありますので、
     一番注意することは、挿し木をした鉢の中の水分の蒸散を防ぎ、湿度を保つことに気をつかっております。

     今年で3〜4年試しておりますので、それほど難しく感じなくなりました。枝を捨てるのも、もったいないと思い
     楽しみで行っております。この方法は福岡県の知人に教わり、昨年は10月〜11月にも試しました。

     とにかく接いだ穂が枯れないように、湿度と、ある程度の温度を保つことだと思います。挿し木はほとんど
     発根しますので、カルスを形成し活着するまで、いかに穂を守って枯らさないようにするかが、ポイントだと

     思われます。何度となく失敗を繰り返し、やっと成功の確率が高くなってきました。挿し木でも、取り木でも
     今回の接木+挿し木でも、すべて自分の庭と知人の庭の枝ですので、全く台木の心配は要りません

     次から次へと楽しみは尽きないものです。あと一週間もしますと、取り木をする予定です。今年は椿だけでなく
     色々な雑木や花物にも挑戦する予定です。今枝垂桜の挿し木に挑戦中です。1ヶ月半経過して、ビニールの

     中は色々な枝垂桜が満開です。どのくらい発根してくれるか、楽しみです。私の考えでは、すべて管理に成功の
     鍵があるように思えます。発根する環境をいかにして整えるかが大きなテーマだと考えています。大島桜の種を

     昨年蒔き、今芽が沢山出てきました。すべての木の枝に取り木をかけて、苗木を誕生させる夢を描いています。
     枝垂れ梅や枝垂桜に大変興味を持つようになり、何時の日か、椿よりも、そちらのほうが主になるかもしれません。

小枝を残す場合、出来るだけ接いだ枝の下側の枝を残すようにしたら、良いと思います。
     頂芽優勢ですので、上部の枝に接ぎ、下側の枝を残しても、それほど影響がないように思われます。


枝に接木して挿し木
接いだ後の管理に成功の鍵があるように
思われます。温度、湿度に全力を傾けて
管理する考えです。


枝に接木して挿し木
このように枝分かれして枝を
切って、接木します。そして
1〜2本は小枝を残し新芽が
伸びるに従い発根を促すと
思われます。

ユキツバキー 雨情
ユキツバキのなかで最小の花
言われています。
椿華園より
ユキツバキはこれから開花するようです。

鷺浦 − 五島
五島の岩永氏の作出
玉之浦の実生。白色の花です。
自然のなせる業ですね。
このように自然実生も夢を与えて
くれます。何が咲くか分かりませんので。
色々植えられている椿園や公園などの
種子を蒔くことが大事ですね。

 新潟より送られた花等  ー 庭の花とともに

       今日は強風と雨で外にも出られず、家の中でゆっくりしていました。数日前に新潟の
       椿華園さんに頼んでありました花が届けられました。接ぎ穂を交えて、7〜8品種です。

       今年は寒さが厳しいこともあり、開花が遅れているようです。新潟の花では、やはり
       ユキツバキですね。ユキツバキノ第一人者と言われております大岡氏にも時々花の

       生態や技術的なアドバイスを受けております。他の趣味家や色々な人たちにも、教えを
       受けております。教えを受ける際は、自分で相当勉強してお聞きしています。自分と違った

       意見であっても、必ず書き留めて、自分で試して確認しております。教えていただく以上は
       ある程度の知識を持ってお聞きしないと、失礼かと考えております。大岡氏は以前2回にわたり

       履歴をご紹介いたしましたが、大変な努力家で、研究の熱心な方です。それでいて、控えめな
       ところがあり、やさしく懇切丁寧に教えていただけます。趣味の幅も広く、仕事以外に人生を
 
       楽しまれる術を心得ておられるのでは、ないでしょうか。困った人の相談や地域の役割もきちんと
       勤め、椿の一人者である前に、人間として優れているように、思います。色々な地域の人に相談

       して、教えを受けておりますが、五島の岩永氏同様、大岡氏からの教えは、今日の私の椿を育てる
       大きな支柱となっております。良き出会いが自分を支えてくれていると思い、感謝しております。


友の浦
枝によりずいぶん違うものです。
現在これだけ覆輪が出ていれば、良いと
おもいます。

名前不明
自分で接いだ花ですが、もともとこのような
花なのか、それともウイルスにより斑が
入ったものか分かりません。綺麗な花です。

ファイヤー・ダンスバー
ウイルスを移した花です。
椿華園より

蛍雪
ユキツバキノ中心に青みがあるものです。
椿華園より

覆輪の出方

     今日は午前中曇っていて、天気予報と少し違うかと思いましたが、午後になり、17〜18度前後になりました。
     遅咲きの花も開花し始め、今が最高の花見時ではないでしょうか。写真の玉の浦系の椿でも比較的良く覆輪

     が出ている花もあります。わずかしか覆輪が見られない花もあります。玉之浦系の覆輪に関して、大事だと
     思われることは、肥料の与え方、日光の照射率、 接ぎ穂の問題、苗木の成長度等によるのでは、ないかと

     見当を付けています。その中でも良い接ぎ穂が大事かと思います。右側の越の麗人の花は縦絞りも入り不安定
     ですね。しかし、同じ木でも、綺麗に覆輪が出る枝もあります。覆輪系の花を観察して、良い状態の枝を接ぎ穂や

     挿し穂にして、良い状態の枝に印を付けて、分かるようにしておくと、良いと思います。庭の玉之浦系の良い
     花は4月になってもはっきりと覆輪が見られると思われます。今ヒモで印を付けて、区別しています。

     4月になりますと、雑木のみならず、椿の取り木も可能になりますので、今年は是非試してください。年月をかけずに、
     立派な盆栽が出来ると思います。あまり剪定をせずに、出来るだけ、取り木をかけて、楽しんでください。

     品種物でなければ、接木で色々な花が2〜3年で咲き始め、それなりに鉢物盆栽として見られるように、なると思います。
     地区によっては、接木も最終段階になってきたと思います。できるだけ、これはと思う品種は多く接いでおかれた方が

     良いと思います。
     


玉の浦
比較的、今の時期では覆輪が出ていると
思います。

友の浦
タマ・グリッターズ同様に良く覆輪が
出る品種かと思います。

小泊 − 五島の品種
濃赤色、一重筒咲き、小輪

越の麗人
覆輪だけでなく、縦絞りも入り、
難しい花ですね。覆輪系の花は良い
花の枝を保存しておく必要があると
思います。あまり枝を切らないことも
大事かと思います。


自然実生の花 − 自然からの贈り物

      五島の岩永氏の影響を受けて、6年目に色々な実生の花が咲き始めました。多くの方々が
      今出回っている品種以上の良い花の誕生は、万分の一くらいですよ、と話されていました。

      それでも毎年五島や他の地域から種子を送り届けていただき、一鉢にぎっしり植え込んで、管理
      していた苗から、自分でも満足できる花が数品種咲き出しています。最初の6年は長いですね。

      途中で枯れたりした苗も何本もありました。それでも、種子を蒔き、発根、発芽させ、春に鉢に植えて
      今日に至るまで、それなりの苦労はありました。なにも分からないで、本当に手探りの状態から

      現在に至るまで、続けていて良かったと、本当に思います。不器用で、人の真似はあまりしないので、
      失敗の連続でした。それでも継続して結果が得られたことで、大きな自信となって、毎日庭の花を

      見続けています。他の人が1〜2年で習得できる技術が、私はすでに20年近くかかってしまいました。
      ここまで椿に夢中になれたのは、花が好きであったことと、良い友人とめぐり合えたことが大きいと思います。

      これから、実生の花に名前をつけなければなりません。いつもお話いたしますように、これが大事な要素です。
      花形や花色と同じ位、ネイミングが大事な要素になると思われます。希望に満ちた、心が豊かになるような

      ネイミングを考えたいと思います。これから再び挿し木を考えています。この挿し木は接いでからの挿し木です。
      大事な品種はほぼ接ぎ終わりましたので、枝に接いで挿し木をし、9月〜10月には発根して、苗木として

      来年には鉢植え苗として、庭を飾りたいと思います。これも、短期間による苗木の生産です。枝に接いで挿すだけ
      ですので、何本でも苗木が出来ます。余裕がありましたら、試されてください。


大和なでしこ
五島の岩永氏の作出ですが、細覆輪で
毎年同じ花色です。

自然実生ー6年目
玉之浦の自然実生。色が少し紫がかって
います。大和なでしこと少し色合いが
違います。

自然実生ー6年目
白色ですので、少しは珍しいかな、と
思っています。自然の恵みに感謝。

自然実生ー6年目
極小輪。この花の良いところは、最後まで
花形が崩れないないことです。


庭の花等

     暖かくなりましたね。サクラや梅、椿その他の花も大分咲き出しました。今日庭で花を
     見て感じましたことは、赤西王母の色が秋に咲いた花よりも、非常に濃く他の花かと

     間違えるほどでした。それに反して、玉之浦系の花は次第に覆輪が薄れていくようです。
     春の訪れとともに、花色が変化してきます。肥料や日照時間、照射量の関係かと思われます。

     単色系の花は肥料を十分与え、春になるにともない、花色が濃くなるように感じられます。
     逆に覆輪花はあまり肥料を与えず(3月〜5月下旬頃まで)、1〜2月頃まで咲かす

     綺麗な花が咲くように思います。他にもいろいろな条件があると思います。たとえば、接いだ
     小さな苗木よりは、ある程度成長し、充実した木のほうが良い花色の花が咲くように思われます。

     苗木を求めて、思うような花色が出ないことがありますが、2〜3年十分管理して観察されてください。
     色々な条件や時期により、花色が変化しますので、じっくりと観察してください。庭では金花茶も咲き

     だしましたが、原種は耐寒性の面で少し難点があります。私は初黄が良いのではないかと思います。
     良い管理をしますと、見事な花が咲き、寒さにも心配がないと、思います。原種以外の黄花は、淡黄色

     多く、原種の黄花を見ますと、少しがっかりするのでは。色々な花が一斉に咲き出し、良い季節になりました。
     休みの日には、あちこちに出かけ、春の息吹を感じながら、ゆったりと過ごしてください。

     


玉御前
ほとんど覆輪が見られません。

玉覆輪
覆輪というよりは、白斑のようですね。

黄の道程
淡黄色です。

凹脈金花茶
金花茶の色が良く出ています。

純白の椿

      外国品種も咲き出し、我が家では今が満開の状態です。芽が動き出し、接木も最終段階になろうとしています。
      今日は太い木を1m位の高さで切り、接木をしました。太い木ですので、前もって接木のために、切っておかなければ

      なりません。太い木はすべて枝を残さず切ってしまいますと、突然枯れこんだことがありました。それも、芽が相当伸びた
      後からでした。それ以後、庭木に接ぐ時は、ある程度細い枝を所々に短く切って残して、接いでいます。

      太い庭木をすべて丸坊主にして接木しますと、枯れこむ危険性があるように、思えますが。胴接ぎの場合は順調のようです。
      接木を毎年試していますが、少しくらい芽が動いていても、比較的良く活着しています。芽が伸びる程度問題かと思います。

      今日は接いで1ヶ月経過したため、支柱を針金で立てて、水滴がビニールの外側に流れるようにしました。
      まだ芽がわずかに動いている状態でしたので、接いだ芽は青々していました。芽が大分開いてきてから、支柱を立てますと

      手遅れになる可能性があります。接いだ時に支柱は立てるのがいいですね。数が多いと接ぐだけ接いで、後で支柱を立てる
      こともあります。そうすると失敗することがあります。今日は白花を中心に写真を掲載いたしました。今咲いている花ですので、

      白花は他にも沢山あります。私は純白の花が大好きですが、注文される数はそれほどでもないようです。白系統では断然
      白玉白侘助が多いように聞いております。色々な花色が咲いていて、庭を引き立てているものと、思います。
            


白孔雀
作出者の努力に敬意を払っています。

スーパー・スター
私の好きな外国種です。

薩摩白鷺
咲き終わりですが、花はとても良い花です。

自然実生
昨日ご覧いただいた実生です。
良い花が咲いてくれて、喜んでいます。
種子を蒔き続ける限り、色々な花と
めぐり合える楽しみがあると思います。
数年後には相当の新花が誕生しているかも?

実生の喜び

     挿し木や取り木による短期の鉢盆栽の喜び以上に、今日は実生の花が咲いてくれました。
     赤色と純白ですが私の期待する花が見事にさいてくれました。苦節6年ですが、これからは

     毎年咲き続けてくれると思います。2〜3年前からは色々な品種の種子をかなり蒔いていますので
     今日割き始めた花を見まして、種子を蒔いても、ほんのわずかしか良い花が咲かないといわれています。

     確率的にはそうかもしれませんが、今日我が家で咲いた花は総合的に判断して、満足できる花でした。
     これまでも何本か実生の花が咲いていますが、今年の花が最も気に入っています。これならば、毎年

     もっと多くの種子を蒔いて、がんばってみようと意欲がさらに湧いてきました。実生から丹精を込めて
     咲いてくれた花が、期待以上の花でしたので、これから咲き出す花にも期待がかかります。

     これも五島の岩永氏のおかげだと感謝しております。岩永氏が自然実生からの新花作りに情熱を込めて
     長年取り組み、大きな成果をあげ、かなりの刺激と影響を受けたことは確かです。どんなことにも、諦めずに

     一つのことに打ち込むことが、いかに大事であるか、そして良き知人を持つことがだいじですね。お互いに
     競い合い、がんばりあう中で、多くの情報や技術の交換をしあえることが、何よりの宝です。

     ますます椿を通じて、多くの椿の輪を広げていければと考えています。


実生花
種子を蒔いて6年目で咲き出しました。
濃紅色、極小輪。


実生花
鶴姫の実生、6年目に咲く。鶴姫は愛媛より
15年位前に枝を送っていただいたものです。
私の期待する花が咲いてくれました。

昭和錦
白色、紅色絞り、一重咲き、小輪

王将
桃色一重の大盃咲き中〜大輪

 椿の葉で花形を判断する    
       
       大分暖かくなりましたね。色々咲き始めました。自分が交配したいと思っていた品種が
       寒さや雨のために、上手くいかなくて、残念なこともありました。交配したいと思う品種が

       ある程度同じ時期に咲いて欲しいと思いますが。今年はその他に鳥などに突かれたり、
       花弁を食べられたりしていました。毎日相当のヒヨドリが花弁をつついでいます。

       今日は以前お話いたしました、葉を見て大体の花形が分かるのではないでしょうか。
       写真でお分かりのように、筒長の花は葉が細長が多い気がいたします。すべての花が

       そうであるかは、正確には分かりませんが、私の観察した限りでは、ある程度正しいのでは
       ないかと思えます。このことは私にとってありがたいことです。と言いますのは、花が咲いていない

       時期に野山や椿林を散策して、 椿の葉を見て枝を持ちかえり、挿し木が出来る楽しみがあることです。
       私の推測がある程度正しければ、これから、いつでも葉を観察して細長の葉を発見しましたら

       挿し木をしておきますと、数年後どんな花が咲くか楽しみですね。大きな葉はたぶん大き目の花が
       咲く確率があるのでは。 写真の孔雀系統の花やヤブツバキの筒咲きの花は比較的細長の葉が

       見られます。大き目の葉よりも、確率的に細長の葉の枝を挿し木するほうが、筒長の花が
       期待できると思います。どこの場所でも、椿の木を見ましたら、葉を観察して、これは面白いかもしれないぞ

       と思って、枝を持ちかえり、挿して、どんな花が咲くか期待するのも楽しみの一つかもしれません。
       写真の花は私の好きな花ばかりです。限りなく出回っている品種の中から新たに選別しなおしてみますと、

       相当すばらしい花があるように思います。ヒットする花とヒットしない花を比べて、どうしてこの花がヒットしないのか
       不思議になることもあります。いろいろな要素が絡んでいると思いますが。1人1人の美意識も違いますので

       当然なことと思いますが。カタログに掲載されている花をもう一度掘り起こして、再認識する花が相当あるような
       気がいたします。新花作出も大事ですが、数十年前の花も、日の当たらぬ場所でひかり輝き、咲き誇っているかもしれません。 


白孔雀
白・長弁孔雀花弁・中輪

白孔雀の葉

夕日
とても良い花だと思います。
久留米から求めたと思います。

夕日の葉

紅栄
濃赤色、一重小輪、筒咲、気品あふれる
花です。五島

紅栄の葉

紅孔雀
黒赤色、八重咲き、中輪、黒椿×孔雀椿

紅孔雀の葉

庭の花等

     時々花色について述べていますが、様々な条件により多少変化することを
     知っておかれると、いいですね。私も数年前までは、このような細かな点について

     あまり知識がありませんでした。ほとんど本や、ネットの画像集で見た色合いしか
     頭になかったですので、色々知人や専門家に聞いて、大変良いことを教わりました。

     色々な意味において、椿生産業者の方々は毎日椿と向かいあっていますので、私たちが
     知らない多くのことについて、専門的な知識を習得されていると思われます。困ったときは
 
     生産業者の方々にお聞きするといいですね。生活を懸けて一つの仕事に取り組むことは、
     強いですね。さて、今日は庭の花ですが、時々問題になりますたまのうらの文字ですが、

     玉之浦や玉の浦と書かれていることがあります。会報の中でもこの問題が取り上げおられて
     いたようです。福江町の地名では玉之浦と書かれています。また、椿の島というタイトルの

     ネットを見ますと名花玉之浦が発見されと説明され、花の名前では五島が誇る銘花玉の浦と書かれています。
     同じように、ネットで見ますと、玉之浦と紹介されている五島のページも半分ぐらい目に入ります。

     私には全く分かりませんが、この花が日本を代表する花であることは間違いないと思います。
     アメリカのヌッチオ農園では玉の浦の改良品種を多く発表されています。この花の特徴である

    白覆輪が時期を問わず、見られるとすごいですね。写真の花は今の時期では大変良く覆輪が出て
    いると思います。生産業者の方にお聞きしますと、改良品種でなく、五島で発見された玉の浦椿は

    依然として人気が高いようです。椿の花を求められる時、生産業者に現在大変人気のある品種を
    聞かれて求められるのも、賢明な方法かと思います。ただし、どんなにすばらしく思える花でも人気

    があるとは限りません。そこが難しいところですね。各人好き嫌いがありますので、当然かと思います。
    自分の目で確かめてから、求められるのが一番かもしれません。


額田姫 ー 香り椿
純白色、一重咲き、極小輪
衣通姫椿とともに好きな花です。

白万代
純白、一重、盃状咲き
赤花の万代より私は好きです。

玉の浦
五島の銘花
誰が見ましても、心を惹きつける花では。

紅乙女
濃紅色、千重咲、中輪、古花、名花(江戸)
覆輪乙女とともに好きな花です。


取り木や庭の花等


     椿をやり初めて挿し木に夢中になった20年前頃のことを思い出しますと、量だけ多く、いかに
     無駄が多かったか、反省しています。最初の頃は何も分からず、教えていただいたままに、

     夢中になって取り組んでいました。それから20年近く経過して、やっと自分で納得が出来る
     椿の栽培方法に、にたどり着きました。別に私が考え出したわけでもなく、あまり一般的でない

     方法であったのかもしれません。ただし、椿に携わってこられた方々中で、昔から私と同じ方法で
     短期的に苗を育てる方法を用いて、苗作りに取り組んできた方々がおられると思います。

     椿を増殖する方法は色々あると思います。挿し木、接木が主流で、それも私が長年経験した
     夏場の2〜3葉付けた挿し木や200〜300円の台木を求めて、それに接木する方法でした。

     山取りの台木もありますが、なかなか多く求めるには困難ですね。私がたどり着いた結論は
     1年中(夏場を除いて)親指以上の枝を挿し木することと、取り木による苗木や台木を取得する

     ことでした。これもすぐに良い結果が得られたわけでなく、色々な人の話を聞いたり、ヒントを得て、
     試行錯誤の結果でした。挿し木でも取り木でも100%完全とはいかなくとも、100本挿して80本

     8割の確率で発根しております。残りの2割はカルスが形成されていますので、そのままの状態で
     管理しています。取り木は9割近い確率で発根しております。今日ご覧いただくダローネガの発根状態

     ですが、多すぎるために、植えるとき、短く根を整えたり、根の本数を少なくして植え込んでおります。
     接木や挿し木の太い苗ですと、値段の点でどうしようかと、迷うことがあると思います。親指以上の

     挿し木や取り木では、全く出費せず、何百本と1年で準備できます。園芸品種であれば、そのまま
     鉢植え苗として、すぐに鑑賞もできるのでは。すでに椿を始めて20年以上経過しています。20年前と
    
     同じ方法では、時間がかかりすぎ、普及率の点からも難があると思います。子供から年寄りまで短期間に
     鑑賞できる椿の苗作りに舵を切り変える時代になっているのでは、と思います。いつでも、どこでも台木が

     入手できる方法として、挿し木や取り木に勝る方法は、それほど多くないと思います。お互いに栽培技術
     を向上させるために、より簡単で、誰にでも出来る方法を提供することは、意義のあることだと思います。

     


ダローネガの取り木

根を拡大
根が多すぎます。

こがねゆりの取り木

根の拡大
この位の根のほうが良く思えます。

みじょか
紅色、一重咲き、小輪(長崎

遠茜
 − ユキツバキ
濃赤色、一重剣弁の星型に咲く、秋咲

グレープ・ソーダ

紫紅〜暗紅色 一重 ラッパ咲き 筒しべ 

雪月花

白色、紅色吹き掛け絞、一重咲き、中輪


庭の花等

      芽が動いてきました。挿し木、接木には良い時期です。何本か試されてください。挿し木でも
      ボールペンくらいの太さでもかなりの確率で発根します。用土と管理が大事だと思います。

      細い枝でもビニールやポリ袋で管理しますと10cm〜15cmくらいの枝なら50〜60%以上の
      確率で上手くいくと思います。蒸らせないことですね。今日は昨日お話いたしました同じ枝の花

      でも、接木や台木の状態、気候、肥料などの要素でずいぶんと花色が違うものです。写真の
      友の浦は同じ枝をですが、1.の花は2。の花の枝を接いだものです。それも、覆輪が良く出ている

      穂を接ぎましたが、覆輪の出方が違いますね。同じ場所においてあります。ほぼ同じ管理です。
      おそらく木が充実しているか、いないかの問題があるのではないかと思います。ある程度の成木

      になりませんと、良い花が咲かないように思います。1.の花は今年初めて咲いた花ですので。
      2〜3年育てて、苗木に勢いが出てきましたら、きっとすばらしい花が見られると思います。

      初嵐のピンク色の花を求めました。名前から新潟産かと思います。色々な新花が誕生しています。
      それだけ熱心に新花誕生に力を注いでいることだと思います。大変良い傾向だと思います。

      年数のかかる作業ですが、全国の椿愛好家や趣味家が毎年1本づつでも新花を誕生させますと、
      大変な数になると思います。そのような地味な努力があって初めて、すばらしい品種が誕生すると

      思います。誕生した花がヒットするか、しないかの問題ではなく、椿を生活の一部として楽しむうえで、
      新花作出に情熱を傾注することは、良いことですね。楽しいではありませんか。何かに夢中になることは

      大切なことですね。趣味とはそうゆうものだと思います。ある面で生活の幅を広げてくれると思います。


1。.友の浦
2.の花の枝を接いであります。

2.友の浦
この木から多くの苗木を増やしています。


玉童子
今の時期では覆輪が良く出ています。

ロゼ・フローラ・グランデ
ヌッチオ農園より求める。

明待
香川県産 − 接いで10年くらい経過。

越の初嵐
昨日求めた品種。


      春の到来とともに覆輪花の色合いが薄れてきます。あるいは少しだらしなく感じられてきます。
      今年は花の開花が遅かったために、覆輪の色合いが、昨年に比べますと、見事さに欠けるかもしれません。

      毎年白覆輪があまり見られない場合は、接木をし直した方が良いかもしれません。色々な穂を用いて接木を
      しているかもしれませんので、中にはあまり良くない穂があるかもしれません。花を確認して接がれるといいですね。

      これから、日差しが強くなります。挿し木、接木の管理には十分気を付けてください。必ず接ぎ終わりましたら、紙袋
      や寒冷紗をかけて、ある程度日の当たる場所で管理してください。全く日の当たらない場所は良くないのでは。

      花色も年により、色々な条件が重なり、秋から春にかけて変化する品種もあります。特に大きな成木でも全く木が
      重なり合い、日の光が差し込まない場所では、同じ品種でも色合いが少し違うように感じられます。

      白地で紅の縦絞りの花等では、すべて赤花になって咲くこともあります。挿し木、接木の時には、やはり自分の目で
      花色を確かめることが、大事ですね。庭では、一気に花が咲き出しました。今年は種子を蒔いた花がいくつか咲き出して

      います。他にない特徴のある花が咲くことを期待して、毎日観察しております。

      


友の浦
赤色、白覆輪、八重、大輪
少しずつ白覆輪が少なくなるように
感じられます。

肱川紅
暗紅色地に白斑、一重咲き、小輪
愛媛県より穂を送られ、15年近くになります。


大鐸姫(おおぬでひめ)
紅地に白斑

香川県より穂を送られ接いで10年目。

実生花
種子を蒔いて5年目に咲く。
五島のヤブツバキの実生。

庭の花等

     色々な花が咲き始めました。数日前に取り木で紹介いたしました夕日(せきじつ)の花はいかがですか。私の兄や
     友達もこの花を見て、大変気に入ってくれました。私同様兄も知人もヤブツバキ系統の筒長の花が好きなようです。

     今日庭を見ましたら五島から送っていただいた実生の花が咲き出しました。玉之浦の実生も咲き始めています。
     これからは、よほど特徴のある花でないと感動しないかもしれません。といいますのは、何回もお話いたしますが、

     普通の花では物足りないというか、心を揺さぶる、あるいは心をときめかす特徴のある花の誕生を期待していると
     思います。椿園やネットでの画像集、あるいは色々な友達と連絡し合い、長く鑑賞するには、どのような品種が

     適しているか、色々研究されるといいですね。庭を飾るには50品種もあれば、十分だと思われます。あとは、自分で
     種子を蒔いて、ゆっくりと、新花を楽しんでいけるといいですね。取り木、挿し木、 接木、種子を蒔くことで充分椿を

     楽しむことが出来、友達との輪を広げられると思います。1年の中である時期しか、出来ない作業がありますので、
     その時期を逃さず、おおいに趣味を生かし、余暇を楽しんでください。


黒耀
黒赤色、黒椿とチエキアンオレオーサ交配

夕日
暗紅・一重・長筒咲・小輪・(久留米)
推奨できる椿かと思います。

ベラロッサ
紅色、千重咲き、 ヌッチオ農園

イースター・モーン
淡桃色、牡丹咲き、大輪


庭の花等


      短期間に仕立てられる取り木や挿し木について述べてきましたが、今日も取り木を外しました。
      ベティーズ・ビューティー、こがねゆり、 紅栄等外しました。剪定をくりかえしていますので、

      枝もかなり出ており、色々な品種を接げそうです。今日は小盆栽に向いていると思われる花を
      2〜3ご紹介いたします。写真の月の皇子、 出雲大社藪、 乙女の祈り等です。極小輪〜小輪

      です。出雲大社藪は数多く盆栽として利用されているのでは。 月の皇子も出雲大社と同じくらいの
      大きさです。また、乙女の祈りは極小輪です。いずれも盆栽には是非利用したいような花ではないでしょうか。

      特にミニ盆栽には良いと思われます。大きな盆栽では、少し見栄えがしないかも知れません。少し曲のある
      台木に接木して2〜3年しますと、玄関先や部屋に飾るにはふさわしい花であると、感じています。

      接木するときには、必ず斑が入っているかどうか確認して接がれることが大事ですね。 ウイルスが入りますと
      赤花等は綺麗に見えますが、 数種類の品種が接いである場合、伝染する危険性がありますので。

      色々なウイルスがあるそうで、すぐに、すべての枝に伝染しなくとも、接ぐ際は斑入りの花は気を付けて接がれた
      方がいいですね。ウイルスの入っている台木に接木しますと、色々な新花が誕生します。現在多くの斑入りの花が

      見られますので、斑入りの品種はそんなに多く作出することも、ないと思いますが?まだまだ寒い日が続いていますが、
      接木や挿し木に良い時期であることは、間違いありません。がんばって、色々試されてください。

      


中批白 ー 中部

月の皇子 ー 九州

出雲大社藪
 ー 松江

乙女の祈り
 − 五島


昨年の5月挿し等


      取り木の発根状態から、今日は親指以上の昨年の挿し木苗です。数年挿し木を引き抜いて
      ご覧いただいております。引く抜くたびに、数本の根が折れてしまいます。しかしながら、発根状態

      をご覧いただくことによって、確実に相当の太い枝から根が出ていることが、実感してもらえると思います
      取り木の根と大分違います。本当に柔らかそうで、今にも折れてしまいそうです。引き抜かない枝は

      これから接木をする予定です。根のない枝に接木をしても発根いたしますので、このくらいに根が出ていますと、
      間違いなく接木をしても、活着すると思います。昨年は50本程度、今年はすでに300本近く挿しました。

      接木や鉢植え苗として、十分な太さです。根が少し折れても、実際相当の太さの枝でも確実に発根する
      ことをご覧いただいて、試していただきたいと思います。間違いなく発根いたします。知り合いの大学の

      先生は太郎冠者を中心に相当数の挿し木を庭や鉢にしております。今年の結果では、取り木のほうが
      ぐるりと発根していました。昨年は挿し木でも、ぐるりと発根していましたので、管理状態に影響を受けている

      かもしれません。いずれにしましても、取り木や挿し木による苗木作りに励んでもらいたいですね。
      挿し木に関してはまだまだ、研究する余地があると思います。これから、やるには年月がかかりすぎる

      なんて思わないでください。取り木や挿し木では花が咲くまで2〜3年しかかかりません。しかも鑑賞に
      耐える太さと花つきです。これからが楽しみですね。接木、挿し木、取り木と次々に作業が待っています。

      発泡スチロールにある種子苗も植えなければなりません。これも相当な数です。種子苗は、親が不明でも
      気にかけることはないと思います。今までにない特徴の花が咲くことが大事だからです。
      


昨年の5月挿し
10ヶ月を経過しました。

昨年の5月挿し
今熊谷を挿しています。

昨年の5月挿し
再び植えて、7月に接木します。

黄河
花付が良く、新潟産です。 花の咲き出しは
薄緑より黄色唐子咲き、中輪

ヤブツバキ
この花は鮮紅色のヤブツバキです。

伊予ささやき
20年近く前に接木した花です。


庭の花と接木

      私が取り組んでいます、挿し木、取り木による短期間の鉢植え苗の仕立て
      ですが、接木しました取り木苗に花が咲き出してきました。庭に取り木や挿し木の

      ある程度見応えのある鉢が10鉢、20鉢と置かれましたら、見事だと思います。
      専門家による盆栽でなくとも、自分である程度の木姿を考え、色々な花を1本の木に
 
      咲かせて、楽しむことは、楽しいことです。すべて、自分で作り出すところに、楽しみが
      膨らんできます。数年後には置ききれないほどの、鉢苗が誕生すると思われます。

      いつもお話いたしますが、私がたどり着いた椿の楽しみ方では、親指以上の枝の挿し木
      取り木による鉢植え苗を目指すことが、最も効率的で、早く鑑賞(花や枝ぶり)できる

      方法であると思われます。そのときの留意点としては、取り木では剪定を繰り返し、曲のある
      枝を利用することや、挿し木においても、ある程度変化に富んだ枝を挿し木することが、


      大事であると思います。それに接木の技術で彩を添えていきます。色々な接木によって
      ない場所に枝を伸ばすことも可能ですし、必ず2〜3本枝を付けて挿し木することが大事です。

      1本の丸太のような枝では、変化が見られません。出来るだけ、曲や小枝が付いている枝を
      挿されて、その小枝に接木をすることにより、横、斜めに枝が伸長してある程度見栄えのある

      木姿になるのでは、ないでしょうか。椿を楽しむ絶好の季節です。是非、楽しむ種を蒔き、秋には
      ある程度の実りが見られるように、この時期に仕込みをしてください。

取り木に接木
10品種接いであります。びっくりするくらいの
太さです。蕾は友の浦。友の浦3本、琉球白妙、
黄鳳、 白万代、紅栄、夕日、 大和なでしこ等
枝を送っていただき、接木をしましたら、
このような花が咲き出しました。
咲き出しは玉咲きです。中〜大輪では
珍しい咲き方です。
参平椿
紅色、一重ラッパ咲き、筒シベ、中輪
原木は知多半島にあるそうです。
五島の実生花
種子を蒔いて6年目。色々な花が咲き出して
きました。小輪の良い花です。葉との釣り合いも
良く、同じような花が沢山誕生しそうです。



挿し木など − いかにして早く仕立てるか

    
昨日は取り木をご覧いただきました。10本ほどありました。整枝して、根に巻きついたコケを針金で
     取り出しました。一晩水に浸しておきましたので、簡単にコケは取れました。大分太い枝で、2年あれば

     十分鉢植えとして、楽しめると思います。庭に色々植えて、家族に怒られてきましたが、今となっては
     太くなって、取り木、挿し木と利用できますので、あまり極端に切らないで、良かったと感じています。

     こんなにも簡単に苗が得られるなんて、びっくりしています。無数に根が出ていて、コケを取り出すのに
     苦労した枝もありました。確実に根が出ますね。どの品種でも発根していました。4月から5月にかけて

     是非取り木を試してください。今日は挿し木を30本いたしました。親戚の畑に植えた枝を剪定して、その
     枝を写真のように一鉢に30本、計90本挿しました。今年は300本近く挿したことになります。販売店で
   
     山茶花の花付き苗を購入しますと、1本1500円〜2000円かかります。全くお金がかかりません。
     本当に取り木やこの時期の挿し木で十分なくらいの台木や綺麗な品種の苗がたったの1年で得られる

     ことに、びっくりしながらも、これから、ますます椿を育てる意欲が湧いてきました。皆さん方もこの時期を
     有効に利用してください。何百品種と植えてありますので、少し大きくなっては、取り木をかけ、鉢植え苗

     として楽しみたいと思います。庭の花はタマ・グリッターズです。友の浦も咲き始めています。残念なことに、
     今年は気温が低く、交配には不向きな日が続いています。20度以上続くように、なるのを待っています。


30本、3鉢挿しました。混んでいますが、
各枝に2〜3本ずつ枝を付けて、挿します。
挿した枝の太さは、親指大からそれ以上の
枝です。

夕日(せきじつ)の取り木 − 発根状態
無数に出ています。全体を短めに切り、
根を少し間引いて、植えました。

出雲大社の発根状態
この位の発根状態がいいですね。
片根でなく、ぐるりと根が出ています。

少し白覆輪が薄れてきた感じが
します。1月下旬から2月の初旬に
咲き出す、この花の覆輪は見事です。
苗によるかもしれませんが?

取り木など −いかにして早く仕立てるか

       今日は取り木した枝を外しました。コケが巻きついていますので、1日水に浸して、明日鉢に植える
       予定です。挿し木同様、最も早く鉢植えに仕立てることが出来ます。昨年の5月頃取り木の作業を

       しました。すべて親指以上の太さです。整枝して、そのまま鉢植えにするか、整枝して他のきれいな
       品種を接木する予定です。そのまま鉢植えでも立派に鑑賞できる品種です。今年すべての取り木が

       蕾を持っていますので、鉢植えにすれば、来年も花を咲かすと思います。他の取り木では、黄鳳
       ミリンダ、 紫泉、 こがねゆり、 白羽衣、 玉之浦など外しました。私がお勧めしている椿の楽しみ

       方の一つであります、この取り木は椿を楽しむには、最も確実に発根し、太い枝を早期に鉢植え苗に出来る
       すばらしい方法であると思います。太く、変化にとみ、接木によって、さらに鑑賞価値を高められると思います。

       これならば、毎年すぐに鉢植え苗として、10本〜20本相当の太さの苗が短期に手に入ります。夏の小枝の挿し木
       を考えて見ますと何倍か、何十倍早く仕上げることが出来ます。挿し木とともに、是非今年試してください。


中部千羽鶴
良い花です。太さも長さもあり
楽しみです。

月照
この花も良い花ですね。
接木をして、色々な花を
咲かせるつもりです。

夕日
同じく好きな花です。すべて根が
コケに巻きついて、外しにくいです。
明日まで水に浸して、コケをとります。

出雲大社藪
この花は松江を代表する品種です。
盆栽をしている人には、是非お勧め
の品種かと思います。

出雲大社藪 − 良い花ですね。

金亀山 − 松江産
暗紅色、一重、キキョウ咲き、
取り木で根が無数に出ている場合は
根を少し整理して植えられると良いかと

思います。無数の根が出たまま、鉢に
植えますと、根が枯れこんでくる時が

あります。少し整理して鉢植えにすると
安心できるのでは、ないでしょうか。

届けられた台木で失敗していますので。
私だけかもしれませんが?


     遅くなりました。昼間から書いていましたが、突然パソコンが動かなくなり、今まで書けませんでした。
     急いで今書いているところです。昨日の太い枝に数多くの穂を接ぎましたが、テープで全体を巻きません。

     胴接ぎの場合、テープで巻くように書かれたり。指導を受けましたが、1〜2本なら芽が伸びてきて切るのは
     簡単ですが、数多く接いでありますので、その都度、テープを切るのは大変なことですので、すべてローソクを

     垂らして終了です。胴接ぎの場合や枝に何本も接ぐ場合、幹や枝と穂の間に水が入りやすくなりますので、ローソクを
     垂らして水の浸入を防いでいます。その後、針金で支柱を作り、ビニールをかけて終了です。ビニールは中に

     水を入れて、ぬらしておきます。または、接いだ穂に軽く水を吹きかけて、ビニールをかけます。温度と湿度が大事です。
     これからは、紙袋や寒冷紗等でビニール内が蒸れないように管理することが大事ですね。さらに、木漏れ日の当たる

     場所なら良いですが、全く日陰に置いては良くないと思います。挿し木、接木ではある程度日光の当たる場所で管理
     することが大切だと思います。庭の花をご覧ください。紅栄は私の大好きな花です。五島の花ですが、あちこちに接いで

     楽しんでおります。


梅園
毎年種子を蒔いて、成長しています。
また、接木もしています。椿と同じ接ぎ
方ですので、非常に楽です。

紅都鳥
初めて咲きましたが、
なかなか良い花です。

紅栄
何度もご覧いただいております。
私の最も好きな椿の一つです。
五島 − 岩永氏作出
毎年
玉ありあけ
この時期では整って、覆輪が出ています。


接木など

     今日は写真のように、太い鉢植えの木に自分で気に入った30品種位の椿を接ぎました。
     昨年から枝を切り、接木するために準備しておきました。鉢植えにしてありますので花が

     咲き出しましたら、どこにでも置けますので、便利かと思います。庭に植えてあります、綺麗な
     花を中心に、接いでみました。2月にも同じ位の太さの山茶花に接いであります。これからは

     私の庭みたいに、狭い庭をいかに利用すかが、椿の普及に影響を及ぼすかもしれません。
     数年前からこのような接木をしていますが、鉢を持ち上げますと、相当重いです。接木で気を

     つけました事は、 写真でお分かりと思いますが、前もって枝を切り1〜2本枝を付けておきます。
     太い木ですので、いっぺんに全部枝を切ってしまいますと、枯れる心配があると思い、残しておきます。

     さらに、頂芽優勢ですので、上部の枝に集中的に接ぎました。途中の枝は全て切ってあります。
     このような、接木の木が2〜3本あれば鑑賞すのには十分かと思います。どんなに狭い庭でも
     
     このような接木の木が2〜3本ありますと、求めたいと感じる人が多くなり、もっと、もっと椿の普及に
     役立つと思われますが。管理が楽なうえに、下枝がありませんので、すっきりとして、良い感じがします。
      


腕の太さの木に接木
昨年鉢に植えて、接木に備えました。
今枝を切りますと、樹液が流れて
きますので、前もって、準備が必要です。

30本程穂を接ぐ
あちこちに接いであります。針金を各枝に
巻いて、ビニール袋をかけています。
袋の中の水滴が、袋の端[外側)に流れ落ちる
ようにしています。

各枝の状態
太い枝ですので、1本接いだだけでは
枝が枯れこんできます。切断した上部
に4本ぐるりと、接いであります。
残りの枝に、これから届く珍しい花を
接ぐ予定でいます。全部で50本くらい
接いで、観賞用にしたいと考えています。

タマ・グリッターズ
この時期ではまずまずの覆輪の出方です。

細御前
写真の撮りかたにより、花の感じが
違います。曇り日の撮影が良いですね。

おにゆり
鮮紅色で小田原ヤブと色合いが
少し似ております。


台木用挿し木の好機


挿し木用の枝50本準備する。
自分の手ですべて苗木を作ることが出来るまで、十数年かかりました。たった一つのことで、これほど長い時間がかかるものなんですね。
まだまだ学ぶべきことが、沢山あります。一生かかるのではないでしょうか。とりあえず、挿し木、接木、取り木など苗木を作る基本的な要素は

ある程度頭に入ったと考えております。最も大きな成果は1年位で、ある程度の太さの苗木(親指以上)が出来るめどが、ついたことだと思います。
例えば、3月から翌年の4月までに、挿し木、あるいは挿し木に接木した苗を鉢に植えられるまでの状態が1年位で確かめられたことです。

2〜4月に挿し木して、7月〜10月位いまで接木をします。7月中に接木しますと、その年に芽が伸びます。
翌年の3月〜4月には鉢植えが出来るようになります。今日も挿し木用の枝を50本ほど準備しました。親戚の畑に7〜8年前に50本ほど挿し木苗を

植えておきましたので、毎年剪定した枝を挿し木にしております。ほとんど枝を求めるのに苦労はしません。知人の方からも、枝を譲っていただけます。
少し椿の木を植える場所がありましたら、班の入っていない木を10本程度植えられておきますと、4〜5年後からはいつでも挿し木や取り木用に

利用でき、台木に困ることはなくなると思います。ヤブツバキでもいいですね。これからは最も安心して挿し木が出来る時期です。試されてください。

ゆうやけこやけ
赤色、一重、小輪
五島ー岩永作

実生花。種子を蒔いて5年目で咲き始める。
今年で7年目になります。親不明ですが、五島
のヤブツバキ系統かと思います。

玉三郎
赤色、3弁筒咲、極小輪

夜の雨

白地に桃紅の大小縦絞り、一重、筒シベ
松江産

ヤブツバキや椿園
      
       まだまだ寒いですね。すでに3月も中旬に近いです。挿し木、接木はいかがですか。
       また、椿園などへの行き、花の観賞や撮影もいいですね。ヤブツバキの林や椿園
 
       等が近くにある人たちは、いいですね。この時期は絶好の季節です。新花探しや
       品種の確認等色々楽しめると思います。ヤブツバキ林に行きますと、非常に楽しみですね。

       何かしら、変わった、あるいは珍しい花と遭遇することがあると思います。絞り、や白斑
       大、小の花、侘芯等の花に出会うこともあります。特に大きな木がありましたら、良く花を

       観察されてください。色々枝変わりの花が見られるかもしれません。椿園では、絞り等の
       品種の木に注目されて、観察されてください。成木の木が観察するポイントだとおもいます。

       人間でも10代、20代、30代、40代でそれぞれ変化が見られます。それぞれの年代により
       その年の美しさが見られます。植物も同様に小さな苗から充実した成木により、花色や花の

       大きさなどに変化が見られると思います。五色椿等でも、最初からすべて五色の花が見られない
       ときもあります。充実した、成木になりますと、きちんと五色の花が見られてくると思います。

       気候や肥料、管理状態により、カタログと多少違う花が咲くこともあります。以前お話いたしましたが、
       秋咲く花と春咲く花では色合いが変わる花もあります。生産業者にとっては頭の痛い問題かもしれません。

       注文して、カタログと違うような色合いの花が咲いても、2〜3年待って観察してみてください。


玉覆輪
覆輪の出方がよくないですね。
時期や気候の問題もあるかも。

細御前
一休の自然実生。
五島ー岩永氏作出

ユーシネンシス 白色 一重 細長い花びら。 
雄しべの形は十里香に似る。 
香り椿。


瀬戸千鳥 − 岡山産
白地弁先淡紅ボカシ・
一重・小輪〜中輪椿秋咲き


挿し木や庭の花等

      今日も太郎冠者と今熊谷の挿し木を100本程行いました。写真のように枝をそれぞれ2〜3本付けて、挿しています。
      胴吹き芽の伸長を待つよりも、残してある枝からの芽の伸長のほうが、はるかに早く、それに伴い発根を促すと思われ

      ます。挿し木の利用法は色々あります。接木により、多くの変化ある苗木を作り出せます。小さな苗木から大きな苗木まで
      様々な苗木が誕生します。 挿し木のとき、2〜3本の枝を残すもう一つの理由は、残した枝に接いで左右に枝を伸ばし

      樹姿を整えることが出来るからです。1本の枝が伸びているよりも、接木により左右、裏表と枝が間隔を置いて伸びている
      方が見栄えがします。 挿し木で台木が簡単に出来ることは、椿の普及にも役立つと思われます。夏の挿し木の太さから

      考えて見ますと、5年〜8年程経過した太さの台木が1年で準備できることになります。4月からは取り木の準備に入ります。
      10本ほどでも試してください。親指大の枝ならば、100%近くの確率でいたします。ぜひ試してください。

      椿を楽しむには、挿し木、接木、取り木の技術がある程度ありますと、これほど楽しい趣味はないと思います。何本でも
      増やすことが出来るからです。それも短期間に何年もの苗木が出来上がるからです。

      最後に、挿し木苗は4月上旬頃までポリ(ビニール)袋に入れて管理してください。 水分の蒸発を防ぐことが大事だからです。
      温度と湿度、それに光合成を促進するために、必ず日当たりの良い場所に、半日は置いてください。さらに袋内の湿度を

      ある程度保つために、適度に散水機で水分を補給してください。糖分の合成が大事な発根の要素になると思われます。


挿し木100本程
1年で台木として使用できます。9月に接木
しますと、翌年芽が伸び始め、2年目の秋には
鉢に植えることも出来ます。

ツルウメモドキの挿し木

根の部分が5cmほど付いています。
細根は全くありません。このままで芽が
出ますが、実の生る枝を接木します。
足の太さです。

五島の風

五島 − 岩永氏作出

紅華

紅色・八重・中輪.

庭の花等


      パソコンの故障で2日間書けませんでした。自分の能力ではどうしても、修復しませんでした。
      あちこちいじくっているうちに、色々なところが悪くなり、知人の指導で、やっと直りました。

      さて、花の色合いも色々変化するものです。今日知り合いの人と電話をしておりましたら、蝦夷錦
      の話が話題になり、成木になった蝦夷錦の花を良く観察するように、教えられました。

      蝦夷錦からは、白蝦夷、赤蝦夷、錦重、都の錦などがみられます知り合いの人の話では、成木の
      蝦夷錦には、都の錦などが見られることもあるので、よく花を観察して、その枝を挿し木、あるいは

      接木しておかれると、良いのでは、と教えていただきました。花色はある程度の成木にならないと
      本来の色合いにならないこともあります。また、ある程度の成木になりますと、枝変わりも見られますので

      椿園や大きな椿の木が見られる場所では、じっと花色を観察されますと、変わった色合いの花が見られる
      かも知れません。今日は雨でしたが、太郎冠者の枝を40本ほどいただき、挿し木をしました。

      いただいた方の話では、太郎冠者の挿し木は良く発根するそうです。私も、30本ほど挿し木をしてあります。
      挿し木といっても、相当太い枝で、すぐにも鉢植えに出来る太さです。おそらく丈夫な品種で、挿し木に向いて

      いるのでは、ないでしょうか。少し寒さは続いていますが、接木、挿し木の好機です。楽しんでください。


サニー・サイド
日本人好みの花と言われています。

紅湖畔
五島の花

玉ありあけ
白覆輪が少ないです。

太郎冠者の挿し木
挿し木で発根率が良いそうです。
台木としても、そのままでも鉢植えとして
楽しめます。種子を蒔いて侘助の作出
にも、向いていますね。


お知らせ

     パソコンが故障して、2日間書けませんでした。明日より書き出しますので、ご覧ください。
     申し訳ありませんでした。

庭の花等

      昨日書きましたサクラの挿し木をいたしました。枝垂れサクラです。全部で40本ほど挿しました。
      昨年度挿しました大島サクラが芽を伸ばしてきました。種を蒔いたほうも、芽を伸ばしてきました。

      挿し木のほうがはるかに太く接ぎ台には適しています。何でも挿して試すものですね。私の知り合い
      の方は、1品種を除いてほとんどの樹木は挿し木が可能との話を聞いたことがあると、話されていました。

      サクラに比べて、椿ははるかに挿し木の発根率が良いように、思えます。それほど苦労しなくとも、発根する
      ように、思えます。椿、梅、サクラとだんだんと楽しむ花木が増えていきます。すべて挿し木で成功したい

      ですね。用土、温度、湿度、光など発根に必要な要素を整えて、工夫しますと、必ず数本は成功すると思います。
      それも、1回限りではなく長期にわたり、試すことが必要であると思います。どこかの時期で、発根する条件に

      ぴたりと合致して発根すると思います。単に挿すだけでなく、色々な挿し方を試す中で、どれかが発根するのでは。
      その発根した苗木の挿した月、用土、置き場所、水の与え方、温度、ビニールの枚数、日光の照射時間など

      すべてをメモしておき、来年以後に生かすことですね。温室がなくとも、ビニールやポリ袋、衣装箱など利用しますと
      それなりに効果を発揮すると思います。それほどお金をかけないで、自然の状態で、成功させたいですね。

      今日は下の写真をご覧ください。


月の皇子
数回ご覧いただいて、おります。

紅湖畔
五島の椿、 好きな花です。

奈良の椿
名前が分かりません。

以津の夢
石川産 、桔梗咲き


挿し木について

     今日は雨で写真が取れませんでした。今日の話題は挿し木についてです。今日はネットで
     サクラについて色々学びたいと、あちこちを見ておりました。すると、挿し木でサクラを増やしている

     研究所を知り、資料を送っていただくように、頼みました。サクラの挿し木は難しいと説明されていますし、
     実際自分でも昨年サクラの枝をさしましたが、3割程度しか発根しませんでした。そこの研究所では

     高い確率で色々な品種の発根に成功しているようです。もちろん、相当の金額の施設を備えた場所で
     取り組んでいますので、同じような真似は出来ないと思います。最近京都の有名なサクラを扱っている

     人の枝垂桜の枝や関東の有名な枝垂桜の枝をいただき接木をしようと、、準備をしてきました。
     ところが、椿と違って台木との親和性が問題となり、品種により台木も違ってくることをしりました。

     しかたなく、挿し木に挑戦して、発根させようと考えたわけです。個人で行いますので、研究所の資料
     を参考にして、少しでも発根しやすい環境を整えることができれば、ある程度の確率でサクラも発根する

     のではないかと、期待しています。何事も、あるヒントから、それを応用し、工夫しながら、自分なりに
     何十回、何百回と試すことが大事だと考えています。その研究所の資料の中に、必ずヒントが隠されて

     おり、あらゆる樹木の挿し木を可能にするのでは、と期待しています。あらゆることに関心と興味を持ち
     続ける限り、その応用で、1年中試しております椿の挿し木の確率がさらに、高まる効果を期待できると

     楽しみにしております。現在挿し木は150本程度になりました。これから、台木作りに200本程度、親指以上の
     枝を挿す予定です。同時に接木も出来るだけ、行う予定です。皆さん方も、是非がんばってください。


庭の花等

      いつになったら、春の気配が感じられるのでしょうか。庭の花も咲いている花を探すのが
      大変です。日陰に植えてありますので。何百品種ありますと、一番大切なのは、名札です。

      必ず名札は裏、表の両方に書いておく必要があります。また特に大事な品種はすぐに分かるように
      色の付いたテープを巻いたりして、分かりやすくして、おいたほうがいいですね。

      今日は以前述べました、椿のネイミングの大切さを聞きました。色々ヤブツバキや新花を誕生させて
      これは凄い花だと思い、世に出してみますと、期待はずれの品種が多くあるのでは、ないでしょうか。

      ヒットしない原因の一つにネイミングがあると思います。もう一つに花色があるのでは。
      自分で趣味として庭で楽しむには、どのような花でも関係がないのですが。椿の苗木を求める人たち

      でコンスタントに毎年求められる品種は何か、考えますと、 愛好家、趣味家、それに、茶花や生け花
      として用いられることを頭に入れておく必要がありますね。特に茶花や生け花では毎年若い人たちが

      習い始め、白玉など1〜2本庭に植えて、利用したいと思うと予想されます。日本全国からの注文に
      なりますと、1〜2本の注文だけでも、相当の本数になりますね。それには、花の名前が大事ですね。

      この花の名前の大事さは、生産業者や販売店でお聞きすると、教えていただけると思います。
      どんなにすばらしい花でも、何故ヒットしないのか、と疑問に思われることもあると思います。

      時々お話いたしますが、名前から、何かを予想したり、イメージが湧く名前でないと、ピーンとこないですね。
      名前が良いと、自然に心豊かになったり、良いことがあるのでは、歴史的な思いを思い起こしたり、

      その花咲く場所の情景を色々思い浮かべたり、等の事柄を色々連想させてくれます。将来のこと、これからの
      生活、 家族のこと、 友達のことなど多岐にわたり、良いイメージを浮かべさせてくれる、名前が良いと思います。

      茶花や生け花にしても、何の意味も分からなく、イメージの湧かない花は利用率が低いのではないでしょうか。
      それに、花色も大事だと教わりました。椿の原色は白と赤であると、椿の研究者の本で述べられています。

      そこで、茶花や生け花では白玉のように、純白の色合いが好まれるようですね。純白の花に少しピンクや桃色など、
      わずかであっても混じっていますと、あまり好まれないと聞いておりますが?非常に微妙なんですね。花の用途によって

      名前や花色の大切さが大事であると、色々勉強になりました。学ぶことが、いくらでもあるような気がいたします。


きざくら
淡黄色・八重・中輪位.

湖衣姫
淡桃色、一重抱え咲き − 香り椿

乙女の祈り
紅色、一重咲き、小輪 − 侘助

2月初旬の接ぎ木
このように、水滴がビニールの端に流れ
落ちることが大事だと思います。


庭の花等

     皆さん方の花の咲き方はいかがですか。大分遅く感じますが、いかがですか。毎日

     接木をしております。庭の良い品種を10品種位ずつ、接ぎますと、すぐに100品種
     位になります。昨年接いだ芽がポロリと落ちますと、葉だけ残り、なかなか芽が出てこないようです。

     そのような時、芽が出てくるのを待つよりも、接ぎなおしたほうが、早いかもしれません。
     種子にしましても、上手くいったかなと、思うと、突然果実が落ちることがあります。

     色々な原因があると考えられます。管理の面で、鉢での交配のほうが結実して、種子を
     得るのが、よりやさしいかもしれません。気候の変化や水のくれすぎ、肥料の与えすぎ等

     果実が落ちる原因が色々あるのでは。あまり環境の変化を与えないほうが、良いですね。
     私の白玉とアザレアの交配は落ちないで、少しづつ大きくなっています。4月まで落ちなければ

     種子が得られるのでは、ないでしょうか。大変楽しみです。上手く発芽して、7月〜8月に咲いて
     くれる花が誕生すると良いのですが。今日は接木と庭の花をご覧ください。
     


接木
毎日10本位づつ、接いでいます。
ビニールの中は針金の支柱があります。

舞の袖
山茶花系統ではないかと教えて下さった
知人がおりますが。

中部千羽鶴
月照とともに、好きな花です。

乙姫 ー 侘助
濃桃色、白斑入、一重猪口咲き、極小輪
三河数奇屋に白斑入り。

庭の花等

     いよいよ接木の時期になりました。多少寒暖の差がありますが、来週辺りから
     始められる方が多くなると思います。切り接ぎや揚げ接ぎの方もおられると、思います。

     揚げ接ぎの場合、私の失敗しました例は、取り木や、業者の方から台木を送っていただきました。
     大変多く細根があり、発送されて2〜3日後に到着した台木に接いで鉢に植えましたが、

     あまり活着がよくありませんでした。苗が到着したその日にすぐに、接ぐほうが良いのでは。また
     取り木でも、送っていただいた、台木で根が無数に出ている場合、 根を短く切るか、少なくするか、

     あるいは、台木を送っていただく時、畑に植えられている苗木の太い根を切って送っていただくと
     よいと思われます。1〜2年前に根を切って畑にやとって置かれた台木は根が無数に出ておりますので、

     注文されるとき、確認されると、良いと思います。これはあくまで私の経験でして、他の専門家や技術の優れた
     方々には当てはまらないかもしれません。さて、接木では管理が最も大事であると、述べていますが、

     どのような管理でも、蒸れすぎないことと、湿度を保つことですね。紙袋や新聞紙、やあるいは寒冷紗など
     で強い日差しを弱め、新芽や葉が焼けないようにしないと、いけませんね。いつもお話いたしますように、

     ビニール内の水滴がポトリ、ポトリと接いだ場所に落ちないように支柱が必要です。竹でも針金でも利用して
     水滴がビニール内の端に流れ落ちるように管理しますと、いいですね。外で管理する場合は、気温次第で

     2重にビニール袋をかけたりしながら、気温に気を配って管理したらよいと思われます。


戸室
鮮紅色、一重咲き、小輪
私が好きな椿です。

数奇屋雲竜
小さな苗木では、曲はあまり見られないかも
しれません。

春風
香りを嗅ぎましたが、この陽気では
あまり香りがしませんでした。
香りは木の状態、気温、湿度などの要素に影響
を受けているのでは、ないでしょうか。


庭の花

     いよいよ3月になりました。今日は暖かかったですが、明日からは曇りや雨の日が数日続く
     みたいです。暖かくなりますと、パッと花が開花し始めます。これからは、接木や挿し木などは

     強い日差しに注意しなければなりません。安心して、外出していますと、ビニール内の温度が
     急に上がり、接木や挿し木の葉や芽等に影響を与えますので、袋や寒冷紗などかけて、用心

     された方が賢明かと思います。接木をされ始めた方もおられると思います。必ず支柱を立てて
     水滴が新芽に落ちないように管理されてください。ビニール袋だけでは、心配です。


     畑のビニールトンネルで管理する場合はそのままで大丈夫だと思います。色々な管理のしかたが
     あると思います。自分で毎年行っていて、慣れている管理方法が最も安心していられると思います。
   
     接木で最も難しいのが、管理ではないでしょうか。芽が伸び始めて、袋を外すまでが、一苦労です。
     すべて慣れですので、何回も接いで、経験されてください。3月から10月まで何十回と接木ができます。

     1年間である程度接木の感覚が得られると思います。挿し木も同様に1年中出来ます。特にこれからは
     温度も上がり比較的安心して挿し木が行えます。いつもお話いたしますが、親指大位の挿し木に挑戦

     してみてください。細い枝では、この時期の挿し木の意味がありません。1年で台木になり、接木も9月〜10月
     までに行えるようにするのが、この時期の挿し木の狙いです。いよいよ楽しみのスタートです。

     私は自分の大事な品種の接木は半分以上終わりました。接木を終え、挿し木を予定しています。
     各人が色々な方法で接木,挿し木と、がんばってください。良い結果を期待しております。
     
     花についての記述は数回行っておりますので、省かせていただきます。


出雲大社ヤブ
この花は好きな花です。

黄調
7年くらい育てております。

月照
15年以上育てております。
中部千ば鶴とともに、好きな花です。

マンサク
白もいいですね。香りがあります。


五島の椿   ー   御来光

五島の椿  −  五島   岩永 章氏

        御来光 ー  鮮紅色筒咲き

岩永氏の色々植えられている畑で、非常に光沢のある花が

咲いているのが、目にとまり、 見てみると、今までにない光輝く

花弁の花で、驚いたそうです。写真では本当の色合いがご覧

いただけなくて残念です。色々な品種が混植してありますと、

大変思いがけない花が誕生するものです。これも、長年努力

した結果の誕生かと思われます。長年こつこつと努力しますと

いつか、必ず報われる良い見本かと思われます。数年後私の

庭で咲いた花を、ご覧したいと思います。


庭の花

     昨日とは違い午後から夕方にかけて、大変寒くなってきました。今晩から、明日にかけて
     雪の情報が流れています。咲きかけの花が傷んでくるのでは、ないかと心配です。

     玉之浦系の花も徐々に咲き出してきましたが、遅いですね。数日で3月になるというのに。
     昨年度は交配をしていました。今年は3月の中旬頃になるかと思われます。

     咲く花の色合いも日照時間や肥料、気象条件等によって、違ってきますね。ここがまた、むずかしい
     問題ですね。紅花色も多少色合いが変わるように、見えるのですが。花を評価する時の難しさは

     咲き始めから咲き終わりまで観察し、しかも数年間気候の変化などで花色に変化がないかどうか
     観察して、花全体の特徴を記述する必要があるかもしれません。1〜2回咲いた花だけでは

     本当の意味で、その花の特徴を全部述べたことには、ならないかもしれません。今日は3時間ほど
     色々接木をしました。庭木を鉢に植えて、接木の準備をしておきましたので、20品種位接いでみました。

     色々接ぐのはよいのですが、斑入り等のウイルス系統の品種を絶対に接がないように注意することです。
     斑入り系統はまとめて同じ台木に接木するか、1本1本接木するとよいです。ナイフの使用も、斑入りと、そうでない

     品種で区別して使用する必要があると思います。


袖の香
長く咲いております。

きざくら
蕾が多く見られます。

タマ・グリッターズ
昨年より、覆輪が少ない感じがします。

1本の木に全部接木
移動が出来るように鉢に植えて
接木しました。色々な色合いが
接いであります。


庭の花

     今日は寒かったですね。5日間五島の岩永氏の五島の花をご紹介いたしました。まだ送っていただいた
     花がありますが、花弁が傷んだりしておりますので、次回に紹介したいと思います。種子からの新花誕生に

     付いての相談がありましたら、五島の岩永氏に相談されてださい。必ず返事などされてくださると思います。
     今日は庭で咲く花を紹介いたします。一休の花は種子が生る枝を送っていただきました。この種子からは

     数種類新花が誕生しています。タマ・グリッターズは1ヶ月以上送れて咲きだしました。友の浦はまだ蕾の
     ままです。タマ・グリッターズと友の浦は沢山増やしております。玉之浦も枝を送っていただき、増やし続けて

     います。備中は岡山産ですが、なかなか良い花です。千代の春は奈良産です。接木をしてありますので、
     あちこちに咲き出しました。感じの良い花です。おそらく、奈良県の椿寿庵さんで、咲いている花だと思います。

     3月にならないと、本格的な春の訪れはないかもしれません。あと少しの辛抱です。接木、交配などがんばって
     ください。失敗を恐れずに、1年中繰り返しためしてください。


一休
種子がなり、新花の期待できる花です。

タマ・グリッターズ
私の好きな花です。

備中
岡山産の椿。好きな花です。

千代の春
奈良県産。良い花ですね。

五島の椿  ー  五島   岩永 章氏
   
      少し暖かくなってまいりました。五島の椿は、いつ見てもいいですね。
      特に、玉之浦は安定して覆輪が出ております。接ぎ続けますと、覆輪の出方に

      多少影響を与えることもあるのでは、ないでしょうか。長く伸びた先端の勢いのある
      穂はなるべく接がないほうが、良いかもしれません。玉の浦系の椿では、何種類も

      出回っていますが、注文の多い品種では、一重の玉之浦町で発見された玉の浦が
      多いいと聞いております。やはり一重の清楚な感じの花に惹かれるのでは、ないでしょうか。

      玉の浦は日本が世界に誇れる優れた花であると感じています。各家庭に1本は植えて欲しいですね。
      誰が見ましても、惹きつけられる美しさを、持ち合わせているのでは。

      岩永氏は私同様椿と接して、心から椿を楽しんでおられるように、感じております。
      さらに、長い経験からの、深い鑑識眼や審美眼に優れ、教わることが多くあります。色々な椿に

      関する相談事がありましたら、ぜひ、相談してみてください。下の玉の浦以外の写真は岩永氏
      の作出です。全て小輪です。 こんなに色々な花が誕生してきますと、楽しくてしょうがないと

      思います。長い年月の苦労と研究が実を結んだものと思われます。私は昨日すべて、これらの品種を
      接ぎ終わり、2〜3年後を楽しみにしております。


玉の浦



箱入り娘

光陰

   五島の椿  ー  五島   岩永 章氏
   
       今週は五島の椿を紹介しております。出来れば写真機を持って。撮影したいのですが。
       咲き始めの最も良い写真を撮りたいと思っています。今週紹介いたしています、花を全て

       接木しました。また、残りの細い枝も全て挿しました。接木は全て違った台木に接ぎ、絶対に
       失敗のないように、心がけております。挿し木も5割以上の確率で発根しております。

       この時期では、小指大以上の太さの挿し木のほうが、発根率が良いように思えます。
       
       花を撮影しますには、咲き始めから2〜3日経過した花が良いように思えます。逆にカタログに
       掲載されています花は、最も良い状態の写真ですので、ある程度咲き終わりの状態とは少し

       違うかも知れません。そこで、よく言われることですが、苗を求めるときは、良く花を見て、または
       咲き終わりがどのような状態になるか、観察する必要があると、思います。咲くにつれて、花弁が

       変化することがありますので。ヤブツバキにおいては筒咲き、あるいは抱え咲きのままであって欲しい
       ですね。そっくり返ったり、 平開咲きになるのは、どんなに花色がよくても、少し惜しい気がいたします。

       岩永氏の作出された花は、ほとんどが小輪の筒咲きに近い状態です。毎年種子を送っていただき
       花の咲くのを楽しみにしております。4〜5年待たなければなりませんが、その後が楽しみですね。

       毎年順次咲き続けてくるわけですから。五島の大地から、世界に羽ばたく、夢のある花を送り続けて
       欲しいと願っております。


かくれんぼ

春愁

哀愁

五島の椿  ー  五島   岩永 章氏

      椿に関することを色々学びますと、限りなくあるみたいです。一生かかっても、学びきれないと思います。
      ウイルスの問題一つにしても、学びきれないほどの、問題点があります。また、早く開花させる方法とか、

      蕾を沢山付ける方法など、企業秘密に近い問題もわれわれの前に横たわっています。さらに侘助の問題点に
      しても、解明されない問題があるように思います。しかしながら、椿を楽しみ、趣味として椿と向き合うには、

      上記のような難解な問題点は知らなくとも、なんら関係がないかもしれません。大学の論文になるようなテーマ
      を求めないで、何か1〜2焦点を定めて、取り組むといいですね。私は、1年中台木作りや接木、取り木を中心

      に、いかに早く鉢植え苗を養成し、鑑賞できる状態にするか、目標を決めています。それに種子を蒔き新花を
      誕生させることです。今年辺りから、徐々に種子からの花が咲き出しそうです。この椿の取り組みに、早くから

      取り組んでこられた方が、五島の岩永氏です。自然実生を中心として、新花をひとすじに追求して、すばらしい
      結果を残されています。最も光の当たるテーマに取り組まれたと思います。非常に発想力がすばらしいと思います。

      これから、どのような椿が脚光を浴びるか、考えながら、色々交配を続けたいですね。終わることのない、あくなき
      夢の追求ですね。椿って本当に夢と楽しみを与えてくれる趣味では、ありませんか。


青春のしらべ
濃紅色の小輪です。

雪んこ
藤田氏が育てておられた品種と聞いて
おります。香りがあるようです。

春の小川
これもまた、変化のある花色ですね。
これからは、今までにない変化のある
椿の作出が期待されているかもしれません。

五島の椿  ー  五島   岩永 章氏

      椿を生産しておられる方々は、大変な苦労と、努力をされていることと思います。
      私みたいに、失敗しても、来年またやり直せばいいという、軽い気持ち

      で取り組むことは出来ないと思います。毎日が真剣勝負になると思います。1年のどの作業でも
      おろそかに出来ないと思います。年間の作業量は大変なことと思います。それだけに、椿に関して

      色々な細かな問題点に熟知していて、多くの面で生産業者の方々にお聞きしますと、椿に関する
      問題点を解決する方法を教えてくださることと思われます。何十年と椿と向き合い、あらゆる問題に

      ぶつかり、乗り越えてこられた経験ほど、勝るものはないと思います。私はそのつど、問題にぶつかりますと
      色々な方々にお聞きして、椿の育て方等をお聞きしてきました。昨日から紹介しております岩永氏は

      早くから自然実生による新花作出に自分の夢を託し、努力されてきたと伺っております。最も感心いたし
      ますことは、 五島のすばらしいヤブツバキを中心に集められて、その種子を蒔き、新花を誕生させようと

      着目した点ではないでしょうか。岩永氏の成功は長い椿の取り組みの中で、これからどのような取り組みが
      椿を趣味として楽しんだり、やりがいがあるか、先を見越した、長い経験からの知識の積み重ねの結果であると

      思われます。これから、毎年沢山の新花が誕生すると思われますが、その中でも、五島の新花が光輝く
      ことを期待しております。


たらちね

れいめい

おさななじみ
どの花もすべて極小輪〜小輪です。

濃紅の筒芯。岩永氏や私の好きな

タイプの花です。咲いている花を撮影

したいと思います。2〜3年後には

自分の庭で咲かせたく、半日かけて

接木をする予定です。

五島の椿  ー  五島   岩永 章氏

     まだまだ寒い日が続きますね。今日は五島の岩永章氏より実生から作出した花を含む18品種の

     花を送っていただきました。ビニールに入って、水がかけてありますので、この寒さで花弁が黒く

     なったり、痛んだりしてい、本来の美しさを少し欠いている花もありました。到着して、すぐに袋から出し
     それほど痛んでいない花を写真に撮りました。ほとんどが、極小輪〜小輪で筒芯の綺麗な花ばかり

     でした。畑に色々な実生の種子苗を植えて、育てているそうです。鉢での管理が大変で、できるだけ
     畑に植えて、管理しているそうです。今週は順次送っていただいた花をご紹介いたしますが、咲いている

     花を紹介できれば、本来の美しさを味わっていただけるのですが。それにしても、毎年すばらしい花を
     作出する努力は真似の出来ないことだと思います。それだけ、椿の花に惹かれ、いろいろ学ばれて

     苦労されたことと、思われます。五島の椿を全国の椿の愛好家に紹介出来ることは、私自身も嬉しく思います。
     五島の椿がますます全国に広がるように、その美しさを皆様に届けたいと、願っております。

咲いている花を写真で撮って、紹介したいですね。寒さや送っていただいてから、届くまで数日かかりますので
  本来の色合いや、花形が少し崩れてしまい、残念です。明日からの写真も期待してください。


旅愁
表紙にも載せてあります。小輪。

細御前
すでに数回ご紹介いたしました。
一休の自然実生です。

祈りの女神
大変シベが美しく、良い花です。
花の咲き終わりの状態です。もう2〜3日
前に撮影出来たら、すばらしい状態をご覧
いただけたと思います。


庭の花等

     今日は梅の接木をしました。実生の5〜6年生に胴吹き芽を出させ、その枝に10数本程接ぎました。
     70cm位の高さがありますので、上部には枝垂れ梅を接ぎ、中ほどに、野梅、緋梅、紅筆、茶生梅など

     接ぎました。昨年は実生の苗木の根に接いで、鉢植えにしてあります。今年は枝垂れ梅を中心に接いであります。
     接ぎ方は椿と全く同じ方法です。25年位前には100品種位は接いでいました。それからは、椿に興味を持ち、

     梅はほとんど庭木に5本ほど残してある程度です。毎年色々な品種の種子を蒔いていますので、数年で梅の
     新花が見られると思います。冬季は何といっても、梅と椿ですね。梅の台木は簡単で、種子を蒔いておきますと、

     1〜2年で台木として使用できます。接木後の管理は椿と同じですので、簡単です。梅の接木も試してください。
     本日は庭に花、タマ・グリッターズ、 古都の香、乙姫をご覧ください。


タマ・グリッターズ
2〜3日で咲きそうです。昨年に比べ
ますと遅いですね。この花と友の浦
良いと思います。または、福江で発見
された玉之浦が良いと思います。


古都の香
沢山花が咲き、綺麗な花です。

乙姫
三河数奇屋に白斑が入った花です。
白斑があまり見られません。

梅の接木
胴吹き芽に色々接いであります。

梅の接木
かなり太い台木です。

椿の花のみかた


     今日は友人がパソコンを直しに着ていただき、6時頃までかかりました。
     一度故障しますと、パソコンはむずかしいものですね。

     今日は外で花を撮影出来ませんでしたので、簡単な花の味方について、私が
     感じている事を述べたいと思います。椿の良さを述べるとき、必ず2〜3点指摘される

     要点があるようです。それは葉の形、 花弁の形、花芯の状態、雄しべの状態
     あとは、花の咲く時期等があると思います。ユキツバキ、ヤブツバキ、肥後椿、唐子咲き

     等によってどこが大事か分かれると思います。全て整っている椿は少ないですね。
     人間でも完全な人は少ないかと思われます。色々なタイプの人がいますね。花でも

     同じで、全ての良さを見るのではなく、まず花の美しさと花形に注目すべきではないで
     しょうか。どんなに良いと言われる椿でも人によって好みもあります。そのような観点から

     趣味として、楽しむには自分の好きな椿や、自分で作出した椿を大事に楽しまれることが
     長続きすると思います。私みたいに、最初は園芸品種の新花を追い求め続けましたが、

     最近はヤブツバキの美しさに惹かれ、あるいは自分で作出する花に夢を託すようになりました。
     ヤブツバキの美しさは、いいですね。全国各地にまだまだ、沢山発見されずに咲き誇っているように

     思われます。ヤブツバキの群生地などは、是非一度訪れてください。見事なヤブツバキに遭遇
     するかどうかは、椿の花を識別する眼を持たなければ、なりません。そのためには、出来るだけ

     椿の鑑賞するポイントを頭に入れながら、どのような椿の花が良いのか、多くの花を観賞することだと
     思います。すばらしいヤブツバキの花はすでに、発見され、取りり尽くされてしまった、なんていうことは

     絶対にありません。自分の近くの公園や野山に咲いているかもしれません。花を見ましたら、必ず
     確認する、習慣と好奇心をもたれるといいですね。必ず神様が微笑んでくださると思います。

     どんなことも、気力と熱意だと思います。人間でも、天才は、努力家には最後は勝てないと、自分では
     思っています。最近ではいつも、Stay foolish.. Stay hunngry .という言葉を思い浮かべ過ごしています。